今月のチャレンジ第3弾「酒ラボ」(宇仁田ゆみ、講談社、610円)。「農業大研究室でまきおこる青春迷走ストーリー!! ちょっぴりヘタレな男子・アワモリくんが通うのは、農業大の発酵醸造学研究室・通称「酒ラボ」。濃いキャラの仲間たちに囲まれ、ときどきヤギにどつかれる毎日は、ハードだけど楽しいワンダーランド! でも一番の問題は、下戸なのに日本酒の研究をするってこと??!?」(出版社の内容紹介より)

うーむ。ゆるい。想像以上にゆるかったなー。専門職漫画なので「動物のお医者さん」みたいな感じか、あるいは大学生の青春ものっつーことで薄めの「ハチミツとクローバー」みたいなのを想像していたのだが、もっともっとゆるくてぬるま湯のような作品だった。といってもそんなに悪い意味ではなく、読み進んで作品世界に慣れてくるともう少しこのぬるま湯にひたれてもよかったんじゃないのか? という気もしてくるようなたりらりらんぶりなのだ。

ただ専門職漫画だから仕方ないのかもしれないのだが、半分は蘊蓄。素材をまだまだ生かし切っていなかったような気もする。比べちゃいかんが「動物のお医者さん」ってそこらへんもうまく処理してゆるい笑いにしていたよなぁとかしみじみと思ったり。

でも続編が出たらやっぱり読んでみたいかも。
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先日有明城からの赤紙が来てしまったわけだが(5月30日「有明城からの召集令状」)、この間、同僚のMさま(Mさまについては2005年8月15日「コミックマーケット68に行ってきました。」参照)が私の席の横を通る時にボソッとつぶやいたのだった。

「……どうですか? 進んでいますか?」
「だめだよねー。(同人誌作りは)これっぽちもすすんでいやしねぇ。この間世界堂(激安画材店)で(漫画用)原稿用紙買ったっきり、何もやっていない」
「それで、もう終わっちゃたと。今日は6月6日ですよぉ~」
「もう、原稿用紙買っただけですっかり全部終わった気分」
「わーお!」

だって、だって今年は本当に色々忙しいんだよう。

「なのに、何故かこの期に及んでまだ、本は2冊だすつもりでいるんだよねー」
「それは素晴らしい!」
「もう、妄想かな……」
「逃避、とも言えますね」
「……頑張りたいねぇ(遠い目)」
「今のうちに頑張ってください。もっと暑くなると手がつけられなくなりますよ」

そうなんだよ、暑さにめっきり弱いので、7月8月になるともう肩で息をして、塩をかけられたなめくじのような状態になっている私だ。気温が30度を越していない今が原稿の描き時なのだ。でも忙しいんだよう。でも描きたいネタもたくさんあるんだよう。

「7月になったらもっと忙しくなるんじゃなかったんですか?」
「そーなんだよねー。PTAの広報誌が7月に出るし、小学校の夏祭りもあるんだよ」
「あら」
「2年生の親は焼きそば担当なんだけどさ、夏祭りが金曜と土曜なもんだからさ、会社さぼってキャベツ切らなくちゃならないんだよ」
「それは大変ですよ。やっぱり今のうちにやらなくちゃ」
「そーなんだよねー……」

そして今日は。

「そろそろ手をつけないと、ほら、この間みたいに宅配便が(印刷屋のある)大阪に午前中につかないなんてことになりますよぉ~」
そうなのだ、前回は印刷屋の最終〆切ギリギリに原稿を送ったら、大雪のために運送が遅れてもしかすると本が出せないかもしれないという瀬戸際だったのだ(2005年12月23日「有明城の舞踏会には新調したドレスで。」)。
「あーー、そうだよねぇ。あれはあせったよ~。じゃ、まず〆切の確認だな」
と、仕事中に印刷屋の締切日を確認する。
「あ、8月3日午前中だ!」
「違います、違います! それは本当の最後の最終締切日! 見るところ間違っていますよ」
「あ、そっか。えっとーー、普通の、カラー表紙の入稿〆切日は7月19日か。早いなー。本文入稿〆切が7月30日と。なんだ、あと1ヶ月ちょっとしかないじゃないか」
「そうですよ! 今度は大雪じゃなくて台風が来るかもしれないんですから」
「そうねー。でも、ま、これでこの間の原稿用紙購入に次いで、また一つ前進したな」
「違います、違います! まだ前進していません! やっと一歩踏み込む準備が出来ただけです」
「そっか。なんか締切日調べただけで、もうやった気分になっていたよ」
「それだけじゃ、まだ何もしてませんからね」

Mさま、マネジメントついでに私の原稿も描いてくれないかなー。
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