あしたの、喜多喜男 第5回(2月5日放映)。平太(松田龍平)が喜男(小日向文世)から離れられないのは保険金目当てなだけでなく、ファザコンの気もあるのかもね。殺し屋・片岡(温水洋一)を手配し保険金を巻き上げるべく手配しながらも喜男の希望通りの日に死なせることにこだわったり、投げた空き缶をちゃんとゴミ箱に入れ直したりするあたり一本筋が通った育ちであるようにうかがえるし、言葉の端々に「オヤジが言っていた」などと言うあたりから(最初は松田優作を暗示しているのかと思っていたけど)そういうマジメな父親がいるという背景があるのかもね。

さて今回はみずほ(小西真奈美)の夫・鷲巣(神保悟志)の死が70%の確率で事故死以外の可能性があるためにみずほは警察に出頭することとなり(死因は飛行機事故じゃなくてボートの転覆だったのね。2時間ドラマでよくある殺し方だよな)、さらに11年前に死んだはずの喜男の親友・三波(今井雅之)が実は生きているかもしれないということが示唆される(次週予告ではほぼ生きているらしいことがわかるが)。しかもみずほはあのうさんくさいカウンセラー(岩松了)に「三波さんは私の理想の男性です」とまで言っている。にもかかわらず当時喜男と結婚したのはやっぱり保険金詐欺のためなのか??

一方箱根にはしのぶ(吉高由里子)のせいで誘拐犯になってしまった喜男としのぶ、しのぶの事務所の社長(デビット伊藤)たち、リカ(栗山千明)に喜男の殺しを再依頼されたぬっくん、そのぬっくんが確実に殺しをやっているかどうか見張っているリカ、喜男が誘拐犯扱いされていることに気づいて東京から飛んできた平太、喜男を見張っている保険会社の調査員・杉本(生瀬勝久)、偶然出会った喜男の中学時代の教師・佐藤(梅野泰靖)、と次々と集合し事態はさらにとんでもない方向に。それにしても今週のぬっくん、必殺仕事人みたいでしたよ。そのぬっくんにあやうく本当に殺されかけたところなのに喜男は「今日は、一度も死にそうな目に遭わなかった!」と言うあたり、ナイス。

ところで今回の視聴率は5.2%、……先週は上がっていたのに今週はまたガクっと。でも先生は信じてますよ! じゃあ裏の「貧乏男子 ボンビーメン」の視聴率が上がったのか?と思ったらボンビーメンも先週よりは下がっている(12.5%→9.2%)。なんだ? みんな報道ステーションの餃子特集か、「リンカーン」の小島よしおの引っ越しコーナーでも見ていたのか? あるいは「ガイアの夜明け『高速道路に客を呼べ』」か? NHKの「プロフェッショナル」の「33歳天才シェフの挑戦」? はっ、教育テレビの「趣味悠々『中高年のためのいまさら聞けないパソコンABC』」が喜男の真の敵だったのか!?

そういえば先日会社で同じフロアにいる派遣社員のTさんが、会社の近くでロケをしているのを目撃したそうだ。それが松田龍平と佐藤浩市で、松田龍平はチンピラっぽい役だったそうで、じゃあそれは「あしたの、喜多喜男」じゃないの?ともっぱらの噂なのだが、うううむ、これから佐藤浩市がゲストで出てくるのか? それとも他の映画(テレビドラマ)のロケだったのか?? でも二人ともすっごくかっこよかったそうだ。う、うらやましい……。