神はサイコロを振らない 第9回(3月15日放映、最終回)。うーん。今回の感想はまず、「もったいない」だった。ラスト、悲壮で湿っぽい話にならなかったのはよかったし、過去に戻ってしまった402便の乗客たちが親しい人たちと別れの時を一緒に過ごしながら静に消えて行ったのもよかった。また、現代から消えた402便の乗客たちが、過去を改変したことで実は別世界(パラレルワールド)に行ってしまって、現代の人たちは再び会うことは出来ないけれどもでもどこかで生きているかもしれないという希望の残るラストもよかった。

でもなーーー。せっかくいい役者さんたちを色々揃えていて(私は小林聡美をみるために見ていたが、尾美としのりもともさかりえも鶴見辰吾も市川実和子もよかったし、子役の子がまたよかったし)、テーマもよかったし、ストーリーだってそんなに悪くはなかった思うんだけど、中途半端にコメディタッチで描かれる箇所がドラマの中で浮いていて、せっかくの流れを止めていたようにも思う。

例えば物理学者・加藤(大杉漣)がヤス子(小林聡美)に恋してはしゃぐの鬱陶しかったし、削っても全然問題なかったと思う。その分もっと背景をしっかり描いて欲しかったし(例えば10年前の飛行機が時を越えて出現した時のマスコミや世間の騒ぎっぷりをもっとしっかりと描いてほしかった)、乗客たちと家族の描写がもっともっとあってもよかったんじゃないかと思う。

それに色々細かいところが中途半端な感じがしていた。例えば菊介(武田真治)がなぜあんなウェブページを作っていたのか、とか。あそこら辺の描写が「え? そんなことで?」というあまりの軽さに(その割にはドラマ前半ではそのウェブページの存在である種の緊迫感を生み出していたりもしたし)、拍子抜けして一気に続けて見る意欲がダウンしてしまった。

そこら辺ちゃんと描いていてくれれば、今回の静かなラストがすごく生きていただろうにと思うと残念だし、「もったいない」なのだ。でもまあ、それなりに楽しめたかなー。

しかし。ドラマが終わった後、一番最後に次の新番組「プリマダム」の予告編が入って、一気にぐったりですよ。予告編だけでもう、ご馳走様でした~。