IWGP5s.jpg新刊が出たら書評も読まずに単行本で買ってしまうのが池袋ウエストゲートパーク(IWGP)シリーズと斉藤美奈子の評論と藤本由香里の漫画評論だ。

「文学賞メッタ斬り!」(大森望・豊崎由美著、PARCO出版)では確か「石田衣良はどう書けば受けるかよくわかってて狙って書いていてあざとい」とか「さすが広告代理店出身」とかなんかそんなことが書いてあったような気がするが、それは置いておいて、やはりいつもながらの面白さを楽しめる作品だ。今回は5巻目。もしかするとそれは「マンネリ」とも呼ぶのかもしれないが、いつも通り、主人公マコトは基本的にいいやつで絶対に死なないし、いつもよせばいいのにというトラブルについはまってしまうけれども、脇のキャラが肝心な時には力になってくれるし、いつも最後には無事解決するので安心して読めてしまうのである。そして石田衣良の作品はどれも読後感がすっきりしていていい。年に1回ずつしか出ないシリーズだが、次も楽しみな作品だ。

ところでTVドラマ化されたときにはこのマコト役を長瀬智也がやっていたのはともかく。キング役・窪塚洋介っつーのは絶対合わん! わしは大反対じゃ。しかもサル役・妻夫木聡、ドーベルマン山井・坂口憲二ってのも違うだろ。いや、ドラマはドラマだし小説は小説で、別のものだが、とりあえずキング役はもっと凄みと知性が静かに輝いているような役者を希望(じゃあ、誰だよそれ、と聞かれてもまったく思い浮かばないが、窪塚洋介じゃないのは確実)。