「弁護士 灰島秀樹」(10月28日放映、21時、フジテレビ)。映画「容疑者 室井慎次」に弁護士役で出ていたあの灰島(八嶋智人)が主演でドラマって、あのキャラで主演ドラマはいくらなんでも無理だろ?とか思っていたのだが(参照:3月6日「逃亡者 木島丈一郎」、2005年9月8日「映画「容疑者 室井慎次」」)、期待してなかったせいか思っていたほどにはつまらなくはなかった。ただ弁護士物だとこの「踊る大捜査線」世界の中では横にも縦にもあんまり広がりが出ないのが残念。やっぱり「踊る」シリーズは他のキャラやつながりも見たくてみるもんだからなあ。今回は灰島をはじめとして弁護士事務所の連中から住民運動の連中からみんなキャラは立っていても全然魅力的じゃないのがなんとも(しかし弁護士事務所の女性キャラが、なんだかアニメや特撮物に出てくる中途半端な悪役の女性キャラっぽい怪演ぶりがすごかった)。その点「木島」の方は木島(寺島進)を始めとして爆弾処理班の班長(松重豊)から爆弾処理班の若手から2回も人質に取られちゃう同僚の刑事から見てて楽しくてよかった。

それでもこのドラマの中ではこの灰島のキャラクタが特に秀逸(全然好きじゃないけど)。頭がよくて勝つためならなんでもするくせに無茶苦茶子どもっぽい面を持つ灰島というキャラを演じる八嶋智人のはじけっぷりがいい。彼の背の低さと慇懃無礼っぽい面を最大限に生かしたキャラだった。私が知っている背が低い男性は、大抵自信満々すぎるかあるいは低姿勢過ぎるかどちらかで、今の日本の男性にとって背が低いっていうのはすごいプレッシャーなんだなとか思っていたのだが、この灰島は前者の方で、しかも背の低さが彼の「子ども」面をさらに強調している。もっとも幼い頃に母親を亡くしていて一人ぼっちで、住民代表の女性(石田ゆり子)に母親の面影を見ているというのはちょっとありきたりと言えなくもないが、最後の最後で敵を追い詰めるところなんかなかなか爽快だったし、最後でいきなり「いい人」になったりしないのもよかった。石田ゆり子には何のために弁護をするのかと聞かれて「母のために」と答えたものの、議員役の伊東四朗には「正義のためなんかじゃない、金のためだ」とちゃんとお約束どおり答えていたのも(もちろん灰島が本当にそう思っていたかどうかは関係なく)よろしゅうございました。このキャラはこうでないとね。

ところで、「室井慎次」の時にも出てきたあの弁護士事務所の変なテーブルは、みんなの仕事テーブルであり、なおかつ彼がゲームをする時のプレイ台で、しかも背が低い彼が誰かを見下ろす時に使用するステージにもなるという代物だった。このキャラならではの使い方だなーとちょいと感心してしまいました。また、灰島に殺人事件のネタを聞き込みに来ていた沖田(真矢みき)が言っていたピンクサファイヤのフィギュアマニアのストーカー男って、どこかで聞いたことがあるよなぁとか思ってたら、一番最初の連ドラの時に出てきたすみれ(深津絵里)をつけまわすストーカー男(伊集院光)だったのね。今回伊集院の出番がなかったようだが。

やっぱりこの次があるとしたら警察関係者の方のドラマで(沖田の話でも、あるいは湾岸署のメンバーでも、はたまた室井のその後でも)見てみたい(すっかりフジテレビに踊らされている私……)。
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ジャンル:日記
役者魂! 第3回(10月31日放映)。あーー、3回目にしてやっとわかったよ、このドラマは一途な役者バカを取り巻く悲喜劇なんじゃなくて、何らかの新しい形の家族の創生の方がメインの物語なんだね……。それにしちゃあ皆様どの場面も妙に芝居がかっているのは、人生は舞台(芝居)のようなものだから、ということ!? 

でもこのメンバーでこの筋立てでこのへっぽこな展開、もったいないなあ。藤田まこと(シェイクスピア役者・本能寺海造)、松たか子(本能寺のマネージャー・烏山瞳美)、香川照之(芸能プロダクションの社長・柳沢光春)、森山未來(芸能プロダクションの経理・相川護)という手堅い役者さん達に加藤ローサ(所属の女優・梓里奈)という華のある若手と達者な子役達。毎回面白くなりそうな雰囲気を漂わせながらも、なんかちょっと違うんだよなあ、あともうちょっとなんだけどなぁ感が漂う気が……(←エラソー)。いっそのこと市村正親とか松本幸四郎みたいな、舞台をやっていてコミカルな役もOKな役者さんがやってくれたらもっと違っていたかもね。藤田まことがそんなに悪いわけじゃないけど、もっとエキセントリックでもよかったかも。

まあ、ホームドラマならホームドラマでそのつもりでみるかもしれないけど、だとしたら今後の展開にはあまり興味がないなあ。疑似家族としての各キャラ構成はまあ面白いかもしれないけど。
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