あしたの、喜多善男 第1回(1月8日22時放映、フジテレビ)。いやあ、小日向さんすごいわー。ネガティブ喜多善男と対峙し葛藤する場面なんざなんかシュールな舞台劇を見ているようでしたよ。大した展開があるドラマでもないのに、なかなか飽きさせないし、また、こんなオヤジが(←非常に失礼です)これから死ぬまでの(そしておそらく生きる決心をするまでの)11日間を描くというめちゃくちゃ暗くなってしまいそうなドラマを作っちゃうというのもこれまたすごいかも。

善良だがさえない中年男・喜多善男(小日向文世)は、たった1人の友人だった三波貴男(今井雅之)の命日である11日後に自分も死のうと決意するが、そんな彼の前に次々とうさんくさい連中が現れる。

キャバクラのスカウトマン・矢代平太(松田龍平)はもちろん二癖も三癖もあり絶対喜多善男を利用して何かしようとしているに違いないし(予告では保険金を狙っているようにも見えるが)、その平田の恋人のリカ(栗山千明)もかたぎそうには見えるものの、フジのホームページによれば多額の借金をしているということだしなかなかどうしてこれまたフツーじゃないし。

そして喜多善男が11年前に結婚し半年で離婚した元妻・鷲巣みずほ(小西真奈美)は喜多善男の後に結婚した相手が事故死したことで、保険金殺人をやらかしたのではないかと保険調査員の杉本マサル(生瀬勝久)ににらまれているが、これまた超うさんくさい時効課の課長、違った、カウンセラーの江端(岩松了)に喜多善男の悪夢を見ることを悩んで相談しているのが、なんかのアリバイ臭いし。それにしても時効課の課長ったら、こんなところでこんなうさんくさい役をやってたなんてナイス。なんかついついあの「時効警察」のノリでなんかとんでもないグッズ(崖とかね)をカバンから出しちゃったりしないかなあとか、無駄な期待もしちゃうわね(←しません)。

喜多善男が3年前に会ったことのある落ち目なアイドル・宵町しのぶ(吉高由里子)のノリも結構妙ちきりんで、そのくせ「死んでも魂は残っていると言うことをキリストが言えば信じるのに、隣のおじさんが言うと信じないって変」などと結構まともなことを言ってたりして、これまた楽しみなキャラ。

なんでしょうかね、こういった濃い脇連中だけでなく、死ぬ覚悟をした喜多善男が頼まれて初めてしたサインが「明るい未来」「生きる希望」だったというように、苦笑いを楽しむドラマでもあるかもしれない。あと、ネガティブ喜多善男 がいるということは、これからポジティブ喜多善男 も出てくるのか? けど、きっと視聴率はとれないわね。フルヌードが出てきても、なんせ小日向さんの裸だったしね。でもこれは来週も楽しみかも。
篤姫 第1回(1月6日20時放映、NHK)。また大河ドラマの新しい1年が始まった。前回の「風林火山」は戦国時代を舞台とした野郎どもばかりの実にむさ苦しい合戦ドラマだったが、今回は幕末の女性が主人公の政治ドラマで徳川家13代将軍徳川家定(堺雅人)の正室となり江戸城無血開城に力を尽くした於一(のちの篤姫、その後天璋院、宮崎あおい)の物語だ。

時代劇は戦国時代が一番面白くて好きだが、幕末も結構面白い。動乱の時代はなんにせよドラマになるよね。入試のために日本史を選択した時に司馬遼太郎とか柴田錬三郎とか海音寺潮五郎(←ふっるーー)とか結構よんだもんだったなあ(遠い目)。もう30年も昔のことだが。まあ、確かにNHKが主張するように幕末を女性の視点から描いたドラマは少ないかもね。もっとも「和宮様御留」(有吉佐和子、1981年フジテレビ版のドラマは大竹しのぶの鬼気迫る演技がよかったですよ)とか幕末の大奥物とか、オランダお稲とか、確か里中満智子の漫画でも坂本龍馬の妻・おりょうを主人公にしたものとかあったっけな(そういや「あすなろ坂」も幕末から明治か)。渡辺多恵子の「風光る」は新撰組だからこれも幕末、

まあそれはともかく、第1回目の篤姫ですが……うーむ、ビミョー。まだ第1回目だから顔見せでしかないから仕方ないのだが、ドラマのテンポがまだまだ今ひとつ乗り切れない(私は)。それに第1回目では於一が12歳という設定であるせいだろうが、子どもぶりっ子な声がどうにも耳障りで非常に気になった。これからどんどん大人になり、そして出演している俳優さんたちもドラマ自体に馴染んでくるからこんなことも今回だけの話なのかもしれないが、主人公回りの展開に今三つときめかない。

でもよっちゃん(岡田義徳)も出ているし、千秋様(玉木宏)なんか坂本龍馬役ですよ。主人公が色々政治的に動き回ると面白いことになるんだが、それまで見ていられるかどうかはまだ不明。
テーマ:テレビ番組・ドラマ
ジャンル:日記