ハチミツとクローバー 第1回(1月8日21時放映、フジテレビ)。はぁ~~、いや、まいったね(って、くりいむしちゅうの有田か?)。

あのハチクロのテレビドラマが始まりましたよ。原作がいいですからねぇ、実写化自体にどうにも賛成できない気持ちの方が強かったのだが、しかしあの「のだめカンタービレ」(2006年、フジ)や「花より男子」(2005年、2007年、TBS)のような、原作作品にとって実に幸せなドラマ化作品もあったことですしね、そこに賭けてみたいとは思っていた訳ですよ(←大げさ)。

えっとー、結論から言うと、「原作のことはこの際考えないで、別の青春ドラマだと思って見る方がドラマ自体も楽しめるし、原作ファンにとっても幸せなのではないでしょうか」。いや、つまらないとか原作とは違うとかじゃなくてですね(そんな、非常に特殊な二次元の物を、実体化させて時間の流れの上に乗せていくんだから、原作と同じように作るのはどだい無理だし)、これはこれで新しいハチクロの世界を作っているんだし、原作を知らなければ(読んでいなければ)ごく普通に楽しめる青春ドラマだと思う。でも、「のだめカンタービレ」や「花より男子」よりは、そこはかとなく「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(2007年、フジ)や「有閑倶楽部」(2007年、フジ)に近い香りがするような気がするのは、気のせいか?

……とかいいながらやっぱり原作と比べちゃうけど、イメージ的には映画版の蒼井優の方が格段にはぐみ(成海璃子)だったよなあ。映画見てないけど。あの何も見つめていないような微笑みも、原作のはぐが"無垢"な感じなら成海璃子版は"空"であるような気がする。竹本は櫻井翔(映画版)でも生田斗真(テレビ版)でもどっちもあり得なくはない感じ。真山(向井理)は、ごくごく普通な感じで面白みはなかったけど(私のイメージではもう少し細身だったのだが)、これもそのうちって感じかなあ。問題は山田さんと森田だが……。テレビ版森田の成宮寛貴は原作とは全く違うけど(口の大きさは原作に近いかも)、でもこれもやっぱりアリな感じ。多分この人なりの森田をどんどん演じていってくれるような気がする。私は原作では森田が一番好きなんだが、現実の人間にあんな分裂したキャラをやらせるのはどだい無理だしね。山田さん(原田夏希)は……様子見かなあ。重いっきりハジけてあのとんでも料理の数々をラブリーに披露してくれるといいんだけど。そして肝心な花本先生(村上淳)は、これもこれでいいかもしれないけど、あの無精ヒゲみたいなのが無駄にオヤジくさくしちゃってますよ。頼むからヒゲ剃ってくれよ。あ、そうそう、ローマイヤー先輩がキム兄(木村祐一)だったのにはビックリだ。イメージ的には山口智充あたりな感じだったのだが。

さて来週は……タイミングが合えば見るかもね。
そこをなんとかメロディ(隔月刊)に不定期連載している麻生みことの「そこをなんとか」が結構面白いんである。メロディの今月号に載っていた「そこをなんとか」の「今までの話」をそっくりそのまま引用すると、

「楽子は超極貧生活から、夜はお水のアルバイトをしつつ、ギリギリの生活と成績で晴れて弁護士に! しかし2002年以降、大量の司法試験合格者を出したがために、超難関試験突破者も就職にあぶれる世の中に…。成績最低ラインの楽子はもちろん就職難。そこでお水時代のお客様だった菅原弁護士の零細事務所に押し掛け就職! そこは菅原弁護士と、やり手弁護士・東海林先輩、二人だけの事務所。脱貧乏を目指し、以来獲得&解決に励む楽子が今回臨むのは??」。

主人公が弁護士だからとにかく法律用語がバンバン飛び交うのだが、それを実に面白おかしく描いているので苦にならない(それほど邪魔にならない)。今月号は遺産相続ネタだったのだが、しょっぱなから死んじゃったおじいちゃんの遺言状を遺族が息を詰めて見守っていると、内容は「儂の骨はエーゲ海に流してくれ」と書いてあるだけの代物。遺族が「すみません、お騒がせしました」「こんなもので本当にすみません」と恥ずかしそうにすごすごと去ってゆく場面から始まるのだが、ここからそのおじいちゃんの遺産探しと「骨肉の相続争い」の物語が始まる訳ですよ。描かれる状況からはどうしたって堅苦しくなるはずだが、この話は実にライトでポップ。でもどの話も読後感がすっきりしていて面白い。

また主人公の楽子が超現実主義者ながらもお気楽極楽な性格で実に楽しい。まわりの同僚や依頼者たちも一癖も二癖もあってこれまたいいし、楽子との掛け合い漫才のような会話のやりとりもまたナイス。まあ、絵が達者とはいいがたいところがちと辛いが、これはね、コミックスが楽しみな作品です。

しかしメロディは2大看板の「大奥」「秘密」はもちろんのこと、地味で地道でなかなか手堅い(って、エラソー?)成田美名子、私は読んだことないがやまざき貴子の「っポイ!」なんかコミックスが25巻まで出てるということはかなり人気がある作品なんだろうし、昨年連載していた勝田文の「しゃべれどもしゃべれども」も結構面白かったし、ひかわきょうことか川原泉とか山口美由紀の連載もあって、YOUNG YOU亡き後、大人の少女漫画をちゃんと読める雑誌になっているのよね。しみじみ。