恋におちたら~僕の成功の秘密~第11回目(6月23日放映)、最終回。

先々々週久しぶりに見たときは鈴木島男(草なぎ剛)がどんどん出世コースを突き進み、先々週はついに社長になった挙句に高柳(堤真一)をフロンティアから追放、高柳は刺されて重体(犯人はどうなったのよ)、先週は島男がロイドの桜庭(鶴見辰吾)にフロンティアを乗っ取られて失意のずんどこに陥るものの、見事に立ち直って高柳と鈴木ネジの工場で再起を誓うというラストだった。展開早っっっ! ……というか、それまでのエピソードを削ってもこの3週間分の話をもっとしっかり描いて欲しかった。先週は結構面白かったけど、今まで描かれた各エピソードを少しぐらい削ったって(あるいは短くしたって)影響なかったようにも思えるし。しかしこんなに短期間に社長と役員がころころ替わる会社ってそれだけで株価がかなり下がるんじゃないかと思うのだが、フロンティアの株主総会はどうなっているんだろう。ロイドのような大企業がバックについていればそれだけでOKなのか?

そして昨日は、鈴木ネジ工場内を事務所にして営業を始める高柳、部屋にこもりっきりになってプログラミングする島男(事務所にiMacらしきものがありましたよ。検索システム検証用?)。しかし収入がないのに社員は七海(和久井映見)、香織(松下奈緒)、神谷(谷原章介)とこれでも十分に多いのにさらに宮沢(鈴木浩介)と藤井(滝沢沙織)までが仲間入り。そりゃ、社長と営業が大変だよ。しかも社名が「鈴木ネジ」。あの営業内容にこの社名はどうなの?と思ったけど、でも全く無名の会社なら結構それはそれでインパクトがあっていいような気もする(名刺のデザインもなかなかいいし)。問題は社名は無名でも社員がそうじゃなくて、営業に行く先々で「フロンティアさんとだったらお仕事させていただくんですけど」と言われるようなフロンティア臭をぷんぷん漂わせてしまっていることか。

それにしてもこのドラマって、結局高柳が主人公? 当初島男のサクセスストーリーかと思っていたのだが、後半どんどん高柳のウェイトが大きくなってきていて、その方がやっぱり話は面白くなってきたように思う。そして物語の方も始まった頃からファンタジーだなと思ってみていたが、昨日はやっぱりその感を強くした。

島男が作った新しい検索システムが海外の企業に認められてあれよあれよという間に大ヒット、鈴木ネジがフロンティアを買収し社長交代(またかよ)、ロイドの桜庭追放(え、逆襲しないの? 桜庭さん、この交代劇に何も手を打たなかったんですか??)、高柳がフロンティアに社長として戻ってくるものの、島男は高柳と袂を分かって独自の道を進むことになる。5年後、鈴木ネジっていう町工場が最近頭角を現して来ているという社員の報告を受け「鈴木ネジを侮るなよ!」とニヤリとする高柳。島男は父親から継いだネジ工場を再開し、工場の奥の事務所でシステム開発の仕事もしていた。島男が自宅でパソコンの電源を入れる時は、いつも暗い背景の中でモニタのライトが島男の顔を照らす場面ばかりだったが、この一番最後の場面では明るい昼間の室内で島男がノートパソコンのモニタを閉じるところで物語が終わる。

この「あれよあれよ」が(結婚式だのキスシーンだのを除けば)10分弱。やっぱファンタジー。でもなかなか爽快というか痛快。結婚式もラブシーンも削っちゃっていいから(←暴言)ここをもっと描いて欲しかった。でも、フロンティアと鈴木ネジは業務提携をまったくしていなかったのか? 鈴木ネジがフロンティアを買収した後、この2社の関係はどうなっていたのか? 検索システムの権利関係とかはどうなっているの? 5年後にフロンティアの他の社員が鈴木ネジを全く知らないって、どうなっているのか? なんか、この5年間の話をもっとみたいような気がするけどな。ところで、この3週間ほど出ていたロイドサイドの橘社長、どこかで見た人だけど誰だっけ~と思ったら、なんと「仮面ライダー555」のスマートブレイン社長でしたよ。いやはやつくづく社長運がないお方。

なんか最後になって「恋におちたら」というタイトルに合わせるかのように結婚式のシーンやらキスシーンやらが多くなったようにも思うけど、(フジテレビとライブドアの)ホリエモン騒動がなければなっていたはずの「ヒルズに恋して」のタイトルのほうがやっぱりよかったんじゃないだろうか。あの騒動でこのドラマのテーマも色々揺さぶられ続けたのは気の毒だったと思う。ラブストーリーの描き方は今三つだが、他の部分はそれなり楽しめたし結構面白かったと思う。ファンタジーだけどな。