龍馬伝 第39回 龍馬伝 第39回
はっきり言って先週の第3部最終回で、なけなしの有り金を全部巻き上げられた気分だったので、今回の演出が大友さんでもあまり期待はしてませんでした。しかしさすが大友さん、すっげー力業で今までの穴をフォローしまくり(ま、穴が大きいからフォローしきれてなかったけど)。そしてラストスパートをかけてきているんだなあというのはよ~くわかりました。最後に「龍馬滅亡まであと1年」と弥太郎のナレーションが入った時に(違)、宇宙戦艦ヤマトみたい~~とついつぶやいてしまった私を許してくれ。

[あらすじ]
「下関についた龍馬(福山雅治)たち亀山社中は、高杉(伊勢谷友介)率いる奇兵隊と合流する。社中の操船術によって組まれた奇襲作戦で長州軍は大勝利。将軍・家茂(中村隼人)が死去し、幕府は停戦する以外になかった。長州は、それに乗じて“幕府を武力で倒そう”という機運が大きくなる。一方、弥太郎(香川照之)は、長崎で土佐商会のもと商売を始めようとするが、どこへ行っても「土佐なら龍馬を通してくれ」と、言われ続ける」(NHK番組表より)。

龍馬伝 第39回(9月26日放映)。夜明けの奇襲場面がまるで西部劇のようでした(キタノ映画って「みんな、やってるか~?」しかみた事ないんだけど、もしかしてこんな感じ?)。しかし高杉晋作(伊勢谷友介)、弾があたらなさ過ぎなのには笑っちゃったよ。高杉さんはもう軍神みたいなもんだから弾は当たらないってことになっているのかもしれないけど、もしかして私が夕飯を作ってテレビの前から離れている隙に実は死んじゃって幽霊として歩いているのか!? とか一瞬思いました。しかもそのあとも必殺仕事人!? 座頭市!?という活躍ぶりに、三味線に何か必殺の武器が隠してあるのか!? もしかして仕事屋家業の呼び名は「三味線の晋」!?とか思ったり(笑)。なんだかあそこのシーンだけ映画を見ている気分になりましたよ。いやー、惜しい人を亡くし……って、まだ活躍は第41話「さらば高杉晋作」まで続くよ!(第41話、内容は「海援隊結成」と一言あるだけなのに(9月27日時点)なんだよ、このサブタイトル。龍馬が主人公なんだからここは「海援隊を作ろう!」か「海援隊結成ぜよ」じゃねーの? しかしさ、第45回のサブタイトルの「龍馬の休日」って、まさか「ローマの休日」のもじりじゃないよね? だとしたら最終回間近だと言うのにすごいセンスだと思うが)。

今週の弥太郎(香川照之)。新パート突入時に必ず濃い登場ぶりを見せつける弥太郎ですが、今回は流石に三菱から本気でクレームが来るんじゃないのか?と心配になりました。ま、今更心配した所でもう間もなくクランクアップだが。で、弥太郎も高杉晋作ばりに血を吐いているもんだから、すわ、弥太郎にも死亡フラグ!?と思ってWikipediaをチェックしたら歴史的には幕末時よりもおきれいになったかーちゃん(倍賞美津子)に叩かれてから二年後に病死の模様。しかしやっぱり香川照之、すごいなー。どの場面も力業で見せつけているもんね。このドラマ、香川照之がメインの主役で話を進めて来た方がよかったんじゃないの? そしたらこの脚本でも全然OKだったと思うけど。

今週はあの、西部劇の中の村人みたいな感じのビジュアルも含めて奇兵隊の描写がよかったです。百姓だって日本を変えていくことができるんだという彼らの願いとかもええ感じだし、それをささえているのが高杉晋作だというのもよーーーーく感じられて。土佐勤王党と半平太さんの描写とは大違い。そして歴史が大きく動いているのだと、確かに実感させられる西郷どん(高橋克実)の叫びとと眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)の絶叫ですよ。眉なし、怪獣みたいだった(笑)。

今週の龍馬さん(福山雅治)。なんかボーッとしてたり、「その通りじゃあ」とつぶやいていたり、なんだか唸っていたり、手広げてなんかしてたり。とても主役とは思えない影の薄さ。で、いきなり「幕府に政権を返上させたら戦をせずに幕府を倒す事ができるできるがじゃ」と来たもんだ。「はぁあああ?」と思ってしまいましたが(そりゃ龍馬が大政奉還で重要な役割を果たしたのは歴史的事実な訳ですけどさー、薩長同盟も馬関の奇襲戦も大政奉還もぜーーーーーんぶ龍馬さんの思いつき!)、ここですかさず木戸さん(谷原章介)が「大政奉還論か」とつぶやいて説明してくれてなおかつ、「坂本君、君が日本の未来を憂いている事はよう知っちょる。じゃが、地に足の着いた考え方でなければ夢物語と同じじゃ。僕たちにそれにつきつきおうとる暇はない」ない」ともはやドリーマー龍馬はアウトオブ眼中であるとか言うわけですが(龍馬は龍馬なりにすっげー頑張って現実主義者になってみたのに、本物のリアリストの前ではやっぱりまだドリーマーなのな)、でもこの台詞、「大政奉還など……奇跡でもおこらん限り無理じゃ!」。……あーあ。第二部のラストで半平太さん(大森南朋)の「これはおまんが起こした奇跡ぜよ」っつー台詞を思い出しちゃいますねー(棒読み)。

今週の中岡慎太郎(上川隆也)。……今週も欠席! 来週は象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高。すっげー悪代官顔だった)が出て来るんだから、出て来てもよさそうだけど……もう、休職かなー。

さて来週は悪代官・象ちゃんvs龍馬。うーん、悪いけど、見所がどこなのかよくわからん。やっぱ象ちゃんの悪代官ぶりを楽しむのがポイントかしら(違)。
追記:(9月29日)
追記っつーても大した追記じゃないんだが。「見所がどこなのかよくわからん。やっぱ象ちゃんの悪代官ぶりを楽しむのがポイントかしら」とか言っていた次回の第40回「清風亭の対決」ですが、演出はなんと初お目見えの松園武大という方。……だ、誰!?

キャリアのある方だとしたら「龍馬伝」のテコ入れ?(今更??)、若手だとしたらどせ沈む船だし(おいっ!)チャレンジしてもいっかあぁと半ば捨て鉢!?と非常に失礼な憶測をしてしまったんですが、とりあえず去年の朝ドラ「つばさ」(多部ちゃんが主役だったやつね)で演出をされていた方のご様子。あと、単発ドラマ「きみの知らないところで世界は動く」(2005年11月28日放映)で、大友さんと一緒に演出されていたようだ。大友さんが呼んだのかしら。「日本映画テレビプロデューサ協会報」を見ると、2001年NHK入局の方なので若手の方ですよね。NHKのワンセグドラマ「ドラマ8芸能社」の演出もされていたようですが、そういやこのドラマからは他にも福岡利武さんという方がこの間「龍馬伝」に参戦してたよなー。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第38回
いやー……、今回見てた人の90%が、思ったよね? 「なんだかよくわかんないけど、でもその逆鉾、引っこ抜いていいんかいっ?」「お元(蒼井優)と池内蔵太(桐谷健太)って、一体いつの間にそんなことに!?」「いきなり方向転換して、龍馬ったら武闘派宣言!?」ってさー。ま、私はあれじゃあお龍さん(真木よう子)が亀山社中の連中に嫌われても仕方ないわなあとも思いました。

[あらすじ]
「龍馬(福山雅治)とお龍(真木よう子)は、薩摩の温泉で療養中、霧島山の神話を聞く。早速、龍馬は女人禁制の山に男装したお龍と登り、頂上の“逆鉾(さかほこ)”を引き抜き「日本を変える先頭に立つ」と誓う。長崎では亀山社中の船が難破し、内蔵太(桐谷健太)が命を落とす。弥太郎(香川照之)は後藤象二郎(青木崇高)と長崎へ向かう。一方、幕府による第二次長幕戦争が始まり、龍馬は長州のために初めて戦うことを決心する」(NHK番組表より)

龍馬伝 第38回(9月19日放映)。何分にも九州の観光事情に疎いので、もしかしてこれって山頂に着いたら山の神に対するご挨拶として引っこ抜くものか? とか思って検索しちゃったよ。一応最後の「龍馬伝紀行」でも「天の逆鉾には触れる事はできません」って書いてあったけどさー、これって「この物語はフィクションです」って2時間ドラマの最後に入る言い訳と同じようなもん? で、龍馬(福山雅治)が引っこ抜いた時につい、「聖剣エクスカリバー!」ってつぶやいちゃったけどさ、もしかして龍馬は幕末志士のキングとして「この剣を引き抜きしものは王たる資格を持つものなり」という意味で抜いちゃったのか? 

んーーーーーー。今回はどうせ龍馬の新婚旅行ネタだし全く期待はしてなかったんですけど(おまけに渡辺Dだし)、何から何まで、ものすっっっっっごく、雑じゃないですか? もしかして「龍馬伝」の制作スタッフの皆さん、自棄を起こしているんですか? 今までさんざん歴史的事実を無視してオリジナルな展開をやらかしていたくせに、ここにきて歴史的事実にドラマの方を無理矢理合わせようとして、なんかぐだぐだになっている感じがするんですけど。

そんでもってお元ですよ。なんですかねえ、死亡フラグが立っているキャラに対して手があいている女子をくっつけとけば死んだ時の盛り上がりスイッチも自動的にオン、っつーわけですか? まあ、いきなりな内蔵太のプロポーズに応えるお元の表情からは、内蔵太に応える事で龍馬を諦めようとしているようにも見えなくもないんだけど、でも今までそういう描写(お元が龍馬にラブラブだとか、お元が内蔵太に思いを寄せているとか)がまっっっっっっったく、なかったですからね。なんじゃこりゃあああ(by松田優作)ですよ。せめてさー、3部に入ってから亀山社中の連中が引田屋で飲む時に、池内蔵太が何か言ったらお元が視線を内蔵太に向けるという程度の場面でも、ほんの一瞬でもあればちったあ違っただろうにさ、その一瞬の手間も惜しむんかい。また、実は龍馬の事を思っているけど龍馬は結婚しちゃったから諦めたのだとしたら、もう少しお元の龍馬への気持ちを描写しましょうよ。先週みたいな雑な三角関係の火花を散らせるんじゃなくてさ。一体何のために出ているキャラなのかなー、お元って。暗殺フラグ要員?

で、弥太郎(香川照之)vs 象ちゃん(後藤象二郎、青木崇高)。うわあ、漫画みたい。一際悪い目つきに変なもみあげのヤクザみたいな象ちゃんに、これまた漫画みたいな表情の弥太郎ときて、そこにこれまた漫画みたいに登場するジョン万次郎(トータス松本)ですよ。象ちゃんのこの顔、顔だけで暗殺要員になっているんじゃね?(←ヒドイ)。

今週の西郷どん(高橋克実)と木戸さん(谷原章介)。この「龍馬伝」、戦闘場面は見応えがあっていいですよね。こういうのをガンガン入れてくれたらいいのに。でもって長州と薩摩を結びつけたのは自分という自負がある龍馬ですけんど、着々と厳しい現実に立ち向かっている長州と薩摩は、もうぬるい龍馬の手には負えなくなっているのねー。「幕府と戦をせんで日本を変えるとは無理じゃっとごわす。そいがどげんしてもいやじゃちゅう言わるっとは、坂本龍馬ちゅう役者には舞台から降りてもらうしかありもはん」という西郷どんの台詞に呆然として、それでバスに乗り遅れたらいかんっつーことで武闘派宣言なんでしょうか。でもあれで亀山社中の連中は納得したんでしょうか。そしてこの西郷どんの台詞もまた、もしかして暗殺の伏線っすかあ?

うーむ。文句を言い続けるのすら、しんどい回でしたわ。えー、次回から第4部ですってよ。月日が経つのは本当に早いわね。わたしゃ今日は「青い鷲津政彦は美しかったか?解読編その2(解読してねーけど)」を書くために、「その1は書いたけど、その2は書いたっけ? 書いてなかったっけ?」とここ半年くらいの記事を流し見してみたんですけど、合間合間の「龍馬伝」の記事で半平太さん(大森南朋)の事を色々書いていたのも、ヒジョーーーーーに懐かしく思いましたよ。ふぅ……(遠い目)。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
まだクランクアップしてなかったんかい、と思っちゃいましたけどね。

 NHK「龍馬伝」新たな出演者発表!

「ハゲタカ」キャストから飯島さん(中尾彬)登場。そして大久保利通はもう出ないのかと思ったらなんとミッチー(及川光博)に。「篤姫」では「龍馬伝」で近藤勇をやっている原田泰造でしたけんどね。

じゃ、この調子で最終回までに村田さん(嶋田久作)と芝野さん(柴田恭兵)にも出ていただきましょうよ、大友さん。芝野さん、違う、柴田恭兵は龍馬の最後に駆けつける田中光顕役とかどう?とか思ったけど、この時の田中光顕って24歳だから問題外かー。じゃ、田中光顕は若槻くん(野村修一)か守山(高良健吾)あたりにやってもらって、年齢的に三岡八郎(由利公正)とかどうでしょう? 坂本龍馬の死の直前に会った人物だし、明治政府では金融財政政策担当だったしー。では村田さんは坂本龍馬暗殺実行犯あたりで(←ヒドイ)。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第37回
龍馬(福山雅治)だって「時がない。急がんといかん」って言っていたのにさー、なんでここでお龍(真木よう子)とお元(蒼井優)の三角関係フラグを立てるかなーー(怒)。

[あらすじ]
「寺田屋の襲撃で生死をさまよった龍馬(福山雅治)は、お龍(真木よう子)の看病で動けるようになり、安全な薩摩で療養することになる。そして、お龍に「夫婦になろう」と告げ2人で、薩摩へ向かう。途中、長崎に立ち寄り、亀山社中の仲間やお元(蒼井優)と出会うお龍。今まで知らなかった龍馬の世界を知り不安に思うが、龍馬に「お龍が今は支えだ」と励まされる。龍馬はグラバー邸で、密航しようとする高杉(伊勢谷友介)と会う」(NHK番組表より)。

龍馬伝 第37回(9月12日放映)。昨日の夜、8割方記事を書いたもののあまりにも眠くてPCを放置したままガーーーッと寝ちゃって、朝早めに起きたもんだからそのまま続きを書いてブログ記事の保存ボタンをクリックしたらさ……、全部データが消えちゃったのな。ブログの管理画面がとっくのまにタイムアウトになっていたのに気がつかず保存ボタンを押すとこうなるんですが、テキストファイルでの保存などもまったくしてなかったもんだから、全部パァですよ。まったくこういうものってこまめに保存している時は大丈夫なのに、勢いで書いて全然保存してない時に限ってやっちまうのな。はぁ~……。さ、気を取り直してもう一回、まあざっくり書いてみますよ(遠い目)。

前の記事(9月11日「2010年10月からのTVドラマ」)で「ここまで来たら最後まで見ますよ」とか書いたけど、感覚のズレがどんどん激しくなってきて、今回みたいに見たい部分がほんの一瞬で流されちゃってどうでもいい部分を延々とやられちゃうと見続けるのが本当にしんどいわ~。まあね、なまじっかまだ気持ちが「龍馬伝」に残っているからダメなんだな。これが「チェイス」みたいに斜め上からつっこみまくるという観点で見て「2010年上半期トンデモドラマ大賞決定!」とか断定できるようになったらもっと気楽に見れるんだろうし、あるいは8月末から始まったNHK土曜ドラマファイナルの「チャンス」みたいに、「おまえ、亀治郎の癖に、その台詞を言うかっ!」とネタに出きればまだマシなのかもしれないんだけどなー。

さて、今回は「龍馬の妻」なんだから龍馬とお龍が結婚にいたるまでをじっくり描くのはいいですけど(私は興味ないけど)、政治的背景描写が早回しか!? 30倍速?? っつーくらいあっという間に過ぎていったり、西郷どん(高橋克実)や桂改め木戸さん(谷原章介)、喀血キターーーーーッな高杉晋作(伊勢谷友介)もほんのちょっとだけだったのは非常に残念(それでもこの期に及んでまっっったく出てこない中岡慎太郎(上川隆也)よりはマシだけど)。

で、その30倍速場面ですが、さすが納得力描写(という言葉があるかどうか知らんが)の梶原D、短い時間に歴史的出来事を詰め込む詰め込む。

16:22 長州 山口城
 木戸さんがお殿様の毛利敬親(一岡裕人)に薩長同盟が成立したことを報告
17:00 京 薩摩藩邸
 薩摩藩のガードと三吉さん(筧利夫)と龍馬たちの旅立ち
17:17 京 薩摩藩邸
 西郷どんが「慶喜公(田中哲司)がおる大阪で騒ぎを起こしもんぞ」と宣言
17:34 大阪城
 眉なし(徳川慶喜)の前に市中に出回っているビラの報告をしている手下、「薩摩と長州が手を組んだだの、薩摩の軍艦が下関に入港しただのと町人たちが大騒ぎ-ー」
17:50 長州
 太刀を振って、「長州攻めは、のうなった…」とつぶやく木戸さん
18:10 長崎奉行所
 「薩摩と長州の動きが不穏だとあれほど知らせたのに、もっと確かな動きは掴めなかったのか!」とお元をしかる朝比奈さん(石橋凌)
18:29 大阪城
 ビラを破って悔しそうな顔の眉なしに、「薩長の動きを警告する知らせを、幕府の重臣らは信じようとせんかった」と弥太郎のナレーションが入る
18:35 京 薩摩藩邸
 京を脱出する龍馬たち
18:47 土佐 高知城
 出た、久しぶりの大殿様(近藤正臣)と象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)、機を見るに敏らしい大殿様は「風向きが変わってきたっちゅうことじゃ」とつぶやく
19:37 土佐 弥太郎と象ちゃん
 龍馬を見くびる象ちゃんに薩長同盟を成立させたのは龍馬であると伝え、くやしがりながらも藩のため日本のために働きたいと訴える弥太郎と、色々思う所ありな象ちゃん
22:23 薩摩の船中の龍馬たち
 船は馬関(長州、現在の山口県下関市)を抜けて長崎に
22:40 長崎
 亀山社中ゴーーーーーール!

6分でこんだけ社会的背景と政治状況を盛り込んでいるんですよ、奥さん。わざわざ馬関を抜けてって言っているのは、多分ここで三吉さんが降りたからと、第4部の第1回が「馬関の奇跡」だからでしょうね。こういう場面はもっとガッツリ見せていただきたいけど、でもこんだけあれよあれよと言う間に描かれちゃっているからこそ、幕末の風雲急を告げる展開ぶりを実感できるといえなくもないかも。

で、まあその肝心の龍馬の結婚ですけどー、今までお龍さんの気持ちについては丁寧に描写してたと思いますけんど、龍馬の気持ちがどうかって、思想信条政治傾向その他含めてきちんと経過を描写してなくて「いよいよ幕府を倒しかからんとならん」とか言っているのと同様に、なんか「夫婦になるがじゃ」もいきなり感があったんですよねー。そりゃここら辺で結婚するという歴史的事実を知っているから、なるほどと思ってみるし、それにまあね、命の恩人に弱っている時にあんなにかいがいしく介護されちゃあ(違)、そりゃまあ心も動くっつーもんですけど、だったらもっと龍馬の心情もちゃんと描いてくださいよ。なんか常に龍馬の行動には心の動きがなくて結論ありきだし、台詞でそれらしい文言があっても全然実になってない感じがするんだよなあ。あ、そうそう、龍馬とお龍のあのくんずほぐれつな盟約書の裏書き場面ですけんど、なんで文机や脇息(よく時代劇でお殿様がもたれかかっている枕付きの台ね)を使わんのかと思ったぜよ。床に置いて書くことないじゃーん(ま、この「龍馬伝」でそんなこと言ってたらキリがないけどさ)。

そしてお元とお龍の三角関係フラグ以上に「はぁあ?」だったのは、龍馬が結婚したと言うニュースに憤慨する陸奥陽之助(平岡祐太)ですよ。なんだこりゃ、「俺の龍馬さんをとった憎い女」って感じ? もしかして歴史的事実でそういう描写があるのかと思ってWikipediaを見てみたら(Wikiだから話半分だとしても)、お龍はどうやら亀山社中(海援隊)の連中には非常に嫌われていたみたいですね。でも陸奥ひとりが噛み付いているもんだから非常に浮いています。

今週の高杉さん。「時がない。急がんといかん」と実感しているのは高杉さんの方ですよねえ。退場も近いのね。

そして来週はいよいよ第3部最終回(はえーなー)、龍馬とお龍の新婚旅行スペシャル(違)&幕府反撃スペシャル?で高笑いする眉なし(徳川慶喜)の逆襲が見られるんでしょうか。ま、次回の演出は渡辺さんですけどね。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第36回
最後の「龍馬伝紀行」を見てたら「龍馬が伏見奉行所の役人たちに襲われたのは深夜3時頃でした」とかなんとか言ってて、一緒に見ていた家人が「そりゃ心外だな、奉行所にしてみれば怪しいから業務の一環として捕まえにいっただろうに襲われたなんて」とつぶやいたので、そりゃまあそうだなとか思ったんですけど、それより何より午前3時に襲われたってことはこの時間にお風呂に入っていた訳ですよね、お龍さん(真木よう子)は。いくら船宿だからと言っても遅過ぎじゃね?

[あらすじ]「薩長同盟を成し遂げ、寺田屋に戻った龍馬(福山雅治)から「自分が薩長を結びつけ、日本はこれから大きく変わる」と告げられた弥太郎(香川照之)は土佐へ帰る。幕府は、龍馬が薩長の間に入っていることを察知し、伏見奉行が寺田屋を囲む。それに気づいたお龍(真木よう子)は龍馬に知らせ、龍馬・三吉(筧利夫)と奉行の激闘が始まる。左手を切られた龍馬が寺田屋を抜け出た後、出血で動けなくなったため、三吉は薩摩藩邸へ走る」(NHK番組表より)。

龍馬伝 第36回(9月5日放映)。いやー、先週の弥太郎(香川照之)の救出劇、ありゃ一体何だよとか文句言っていた訳ですが、はあ~なるほどね~、第4部の坂本龍馬(福山雅治)と後藤象二郎(青木崇高)の会談につなぐためのエピソードだったのね~~。ふ~~~~~ん、そうですか~~~。でも象ちゃん、前に弥太郎を使って龍馬を暗殺しようとしたこともあったしね~、もしかして龍馬暗殺犯後藤象二郎説の前フリ!? でもって今週の龍馬と弥太郎の無駄な会話、長過ぎ。その後の寺田屋騒動が面白かっただけに、この前半部分が本当に冗長に感じられましたわ。龍馬の台詞を聞いてて、アンタなんでそんなに国際情勢を把握しているわけ?(国際都市長崎で亀山社中と言う会社を経営して活動してればそりゃ色々わかることもあるだろうけど、そういう描写がないから説得力がねーよ)とか、なんでそんなに先の先を見通せている事になっている訳?とか、今更だけどやっぱり思っちゃうのな。だいたい秘密の会話だったらもう少しひっそりと話せっつーの。龍馬もおしゃべりだということになっている弥太郎にペラペラペラペラ秘密の政治情勢の話をしすぎ。おしゃべりなのはオマエだ!

さて寺田屋騒動(「寺田屋騒動ぜよ」じゃなくてよかったぜよ)。なるほどね、龍馬はお龍が知らせにくる以前に危機に気がついていたので、お龍が知らせにきた時も彼女の心配をした上で薩摩藩邸に行くように指示する余裕があったっつーわけですね。でも期待の(何の!?)入浴シーンはほんの一瞬だし(やっぱ皆様のNHKの、さすがの家族団らんのゴールデンタイム、天下の大河ドラマだからー?)、もう少し露出があるかと思ったお知らせ場面、袷一枚で飛び出したシーンも短いぞー(オヤジか?)。そしてさっすが人道主義の龍馬さん、ピストルを天井に何発も撃って威嚇し、捕まえにきた役人を人質に取って誰も殺さずに寺田屋から逃亡、ここはさすが大友さん、以蔵(佐藤健)の捕縛場面を思い出しますねー(5月31日「龍馬伝 第22回「龍という女」」)。ま、あんなに破壊されちゃった寺田屋はこれから大変だなーとも思いましたが(笑)。

で、薩摩藩邸に急を知らせるお龍さんの走りもよかったし、逃げる龍馬と三吉さん、追う役人たち、そして狭い路地で立てかけてあった竿竹を駆使して戦う三吉慎蔵(筧利夫)の殺陣が半端なく決まってましたよ! でもさ、龍馬さん、指を切られただけなのにもう本当に死にそうな感じで、歴史上の事実から「指を切られただけ」と知らなかったら、そして「龍馬伝」の残り回数を知らなければ、もしかして来週が最終回??てなぐらいの瀕死っぷり(笑)。そりゃ出血多量ならもちろん死にますけど、あの傷であの瀕死っぷりじゃ近江屋で最後に本当に斬られた時は一体どんなことになるのか楽しみですよ。まーねー、ここで死の影を見たことがのちの龍馬の行動にも関わってくるし結局お龍との結婚に至るんでしょうけどー。

さて来週は高杉晋作(伊勢谷友介)がいよいよ喀血しています! 龍馬の"ソウルメイト"(by鈴木P)だったのに退場近し! そして久しぶりに大殿様(近藤正臣)も登場! だったら久しぶりに中岡慎太郎もオマケ程度には再登場したりする? さらに弥太郎が何かに目覚めて叫んでます。……でもきっと養生する龍馬と看病するお龍のシーンがメインなんだろーなーー。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第35回
今回の「龍馬伝」、思わず「おおっ、キターーーッ!」とつぶやいてしまったのは、次回予告のお龍(真木よう子)の入浴シーンだった私って……どうなんでしょうか。

[あらすじ]
「長府藩士・三吉(筧利夫)と京に着いた龍馬(福山雅治)は、薩長の動きを探る幕府方のために薩摩藩邸に入れずにいた。一方、薩摩藩と単身交渉に臨む、桂改め木戸(谷原章介)は「龍馬がいなければ話を始めない」と言い、西郷(高橋克実)と「龍馬こそ信じられる男」と確認する。同じころ薩摩を探りに京へ来た弥太郎(香川照之)は、新選組に捕まり拷問を受けていた。新選組や伏見奉行が龍馬を追う中、龍馬はついに薩長同盟を結ぶ」(NHK番組表より)

龍馬伝 第35回(8月29日放映)。うーん、脱藩して、よかとですか?(泣)なんかいまだかつてなく、まったく心に残らなくて我ながらビックリなんですけど。あんまりにも色々通り過ぎていっちゃうのでせめてもう一度見て確認しようかと思いましたが……もう、そんな気力もヒマもねえ。

今回は幕末の大事件、薩長同盟じゃなかったんですか? なのに弥太郎(香川照之)のお笑いパートがメインってどういうこと? 背後にいるのは坂本龍馬(福山雅治)だということを幕府サイドにお知らせするためのエピソードになっているんでしょうけど、アレ、この長さであんなにダラダラと描く必要ありますかね。そりゃ渡辺さんらしいマンガチックな描写で、ここんとこすっかりなりを潜めていたから「あら渡辺さん、健在ね」とは思いましたけんどね(笑)。

でもって、桂さん改め木戸さん(谷原章介)と西郷どん(高橋克実)が向かい合っている小松帯刀(滝藤賢一……宇宙人……)邸に向かう前の龍馬さんの台詞ですよ。「武市さん(大森南朋)、以蔵(佐藤健)、長次郎(大泉洋)……、みんな行ってくるぜよ」。もう、それは言わんでもええがです。

龍馬が寺田屋を出ようとするあたりのお龍とのやりとりは結構丁寧でしたね。初恋の人・加尾(広末涼子)でもなく、やや憧れポジションに近い佐那(貫地谷しほり)でもなく、ましてや本物の恋愛からは一歩引いた場所にいるお元(蒼井優)でもなく、まさにこれからパートナーになるであろうお龍と、いつ死ぬかわからない(ということになっている)龍馬の描写が少女漫画みたいで。大和和紀の「ヨコハマ物語」や市川ジュンの「陽の末裔」みたいな感じでこの部分の「龍馬伝 少女漫画編」を読んでみたいかもと思いました。

しかしさ、行くと決めたら寄り道しちゃダメだろーーっ! なんでいまさらこの大事な瞬間に、寄り道して新撰組の屯所に行くんでしょうか。「仲間の危機を見過ごすことができない龍馬」&「新撰組がとことん龍馬に目をつけているということを龍馬が身をもって知る」&「近藤勇が報告することで、龍馬という人物が底知れぬ図太さがある謎の浪人であるということを松平容保(長谷川朝晴)が知る(よって寺田屋騒動が勃発)」というフラグなんでしょうけどさー。でも結局、吊るし上げられていた弥太郎は龍馬が助け出すまでもなく道端に投げ出されてこれみよがしに龍馬の前に登場、しかも「新撰組に捕まった~~~」とマンガのような大泣き。渡辺さんのマンガ描写には慣れているとか思ってたけど……今回は流石に、脱力でしたわ……。この弥太郎救出のエピソードを入れることで、(それなりにあった)切迫感と薩長同盟に向かっていた物語のベクトルが台無しになる上に、時間も大幅にロス!

そしてそれなりに期待していた肝心の薩長同盟の場面なんですけど……前半の余計なエピソードのせいでしょうか、なんか重量感がないように思えたんですよ。西郷どんと木戸さんは相変わらずよかったですけどね、龍馬が何言っているんだかさっぱりわかんなかった。密約の第1条から第5条までが具体的な長州サポート大作戦なのはわかりましたけど、その後対等じゃないから受け入れられないという桂改め木戸さんとじゃあどうすりゃいいのさな西郷どんの間を取り持つために新たに提案した第6条の項目、龍馬さんが言っていることがさっっっっぱり理解出来ませんでしたの。亡くなったもの志がどうしたとかこうしたとか言ってた? 訳わかんない。とりあえず結局第6条の「困ったときはお互い様、ヨロシクね!」一個だけでもよかね? とかも思ったんですけど(それを言っちゃあおしまいだけんど)、まだまだ夏の疲れが残っているのかしら、私……。

今、公式サイトをみてみたら、大友さんが「寺田屋は龍馬暗殺へのプレリュード」と語っているようですね。つまり今回のコレもとにかく龍馬暗殺に繋げるための伏線なんでしょうけどさー(そうか?)、でも薩長同盟くらいはもっとガッツリ描写しましょうよー。でもって薩長同盟自体には中岡慎太郎(上川隆也)も重要役割を果たしたはずなのに全く登場しないんですね。そりゃ薩長同盟締結の場には実際にはいなかったそうですけんどせめて手紙とか回想くらいは出してやれ。はっきりいってこの「龍馬伝」の中の中岡慎太郎って刺身のつまか? なんか歴史の教科書に載っているからとりあえず置いておきましたとかって感じもしちゃうんですけど。

大友さんの語りページを見ると寺田屋騒動はおもしろそうですけど、これから最終回(の多分前の回)の「幕末ミステリー2時間スペシャル土佐脱藩浪士連続殺人事件、お龍は見た! 龍馬暗殺の直前に西郷隆盛と木戸孝允がつぶやいた謎の一言とは! 後藤象二郎が謎を追って雪の日本海に…」(←大嘘)に向けてとにかく突っ走るのね~(違)。

今回のお笑いポイント:ラストのおどろおどろしい語りの「すがすがしい朝じゃった」という実にすがすがしくない弥太郎のナレーション。

さて、来週は大友さん演出の寺田屋騒動です。真木よう子のキャッチーな場面の視聴率はどうなることでしょう(←色々間違っちゅう)。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第34回
亀山社中のヒトたちって、ヒッドーーーイ!(笑)

[あらすじ]
「ユニオン号を下関に運んだ龍馬(福山雅治)たち。しかし、その運航をめぐり亀山社中が有利になるようにした長次郎(大泉洋)と長州側がもめ、龍馬は薩長を結びつけるため長州の要求をのむ。長崎に戻った長次郎は、私欲に走ったと社中に責められる。長次郎はグラバー(ティム・ウェラード)の勧めで、ひそかに英国留学しようとするが、嵐で船が出港せず、密航の情報が奉行所に知られる。社中に調べが入り追い詰められた長次郎は…」(NHK番組表より)

龍馬伝第34回(8月22日放映)。他の坂本龍馬ドラマって見た事ないけど、近藤長次郎(大泉洋)っていうキャラをここまでガッツリ描いたことっってあるのかしら(1989年のTBS版「坂本龍馬」では香川照之さんが演じたそうですけど)。史実ではユニオン号の代金を横領し密航に失敗したのを亀山社中のメンバーに責められて切腹っつーことだったらしいので、洋ちゃん(洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)、どんな腹黒キャラになる訳?とか思っちょりましたけんど、非常にきれいにまとまってましたね。ま、このドラマ、本物の腹黒キャラが出てくる事はないのかもしれません。今んとこ一番腹黒そうに見える長崎奉行(石橋凌)や眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)だって別に腹黒い訳じゃないしなー。

でもさー、亀山社中の連中の「わしらは日本を守るために働いとるがじゃ」「わしらは私利私欲に走らんのじゃなかったがかえ」「武士は食わねど高楊枝じゃ」「おまんはどうせ偽侍じゃき」って、あんたらちょっと! 洋ちゃん(だから洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)がない金を捻出するためにどんだけ苦労して来たと思ってるんじゃーー! 勘定方がカステラで頑張って利益出していたり、なんとか「新たなバリューアップ策と資金源を探して」たりしてたからこそ(違)、丸山で遊んだりユニフォーム作って写真撮ったりできたんじゃねーのー? お気楽だな、おめーたちは。今まで色んな雑用を現実的にきちんと処理していた長次郎がいなくなったら困るのはあんたらじゃねーの?

そんで亀山社中に居場所がなくなった感じのところにきて、グラバーさん(ティム・ウェラード)の悪魔の誘いが(違)。そういやグラバーさんも別に腹黒キャラじゃなかったな。

で密航なんですけどー、見ててそんなに大それた事のようには見えなかったんですよ。もちろん開国したとはいえ一部だけで、一般にはまだ許されてないであろう日本ではやっちゃいけないことだろうってえのはわかるんですけど、そして長崎奉行がわさわさ動いていて、あれほど長次郎を責めまくっていた亀山社中の連中も一生懸命逃げている長次郎を探したりしているし、小曽根さん(本田博太郎、あの顎のプルプルに目が釘付けだ!)の態度からも最終的には切腹に至ってもしょうがない大罪だったんだろうなーとはうっすら思うんですけど、でも、その大それた感がなんか実感出来なくて(理解出来なくて)、この暑さの疲れと北海道帰省の疲れでボケちゃっているのかなーとか思って見ておりました。

しかしこの時代、にわか侍が本当に切腹をするのって大変だったろうなあ。武士として生まれたのなら小さい頃から作法の一つとして切腹のシミュレーションはやっているだろうけど、長次郎は何せ商人で饅頭屋の息子だもんね。切腹するときのあの表情はなかなかリアルだったと思います(←エラソー)。しかも介錯なしで。介錯なしの切腹は本当に苦しいらしいですからねー、太平洋戦争の最後の日に自宅で切腹した阿南陸軍大臣は介錯を拒んで1日以上苦しんだとかって記事を見た事あるし。長次郎はすぐに死ねたのかしら。洋ちゃん(だから、洋ちゃんじゃなくて(略))、本物の侍じゃあないしなあ。自分んちの庭先でこんなことになっちゃって小曾根さんも大変~。

さて、この長次郎の死も龍馬ageに利用されるのかよ?とか思いましたが、亀弥太(音尾琢真)や半平太さん(大森南朋)のようなことにはならなくてよかったです。しかし約束してたからとはいえ、そしてこれが龍馬なりの長次郎の供養とはいえ、はたまたこの国から逃げたいと思いつつ生きているお元(蒼井優)と、この国から世界に旅立とうとして命を落とした長次郎の対比場面だとしても、結局お元とお座敷で飲んでいる龍馬さん(福山雅治)には、そりゃしんみりとする場面ではありましたけんど、なんかすっきりしない感じだったのは、まあ、私が疲れているせいですよね、きっと……。

今週の高杉晋作(伊勢谷友介)。彼のカッコよさよりも、いつ咳をしはじめるんだろうという関係ない方面に注意が行ってしまうはなぜなんだ。

今週の桂さん(谷原章介)。中間管理職の悲哀(笑)。

今週の西郷どん(高橋克実)。今回はほんの一瞬だけだった。でも来週はなにせ「薩長同盟ぜよ」だし、もっとフル回転するものと思われるので楽しみ。

今週の龍馬。んーーー、ちょっと金田一耕助っぽくなってないですか? 事件が終わって登場人物が死んじゃってから登場していらんこと叫んでいるっちゅうか。

そんなわけで、来週は小学校の社会科の教科書(ただし教科書と合わせて使う資料集の方だけど)にも載っている薩長同盟ぜよ。これからどんどん幕末の事件がてんこもりだけど、10月期新ドラマに激しく置いてけぼりを食らいそうな予感……。大友さんに次の「ハゲタカ」を作っていただくためにも、とりあえず視聴率だけは盛り返してほしーなーと思うんですけど(先週よりも視聴率がアップしたのはもしかして道産子パワーか?(違))、やっぱダメか? 頑張れー、「龍馬伝」(棒読み)
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第33回
写真は今回フルスピードでフラグが立ちまくっていた洋ちゃん(近藤長次郎役、大泉洋)のお疲れさまっす、な場面。大仕事をまかされて実績を残し、グラバー(ティム・ウェラード)にも高く評価され、井上聞多(加藤虎ノ介)達の話を聞いて留学にあこがれ、京都(?)に残して来た徳(酒井若菜)への手紙でしみじみ+赤子の笑顔、しつこいくらいの「nice meet you」。わかりやすいのお。なお、ちょっと腐っている沢村惣之丞(要潤)を龍馬(福山雅治)がなぐさめる場面で、「おっと、ついでに沢村惣之丞のフラグ立てのオマケ付き?」とか思ったけど、Wiki見てみたら沢村惣之丞のアレは龍馬暗殺の後だから関係なかったのね(←色々疑り深い)。でも洋ちゃん(洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)については第3部に入ってから結構ちょこちょこ描かれてきたので今回突然、という感じはそんなにないんですけど、でもいままで3%くらいだったのがいきなり89%くらいに跳ね上がったので、いよいよキタよ、コレ……と思っちまいました。

そういえば、洋ちゃんは先々週の「スタジオパークからこんにちは」に出て色々しゃべりまくったそうですね。見てなかったんですが、なるほど、確かに「北海道の洋ちゃん」というのはその通りかも(参照:「大泉洋、自分が愛される理由を饒舌に語るてれびのスキマさんより)。私も家人も北海道出身なので洋ちゃんがテレビに出ているとつい顔を上げて見てしまいますけど、応援しているからというよりも(いやもちろん北海道の星として(笑)応援してないわけじゃないけど)「大丈夫かな? 洋ちゃん……」視線の方が格段に大きいのは確かで、第3部に入ってから割と多めに画面に出るようになり、第1部第2部での「便利屋洋ちゃん(だから洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)」から脱して物語の一部として描写されるようになってきたのもそこそこ嬉しくは思っていたわけですけどさ。

[あらすじ]
「薩摩の名義で長州の船と武器を購入するという龍馬(福山雅治)の策に、桂(谷原章介)がのり、龍馬はグラバー(ティム・ウェラード)に話を持ちかけるが、危険だと断られる。しかし龍馬はグラバー邸に乗り込み、お慶(余貴美子)の口添えもあってグラバーを説得。長次郎(大泉洋)の活躍で商談がまとまる。お元(蒼井優)は、龍馬に「この商談を秘密にする代わりに、自分がキリシタンだと言わないでくれ」と取引をもちかけるが…」(NHK番組表より)

今週の演出は大友さんでしたけど、やっぱり大友さんは登場人物の気持ちの描きっぷりがいいですね。ドラマ的には今回の見所は頑張ってる洋ちゃんのフラグキターーーーッ!(違)と龍馬vs幕府の隠密(また、隠密だって)お元(蒼井優)かもしれんですが、私的には西郷どん(高橋克実)と桂さん(谷原章介)+高杉晋作(伊勢谷友介)の色々思う所ありな表情ですね。高杉晋作は桂さんよりも単純に喜んでいるように見えたかもしれないけど、あれは自分のアジテーターとしての役割をわかっていての行動って感じがするです。そして龍馬の仲介にもその成功にも素直によかったという顔はしないこの二人(西郷どん+桂さん)。ずっと先を見通すことができる者が、さらにその先の先を考えに考えて、こんなことで安心はしてられないし万が一幕府に計画が発覚したら破滅するかもしれないし、何もかもが綱渡り状態の中で戦い続けなくちゃならないリーダーの苦悩がいいっすよ。ま、他にも思うところアリなんかもしれんですけど。

一方、お元ですが。彼女の存在意義ってすっごく単純に考えたら、幼馴染み(加尾、広末涼子)、同僚・先輩もどき(佐那、貫地谷しほり)、妻(お龍、真木よう子)と来たので、もしかして愛人?と思わないでもなかったんですが(笑)、まあ今回を見る限りでは、台詞の内容はともかく、この国を「現実に立ち向かい、正面から変えていこうとしている」(ってことになっている)龍馬と、「現世に絶望して、この国から逃げ出したい(でも逃げるに逃げられない)」お元との対比がメインっつーことでしょうか。それにしても蒼井優、うまいわ~。今までの龍馬の女たち(この言い方はどうかと思うけど)が皆さんストレートなキャラだっただけに、途中参加のハンデありの、さらに変な設定の(隠れキリシタンで幕府の隠密で訳ありの芸妓って)屈折キャラ設定が目を引きますけんど、演じている役者さんがやっぱりいいですよね。

しかしグラバーが客を待たせているので話を聞くのは10分だけといった時に、ついつい、頭の中で(「ハゲタカ」の)アラン(ティム・ウェラード)の声で「2時間で結構です」「Time is moneyが我々の信条ですから」とかかぶさってきた上に、時計のカチッという音に「出た、ストップウォッチ」とかつぶやいてしまう相変わらずなハゲタカ馬鹿っぷりな私です(笑)。

あと、今回引っかかったのはやっぱりアレですよ、「私心があっては志とはいわんきに」。志、言うなーーーーっ。志というのは半平太さん(大森南朋)が使う言葉なの!(笑)まあ多分、グラバーに一目置かれるべく言われた台詞であると同時に、私心があって来週あんなことになるであろう洋ちゃん(だから洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)ネタの前フリなだけなんだろうけどさー。

しかしまあ、なんでしょうか。第3部第1回の時は単純に「冒険活劇っぽくて面白い」とか言ってましたけど、だんだん、嘘っぱち感が増量になっているような気がするんですけど。そりゃ面白きゃいいですけど残念ながらフィクション感満載の所よりも史実に近いエピソードの方がずっと面白いし、だいたいそんなことやっている場合なんでしょうか。前にコメントでも書きましたけど、今回が第33回だから48回やるとして、後15回、多分第47回で龍馬が襲われて、第48回でご臨終+走馬灯シーン+弥太郎の演説+その後の人々描写だろうから(笑)、実質後13回、ラブシーンは丁寧に描いているから、寺田屋騒動で1回分(お龍の裸は視聴率アップに貢献するか?)、結婚式で1回、新婚旅行で1回ずつ描いたら(登山したそうですけど、1回分まるまる二人で山登って温泉に入っているだけだったりして)あと10回、でも来週は長次郎の晴れ舞台だからあと9回! うわぁああ、どうなんですか、このスケジュール?(笑)

ためしに今後のスケジュールを勝手に書いてみた。第39回「馬関の奇跡」までは公式ホームページにタイトルが載っているがそれ以降は未掲載、第40回以降の*印が私の適当スケジュール(笑)。ちなみに公式ホームページはたまにちらっと見る程度、そしてノベライズは一切読んでおりません。ま、歴史上の事実なのでネタバレも何もあったもんじゃないですが、一応折り畳みます。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第32回
このところ色々忙しくて(同人誌の原稿も、即売会配布用のチラシも描いてないのに!)「龍馬伝」も今日まで見ずじまい、定期購読している「ザテレビジョン」のあらすじ紹介も読んでないので話がどう進んだのか全然わかってなくて、しかもRSSリーダーで表示される他のブログ主さんの龍馬伝の感想タイトルが「はぁ??」な内容、自分の感想を書くまでは内容を読まない事にしているので意味不明で気になる上に、suikaさんのタレコミで今更ながらにいっけい(千葉重太郎役、渡辺いっけい)が再登場、そしてエイトさんのタレコミで龍馬(福山雅治)の危機管理意識ゼロというのだけはわかっちょった訳ですが(笑)、いやー、いっけいがまさか龍馬にプロポーズしにくる展開とは思わなかったぜよ。「僕があきらめきれなかった」って、この時期に(はい??)その台詞ですか!?

[あらすじ]
「下関に来なかった西郷(高橋克実)を追い、京に来た龍馬(福山雅治)と中岡(上川隆也)だったが、薩摩藩邸には入れず、龍馬は寺田屋へ。そこで龍馬は、お龍(真木よう子)が新選組・近藤(原田泰造)の酒の相手をさせられているのを救う。千葉重太郎(渡辺いっけい)も龍馬を追いかけ寺田屋に来たが、龍馬が大きな仕事に挑んでいると知り江戸へ去る。西郷に会った龍馬は、再び薩長を結びつけるため、思いがけない策を提案する」(NHK番組表より)

有明のお城で明日から開催される舞踏会、明日13日の金曜日のジャンルが「大河ドラマ」(TV・映画・芸能)、15日の日曜日のジャンルが歴史っすよ。みんな大忙しだなー(←完全に他人事)。ま、私は創作少女漫画ジャンルだし、新刊もないので日曜日の西ホールではまったりと過ごしますけど(開き直り)。

さて。今回の「狙われた龍馬」ってタイトル、この内容からするとなんかビミョーに外していると思うんだけど。近藤勇(原田泰造)他の新撰組に狙われているってことだったわけ? なんか話自体はあんまり狙われていてスリルとサスペンスに満ち満ちたっていう展開じゃなかったし、それどころかお龍さん(真木よう子)を助けるためにわざわざ近藤勇の前に姿を現しちゃっているもんだから、見ているこっちがおいおいおい、もう少し考えて行動しろよと突っ込みたくなるような成り行き。確かにこれじゃあ最終回で殺されちゃっても仕方がないかもねえ。はっ、「狙われた龍馬」って、もしかしていっけいに狙われてあんなことになっちゃって、という意味か!? いやー、いっけいったら、風呂場で裸の龍馬にいきなり抱きついてあんな(略

ま、龍馬の事はどうでもいいや。ラブストーリーの展開も少女漫画みたいだったし(棒読み)。それよか問題なのは中岡さん(上川隆也)かなあ。なんかやな感じのフラグが立ってましたね。熱血青年の中岡慎太郎がつば飛ばしながら西郷どん(高橋克実)に長州との連合を訴えても動かない所を、「冷静」で「全体を見渡している」(ってことになっている)龍馬が、「現実的なアイデアを提供する」事で、薩長同盟へと一歩前進ですよ。中岡さん、完全に龍馬さんのアテ馬。実際には中岡慎太郎の方が積極的に動いていたらしいという史実はこの際別にどうでもいいですよ。でもさー、ここでまた半平太さん(大森南朋)の時のように、龍馬をもちあげるためのコマに使うって、どうよ。対照的なキャラを使う事でそれぞれのキャラの持ち味がくっきり……っていうレベルじゃないように見えましたわ~。

はあ……今更ながらに半平太さんがもう出ないのが寂しく、そしてあんな扱いをされてしまっていたのが本当に残念でしたよね。特に今回は平和な龍馬とお龍さんの朝餉のシーンがあっただけに、半平太さんとお富さん(奥貫薫)のあの最後の朝餉のシーンが思い出されて、まだ見たかったと思いましたよ。やっぱり大森半平太スピンオフを見てみたいよ、大友さん……。そしてせめて中岡さんは武市さんみたいなことにはしないであげてつかあさい。

でもって先週西郷ごんが桂さん(谷原章介)達長州との約束をドタキャンしたのはやっぱり幕府の隠密のせいだったのね~。先週あんだけ「隠密」っていう手垢のつきまくった「時代劇っぽい」単語を使うのはやめとけって言ったのに~。でも先週程には浮いて聞こえなかったのはもしかして演出が梶原さんだったせい? 今週と先週と比べてみて見ると結構違いがよく出てましたよね。先週はアップが多く事件が盛りだくさんだったのにも関わらずドラマ的には非常に平坦だったけど、今週は全体的に捉えるシーンが多く、なんといえばいいのか、歴史劇を撮ろうとしている視線を感じました。

で、今週はやっぱりアレですね、近藤勇ですよ。昆虫みたいだったけどね(「昆虫だあ」by大友D)。お龍さんに入れあげて寺田屋に毎日通って来ているって……まさか寺田屋騒動はそれが原因とかというトンデモ展開になったりしないですよね? そして毎回気になるのはラストの「龍馬伝紀行」ですよ。ドラマの中で散々な描かれ方をした人物のフォローのためにあるんでしょうか、アレは。今週は中岡慎太郎だったっつーことは、ちょっとあんまりな描写だったと言う意識はあるわけか? だったらドラマの中できちっとフォローしてくれよ。

そして来週はグルーバルなー、平和主義だったはずのー、龍馬さんがー、武器商人に! ま、龍馬の事はどうでもええがじゃあああ。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第31回
龍馬伝第31回(8月1日放映)。もちろん夕飯時なので、まずディレクタが誰なのかを確認して、リアルタイムで見るか録画で見るかを判断しようとか第2部までの癖でか無意識のうちに思っちゃってたのね。もう半平太さん(大森南朋)は出ないのに。先週は渡辺Dだったから今週は梶原さんかしら、それとももしかして真鍋さん? 先々週大友さんだったから今回も大友さんの確率は低いよなあなんてうすらぼんやり見ていたら。そしたら演出のところに「福岡利武」って文字が。は? 福岡利武? 誰ぜよ!?

[あらすじ]
「龍馬(福山雅治)は陸奥(平岡祐太)と共に、高杉(伊勢谷友介)に会うため太宰府へ向かう。しかし高杉は、すでに太宰府を去った後で、そこにいたのは土佐藩を脱藩した勤王党の中岡(上川隆也)。龍馬は三条実美(池内万作)と中岡に「長州と薩摩が手を結べば新しい世の仕組みがつくれる」と説く。中岡は西郷(高橋克実)を連れに薩摩へ向かう。一方、龍馬は下関へ向かい桂小五郎(谷原章介)と共に、西郷が来るのを待つのだが…」(NHK番組表より)

検索してみたら、大河ドラマ「義経」の演出補・製作補スタッフに入っていたり(「大河ドラマ「義経」が出来るまで」黛りんたろう著、p.185)、「坂の上の雲」のところにスタッフで入ってたり、「ドラマ8芸能社」という去年やったワンセグドラマで演出されてた方の模様。また2002年にはNHK福島放送局の「ふくしまのうた~こめら~」という番組で放送文化基金北日本制作者フォーラムミニ番組コンテスト審査員特別賞を受賞している福岡利武さんって、きっとこの人だよね? まだお若い方なのかしら。で、どうしようかなあー、リアルタイムで見なくてもいいっかあ。でも梶原さんなんかは初登場時でもしっかりとドラマを見せてくれたし、もしかしするともしかするとかしら……などと期待半分で見たんですけど。

……いや、ま、もちろん相変わらず脚本が悪いですよ、でもって多分演出さんのせいだけではないのだとは思うんですが。でもさ、史実的にも「龍馬伝」的にも今回は要になる回でもあったんじゃないんでしょうか。にもかかわらず、ドラマとしてすごく平坦な感じがしたんですよね。史実的には、亀山社中結成、薩長同盟前の長州説得、薩長会談セッティング、西郷どん(高橋克実)のドタキャンとものすっごくバタバタしていたし、この「龍馬伝」の中でもあわただしく時間は流れてました。でもなんか残るものがなかったというか。ま、イカす高杉晋作(伊勢谷友介)も出てないし、西郷どんと小曾根さん(本田博太郎)の出番も少なかったので流してみていたというのはありますが。

あと、中岡慎太郎(上川隆也)は初登場だというのに随分前から出てたような存在感を見せていた上に、ラストの「どういてがじゃあああああ」でカツオくんをやらかしてくれて、「でた。今週の「どういてがじゃあ」当番は中岡慎太郎か」とかつぶやいちゃったりしましたけどさ。この中岡慎太郎、ヘタすると龍馬とかなりキャラがかぶるんじゃないのか。でも演技力で言ったら上川隆也の方が格段に上。難しいところだなー。そういえばあの鈴木CPがどこかで、中岡慎太郎は坂本龍馬の盟友として描かれる事が多いが、この「龍馬伝」では龍馬のライバル的存在となる、みたいな事を言ってましたけど、ますますヤバい予感……。

あ、そうそう、今回も半平太さんのことを何やら言ってましたよ、中岡さんと龍馬(福山雅治)が。中岡さんが「長州を助けるために東奔西走しちょった。あの藩は強い志を持っちゅう。それは武市さんの志でもあるがぜよ」というと、龍馬ときたら「武市さん……」とちょっと遠い目なのな(すっかり忘れちょったのか、あるいは龍馬にとってはもう過去のヒトなのか、それとも失った傷が大きくて考えたくなかったのか)。でさらに畳み掛けるように中岡さんが「わしはあのお方に出会うて目が覚めた。武市さんのように一切の私心なく、天下のために働きたいがじゃ」。くーーーーっ、だったら第2部でそのように描写しておいてくれよ! 今さら言葉でだけで持ち上げられても納得できないぜよっっ。しかもこの中岡さんの言い方がまたさ、真実味がある感じに聞こえるだけに、ほんにもう、第2部のあの描写がつくづく残念だよ。

ところで、割とリアルな世界を目指しているであろうこの「龍馬伝」の中で、今回いきなりフィクション感満載になってしまったのはアレだ。西郷どんの「隠密だ!」ですよ。隠密……って。もちろん、江戸時代に実際に隠密はいましたさ。だからアレが本当に隠密だったとしても嘘じゃないんですけど、他の方はともかく、物心ついた頃からずっっっっと時代劇を見て来た私にとって隠密っちゃあ、「隠密剣士」(1962.10.7~1965.3.28、TBS)とか隠密同心(「大江戸捜査網」1970.10.3~1971.9.25、東京12チャンネル)な訳よ。テレビドラマの中で一番最初に好きになったヒーローが「隠密剣士」だったしさー。なんかこの「龍馬伝」の中で「隠密だ!」なんて台詞を聞くと、「ゴルゴ13」を読んでいるつもりでいたら振り向いたデューク東郷の顔がバカボンのパパだった、くらいの驚きがあるな(←非常に極端な例え)。しかもこの隠密、絵に描いたようなヘッポコ隠密なんだけど、脱げだせたとしても船の上だったのにどうやって逃げたのやら。泳いで逃げたのか?? まさか西郷どんのドタキャンはこの隠密のせいじゃないですよね?(一応Wikiでは幕府の長州征伐政策に協力しないための朝廷工作のためのドタキャンだったと書いてあるけど、ま、このドラマじゃ史実はあんまり関係ないか)。

さて来週はまたカッコエエ高杉晋作と、クールな近藤勇(原田泰造)が見られるようで楽しみです。これで龍馬が出てな(自粛)。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第30回
先週から高杉晋作(伊勢谷友介)と西郷どん(高橋克実)、小曽根乾堂(本田博太郎)、今週からは大浦慶(余貴美子)他圧倒的に濃いキャラから目が離せない「龍馬伝」なので、今回の演出があの渡辺Dでも気にせず流してみていましたが、流して見られんとこがあったぜよっっ! ……って、もう今日は土曜日なんですけどね(遠い目)。

[あらすじ]
「土佐の脱藩浪士・池内蔵太(桐谷健太)が、龍馬(福山雅治)を訪ねてくる。龍馬は池に連れられて高杉晋作(伊勢谷友介)に会うと、高杉は「長州藩が幕府に従わず、戦い抜く覚悟である」と語る。龍馬たちは食い扶持(ぶち)を稼ぐためカステラ売りを始めようと、長崎の豪商・大浦慶(余貴美子)らに相談。慶は龍馬たちに興味を持ち、出資を決める。一方で龍馬は、薩摩藩の西郷吉之助(高橋克実)に、長州と手を結べと提案するが…」(NHK番組表より)。

龍馬伝第30回(7月25日放映)。世間一般的には龍馬(福山雅治)も十分かっこいいはずなのに、やっぱり高杉晋作の格好良さが飛び抜けているよね。この人(伊勢谷友介)、自分の見せ方をよくわかっている上に、演出的にもキャラの立ち方が尋常ではなく、正面向いている龍馬よりも背中を見せている高杉晋作の方が圧倒的な存在感を見せてたりしてさ、すごいな。今まで現代的視点を持っている人物として坂本龍馬が描かれた訳だけど、こうして高杉晋作と並ぶと、その容貌(ザンギリヘアー、着流し姿)と現代的な言葉遣いや台詞からも、高杉晋作の方が龍馬よりもっと現代的に見えてしまう。にも関わらず「龍馬伝」という物語のパズルの中にしっかりとハマっている。伊勢谷友介、何の期待もしてなかったんだけど、いいですよ。

そして一方薩摩の西郷どん。長州征伐に反対する理由をきちんと自国(藩)の経済的立国事情をからめて説明していているのがちゃんと説得力があって(ここは脚本がグッジョブなのか?)先を見通す目の鋭さや見識の深さなども見せていて、気のせいなのかしら、西郷どんもかっこええんですよ(私がハゲ専だから、というのは却下(笑))。でもさー、タッキー(滝藤賢一、小松帯刀役)はじめ他の薩摩勢がおたおたしている感じでさー、龍馬に「あればあ進んだ考えを持った藩(長州)がこのまま滅んでしまうとは」などとつぶやかせてみたり、「長州は底力がある国じゃ。どこよりもよう学び、どこよりも戦う気力に満ちちゅう国じゃ」と言わせてみたりで、土佐藩のアレレな今までの描写と相まって、ふと、脚本の福田さん、長州出身だからちょっと身びいきなんじゃないのーー?とか思っちまったぜよ(笑)。

しかし龍馬と来たらあの態度、なんなの? 仮にもお世話になっているスポンサー様に対して口の利き方がなってないんじゃね? そりゃ垣根のない発想をするとかグロ~バル~な思想の持ち主だからざっくばらんなだけなのかもしれませんけど、先週からなんか、ずうずうしいな、こいつ……と思ってしまいましたの。

おまけにさ、自分らには志があるんだという脱藩仲間の面々に対して、「ええか、志だけではの、世の中は変えられんがじゃ」「武市さんやち、日本を守りたいいう気持ちはおんなじやったがじゃ。けんど、志だけでは世の中は変えられんかった。わしらはそれを学んだはずではないかえ?」「武市さんらーのあの無念を、無駄にしてはいかんがじゃ」……なにーーーーーーっ!!! ここで半平太さん(大森南朋)をそんな持ち出し方をするかっっ! 半平太さんは志だけの人じゃなかったぜよ、だいたいこの「龍馬伝」の中で半平太さんを切腹に追い込んだのは(第27回の)「龍馬の大芝居」で「絶賛大活躍」だったおまんじゃ、龍馬! 「龍馬伝 第3部」は先々週までやっていた「武市半平太伝」とは全く別なドラマとして楽しんでいたのに、これ以上「他のドラマ」の事を引き合いに出して余計な事言わんでええわいっ(あれ?)。

さてと。ええっと「龍馬の秘策」ですけんど。私は幕末には詳しくないので、坂本龍馬が薩長同盟や大政奉還の立役者の一人であるというのは知っちょりましたが、もしかして今後何もか龍馬の思いつきお膳立てで事が進むんでしょうか。まあそりゃ主役ですけどさー。うーむ。でも長崎商人達のつきあいっぷりにからめての、どんなに仲が悪くても状況によって手を組む必要があるという説明はよかったと思います(←エラソー)(またあの場面の花を手にした小曽根さんもナイス)。

さてと。次週はいよいよ中岡慎太郎(上川隆也)がやっと登場。ほんとなら土佐勤王党時代から登場しているはずの人物、薩長同盟や大政奉還では龍馬同様に活躍し、ほんとなら龍馬の「ソウルメイト」(by 鈴木CP)はこの人のはずなのに、このドラマの中では龍馬の「ソウウルメイト」(by 鈴木CP、しつこい(笑))は高杉晋作。そして超カッコエエ描写されまくりの高杉晋作の後の登場。不吉ですね、中岡慎太郎ファンの皆さん。武市さんの二の舞にならない事をお祈り致します。ってか、幕末はこれから事件起こりまくりでわざわざ中岡慎太郎のsage描写するほどの時間もあまりないか。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第29回
今日放送の第30回の前に、29回の感想を書いておこうと思って90%がた書いた所でうっかりマウスの上に本を落としてしまったら、入力してあった文章が全部消えたぜよ、オーマイガーー! この暑さで同じ文章をまた書き直す気力はこれっぽちもないぜよーーー!(号泣)はぁ……ダメージ大。もちろんこまめにセーブしてなかった私が悪いのさ~(遠い目)。

[あらすじ]
「西郷吉之助(高橋克実)と小松帯刀(滝藤賢一)と共に、龍馬(福山雅治)たちは長崎を訪れる。龍馬は“藩の力を借りずに生きていこう”と考え、まずグラバー(ティム)に蒸気船を貸してほしいと頼む。次に、商人が集まる引田屋に乗り込み、外国から武器を買うために、長崎へ来た高杉晋作(伊勢谷友介)たちと出会う。そこに、西郷ら薩摩藩士たちも現れ、長州と薩摩の藩士が龍馬たちの目の前で刀を抜き、一触即発の事態に…」(NHK番組表より)

ま、気を取り直して簡単にさっくりといきますよ……(泣)。今回のポイントは、1.武市半平太(大森南朋)が影も形もない、2.高杉晋作(伊勢谷友介)と西郷どん(高橋克実)の対決シーン、すっげーよかった、3.脇の怪しいキャラの皆さんナイス、4.そして龍馬さん、海軍操練所をつぶされ盟友・武市半平太を失ってすっかり変わったって、面の皮が厚くなってずうずうしくなってってことですか? ってところです。

オープニングのタイトルロール、今までは坂本龍馬(福山雅治)、岩崎弥太郎(香川照之)に続いて3番目に武市半平太の名前があったんですがー、今回そこに入り込んだのは高杉晋作。半平太さん、回想シーンでの登場とかあるかしらとか思ってガン見しましたが影も形もナッシング。ま、「龍馬伝」第3部は7月から始まった新ドラマと思ってみればいいのよ。っつー訳で、全く期待しないで見てみたんですが、西郷どんと高杉晋作の対決シーン、よかったんですよ。

まずしょっぱなに登場する小曽根乾堂(本田博太郎)がまた怪しげでいいですね。もし龍馬が長崎で不審死を遂げたら犯人は絶対コイツだろう?って感じ(んな話、ねーよ)。最後に登場する長崎奉行・朝比奈昌広約の石橋凌や幕府のスパイ役のお元(蒼井優)、下っ端役人感満載の松尾貴史もいいですし、もちろんタッキー(滝藤賢一、小松帯刀役)もナイス。やっぱりこのドラマ、まず配役がいいですよね。

さっき何書いたんだっけと思い出しながら書くのはストレス溜まるなあ。その小曽根乾堂の邸宅で、西郷どんに薩摩藩独立をそそのかす龍馬さんですが、幕府や藩の力に頼らずにこれからは自分たちの力でなんとかしていくのだというのと、だからこそこの先、藩と藩をつなぐ役目を担う事ができるようになるのだというのが、西郷どんとの会話の中からうかがえるのもよかったですが、結局西郷どんに「一介の脱藩浪士」に過ぎないと言われたあたりの龍馬さんの表情、そして西郷どんの説得力ある存在感と人間の大きさが感じられて実によかったです。政治の世界では龍馬はまだまだひよっこ、でもこれから、という感じもでていました。

そして一方、長州藩の高杉晋作、まずざんぎり頭や他の武士っぽい皆様とは違う着物の着こなしというビジュアルや非常に現代的な言葉遣いなどから他の皆とは違った立ち位置に立っている人物だというのが、見た目からわかりますが、それだけでなく存在のクールな感じがまたえらくかっこエエです。また実物の高杉晋作に似ているのもすごい(そりゃ似せてはいるんでしょうけど)。鈴木CPが高杉晋作は龍馬の「ソウルメイト」とか言っていた時にはヒジョーに嫌な予感がしたものですが、この高杉晋作像はええです。

で、とにかく真ん中すっとばして(だってさっき色々書いたのに思い出せないんだもーん(号泣))、高杉晋作と西郷どんの対決シーンですよ。薩摩に敵意をもやす長州藩士だらけの梅の間で一人クールな高杉晋作、そしてやはり長州をやっつけたるといきり立っている薩摩藩士だらけの椿の間で色々物思う所ありの西郷どん。龍馬達が飛び込み営業をかけたところが長州藩の梅の間で、そこに薩摩藩士達がやって来て狭い部屋の中で敵対する物同士が小競り合いになるというところで、龍馬が「今一番恐ろしい敵は誰ぜ! 異国じゃろうが!」と止めるんですね。この時の高杉さんと西郷どんの表情がいいです。二人ともそのキャラなりの実力者感がでていて、また見た目にもガッチリした体格で海千山千感たっぷりの手強そうなオッサンの西郷どんと、ひょろっとした異形の眼光鋭い神経質そうな若造の高杉晋作という対照的なキャラっぷりでこれからのこの二人の政治的対決がちっくと楽しみです。そしてそこに幕府の役人がやってくる、高杉さんはピストルをぶっ放す、この荒唐無稽な冒険活劇チックな感じがまた楽しい。

くそう、書きたかった事の半分もかけなかったが、とにかく今回はよかったです(たまに出てくる龍馬がうざかったけど)。ま、視聴率はサイテーでしたけどね。そしてこれからも毎週見るかどうかはまだわからん。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 龍馬伝 第28回
龍馬伝 第23回 龍馬伝 第3回
前回、「龍馬伝 第28回」を見たときの感想がかなりグダグダでちっくと反省していたのだが(7月12日「龍馬伝 第28回「武市の夢」)、もう1回だけ見て別記事で、この半年さんざん悪態付きながらやっぱりも楽しませてもらった感謝をせめて書き残しておこうかと思ってぼんやりしてたら、昨日は土曜日だったもんで「龍馬伝」の再放送が始まったのね。それで武市半平太(大森南朋)も岡田以蔵(佐藤健)もこれで見納めだなと思いつつ(そりゃ大河ドラマ最終回お約束の走馬灯シーンでは出てくるだろうけど)見た訳ですよ。すると、日曜の夜に見たときよりは随分とすんなりと見ることができました。

まずは毎回思っていたけど書き忘れていた事を何点か。半平太が入っている牢屋がね、やっぱり何度見てもいいんですよ。天井もまた格子になっていて、中に入っている囚人が籠の中の鳥のようであり、それを常に俯瞰で撮っている。美術とカメラと演出が脚本よりもずっと歴史を見つめる視線で撮っている(作り上げている)ことを感じさせる牢屋の作りですよね。だから半平太さんがこの牢からあの白い衣装で出て行く時に、それはこの牢からの解放であると同時に、すべての物から解き放たれて最後を全うするのを感じさせてくれました。美術さん、照明さん、カメラさん、グッジョブ。

また、半平太さんのあの白い衣装がいいですよね。普通の時代劇の切腹場面では全身真っ白の場合が多い訳ですがここではあの衣装、浅葱色の入った裃に真っ白な熨斗目で立ち上がった姿が毅然としていて、そして真っ白だけの衣装よりもずっと立体的になおかつ非常に美しく見えるんです。今までの格好がどこぞの新興宗教の悪教祖みたいな容貌だっただけに(←ヒドイ)、対比ぶりがまた映えますよね。

そういや半平太さんは今まで着ていた衣装も、毎回、派手ではないけど非常に落ち着いた、シックな感じで、半平太という人のキャラクタをちゃんと表現しているんですよね。勝太郎(武田鉄矢)が登場したときの黒のモンペみたいな上下も、現実主義者であったであろう勝という人となりを衣装でも表現していて、なおかつ洋装でもなく正式な和装でもない感じがまたいいなあと思ったもんです。これは全ての人物の全ての衣装と扮装に対して言えるとはおもいますけど。はぁ~、衣装さん、人物設計さん、グッジョブ。もちろん他のスタッフの皆さん、どれもこれも本当にグッジョブなんですけど書いていったらキリがないので、ここらでやめておいて。

さてと、牢屋に来た大殿様(近藤正臣)ですよ。私は前回、大殿様は半平太に自分を見ていたと書きましたが、今回見て思ったのは、大殿様は「半平太に自分を見ていた」という生易しいレベルの心情ではなかったという事ですね。「徳川に失望しながらも忠義心だけは捨てられん。わしやち、心の底から帝を敬い奉っちゅう。この日本は、徳川幕府のものではないき」。攘夷運動自体はともかく、自分の立場上幕府にたてつく事になるであろうことには加担することが出来なかった、でも半平太がやってきたことこそ自分がやりたかったことだった。もしかするとある種の憧れににた視線と嫉妬のようなものもあったかもしれない。しかも自分の身に染み付いた上士・下士差別意識が、その自分の心情を素直に認める事を許さなかった。「虫けら同然」の者達に自分を見る事など、まず自分が我慢ならなかった。そのままならない心情の発露があの極楽絵図であり、アル中状況だったのではないか。……とか、思いました。

一方、半平太さんですが。上士・下士の区別(差別)から自由だった龍馬とは違って、半平太さんにとって上士・下士の区別は厳然としていて、乗り越えられない壁だった。例え半平太さんがのし上がって(出世して)どんなに権力を手に入れようとも、大殿様は常に自分の上に輝く太陽だった。その太陽が自分と同じ地べたに落ちて来たということは、半平太さんにとっては驚天動地の出来事であり、(この言葉、使いたかあないが)まさに「龍馬が起こした奇跡」だった。そして大殿様の「俺とお前は同じだ」、違う(←しつこい)、「おんしとわしは、よう似ちゅう」という大殿様の言葉から、半平太さんは大殿様の苦悩の程を読み取ってしまったのではないのか。だからあのとんでも「自白」に至ったのではないのか……。うーん、いや、やっぱりわからんです。ま、もう終っちゃったからいいんだけどさー。

あと、自分用のメモとして、先週号のステラ(2010/7/16号、Vol.1559)の一部を書き残し。
今週は、いよいよ半平太が切腹という最後を迎えます。これまでドラマでは、半平太の迷いや劣等感といった、人間としての弱い部分が重点的に描かれてきました。でも僕は、最後は「この人はやっぱり侍だった」と示して終りたかったんです。
切腹を前に、半平太が牢番に告げた言葉が実際に記録に残っています。彼は牢番に対して敬意を表したそうなんですが、それを知ったとき僕はすごく感動して。半平太は死を前にしながらも自分の姿勢を崩さず、真に侍であり続けたのだとーー。演出の方に「ぜひやらせてください」とお願いして、牢番への言葉をセリフとして追加してもらいました。罪状を後藤象二郎に読み上げられた後にも、二言くらい加えてもらって。凛とした様を具体的に示す事で、「半平太は、最後まで侍としての意地を見せたんだ」ということを、視聴者の皆さんに感じてほしいと思ったんです。


大森南朋、グッジョブ! 半年間(えっとー、「龍馬伝」に入ってからは8ヶ月?)、本当にお疲れさまでした。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第28回
この半年間、大森半平太他の皆様、本当にお疲れさまでした。おしまいっ!(え?)

[あらすじ]
「龍馬(福山雅治)は、投獄された武市(大森南朋)をなんとか助けようとしていた。容堂(近藤正臣)は牢(ろう)の中の武市に会い、武市は自分が吉田東洋殺害を命じたことを認める。その後、龍馬は弥太郎(香川照之)の手引きで武市の牢屋に忍びこむが、武市は脱獄を拒み、「龍馬が日本を変えるのを楽しみにしている」と語る。そして、龍馬は大坂に戻り、仲間たちに「海軍操練所で身につけた航海術を使って日本を変えよう」と語る」(NHK番組表より)。

さてと。やっぱりやっちまったなあ、自白。なんだろ、あの場面見てて、私には仰ぎ見る光り輝くような憧れの誰かという存在が全くないから理解出来ないのかなあとか思いましたよ。上士と下士の間には深くて暗い川がある、誰も渡れぬ川なれど、エンヤコラ、今夜も舟を出す~。じゃなくて。その深くて暗い川を渡って来た大殿様(近藤正臣)と同じ地べたにいるだけでも畏れ多くて(でも嬉しくて)、「オレとお前は同じだ」(by 芝野健夫)……でもなくって、えっと、「おんしとわしは、よう似ちゅう」「おまんは、ええ家来じゃのう」という大殿様の言葉で、自白……。なんか、脱力ですわ。でも、近くにいるだけで震えてしまうくらいの憧れの誰かが、今までずっとその人のためだけに生きて来たと言えるような誰かが、本当にすぐそばにいて自分を「認めてくれた」と思ったなら、猫にマタタビ状態でこうなっちゃうのも仕方がないのか?? 凡人で冷血人間の私にはわからんこってす。

でもさ、愛に目が眩んで信念置いてけぼり。ここであんな自白の仕方をしたことで、あの桜吹雪の中の決意の別れが台無し。半平太さん(大森南朋)が1年以上も犯行を拒否し続けたのは、同じく戦っている土佐勤皇党のメンバーのためであり、あくまでも自分の信念は間違ってなかったと思っていたからじゃなかったんですかい。……そういや罪は認めてたけど、「間違ってました」とは言ってないからOKなのか?(言ってない、よね? 1回しか見てないから確信もてないけど)

でもまあ半平太さんが衣装をあらためて牢から出る時に和助(小市慢太郎)に礼の言葉を言うあたりから切腹の命を受けて答えるまで、そして切腹場面までがすっごく毅然としていて本当によかったです。また言葉自体が文語調なんですよね。最初聞いたときは一瞬、何言っているんだかよくわからなかったくらいだ。そこがまた「武市半平太らしい」んですけど……こういう「武市半平太」をちゃんとした脚本でずっと見てみたかったよ、ママン……。これだけのすごい役者とスタッフが揃っていて、これだけの物を作り上げていながら、脚本がまったくもってクソ。半平太さんの死や富さん(奥貫薫)のひたむきさにではなく、この物語の脚本の人間造形とドラマ展開のとほほさに今更ながらに泣きたくなったことでございます。

なお、武市半平太の有名な獄中絵の上に書いてある文章は「花依清香愛/人以仁義榮/幽囚何可恥/只有赤心明」であり、意味は「花は、その清らかな香りによって人に喜ばれ、人は、仁義によって、人の輝きを増していくものである。いま、私は獄に繋がれてはいるが、少しも恥とは思っていない。なんとなれば、私の行為は、偽りのない忠義の心だけから出たものであることが、はっきりしているからである」(吟剣詩舞漢詩集さんより)だそうですよ。この半平太がどんな風にテロリストになっていったのか、そして失脚して、どうやって獄中で過ごしたのか、あの毅然とした半平太に繋がる半平太をちゃんとした脚本で本当に見てみたかったなあ……(しみじみ)。大友さん、この大森半平太のスピンオフ、作ってくださいよ……、福田さん以外の脚本で。「新撰組!」だってスピンオフはあったじゃないですかー。

で。切腹および富さんの場面が終わって、「あー、この半年、長かったのか短かったのか。今までこんなにひとつのドラマでしつこく脚本とか演出にあれこれ言ったことってなかったよなあ」などとちょっと感慨にふけっていたら、次の場面に龍馬(福山雅治)が出てきちゃっているの。はぁ? 何このヒト、とか思ったんですけど、このドラマ、龍馬が主役だったんだわ。いやー、忘れてた。なんだよ、龍馬かよ、とついつい思ってしまった私を許してつかあさい。

今週の以蔵(佐藤健)。この「龍馬伝」での以蔵は本当によかったです。この「龍馬伝」でなければ見られないオリジナルな以蔵像、佐藤健の以蔵をきっちり見せてくれて、毎週楽しませてくれました。お疲れ様でした。

今週の大殿様。「徳川に失望しながらも忠義心だけは捨てられん。わしやち、心の底から帝を敬い奉っちゅう。この日本は、徳川幕府のものではないき」と今まで苦しんできた胸のうちを独白。つまり半平太に自分を見てきたと。へぇー。いやあ、大殿様の胸のうちはわしのような何も見えちょらんものにはさっぱりわからんかったですきに。「おまんが、長宗我部の人間でのうてこの山内家の人間じゃったら、わしはどればあ、可愛がったことか……」。だーかーらー、なんでそこらへんの上士と下士の確執の原因を、最初の段階でもっとしっかりと描いておいてくれなあんだ。

さて来週からいよいよ、第3部ネゴシエータ編ですが予告編見たら龍馬以外の部分は面白そう。高杉晋作役の伊勢谷友介が写真ソックリだし結構イケてます。タニショーの桂小五郎もトリビアおじさんの西郷どんもよさげ。3部からはアラン(じゃなくて、ティムだよ、ティム。グラバー役)や有賀局長(朝比奈昌広役・石橋凌)も出るし、タッキー(小松帯刀役・滝藤賢一)の出演場面も増えそうだし、今までのことはすっぱり忘れて、来週から始まる新ドラマと思えばかなり楽しめるかも。……はっ、そして見ているうちにやっぱりまた「脚本がクソ」とか悪態つくようになっちゃうのか? ダメじゃん。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
龍馬伝 第27回
「…………」。せっかくの大友さん演出回なのに、感想は「…………」でしたき。ううううむ、「龍馬伝第2部」プレ最終回だというのに、なんということでしょう(←「劇的ビフォアアフター」のナレーションで)。

今まで、歴史ドラマとして説得力があり納得できるドラマ描写は梶原さん、極端なマンガ描写は渡辺さん、とりあえずすべてにおいてマイルドで薄い真鍋さん、そして登場人物の気持ちを一番伝えてくれるのが大友さん、だと思っていたんですけどさ、今回、なんも伝わって来ませんでしたです。あああああー、これって、私の目が福田脚本・鈴木CP憎しで濁ってしまっているのーーー!?

前に大森南朋が半平太は中間管理職の悲劇とかなんとか言ってましたけど、それって実のところ、大友さんのことじゃね? とかも思ったです。役者さんと脚本以外のスタッフがこれだけすごいのに、脚本がアレで、プロデューサーがアレ。言いたい事は山ほどあるんだろうけど、自分もチーフディレクタだからまず間の調整を色々取らなきゃならなくて、本当に大変なんだろうなー、とか。

ディレクタによる作品の出来にバラ付きが大きく出て来たために、多分なんらかの標準化が諮られたのかもしれず、だからこそ以前は色々アレレな描写が多かった渡辺さんの演出でも引っかかる事なく自然に(自然、か?)見ることができるようになったんでしょうけど、その代わりに大友さんの回も心に残る事なく流れていったような気もします。

[あらすじ]
「龍馬(福山雅治)は寺田屋のお登勢(草刈民代)を訪ね、薩摩藩について話を聞こうとする。大坂の大和屋では長次郎(大泉洋)の妻・徳(酒井若菜)が、龍馬たちの行く末を心配していた。そこに、溝渕広之丞(ピエール瀧)が土佐から弥太郎(香川照之)の手紙を持って来る。手紙には、武市(大森南朋)や以蔵(佐藤健)が、厳しく追及されていることが書かれていた。龍馬は武市たちを助けるため、溝渕の手引きでひそかに土佐へ帰る」(NHK番組表より)。

龍馬伝 第27回(7月4日放映)。「もう止めにしませんか、くだらないエピソードは」(by 鷲津政彦)。タイトルからして期待薄だった今回のお話ですが……、どうしても龍馬(福山雅治)を直接、武市半平太(大森南朋)の切腹にからませなければ、しかもその切腹をするかしないかに関わらせなければ気がすみませんか? この回はむしろ直接絡ませるのではなく、土佐で半平太さんと以蔵(佐藤健)が大変な事になっている、にもかかわらず自分は何もすることができないという、自分の無力さに煩悶する龍馬を描いたほうが、今はまだ何者でもない龍馬に対する説得力が出るし、「龍馬の半平太と以蔵に対する思い」や「大事な友を失う悲痛さ」がより伝わってくるし、しかもここでもがき苦しんだエピソードが生きて第3部の人間関係描写にも深みが出るのではありませんか? 

「秘すれば花」……というのとはちっくと違うけれども、直接描かずに描く方法がありますよね。龍馬さんってフットワークがそりゃあもう軽いんでしょうけど、そして好奇心が先立ったり矢も立てもたまらずといった場合にすぐに動いてしまうのが身上なのかもしれないですけど、でも歴史的な場面場面に必ず立ち合わせなければその歴史的事実に関わったことにならない訳じゃないですよね。特に3部以降にネゴシエータとして活躍するのであればなおの事、この2部ではもっと直接動くのではない方法で歴史的場面に関わるようにしてネゴシエータとしての下地作りをしていたという場面を見せたほうが、のちのちの龍馬の行動に説得力が出るような気がするんですけど、いかがでしょうか?

さて、今回のエピソード自体、予想していたとはいえかなりフィクション感のあるとんでもエピソードのような気がすると言っては言いすぎでしょうか? なーんか来週の予告で半平太さんが「龍馬、おまんが起こしてくれた奇跡ぜよ」とやな感じの台詞を言って切腹に臨んでいたよう見えたので、多分今回の龍馬さんの罪かぶり大活躍のおかげで、半平太さんも無事、「侍としての最後をまっとうできる」っつー流れになるのかもしれないですけど……結局、亀弥太ん時と同じかよっっ! はぁ~~~(脱力)。

ドラマなんですからね、何も史実通りに描く必要はないんです。嘘っぱちのエピソードを織り交ぜたって全然OKなんです。でもそれをうまいぐあいに納得させて欲しいんです。うまく騙してくれよ。面白い嘘で、わしらを酔わせてくれよーーー(叫び)。せっかく、本来だったら今回で終るはずだった物語が1回延びたのだから、もっとじっくりと土佐勤王党近辺の話でも描いて下さいよ。ここでじっくりと武市半平太と岡田以蔵を見せて下さいよ。このところの番宣ぶりや来週の予告を見た感じじゃあこの「龍馬伝」における武市半平太って、「黄金の日日」(1978年、NHK大河ドラマ)における織田信長(高橋幸治)的ポジションと言えるくらい、途中退場の重要キャラじゃないですか(しかも「黄金の日日」での信長退場も奇しくも第27回放映分だ)。それをきちんと描いてこそ、のちのちの龍馬さんだって輝くっつーもんですよ。にもかかわらず、人物描写がまるで使い捨てキャラみたいになっているんですけどーー。

今週の以蔵。見所は後藤象二郎(青木崇高)に向かって、の不敵な、凄みの効いた笑いですよ。

今週のピエールピエール瀧、溝渕広之丞役)。鞍馬天狗だった!

今週の大殿様(近藤正臣)。あまりにも「図抜けて賢く」先の先まで見えすぎて、自分の無力ぶりに苛まれるが故のアレ、なんですかあ?? えーーー……。

来週はいよいよ「半平太伝」最終回。大友さん+大森南朋+他「ハゲタカ」スタッフ多数だからこそ見続けてきたこの「龍馬伝」ですが、第3部を見るかどうかは次回次第、でも期待薄かなー。あ、そうそう、NHK「龍馬伝」ホームページは武市半平太特集になっていたぜよ。
テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ