先日の大宅文庫に続いて(8月26日「ホラードラマ「ハゲタカ」の恐怖」)、昨日は国会図書館に行ってきました。でも一日家でぐだぐだしてて気がついたら午後2時だったもんで、国会図書館に着いたのが午後3時、そして土曜日は資料請求は4時、利用は5時までなもんで、実質利用時間は1時間のみ、ダメダメじゃん。でもあらかじめ国会図書館ウェブページの雑誌記事検索でチェックしたら、「ハゲタカ」「大友啓史」「訓覇圭」関連でここで閲覧出来る資料はそんなになかったので1時間でもいっかあと思ったのさ。

しかし国会図書館と言えばなんといっても待ち時間がとんでもなく長いことで有名だ。むかーーーし資料を調べにいった時は、雑誌請求に1時間~2時間、その資料の複写依頼にさらに1時間ととにかく待たされたので、今回も待ち時間の間に読むための本を2冊持っていったのだが……今の国会図書館、すごいですよ、ほとんど待たずに本が手元に届くんですよ! 最初に入口そばにある端末に利用者カードをセットして資料を検索したら、その資料の閲覧請求のところクリックするだけで資料請求手続き終了なんすよ。超簡単。それで雑誌カウンタの所でちっくと待っていれば掲示板に利用者カード番号が表示されるので、窓口で利用者カードを渡して資料を受け取るだけ! 3時過ぎに行った時は10分くらいで資料が出て来て、昔の待ち時間の長さを知ってるだけに、そりゃあもうびっくり。待ち時間用の本は一回も開かなかったよ。一体どうなっているんだろう。Amazonみたいに書籍に全部タグがついていて取り出しから輸送まで全部機械化しているってだけの話?

そして手元の資料をコピーするために複写依頼書を作成するんですが、これも利用者カードを端末にセットしたら、今現在手元にある資料の一覧が出るのでこれをチェックしてプリントアウト、そのプリントアウトした複写依頼書に何ページから何ページまでコピーするのか記入して雑誌の複写箇所にしおりを挟むだけでOKと非常に簡単。いやあ、うかうかしてたら色々進化していたのね。しかもコピーも10分もかからずに出て来て、昔の待ち時間の長さを知ってるだけに、そりゃあもうびっくり(←しつこい)。

しかも国会図書館のコピーのすごさは、まず複写する時に「見開きでコピーするか、ページごとに複写するか」「カラーか白黒か」はともかく、「写真の方にポイントを置くか、文字の方にポイントを置くか」もいちいち聞いてくるんですよ。で、出来上がって来たコピーを見たら文字の方にポイントを置いて複写依頼したのに写真も文字もすごくきれいでコピー品質のレベルが高く、こりゃ写真の方にポイントを置いてもらえばよかったと思いましたです。ううううむ、国会図書館、やるなあ。

で、借りた資料を読んでいたり複写依頼をしてたりしたらあっという間に午後4時、3時59分にギリギリ請求依頼をした資料を4時7分に受け取って読んで(「旬の顔 大森南朋--オレだとバレない芝居を / 滝野 俊一,ぎゃらく. (通号 447) [2006.9]」「私の好きな唄(第13回)俳優 大森南朋 不良に憧れた中学時代、ロックといえばストーンズ。ビートルズはナメていました / 大森 南朋,週刊現代. 51(44) (通号 2548) [2009.11.28]」「FACE 大森南朋 / 進藤 良彦,キネマ旬報. (1553) [2010.3.下旬]」)、コピーする必要はないからいいやとそのまま窓口に返却して今度は新聞記事閲覧室へ。

ここの新聞記事閲覧のデータベースが秀逸だったのだが……あっという間に閲覧終了時刻の5時になってしまって撤収。検索した新聞記事をそのまま即プリントアウトできるシステムにも今更ながらにびっくり。昔は端末で検索した新聞記事はマイクロフィルムで見たもんじゃったがのう(ま、超大昔の新聞資料だったからかも)。この次はしっかり時間を取ってこの新聞記事閲覧室を攻略だぜ。

おっと、調べた大友Dと訓覇Pの雑誌記事について書こうと思ったのにあらかた国会図書館のことばかりになってしまったので、それはまた別記事で。いやあ、大宅文庫といい国会図書館といい、今は本当に便利になってましたよ。
テーマ:日記
ジャンル:日記
田中泯 海やまのあひだ
「龍馬伝」ではもはや目が釘付けになってしまう吉田東洋様(田中泯)。これは本物を見なくちゃダメだろうと思って、先々週の3月17日はギリギリまで「2010春 梅津和時・プチ大仕事@新宿PIT INN 舞う音、音の舞」(Sax:梅津和時、ピアノ:山下洋輔、舞踏:田中泯)を見に行こうかどうか迷っていたのだが、結局行かずじまいだった。山手線に乗って新宿方向に向かっていたのに、結局いつもの乗換駅で降りてしまい、降りてから「あっっ、新宿で降りるんだった!」と思ったものの、「ま、いっかあ、また次の機会があるよね」と帰路についたのだ。ちなみに次の機会は4月2日(金)、いや、行きませんけどね(田中泯公式サイト)。

帰宅したら図書館にリクエストしてあった写真集「田中泯 海やまのあひだ Min Tanaka Between Mountain and Sea」が入ったとの連絡が来ていたので、取りにいってきましたけんど、本のサイズ、でけーよ!(30.8x30.2x2cm)

[内容紹介]
「地を這う前衛であり続けるダンサーと、苛酷な状況下で印象深い作品を残した写真家の30年におよぶコラボレーションの記録。東京・夢の島の泥海から山梨・桃花村の山と森までを舞台に、踊りの「見えない本質」にレンズが迫る」(Amazonより)

いやー、なんというか、前衛舞踏なので写真も非常にアバンギャルド。夢の島でゴミの中に埋もれてみたり(「私達の生活の無数の機会に出会う物々が、半端になったり壊れたり、無用になったり色を失ったり、飽和したり失速したりしてここにやってくる。有名から無名へ、無機から有機へと、その居場所を変える。「夢の島」でゴミ達は地球になろうとしている」by田中泯)、田中泯の本拠地、山梨県桃花村の山間で撮影された写真とかが迫力満点で鼻血が出そうでした。リンクしてあるAmazonのページに表紙写真以外の他の写真も5枚載っているが……体調が悪い時とか二日酔の時は見ちゃだめだな、と思いました(←感想になってねえ)。もしかして本物を見に行かなくて正解だったのかも。私みたいなのが物見遊山で見に行ったりすると生気を吸い取られて翌日会社に行けなかったりしそう……。

後ろの方のプロフィール紹介のところに田中泯とカメラマンの岡田正人の写真が載っているが、……服を着て普通の目線の田中泯にほっとしたり(笑)。なお、プロフィール欄に「1945年、東京生まれ。学生の頃からクラシック・バレエ、モダン・ダンスを学び、20歳代はじめから多くのダンス公演に出演。73年より独自の舞踊を求めてソロ活動へ」とあって、田中泯にも熊川哲也みたいな時代があったのかーと一瞬思ってしまうのは、間違いでしょうか。

さて、今日は「龍馬伝 第1部」最終回ですよ……。吉田東洋様とも今回でさようなら。演出は大友さんらしいとの噂ですが、いかがなものでしょう? 先週までであんな事になっちゃってるのに収拾着くんでしょうか。私、先週の第12回分の脚本のあまりのひどさに、台詞を文字起こしして、私ならこう書くねっ!と(ヒジョーに失礼きわまりないが)添削ごっこしちゃってるんですけどね(遠い目)。
テーマ:こんな本を読んだ
ジャンル:本・雑誌
タイトルを読んだそのまんま。「十二国記新作、キターーーーーーッ!」である。私的メモ用

 yomyom 12号(9月26日発売)

「また9月26日発売の12号では、ファン待望、小野不由美さんの新作も掲載されます。人気シリーズ「十二国記」の新作です。発売までもうしばらくお待ち下さい。」(新潮社yomyom便り9/1より)

まったくもう、先月借りた本(8月15日「今日、図書館から借りてきた本」)も「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(町山智浩)以外まだ読んでないというのに、そして帰省途中で買った池袋WGPの新作「ドラゴン・ティアーズ─龍涙」(石田衣良)も、先週買った「ガラスの仮面 第44巻」(美内すずえ)もまだ全く読んでないのに、どんどん読まなきゃならない本が~~~(←誰も無理して読んでくれとは言ってねーよ)。

ところで「ハゲタカ廃人日記」用勉強資料として「日本経済新聞社監修 知らないままでは損をする「モノやお金のしくみ」DS」を買おうかどうか真剣に迷っている私は、やっぱりおバカでしょうか。
PLANETS Vol.05 PLANETS 5「特集 テレビドラマが時代を映す--ゼロ年代テレビドラマの肖像」
さて今日の同人誌即売会の収穫はこの本、「PLANETS 5「特集 テレビドラマが時代を映す--ゼロ年代テレビドラマの肖像」」である。ふらふらと情報・評論ジャンルを歩いていたら「~~の同人誌です」と呼び込みをやっているサークルがあり、ふとのぞいてみたらこの本があったのである。おお、大森南朋じゃん、しかもテレビドラマ特集となるとこれは絶対「ハゲタカ」について何か書いてあるよね、と買ってしまいました。しかし総ページ数298ページの分厚い本で、中身がぎっしり詰まっているとはいえ、財布のひもがめちゃくちゃゆるみがちなコミケいにおいてさえも、やっぱり1,500円は痛かったよ……。

大体この本って同人誌だったのかよ。以前、サブカル・アングラ雑誌を取り扱う「タコシェ」でこのPLANETSのバックナンバーを購入した事があるのだが、私はてっきりサブカル雑誌だと思っていたので、今日(多分製作者の人たちが?)「同人誌です」って言っていたのを聞いてびっくりしただよ。本の作りは書店に並んでいても全然おかしくないクオリティなのである(じゃ同人誌とサブカル雑誌の違いは何かと聞かれたら……うーむ、商業ベースに乗っているか乗ってないか、かな??)。以前購入したバックナンバーも、「野ブタをプロデュース。」「すいか」の脚本家の木皿泉へのインタビュー記事が載っていたので買ったのだが、木皿泉の記事なんて他じゃ全く読んだ事が無かったのでこれは拾い物でした。なもんで今回も中身を見ずに買ってしまいました。

でも大森南朋のインタビューは2ページのみ、しかもこの本の発行時期が2008年8月とドラマ「ハゲタカ」からも映画「ハゲタカ」からも一番遠い時期にあったせいか、内容はミシェル・ゴンドリー監督の「TOKYO!」という作品についてでした(作品は2008年夏公開、だった模様)。なーんだ。でもテレビドラマ特集の方はまあまあかな。2000年代(2000年~2008年)のテレビドラマについてあれこれみっちり書いてあります。とにかくNHKのドラマ全般に評価が高いのだが、特に「ハゲタカ」への評価は高いというのはよくわかりました。

でも通してざっと見てみて、製作者が「同人誌です」というのはなんとなくわかるような気がしました。本の作りは本当にしっかりとしていて内容も結構面白いのだが、取りあげている特集があまりにも雑多なのである。多分書き手や作り手が一番書きたい記事や一番取り上げたい特集を組んでいるんだろうけど、もう少しテーマを絞った方がいいのでわ。わたしゃこの本がなければ「小悪魔agehaのセカイ」とか「小悪魔ageha」の編集長インタビューとか読もうと思わなかったよ!
テーマ:日々のつれづれ
ジャンル:日記

来週から夏休みを取って実家に帰り、食っちゃ寝、ハゲタカドラマ、食っちゃ寝、ハゲタカドラマ、たまにレンタルDVD、の毎日を過ごそうと思っていたのだが、まあせっかくなので仕事のほうの勉強でもしようかと思って図書館に行ってきたのに……。仕事の本を借りるはずがいつのまにやら手にしてたのは金融関連の本だよ……。どっかの企業でも買収するのか?(←買収しようと思い立ってから読むような本じゃありません)。

1 .アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない(町山智浩)
2 .サバイバルとしての金融(祥伝社新書)(岩崎日出俊)
3 .図解でわかるM&A(宮崎哲也)
4 .信用リスクで読むM&A・企業再生(上野孝司)
5 .金融危機が人びとを襲う(白川真澄)
6 .ファンドマネージャー「私」の戦略(J-Fund人気の投資信託・編集部)
7 .世界金融危機開いたパンドラ(滝田洋一 )

町山智浩の本は株とか金融とは全く関係ない本で非常に面白く読めるのだが、他の本はなー、多分来週の移動の飛行機の中でも、札幌から帯広までの電車の中でも、これらの本を手にとればさぞかしぐっすり眠れる事であろう……。

あ、そうそう、リクエストしていた「日経マネー 6月号」が来ていたので、大森南朋インタビューのページだけコピーを取って返却いたしました。でもさ、こういう大森南朋の写真とか見るとちょっと悲しくなるのよ。「ああーー、鷲津政彦はもう、他の役(今なら「笑う警官」の佐伯役?)に上書きされちゃってどこにもないのね」てな、お前は中学生かよ!的気分になるのさ。まあ、ハナから鷲津政彦という人間はこの世のどこにもいないんだってわかっていてもね。
追記:8月17日
町山智浩の本は株とか金融とは全く関係ない」と書いたけど、今現在3分の1くらいまで読んだのだが、関係大有りだったよ。「腐ったアメリカ」についてこれでもかこれでもかと書いてあるのよ。経済・金融メインの本では決してないのだけど、サブプライムローンの話なども非常にわかりやすくそして面白く書いてあるし、特に「バブル経済と格差社会」の章は映画版ハゲタカ廃人的にオススメ。なお、今日は「ハゲタカ」経済監修の森生明の「会社の値段 (ちくま新書)」も借りてきたので、こっちも帰省の友になりそう(お手軽に読めそうだし)。
テーマ:日々のつれづれ
ジャンル:日記
決定版!どんどん目が良くなるマジカル・アイ 新装版老眼……なんだか「ハゲ」とか「白髪」とかよりも格段に老人感のある単語なような気がする。しかしなんだかんだと言ってももはや老眼なのは事実だ。会社で大お局様のK池さん(社歴30年弱の女子社員のドン。御歳50歳)が、PCのモニタを見ようとして目を細めながらモニタを遠目に(体を机から離し気味に)見ているのを「老眼なのはもうどうしようもないんだからちゃんと老眼鏡をかけたら」と言っている私だが、携帯電話の文字をみようとしてやっぱり手元から離し気味に見ているのを「Kさんこそ老眼でしょ」指摘されている有様だ。

しかし私は中学生の頃からの近眼で視力が0.01、それに乱視も加わって眼鏡がなければ何も見えないも同然な状態であるために、若い頃から「近眼の人は老眼になりにくいんだよね」と言われてきたのに、近眼のまま、やっぱり老眼になるとは何事か。遠くの物もはっきり見えないのにそのまま近くの物まではっきり見えなくなってきていますよ。なんか詐欺に遭ったような気分だ(え?)。もっとも、昨年コンタクトレンズ屋の目医者さんに見てもらった時は「まだ老眼鏡をかけるほどのレベルではないですよ」とか言われたが(←微妙な自慢??)。

で、昨日本屋さんに行ったら、「決定版!どんどん目が良くなるマジカル・アイ 新装版」(宝島社、500円、47p)という本に目が止まりよくよく見てみると、なんと「老眼に効く」とあるじゃあありませんか。この手の本は昔ヒットした時に目を通したことがあるのだが、描かれている画像が立体的に見えるのは面白いっちゃあ面白いものの、普通に見た画像自体が面白くも美しくもないので買うほどじゃなかったんだよなあ。でも今回はついに買ってしまいましたよ。

それで本の説明書きを読んでみると、立体視するには「平行法」と「交差法」の2種類の見方があると書いてある。画像を見る時に目の焦点を画像より後ろに合わせるのが平行法で、画像の手前に合わせるのが交差法だとかで、具体的にどうやればいいのかも書いてある。でも「老眼は目のピント調節機能が衰え、ある一定の距離にしか目の焦点が合わなくなる状態です。通常多いのは近くが見えづらくなる症状で、これは「平行法」でトレーニングを行っても視力回復には結びつきません。「交差法」で見るようにして下さい」ですってよ。平行法だと画像が飛び出して見えるが交差法だとへこんで見えるのね。

え? 一体どっちがどっちなのよ、と思いつつ本に向かう。私の場合平行法で見ていたらしく、これだと画像を見てものの数秒で立体的飛び出して見えてくるのだが、老眼対策なんだから飛び出して見える方じゃだめなんだな。交差法のやり方を読みながら結構真剣にトライしてみる。すると3分くらいかかってやっとへこんで見えて来る……が、油断するとすぐに逆になり飛び出して見えて来る。ううむ、交差法はかなり努力が必要な見方だ。これじゃあ続くかどうかちょっと疑問だが、とりあえず今月は老眼対策チャレンジ月間としレッツトライ!だ。来月の花見には老眼はあんまり関係ないけどな。
テーマ:日記
ジャンル:アニメ・コミック
夕方、まだ明るいうちからビールをあけるしあわせ。この本の秀逸なところは「夕方、まだ明るいうちからビールをあけるしあわせ。」(藤井恵、主婦と生活社、1,050円)というタイトルにある。つまり明るいうちから酒を飲むことにちょっとの迷いがあるものの、でも一仕事片付けたあとだし、いいじゃないの、パァーッといきましょう!とニュアンスが感じられるのがいいですよ。もっとも私なんか休日の昼間はビールは水代わりに飲んじゃうし、今日なんかよりによって昼飯に作った明太子パスタを日本酒をぐびぐび飲みながら食べていたので、昼間の飲酒に対する躊躇がかけらも感じられない生活をしているのだが(だから「酒でも飲まないとやってられないんだべや」」とかいわれたりするけどな)。

おまけにこの本は図書館にリクエストしていた本なので、昼飯を食った後に酒臭い息をしながら借りに行ったりして、図書館司書のおじさんに白い眼で見られても仕方がないという状況ですよ。でも今日は仕事も原稿もないんだからいいじゃーん(かつて、午後に小学校の保護者会があるからと会社を1日休んだのに、昼飯時にうっかり酒を飲んだ前科あり)。なお、この本自体は目新しさよりもスタンダードな酒のつまみがメインの料理本でした。

あたしンちドレミソ~クッキング子どもが毎週欠かさず見ているアニメの「あたしンち」では手抜きなんだか奇抜なアイデア料理なんだかよくわからない料理の数々が紹介されているのだが、そのレシピ本「あたしンちドレミソ~クッキング」(マンマ タチバナ、テレビ朝日、1,000円)が出て、子どもが買ってくれと言うので買ってしまいました。そろそろ料理を自分で色々やってくれると助かるしね。

part1は「包丁を使わない」レシピ(梅もろごはん、スクランブルエッグ豆腐など)、part2は「火を使わない」レシピ(納豆ースト、かまパッチョ、たらもっチーなど)、part3はあたしンちの母がこよなく愛するちくわレシピが8つも載ってたりして子どもにはお勧めかもね。うちの子どももこの本を見ながらたまに作ってくれるし。でもちくわってそうそう買わないよなあ。そんなに激安な総菜でもないし、癖になるような激ウマ総菜でもないし。なぜあたしンち宅ではあんなにちくわばっかり食卓に出るんだろう。

子どもクッキング ―ママと作る休日の朝ごはん最近、テレビの見過ぎだろうか。最後に「グ」がつく単語には心の中で無意識のうちに「クッキン、グ~~~」とか言っちゃってるのな。いかんいかん。

さて、図書館で借りたものの、なかなか子ども向けのナイスなクッキング本なので結局買ってしまったのが、この「子どもクッキング ―ママと作る休日の朝ごはん」(葛恵子、講談社、1,575円)ですよ。各種のレシピの前に、包丁や火を使う時の子ども向けの注意が書かれていたり(でも読みがながついていないから親が読んで聞かせる必要はあるだろうな)、ちゃんと手洗いをして腕まくりをして髪をまとめて、というような基本的なことが書いてあるのもグ~~~。作り方も各段階が判りやすいよう写真の図解付きだし、全体の色合いがきれいでわかりやすのもグ~~~、レシピも初級編、中級編、上級編と分かれていて順番に作って行けばそれなりに腕はあげそうな感じ。でも子どもに見せたら「作ってもいいけど?」となんか、上から目線だったよ……。
テーマ:雑記
ジャンル:日記
本の本昼飯を買いに会社の近くのセブンイレブンに行って、レジ待ちと弁当温め待ちの間に読んでいた本、「本の本―書評集1994-2007」(斎藤美奈子、筑摩書房、2,940円)だが、練馬のS嬢には「いったい何なの、その本!」といわれてしまいましたよ。まあな、参考のために子どもの携帯電話と並べて写真を撮ってみたが、本当部分厚い。730p、なんと5cmだよ。今うちにあるどの本と同じくらいかと思って色々比べてみたのだが、「定本 育児の百科」(松田道雄、岩浪書店、7,299円、1,765g)よりも分厚い。でも紙質のせいかこの厚さの割には重くないので(736g)、ちょっと凶器にはなりそうにないし、邪魔とはいえ通勤に持ち歩いている訳だよ。そうでもなきゃ読み切れないからな。

「「妊娠小説」でデビュー以来、膨大な本の山と格闘し続けた戦いの記録とも言える本書は、じつは書評家・斎藤美奈子の「初の」書評集である(と「あとがき」では語られる)。「ときには伝道者の気分でその魅力を喧伝し、ときには著者になりかわってその意義を力説し、ときには読者の立場でちょっとした苦言や要望を呈」した書評の数々は、圧巻。こんな本だとは知らなかった、こんな本があるとは知らなかった、などたくさんの発見があること間違いなし。祖父江慎の装幀も、圧巻です。」(Amazon/出版社からの内容紹介)

斎藤美奈子の本にハズレはないとはいえ、この本を読み終える日が来るのかと気が遠くなるが(もちろん、まだ全然読み進んでないのだが)、収録された膨大な量の書評の1本1本はそれほど長くはなく(弁当を温めてもらっている間に1本くらい読み終える感じ)、かつ例によって大新聞の極普通の書評とはかなり違った味わいの斎藤美奈子の軽く毒の効いたカジュアルな(ポップな?)文章をサクサク楽しめる(ま、朝日新聞の日曜日の書評欄には斎藤美奈子も掲載しているが)。一応ジャンルとしては「小説と随筆の品」「文芸評論と日本語の本」「本のある生活」「社会評論と歴史の本」「文化と趣味の本」と分かれているが、どこからいつ読んでもOK。でもってこの本を読むと「健康帝国ナチス」(ロバート・プロクター、草思社、歴史評論?)とか「ボーヴォワール 女性知識人の誕生」(トリル・モイ、平凡社、社会史評論?)とか「母の発達」(笙野頼子、河手文庫、小説)とかも読んでみようかなという気になっちゃう訳だよ。

しかしどうにもこうにも本を読むスピードがどんどん落ちている上に読む時間そのものがあまりないので、空いている時間にとにかくこの本を開いているのだが、やっぱり持ち歩きには不便だよ、ママン……。西友のレジ前でカートに手をかけながらこの本を読んでいる人相が悪いおばさんがいたら、それはきっと私だ。
2月下旬に発売される新潮社の雑誌「yom yom」に、小野不由美の、新作の、ファンタジー小説が載るそうですが。

 yom yom便り

ちまたの噂では今度の新作は十二国記の番外編じゃないかという説が流れているようですが、そんなのアリかなあ。大体十二国記本編は講談社から出ているし、まあ十二国記の番外編の「魔性の子」は新潮社だけど、今更「魔性の子」の番外編とか出たりするのかなあ。そりゃ出たらすごく嬉しいし楽しみだけど~(まったくもう、寡作にもほどがあるっ!)。

ところでこのyom yomって雑誌、わたしゃずっと無料の販促雑誌だとばかり思っていたよ。1冊680円もしてたのね。知らなかったわ。
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私は別に好きでも嫌いでもないのし、好きだとしても別に隠れてこっそりということもまったくないのだが、世の中のごく普通のお嬢さん(←みのもんた語の「お嬢さん」含む)は、多少あるいはかなり後ろめたく思う人もいるし、「自分はまだ違う」とか思っている人もいるだろう。そんな皆様に。

 雑草社「活字倶楽部 2007秋号」は「乙女と隠れ腐女子のための読書案内」特集 (萌えプレより)

 「〈乙女〉のみなさまには女子のココロのツボにヒットする小説を。〈隠れ腐女子〉のみなさまには殿方の素敵な愛の物語を。慎み深い女子の魂を持つ者に捧げる、斜め読み文学ガイド大特集! 古今東西の名作を、いつもと違う角度から味わい直してみませんか」(雑草社2007年秋号予告より)。読書の秋だしね。「古今東西の名作を、いつもと違う角度から」からですよ。内容は全く知らんが多分、名作として知られたごく普通の文学をかなりよこしまな目で目で読む企画と見た。なお、この秋号は10月25日発売予定。
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保健室で見る本2 ケガと手当随分と昔、近所の図書館の児童室で小学校高学年向けの本として、環境問題を考えるとか原発問題を考えるみたいな本がずらっと並んでいて、私が小学生の時とは違って今時の子どもは色々大変だよなあとか思ったものだが。

さて、子どもが先日図書館から借りてきた本なのだが、「保健室で見る本2 ケガと手当」(国土社、近藤とも子、2500円)という本は結構至れり尽くせりだ。怪我の種類別に手当の方法がわかりやすい絵で説明してあって、怪我の種類も「頭をぶつけちゃった!」「ころんですりむいた」「あちち! やけどしちゃった!」というように小学2年生くらいでも十分にわかるくらい見やすく読みやすいし、大人が見ても結構実用的。鼻血が出たら仰向けにしちゃダメなんて知らなかったよ(私だけか?)。

保健室で見る本2 ケガと手当しかしまあ、びっくりしたのは切り傷の項「ガラスで切っちゃった」のところでは「指がポトリと落ちちゃった~!」なんていう場合の手当の仕方も載っているのよ。「(落ちた)指先を湿らせたガーゼで包み、図のようにして氷水の中に入れる。冷やしながら病院へ直行!」なんて説明が載っているのである。「バイクとぶつかった!」のところでは「バイクとぶつかったら、とにかく動いてはいけない。その時は大丈夫でもあとで危険なこともある。まわりの人に助けをたのもう」「「大丈夫です」はダメ!」、ひき逃げされた時は「ナンバープレートを覚えて、近くの人に助けをもとめよう」ですよ。実際にひき逃げに遭ってそういう対応が出来るかどうかはともかくだが。

学校や小児科、子どもが多く集まる場所に置いておくのにおすすめの1冊だが、いやあ、つくづく自分が子どもの頃ってなーんにも考えてなかったなー、困った時に自分で何とか対応するなんて全然考えてなかったんじゃなかろうか(それは私だけか……)。(でもだからといってうちのガキが色々考えてこの本を借りてきた、なんて事は全くなく、ただ単に面白そうだから借りてきたようだ)。
テーマ:日記
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私なんざ普通のパソコンのモニタで文章を読むのも苦手なのに(だから長い文章だとプリントアウトして読むこともある)、わざわざNintendo DSで読書をするかよ(しかも昔の日本文学を)、とか思わないでもないけど、でもあのDSの大きさが文庫本ライクだから、これはこれで合っているのかもね。著作権切れのフリー図書とはいえ、100冊(+30冊)だったらお気楽お手軽だしね。

という訳でDSソフト「一度は読んでおきたい日本文学100選」(スパイク)の公式ウェブページでは、【「なんでワザワザDSデ読書」疑問解決Flashを観てプレゼントをGet】キャンペーンを開催中。

 「なんでワザワザDSデ読書」疑問解決Flashを観てプレゼントをGet

「なんでわざわざDSで読書しなけりゃならんのよ」ページでは1.「DSで読書したら疲れるでしょマジで」、2.「100冊(+30冊)なんて到底読めません」、3.「DSならではの特徴とかあるなら教えてみ」、4.「結局トータルどうなのよ」というごもったもな疑問に答えてくれる。そして「ワザワザ最後まで全話見終えた人には、総勢73名に当たる豪華(!?)プレゼントに応募できるとか」というのでチェックして応募したのだが、私はこの豪華(!?)(←ママ)プレゼントのうち、芥川龍之介Tシャツが欲しいなー。表が芥川龍之介の顔で裏には「羅生門」の一節がプリントアウトされているというヤツ。ソフトは別に買わなくても応募できるというのもナイス。

できればこの文豪シリーズTシャツは商品化してほしいところだ。太宰治なら裏面は「生まれてきてすみません」とか「人間失格」っていう大文字タイプ。森鴎外なら(顔写真がつまらないけど)裏面は思い切って「ヰタ・セクスアリス」の一節とか? ちなみに日本の文豪のうち川端康成とか三島由紀夫とか谷崎潤一郎はまだ死後50年たってないので、多分まだまだフリーでは読めない(三島は2020年、川端は康成は2022年、谷崎は2015年である)。
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100万年ほど昔、漫画関係の書誌を作ろうと思って国会図書館に行ったときは、コンピュータ検索も一部出来ていたけど、ほとんどはまだ紙の分類カードで蔵書を調べたもんでしたよ。それが今や自宅にいながらにして国会図書館のデータが検索できるようになっただけでも、すごいこっちゃと思っていたのに、著作権保護切れの大正期の著作そのものを見ることまでできるようになったなんて、本当にまあ、ありがたやありがたや。

 ネット上で大正時代の図書1万5700冊を追加提供開始(Garbagenews)
 国立国会図書館近代デジタルライブラリー

近代デジタルライブラリーはウェブデザインも美しくて趣があって実によろし。使い方としてはGarbagenewsで紹介されているように、もし確実に書名が分かっているのでないなら、収録書籍のCSVファイルをダウンロードしてから検索してみた方がいいかも。試しにトップページで「漫画」で検索してみたら以下の蔵書が出てきたので、有名な「北斎漫画」なんぞを見てみました。

1. 一瓢雑話 / 今泉秀太郎述他,誠之堂, 明34.9
2. 浮世漫画 / 江島伊三郎画,万笈閣, 明12.11
3. 永濯漫画. 初編 / 鮮斎永濯画,松崎半造, 明18.2
4. 永濯漫画. 2編 / 鮮斎永濯筆,松崎半造, 明治23
5. 応用漫画 / 荻野一水画,山田芸艸堂, 明36.12
6. 家庭十二ケ月. 1-3月の巻,啓成社, 明43
7. 画法指南初心漫画 / 鈴木万吉編,鈴木万吉, 明21.12
8. 暁斎漫画初篇 / 河鍋暁斎画,牧野吉兵衛, 明14.10
9. 吟光漫画 / 安達吟光画,井口松之助, 明24.11
10. 山水花鳥早引漫画. 第〔2〕-4編 / 葛飾為斎筆他,文永堂, 明13-14
11. 松谷漫画. 第1編 / 山本松谷画,東陽堂, 明32
12. 草汁漫画 / 小川茂吉画,日高有倫堂, 明41.6
13. 象牙の塔を出て / 厨川白村著. - 13版,福永書店, 大正9
14. 大日本風俗漫画 / 渡辺イウ画,渡辺イウ, 明20.7
15. 道雲漫画新図考 / 中住道雲著,石塚書舗, 明43.12
16. 日清戦争漫画,耕書堂, 明28.1
17. 罵倒漫画 / 飯沢天洋著,日高有倫堂, 明43.8
18. 北斎漫画 / 葛飾北斎画,片野東四郎, 明11
19. 北斎漫画早指南 / 葛飾北斎画,富山堂, 明25.8
20. 漫画一年 / 小杉未醒著,左久良書房, 明40.1
21. 漫画天地 / 小杉未醒著,左久良書房, 1908.1. - (未醒漫画集 ; 第2篇)
22. 漫画と紀行 / 小杉未醒著,博文館, 明42.5
23. 名流漫画 / 森田太三郎著・画,博文館, 明45.7

さすが国会図書館の職員さんのお仕事は丁寧で社会保険庁とは違うね(当たり前!)。
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本屋に並んでいるのを見たらいつもその場で買ってしまう池袋ウエストゲートパークシリーズの最新刊「Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7」(石田衣良、文藝春秋、245p、1,600円)、図書館から借りた本がどんと山積みになっているのに、やっぱり買っちゃったよ……。

今回は「要町テレフォンマン」「詐欺師のヴィーナス」「バーン・ダウン・ザ・ハウス」「Gボーイズ冬戦争」の4話収録。表題にもなっている「Gボーイズ冬戦争」は主人公マコトの親友で池袋のガキのキング・タカシの危機を救うべくマコトが奔走する話。これはもっとじっくりとボリュームがあるものを読んでみたかったかも。さらっとあっさり読めてコンスタントに面白いのがこのシリーズのいいところでもあるのだが、たまにはずっしり重いのも読んでみたい。特にこの作品では池袋の闇の政治の世界の描写をもっともっと読んでみたくなったし、なによりもマコトもタカシもそれなりに年とっちゃった感じがまたなんとも寂しくもあり微妙にいい感じ。新たに出てきた「影」もまたそのうち登場させて欲しいキャラだ。でも今回のコレ、腐女子の皆様だったらかなりたまらないシチュエーションじゃないかとか一瞬思ったのだが、石田衣良のことだからもしかして狙って書いているのかもね。

そういえばこの本を読んでいる最中、私の頭の中ではマコトはテレビドラマ版の長瀬智也で(でももう少しテレビ版よりは硬派)、おかんは森下洋子だったのだが、他のキャラはテレビ版とは全く違うキャスティングになっていた。だいたい原作のキングはもっとクールなのに、テレビ版の窪塚洋介は全然イメージじゃない上に知性が感じられない。しかもなんだかふにゃふにゃしていてタコかクラゲみたいなキャラだし、冷たく「マコト」と呼ぶのではなく、「まこっちゃーん」と呼ぶのがまた気に食わん(←ほとんど言いがかり)。サルの妻夫木聡も(テレビ版をほとんど見てないから覚えてないけど)イケメンで軟弱すぎなんじゃないのかなあ。

でもまあそれはともかく、電車の中で気軽に読める1冊だ。
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前にこの人の本を読んだ時に(「負け犬の遠吠え」ではない)、なーんか奥歯に物が挟まったようなというか、鋭いところや面白いところもあるのに掘り下げがいまいちなのが気になっていたのだが、この本「女子と鉄道」(酒井順子、光文社、2007年、1,365円)を読んで何となくわかったような気がしましたよ。

この本の中で著者は最初に自分はぬるくてゆるーいテツであることを告白しているのだが、読んでみると全然ちゃんとした鉄子なのな。一般人は700系の新幹線がグッとくるとか800系が熱い九州男児とか、まず数字で新幹線を語ったりしないっつーの。でもってそこから更に腐女子的な妄想ワールドを展開していったりしないっつーの。でも自分は一般人であるという言い訳をせずにはいられないのね。テツであると認めながらもでもゆるいテツですからとエクスキューズせずにはいわれない。それは鉄道を意識し始めた高校生時代から心惹かれてゆく物を感じながらも常にそれに逆らってメジャーな道を選んでいったというか、仮面一般人(なんだ、それ?)として過ごしてきた過去が、何を語っても今まではもっと奥の世界に踏み込まさせなかったけど、でも鉄道ネタとなるとそうはいかなかったのではないか、とか思わせる訳ですよ。

鉄道ネタでありながら軽く面白く読めるエッセイでございました。この表紙の絵もいいよね。鉄道に乗って旅するどこか寂しげな一匹のウサギ(あ、ウサギは1羽2羽だったっけか)。でも別にいいんだもーんという視線も感じる絵ですよ。そうそう、誰が鉄子だろうと自分が思っている程には他の人は気にしてないから大丈夫(って、誰にいいきかせているんだ?)。
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