すっっかりご無沙汰致しておりますが、生きてます。このブログももう辞めちゃったんじゃないかと思われていると思うけど、辞めてないのよ、書きたいネタは山ほどあるんだけど、とにかく時間が無かったの……。

今迄何度か書いたけど311以降、仕事がどうにもこうにも忙しくて毎日残業三昧、特にこの1年は深夜残業をしないために朝1時間早く出社して8時〜21時、22時迄仕事をするという毎日でございました。それがこの4月からお隣の業務グループに異動する事になり、人並みの生活がやっとできて花見もし放題! ……と思っていたら仕事の引き継ぎをしていた派遣さんがいきなり退職して一旦先延ばしですよ。幸い新しく入った派遣さんに引き継ぐ事になったので、また一から業務内容を説明して引き継ぎ作業のし直し、異動が7月からに変更になったけど夏には同人誌の原稿を思う存分描ける生活に! ……と思っていたら、今度の派遣さんもいきなりトンズラですよ。一人目も二人目も「自分には荷が重過ぎる」という理由でしたがね。くそー、私が悪いんかい!?ともうヤケクソですよ(笑)。まー、二人目の派遣さんがいきなり出社拒否してきたもんだから彼女が使っていたデスクの整理していたら、数々のミスした作業の証拠隠滅資料が出てきて、早いうちに去ってくれてよかったよね、と他のメンバーと話していました。

でも次に入った契約社員のHさんがそれはそれはいい子で、引き継ぎ業務の説明も三度目で慣れてきたし(慣れたかねーよ)、Hさんもとても前向きに仕事に取り組む人なので、多少予定よりも遅れたけど7月中旬には引き継ぎを完了し今迄お世話になった部署(人事部門)におさらば致しました。すごく面白い仕事だったけど、処理業務や突発業務が多すぎだよ。でも異動先の業務は入社して30年以上仕事しているけど何もかもが初めての事ばかりで、みんなが使っている単語の意味からわかんないという有様。このトシで新しい事を覚えるのがなかなか厳しい(泣)。

そんな人並みの生活をやっと満喫し始めた8月下旬のある日、非常に尾籠な話で申し訳ありませんが、出てしまいましたよ。

「血尿」

なんか吉田修一の小説のタイトルみたい?(←ないない)。8月中旬くらいからなんかいやーな不快感が身体に広がる感じで、疲れやすいし倦怠感があるし抵抗力が落ちているなあとは思っていたので、こういう時は大抵結膜炎になる事が多くそろそろ来るか?と思ったら、眼科じゃなくて泌尿器科方面だったとは。一応ネットで検索して、原因は癌とか尿路結石とか膀胱炎とか色々あるみたいだけど、他の症状が無いのでそんな事もあるかあと放置していたら、8月最後の土曜日の夕方から左腰の辺りが痛くなり。

最初は腰をひねっちゃったかな?というような感じの痛みだったのが、何時間もかけて痛みが左脇腹に移動してきて、もう眠れない。さすがに「血尿」で検索した時に出てきた「脇腹が痛くなるときは腎臓結石の可能性有り」のワードが脳裏をよぎる。ただ痛みは何時間もかけてさらに前の方に移動してきたので今度は別の疑惑が浮かんで来る。
「え、まさか、盲腸??」
「えっと、盲腸って左側だったけ?」
「盲腸ならすぐ手術かなあ? 今、家人はアメリカ出張中だから手術なんてことになったら子ども(17歳)に同意書とか書いてもらう事になるのか?」
「いや、盲腸ならもっとズキズキする痛みなんじゃないのか?知らないけど」
「盲腸って、こんなうすらぼんやりした痛みじゃないよな??知らないけど」
「ちょっと待て。日曜日に開いているうちの近所の病院はほとんど薮医者じゃん、どこの病院に行けばいいんだ? 確か杉並区の当番医制度で日曜もやっているちゃんとした病院があったはず……」
などと考えているうちに、眠り込んでしまいました。

そして日曜日、目が覚めたら痛みは全くなくなっていました。喉元過ぎれば熱さ忘れると言うか、月曜日になっても特に痛みはなかったので、会社で「血尿出ちゃってさー」とネタにしたら同僚達に「さっさと病院に行け!」と言われた也。私の場合、普通の人よりも異常に痛覚が鈍いらしく、普通の人が七転八倒するような痛さのときも「なんか痛いなあ」で済ませてしまうため、同僚達がせっついてくれるのである。ありがたいことです。それでもあんまり危機感はなかったのだが、火曜日になってまた腰から脇腹にかけて少し痛みが出てきたので、さすがに病院に行く事に。

とりあえず会社の近くの病院をネットで探して、行きやすそうなところにあたりをつけてLet's Go。そこは産婦人科と泌尿器科があるところで、泌尿器科って書いてあるんだからいいよね?と思ったら、どうやら妊娠、出産、婦人科系の病気派生の泌尿器系疾病を扱う所だったらしい。検尿や超音波検査の結果、腎臓が腫れているし尿潜血もあるので結石だと思うが、ここで中途半端に薬を出すよりも紹介状を書くので専門の病院で診てもらって治療方針を決めた方がいいと言われてしまいました。いや、あんたのところも専門じゃね?

しかしまったく情報が無い中で病院を探すのって、面倒くさい。薮じゃない泌尿器科ってどうやって探したらいいのよ? 病院ナビみたいなところを見てみても当たり障りがないことしか書いてない。これが内科小児科だとママ友情報でそこそこの情報は得られるのだが、泌尿器科だもんなあ。そうはいってもどこかには行かなきゃならないので、「説明が丁寧」「先生が話好き」「駅近で夜遅く迄やっている」「漢方薬を処方してくれる」というオススメコメントを見て、会社帰りに通勤経路途中の泌尿器科に行ってきました。

最初に行った産科兼泌尿器科の先生の紹介状が非常に丁寧に書いてあったせいか、すぐに診てもらえて説明もとても丁寧、しかも話が面白い。結局病名は「尿管結石」でした。気になるなら100均ショップに行って茶こしを買って、トイレで用を足す時に茶こしを使えばそのうち降りてきた石が引っかかるよと言われて、一瞬その気に。また、水分を沢山摂るようにと言われたので「酒も水分に入りますか?」と聞いた所、アルコール分は身体から水分を排出するので石が出やすくなるけど、石が動くと痛くなるのでアルコールを摂った方がより痛くなるかもしれないのであくまでも自己責任でね、と言われました。

そんな訳で翌日心配してくれた同僚達に報告した時に、以前やはり腎臓結石だか尿管結石になった同僚T田の「結石はビールをどんどん飲んだ方が早く出て来るんだよ!」というアドバイスを思い出したのだが、同時にT田は「ビール飲んで病気治すんだからさー、ビール代も薬として保険が効かないかなあ」と言ってたな。200円の缶ビール1缶が健康保険3割負担で60円か、魅力的(←ねーよ)。なお同僚のHさんには「Kさん(←私の事だ)、茶こし絶対やるでしょ!こういうの絶対面白がりますよね?」と言われたんだけど、茶こしね、いつも買い忘れちゃってまだやってないのよ。買物の時に忘れずに茶こしを買うか、さっさと石が出て来るか、どっちが先だ!?
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2011年の年末に、社歴30年以上の大お局様のK池さんがいきなり退職し、2011年の春先から来ていた派遣さんがいきなり会社に来なくなり、一年で一番忙しい年末をウワァァァァァン!ヽ(`Д´)ノと泣きながらこなし、年が明けたらほとんど引き継ぎもない状況で新しい業務に取りかからなきゃいけない日々が続いて本当に大変だった2012年もやっと終わり、昼時のランチ仲間の顔ぶれも随分と入れ替わったのである。

現在のメンバーはクールビューティな癖に意外とオタクでネラーな派遣のSさん(どうもディープなネットユーザーらしく、もしかして弊ブログを見ているんじゃないかって気がしているのだが)、アングラ劇団(か?)で男役をやっていた事があり韓流ファンでもある派遣のS木さん、保育園のお迎えがあるために時間短縮勤務だけど仕事をバリバリこなし可愛い見た目とは裏腹な毒舌ぶりと鋭い人間観察眼を見せるN島さん、そして相変わらず老け専のY岡さん(「ハゲタカ」ではもちろん加藤さん萌え)に、鎌倉夫人のNさんとハゲタカ廃人でメタボな(泣)私である。みんな大人だからさー、一昨年から続いていた社内の"激震と大津波"が嘘のように平和で、密かにほっとしている毎日なのだ。いやもうね、自分が会社を辞める時はどうあるべきか、ほんとーーーーにもう、色々勉強になった1年だったよ……。

さて元々ボケが激しかったので今更自分の年相応のボケなんかにゃ驚かないもんね、とか思っていたが、……いやはや、ボケに底なし! ありとあらゆる事を片っ端から忘れまくりで、ちょっとこれはかなりマズイかもな日々である。なので黙っていたらボケボケのまま何もしないで1年を過ごしそうなので、今年ははっきり目標を立てて、明言してみた。

私「今年の目標はダイエットなんだよね」
Nさん「でも特定保健指導はセーフだったんでしょ?」(2012年12月25日「戦い済んで、日が暮れて2012」)
私「でも体重がいまだかつてないすごい数字になっているからさー」
Y岡さん「ダイエットだなんてカタカナ使っちゃだめですよ」
N島さん「そうですよ。"ダイエット"じゃなくて"減量"ですよ」
私「おおお、なんか"減量"の方がずっしり来るなあ」
Y岡さん「漢字で、黒くはっきりと2文字、減、量ですよ」
私「書き初めか!(笑)。じゃ、今日は子どもが家で書き初めやっているから、私も家に帰ったら「減量」って書き初めして、壁に貼り出しておくよ」
ちなみに帰宅したら子どもの失敗作の書き初めがゴミ箱につっこんであったのだが、書かなきゃならない文字は「理想の実現」だったようだ。うわぁ、説教臭せぇ。しかしこんだけ「減量」とか「ダイエット」とか言っていたのに、翌日にはすっかり忘れていた私である(←ダメダメ)。

そんな訳で今年の目標は、

1.減量
2.同人誌の新刊を5月に出す(「引越サイテー伝説」)
3.家計簿をつける
4.家の中のダンボール箱を片付ける
5.できれば「鷲津政彦神経衰弱」を完成させる。

減量といっても運動はしない(←本気で減量する気があるのか!?)。とりあえず12月から引き続き野菜を多めに食べる、毎朝体重を計る、そして間食をしないと言うだけなので、目を見張る効果は得られないと思うが、今年の12月にはどれだけ減量できたのか報告します(←誰も期待してないと思うが)。

同人誌の新刊はここ3年出していないし、12月のコミケでもはっきりと5月に出しますと宣言したので、今年はなんとか頑張りたい。そして5月に「引越サイテー伝説」を出したら8月には「ハゲタカ廃人日記2」を!

家計簿は一昨年ネットの家計簿がなかなかよかったのでしばらく使っていたのだが、忙しくなると帰宅してからパソコンにちまちま入力するのも面倒くさくなって、去年はずっと怠けてしまっていました。でも今年は色々ピンチなので反省したいところ。まず20年物の冷蔵庫が不吉な音を立てているし(冷蔵庫、お高いんだよね……)、PCはかなりの頻度でフリーズしたり落ちたりする上に作業が色々重たいし、何よりもW録画できる録画機がほしいーーー。でも今年は子どもが中学3年生になるので塾の月謝がどどんと値上がりするのだーー(泣)。

ダンボール箱はもちろん去年の引越の時のものがまだ片付いてないわけですよ。これをなんとかし、同人誌の原稿を描くスペースを確保したい。

そしていきなり気弱に(笑)"出来れば"「鷲津政彦神経衰弱」を完成させたい、と。「鷲津政彦衰弱」の絵柄案とルールは「鷲津政彦であそぼ 1.神経衰弱編」(2011年3月2日)を参照。やるやる詐欺じゃないけど、これはやはりなんとかしたいんですよ。

と言う訳でここに書いておけば、自分でもたまには思い出すし、適当な時に皆さんが声をかけてくれるはずなので(←他力本願)、まあ1個ぐらいは実現しているんじゃなかろうか。いや、実現させたい所存でございます。
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2011年3月11日、3.11といえばもう東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の事以外ない訳で、このことについて自分がわざわざ書かなくてもいっかあとか思っていたのだが、ボケが進んでいるのかもう色々と忘れ始めているんである。すごいぞ、私の忘却力。普通だったら恐怖体験から自己防衛本能が働いて忘れようとしているのだとなるところだが、残念ながら私の場合は純粋に忘却力のなす技だ(笑)。そんな訳でちっくと先週の金曜日の事を書き残してみる。なお、あくまでも当時の私の非常に乱暴な感想ですのでご承知おきくださいませ。今回の地震に際して一番最初に書いた記事はコチラ→3月12日「東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
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つい先日の事だが、会社で機関投資家向けの会社説明会というイベントがあった。会社の大会議室には投資家の皆さんや株主の皆さん、総務の担当者や社長や取締役や秘書さん達でわらわらとしていて、ちょっと近寄りたくない雰囲気だった(ま、総務部長には「近寄るな」と言われてたけどね)。そこに同僚のY岡さんがやってきて「あれ、何やっているんですか?」と聞いたので「機関投資家向けの会社説明会だって」と答えたらY岡さんがつぶやいたのである。

「鷲津さんみたいな人、来ますかね?」

Y岡さんは今年のGWにドラマ「ハゲタカ」と映画「ハゲタカ」のDVDをお貸ししたら加藤さん(田中泯)萌えになった同僚である(5月14日「ゴールデンウィークの思わぬ収穫」)。ここで「来るといいよね」と返事が出来たらよかったのだが、ついリアルに「鷲津はこんな配当数円のちっちゃい会社の説明会なんか来ないよ。鷲津はいつも何十億、何百億もの金を動かしているんだよー!?」と答えてしまったのだった。Y岡さんもちょっと寂しげに「そうですよね、鷲津さんはもっとスケール大きいですよね……」と微笑んだのだった。いつまでたっても、本当に馬鹿だなあ、私たち(笑)。
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さて5月末に豊島区の雑多な街から、千代田区の超モダンで垢抜けたタワービルのオフィスに本社機能の一部が移動るすことになったために、てんやわんやの大騒ぎだった訳だが(5月20日「来週から民族大移動月間」)、結局必要な書類のPDF化(必要だけど原本じゃなくてもいい書類をスキャンして電子化)作業がほとんど進まなかったために、新オフィスに持って行く書類と外部倉庫に預ける書類以外の、これからスキャンする書類は、来年3月までに終らせるという条件で豊島区のオフィス内に作られた書庫のなかに保管される事になった。そして私達は現在差し迫っている業務の手があき次第、豊島区のオフィスの書庫に行ってスキャン作業を行うことになったのだった。

そんで8月からちょこちょこと書庫に行って一日作業していたのだが。この書庫が壁一面キャビネと棚で書庫というよりも倉庫で、しかもものが雑然と置かれているためになおのこと倉庫感が強い。この倉庫の奥に置いてある机の上にスキャナーと作業用PCがあるのだが、なんか、まるでリストラ候補のオヤジのためのお仕置き部屋みたいなんである。よって、わしらは平然と「明日は、お仕置き部屋で作業してくるから」などと言っているしまつだ。

さてこのスキャン作業だが、書類に各証明書類がホッチキスで付いているためにいちいちホッチキスを外し、書類の大きさが違うのでいちいち頭を揃え、クリアファイルに入っているものをいちいち出してきれいに並べ、付箋紙もあちこちに付いているので内容を書き写して付箋は廃棄、古過ぎて書類がボロボロになっているものは一旦コピーし直し、スキャンしてフィーダーから勢い良く飛び出てくるためにバラバラになった書類をきれいに並べて再度ファイル、というとてつもなく簡単だけど半端なく根気が必要な作業を、一人ぽつんとこのお仕置き部屋でやっているといい加減嫌気がさしてくるのだ。大した作業じゃないのに地味に着実にHPを削られる。しかも200枚くらい一気にスキャンしてやったぜ!とか思っていたら読み込み終わった後に「スキャンできませんでした」などというメッセージが出たり、うっかり見落としたホッチキス付き書類のせいでスキャナが詰まってガゴゴゴゴという音を立てて停止し全部最初っからやりなおしになったりして、もうぐったりだ。そんなわしらの密かな楽しみは、余計なものが付いてないか、ちゃんと1枚ずつバラになっているか、きちんと頭が揃っているかチェックしがてら、スキャンする書類の内容をガン見することだ。

私がこの時にキャンしたのは大昔の「復職願」のファイルと「退職願」のファイルだったが、これが結構興味深い。知っている人の表向きの退職理由はこれかあとか、入社したばかりの新人が悩みに悩んだ挙げ句退社の決意に至るまでをせつせつと訴える文書があったり、かと思えばモデルになっておフランスに行くのでやめる事にしたと言う「ホントかよ!?」な入社7日目の新卒社員の退職願、はたまた研修期間中に失踪して大騒ぎになった社員さんの退職願とか、退職手続きに必要な書類を会社が信用出来ないからと記入拒否した社員さんの書類とか、いやあ、人生色々。

また、大昔の人の退職理由に体調不良のためというのがたびたび出てくるので読んでみると、これがどうも鬱病や自律神経失調らしき体調不良が続いて、度々会社を休まなくてはならないのが申し訳なくて退職というのがあったりして、今なら診断書があれば産業医の面談を経てちゃんと休職させてもらえるのに、昔はそうはいかなかったんだろうなあとか。あるいは大昔の事務職担当さんがやめる理由に「結婚準備のため」「出産準備のため」というのもかなり多く、上司の所見では「非常に優秀なメンバーなので再三再四慰留に務めたが本人の意志が固く、退職を認めざるを得ない」「彼女を失うのは部にとってもマイナスであるが、出産では仕方がない」とか書いてあって、時代を感じましたよ。

私「いやあ、人事の書類は古いヤツも新しいヤツも色々勉強になるよ~」
Nさん「面白そうでいいなあ、人事の書類は」
私「でも、「復職願」と「退職願」くらいかなあ。後の書類は年棒制度についてとか適格年金とか出向対応書類とかだからもう機械的に淡々とするしかないかも」
Nさん「そっかあ。総務のスキャン作業の楽しみってなんだろう」
私は人事グループだが、Nさんは総務グループのチーフなのだ。
私「総務の書類って、本当に幅広いよね」
Nさん「わかった、総務の面白い書類は不祥事ネタだね!」
私「……」

えー、不謹慎で申し訳ない。地味で単純で、でも気力体力を確実に削がれるお仕置き部屋のお仕事にになんとか「よかった探し」をするわしらだった。なお、この間は役員のMさんに「お仕置き部屋に行っているんだって?」と話しかけられてビックリしちゃったよ。そこまで「お仕置き部屋」ネタが行っているとは。
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会社で「ハゲタカ」と鷲津にややハマリ(堺雅人には激ハマリ)の派遣のTさんが昨日言っていたのだが(7月24日「布教活動は成功したのか、失敗したのか。」、7月28日「布教活動は成功したのか、失敗したのかーーその後」)。

Tさん「このビルの25階に鷲津さんみたいなヒトがいるんですよ!」
私「なにーーーー! そ、それはどんな人なの!?」
私が仕事をしている千代田区のオフィスは外資系の商社とか証券会社などが入っているために、事業所の移転前にはもしかすると若鷲津とアランがいるかもなんてバカ言っていたのだが(5月20日「来週から民族大移動月間」)、今のところ鷲津もどきにもアランもどきにも全く会わない日日だ。
Tさん「えー、わかんない~♡」
私「なんだよ、それ。私が25階でその人を見かけてもTさんのその人かどうかわかんないじゃないの。背は高いの?」
Tさん「高いです、私よりも結構ありました」
Tさんはモデル並みのスタイルと身長なので、背は本当に鷲津並み、と。
私「だいたい何歳ぐらいなの?」
Tさん「40歳くらいですかね」
ふむふむ、年齢はどんぴしゃ、と。
私「顔は?」
Tさん「目が細かったです。地肌は少しあばたが残っているんですよね。私、あばたの顔の人って生理的にダメなんですけど、あの人は大丈夫でした!」
そんなこと聞いてねえ。
私「眼鏡は?」
Tさん「めがねはしてなかったです」
私「なーんだ。眼鏡がないのはポイント低いなあ」
Tさん「髪の長さは普通で、ちょっとだけ天然パーマが入っている感じでした」
私「それじゃあ鷲津かどうかわかんねーよ。雰囲気が鷲津だったわけ?」
Tさん「お尻がキュッとしていて鷲津さんだったんです♡」
私「……」
Tさん「それから、歩き方がまさに鷲津さんでした!」
私「スタスタ歩いていたんだ」
T「そうなんです、あれは鷲津さんでした♡」
私「……」

今度25階で降りたらそいつが鷲津もどきってわかるかなあ。
同僚の大お局様のK池さんは、こまかくアンラッキーなことで有名である。外を歩けばK池さんだけが鳩に糞を引っ掛けられそうになったり、カラスに襲われそうになることなどザラで、乗ろうと思って走ったのに目の前でエレベータのドアが閉まってしまう、バスのドアが目の前で閉まって発車してしまう、行列に並んでいたのに直前で売り切れになってしまう、というのもありがちなK池さんのアンラッキーだ。そういえば今年の4月には高校生になったばかりのお嬢さんの学校の保護者会に行ったら、中学の時の同級生がPTAの役員をしていてその友達に無理やり押し切られる形でPTAの役員を引き受けさせられたそうだが、なんとその学校では1年の時にPTAの役員になったら卒業するまで3年間ずっと役員をやらなくてはならないそうである。どこに行ってもK池さんにはアンラッキーがついてまわるのだ。

火曜日などは自宅を出たときはポツリポツリとしか降っていなかったので傘を持たずに家を出たら途中でいきなり土砂降りになり、仕方なく途中のコンビニでビニール傘を買って会社に来たらもうすっかり雨が上がっていたのだという。しかし確かつい最近も晴れていたので傘を持たずに会社を出て自宅最寄り駅に着いたら土砂降りになっていたという話を聞いたばかりなので、私たちは「ああ、やっぱりね」とうなづいただけである。

そんなK池さんは一昨日、普通に道を歩いていたらいきなり何かが顔に当たって落ちたのだという。
K池さん「それがさあ、みてみたらなんと蝉の抜け殻だったのよ!」
私、他「へぇーーーーっ」
K池さん「私、普通に歩いていただけなのよ!?」
私「でもK池さんめがけていつも何かがぶつかってくるんでしょ?」
Y岡さん「K池さんは蝉にも人気者なんですね」
K池さん「でも皆も蝉の抜け殻が顔や頭にあたることってよくあるでしょ?」
私、Y岡さん、派遣のKさん「ないです(きっぱり)」
私「やっぱり、夏だねえ……(しみじみ)」
K池さん「……」

なお、一昨日は夕方からとあるお役所に行っているのだが……もちろんK池さんが外に出た瞬間、雨が降り始めて、私たちは「やっぱりね」「K池さんは雨雲にも人気者」などと言っていたのだった。
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来週から会社で民族大移動月間が始まる。私が現在仕事をしている豊島区の雑多な街から、千代田区の超モダンで垢抜けたタワービルのオフィスに本社機能の一部が移動し、その本社機能の一部が抜けた穴に別の部署が入り、別の部署が抜けた所に別の事業所の部門が入り、、、と毎週少しずつお引越をやらなきゃいけないのだ。この忙しいのに! 

しかも千代田区の超モダンで垢抜けたタワービルのオフィスは非常に狭くて、今処理・保管している書類などがほとんど入らないために、現在キャビネに入っている書類をなんと5分の1に減らさなきゃならないのである。おまけに同じビルに入っている会社が外資系の商社とか証券会社とかばかりだそうで、下見に行ってきた総務のH君なんかは「エレベータに乗ってもほとんど外国人ばかりで、しかも服装がみんな(リッチで)違うね」なんて暢気に言っているし、一緒に行ったNさんも「まわりに安い弁当屋さんが見当たらなかった」と全然嬉しくない情報をチェックしてきたし、第一、最上階のフロアなもんだから色々不便でしょうがないらしくて、上の偉い人達以外は誰もこの引越に賛成してないのだーー(泣)。

そんな訳で、必要だけど原本じゃなくてもいい書類はどれもこれも一気にPDF化(書類原本をスキャンして電子化)し、使用頻度が低い書類はどれもこれも片っ端から外部倉庫に預け、そして古い書類は一気に廃棄処分と、このところてんてこ舞いの毎日だ。そしたら今日、昨年度までの書類を箱詰めしていたY岡さん(そう、最近「ハゲタカ」にハマりつつあるあのY岡さん)がぼそりと。

「こういう仕事とか、(書類の)PDF化作業って、ホライズンの人ならすごく早いんでしょうねえ」
「……! ははは、そうね、スキャナー(コピー機)をがーーっと一気に搬入してきてーー」
「ストップウォッチを出して、2時間で結構です」
「タイムイズマネー、が我々の信条ですから(笑)」

……まさかY岡さんと仕事中にこんな会話が出来るようになるとは思わなかったぜよ。

そして倉庫で書類の片付けをしていたNさんが古いキングファイルを私の所に持ってきたのである。
Nさん「これ、倉庫の奥から出てきたんだけど」
私「なんだ? 社員の慶弔見舞金申請書? えー? 20年前のファイル? なんでこんな古いファイルが!?」
Nさん「ほらこれ、この間亡くなったMさんの15年前の書類なんだけど、お母さんがこの時に亡くなっているんだよね。でもさ、この間Mさんの訃報が入って調べた時は、実母は去年亡くなっていたじゃない?」
私「じゃ、奥さんのお母さんなんじゃないの?」
Nさん「いや、ほら見てよ、名字が同じで、ちゃんと実母って書いてあるでしょ」
私「じゃ、去年の書類が間違っていたんじゃないの?」
Nさん「去年の書類もちゃんと実母って書いてあって、しかも(下の)名前が違うんだよね。15年前のお母さんの名前はフサ子さんで、去年のお母さんはサダ子なの」
私「どっちも実母? じゃ、どっちかが養母とか?」
そこに会社の古い話なら何でも知っている大お局様のK池さんがやってきた。
K池さん「去年亡くなったMさんのお母さんはサダ子さんだよ。確かねー、養母とかだったかな?」
Nさん「さすが、K池さん、物知り博士」
しかし、このあとに別のファイルを見てみたらさらなる新事実が発見されたのである。
私「ちょっと待て。こっちのファイルの書類だとMさんの実母の名前はユキコになっているよ!」
Nさん、K池さん「えーーー!?」
Nさん「つまりMさんには実母が3人いたってこと?」
K池さん「うーん。生みのお母さんがフサ子さんで、育てのお母さんのユキコさんが亡くなった後に、お父さんが再婚したのがサダ子さんとか?」
私、Nさん「わ、わからない……」

と、古い書類には色々な発見があるのだった。ま、個人情報保護のからみもあるから、この古くて色々楽しめるファイルも廃棄処分にしちゃうけどね。さて、明日も書類の整理だーーー(泣)。
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今日の昼飯時のことである。なお、以下「ハゲ」を連発するので気になる方は飛ばして下さい(ここを読んでいて今さら「ハゲ」がNGワードな方は、いないですよね? ね?)。そして髪の毛の量に不自由している皆様、ごめんなさい。

練馬のS嬢「T常務がさー、昨日今日と休んでいるのよ。でもT常務は私の隣の席だけど私の管轄じゃないしどうでもいいので放っておいたら、I部長がやってきて、やっぱりTさんいないんだね?って言うのよ」
私「いないとわかっててなんで来るの?」
S嬢「でしょ? しかもあれじゃあ明日くらいまで来れなくてもしかたないかとか言っててさ」
Nさん「なんで休んでいるの?」
S嬢「聞いても教えてくれないのよ」
私「2、3日の休みだけど言いたくない種類の病気? 痔とかヘルニアとか?」
S嬢「部長のあの口ぶりだと何かもっと色々知っていそうなんだけど」
私「実はIさんとTさんは痔仲間だとか」
S嬢「それで毎日情報を交換し合っているとか? いやー、なんか怪我っぽいような気がするなあ」
私「気になるじゃない、聞いておいてよ」
Nさん「なんでそんなに気にするのよ」
私「謎があれば気になるじゃん」
S嬢「わかった、T常務がハゲだからだね」
Nさん「ああ、なるほどね」
私「ちーがーうーーーー。Tさんは私の好みじゃない。ハゲてりゃいいってもんじゃない。っつーかハゲだから好きになるわけでもないっっっ」
S嬢「じゃあさ、性格、年齢、収入、趣味、家族構成、顔、何もかもがそっくり同じ人がいたとして、片方がハゲてて片方が髪がふさふさだったら絶対ハゲの方を選ぶでしょ?」
私「そんなこたあない。何もかも同じならまず性格だ」
S嬢「いや、だからさ、性格も同じなの。違うのは髪の量だけ」
私「えーーー、じゃあ偶然の要素に左右されるような気がするな。先に出会ったほうとか」
S嬢「いーや、絶対ハゲの方だね」
私「…………。まあ、先週見た大森南朋がもっとハゲていれば確かにファンになってたかもな……」
S嬢「え!?」

何もかもがそっくり同じで髪の量だけ違う2人の男が私の前に立つというシュールな光景を想像すると、ちょっとうなされそうなんだが。ちなみにT常務の病欠理由は捻挫でした。なーんだ。
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先日同僚のT田と一緒に昼飯を食ったのだが(T田については2008年6月20日「「娘の部屋にボクイモがあったのよ」」参照)。

T田「この間、上の娘の部屋を掃除したら、すっごい物を見つけちゃってさ」
私「え? 中学3年生の子でしょ!?」
練馬のS嬢「す、すごいもの!?」
興味津々な私とS嬢だったが。
T田「ベッドとか棚とかから」
私、S嬢「うんうん」
T田「すっごい量のホコリが出てきちゃって」
私「え? ホコリ?」
S嬢「……」
T田「もう、ほんとうに片付けられない娘でさあ、ベッドの隙間とか本棚とかすごかったのよ」
私「おまいは~~! 中三の娘の部屋でみつけたすごい物っていうから、どんなとんでもないものかと期待しちゃったじゃないか!」
S嬢「そうだよ、第一、中3の娘の部屋を親が掃除するの?」
T田「だって全然掃除しないから本当にとんでもないことになっているのよ」
私「T田~、中三の娘の部屋で見つけたすごい物っつーたら普通、避妊具とか秘密の交換日記(←死語?)とかおこづかいでは買えないような高価なアクセサリーとかバッグとかだから!」
T田「いや、うちの娘、そっち方面は全然ないから!」

すっかり肩すかしを食らったわしらだが、その後「あの時はホコリが出てきたと聞いて、すっかり肩すかしだったよ」とT田に言うと、「他には携帯電話のメールを書き写した物とかも出てきたけど」というので聞いてみると。
T田「中学2年生くらいのときのものなんだけど、彼氏からもらったメールを紙に書き写してたよ。青春だね」
私「あ、彼氏いるんだ」
T田「そうなのよ。それでその書き写したのを見て見たら、彼氏がどうやら他の女の子とに言いよられてキスしたとかなんとか書いてあって」
私「つまりその彼氏は二股かけてたってこと?」
T田「そうみたいね。でも結局別れたみたいだけど」
私「中2のくせに、結構泥沼に片足突っ込んでるじゃん。……って、この間そっちの話をしてたらよかったのよ!」
T田「えーーーーっ!」

ちょっと油断できないT田の娘。でも部屋がそんなにひどいことになっているなら彼氏を家には(少なくとも自分の部屋には)呼べないだろうなあ。
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春である。組織替えと人事異動の季節である。そんな訳で会社でも恒例の組織替えと人事異動があり、来週の月曜日から新しい組織とメンバーで仕事ができるようにと、今日の午後は引越三昧だった。壁際のキャビネにある書類はそれぞれの部署の移動に伴い総入れ替えなので、まず一旦全部ダンボール箱に入れておいてキャビネの中を空にしておき、明日と明後日来る引っ越し業者がダンボール箱(机の中の書類と私物と、本人が管理しているキャビネの中の書類)とPCを移動先に運んでおいてくれる手はずになっている。そして月曜日、ダンボール箱から荷物を出して再び全部入れ直しである。

しかし今回の引越では私がいる人事グループは同じフロア内での移動で、いちいちダンボール箱に入れたり出したりする必要があるのか? というのが疑問だったため(引越担当者に言わせると何か無くなったら困るから一応箱詰めして欲しいらしいが、年度末の現在忙しすぎてそんな余計な時間はないのだ)、引越準備(箱詰め)が始まった時点で大お局様のK池さんとY岡さんで相談し、今保管してあるキャビネから移動先のキャビネにどんどん直接書類を移しちゃえと意見が一致したのである。しかし移動先のキャビネがまだ引越準備中なために全然空っぽになっていない。

K池さん「これは情報システムのMさんの書類だよね」
私「Mさん! この9番のキャビネの中の書類、どこに運んでいったらいいの?」
Mさん「えええ? えっと、18番のキャビネなんだけどまだ18番のキャビネが空いてないんだよ」
Y岡さん「18番は社会保険料の書類が入っているんですけど、社会保険料の書類を移動させる8番のキャビネが空いてないのよ」
K池さん「8番のキャビネの管理はどこだっけ?」
私「んーー、これは総務チームかな? ちょっとM上さん、この書類どこに移動したらいいの?」
M上さん「えええ? まだこっちの1番から3番のキャビネを空にしてないから手をつけられないんだけど」
私「わかった、じゃあ私がダンボール箱を組み立てておくからそこにじゃんじゃんしまってよ」
M上さん「ええええーー! えっとー、一応4番から6番のキャビネは空にしたけど」
K池さん「じゃあ、4番のキャビネに14番のキャビネの退職者関係の書類を移すよ」
Y岡さん「10番の出向関係を6番に移動して空にすればここに13番の給与明細がいれられますね」
M上さん「なんとか8番、空けたけど」
私「じゃあ社会保険料のファイルを全部運んじゃいますから、Mさん、9番のキャビネの中の書類を18番に持っていっちゃいますよ!」
Mさん「ええええ、はやっ!」

力勝負のジジゾーパズルである。今日の箱詰めと月曜日の箱出しが嫌なばかりにとにかく空いたキャビネにどんどん書類を移動させ、移動先のキャビネが空いてないと「こっちの書類をあっちのキャビネに移動させちゃいますよ」「この書類は箱詰めしてキャビネを空にしちゃいますよ!」とよそんちのグループの引越まで余計な手出しをしてしまうわしらだ。そんなわけでキャビネの書類は思いのほか早く片付いて午後4時半には人事グループの分が終わってほっとしたが、今度は机のなかのものの移動だ。

私「私の今度の席、M上さんのところなんだけどM上さんが全然片付けてくれないから移動できないんだよね」
Y岡さん「私は今のM上さんの隣なんですけど、M上さんの荷物がいっぱい乗っているから移動できないんですけど」
M上さん「まってよ! まだこっちのキャビネの整理が全然進んでないんだけど」
私「わかった、もうM上さんの机の中の物は私が箱詰めするけど、いい?」
M上さん「いやーーー! それだけはやめてーー!」
K池さん「いまさら恥ずかしがるような何が入っているっていうのよ」
M上さん「ぼ、ぼ、僕だってみられたくないことがたくさんあるんだよう」
私「じゃあ、さっさとやってよ」

もしかしたら私達、いじめちゃったかなあ。なお関係ないけどM上くんは48歳、独身である(M上くんについては2008年2月12日「半袖の男」参照)

そんな訳ですっかり疲れはてて帰宅したのだが、子どもに「今日は会社で席替えをしたり書類を運んだり色々すっごい疲れちゃったよ」というと「会社で席替えがあるの?」と聞いてきた。人事異動とか組織替えって言ったって理解できないだろうしなあと思って「まあ、たまにクラス替えみたいなことをやって、同じ仕事をする人たちが同じ班の席になるように席替えをするのよ」というと子どもが言ったのだった。

「クラス替えって、ドキドキわくわくするよね!」

……いやー、会社のクラス替えは全然わくわくしないんだよう。
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会社で例によってお昼時。

S嬢「いつもいる場所にいないから、きょろきょろしてたら人目につかないところにいつものおばちゃんがいたのよ。でもブツを持ってなくてさ」
私「別のところで店を出しててその案内とかでもしていたの?」
S嬢「ううん、違う。それがさ、50mくらい離れた場所のビルとビルのすき間に隠れるようにして別のおばちゃんがいたのよ。いつものおばちゃんが携帯電話でその別のおばちゃんに連絡しててさ、じゃ、注文受けたから二つ渡して、って感じで指示してるの。で、そのすき間にいるおばちゃんのところにいって、あっちのおばちゃんに注文したんですけどっていうと陰から出してきて渡してくれるのよ」
私「うわー、なんか密売というか闇取引みたいじゃん」
Nさん「ただの弁当なのにね」

S嬢とNさんは会社の近所の道端にお昼時になると現れる放浪の日替わり五穀米弁当の店をいつも利用していたのだが、どうもその弁当屋は警察の取り締まりにあったらしくしばらく姿を消していたのである。警察には邪魔になるから店を出すなみたいなことを言われたらしい。おばちゃんの店の弁当なんて30個もないくらいの小さいワゴンで場所もそんな取るようなもんでもなかったのに。しかしそのおばちゃんの店がひっそりと復活していたのをS嬢が発見したのだが、それが上記のごとく、なんだか密売取引のやりとりのようになっていたらしい。

S嬢「それでいつものおばちゃんに携帯電話の番号を聞いて登録しちゃったよ、最新のメニューとか在庫を問合せできるように」
私「ウェブページとかあったら便利なのにね」
S嬢「弁当のメニューはCメールで教えてくれるって言ってたから感動しちゃったけど、でもさすがにインターネットはやらないみたいね」
Nさん「私も闇弁当のおばちゃんの電話番号、携帯に登録しちゃった。ほら」
見ると登録名が「闇弁当」と言う名に。
私「Nさん、帰宅途中に不審死とかしたらさー、その携帯調べられて、この「闇弁当」って一体なんだ? なんかダークサイドの組織に殺されたのか? なーんて絶対疑われるよね」
S嬢「私達もNさんの闇取り引きについて根掘り葉掘り聞かれるね」
私「いつも隠れて買ってました、とか」
Nさん「そんな死に方、しないように気をつけないと」

それは携帯電話の登録名称を変えるよりも格段に難しいとは思うが。
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先週の土曜日はあまりの暖かさに(東京での最高気温は24度?)、素足にサンダルがけで上はTシャツ1枚で外に出た私だ。今日はどこの公園で花見(今の時期なら梅とか)をしようかなどとぼんやりとしていたのだが、この暖かさでいよいよ花粉症が来てしまった人も多いようで、今日出社したらマスク着用者が一気に増えていた。同僚のNさんは花粉症の薬のせいでなんだかぼんやりしているし、開発のHさんはゴーグルのような眼鏡をしているし、経理のAさんはティッシュペーパーの箱を持ち歩いているし、社内有数の美女である隣の席のY岡さんも顔の半分がマスクで隠れてしまってますよ。

Y岡さん「花粉症のせいで今の季節は会社に行くのが本当に嫌で憂鬱になりますよ」
私「私も今時分の日曜日の夕方は会社に行くのが嫌になって憂鬱になるね。あんまり気分がどんよりしちゃうもんだから、ついに私も今流行の鬱病? それとももしかして更年期障害!? とか思っちゃうくらいだよ」
大お局様のK池さん「……それ、今に始まった事じゃないから」
Y岡さん「確かに日曜日の夕方はちびまる子ちゃんの曲が聞こえて来ると落ち込みますよ」
私「サザエさんでどんよりのピークがくるよね。でも、ま、鉄腕ダッシュで諦めの境地になるけど」

さてそんな中、自宅近所で包丁を振り回している不審者が現れたために、小学校では集団下校となり、小学校の地区班の連絡網でも要注意の連絡があった。その電話連絡が仕事中に来てしまい、次の人への連絡事項をメモするため廊下に出て携帯電話で連絡事項を繰り返す。「本日○時に△△付近で包丁を振り回す不審者がありました、と。はい? え? 子ども達の、なんですか? え?」。だんだん声が大きくなる。「ああ、子ども達の見回りパトロールの強化をお願いします、ですね? 犯人は○時頃に逮捕されました、と。はい、では次の人に伝えます」。すぐ横を通りがかったY岡さんがぎょっとしていたので席に戻ってから事情を説明する。

K池さん「そんなことがあると心配よね」
Y岡さん「そういえば今朝、公園で変な人を見かけましたよ。ボーッとつったっているんですけど、一点をみつめてずっとブツブツつぶやいているんですよ、まわりに誰もいないのに」
K池さん「うちの近所でも先週不審者情報が流れていたわ」
私「暖かくなると、色々湧いて来るよね……」
Y岡さん「これからそういうのが多くなってくるんですかねぇ」
私「そういうのを聞くと春が来たなあって思うわね……」

……ちょっとヤな春の実感。
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先日会社でPマークの監査があった。P(プライバシー)マークとは「個人情報保護に関する事業者認定制度」(なげーー)で認められた業者に付与されるもので、個人情報をちゃんときちんと扱って守ってますよという印だ。それで定期的にお上から監査の人がやってきて、ちゃんとやっているかどうかチェックしていくのである。

もう、Pマーク監査の2ヶ月前には個人情報を取り扱っている部署のメンバーは講習とテストを受け、1ヶ月前には「あと1ヶ月だから身辺整理をきちんとね!」とアナウンスがあり、1週間前にはリハーサルですよ。そのリハの時には私なんか「社員証をきちんと首から下げていない」と注意されちゃったよ。社員証はネックストラップで首からかける事にはなっているのだが、私の場合社員証をぶらさげると肩が凝ってしょうがないので、いつもストラップをおりたたんでズボンのベルトからぶらさげているのだ。Y男はデスク回りが散らかりすぎていると注意され、大お局様のK池さんは注意されないようにと久しぶりに机回りを整理整頓してたら10年ほど前にもらった香水の瓶が出てきたが匂いが臭くて使えないとこぼしている。さらにUさんなんかは、当日会社にいて何か問題点を指摘されるとちゃんと応対しなくちゃならないからデスク回りをきれいに片付けたら監査の日は休もうかなどと言っている。

まあ、そんなわけで監査当日、練馬のS嬢が所属する部署の事業部長はなんと床屋に行ってきたのだという。
私「え? なんでPマークの監査と床屋が関係あるの?」
S嬢「少しでも印象をよくしたいんじゃないのー?」
私「面接か!?」
Nさん「(総務部長の)K崎さんやHくんなんか、机回りが全然片付かないもんだから書類とか全部箱詰めしちゃって隠すために倉庫に運んじゃってるんだよね」
私「K崎さんさー、確か前の監査の時に箱詰めしたダンボールがうちのフロアの会議室に積んであるんだけど……全然使っている形跡、ないよ?」
Nさん「今度もそうなるかね」
私「(大お局様の)K池さんは、大掃除か?っつーくらい丁寧に机の上を雑巾がけしていたよ」
Nさん「作業スペースはちゃんと片付けて書類が出しっぱなしになってないようにしなくちゃならないけど……なんか違うよね?」

さて、監査は午後からだったが、一番最初に監査が行われた部署のIさんは監査の人が来る前に自席から逃亡し、私がいる部署で部長のOさんと話し込む振りをして逃げ続けていたし、人事のMくんは監査の人に色々資料を見せろと言われて何度も7階と9階を往復しているし、部長のMさんは監査の人とは目が合わないようにずっと下を向いているし、Uさんは「友達がいきなり心筋梗塞で倒れちゃってこれから通夜なんで」と結局いなくなってましたよ。とにかくみんなピリピリムードで「早く来て早く終わってくれ」と心の中でつぶやきながら仕事をしていたのだが、しかし肝心の監査の人が来ない。

S嬢「もうずっと待っているのに2時になっても3時になってもこなくてさ、みんな疲れ始めてたんだよね。監査の人と対応しなくちゃならないからなかなか席もはずせないし。それで3時過ぎた時に(課長の)Y澤さんが、(事業部長の)Y崎さんに、「すみません、我慢できないのでトイレに行っていいですか?」って聞いていたわよ。お前は小学生かっつーの!」

まあ、監査の人がフロアからいなくなった瞬間に社員証のネックストラップをはずしたら、K池さんから「姿を消したフリして、実はすぐ戻ってきたりして」と言われて慌てて社員証をかけ直した私も似たようなもんだが。
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11月のうちに早くも忘年会を決行した会社のおツボネーズ(私、鎌倉夫人のNさん、練馬のS嬢、T田の4人)だが(11月24日「今年もあと1ヶ月ちょっと。」)、もちろんそんなのは第1弾で、「じゃ、忘年会真打ちっつーことで」と先週の金曜日にまたもや忘年会part2ですよ。今回はT田が参加できず、技術職課長のM姉(48歳、独身、貫禄あり)といつもの私ら3人で飲むことになったが、M姉が仕事の打ち合わせがあるために夜の7時からでないと参加できないと言う。

S嬢「どうする? (会社が終わる)5時30分にいつものようにダッシュして、第1候補のイタリアンで7時までゆっくりと飲んで待ってる?」
Nさん「ゆっくり、って言ってもねぇ。私達いつもガーーーーーッと飲んじゃうからねぇ」
私「M姉が来る頃にはすでに出来上がっているよね」
S嬢「ちびちび飲んで待っているってことなんかできないからね。ましてやイタリアンじゃそんなにちびちび時間をかけてゆっくりと待つのもできなさそうだし、つまみっぽい食べ物も少ないだろうし」
Nさん「いっそイタリアンをやめて居酒屋で待ってる?」
私「どちらにしてもM姉が来る頃には私達、出来上がっているよ」
Nさん「じゃあ集合時間を7時にして予約でも入れておく?」
S嬢「でもさー、12月だから予約入れちゃうと2時間ぐらいで追い出されるちゃうじゃん。かといって7時じゃ予約を入れないと、金曜日だしボーナスの後だし忘年会まっさかりだから、空いてる店がなくなってるよね」
私「金曜日の夜7時に行っても客がいなくて入れる店で、なおかつ4時間ぐらい粘れる店?」
Nさん「じゃ「S」じゃん」
「S」とは会社の近所にある居酒屋だが、アル中のオヤジが残業の合間に会社を抜け出してちょっと一杯を飲むような店だ。「どんな風なのか、一度行ってみたい」というNさんのリクエストにより、何年か前の忘年会はここでやったことがあるが、まあ、1回やればもう十分。

私「やっぱりつまみと酒がおいしくないと」
S嬢「じゃ「G」になっちゃうじゃない」
「G」は先月の忘年会で行った店で、夜中から客が集まる店なせいか金曜日の夜6時前に行っても客が私達しかいなかった上に、帰る頃(10時過ぎ)になっても客がまだ他に誰も来てなかったのだが、酒もつまみもそれはそれはおいしい店だったのだ。しかしここでは一人当たり1万3千円もかかってしまったので、そうそう行けるもんではない。

Nさん「予約を入れたら大抵2時間くらいしか飲めないのが問題だよね」
S嬢「そんなの2時間ですむ訳ないじゃないのよねえ」
私「私達、結構「ラストオーダーですが」って言われるよね」
S嬢「ラストオーダーどころか「会計だけでも先に済ませて下さい」って店員に泣きつかれた事だってしょっちゅうだし」
Nさん「気がつくと回りには誰もいなくなっててね」
私「なのに私達のテーブルの上には空の酒瓶が何本も転がっていたり」
S嬢「もう、隣のテーブルの椅子が片付けられてテーブルの上に乗せられていたりね」
私「そうそう、他のテーブルはライトまで消されちゃってたりしてさ」
……ただのアル中OL3人組か!?

結局、デパートのレストラン街にあるベトナム料理の店なら閉店時間が11時だしデパートに来ている客層からいっても2時間3時間を過ぎたあたりで混雑するからと追い出されることはないだろうと7時に予約して、現地集合し忘年会Part2を決行したのだった。もちろん今回も「ラストオーダーですが」という台詞も聞いたし、店を出た時は廊下まで薄暗かったような気もしたが、まあ、関係ないよね。そんな訳で今日のお昼の話題は「新年会、どうする?」だったが、……50%くらいは本気だったかも。
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