2009年07月31日 (金)
どこからどこまでを「愛」と呼び、どこからどこまでを「バカ」と呼ぶのであろうか……。まあ、私の場合は明らかに「バカ」なのだが。
さて朝イチに六本木で「ハゲタカ」を見た後に(7月30日「映画「ハゲタカ」11回目鑑賞(六本木で迷子編)」)、渋谷で「ハゲタカ」抽象画を見て(7月30日「「鷲津ルーム背後の抽象画をゲットせよ」」)、暑い上に迷子三昧でいい加減疲れたのもあってまっすぐ帰ろうと思っていたのに、一体どうしたことだろうか、時計を見たら丁度午後3時、ふと、「今からなら新宿ピカデリーに間に合うじゃん」などと思ってしまったのである。
いや、間に合うって……。同じ映画を12回? やっぱり馬鹿なんじゃないのか? しかも同じ日に2回って、いくらなんでもどうかしている。どんなにおいしい料理でもいっぺんに食べたらおいしい物もそうは思わなくなる事だってあるじゃないの。作品を好きなならなおのこと見ちゃダメだよ。……いや、見るんじゃなくて先日行ったときは満員だったけど結局それは新宿でやっていたお祭りのおかげでもあったので(7 月26日「映画「ハゲタカ」10回目鑑賞「鷲津ファンドのTOBに応募」」)、今日の混み具合をちょっと見てみるだけ。ほら新宿には世界堂があるから画材も買えるし。
なんだかこれから浮気をするおじさんみたいな言い訳を心の中でしながら結局新宿で降りた私だ。ふっ……今年の私の標語は「拾えるチャンスは拾っておけ」ですよ。見られるもんなら見たってバチは当らん(←開き直り)。そしてすっかりお馴染みになった新宿ピカデリーの受付で「ハゲタカ」の入場状況をチェックする。ちっ、レディースデイ(1,000円)だって言うのに開映30分前でまだ十分にお席がありますの◎印が付いている。当たり前か、もう日本中の映画館でほとんど終りかけているんだから。しかし座席を指定すると驚いた事にシアターの後半部分はほとんど埋まっていたのだ。なんだ、やるじゃん、「ハゲタカ」。「まだまだ日本と言う国も、捨てたもんじゃない」(by 芝野健夫)。
さて開映までまだ時間もあるし、もうすっかり喉が渇いたのでなんか飲もうと思って売店の行列に並ぶ。ぼんやりと展示メニューを見ていた私の目の中に飛び込んで来たのは「ビール」の文字ですよ。もう3時半だしね、今日は色々あって疲れたしね、夏はやっぱりビールだよ。……午前中の躊躇等なかったかのように当然「スーパードライ、Mサイズで」と注文、もちろん一気飲み。うまいっっっ!
しかし私は自分がどれほど弱っていたのか全く把握していなかったようだ。昔は1升飲んでも二日酔いもせずに会社に行ったことがあり、今ではだいぶ飲めなくなったとはいえワイン1杯、ビール1杯で酔うような事は絶対ないのだが、この日は暑さの上に迷子三昧が祟ったのか、はたまた昼飯の空きっ腹にワインが効いたのか、なんだかすごくいい気分になってしまっていたのである。そしてそのことを全く自覚せずに「ハゲタカ」上映のスクリーンにGO!である。
いつものように予告が始まり、いつものように「nep(NHKエンタープライズ)」の文字が表示され、いつものように「幻鷹」の曲でいつものオープニングが始まる。あれ? なんだか音がいつもと違う。妙にクリアなんである。ここって音響効果がそんな特別なスクリーンだったっけ? いや、音だけでなく映像もやけにワイドで立体的に見えるような気がする。そして芝野(柴田恭兵)の「やっと見つけた」も鷲津(大森南朋)の「仕事の話なら事務所にして下さい。すべて任せてありますから」も、妙に心地よくふわっと耳に入ってくる。こ、これは……。もしかして、私ってば酔っ払ってる!?
酔っ払って映画を見るなんざ生まれ初めての事で(当たり前だ)すぐにはピンと来なかったのだが、これは結構いいかもしんない……。今回「ハゲタカ」に関しては日本語字幕版を見てみたり(7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」)、音響効果がすんばらしい劇場で見てみたり(7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」)、インサイダー疑惑を追及してみたり(7月22日「映画「ハゲタカ」9回目鑑賞「それはインサイダー取引なのか?」」)、TOB応募について考えてみたり(7 月26日「映画「ハゲタカ」10回目鑑賞「鷲津ファンドのTOBに応募」」)、はてはお祭りに参加してみたり(7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」)と色々やらかしている私だが、さすがに酔っ払って鑑賞というのは新機軸かも(←バカすぎ)。まあ酩酊状態には個人差があり人によっては別な感想もあろう。それにたまに意識が飛ぶのが難だ。というか、あまりにも邪道か。
でも幸せな気分でいつもの鷲津のお着替え場面を見るはずだったのに、ついつい若槻(野村修一)の台詞をまたもやチェックしてしまっていたよ、酔っ払っているくせに。「仮に買付価格1,800円でTOBを掛けたとして、エクイティ部分、1.5兆円……」か。そこは抜けていたな、メモメモ……って、違う! 見るところはそこじゃねえ。そしてTOB合戦場面で鷲津ファンド内ホワイトボードに「発行済み株式数 8億株」の手書き文字も発見。いや、だから見るところはそこじゃねえ。せっかく酔っ払って幸せな気分で見ているはずなのに、いつもは活動休止状態の理性が今日に限って邪魔している。
しかも酔っ払いにはありがちなことだが、気がついたら寝ちゃってたよ! 三島(栗山千明)の劉一華(玉山鉄二)へのインタビュー場面を見ていたはずなのにいつの間にやら守山(高良健吾)が広場で一人で演説している場面にワープ。しかも熟睡。時間にして20分ほどだろうか。まあ、私的にはこの映画の中では一番興味がない場面だから仕方がないのかもしれない。そしてここで熟睡したせいで酔いもすっかり醒めてしまったようだ。ふぅ……。まあ、その後は冷静に(私の場合の「冷静」の基準っていったいどこにあるんだか)いつものように堪能いたしましたよ。
以前、駐車場での2回目の「お前は誰なんだ」は鷲津の待ち伏せとか書いたけど、見ればみるほどこれは待ち伏せじゃなくて呼び出しでしたね。劉ってば鷲津から呼び出し食らって、自分はあの鷲津に勝ったんだもんね!という思いと、鷲津さんからおよばれしちゃったぁぁぁぁ!(はぁと)な気分で、わざわざ眼鏡をはずして来ちゃっているのにあーんなこと言われちゃって、不憫かも。
私としてはこの映画の鷲津の鑑賞ポイントは、1.劉からの最後のメッセージを受ける時の表情、2.マンダリンで劉に「ご一緒にいかがですか」と言われて目で返事をする場面&「お前に何がわかる」と吐き捨てる場面、3.ドバイでのスタスタ歩きとアラビア語、4.古谷に「あなたならどうするんだ」と言われて「私は経営者ではない。ファンドマネージャにすぎない」と言う場面、5.お着替え、6....と挙げればキリがないのだが、劉の鑑賞ポイントは1箇所だけだね。
最後の方の、「電話会議の時間です」と呼ばれて立ち上がる寸前の微妙な表情ですよ。意を決して、自分の原点に立ち返る決心をした時のあの表情、特にその一番最後、コンマ何秒かで見せるほんの一瞬の微笑ですよ。玉山鉄二、なんて微妙な表情をするんだ! 見直したぜ。……でも別にファンじゃないけどな。
さて、関東圏内にお住まいのハゲタカマダム&ハゲタカマドモアゼルの皆様、東京地区で「ハゲタカ」を8月7日まで上映するのは「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 」「新宿ピカデリー」「渋谷シアターTSUTAYA」の3館ですよ。しかも六本木はレイトショーだけでなく昼間も上映しています。あと1週間、まだまだ十分楽しめます(渋谷TSUTAYAは8月14日まで上映スケジュールが入っていて、なおかつ現在はまだ「公開終了日:未定」との文字も表示されています!)。
「じゃ、はじめようか。ハゲタカ株を買い占めろ!」(by 劉一華)
皆様のご健闘をお祈りいたしております。うふ。
さて朝イチに六本木で「ハゲタカ」を見た後に(7月30日「映画「ハゲタカ」11回目鑑賞(六本木で迷子編)」)、渋谷で「ハゲタカ」抽象画を見て(7月30日「「鷲津ルーム背後の抽象画をゲットせよ」」)、暑い上に迷子三昧でいい加減疲れたのもあってまっすぐ帰ろうと思っていたのに、一体どうしたことだろうか、時計を見たら丁度午後3時、ふと、「今からなら新宿ピカデリーに間に合うじゃん」などと思ってしまったのである。
いや、間に合うって……。同じ映画を12回? やっぱり馬鹿なんじゃないのか? しかも同じ日に2回って、いくらなんでもどうかしている。どんなにおいしい料理でもいっぺんに食べたらおいしい物もそうは思わなくなる事だってあるじゃないの。作品を好きなならなおのこと見ちゃダメだよ。……いや、見るんじゃなくて先日行ったときは満員だったけど結局それは新宿でやっていたお祭りのおかげでもあったので(7 月26日「映画「ハゲタカ」10回目鑑賞「鷲津ファンドのTOBに応募」」)、今日の混み具合をちょっと見てみるだけ。ほら新宿には世界堂があるから画材も買えるし。
なんだかこれから浮気をするおじさんみたいな言い訳を心の中でしながら結局新宿で降りた私だ。ふっ……今年の私の標語は「拾えるチャンスは拾っておけ」ですよ。見られるもんなら見たってバチは当らん(←開き直り)。そしてすっかりお馴染みになった新宿ピカデリーの受付で「ハゲタカ」の入場状況をチェックする。ちっ、レディースデイ(1,000円)だって言うのに開映30分前でまだ十分にお席がありますの◎印が付いている。当たり前か、もう日本中の映画館でほとんど終りかけているんだから。しかし座席を指定すると驚いた事にシアターの後半部分はほとんど埋まっていたのだ。なんだ、やるじゃん、「ハゲタカ」。「まだまだ日本と言う国も、捨てたもんじゃない」(by 芝野健夫)。
さて開映までまだ時間もあるし、もうすっかり喉が渇いたのでなんか飲もうと思って売店の行列に並ぶ。ぼんやりと展示メニューを見ていた私の目の中に飛び込んで来たのは「ビール」の文字ですよ。もう3時半だしね、今日は色々あって疲れたしね、夏はやっぱりビールだよ。……午前中の躊躇等なかったかのように当然「スーパードライ、Mサイズで」と注文、もちろん一気飲み。うまいっっっ!
しかし私は自分がどれほど弱っていたのか全く把握していなかったようだ。昔は1升飲んでも二日酔いもせずに会社に行ったことがあり、今ではだいぶ飲めなくなったとはいえワイン1杯、ビール1杯で酔うような事は絶対ないのだが、この日は暑さの上に迷子三昧が祟ったのか、はたまた昼飯の空きっ腹にワインが効いたのか、なんだかすごくいい気分になってしまっていたのである。そしてそのことを全く自覚せずに「ハゲタカ」上映のスクリーンにGO!である。
いつものように予告が始まり、いつものように「nep(NHKエンタープライズ)」の文字が表示され、いつものように「幻鷹」の曲でいつものオープニングが始まる。あれ? なんだか音がいつもと違う。妙にクリアなんである。ここって音響効果がそんな特別なスクリーンだったっけ? いや、音だけでなく映像もやけにワイドで立体的に見えるような気がする。そして芝野(柴田恭兵)の「やっと見つけた」も鷲津(大森南朋)の「仕事の話なら事務所にして下さい。すべて任せてありますから」も、妙に心地よくふわっと耳に入ってくる。こ、これは……。もしかして、私ってば酔っ払ってる!?
酔っ払って映画を見るなんざ生まれ初めての事で(当たり前だ)すぐにはピンと来なかったのだが、これは結構いいかもしんない……。今回「ハゲタカ」に関しては日本語字幕版を見てみたり(7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」)、音響効果がすんばらしい劇場で見てみたり(7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」)、インサイダー疑惑を追及してみたり(7月22日「映画「ハゲタカ」9回目鑑賞「それはインサイダー取引なのか?」」)、TOB応募について考えてみたり(7 月26日「映画「ハゲタカ」10回目鑑賞「鷲津ファンドのTOBに応募」」)、はてはお祭りに参加してみたり(7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」)と色々やらかしている私だが、さすがに酔っ払って鑑賞というのは新機軸かも(←バカすぎ)。まあ酩酊状態には個人差があり人によっては別な感想もあろう。それにたまに意識が飛ぶのが難だ。というか、あまりにも邪道か。
でも幸せな気分でいつもの鷲津のお着替え場面を見るはずだったのに、ついつい若槻(野村修一)の台詞をまたもやチェックしてしまっていたよ、酔っ払っているくせに。「仮に買付価格1,800円でTOBを掛けたとして、エクイティ部分、1.5兆円……」か。そこは抜けていたな、メモメモ……って、違う! 見るところはそこじゃねえ。そしてTOB合戦場面で鷲津ファンド内ホワイトボードに「発行済み株式数 8億株」の手書き文字も発見。いや、だから見るところはそこじゃねえ。せっかく酔っ払って幸せな気分で見ているはずなのに、いつもは活動休止状態の理性が今日に限って邪魔している。
しかも酔っ払いにはありがちなことだが、気がついたら寝ちゃってたよ! 三島(栗山千明)の劉一華(玉山鉄二)へのインタビュー場面を見ていたはずなのにいつの間にやら守山(高良健吾)が広場で一人で演説している場面にワープ。しかも熟睡。時間にして20分ほどだろうか。まあ、私的にはこの映画の中では一番興味がない場面だから仕方がないのかもしれない。そしてここで熟睡したせいで酔いもすっかり醒めてしまったようだ。ふぅ……。まあ、その後は冷静に(私の場合の「冷静」の基準っていったいどこにあるんだか)いつものように堪能いたしましたよ。
以前、駐車場での2回目の「お前は誰なんだ」は鷲津の待ち伏せとか書いたけど、見ればみるほどこれは待ち伏せじゃなくて呼び出しでしたね。劉ってば鷲津から呼び出し食らって、自分はあの鷲津に勝ったんだもんね!という思いと、鷲津さんからおよばれしちゃったぁぁぁぁ!(はぁと)な気分で、わざわざ眼鏡をはずして来ちゃっているのにあーんなこと言われちゃって、不憫かも。
私としてはこの映画の鷲津の鑑賞ポイントは、1.劉からの最後のメッセージを受ける時の表情、2.マンダリンで劉に「ご一緒にいかがですか」と言われて目で返事をする場面&「お前に何がわかる」と吐き捨てる場面、3.ドバイでのスタスタ歩きとアラビア語、4.古谷に「あなたならどうするんだ」と言われて「私は経営者ではない。ファンドマネージャにすぎない」と言う場面、5.お着替え、6....と挙げればキリがないのだが、劉の鑑賞ポイントは1箇所だけだね。
最後の方の、「電話会議の時間です」と呼ばれて立ち上がる寸前の微妙な表情ですよ。意を決して、自分の原点に立ち返る決心をした時のあの表情、特にその一番最後、コンマ何秒かで見せるほんの一瞬の微笑ですよ。玉山鉄二、なんて微妙な表情をするんだ! 見直したぜ。……でも別にファンじゃないけどな。
さて、関東圏内にお住まいのハゲタカマダム&ハゲタカマドモアゼルの皆様、東京地区で「ハゲタカ」を8月7日まで上映するのは「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 」「新宿ピカデリー」「渋谷シアターTSUTAYA」の3館ですよ。しかも六本木はレイトショーだけでなく昼間も上映しています。あと1週間、まだまだ十分楽しめます(渋谷TSUTAYAは8月14日まで上映スケジュールが入っていて、なおかつ現在はまだ「公開終了日:未定」との文字も表示されています!)。
「じゃ、はじめようか。ハゲタカ株を買い占めろ!」(by 劉一華)
皆様のご健闘をお祈りいたしております。うふ。
2009年07月30日 (木)

今、渋谷のポスターハリスギャラリーで、画家でロックバンドのギタリストである恒松正敏氏の個展が開かれている。どんな作品が展示されているのかっつーと、これが映画「ハゲタカ」の鷲津ファンド内の社長室の背後に掛けられている抽象画だそうですよ。↑ほとんど見えないと思うが上の写真の後ろにかかっている絵ね。まあ、私は抽象画は好きではないので今回のこれがハゲタカがらみでなければ多分見ようとも思わなかったと思うが(←恒松氏にはそこはかとなく失礼で申し訳ないのだが)、昨日はなんせ思い切り会社をサボって六本木くんだりまで出かけたので(7月30日「映画「ハゲタカ」11回目鑑賞(六本木で迷子編)」)、足を伸ばしついでに渋谷まで行ってみたのだった。
六本木で映画を見終わるともう午後1時、おなかがすいていたが六本木で何か食べようという気にならない(迷子のトラウマか?)。今日の午後はいくら何でもそろそろ同人誌の原稿に手をつけないととんでもないことになるので、後はもう帰宅して原稿を描く準備をするばかりだ。しかしmixiの「ハゲタカ」コミュで恒松正敏氏の個展情報が流れていて、どうも気になる。六本木から渋谷まではそんなに時間もかからない。ちょっと見るだけ。ちょっと見て、あとはまっすぐ帰宅すればいいのよ。ギャラリーでやっている規模の個展なら見るだけで20分はかからないはず。ほんのちょっと寄り道するだけよ。
しかし渋谷かぁ……。下手に行けば無駄に体力気力を吸い取られる魔の街だ。近づかないようにしていたのだが、今回ばかりは仕方が無い(本当か?)。渋谷に行くのも15年ぶりくらいだが、地図でだいたいの場所と住所表記をチェックし、なんとかなるだろうと渋谷で降りて目印の東急本店を目指す。109の前ではテレビ番組「あいのり」関係の撮影をしていたが、あの番組ってまだやっていたっけ? それはともかく東急本店前から横道に入り更に路地に入り込む。
ううううむ、ここらへんと来たらラブホテルばかりだYO! 昼間っからこんなところで美術展なんか本当にやっているのか? ラブホを差別する訳じゃないが、「画廊に入る」という目的が無ければあまり通りたくもない所だ。住所表示をチェックし、道玄坂2丁目26番の区画をぐるぐる回ってみて画廊を探すが、ない……。だいたいここらへんは路地が入り組んでてよくわからない。しかし住居表示が正しいのであれば絶対たどり着くはずなのに、行けども行けども目の前に見えてくるのはラブホの看板ばかりだ。
空腹だし、疲れていたのかもしれない。ここは一旦どこかで一休みしてちゃんと昼飯をくって、そこで対策を練らなくては。と言う訳で引き返して駅前のこぎれいな店にふらふらっと入ったら、なんとロクシタン・カフェだったよ。私ときたらよっぽど疲れていたんだな。「ふわり漂う、香り高き南仏プロヴァンス」なコーヒー一杯がバカヤローな値段だったが、気にしてられないくらい疲れていたようだ。店内で腰を下ろしてメニューをみるが、腹がすいているのに食欲がわかない。シーザーサラダ(パン付き)とグラスワインを頼み、携帯電話でギャラリーの場所を検索する。なんてこったい、路地を1本曲がり間違えていたよ。そこで最初にワインが来たので喉も乾いていたし思いっきり飲んでしまう。教訓:いくら喉が乾いているからって空腹時に酒を水代わりにしてはいけません。
昼飯代わりの軽食を食った後今度は無事ギャラリーにたどり着いて、かの鷲津ルームに展示されていた絵を拝むことができました。映画の中で使用された絵は1枚だけだったが、そのために何枚もの作品を用意したらしく他にも10点ほど「ハゲタカ」と名付けられた絵が展示されていました。作品は確かに抽象画なのだが、恒松氏が「鷲津と言う人間をイメージして描き起こした」せいなのか、確かに「ハゲタカ」感がただようような気がしました。底が無い沼のような、それでいてどこか透明な部分も感じる絵で、特に鷲津ルームに使用された絵は離れて見ると遥か遠くにある美しい星雲のようで、つかみ所が無い鷲津を言う人間を確かに表現しているように感じました。なお、映画使用の絵の下には鷲津ルームで絵の前に立つ大森南朋の写真も置いてありました(この写真も額にでも入れて展示しておけばいいのに)。
まあ、そんな訳でギャラリーを出たらまっすぐ帰宅するつもりが、つい気の迷いで新宿にも足を伸ばしてしまったのは、また別記事で。
2009年07月30日 (木)
今週で終わる今週で終わるとまるでオオカミ少年のようだが、実際映画館や公式サイトの上映館情報ではほとんどの映画館で上映が終わってしまっていたのである。ところが全国の(主に東京か)のハゲタカ廃人のリピーター活動がはげしいためか、ちびちびと上映期間を延ばしてくれている映画館が出て来ている。
その中でも「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」は先週末で終わるかと思ったら今週末まで伸びて、しかも上映時間スケジュールも、今現在上映を続けている映画館がレイトショーが多い中、昼間もぶっ通し上映し続けるという太っ腹ぶり。まあここは「ハゲタカ」の初日舞台挨拶があった聖地でもあるので、ここでひとつ最後屁、じゃなかった、華々しくドカーンと最後の打ち上げ花火のつもりなのかもしれない。
そんな訳で、じゃあそんな映画館を見る方もちゃんと応援しなくちゃね、と昨日またもや会社をサボって(昨日のいい訳は「体調不良」だ)朝一で見てきましたよ。しかし六本木って……20年ぶりだ。もう何もかもが20年前と違ってて訳が判んない(当たり前だ)。一応地図を何度も見て地番も確認して六本木の駅を降りたのに、結局迷子になってしまったよ、ママン……。私はめったに迷子にはならないので迷子になったのも10年ぶりくらいだ。しかしそれもこれもどの建物もオシャレすぎて住所の地番看板が貼ってないからなんだよう。やたらとでかい複合施設が林立しているのにも惑わされちゃったぜ、ちくしょう(←負け惜しみ)。
どうもおかしな方向に来ちゃっている?と思ってそこらへんにいた工事関係者に聞いてみたら、いつの間にやら私がたどり着いたのは元麻布でした。オーマイガー。しかたがないので元来た道を引き返すと、そこで目に入ったのは、HUGO BOSSの文字ですよ。あの鷲津スーツの店だ。うわぁぁぁぁ……。ウィンドウにビジネススーツは並んでいなかったがついつい眺めていたらよだれが出そうになっていたよ。なお迷子になっていた元麻布には中国領事館があり、劉(玉山鉄二)もここに来たのね、と暢気に思ってました。
そこからすぐ近くに目的地はあったのだが、さすが六本木の映画館は違う。おしゃれだわーー。倒産寸前の会社の倉庫としか思えない池袋シネマロサとついつい比較してしてしまう。いや、池袋シネマロサも入口と切符売り場は50年くらい前から変わってないであろう内装なのだが、さすがに劇場内は普通のふわふわの新しい椅子でトイレもきれいですよ!(←ささやかなフォロー)。また客層もね、六本木はなんか微妙におしゃれなマダムだったりするし。さすが六本木(こればっかり)。
さてガシガシ歩いて迷子になって思い切り嫌な汗をかいたせいか、どうにも喉が渇いたので飲み物を頼もうとしてメニューを見ると、アルコール類の文字が目に入る。映画の上映は10時30分からで、始まるまでにあと30分ほどある。ここはひとつビールでもいいんじゃないのか? いやいやいや、昼飯時のランチワインならともかく、朝の10時から酒は無いだろう、酒は。でも今日は一日会社を休んじゃうんだし、飲んじゃっても誰に咎められる訳でも無し。でも10時から飲んだくれるのはさすがにないわー。でもビールは酒じゃないし(←そう思っているのは私だけだが)。いやいやいや、たとえビールでも飲めば少し酒臭くなっちゃうし。……とか、まあさんざん迷った挙げ句結局カフェラテにした私は小心者か?
飲み物も飲んでまだ開映まで多少時間もあるのでショップをぶらぶらしてみる。もちろん「ハゲタカ」グッズは影も形も無い。ポストカードが結構豊富に並んでいるので「ハゲタカもポストカードとか出ていれば買うのに」と一瞬思ったものの、暑中見舞いで鷲津政彦ポートレート(ことさらムスッとしている顔のアップとか)なんかを受け取った日にゃ、友人知人もびっくりだよな、などと思ってみたり。一番手前にはもちろんハリポタの「ダニエルラドクリフのすべて」「オフィシャル完全ガイド」、アマルフィの現地解説本「アマルフィエクスクルーシブガイド」なんて本が並んでいる。これが「ハゲタカ」で出るとすると「大森南朋のすべて」「ハゲタカオフィシャル完全ガイド」、「東京・丸の内エクスクルーシブガイド」? ……買っちゃうかもな。
さて、そろそろ時間なのでシアター内に入って入口の受付で入場券を見せると「ARTスクリーンは突き当たり左に曲がって下さい」と言われたので、9つあるスクリーン入口のうち一番奥に入ってみる。……が、他はどうだか知らないが、入口のどこにも「ハゲタカ」上映中の文字も、ポスター類による告知も無く、ここで本当に「ハゲタカ」を上映するのかはっきり表示されている物が全くない。もしかして始まっちゃったら「アマルフィ」とか「トランスフォーマー」とか「ガンダム」とかだったりしない? と不安になるが、来ている客を見てやっぱここは「ハゲタカ」だよな、と思いました。観客は私を入れて9人、しかも皆さんお一人様、さらに座席配置が真ん中の真ん中あたりに集中しているの。こりゃ皆さんリピーターですよ……。
そりゃそうだよ、平日の午前中の六本木くんだりまで来て、それでわざわざ終映間近の「ハゲタカ」を一番上映で見るなんて、もはやリピーター様しかいないよな、ま、自分がそうな訳だが、と思いつつ11回目の「ハゲタカ」を堪能致しました。いやー、何度見ても飽きないわ~。
ところでこのあと実は渋谷でも迷子になったのだが、それはまた別記事で。
その中でも「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」は先週末で終わるかと思ったら今週末まで伸びて、しかも上映時間スケジュールも、今現在上映を続けている映画館がレイトショーが多い中、昼間もぶっ通し上映し続けるという太っ腹ぶり。まあここは「ハゲタカ」の初日舞台挨拶があった聖地でもあるので、ここでひとつ最後屁、じゃなかった、華々しくドカーンと最後の打ち上げ花火のつもりなのかもしれない。
そんな訳で、じゃあそんな映画館を見る方もちゃんと応援しなくちゃね、と昨日またもや会社をサボって(昨日のいい訳は「体調不良」だ)朝一で見てきましたよ。しかし六本木って……20年ぶりだ。もう何もかもが20年前と違ってて訳が判んない(当たり前だ)。一応地図を何度も見て地番も確認して六本木の駅を降りたのに、結局迷子になってしまったよ、ママン……。私はめったに迷子にはならないので迷子になったのも10年ぶりくらいだ。しかしそれもこれもどの建物もオシャレすぎて住所の地番看板が貼ってないからなんだよう。やたらとでかい複合施設が林立しているのにも惑わされちゃったぜ、ちくしょう(←負け惜しみ)。
どうもおかしな方向に来ちゃっている?と思ってそこらへんにいた工事関係者に聞いてみたら、いつの間にやら私がたどり着いたのは元麻布でした。オーマイガー。しかたがないので元来た道を引き返すと、そこで目に入ったのは、HUGO BOSSの文字ですよ。あの鷲津スーツの店だ。うわぁぁぁぁ……。ウィンドウにビジネススーツは並んでいなかったがついつい眺めていたらよだれが出そうになっていたよ。なお迷子になっていた元麻布には中国領事館があり、劉(玉山鉄二)もここに来たのね、と暢気に思ってました。
そこからすぐ近くに目的地はあったのだが、さすが六本木の映画館は違う。おしゃれだわーー。倒産寸前の会社の倉庫としか思えない池袋シネマロサとついつい比較してしてしまう。いや、池袋シネマロサも入口と切符売り場は50年くらい前から変わってないであろう内装なのだが、さすがに劇場内は普通のふわふわの新しい椅子でトイレもきれいですよ!(←ささやかなフォロー)。また客層もね、六本木はなんか微妙におしゃれなマダムだったりするし。さすが六本木(こればっかり)。
さてガシガシ歩いて迷子になって思い切り嫌な汗をかいたせいか、どうにも喉が渇いたので飲み物を頼もうとしてメニューを見ると、アルコール類の文字が目に入る。映画の上映は10時30分からで、始まるまでにあと30分ほどある。ここはひとつビールでもいいんじゃないのか? いやいやいや、昼飯時のランチワインならともかく、朝の10時から酒は無いだろう、酒は。でも今日は一日会社を休んじゃうんだし、飲んじゃっても誰に咎められる訳でも無し。でも10時から飲んだくれるのはさすがにないわー。でもビールは酒じゃないし(←そう思っているのは私だけだが)。いやいやいや、たとえビールでも飲めば少し酒臭くなっちゃうし。……とか、まあさんざん迷った挙げ句結局カフェラテにした私は小心者か?
飲み物も飲んでまだ開映まで多少時間もあるのでショップをぶらぶらしてみる。もちろん「ハゲタカ」グッズは影も形も無い。ポストカードが結構豊富に並んでいるので「ハゲタカもポストカードとか出ていれば買うのに」と一瞬思ったものの、暑中見舞いで鷲津政彦ポートレート(ことさらムスッとしている顔のアップとか)なんかを受け取った日にゃ、友人知人もびっくりだよな、などと思ってみたり。一番手前にはもちろんハリポタの「ダニエルラドクリフのすべて」「オフィシャル完全ガイド」、アマルフィの現地解説本「アマルフィエクスクルーシブガイド」なんて本が並んでいる。これが「ハゲタカ」で出るとすると「大森南朋のすべて」「ハゲタカオフィシャル完全ガイド」、「東京・丸の内エクスクルーシブガイド」? ……買っちゃうかもな。
さて、そろそろ時間なのでシアター内に入って入口の受付で入場券を見せると「ARTスクリーンは突き当たり左に曲がって下さい」と言われたので、9つあるスクリーン入口のうち一番奥に入ってみる。……が、他はどうだか知らないが、入口のどこにも「ハゲタカ」上映中の文字も、ポスター類による告知も無く、ここで本当に「ハゲタカ」を上映するのかはっきり表示されている物が全くない。もしかして始まっちゃったら「アマルフィ」とか「トランスフォーマー」とか「ガンダム」とかだったりしない? と不安になるが、来ている客を見てやっぱここは「ハゲタカ」だよな、と思いました。観客は私を入れて9人、しかも皆さんお一人様、さらに座席配置が真ん中の真ん中あたりに集中しているの。こりゃ皆さんリピーターですよ……。
そりゃそうだよ、平日の午前中の六本木くんだりまで来て、それでわざわざ終映間近の「ハゲタカ」を一番上映で見るなんて、もはやリピーター様しかいないよな、ま、自分がそうな訳だが、と思いつつ11回目の「ハゲタカ」を堪能致しました。いやー、何度見ても飽きないわ~。
ところでこのあと実は渋谷でも迷子になったのだが、それはまた別記事で。
2009年07月28日 (火)


これがねー、文庫本じゃなくてハードカバーなもんだからお値段がお高いのが一番のネックなんだけど、まあ重いのが何よりも堪えるのよ。でも老体にむち打って電車の中で読んでいる訳だよ、「レッドゾーン(上)
いやー、読み応えがあって面白かったです。もちろん最初の登場人物のキャラクタ設定から映画・ドラマ版とは全く違っているし、映画の方は去年のリーマンショック問題から脚本を8割方変更したと聞いているので、映画は原作の影も形も無いんだろうと思って読み始めたのだが、そんなことはなかったよ。やっぱりこの本をベースにして映画は作られていたんだね。読みながらも映画はここの場面を応用して設定したのか~とか、あの台詞はここで使われていたのかとか、やっぱり映画版は派遣切り問題を盛り込まなくても良かったんじゃないのか?とか、あまり作者としてはうれしくないかもしれない読み方もしてしまいましたが。あと、映画自体はよく経済ドラマと言われているのに対し製作者側が「ハゲタカ」は人間ドラマだと言っていて、実際2回以上見るとメインで描かれているのは人間ドラマであると言う事がよくわかるのだが、小説版を読むのなおのこと、それが判ります。
小説は映画よりも企業買収の死闘ぶりがずっしりと描かれていて、サスペンス小説のような手に汗を握る展開で進み、中国のハゲタカにジリジリと追いつめられるアカマ自動車の動きやそれを取り巻く不可解な連中、自分からは意識する間も無く鍵を握る事になってしまってた主人公(?)鷲津政彦、そしてアメリカまでも巻き込んで描かれる現代の経済戦争が面白い。そしてその真ん中にいてひっかきかき回しているのが「どこにでもいそうな」(その実そんな事は決してない)日本人だって言う設定も実に痛快。これは現代の三国志だよ。食うか食われるか、領土(会社)を失わないために、領土を広げるために、あるいは世界の覇権を握るために参戦して来る海千山千の男達の物語だ。
何よりもスケールがでかいですよ。もちろん映画の方の、リーマンショックのトリガーを引いて世界経済を大混乱に陥れたのが誰だったのか……というオチも十分スケールがでかいが、やっぱり小説版の方が大風呂敷感があります。もっとも、話がでかくなりすぎてだんだんとホラ話の域に入ってきた感がないでもない。特にこの「レッドゾーン」での鷲津政彦の動きときたら「おいおいおい、007かよ!?」というような怪しい動きに巻き込まれてどんどん話が進んでいくので、たまにどうかと思うこともあるのよ。多分読む人によっては「ありえねぇーー!」という感想もありかもね。
それでもスピード感と緊張感と読み応えがあって存在感があるキャラクタが大活躍をするホラ話は私は好きなので、次の鷲津シリーズにも是非期待だ。どうやら作者・真山仁は結構やる気みたいなので気長に待てばいいのかもしれないが、でも年寄りは気が短いんだよ。待ちきれないよ。実のところ経済小説ってこの「ハゲタカ」しか読んだ事が無いのだが、このジャンルの他の作品もこんな感じでリアルタイムに社会情勢を反映させた経済戦争みたいな話が多いのかな? じゃ、せめて次の新作が出るまでの繋ぎに、他の作家の他の作品にも手を伸ばしてみようかなー。
あと、「ハゲタカ」「ハゲタカII」を読まないでも楽しめるとは思うけど、前作から引っ張ってきているエピソードがあるのが惜しい。これがあるために、前作、前々作を読んだ方がいいんじゃないかという垣根が出来ちゃっているかも。読まなくても多分全然OKだと思うし、また、私のような経済関係金融関係に全く疎い人間でもつっかえる事無く面白く読める作品でした。
で、映画との比較だが。もちろん映画は映画だし小説は小説なんだけど、でもこの小説版の方の鷲津って、ドラマ・映画版よりも遥かに得体の知れなさが底なしな感じで、それでいてドラマ・映画版鷲津に通じる魂をもったキャラクタで、これはこれで非常に魅力的だ。こう言っては何だが、この小説版のキャラの鷲津を演じる大森南朋で、この「レッドゾーン」をあらためて映画で見てみたい、と思いました。勿論、私は現行のドラマ・映画版「ハゲタカ」をこよなく愛しているが、でもこの全く別物の「レッドゾーン」も見てみたかったな。キャラクタタイプが大幅に違うのだが、大森南朋ならどちらの鷲津もきちんと演じ分けられるだろうしね。
小説版の一華(映画では玉山鉄二)はバカボン(バカなぼんぼん)で往生際も悪いので、映画版の方がはるかにスマートで人間的で、そして散り際が美しいキャラでした。一方芝野(映画では柴田恭兵)は、この話の中ではもしかするとあまり必要がないキャラかも。何だかアカマ自動車内部でもなく鷲津サイドでもなく中国サイドでもない立場からアカマ自動車内部を見せるためだけにいたような感じだ。あるいは世界の大企業のトップ対小さな町工場の現場という対比を描くためのコマ? この物語の中で芝野って、キャラクターとして本当に必要なのかなあ。それともこれは芝野に何の思い入れも共感も持てなかった私の偏見か? もちろん三島由香(栗山千明)はドラマオリジナルキャラなので出てきません。村田さん(島田久作)のポジションのキャラは小説版ではサムだが、これはそっくりそのまま村田さんだね。今回のこの話では中延さん(映画では志賀廣太郎)は出てきてないんじゃなかったかな?
あと残念なのはアカマ自動車の社長の古谷(映画では遠藤憲一)の描かれ方だ。小説ではアカマのいまだかつて無い危急存亡の時の社長としてふさわしい魅力的な人物として描かれている。しかし映画ではあまりにもわかりやすすぎる悪役(というかボンクラ?)として描かれているのでちょっともったいない感じもするのだ。まあ、2時間の映画でこれだけの複雑な話を理解してもらえるようにするためには仕方が無いのかもしれないけど。
なお、大団円で終わるかのように見えたこの物語の、一番最後の最後で鷲津に対して落とされる「爆弾」がこれまたこの物語らしくて実に小気味よく(ちょっと疑問は残るのだが)、ついつい口の端を少しだけゆがめて「ふっ」と鷲津笑いをしてしまいましたよ(←もちろん映画版のね)。
はぁ……。それにしても燃え尽きちゃったよ。映画ももう終わるし、原作も読んじゃったし、あとは豪華特典付きの映画DVDが出るまで、ひっそりと妄想しながらご隠居生活だ。もう、私の夏は終わっているのかもしれない……(←まだ夏コミ前なのに不吉な!)。
2009年07月26日 (日)
「宇宙戦艦ヤマト」がテレビで放映されていた時は確か裏で「アルプスの少女ハイジ」と「宇宙猿人ゴリ」をやっていて(1974年)、私はメインでハイジ、たまにヤマト(ハイジが12月に終了後にはメインでヤマト)、そしてハイジやヤマトが野球でつぶれた時などはゴリを見ていたもんでした。まあ、映画も1は見に行きましたが……もともとヤマトには何の思い入れもないんだよなあ。だいたいあれだけの戦闘艦に乗っている女性が1人だけでしかもさして役にもたってないってなんだよ、とか思ってたもんだったなあ。1966年製作の「宇宙大作戦」(スタートレック)でさえ、女性は2人(ウーラとチャペル)乗っていたのによ。
でも先月あたりから流れていたヤマトの古代進役にキムタク内定情報(週刊文春だかに載っていた)には、一体、何がやりたいんだ?とか思っておりました。
木村拓哉、実写映画版「宇宙戦艦ヤマト」に主演か?(eiga.com)
しかも森雪役が沢尻エリカ、沖田艦長役が西田敏行、他に香川照之、橋爪功って、一体……(もしかしてこのどちらかがデスラーって設定なの?)。そしてプロデューサーが「おくりびと」の中沢敏明、製作がROBOT、監督が「三丁目の夕日」の山崎貴って……。ど、どうして……香川さんも橋爪さんも他の皆様もちゃんと断らないんだ……。
でも先月あたりから流れていたヤマトの古代進役にキムタク内定情報(週刊文春だかに載っていた)には、一体、何がやりたいんだ?とか思っておりました。
木村拓哉、実写映画版「宇宙戦艦ヤマト」に主演か?(eiga.com)
しかも森雪役が沢尻エリカ、沖田艦長役が西田敏行、他に香川照之、橋爪功って、一体……(もしかしてこのどちらかがデスラーって設定なの?)。そしてプロデューサーが「おくりびと」の中沢敏明、製作がROBOT、監督が「三丁目の夕日」の山崎貴って……。ど、どうして……香川さんも橋爪さんも他の皆様もちゃんと断らないんだ……。
2009年07月26日 (日)

昨日は色々やることがあって実はハゲタカどころじゃなかったのだが、ふと「鷲津FのTOBに応募するとなると、実際にはどんな手続きとか必要になるのかな」と気持ちが逃走し始めていたのである。まずアカマ株と証券口座と銀行口座が必要で、応募したとしても公開買付中にあんな風になっちゃったら、結局応募した株はどうなったのよ、とか考え始めたらキリがない。
公開買付に応募するんだったらまずアカマという会社がどういう会社なのかもう少し調べないと……。資本金とか売上げってどうなっているんだ? 確か従業員数は古谷社長(遠藤憲一)が2万人とか3万人とか言ってたっけ? 買付に必要な総株数ってどれくらい? とか気になっちゃって、結局新宿ピカデリーのネット予約をポチっとしていた私だ(バカバカバカ!)。
しかしもう今週いっぱいでどこの映画館でも99.9%がた上映が終了してしまうと言うのに、ネット予約の座席指定画面は後半部分がほとんど埋まっててびっくりだ。新宿ピカデリーは浮動票が多い劇場なので、予約済みの観客のハゲタカ廃人率はそれほど高くないはずである。やはり夏休みだから? それとも最終上映間近なために前売り券を放置していた人があわてて参戦しているとか? はたまた何か新宿でイベントでもあるのか? そして映画館に到着した上映開始20分前の15時30分には「残りわずか」の△印が、さらにその3分後には満席の×印が付いていました。ひゃー、予約しておいてよかった。
でもこの時の観客のカップル率が異常に高くて驚きましたよ。私はシアターの入口で用事を思い出してメールをしていたのだが、ふと気がつくと様々なな年齢層のカップルばかりが次から次と中に入って行くので、もしかして私、映画間違えた??と思って入口の「ハゲタカ」のポスターをまじまじと見つめてしまいましたよ。もしかして何かの雑誌かメディアに「カップル(夫婦)で見るならこの映画が最高」とでも書かれたのか?(いったい誰がそんなガセネタを?)とか思ったけど、結局この日新宿でお祭りがあり、カップルや夫婦や家族で来ていた人が沢山いて、どうやらその人たちが流れてきたようだ。
さて、「アカマ株の公開買付に応募する」という観点からこの映画を見ると、10回目なのにも関わらず新たな発見が色々ありましたよ。もうねー、ところどころすっごくうまく言い逃れが出来るように作ってあるの。例えばBWP(ブルーウォールパートナーズ)とアカマが業務提携をする旨発表した場面では「これから前向きに進めて行きたい」という言い方をしている。つまり正式に契約した訳ではなくあくまでも予定であるということですよ。したがって表向き追いつめられた形になっている鷲津Fだが、まだまだ反逆の余地ありということです。だから鷲津Fもまだ公開買付を続行していると推測できる、と。
その点鷲津Fとスタンリーの買収については、鷲津Fはあくまでも「経営陣の刷新を視野に入れて支配権の奪取をめざし、買収提案をした」にとどまっているのに対し、BWP(CLIC)とスタンリーははっきりと業務提携をすると発表し、なおかつ契約場面まで入れているのである。鷲津サイドがあくまでも提案であり予定であるのに対し(もちろんスタンリーが中国に泣きつくだけの何かをした可能性もあるが、鷲津Fに経営陣の総入れ替えを予告されちゃあそりゃ泣いちゃうよね)、スタンリーとBWP(CLIC)の方は決定事項な訳ですよ。
BWP・アカマ→前向きに業務提携(→予定)
鷲津F→BWP・アカマの業務提携を覆せる余地あり
鷲津F→スタンリーに買収提案(→予定。いくらでも変更可能)
BWP(CLIC)・スタンリー→契約締結(→決定)
さて、公開買付に応募するのはアカマ自動車株です。まず買付に応募するためには自分名義のアカマ株を既に持ってなくちゃいけません(多分)。今年の1月から株券の電子化が実施されたので、タンスの中に「死んだおばあちゃんから譲ってもらったおばあちゃん名義のアカマの株券がある!」という場合には色々手続きしないと、株主としての権利がなくなってしまうはずなので要注意(タンス株についてはそれぞれの会社で対応について公表されている)。また、証券会社に株券を預けっぱなしだった、という場合も多分証券会社から鬼のように手続きしろ!という文書が来ていたはずだ。
とりあえず、どっかの証券会社(口座維持手数料等は無料のところ)に自分名義のアカマ株を1万株ほどずっと預けっぱなしにしていたことにする。配当金はどれくらいなのかなー。あれば「配当金×持株数ー税金」がそれなりの時期に入金されます。他にも株主優待があればそれなりの時期に何か送って来るし。アカマの場合どうなんだろう。持ってて意味ある株なのかな(おいっ!)。まず市場(東京証券取引所)ではどんくらいの株価なんだろう。BWPが「1,300円」と発表した時に記者が「おおぉ」という声を上げてたような気もするから1,000円くらい?(適当)。今市場で売ると「(1,000円×10,000株)ー売買手数料ーさらに後から売却益に課税」って感じ? じゃ、ここはBWPか鷲津Fかどっちかの公開買付に応募して売っちゃおう!
でもその前にもう少しアカマの情報を仕入れてみるか。……しかし映画を見ているとついつい入り込んで見てしまうので、細かいデータなんか表示されてても目に入らないのが難だ。一応映画内で説明されている基本的な会社情報部分は
・南の島で鷲津(大森南朋)に芝野(柴田恭兵)が「技術力には確かな物がある」「雇用確保のためにも売上げ高5兆円の会社を奪われるのは余りにも惜しい」とかなんとか言っている。
・BWP内でのミーティングでの説明、「PBR(株価純資産倍率)が1倍を割る異常な割安銘柄となっている」
・東洋テレビ内で三島(栗山千明)の台詞「生損保などの安定株主は…32%と、意外と少ない!」。企業間で持ち合いをしている分が少ないってこと? それとも暗にこれから公開買付出来る分が68%ってこと?
・BWPのTOB記者発表で買付価格1,300円と言った時に記者が「全部買い付けると1兆円以上になるぞ」と言っているので、買付可能株数は7億7000万弱株? また、買付価格が300円アップした時に芝野が「これだけでも2,400億円の追加資金が必要になる」と言っているので8億株前後かも。
(追記:7/29、鷲津F内ミーティングルームのホワイトボードに「発行済み株式数8億株」の手書き文字がありました)
・アカマの金融顧問であるデイビッド・ブラックマン(スタンリー・ブラザース)への報酬は、月給300万円、 ボーナス1億円、広尾のマンションの家賃は月200万円、会社もち(こんだけもらっていると半分は税金で持ってかれちゃうけどね)。
・鷲津出陣前場面での説明、アカマの株主構成は外国の機関投資家35%、個人投資家25%、国内の機関その他20%、特定株20%の割合。鷲津の「ビジネスとして成立しますか?」に、仮に買付価格1,800円でTOBをかけて、エクイティ部分1.5兆円、不採算部門の処理で3年後の年率リターン20%でギリギリ行けます、と若槻(野村修一)が説明。あああ、せっかくの鷲津の生着替え場面なのに数字に気を取られて今回はじっくり見られなかった!(←10回目なのに……)。
・アカマ・MGS銀行・鷲津Fによる3者会談→筆頭株主はMGS銀行。頭取の飯島(中尾彬)の台詞が「MGS銀行は(今回のこの件に関して?)2.5兆円のシンジケートローンを組成する。口出し料込みの大盤振る舞いや」。また、ボンクラ社長・古谷(遠藤憲一)はアカマ凋落の原因を「物作り固執するあまり、IRやマスコミ対応を怠ったせい」とか言って鷲津に密かにバカにされている(つまり悪いのは理解してくれない世間が悪いと言っている訳よ)。
・鷲津F内でのミーティング→正面の3面モニタの真ん中がBWPおよび劉一華(玉山鉄二)のデータ、右と左がアカマデータで、右側に表示されているのは細かい字が読み取れないが、多分株主構成が表示されてて、MGS銀行、フラワーバレーなんとか、株式会社アルファホールディングスなどの文字が見える。
・派遣工のデモ場面で三島(栗山千明)の上司(小市慢太郎)がアカマから東洋テレビへの年間スポンサー費は429億円と言っている。
……これじゃなんもわからん。とりあえずアカマ自動車ほどの大企業が買収防衛策を何も準備してなかったんかい? ホワイトナイトだのみかよ、というのは置いておく(原作の方の「レッドゾーン(上)
まあ、よくわからないなりにもとにかく公開買付に応募ですよ(そんなんでいいのかよ!)。では、まず指定の公開買付代理人か、証券会社に公開買付を応募します!と申請して公開買付説明書に書いてある通りの処理あるいは証券会社の指示通りの処理をして、あとは公開買付終了日までじっと待ちます(多分)。やっぱここはBWPに応募だよね、なんたって1株2,200円だし。10,000株あったら2,200万円だよ(手数料類他抜き、税抜き)。…そう考えた株主が78%いたせいで(ま、もしかすると「残留日本人孤児三世ネタ」の同情票、「アカマの力になりたい」にほだされた票もあるかもしれんが)、鷲津Fへの応募はなんと13.7%でした。鷲津政彦、ピーーンチ!
しかし、そのBWPのバックにに中国の国家ファンドがついている事が判明。えーー、それはちょっと~、思ってBWPへの応募をキャンセル。公開買付期間中はいくらでも特にキャンセル料もかかることもなくキャンセルできるようなので(公開買付解除関係の書類は出す必要あり)、じゃ、買付価格がガクっと下がるけど(多分2,000円?)鷲津Fの方に応募してみるかなー。……という訳で第8回の応募状況調査発表では鷲津Fへの応募は前回の13.7%から32%にアップ、一方BWPは78%から51%にダウン。みんな、そんなに中国が嫌いなのかい? ま、私も香港以外は好きじゃないけど。でもなんだかとんでもないことになりそうで面倒くさいからもういいやと思った人もいたのか、保留者も8.3%から17%にアップ。
それからBWPとアカマで業務提携をする方針となり、これから前向きに進めて行きたいと発表があってびっくり。え? 鷲津側に申し込んだ分はどうなるの? と思っていたんだけど、どうやらアカマとBWPの提携は「これから」の話でまだまだ進行していないような感じ(多分)。鷲津Fの方は公開買付を中止してないけど、応募した株はどうなるんだ?とちょっとやきもき(多分)。
そしたらちょっとたってからBWPの方が公開買付中止の発表(多分)。あれー? おまけにスタンリーショックのあおりを受けて市場価格も大暴落。まあ鷲津Fの方に申し込んでてよかったなーと思ったら、鷲津Fは公開買付価格を値下げしてきました(多分)。えーーー。ショックだけど、それでも市場価格よりも高いからまあよしとするか。別にアカマには特に思い入れもないしー。
……こんな感じ? 鷲津Fの公開買付期間がいつまでなのか目標取得株数とか記者会見ではなかったけど(財務局に届け出る公開買付届出書には色々記載する必要あり)、最大60日間だとすると2ヶ月後の買付終了日以降に公開買付代理人もしくは指定証券会社から応募結果の通知が来るので、その通知書通りの処理をしたら(多分)そのうち売却代金が手元に入る、と。ただし各種手数料に加えて、売却益(売却価格ー購入価格)に対しては税金がかかるのでご注意。反対に売却損(購入価格ー売却価格)が出ていたら確定申告で何か戻って来るかも。
さて一連の動きを鷲津Fサイドの動きから眺めて行くと多分こんな感じ?(一応公開買付を最後まで続行した物と仮定して。途中で公開買付を中止してあぶく銭で色々やらかして得た資金でドカーーンと直接アカマ株を取得したという可能性もあるけど……)。
財務局にアカマの公開買付届出、メディアへの発表→買付価格を損益分岐点の2,000円まで上げる(推測)→BWPがアカマとの業務提携を発表しても放置(あくまでも「前向きに対応する」という予定事項だから)→スタンリーへ買収提案→スタンリーがBWP(CLIC)と業務提携したことで買収については放置か無視か取り下げ→オルトX解約→スタンリー株空売り→(株価大暴落)→アカマへの公開買付価格変更(推測)→アカマへの公開買付終了(推測)→鷲津Fメンバーが「アカマ再建試案」について策定(劉からの最後の電話の直前の場面)。結果的に鷲津F単独(もしくはMGS銀行他と併せて?)発行済株式の3分の2は取得済み?→MGS銀行とご一緒に社長交代を指示→劉から鷲津の下にアカマ再建案が送られてくる→芝野に劉のアカマ再建案を渡す
鷲津Fの最終的な買付価格は…利益が見込めるギリギリが1,800円(これ以上は絶対無理というラインが2,000円)だから、最高で1,800円、でも市場価格が激落している訳だから一番最初に発表した1,400円でも許される範囲のような気がするなあ。1,400円だとすると仮に買付可能株数7億7000万弱株を全部購入したとして(保留者もいるし、多分それはないだろうけど)、購入に要した資金はえっとーー?? もっと値下げして1,000円とか800円とかだったりすると?? あーー、もう、「0」が沢山つくと何がなんだかもうわからない……!
……しかし株の事も金融の事も経済の事もまるっきりわかってないのに、ここまで妄想と推測で書くのはいかがなものか。よいこのみんなは株式の公開買付応募をするときはちゃんと公開買付説明書をよーーく読んでから申し込んでみてね(はぁと)。
それにしても、今回は数字を聞き取る事をメインに見ていたので(←超邪道)肝心の映画部分はあまり見てなかったのが残念。この次こそは何も考えずに無我の境地で「ハゲタカ」を見に行きます……(遠い目)。
2009年07月26日 (日)
同僚で腐女子のM様が私の席にやって来てひっそりとつぶやく。
M様「どうですか?」
私「全然ダメ。相変わらずハマりっぱなしで手をつけていなくてさー」
それほど口外していない私のハゲバカ(「ハゲタカ」廃人)ぶりだが、6月中にも同じようにM様に夏コミ原稿の進捗状況を尋ねられて、一応今「ハゲタカ」という映画にすっかりハマってしまってて同人誌の原稿が手につかない、と報告していたのだ。しかし主に文学系(高村薫とか)のオタクで、あまりテレビドラマも見ないM様には「ハゲタカ」と言われてもピンとこなかったらしく、以後「とにかくハマっているもの」とだけ言っていたのだ。
M様「じゃ、当日は言い訳のチラシだけ、と」
私「それもいやーーーー!」
M様「じゃ、コピー誌ですね」
私「……」
M様「ハマっているネタでは描かないんですか?」
私「うーん、気持ち的には描いてみたいんだけどねぇ……。主人公以外の顔は結構簡単に描けるのよ、やっぱり思い入れがないからさー。描いみて結構似てるじゃんと思うんだけど、主人公(鷲津政彦)の顔が全然描けない」
M様「なるほど、思い入れがありすぎて描けないんですね」
私「そうなのよ。大体無表情なクセしていろんな面を見せるキャラだからすっげー難しくって。描いちゃ消して描いちゃ消して、もうね、陶芸家の大先生が「こんなのはわしの作品じゃないっ!」って作った作品を割っちゃうみたいな、そんな感じ」
M様「ハマリのど真ん中にいるときは描けないもんなんですね」
と言う訳で現在、同人誌の進捗状況は危機的というか末期的というか壊滅的状況でございます。そして気ばかりあせっているくせに昨日はとてつもなくくだらないネタの確認のために10回目の「ハゲタカ」を見に行き(7月26日「映画「ハゲタカ」10回目鑑賞「鷲津ファンドのTOBに応募」」)、そして今週はほとんどの映画館で最終上映となるために、あともう1回見に行くつもりの、ダメダメな私である。ふと、もしかして私って金融関係で仕事してたりして男に入れあげると、会社の金とか横領しちゃうようなタイプだったのか?……なぞとも疑ってみたりして(←大げさ)。
M様「どうですか?」
私「全然ダメ。相変わらずハマりっぱなしで手をつけていなくてさー」
それほど口外していない私のハゲバカ(「ハゲタカ」廃人)ぶりだが、6月中にも同じようにM様に夏コミ原稿の進捗状況を尋ねられて、一応今「ハゲタカ」という映画にすっかりハマってしまってて同人誌の原稿が手につかない、と報告していたのだ。しかし主に文学系(高村薫とか)のオタクで、あまりテレビドラマも見ないM様には「ハゲタカ」と言われてもピンとこなかったらしく、以後「とにかくハマっているもの」とだけ言っていたのだ。
M様「じゃ、当日は言い訳のチラシだけ、と」
私「それもいやーーーー!」
M様「じゃ、コピー誌ですね」
私「……」
M様「ハマっているネタでは描かないんですか?」
私「うーん、気持ち的には描いてみたいんだけどねぇ……。主人公以外の顔は結構簡単に描けるのよ、やっぱり思い入れがないからさー。描いみて結構似てるじゃんと思うんだけど、主人公(鷲津政彦)の顔が全然描けない」
M様「なるほど、思い入れがありすぎて描けないんですね」
私「そうなのよ。大体無表情なクセしていろんな面を見せるキャラだからすっげー難しくって。描いちゃ消して描いちゃ消して、もうね、陶芸家の大先生が「こんなのはわしの作品じゃないっ!」って作った作品を割っちゃうみたいな、そんな感じ」
M様「ハマリのど真ん中にいるときは描けないもんなんですね」
と言う訳で現在、同人誌の進捗状況は危機的というか末期的というか壊滅的状況でございます。そして気ばかりあせっているくせに昨日はとてつもなくくだらないネタの確認のために10回目の「ハゲタカ」を見に行き(7月26日「映画「ハゲタカ」10回目鑑賞「鷲津ファンドのTOBに応募」」)、そして今週はほとんどの映画館で最終上映となるために、あともう1回見に行くつもりの、ダメダメな私である。ふと、もしかして私って金融関係で仕事してたりして男に入れあげると、会社の金とか横領しちゃうようなタイプだったのか?……なぞとも疑ってみたりして(←大げさ)。
2009年07月23日 (木)
今朝のことだが。自分と子どもの分の弁当を作ろうと冷凍庫を開けたところ、掛けていた眼鏡の片方のレンズカパッとはずれて冷凍庫の中に入り込んでしまったのである。その眼鏡はもともと何度締めてもすぐにネジが緩んでレンズが片方どこかに落ちることがよくあり、そのたびに横山やすしよろしく「レンズ、レンズ」と探していたのだが、そろそろもうフレームもこんなだし、レンズ自体も結構な傷が付いてきていたので買い換えようかな、とは思っていたのだが。
とにかくまあ落ちたレンズを探してみる。冷凍庫を開けて探してみるが、まず見える目が片方だけ(レンズが入っているのが片方だけだから)なもんで、ちょっと探したくらいじゃみつからない。しかも冷凍庫なもんでちょっと開けっ放しにしておくとすぐピーピーなりやがる。しかたなく冷凍食品を全部出して探してみるも見つからない。えーーーーー、た、確かに冷凍庫を開けたときに冷凍食品の山の上に落ちたのに、ない~~!! もしかしてすき間から冷凍庫の下の野菜室に落ちたのか?と思って探してみるもやっぱりない。それっぽい音はしなかったけど一応床も探してみるけどやっぱりない。
もう、落としたのは私の気のせいなんじゃないのか?と思いたいところだが、眼鏡のレンズは確かに片方なくなっているのだ。差しあたっての問題はレンズ探しと弁当作りなのに片方だけレンズが入った状態の眼鏡がこれまた異常に物が見えづらい。傍からみているとさぞかし間抜けな面白い顔になっているんだろうが今のところ自分でそれを楽しめないのが残念だ。
いや、こんな状態ではなんもできん。いつもは朝食の後にコンタクトレンズを入れるのだが、今日はさっさとコンタクトレンズを入れてもう一度冷凍庫にチャレンジ。……やっぱりない。もしかして異次元にでも行ってしまったのか? 助けて~、ドラえもん! あーーー、せめて冷蔵庫に落としたのならまだしも(前かがみにならない冷蔵庫には普通落としはしないが)、冷凍庫に入ったままだとレンズはどんどん劣化してくるはずだ。仮に今日の夜当たりに見つかったとしても結構やばい状況になっているのでは……。まあ、元々物使いが荒い私の眼鏡なのでそろそろ再起不能なレベルでは傷はついていたんだけどさー(←ふてくされ)。
ふと、これは私にスタルクアイズ(いわゆる鷲津メガネ)を買えという神様のお告げか? と一瞬思ったけど(←大馬鹿)、そんなわきゃねーよ。第一あの手のシャープな眼鏡は私には全く似合わないんだよう。しくしく。と言うわけで今週中に新しいメガネを買いに行きます。今月は「ハゲタカ」へのノーリスクノーリターンな出資、8月の北海道帰省の旅費、そして同人誌の印刷代と出費が続いているのに(いや、同人誌の印刷代は未定だが……)、色々痛い2009年の夏であることよ。
追記:7/23
例のブツは見つかりました。思いがけないところから。といってもやっぱり冷凍庫の中だった訳だが。どこかっつーと、5個入り讃岐うどんパックのすきまに入っていたよ、ママン……。帰宅してからまた探したけどやっぱりなくて、いよいよこれはスタルクの出番か? だいたい視力0.01以下の人間が透明なレンズを探そうとすること自体間違っているかも、と思いつつなにげに冷凍讃岐うどん5個パックを見たら、これが封が切ってあっていつのまにやら4個になっていたのよ。
こーれーはーー、家人が夜中に1個食ったんだなあと思って手にとり、……もしや??と思って見て見たらうどんとうどんの隙間に挟まっていましたよ……。脱力。まあ見つかるとやっぱり買うのはもう少し先にしようと思うもので、スタルクが遠くなったのは残念なのかそうでないのか、ちと微妙。
とにかくまあ落ちたレンズを探してみる。冷凍庫を開けて探してみるが、まず見える目が片方だけ(レンズが入っているのが片方だけだから)なもんで、ちょっと探したくらいじゃみつからない。しかも冷凍庫なもんでちょっと開けっ放しにしておくとすぐピーピーなりやがる。しかたなく冷凍食品を全部出して探してみるも見つからない。えーーーーー、た、確かに冷凍庫を開けたときに冷凍食品の山の上に落ちたのに、ない~~!! もしかしてすき間から冷凍庫の下の野菜室に落ちたのか?と思って探してみるもやっぱりない。それっぽい音はしなかったけど一応床も探してみるけどやっぱりない。
もう、落としたのは私の気のせいなんじゃないのか?と思いたいところだが、眼鏡のレンズは確かに片方なくなっているのだ。差しあたっての問題はレンズ探しと弁当作りなのに片方だけレンズが入った状態の眼鏡がこれまた異常に物が見えづらい。傍からみているとさぞかし間抜けな面白い顔になっているんだろうが今のところ自分でそれを楽しめないのが残念だ。
いや、こんな状態ではなんもできん。いつもは朝食の後にコンタクトレンズを入れるのだが、今日はさっさとコンタクトレンズを入れてもう一度冷凍庫にチャレンジ。……やっぱりない。もしかして異次元にでも行ってしまったのか? 助けて~、ドラえもん! あーーー、せめて冷蔵庫に落としたのならまだしも(前かがみにならない冷蔵庫には普通落としはしないが)、冷凍庫に入ったままだとレンズはどんどん劣化してくるはずだ。仮に今日の夜当たりに見つかったとしても結構やばい状況になっているのでは……。まあ、元々物使いが荒い私の眼鏡なのでそろそろ再起不能なレベルでは傷はついていたんだけどさー(←ふてくされ)。
ふと、これは私にスタルクアイズ(いわゆる鷲津メガネ)を買えという神様のお告げか? と一瞬思ったけど(←大馬鹿)、そんなわきゃねーよ。第一あの手のシャープな眼鏡は私には全く似合わないんだよう。しくしく。と言うわけで今週中に新しいメガネを買いに行きます。今月は「ハゲタカ」へのノーリスクノーリターンな出資、8月の北海道帰省の旅費、そして同人誌の印刷代と出費が続いているのに(いや、同人誌の印刷代は未定だが……)、色々痛い2009年の夏であることよ。
追記:7/23
例のブツは見つかりました。思いがけないところから。といってもやっぱり冷凍庫の中だった訳だが。どこかっつーと、5個入り讃岐うどんパックのすきまに入っていたよ、ママン……。帰宅してからまた探したけどやっぱりなくて、いよいよこれはスタルクの出番か? だいたい視力0.01以下の人間が透明なレンズを探そうとすること自体間違っているかも、と思いつつなにげに冷凍讃岐うどん5個パックを見たら、これが封が切ってあっていつのまにやら4個になっていたのよ。
こーれーはーー、家人が夜中に1個食ったんだなあと思って手にとり、……もしや??と思って見て見たらうどんとうどんの隙間に挟まっていましたよ……。脱力。まあ見つかるとやっぱり買うのはもう少し先にしようと思うもので、スタルクが遠くなったのは残念なのかそうでないのか、ちと微妙。
2009年07月22日 (水)
「ハゲタカ」もいよいよ本当の終わりが近づいている。そんな訳で先週のうちに新宿ピカデリーの今日の分のチケット(レディースデイで1,000円)を予約したハゲタカ廃人の私だ。しかし私ときたら今月一体何回会社を早退したのだ。もうそろそろ同じグループのリーダのY岡さんの顔も部長のM山くんの顔も正視出来ません! でも結局3時には予定通り会社をでた訳だが。
そしたら下りエレベーターの中でもっと上の部長と一緒になってしまって私的には非常に気まずいことに。そして部長は私の帰り支度を見て言ったのだった。
「あ、(早く帰って)今日はお母さん、するんだぁ」
「……」←笑ってごまかす。
多分私が子ども(10歳)の小学校の保護者会か何に出るために早退しているのだと誤解している模様。ゴメン、部長。小学校はもう夏休みですからっっっ! 保護者会は9月になるまでありません!
さて今日の注目ポイントは前々回の疑惑、「鷲津ファンドはインサイダー取引をしたのか?」である(7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」)。うわ-、いきなり難題。経済の事にも金融の事にもまったく疎い私が一体何をとちくるっているんだか。「株式公開買付、金融商品取引法、相場操縦禁止、、」と金融関連用語を早口で言えるようになったとしても道のりはまだまだ遠い(←遠いどころか間違っている)。とにかく株のことなんにもわかってないのに、いいのか? さらにネタバレ含むが……もう、いっかあ。とりあえずちょっと空行は入れておきます。
まず、今回の一連の株取引およびファンドの動きとしては
鷲津F(鷲津ファンド)…ライオンソース訴訟で敗退、「傷心の鷲津代表」(←雑誌の見出し)(大森南朋)は海外にトンズラ→芝野(柴田恭兵)がやってきて説得
アカマ・MGS銀行(アカマの筆頭株主)…鷲津Fにアカマへの友好的買収(ホワイトナイト)を依頼
BWP(ブルーウォールパートナーズ)…アカマへのTOB(株式公開買付)発表、買付価格1,300円、買付期間1ヶ月
鷲津F…アカマへの対抗TOB発表、買付価格1,400円、買付期間は記者会見では未発表(ただし買付期間は最大でも20日以上60日以内ということになっている)
鷲津F・BWP…買付ビッド激化
BWP…アカマ株買付価格2,200円
鷲津F…打つ手なくしょんぼり→劉(玉山鉄二)にちょっかいを出してみる→(多分)マスコミにBWPの背後にCLIC(中国の国家ファンド)がいる事をリーク→鷲津が「面白いアイデアを思いつい」てドバイへ金策に走る
アカマ…鷲津Fを切って、BWPと提携する事を公表
鷲津F…(多分)アカマへのTOBはまだ中止していない?
鷲津F…アカマのFA(フィナンシャル・アドバイザー)であるスタンリー・ブラザーズへ買収提案をする
BWP…スタンリーとCLICを仲介(実は裏で西野が暗躍)、スタンリーはBWPからの買収に応じ、BWPはスタンリーの発行済株式と優先株の引き取りを発表
鷲津F…東京市場閉会間近でスタンリーのオルトX200億円分を解約し「すぐにいつもの口座に振り込んでおいてくれ」と宣言、なおかつスタンリーがすぐには資金手当ができないよう裏で手を回す。
MGS銀行ロンドン支店…スタンリーからの融資依頼を拒否
世間(表に出ている状況)…スタンリーが200億円を何とかできないという「噂」が拡がり、スタンリー株投売りが始まる
鷲津F…スタンリー株を「売って売って売りまくる」(アカマ株は売っていない)
世間…スタンリー株暴落、ついでにアカマ株も暴落、さらに連鎖的に世界的な経済危機状況となる
BWP…CLICの指示により(多分)アカマへのTOB中止発表?
鷲津F…アカマ再建試案を練っているところから(←劉からの最後の電話の直前シーン)、(多分)アカマの経営を左右できる程度の株数を取得。もしかするとBWPがTOBを中止した事により流れ込んできた分? あるいは株価がガクッと下がった事により保留者から流れてきた分もあり?
鷲津F・MGS銀行…アカマに社長交代を指示
アカマ…臨時取締役会開催、アカマ株暴落の上にスタンリーに何十億も無駄遣いしちゃって社長交代
MGS銀行…芝野に社長就任を要請
えーー、もしかしてこれはインサイダーよりもまず「風説の流布」じゃないのー?? ほら、「ビッグマネー」(2002年、フジ、原作・石田衣良、出演・長瀬智也、植木等他、脚本は「ハゲタカ」の林宏司)で最後に長瀬が逮捕された案件ですよ(←全ての知識をテレビドラマで得ている……)。株価操作のためにとんでもない噂とか情報をながしちゃいけませんっつーやつだ。……違うのかな。200億円手当できなかったのは噂じゃなくて事実だからいいのか。でも原作なんぞを読んでいると、スタンリーほどの会社が200億円ぽっち(しかもアメリカドルだと2億ドルちょっと)をなんとか出来ないってあるかなあとか思うのだが。傘下のファンドがオルトXからみで赤字を出しててその補填のためにとんでもないことになっているというのが本当にもうシャレになんないレベルだから?? それとも今回のコレが世界市場の時間差攻撃だから? ただ単に原作のスケールが無駄にでかすぎるのか?
どうも基本的なことをわかってないのが大問題だけど、日本の証券取引所だとまず値幅制限(株価の異常な急騰・暴落を防ぐために、株価の1日に変動できる上下の範囲を制限すること。制限値幅の限界まで上昇することをストップ高、下落することをストップ安という)があるからアカマ株も底なしには暴落しないよね? その点ニューヨーク証券取引所は値幅制限がないからスタンリー株は暴落しまくりだし、当然その影響から日本の証券所の株も激落するだろうけど。あれ? そういえば確か鷲津と飯島(中尾彬)がアカマの古谷社長(遠藤憲一)に最後通告する場面では、「スタンリーに乗せられてのアメリカ株式市場に上場」とかなんとか言っていたからどっちもニューヨーク証券取引所の話? だから鷲津ファンドの会議室のモニタにはアカマとスタンリーの株価グラフが同時に映し出されていてなおかつ両方ともどんどん下がりつつけていたっつーことか。
ではアカマ株とスタンリー株の大暴落がニューヨーク証券取引所での話だとして(鷲津ファンドが公開買付を発表したのは東京証券取引所上場の方のアカマ株だと思うけど)、アメリカでのインサイダー取引に関する規定が日本同様にあり、多分日本よりも格段に厳しいものであると想定してみるが、アメリカの法律は皆目見当が付かないのでとりあえず日本の法律に照らし合わせてチェックしてみる(とかいってて日本の金融商品取引法もこれっぽちも理解してないんだが)。
まず、インサイダー取引とは「上場会社または親会社・子会社の役職員や大株主などの会社関係者、および情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、特定有価証券等の売買を行うことをいい、金融商品取引法で規制されています。インサイダー取引は、金融商品市場の信頼を損なう代表的な不公正取引です。インサイダー取引を禁止する理由には、主に「投資者保護」、「金融商品市場への信頼確保」が目的とされております」(カブドットコム証券より)ということで、会社関係者がその立場でだけ得られる公表前の情報を元に株とかの売買しちゃいけません、っつーことだ。そしてこの「会社関係者」の中には株式公開買付等関係者も含まれるのである。また、公開買付者等関係者でなくなった後も1年間は各種インサイダー禁止規定が適用される模様。
そこで鷲津ファンドのインサイダー取引疑惑だが。まず鷲津ファンドではアカマへは株式公開買付をしていて、なおかつBWPとアカマが業務提携を発表したとしても(多分)公開買付の中止をしてなくて、さらに暴落時にも(多分)アカマ株は売っていない。だいたい、鷲津は世間にどう思われようともアカマを何とかしたいと思っているわけだから買うことはあっても売ることはないし、公開買付実施中は公開買付以外の方法で株を購入する事は出来ないという基本的な規定があるから、公開買付以外の売買はしていないはずである。だから、アカマに対してはインサイダー取引には当らないと推定。
一方、鷲津ファンドはスタンリーへは「買収提案」をしている。「買収提案」の中身が気になるところだが、主な買収方法である「相対取引」「市場内取引」「株式交換・移転」「公開買付(TOB)」のうち、あまり時間がないので(BWPにアカマのTOBを中止させるための時間は公開買付期間である1ヶ月以内?)TOBは実行しなかったものする。さらに第三者割当増資による株式の取得も株主総会の特別決議やら取締役会決議が必要なため、それもなしとする(これもそれもアメリカの法律がどうなっているんだかさっぱりだけど、とにかく基本的には日本と同じだとして)。
後々、必要以上にとにかく「売って売って売りまくる」ためには主要株主(総株主の議決権の10%以上を有するもの)であったか(売るだけの株があったか)、あるいは空売り(証券会社から株を借りての売買)するしかないと仮定する(←まったくわかってないのに断定)。また、やっぱり時間がないのでスタンリーの他の株主に対して何らかの手段も講じなかったものとする(プレミアムをつけて買付の約束をするとか)。さらにいくらなんでも基本的な禁止事項、「役員または主要株主による自社株の空売り行為の禁止(日本の場合、金融商品取引法第165条)」にも触れていないものとする(いくらなんでも鷲津ファンドの法律担当が止めるはず)。
主要株主だった場合、結局議決権総数の3分の1以上の保持だと拒否権を行使できてしまい、スタンリーとBWPの提携に異議を唱えることが出来てシナリオが狂ってしまうので、3分の1以下であるとするが、だとすると「売って売って売りまくる」程には売り切れないんじゃなかろうか。そこで「主要株主」ではないと推測する。するとやっぱり「売って売って売りまく」ったのは空売りということになる。
だいたい、(シナリオ通りに)スタンリーがBWPの方の買収提案に応じたんだから、鷲津ファンドは実際には買収行動はしていない可能性のほうが高いんじゃなかろうか。だってもともと本当は買収する気なんかないんだし。スタンリーの役員でも主要株主でないなら空売りするのは全然OK? でももしかして、そもそも「買収提案」をする事で、実際に買収行為を行わなくてもなんらかの法的な縛りが出て来るのかなー。あるいは他の方法で売買をあやつっていたのか? あー、やっぱりわからん(←株のことも法律のこともわかっていなさすぎだよ。)。
でも専門監修が4人もいて(経済監修:森生明、経済考証:勝又幹英、金融考証:鎌田伸尚、法律考証:南賢一)インサイダー取引になるかもしれないことに気がつかないなんて、あるわけないよね。
という訳でもう少し色々勉強してからまた「ハゲタカ」を見ようかなと思っている今日この頃(←まだ見るんかいっ)。ええ、東宝の12作品共通前売券が実はまだ1枚残っているのよ。ふふ(とか言ってて来週当りあっさり「アマルフィ」なんか見てたりして)。
そしたら下りエレベーターの中でもっと上の部長と一緒になってしまって私的には非常に気まずいことに。そして部長は私の帰り支度を見て言ったのだった。
「あ、(早く帰って)今日はお母さん、するんだぁ」
「……」←笑ってごまかす。
多分私が子ども(10歳)の小学校の保護者会か何に出るために早退しているのだと誤解している模様。ゴメン、部長。小学校はもう夏休みですからっっっ! 保護者会は9月になるまでありません!
さて今日の注目ポイントは前々回の疑惑、「鷲津ファンドはインサイダー取引をしたのか?」である(7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」)。うわ-、いきなり難題。経済の事にも金融の事にもまったく疎い私が一体何をとちくるっているんだか。「株式公開買付、金融商品取引法、相場操縦禁止、、」と金融関連用語を早口で言えるようになったとしても道のりはまだまだ遠い(←遠いどころか間違っている)。とにかく株のことなんにもわかってないのに、いいのか? さらにネタバレ含むが……もう、いっかあ。とりあえずちょっと空行は入れておきます。
まず、今回の一連の株取引およびファンドの動きとしては
鷲津F(鷲津ファンド)…ライオンソース訴訟で敗退、「傷心の鷲津代表」(←雑誌の見出し)(大森南朋)は海外にトンズラ→芝野(柴田恭兵)がやってきて説得
アカマ・MGS銀行(アカマの筆頭株主)…鷲津Fにアカマへの友好的買収(ホワイトナイト)を依頼
BWP(ブルーウォールパートナーズ)…アカマへのTOB(株式公開買付)発表、買付価格1,300円、買付期間1ヶ月
鷲津F…アカマへの対抗TOB発表、買付価格1,400円、買付期間は記者会見では未発表(ただし買付期間は最大でも20日以上60日以内ということになっている)
鷲津F・BWP…買付ビッド激化
BWP…アカマ株買付価格2,200円
鷲津F…打つ手なくしょんぼり→劉(玉山鉄二)にちょっかいを出してみる→(多分)マスコミにBWPの背後にCLIC(中国の国家ファンド)がいる事をリーク→鷲津が「面白いアイデアを思いつい」てドバイへ金策に走る
アカマ…鷲津Fを切って、BWPと提携する事を公表
鷲津F…(多分)アカマへのTOBはまだ中止していない?
鷲津F…アカマのFA(フィナンシャル・アドバイザー)であるスタンリー・ブラザーズへ買収提案をする
BWP…スタンリーとCLICを仲介(実は裏で西野が暗躍)、スタンリーはBWPからの買収に応じ、BWPはスタンリーの発行済株式と優先株の引き取りを発表
鷲津F…東京市場閉会間近でスタンリーのオルトX200億円分を解約し「すぐにいつもの口座に振り込んでおいてくれ」と宣言、なおかつスタンリーがすぐには資金手当ができないよう裏で手を回す。
MGS銀行ロンドン支店…スタンリーからの融資依頼を拒否
世間(表に出ている状況)…スタンリーが200億円を何とかできないという「噂」が拡がり、スタンリー株投売りが始まる
鷲津F…スタンリー株を「売って売って売りまくる」(アカマ株は売っていない)
世間…スタンリー株暴落、ついでにアカマ株も暴落、さらに連鎖的に世界的な経済危機状況となる
BWP…CLICの指示により(多分)アカマへのTOB中止発表?
鷲津F…アカマ再建試案を練っているところから(←劉からの最後の電話の直前シーン)、(多分)アカマの経営を左右できる程度の株数を取得。もしかするとBWPがTOBを中止した事により流れ込んできた分? あるいは株価がガクッと下がった事により保留者から流れてきた分もあり?
鷲津F・MGS銀行…アカマに社長交代を指示
アカマ…臨時取締役会開催、アカマ株暴落の上にスタンリーに何十億も無駄遣いしちゃって社長交代
MGS銀行…芝野に社長就任を要請
えーー、もしかしてこれはインサイダーよりもまず「風説の流布」じゃないのー?? ほら、「ビッグマネー」(2002年、フジ、原作・石田衣良、出演・長瀬智也、植木等他、脚本は「ハゲタカ」の林宏司)で最後に長瀬が逮捕された案件ですよ(←全ての知識をテレビドラマで得ている……)。株価操作のためにとんでもない噂とか情報をながしちゃいけませんっつーやつだ。……違うのかな。200億円手当できなかったのは噂じゃなくて事実だからいいのか。でも原作なんぞを読んでいると、スタンリーほどの会社が200億円ぽっち(しかもアメリカドルだと2億ドルちょっと)をなんとか出来ないってあるかなあとか思うのだが。傘下のファンドがオルトXからみで赤字を出しててその補填のためにとんでもないことになっているというのが本当にもうシャレになんないレベルだから?? それとも今回のコレが世界市場の時間差攻撃だから? ただ単に原作のスケールが無駄にでかすぎるのか?
どうも基本的なことをわかってないのが大問題だけど、日本の証券取引所だとまず値幅制限(株価の異常な急騰・暴落を防ぐために、株価の1日に変動できる上下の範囲を制限すること。制限値幅の限界まで上昇することをストップ高、下落することをストップ安という)があるからアカマ株も底なしには暴落しないよね? その点ニューヨーク証券取引所は値幅制限がないからスタンリー株は暴落しまくりだし、当然その影響から日本の証券所の株も激落するだろうけど。あれ? そういえば確か鷲津と飯島(中尾彬)がアカマの古谷社長(遠藤憲一)に最後通告する場面では、「スタンリーに乗せられてのアメリカ株式市場に上場」とかなんとか言っていたからどっちもニューヨーク証券取引所の話? だから鷲津ファンドの会議室のモニタにはアカマとスタンリーの株価グラフが同時に映し出されていてなおかつ両方ともどんどん下がりつつけていたっつーことか。
ではアカマ株とスタンリー株の大暴落がニューヨーク証券取引所での話だとして(鷲津ファンドが公開買付を発表したのは東京証券取引所上場の方のアカマ株だと思うけど)、アメリカでのインサイダー取引に関する規定が日本同様にあり、多分日本よりも格段に厳しいものであると想定してみるが、アメリカの法律は皆目見当が付かないのでとりあえず日本の法律に照らし合わせてチェックしてみる(とかいってて日本の金融商品取引法もこれっぽちも理解してないんだが)。
まず、インサイダー取引とは「上場会社または親会社・子会社の役職員や大株主などの会社関係者、および情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、特定有価証券等の売買を行うことをいい、金融商品取引法で規制されています。インサイダー取引は、金融商品市場の信頼を損なう代表的な不公正取引です。インサイダー取引を禁止する理由には、主に「投資者保護」、「金融商品市場への信頼確保」が目的とされております」(カブドットコム証券より)ということで、会社関係者がその立場でだけ得られる公表前の情報を元に株とかの売買しちゃいけません、っつーことだ。そしてこの「会社関係者」の中には株式公開買付等関係者も含まれるのである。また、公開買付者等関係者でなくなった後も1年間は各種インサイダー禁止規定が適用される模様。
そこで鷲津ファンドのインサイダー取引疑惑だが。まず鷲津ファンドではアカマへは株式公開買付をしていて、なおかつBWPとアカマが業務提携を発表したとしても(多分)公開買付の中止をしてなくて、さらに暴落時にも(多分)アカマ株は売っていない。だいたい、鷲津は世間にどう思われようともアカマを何とかしたいと思っているわけだから買うことはあっても売ることはないし、公開買付実施中は公開買付以外の方法で株を購入する事は出来ないという基本的な規定があるから、公開買付以外の売買はしていないはずである。だから、アカマに対してはインサイダー取引には当らないと推定。
一方、鷲津ファンドはスタンリーへは「買収提案」をしている。「買収提案」の中身が気になるところだが、主な買収方法である「相対取引」「市場内取引」「株式交換・移転」「公開買付(TOB)」のうち、あまり時間がないので(BWPにアカマのTOBを中止させるための時間は公開買付期間である1ヶ月以内?)TOBは実行しなかったものする。さらに第三者割当増資による株式の取得も株主総会の特別決議やら取締役会決議が必要なため、それもなしとする(これもそれもアメリカの法律がどうなっているんだかさっぱりだけど、とにかく基本的には日本と同じだとして)。
後々、必要以上にとにかく「売って売って売りまくる」ためには主要株主(総株主の議決権の10%以上を有するもの)であったか(売るだけの株があったか)、あるいは空売り(証券会社から株を借りての売買)するしかないと仮定する(←まったくわかってないのに断定)。また、やっぱり時間がないのでスタンリーの他の株主に対して何らかの手段も講じなかったものとする(プレミアムをつけて買付の約束をするとか)。さらにいくらなんでも基本的な禁止事項、「役員または主要株主による自社株の空売り行為の禁止(日本の場合、金融商品取引法第165条)」にも触れていないものとする(いくらなんでも鷲津ファンドの法律担当が止めるはず)。
主要株主だった場合、結局議決権総数の3分の1以上の保持だと拒否権を行使できてしまい、スタンリーとBWPの提携に異議を唱えることが出来てシナリオが狂ってしまうので、3分の1以下であるとするが、だとすると「売って売って売りまくる」程には売り切れないんじゃなかろうか。そこで「主要株主」ではないと推測する。するとやっぱり「売って売って売りまく」ったのは空売りということになる。
だいたい、(シナリオ通りに)スタンリーがBWPの方の買収提案に応じたんだから、鷲津ファンドは実際には買収行動はしていない可能性のほうが高いんじゃなかろうか。だってもともと本当は買収する気なんかないんだし。スタンリーの役員でも主要株主でないなら空売りするのは全然OK? でももしかして、そもそも「買収提案」をする事で、実際に買収行為を行わなくてもなんらかの法的な縛りが出て来るのかなー。あるいは他の方法で売買をあやつっていたのか? あー、やっぱりわからん(←株のことも法律のこともわかっていなさすぎだよ。)。
でも専門監修が4人もいて(経済監修:森生明、経済考証:勝又幹英、金融考証:鎌田伸尚、法律考証:南賢一)インサイダー取引になるかもしれないことに気がつかないなんて、あるわけないよね。
という訳でもう少し色々勉強してからまた「ハゲタカ」を見ようかなと思っている今日この頃(←まだ見るんかいっ)。ええ、東宝の12作品共通前売券が実はまだ1枚残っているのよ。ふふ(とか言ってて来週当りあっさり「アマルフィ」なんか見てたりして)。
2009年07月21日 (火)


このところ(といってもここ10年くらい)本を読むのが本当に遅くなってきてしまった。読む時間が無いと言うのもあるが1冊の本を読みきるのに時間がかかりすぎて、図書館から5冊くらい借りてきても1冊も読み切れずに返却することもザラだ。やっぱりもうオトシなのねぇ……(遠い目)。そんな中、私としては画期的な早さで読んだのが、前回読んだ「ハゲタカ(上)
[内容紹介]
「いつか日本を買収(バイアウト)するーー」。1年の海外放浪を経て、帰国した鷲津政彦(わしづまさひこ)が、まず標的(ターゲツト)に定めたのは、繊維業界の老舗(しにせ)「鈴紡」。一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫(しばのたけお)を招聘(しょうへい)し買収防衛を図る。その裏に、かつての芝野の上司で、UTB銀行頭取、飯島の思惑があった。激烈な買収戦争で最後に笑うのは?(『バイアウト』改題)(Amazon内容紹介より)
いやー、前回人物描写が薄っぺらとか言って悪うございました。前回とは格段に物語性が強くなったせいか、はたまたやっぱり前回よりも格段にキャラクタをしっかりと描ききっているせいか、読み応えがあって面白かったですよ。話は「ハゲタカI」あるいは土曜ドラマ版を見た人に取っては衝撃的なエピソードから始まり、その謎を背景に結構サスペンスタッチで進むところもあるが、相変わらず次から次と小難しい金融用語が出てくるのにも関わらず、やっぱり経済系のゲームをサクサクとクリアして行くような面白さがあります。
ただ、台詞が弱いのが残念(←エラソー)。現在の状況をほぼリアルタイムで反映した経済小説だからしかたないのかもしれないが、いかにもな説明的な台詞も多く(「何? 矢追町3丁目5番地1号で殺人事件が? 被害者はクリーニング店店主の男性? 凶器は刃渡り20cmの包丁、犯人は逃走中、よーしわかった!」みたいなー)、さらに台詞だけでキャラの違いがはっきり出るのは飯島亮介(コテコテの関西人のワル)とリン・ハットフォード(強気のアメリカ女)くらい、あとはかろうじて堀嘉彦(気がいいおじいちゃん)あたりくらいなもんである。まあ主人公・鷲津政彦の獲物をズンズンと追い込むような台詞も魅力的ではあるが。
また、鷲津が手に入れた最終兵器が、あれじゃなんでもアリになっちゃうじゃーんっつーところが残念だ。できれば今後はこれは使わないで話を進めて欲しい。あと、前回登場した老舗ホテルの女性経営者である松平貴子、ラスト近くまで「これじゃこの話の中ではこの人、必要ないんじゃないのか?」と思って読み進んできたのだが……なんというか、鷲津政彦サーガの中では野に咲く一論の花なのね。私的にはこれもアリかなあという気もするけど、話が美しくなりすぎて、せっかく地道に積み上げてきた物語を彼女を出すことによってチャラにしかねない効果もあるんじゃないかという気もする。
あとはアレだな。鷲津が新しく立ち上げたファンドの名前、「サムライ・キャピタル」って……。いくら鷲津政彦が「サムライ魂の男」だからって、これはどうなの? 「サムライ魂」はこの物語のキーワードだけどさー、違和感ありまくり。
そんな訳でこの本を読み終わる頃にはもうドラマ版鷲津政彦(キャストは大森南朋)とはまったく別のこの小説版の鷲津政彦ができあがっていました。で、続きの「レッドゾーン(上)
2009年07月20日 (月)
もういい加減にしろよ、と言う声が遠くから聞こえて来るような気が……。いや、遠くからじゃなくても近くからも聞こえているか。昨日の夜は子ども(10歳)は小学校の夏祭りに出かけ家人は仕事かなにかで遅くなると言うことだったので、じゃあ私はちょっと映画を見てこようかなーと言ったところ、
子ども「えーー、もしかしてまたハゲタカ?」
家人「また行くの? 一体何回目?」
子ども「お母さん、4回目だよ」(本当は8回目だが)
同じ曲や同じビデオを飽きもせずに毎日毎日聞いている君たちに言われたくないが。でも私もさすがに今週の水曜日のレディースデイを最後の「ハゲタカ」にしようとは思っていたのよ(←結局8回目を見るんかい)。ところが耳寄りな劇場情報が入って迷ってしまった訳です。今日現在東京地区で「ハゲタカ」を上映しているのは「お台場シネマメディアージュ」、「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 」、「ヒューマントラストシネマ 渋谷」「新宿ピカデリー」「TOHOシネマズ錦糸町」「ユナイテッド・シネマ豊洲」「109シネマズ グランベリーモール」の7館(新宿ピカデリーとTOHOシネマズ 六本木ヒルズ以外は夜間上映のみ)。しかし先週「ハゲタカ映画祭」が開催されたおかげなのか(参照:7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭)」)ここにきてユナイテッド・シネマ豊洲で12あるスクリーンのうち音響効果が最高に素晴らしい(らしい)というスクリーンNo.1でこの連休の間だけ「ハゲタカ」を上映するらしく、実際に豊洲のNo.1スクリーンで見た方々の絶賛の声が上がっていた訳です。
私はあまり耳がいい方でもなく音響効果にもこだわりが無い方なので、そこまでして見なくても別にいいんじゃないかと思ったのだが、しかし「連休の間だけ」「特別に」見られるというのが、なんか特別限定セールのチラシのように私の心に響いてしまったのか、はたまた今年の私の標語(←そんなもんあったんかい)「拾えるチャンスは拾っておけ」に響いてしまったのか、ついついまたもや足を伸ばしてしまいました。ちなみに最高に素晴らしい音響効果というのはDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)というやつで、「フィルムを使用せず、デジタル化された映像データをDLP CinemaR映写機を通してスクリーンに映しています。スクリーンの隅から隅までシャープで鮮明な高画質が投影され、音も圧縮されていないため非常にクリアです」とのことだ。
と言う訳で見てきたDLPの「ハゲタカ」ですが、音に対してとてつもなく鈍感な私でもわかるくらいの違いがありました。まあ、細かい違いは多分全然わかってないと思うのだが、まず重低音が全然違いました。すんごいズンズン迫って来るのよ。ファミレスで劉(玉山鉄二)が守山(高良健吾)に「誰かになるんだ」と言う場面なんか、あの効果音の重低音がズズンズズンときて、これじゃあ守山が洗脳されてもしかたねーなって感じ(え?)。あととても細かい背後の音までクリアに聞こえるので臨場感があるし、あちこちから聞こえる(ことになっている)音や会話が本当に立体的に耳に届くのにもびっくりですよ。また、ラストの「風が鳴る音」(参照:7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」)がぐぐっとくる音だったしね。
この調子で他の映画もこういう音響効果が素晴らしい劇場で見ると、もしかすると今までとは違った見方が出来るのかもね。でもこのスクリーンのいいところは何よりもサイズがでかいことだな。割と前の方で見ていたので今回は思い切り「ハゲタカ」を体感させていただきました。あと、椅子の座り心地が非常にいいだけでなく、椅子の肘掛けがそれぞれの座席分だけちゃんとあるというのもポイントだ(椅子の肘掛けはまだまだ隣の席と共有のところの方が多いんじゃないのか?)。
さて本編の方の今回の注目ポイントは劉が守山に「拾え、拾うんだ守山、拾わなきゃダメなんだ」というシーンですよ。前々からこの場面の劉が最初は眼鏡をかけていたのに最後のシーンでは眼鏡をかけていないので、いったいいつはずしたのか気になっていたのですが、ついつい、いつも入り込んで見てしまってチェックするのなんか忘れてしまうのだ。しかし今回は注目ですよ。何せ登場人物の心情について何の説明も無いこの映画では、眼鏡の掛け外しも非常に重要な心理表現の一つになっているからなー(参照:7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」)。
っつー訳で今回は劉をガン見。ニューヨーク時代の劉がこれまた妙にかわいい……。いや、ま、それは置いておいて。最初にケースから金を出す場面、400万円をテーブルに置く場面、守山が400万円を散らかす場面はまだ眼鏡をしている。「拾え、拾うんだ守山、拾わなきゃダメなんだ」と守山のポケットにお札をねじ込む場面もまだ眼鏡をしている。そして守山がお札を拾い始め、床に腰を落としてそれを見る劉、眼鏡がありません! それから椅子にこしかけて守山を見つめる最後のシーンも眼鏡なし。眼鏡あり場面の劉は守山をあくまでもアカマとの交渉のためのコマにすぎないと思って見ているけど、眼鏡なしの劉は、這いつくばって床に散乱するお札を拾う守山を同じ目線で見ているわけですね。そしてそれが一番最後の場面につながっている……。マンダリンでニューヨーク時代の鷲津(大森南朋)の思い出を語るときもそのときだけわざわざ眼鏡を外しているし、もちろん鷲津に駐車場で「お前は誰なんだ」と言われるシーンも、その後の朝方の場面も、そして一番最後の場面も眼鏡なしだ。
あー、眼鏡と言えば中延さん(志賀廣太郎)もたまに眼鏡を掛けているけど……でもこれは老眼鏡だから関係ないか。村田さん(嶋田久作)と古谷社長(遠藤憲一)、飯島(中尾彬)は眼鏡はずし場面なし。芝野(柴田恭兵)は眼鏡場面がないけど、これは正攻法の一直線男だから別にいいのか。それにしてもこの映画、眼鏡率高いよなあ。にもかかわらずあんなに眼鏡をかけたり外したりしてて、一体お前らの視力はいくつなんだ!と聞いてみたいところだ。ちなみに劇中で使用したメガネメーカーのハゲタカ特設ページはここ。
メガネパーク「ハゲタカ」特設ページ
鷲津眼鏡、50,400円也(フレームのみ)。うーむ、私も今年はそろそろ眼鏡を新しいのにしようかと思ってはいたが、そして私の場合近眼と乱視(そして老眼も…)がひどいのでレンズを入れるといつも非常にお値段がお高くなってしまうのでこの値段には別に驚かないけど(そのままの視力でレンズを選ぶととんでもなく分厚くなってしまうので薄めのししてもらうと高くなるし、物使いが荒いので傷がつきにくいのにしてもらってさらにお値段アップですよ)、でもこのタイプの眼鏡は絶対私には似合わないのが一番の問題だな(←同じのを掛ける気だったんかい)。まあそれ以前に私の場合、扱いが乱暴なのでフルフレームではない眼鏡だとあっという間に分解してしまうという最大の問題があるが。
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」←いまここ
7月22日「映画「ハゲタカ」9回目鑑賞「それはインサイダー取引なのか?」」
子ども「えーー、もしかしてまたハゲタカ?」
家人「また行くの? 一体何回目?」
子ども「お母さん、4回目だよ」(本当は8回目だが)
同じ曲や同じビデオを飽きもせずに毎日毎日聞いている君たちに言われたくないが。でも私もさすがに今週の水曜日のレディースデイを最後の「ハゲタカ」にしようとは思っていたのよ(←結局8回目を見るんかい)。ところが耳寄りな劇場情報が入って迷ってしまった訳です。今日現在東京地区で「ハゲタカ」を上映しているのは「お台場シネマメディアージュ」、「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 」、「ヒューマントラストシネマ 渋谷」「新宿ピカデリー」「TOHOシネマズ錦糸町」「ユナイテッド・シネマ豊洲」「109シネマズ グランベリーモール」の7館(新宿ピカデリーとTOHOシネマズ 六本木ヒルズ以外は夜間上映のみ)。しかし先週「ハゲタカ映画祭」が開催されたおかげなのか(参照:7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭)」)ここにきてユナイテッド・シネマ豊洲で12あるスクリーンのうち音響効果が最高に素晴らしい(らしい)というスクリーンNo.1でこの連休の間だけ「ハゲタカ」を上映するらしく、実際に豊洲のNo.1スクリーンで見た方々の絶賛の声が上がっていた訳です。
私はあまり耳がいい方でもなく音響効果にもこだわりが無い方なので、そこまでして見なくても別にいいんじゃないかと思ったのだが、しかし「連休の間だけ」「特別に」見られるというのが、なんか特別限定セールのチラシのように私の心に響いてしまったのか、はたまた今年の私の標語(←そんなもんあったんかい)「拾えるチャンスは拾っておけ」に響いてしまったのか、ついついまたもや足を伸ばしてしまいました。ちなみに最高に素晴らしい音響効果というのはDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)というやつで、「フィルムを使用せず、デジタル化された映像データをDLP CinemaR映写機を通してスクリーンに映しています。スクリーンの隅から隅までシャープで鮮明な高画質が投影され、音も圧縮されていないため非常にクリアです」とのことだ。
と言う訳で見てきたDLPの「ハゲタカ」ですが、音に対してとてつもなく鈍感な私でもわかるくらいの違いがありました。まあ、細かい違いは多分全然わかってないと思うのだが、まず重低音が全然違いました。すんごいズンズン迫って来るのよ。ファミレスで劉(玉山鉄二)が守山(高良健吾)に「誰かになるんだ」と言う場面なんか、あの効果音の重低音がズズンズズンときて、これじゃあ守山が洗脳されてもしかたねーなって感じ(え?)。あととても細かい背後の音までクリアに聞こえるので臨場感があるし、あちこちから聞こえる(ことになっている)音や会話が本当に立体的に耳に届くのにもびっくりですよ。また、ラストの「風が鳴る音」(参照:7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」)がぐぐっとくる音だったしね。
この調子で他の映画もこういう音響効果が素晴らしい劇場で見ると、もしかすると今までとは違った見方が出来るのかもね。でもこのスクリーンのいいところは何よりもサイズがでかいことだな。割と前の方で見ていたので今回は思い切り「ハゲタカ」を体感させていただきました。あと、椅子の座り心地が非常にいいだけでなく、椅子の肘掛けがそれぞれの座席分だけちゃんとあるというのもポイントだ(椅子の肘掛けはまだまだ隣の席と共有のところの方が多いんじゃないのか?)。
さて本編の方の今回の注目ポイントは劉が守山に「拾え、拾うんだ守山、拾わなきゃダメなんだ」というシーンですよ。前々からこの場面の劉が最初は眼鏡をかけていたのに最後のシーンでは眼鏡をかけていないので、いったいいつはずしたのか気になっていたのですが、ついつい、いつも入り込んで見てしまってチェックするのなんか忘れてしまうのだ。しかし今回は注目ですよ。何せ登場人物の心情について何の説明も無いこの映画では、眼鏡の掛け外しも非常に重要な心理表現の一つになっているからなー(参照:7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」)。
っつー訳で今回は劉をガン見。ニューヨーク時代の劉がこれまた妙にかわいい……。いや、ま、それは置いておいて。最初にケースから金を出す場面、400万円をテーブルに置く場面、守山が400万円を散らかす場面はまだ眼鏡をしている。「拾え、拾うんだ守山、拾わなきゃダメなんだ」と守山のポケットにお札をねじ込む場面もまだ眼鏡をしている。そして守山がお札を拾い始め、床に腰を落としてそれを見る劉、眼鏡がありません! それから椅子にこしかけて守山を見つめる最後のシーンも眼鏡なし。眼鏡あり場面の劉は守山をあくまでもアカマとの交渉のためのコマにすぎないと思って見ているけど、眼鏡なしの劉は、這いつくばって床に散乱するお札を拾う守山を同じ目線で見ているわけですね。そしてそれが一番最後の場面につながっている……。マンダリンでニューヨーク時代の鷲津(大森南朋)の思い出を語るときもそのときだけわざわざ眼鏡を外しているし、もちろん鷲津に駐車場で「お前は誰なんだ」と言われるシーンも、その後の朝方の場面も、そして一番最後の場面も眼鏡なしだ。
あー、眼鏡と言えば中延さん(志賀廣太郎)もたまに眼鏡を掛けているけど……でもこれは老眼鏡だから関係ないか。村田さん(嶋田久作)と古谷社長(遠藤憲一)、飯島(中尾彬)は眼鏡はずし場面なし。芝野(柴田恭兵)は眼鏡場面がないけど、これは正攻法の一直線男だから別にいいのか。それにしてもこの映画、眼鏡率高いよなあ。にもかかわらずあんなに眼鏡をかけたり外したりしてて、一体お前らの視力はいくつなんだ!と聞いてみたいところだ。ちなみに劇中で使用したメガネメーカーのハゲタカ特設ページはここ。
メガネパーク「ハゲタカ」特設ページ
鷲津眼鏡、50,400円也(フレームのみ)。うーむ、私も今年はそろそろ眼鏡を新しいのにしようかと思ってはいたが、そして私の場合近眼と乱視(そして老眼も…)がひどいのでレンズを入れるといつも非常にお値段がお高くなってしまうのでこの値段には別に驚かないけど(そのままの視力でレンズを選ぶととんでもなく分厚くなってしまうので薄めのししてもらうと高くなるし、物使いが荒いので傷がつきにくいのにしてもらってさらにお値段アップですよ)、でもこのタイプの眼鏡は絶対私には似合わないのが一番の問題だな(←同じのを掛ける気だったんかい)。まあそれ以前に私の場合、扱いが乱暴なのでフルフレームではない眼鏡だとあっという間に分解してしまうという最大の問題があるが。
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」←いまここ
7月22日「映画「ハゲタカ」9回目鑑賞「それはインサイダー取引なのか?」」
2009年07月19日 (日)


NHK土曜ドラマ版「ハゲタカ」および映画版「ハゲタカ」にハマった者なら誰でも通る道、原作読破ですよ。なんとか読みました、「ハゲタカ(上) (講談社文庫)
[内容紹介]
ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、バブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新な再プランを披露し、業績を上げていく。企業買収、再生の真実を克明に描いた問題作。(Amazon作品紹介より)
あちこちでドラマ版とは設定が全く違うと言うのは聞いていたので、鷲津政彦のキャラが違っていてもそれはもちろん想定の範囲内ってやつですが……まずしょっぱなから関西弁をしゃべる小男という設定で距離を置いてしまいそうになってしまいましたよ……。そしてそれよりもなによりも母親から「まーくん」って呼ばれているのが、もう……。いや、「ま」がつく名前の男の子はそりゃ「まーくん」って呼ばれるよね。大人になっても母親にだけはやっぱり「まーくん」って呼ばれるよね。それはわかっているの。でも。でも! 鷲津政彦が「まーくん」!!!! ちょっと打ちのめされてしまいました。いや、ま、この衝撃の一発で確かにドラマ版と原作は全く違うんだという認識が出来て(ショック療法?)、それはそれでよかったのかもね。
さて物語の方は小難しい経済用語がバンバン飛び出てくるのにも関わらず、経済物のゲーム(って、何だ?)のステージを少しずつクリアしていくかのような面白さがあり、上巻はともかく下巻に入ると一気に読み進んでしまいました。元銀行員の芝野健夫(ドラマ版のキャストは柴田恭兵)とジャズピアニスト上がりのファンドマネージャー鷲津政彦(ドラマ版キャストは大森南朋)という全くタイプの違う二人の企業再生家と、老舗ホテルの女性経営者・松平貴子(ドラマには出てこない)の足跡が少しずつ交差し紡がれてゆきそしてラストへと一気に収束してゆく。うーむ。しかしね、せっかくの読み応えのある物語なのにもかかわらず人物の存在感がすっげー薄いの。なんか登場人物が話を進めるためのコマに過ぎない感じがするのである。
特に鷲津政彦。まあドラマ版のキャラクタに思い入れがあるからそこらへんを割り引いたとしても、なんか非常にとらえどころの無いキャラに見えてしまいます。もちろんこの物語の中ではそれなりにリアリティがあると感じられる人物造形なのだけど、でもなんか納得できない。私は常々ドラマ版鷲津ってコミュケーション能力というか対人スキルが低すぎるんじゃないのか?と思っていたのだが(メディアに対しても他のことに対してもあんなに敵対的態度に出て交渉を行うって、それはないわーと思うわけですよ。まあ映画版ではずいぶんと大人になっちゃった気はするけど)、原作版の鷲津はその点ひじょーにオトナ。にこやかな笑顔と低姿勢で相手の懐に入って行き、気がついたらぐっさりと刺されるような、そんな感じ。でもなんだろうなあ、物語が進むにつれ、どんどん鷲津の個人的事情の描写が増えるのにも関わらず、なんかピンと来ない感じがする。やっぱりドラマ版鷲津フィルターが邪魔をしているのか。でもも作者もこの作品を書いた時点ではもしかして鷲津はまだまだ使い捨てのキャラだったのかなあ。
ところでドラマ版の方では芝野ばかりが企業再生家として注目を集めているけど、土曜ドラマ版第4話のオープニングの三島(栗山千明)の説明を聞いていると、芝野よりも鷲津の方が格段に企業再生家として優秀なんじゃないのか? 実際にはちゃんと結果を残しているのにもかかわらず余計なことを言わないどころか誤解されても無駄なことは一切言わない対人スキル低っっっな鷲津の偽悪者ぶりに、まあ私なんかすっかりやられちゃっているわけですよ(笑)。でもこの原作版では鷲津は外資のハゲタカファンドとしてやっぱり嫌われているものの、利益をきちんと上げるためにも、ちゃんとしっかり企業再生という目的に前面に出し、表のルートから裏のルートまで伝手を使いまくり交渉技術の限りを尽くして物事に当る、実に真っ当なキャラです。……もしかしてこの真っ当ぶりが気に入らないのかな、私は。
いや、でもラスト近くの鷲津と貴子の会話シーンはようございました。この物語の中で淡々とハゲタカになりきって仕事を押し進める鷲津には納得できなくても、ジャズピアニストであり一本筋が通った理由によってハゲタカであり続けた鷲津には納得できると言うことだろうか。あるいはきちんと描かれているので、ここでやっとドラマ版鷲津政彦を無視することができたと言うことか?(だめじゃん)
また芝野健夫がなんかうっすーい感じ。この人の場合この物語の中では鷲津政彦よりもさらに物語の「コマ」感が強く、せっかく鷲津と対比されるべき設定のはずなのに存在感が薄いので、浮いている感じすらすることがあるのは気のせいか? それに引き換え描写はそんなにないものの魅力的なキャラクタなのが松平貴子だ。この人の登場シーンはもっと多くても良かったかも。そしてこの物語の中で一番存在感があったのは脇キャラであるはずの三葉銀行の飯島亮介(ドラマ版キャストは中尾彬)ですよ。このダークヒーロー飯島はちょっと見逃せない。
まあ、そんな訳で今日は早速続編の「ハゲタカ2(上)
2009年07月18日 (土)
私はブログやサイトには政治的な書き込みはしないことにしている。言い出したらキリがないし、余計な反感を買うだけだし、第一、そんなものをここで読まされても読む人がしらける可能性が高いだけだしね。でも今回は一言だけ言っとくよ。
民主公約、夫婦別姓明記見送り 党内に根強い慎重論(朝日新聞)
なんじゃそりゃー! 見送り理由が「これまでは野党だから(否決前提に)提出できた」。つまり与党になる可能性が出てきた現在、実際に可決されちゃったらもう、たいへーんなんすから? ふざけるなーーーっ!!(by 鷲津政彦 in NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」第5話)。この調子じゃ他の法案だって今までのきれいごとから一転する可能性があるんじゃないのか?
私が結婚したのは 21年前だが、そのときは夫婦別姓なんぞ今ほどには一般的ではなく、私も別にわざわざ別の名前を名乗りたいと思った訳では全くなく、ただ単に結婚しても今までどおりの名前を使い続けたいというただそれだけのことが、ぜーんぜん認めてもらえなくて会社内でも結構な嫌がらせを受けてきたもんですよ。でもそれがいまじゃ会社でも結婚して名前(苗字)を変えないのは当たり前になってきたもんね。人事の社員情報登録システムでも結婚による改姓の場合、旧姓を呼称にするのがデフォルトの設定ですよ。もっともほとんどの人が「ビジネスネームとプライベートな名前を使い分けたいから」「いちいち会社でも色々変えるのが面倒くさいから」というのが理由で、自分の名前にこだわりがあるからという人は非常に少ないようだが。ま、別にそれはいいのよ、人それぞれだしね。
で、野党が20年前からぶち上げていた夫婦別姓選択制は、あくまでも「選択制」であって、やりたくない人はしなくて全然結構、あくまでもどっちでも選べますよという代物なのになーんでそんなに根強い反対があるのか20年以上たった今でもわからん。「家族制度が崩壊するから(by 自民党)」って、本当に訳わからない。でも戸籍方面では何も変わってないけど、住民票表記の方は実生活に合わせてどんどん変わってきているもんね。たとえば婚外子表記は「男・女」から嫡出子と同じ「子」へ、内縁の夫婦(事実婚)である同居人は「未届妻(もしくは夫)」というように。
「現実から目を背けるな」「それが、君(民主党)の役割だ」(by 劉一華 in 映画「ハゲタカ」)。
民主公約、夫婦別姓明記見送り 党内に根強い慎重論(朝日新聞)
なんじゃそりゃー! 見送り理由が「これまでは野党だから(否決前提に)提出できた」。つまり与党になる可能性が出てきた現在、実際に可決されちゃったらもう、たいへーんなんすから? ふざけるなーーーっ!!(by 鷲津政彦 in NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」第5話)。この調子じゃ他の法案だって今までのきれいごとから一転する可能性があるんじゃないのか?
私が結婚したのは 21年前だが、そのときは夫婦別姓なんぞ今ほどには一般的ではなく、私も別にわざわざ別の名前を名乗りたいと思った訳では全くなく、ただ単に結婚しても今までどおりの名前を使い続けたいというただそれだけのことが、ぜーんぜん認めてもらえなくて会社内でも結構な嫌がらせを受けてきたもんですよ。でもそれがいまじゃ会社でも結婚して名前(苗字)を変えないのは当たり前になってきたもんね。人事の社員情報登録システムでも結婚による改姓の場合、旧姓を呼称にするのがデフォルトの設定ですよ。もっともほとんどの人が「ビジネスネームとプライベートな名前を使い分けたいから」「いちいち会社でも色々変えるのが面倒くさいから」というのが理由で、自分の名前にこだわりがあるからという人は非常に少ないようだが。ま、別にそれはいいのよ、人それぞれだしね。
で、野党が20年前からぶち上げていた夫婦別姓選択制は、あくまでも「選択制」であって、やりたくない人はしなくて全然結構、あくまでもどっちでも選べますよという代物なのになーんでそんなに根強い反対があるのか20年以上たった今でもわからん。「家族制度が崩壊するから(by 自民党)」って、本当に訳わからない。でも戸籍方面では何も変わってないけど、住民票表記の方は実生活に合わせてどんどん変わってきているもんね。たとえば婚外子表記は「男・女」から嫡出子と同じ「子」へ、内縁の夫婦(事実婚)である同居人は「未届妻(もしくは夫)」というように。
「現実から目を背けるな」「それが、君(民主党)の役割だ」(by 劉一華 in 映画「ハゲタカ」)。
2009年07月17日 (金)
今日は会社を午後休んで見に行ったのだが……私と来たら今月一体何回会社を早退しているのだ。これはやばい……依存症というやつだろうか。しかも色々と危険水域のような気がする。でももう来週いっぱいで東京地区の上映は99%がた終わるしー、最後くらいいいよね?(←一体誰に聞いているんだか)。
今日は新宿ピカデリー午後3時コースか、はたまた今日が最終上映日の新宿グランドオデオン午後4時30分コースにするかちと迷う。しかしここらで新しい劇場を開拓しておくか、と時間変更になる場合もあるとスケジュール表に書いてあったため念のためオデオンに電話してみると。「次のハゲタカは何時からになりますか?」「7時からになります」「え? 7時って午後7時ですか? 午後4時半でなく?」「はい、7時です」。時間変更幅大きすぎ。結局都合が付かずにいつもの新宿ピカデリーに行ったものの、いつもは満席なのに今日は3分の2くらいの入り。もしかして今日はほとんどの上映館で「ハゲタカ」は最終回のため、みんなそっちの方に行っちゃっているのか?(なお新宿ピカデリーは現時点ではまだ最終日がいつかアナウンスが出ていない)。
ところで今日はまだ前回の「ハゲタカ映画祭」の余韻が残っていたせいか(7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭)」)、場面場面で映画祭のときの皆様のツッコミの数々が頭の中で静かにリフレインしていました。「アカマ新車発表会」の時には映画の中の観客と一緒にあやうく拍手をしそうになり、鷲津(大森南朋)の出陣シーンでは「生着替え! メガネ、メガネ!」、「お引き受けいたしましょう」のシーンでは「イクラがこぼれている」、1回目に「お前は誰なんだ」と聞かれたときの劉(玉山鉄二)の「オレはアンタだ」の場面で「劉の手が震えている」、そして劉が守山(高良健吾)に「400万だ。年収の3倍くらいはあるだろ」というシーンでは「年収130万かよ」、などなど。じゃあ、リセットするためにもあともう1回は見ておかなきゃだめか(おいっ!)。
さてこの映画の中で何度も使われている「アカマに夢と希望を与えられきた」と言う台詞、私は車には何の興味もなく、車の免許すら持ってない人間なので「アカマは日本そのもの」という言い回しと派遣切りの話から漠然とアカマのモデルはトヨタか、あるいは「世界のサーキットを疾走していたアカマの車」という台詞からせいぜいパリダカールラリーの三菱、ルマンのマツダあたりかと思っていました。だから「アカマに夢と希望」とか言われても「へー」「ふーん」「ほー」としか思わなかったわけですよ。本当に車に興味がないから。中京地区に住んでいる人ならともかく一般的にトヨタ車にそんなに夢持つか? だったら日産のフェアレディZとか、団塊世代の夢だったならスカイラインとかあたりの方がまだ納得できそうな気がするけど、でもそこら辺わからないのはやっぱり私が車に興味がないからかなーと思っておりました。
でも今回、何度目かの「アカマに夢と希望」という台詞を聞いて、アカマはトヨタでも三菱でもマツダない(もちろん日産でもスズキでもいすずでもふそうでもない)と思いあたりました。もちろん「アカマは日本そのもの」という部分はトヨタなんだろうけど、でも劉にとっても芝野(柴田恭兵)にとっても夢と憧れの象徴で、なおかつ南の島でやさぐれていた鷲津がその名前を聞いて芝野からちょっと話だけでも聞いてみようかと思った自動車会社が実際にあるとしたら、それはホンダじゃないのか? だとしたらみんなの行動がすごく納得出来るのだが。もし私が鷲津だったとしたら(←ありえねー)心動かされるのはホンダですよ。車に何の興味も無い私でも(←しつこい)、ホンダがF1から撤退と言うニュースには「あー、日本経済はこんなにも……」と思ったし、もし今ホンダが倒産寸前でアシモ達が身売りしなくちゃならない状況になるんだとしたら、やっぱりなんとかしなくちゃと思うような気がするんだよなあ。
そして今回ついつい目が行ってしまったのは鷲津ファンドのミーティングルームです。実用的でシンプルで美しい部屋だよね。窓際の個人ブースは透明なガラス壁で仕切られていて(柱を挟んで3個+3個)、そのガラスの壁には白いペンで色々書き込みがあって(付箋紙とかじゃないのよ)。正面の3面ディスプレイはモニタに鷲津マークの地模様が表示されていてカッコいい(でも文字の可読性は落ちるか)。そして右側の壁は使わないときは普通の壁なのにミーティングの時はホワイトボードになっていて非常に実用的。鷲津ルームはガラス壁の部屋で中身はやっぱりシンプルですっきり実用的。あと中央のデスクと椅子だが、正面の鷲津椅子を除くと8席あってそこに皆びっちり座っていたので、鷲津ファンドのメインの社員は鷲津を除いて、村田さん(嶋田久作)と中延さん(志賀廣太郎)、アンナ(ドバイにご一緒)、若槻さんを含む8名っつーことか? デューデリを行うには少ないような気もするけど、少数精鋭なのか?(訂正:7/20 座席は左側5席に右側4席で9名分でした。ま、それでも十分に少ないが)。
ああ、またもや話がどんどんはずれてゆく。
ところで鷲津がオルトX200億円分を売却した後にスタンリー株をばしばし売却しまくっていたのはインサイダー取引になるのではないのか?と指摘しているサイトがあってびっくりだ。インサイダー取引に関する条項をチェックしてみたら(インサイダー取引とは会社内外等で重要な情報を得ることができる立場にある者がその情報をもとに該当会社株の売買をすることですね。つい最近実際にあったニュースではカルピス社員の妻と味の素社員が公表前に得た合併の情報を元に株を売買したことで逮捕されている)、「内部者情報を利用した株式の公開買付けに関しても、同様の規制がなされており、公開買付関係者等(第167条第1項)やその情報受領者(第167条第3項)がその主体となる」(Wikipediaより)とのことだ。つまりスタンリーに対してTOBをやらかしちゃっている以上、インサイダー取引規制法は適用される可能性は高いようですね。鷲津政彦、絶体絶命……?
なお、映画を見終わってから紀伊国屋書店を通り抜けたら入口前のワゴンとTV関連本コーナーにはまだ原作の文庫本が平台に並べてありました(「ノルウェイの森」のすぐ上だよ)。「レッドゾーン(上)
(下)
」の方はもう目立つところには見当たらなかったけど。それにしても「真夏のオリオン」とか「MW」とか「ROOKIES」は写真集が出ているのに、なんで「ハゲタカ」は出ていないんだー。今どきのイケメン男子がちゃんと3人も出ていて(松田龍平、玉山鉄二、高良健吾)、なおかつスーツ萌え・メガネ男子萌えの皆様にもアピール高いのにーー。もしかして主役の大森南朋がやっぱり地味過ぎ? サブの志賀廣太郎や嶋田久作、抑えの柴田恭兵がクセがあり過ぎ? でも需要な結構あると思うだけどなー。
さてそろそろ夏コミの原稿にとりかからなくては。と言ってもいまからやってもほぼ絶望的なのだが……「俺は、日本人の勤勉さや誠実さに誇りを持っている。この国は、 まだまだ捨てたものじゃない。このままで終わってたまるか」(by 芝野健夫 in アカマ本社ロビー)。うーむ、私に足りないのは勤勉さか?
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」←いまここ
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」
7月22日「映画「ハゲタカ」9回目鑑賞「それはインサイダー取引なのか?」」
今日は新宿ピカデリー午後3時コースか、はたまた今日が最終上映日の新宿グランドオデオン午後4時30分コースにするかちと迷う。しかしここらで新しい劇場を開拓しておくか、と時間変更になる場合もあるとスケジュール表に書いてあったため念のためオデオンに電話してみると。「次のハゲタカは何時からになりますか?」「7時からになります」「え? 7時って午後7時ですか? 午後4時半でなく?」「はい、7時です」。時間変更幅大きすぎ。結局都合が付かずにいつもの新宿ピカデリーに行ったものの、いつもは満席なのに今日は3分の2くらいの入り。もしかして今日はほとんどの上映館で「ハゲタカ」は最終回のため、みんなそっちの方に行っちゃっているのか?(なお新宿ピカデリーは現時点ではまだ最終日がいつかアナウンスが出ていない)。
ところで今日はまだ前回の「ハゲタカ映画祭」の余韻が残っていたせいか(7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭)」)、場面場面で映画祭のときの皆様のツッコミの数々が頭の中で静かにリフレインしていました。「アカマ新車発表会」の時には映画の中の観客と一緒にあやうく拍手をしそうになり、鷲津(大森南朋)の出陣シーンでは「生着替え! メガネ、メガネ!」、「お引き受けいたしましょう」のシーンでは「イクラがこぼれている」、1回目に「お前は誰なんだ」と聞かれたときの劉(玉山鉄二)の「オレはアンタだ」の場面で「劉の手が震えている」、そして劉が守山(高良健吾)に「400万だ。年収の3倍くらいはあるだろ」というシーンでは「年収130万かよ」、などなど。じゃあ、リセットするためにもあともう1回は見ておかなきゃだめか(おいっ!)。
さてこの映画の中で何度も使われている「アカマに夢と希望を与えられきた」と言う台詞、私は車には何の興味もなく、車の免許すら持ってない人間なので「アカマは日本そのもの」という言い回しと派遣切りの話から漠然とアカマのモデルはトヨタか、あるいは「世界のサーキットを疾走していたアカマの車」という台詞からせいぜいパリダカールラリーの三菱、ルマンのマツダあたりかと思っていました。だから「アカマに夢と希望」とか言われても「へー」「ふーん」「ほー」としか思わなかったわけですよ。本当に車に興味がないから。中京地区に住んでいる人ならともかく一般的にトヨタ車にそんなに夢持つか? だったら日産のフェアレディZとか、団塊世代の夢だったならスカイラインとかあたりの方がまだ納得できそうな気がするけど、でもそこら辺わからないのはやっぱり私が車に興味がないからかなーと思っておりました。
でも今回、何度目かの「アカマに夢と希望」という台詞を聞いて、アカマはトヨタでも三菱でもマツダない(もちろん日産でもスズキでもいすずでもふそうでもない)と思いあたりました。もちろん「アカマは日本そのもの」という部分はトヨタなんだろうけど、でも劉にとっても芝野(柴田恭兵)にとっても夢と憧れの象徴で、なおかつ南の島でやさぐれていた鷲津がその名前を聞いて芝野からちょっと話だけでも聞いてみようかと思った自動車会社が実際にあるとしたら、それはホンダじゃないのか? だとしたらみんなの行動がすごく納得出来るのだが。もし私が鷲津だったとしたら(←ありえねー)心動かされるのはホンダですよ。車に何の興味も無い私でも(←しつこい)、ホンダがF1から撤退と言うニュースには「あー、日本経済はこんなにも……」と思ったし、もし今ホンダが倒産寸前でアシモ達が身売りしなくちゃならない状況になるんだとしたら、やっぱりなんとかしなくちゃと思うような気がするんだよなあ。
そして今回ついつい目が行ってしまったのは鷲津ファンドのミーティングルームです。実用的でシンプルで美しい部屋だよね。窓際の個人ブースは透明なガラス壁で仕切られていて(柱を挟んで3個+3個)、そのガラスの壁には白いペンで色々書き込みがあって(付箋紙とかじゃないのよ)。正面の3面ディスプレイはモニタに鷲津マークの地模様が表示されていてカッコいい(でも文字の可読性は落ちるか)。そして右側の壁は使わないときは普通の壁なのにミーティングの時はホワイトボードになっていて非常に実用的。鷲津ルームはガラス壁の部屋で中身はやっぱりシンプルですっきり実用的。あと中央のデスクと椅子だが、正面の鷲津椅子を除くと8席あってそこに皆びっちり座っていたので、鷲津ファンドのメインの社員は鷲津を除いて、村田さん(嶋田久作)と中延さん(志賀廣太郎)、アンナ(ドバイにご一緒)、若槻さんを含む8名っつーことか? デューデリを行うには少ないような気もするけど、少数精鋭なのか?(訂正:7/20 座席は左側5席に右側4席で9名分でした。ま、それでも十分に少ないが)。
ああ、またもや話がどんどんはずれてゆく。
ところで鷲津がオルトX200億円分を売却した後にスタンリー株をばしばし売却しまくっていたのはインサイダー取引になるのではないのか?と指摘しているサイトがあってびっくりだ。インサイダー取引に関する条項をチェックしてみたら(インサイダー取引とは会社内外等で重要な情報を得ることができる立場にある者がその情報をもとに該当会社株の売買をすることですね。つい最近実際にあったニュースではカルピス社員の妻と味の素社員が公表前に得た合併の情報を元に株を売買したことで逮捕されている)、「内部者情報を利用した株式の公開買付けに関しても、同様の規制がなされており、公開買付関係者等(第167条第1項)やその情報受領者(第167条第3項)がその主体となる」(Wikipediaより)とのことだ。つまりスタンリーに対してTOBをやらかしちゃっている以上、インサイダー取引規制法は適用される可能性は高いようですね。鷲津政彦、絶体絶命……?

さてそろそろ夏コミの原稿にとりかからなくては。と言ってもいまからやってもほぼ絶望的なのだが……「俺は、日本人の勤勉さや誠実さに誇りを持っている。この国は、 まだまだ捨てたものじゃない。このままで終わってたまるか」(by 芝野健夫 in アカマ本社ロビー)。うーむ、私に足りないのは勤勉さか?
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」←いまここ
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」
7月22日「映画「ハゲタカ」9回目鑑賞「それはインサイダー取引なのか?」」
2009年07月15日 (水)
6.5回目って一体何かっつーと、昨日(7月14日)劇場に足を運んだのは映画「ハゲタカ」を見るためだけでなく「ハゲタカ映画祭」に参加するためだったからだ。
世の中には本当にすごい企画力と実行力をもった方々がいて、なんと映画館のスクリーンを貸し切って「ハゲタカ」を上映し、皆で騒いで突っ込んで楽しもう!という企画があったのである。……ええ、ずっと放置プレイだったmixiですが、ついに半月前に参加してしまった「ハゲタカ」コミュでの出来事でございます。私は人見知りが激しくなおかつ超出不精なので知らないところや知らない人に会うのが大嫌いなのだが(実際の行動からはそれは全くうかがえないかもしれないが、基本的に私は引きこもり体質なのだ)、これは見逃す手はない。そんな訳でコミュで「ハゲタカ映画祭」のアナウンスがあって間もなく参加申込をポチっとしてしまいました。いくら「映画祭」とはいえ知らない人ばかりの場所に行くなんざ20年以上ぶりだ。
しかし実は昨日は仕事の締めがあってもしかすると19時から開催するこのイベントに参加できないかもという状況、同じグループで仕事をしている同僚のY岡さんには「今日は何があっても定時に帰るから!」と宣言したものの、仕事が全然はかどらない! この日までに提出してくれと頼んであった処理が来ていない! 終業時刻間近なのに余計な電話が入る!(いや、掛けてきた方はもちろん余計じゃないわけだが)、先月処理分のミスが発覚する! などなど私の行く手を阻む魔の手が伸びる! オーマイガーーーー! しかし今日は残業はできない、今日に限って部長が早引けしていないのをいいことに「あとは明日やりますからっっっ!」とY岡さんが何か言う前に会社を飛び出した私だ。
目的地は豊洲のユナイテッドシネマ豊洲。「鷲津ファンド ハゲタカ映画祭受付」には主催者他スタッフの方々がいて「ロケ地ガイド(飲食店編)」や「ハゲタカ年表」などの関連資料や「鷲津ファンド」バッジを渡してくれる。うーむ、やっぱり私程度のレベルでハゲタカ本を作るなんざ100年早かったよ……。そしてこの場所に集まったのは私なんざド素人レベルの、濃い「ハゲタカ」廃人70名余りですよ、ほぼ満席。しかもただの濃いマニアなだけでなくどうやら映画にエキストラ参加された方々も沢山いらしていたようで、始まると映画へのツッコミだけでなくトリビアも色々披露されていました。
さてこの映画祭、貸し切りなので思う存分台詞でも何でも叫んで突っ込んでOKな企画だったのだが、他の映画でならともかくこの「ハゲタカ」でそんなにノリノリに叫ぶって?? かつて100万年ほど前に「ジーザス・クライスト・スーパースター」を名画座に見に行くと、きまって「ロッキーホラーショー」とセットの2本組みになっていたものだったが、この「ロッキー」が元祖観客参加型の映画といってもよく、よく映画内容に合わせて観客が一緒に歌ったり米撒いたりしてて、「ジーサス」のみ目的で行っていた私なんぞは目を丸くして見ていたもんです。でもあれは一応ロックミュージカルだからありだったんだろうしなあ、とか思っていた訳ですよ。
で、始まるといくらなんでも「ロッキーホラーショー」のような騒ぎではなかったものの(やっぱりこの映画の場合はついつい映画本編の方に入り込んで見ちゃうから)、エキストラ参加の方々の「ここのシーン(に出ている)!」「この時はもっと長時間撮影していた」などというトリビアの合間に濃いツッコミが入る入る。鷲津(大森南朋)の出陣シーンでは「鷲津の生着替えよ!」「ベスト、キター」「メガネ、装着!」「ほらあそこにベッドが!」の声が(やっぱりポイントはそこだよね!)。おみ足がナイスな鷲津inドバイシーンでは「出た、埼玉のドバイ!」の声が(笑)、また劉(玉山鉄二)と守山(高良健吾)のファミレスのシーンでは「守山、洗脳されてる!」、そして涙目の劉のシーンでは「あーあ」「泣かしちゃった」「もう、いじめっ子だから」という声が。
実家にいたときはよく妹とテレビドラマを思い切り突っ込みながら見ていて、それを聞いていた母親に「そんなに文句が有るなら見なきゃいいのに」とか言われていたものだが、あれは文句じゃないのよ、ママン。ああいう楽しみ方なのよ。それを今回「ハゲタカ」で出来るとは! いやはや面白いイベントでございました。主催者の方の企画・実行・取りまとめ力に思い切り感謝乾杯。
さて、今日は真面目に仕事しなくちゃ。
世の中には本当にすごい企画力と実行力をもった方々がいて、なんと映画館のスクリーンを貸し切って「ハゲタカ」を上映し、皆で騒いで突っ込んで楽しもう!という企画があったのである。……ええ、ずっと放置プレイだったmixiですが、ついに半月前に参加してしまった「ハゲタカ」コミュでの出来事でございます。私は人見知りが激しくなおかつ超出不精なので知らないところや知らない人に会うのが大嫌いなのだが(実際の行動からはそれは全くうかがえないかもしれないが、基本的に私は引きこもり体質なのだ)、これは見逃す手はない。そんな訳でコミュで「ハゲタカ映画祭」のアナウンスがあって間もなく参加申込をポチっとしてしまいました。いくら「映画祭」とはいえ知らない人ばかりの場所に行くなんざ20年以上ぶりだ。
しかし実は昨日は仕事の締めがあってもしかすると19時から開催するこのイベントに参加できないかもという状況、同じグループで仕事をしている同僚のY岡さんには「今日は何があっても定時に帰るから!」と宣言したものの、仕事が全然はかどらない! この日までに提出してくれと頼んであった処理が来ていない! 終業時刻間近なのに余計な電話が入る!(いや、掛けてきた方はもちろん余計じゃないわけだが)、先月処理分のミスが発覚する! などなど私の行く手を阻む魔の手が伸びる! オーマイガーーーー! しかし今日は残業はできない、今日に限って部長が早引けしていないのをいいことに「あとは明日やりますからっっっ!」とY岡さんが何か言う前に会社を飛び出した私だ。
目的地は豊洲のユナイテッドシネマ豊洲。「鷲津ファンド ハゲタカ映画祭受付」には主催者他スタッフの方々がいて「ロケ地ガイド(飲食店編)」や「ハゲタカ年表」などの関連資料や「鷲津ファンド」バッジを渡してくれる。うーむ、やっぱり私程度のレベルでハゲタカ本を作るなんざ100年早かったよ……。そしてこの場所に集まったのは私なんざド素人レベルの、濃い「ハゲタカ」廃人70名余りですよ、ほぼ満席。しかもただの濃いマニアなだけでなくどうやら映画にエキストラ参加された方々も沢山いらしていたようで、始まると映画へのツッコミだけでなくトリビアも色々披露されていました。
さてこの映画祭、貸し切りなので思う存分台詞でも何でも叫んで突っ込んでOKな企画だったのだが、他の映画でならともかくこの「ハゲタカ」でそんなにノリノリに叫ぶって?? かつて100万年ほど前に「ジーザス・クライスト・スーパースター」を名画座に見に行くと、きまって「ロッキーホラーショー」とセットの2本組みになっていたものだったが、この「ロッキー」が元祖観客参加型の映画といってもよく、よく映画内容に合わせて観客が一緒に歌ったり米撒いたりしてて、「ジーサス」のみ目的で行っていた私なんぞは目を丸くして見ていたもんです。でもあれは一応ロックミュージカルだからありだったんだろうしなあ、とか思っていた訳ですよ。
で、始まるといくらなんでも「ロッキーホラーショー」のような騒ぎではなかったものの(やっぱりこの映画の場合はついつい映画本編の方に入り込んで見ちゃうから)、エキストラ参加の方々の「ここのシーン(に出ている)!」「この時はもっと長時間撮影していた」などというトリビアの合間に濃いツッコミが入る入る。鷲津(大森南朋)の出陣シーンでは「鷲津の生着替えよ!」「ベスト、キター」「メガネ、装着!」「ほらあそこにベッドが!」の声が(やっぱりポイントはそこだよね!)。おみ足がナイスな鷲津inドバイシーンでは「出た、埼玉のドバイ!」の声が(笑)、また劉(玉山鉄二)と守山(高良健吾)のファミレスのシーンでは「守山、洗脳されてる!」、そして涙目の劉のシーンでは「あーあ」「泣かしちゃった」「もう、いじめっ子だから」という声が。
実家にいたときはよく妹とテレビドラマを思い切り突っ込みながら見ていて、それを聞いていた母親に「そんなに文句が有るなら見なきゃいいのに」とか言われていたものだが、あれは文句じゃないのよ、ママン。ああいう楽しみ方なのよ。それを今回「ハゲタカ」で出来るとは! いやはや面白いイベントでございました。主催者の方の企画・実行・取りまとめ力に思い切り感謝乾杯。
さて、今日は真面目に仕事しなくちゃ。
2009年07月13日 (月)
6回目。もうほとんどの映画館では上映が終わってしまって、残りの上映館もあらかた今週一杯という状況だ。これから映画のDVDが出るまで一体どうやって過ごせというのだ(はぁ~)。
今日もまた子ども(10歳)に留守番をさせて家を出たのだが、「え--! また見るの-!? これで3回目じゃない!」と言われてしまいました。ゴメン、言ってなかったけど本当はもう6回目なの。それにしてもさ、うちは先日家人が「スタートレック」を3回見に行ってるし、子どもだってお気に入りのPerfumeの曲や陣内智則のネタをいい加減にしろっ!というくらい毎日繰り返し繰り返し見ていて、通常のご家庭よりは格段に「ハマる」という事に理解があるはずなのに、この反応。ま、いいんだけどさ-。
さて、1回目はストーリーを追うのに必死で、2回~4回目は色々理解したくて、そして5回目は字幕を読むのに必死で、ただ何も考えずにこの映画を見るという事が出来ていなかったように思う。そこで今回は何も考えずにただひたすら「ハゲタカ」の世界を感じよう、と思ってスクリーンに向かったわけですが……やっぱりダメだったよ、ママン……。無我の境地で作品を見るにはまだまだ私の修業が足りないのか。あとどれくらい修業を積めば道が見えてくるのであろうか(遠い目)。
それにしてもね、今回はあのラストで泣きそうになってしまいました、6回目にして初めて。鷲津(大森南朋)が また背負ってしまったものの大きさに見ているこちらの方が胸が締め付けられ、でも、あの「焼け野原」に、そして真っ直ぐ延びた1本の道に、立ち向かう決意をしたファンドマネージャー・鷲津政彦の顔にすっかりやられてしまいました。
また、このところ「ハゲタカ」関係の雑誌記事を色々あさっているのだが、インタビューを受ける大森南朋と鷲津政彦が全く一致しない。この人(大森南朋)がどうしてあんな風(鷲津政彦)になっちゃうのか、本当に不思議でしょうがない。……とか思いながら見ちゃうのも煩悩鑑賞の一因だ。
あと私としては前にも書いたが、劉一華(玉山鉄二)に「ご一緒にどうですか」と言われて鷲津が目で返事するのが一番の萌えポイントな訳だが、ドバイの王子宅でスタスタ歩く姿も非常にポイントが高うございました。あの上体に対して足が細すぎで、その細い足が小学生みたいに手を振って歩幅大きくスタスタ歩く様がようございました。鷲津政彦、ラブリー。またいきなり王子とタメでアラビア語を話すのも実にナイス(「リアンナカ・ラム・タクル・アイィシャイ」とかちゃんと言ってみたいところだ)で、アラビア語は無理でもせめて英語くらいは鷲津レベルに近づけるべく勉強しようかと一瞬思ってしまいました(本当に一瞬だが)。
でも一番クラクラするのは鷲津がすっごくいいスーツをパリッと着こなしているところだね。しかも三つ揃いで、おまけにみんなオシャレさんだから芝野(柴田恭兵)以外はネクタイとコーディネートしたポケットチーフをのぞかせちゃっててさ(出陣式?の「じゃ、行きましょうか」の前のお着替えシーンもナイスだし、上着とベストを脱いでサスペンダー姿での苦悩シーンもようございます。ただし同じサスペンダー姿でも「売って売って売りまくれ!」のシーンはなんか子豚ちゃんだったが)。でも今あんなスーツを着ていたら、あと3年後くらいに「ハゲタカ」の続編がNHK土曜ドラマで制作された時に(←断定)予算がないNHKでは着る服が無くなっちゃうんじゃないのか?という余計な心配までしてしまいました。
という訳でいまさらだが折り畳みます。
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」←いまここ
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」
今日もまた子ども(10歳)に留守番をさせて家を出たのだが、「え--! また見るの-!? これで3回目じゃない!」と言われてしまいました。ゴメン、言ってなかったけど本当はもう6回目なの。それにしてもさ、うちは先日家人が「スタートレック」を3回見に行ってるし、子どもだってお気に入りのPerfumeの曲や陣内智則のネタをいい加減にしろっ!というくらい毎日繰り返し繰り返し見ていて、通常のご家庭よりは格段に「ハマる」という事に理解があるはずなのに、この反応。ま、いいんだけどさ-。
さて、1回目はストーリーを追うのに必死で、2回~4回目は色々理解したくて、そして5回目は字幕を読むのに必死で、ただ何も考えずにこの映画を見るという事が出来ていなかったように思う。そこで今回は何も考えずにただひたすら「ハゲタカ」の世界を感じよう、と思ってスクリーンに向かったわけですが……やっぱりダメだったよ、ママン……。無我の境地で作品を見るにはまだまだ私の修業が足りないのか。あとどれくらい修業を積めば道が見えてくるのであろうか(遠い目)。
それにしてもね、今回はあのラストで泣きそうになってしまいました、6回目にして初めて。鷲津(大森南朋)が また背負ってしまったものの大きさに見ているこちらの方が胸が締め付けられ、でも、あの「焼け野原」に、そして真っ直ぐ延びた1本の道に、立ち向かう決意をしたファンドマネージャー・鷲津政彦の顔にすっかりやられてしまいました。
また、このところ「ハゲタカ」関係の雑誌記事を色々あさっているのだが、インタビューを受ける大森南朋と鷲津政彦が全く一致しない。この人(大森南朋)がどうしてあんな風(鷲津政彦)になっちゃうのか、本当に不思議でしょうがない。……とか思いながら見ちゃうのも煩悩鑑賞の一因だ。
あと私としては前にも書いたが、劉一華(玉山鉄二)に「ご一緒にどうですか」と言われて鷲津が目で返事するのが一番の萌えポイントな訳だが、ドバイの王子宅でスタスタ歩く姿も非常にポイントが高うございました。あの上体に対して足が細すぎで、その細い足が小学生みたいに手を振って歩幅大きくスタスタ歩く様がようございました。鷲津政彦、ラブリー。またいきなり王子とタメでアラビア語を話すのも実にナイス(「リアンナカ・ラム・タクル・アイィシャイ」とかちゃんと言ってみたいところだ)で、アラビア語は無理でもせめて英語くらいは鷲津レベルに近づけるべく勉強しようかと一瞬思ってしまいました(本当に一瞬だが)。
でも一番クラクラするのは鷲津がすっごくいいスーツをパリッと着こなしているところだね。しかも三つ揃いで、おまけにみんなオシャレさんだから芝野(柴田恭兵)以外はネクタイとコーディネートしたポケットチーフをのぞかせちゃっててさ(出陣式?の「じゃ、行きましょうか」の前のお着替えシーンもナイスだし、上着とベストを脱いでサスペンダー姿での苦悩シーンもようございます。ただし同じサスペンダー姿でも「売って売って売りまくれ!」のシーンはなんか子豚ちゃんだったが)。でも今あんなスーツを着ていたら、あと3年後くらいに「ハゲタカ」の続編がNHK土曜ドラマで制作された時に(←断定)予算がないNHKでは着る服が無くなっちゃうんじゃないのか?という余計な心配までしてしまいました。
という訳でいまさらだが折り畳みます。
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」←いまここ
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」
2009年07月12日 (日)


前にも書いたが私は小学生の頃から雑誌や新聞のスクラップ帳を作っていて、TV番組のスクラップ帳は30冊以上になっている(2005年8月17日「ナンシー関が抜けた穴は大きい。」)。ここのところ「ハゲタカ」関連のスクラップ帳を作っていて(7月10日「小説現代2009年6月号 「対談「ハゲタカ」の世界とは 真山仁×大森南」)、そういやテレビドラマ版のスクラップ帳はどうなってったっけ?と久しぶりにスクラップ済み未整理分(切り抜いてジャンル分けし日付順にソートはしてあるものの、貼り付けとか収納をしていない分)の山を発掘してみた。
あーーーー、私ときたらなんと4年分も未整理スクラップの山ができてましたよ……。ああああぁぁ(遠い目。だって忙しいんだもーーん)。でもって「ハゲタカ」のテレビ版は2007年放映なので2年前の山を発掘してみたら出てきました。同時期に放映していたドラマは「華麗なる一族」に「花より男子2」に「ハケンの品格」に「拝啓、父上様」だったんかい……。そりゃあえらい激戦区だったんだなあ。だもんで「ザ・テレビジョン」(←スクラップのために20年以上定期購読しているわけだよ)の4半期ごとに行われるドラマアカデミー賞の作品賞では第5位だったのね。いや、この雑誌でこの内容でこの激戦区では健闘している方ではないでしょうか。他はともかく「花男2」はやっぱり面白かったしね。もっとも主演男優賞の第1位が木村拓哉(「華麗なる一族」)で3位が大森南朋というのは、今見れば「はああぁぁ???」だが、1位キムタク、2位二宮和也(「拝啓、父上様」)とジャニーズタレントに続いての第3位、大森南朋の地味っぷりを考えればやっぱり大健闘か?
しかし、さっさとスクラップ帳をやっつけないとあっという間に5年目の地層の山が出来てしまうということに、気が遠くなりそうでしたよ。ふぅ……。
2009年07月11日 (土)


まあ、普段時間があまりないのでブログに書くネタなどは電車に乗っている時とかに携帯のメモに入力しておいて、それを電車から降りる時にPCのアドレスにメールし、自宅でメモを編集してブログにアップするということをやっているせいではあるのだが(普通なら携帯のデータをBluetoothでPCに即転送できればいいだけの話だが、うちのMacでは、出来ん)。しかしヘタなことにハマっていたりしたら(ヘタなことってなんだ?)、携帯を落としたり人に見られるのはさぞかし恥ずかしいことになるのでは……。
2009年07月10日 (金)
買っちゃいましたよ、「小説現代 2009年 6月号
」(スペシャル対談「ハゲタカ」の世界とは 真山仁×大森南朋、全8ページ掲載)。わざわざ Amazonから取り寄せて読んじゃうなんて、私ってば本当に「追っかけ」になっちゃったわね……。しかも一緒に「クイック・ジャパン84
」まで頼んでしまいました。
まずは「クイックジャパン」の方だが、目的の特集は「日本映画に“ハゲタカ”が舞い降りる!! 主演・大森南朋インタビュー/監督・大友啓史インタビュー/特別寄稿:大根仁、全4ページ、他大森南朋のカラーグラビア1ページ有り」。写真はこっちの方がイカす。しかし内容はどちらかというと大森南朋寄りだし、ページ数が少なくて非常に物足りない。映画「ハゲタカ」の舞台裏なども少し載っていてなかなか興味深いところではあるのだが、鷲津政彦に興味はあっても大森南朋個人にはそれほどの興味はない私としては、基本的に「へー」「ふーん」「ほー」てなもんである。クイックジャパンは濃いめのサブカル雑誌だと思っていたのに、この特集は軽すぎだよ。
でも監督の大友啓史のインタビューではNHKのギャラがあまりにも安すぎてタレントにとっては「ふざけんなっ!」って感じなので、とにかく熱意で口説くしかないとの事。確かに昔紅白出場の大歌手の出演料を聞いたときは「これはギャラじゃなくてお車代でしょ!?」と思ったもんでしたよ。大変だな。
一方、「小説現代 2009年 06月号
」の方はさすが原作をずっと掲載していてなおかつ原作者と主演俳優との対談だけあってもうちっと読み応えあり。真山仁の証言によると、大森南朋は撮影に入る前に完璧に台詞を覚え役作り作業を終えてから撮影に入り、撮影が始まると役者スイッチがオンになり終わると完璧にオフになるらしい。これはさすがに役者としてすごいなあとか思うし、自分の役に対して一切言い訳とか説明とかしないとかいうのも鷲津政彦に通じるものがあるよなあとか思うけどね。
でもこの対談のキモはラストの真山仁と大森南朋のエールにありますよ。
大森 (中略)最高の映画になっているとぼくは思っているし、鷲津政彦という人物の、新しい一面という部分ももちろん拾えたと思っているんですけど、深いところまで到達できたかどうかというと、おそらくまだそこまではいっていない。続きがあるらしいという小説のことを聞きつつ……。
真山 聞きつつ(笑)。
大森 ぼくの中でも、鷲津政彦は実はまだ、最終的に完結していないんです。
(中略)
大森 これからも続いていくんですか。
真山 そうですね。このシリーズ、ぜひ続けたいですね。
大森 ぜひ!
真山 お互い結果を出して。
大森 はい、よろしくお願いします。
真山 よろしくお願いします。ありがとうございました。
もしかしてもしかすると、「結果」が出れば続編もありっつーことですよ!!
もちろん真山仁の新作「レッドゾーン(上)
(下)
」(4月25日発行、講談社、「小説現代」に連載していた)とこの時期これから公開する映画「ハゲタカ」(「小説現代6月号」は5月22日発売、映画は6月6日公開)へのヨイショであるというのは十分にわかっているけど、期待してしまいますね。でも映画の続編映画は嫌な予感がするので、続きはぜひともNHKの土曜ドラマ枠で。間違っても民放(特にフジ)あたりになったりしないよう心から祈ってます。 NHK土曜ドラマ枠と民放の同時間ドラマ枠では緊迫感と密度が全然違うし、フジになんかなったりしたら、絶対、、、鷲津と三島(栗山千明)か、誰か新キャラとの恋愛要素が入っちゃうからね!
なお、「小説現代 2009年 5月号
」には「ハゲタカ」キャラ・飯島亮介(中尾彬)の外伝(「膨張前夜」)が掲載されたようなので(未確認。真山仁のブログに情報あり)、真山仁にはこの調子で外伝でもなんでもどんどん書いていただいて、外堀を埋めていただきましょう。

でも監督の大友啓史のインタビューではNHKのギャラがあまりにも安すぎてタレントにとっては「ふざけんなっ!」って感じなので、とにかく熱意で口説くしかないとの事。確かに昔紅白出場の大歌手の出演料を聞いたときは「これはギャラじゃなくてお車代でしょ!?」と思ったもんでしたよ。大変だな。

でもこの対談のキモはラストの真山仁と大森南朋のエールにありますよ。
大森 (中略)最高の映画になっているとぼくは思っているし、鷲津政彦という人物の、新しい一面という部分ももちろん拾えたと思っているんですけど、深いところまで到達できたかどうかというと、おそらくまだそこまではいっていない。続きがあるらしいという小説のことを聞きつつ……。
真山 聞きつつ(笑)。
大森 ぼくの中でも、鷲津政彦は実はまだ、最終的に完結していないんです。
(中略)
大森 これからも続いていくんですか。
真山 そうですね。このシリーズ、ぜひ続けたいですね。
大森 ぜひ!
真山 お互い結果を出して。
大森 はい、よろしくお願いします。
真山 よろしくお願いします。ありがとうございました。
もしかしてもしかすると、「結果」が出れば続編もありっつーことですよ!!
もちろん真山仁の新作「レッドゾーン(上)
なお、「小説現代 2009年 5月号
2009年07月10日 (金)


なお、収録曲は以下の通り(自分用メモ)。漢字、よめねーよ。
1.幻鷹(げんよう)
2.アカマGT新車発表会
3.拿羽(だは)
4.鋭嘴(えいすい)
5.狙候(そこう)
6.飛べない鳥(とべないとり)
7.逼拍(ひっぱく)
8.静窺(せいき)
9.弔想(ちょうそう)
10.脆き翼(もろきつばさ)
11.朱雀(すざく)
12.零れる羽(こぼれるはね)
13.創(きず)
14.迷翔(めいしょう)
15.旋翼(せんよく)
16.涙の日(なみだのひ)
17.折れた翼(おれたつばさ)
18.飛べない鳥(とべないとり)~face to the real~
19.ROAD TO REBIRTH~a chainless soul~
20.His Wings
2009年07月09日 (木)
まあ、ここんとこ3、4日おきに「ハゲタカ」を見に行っている私は置いておいて、同僚の練馬のS嬢が立て続けに邦画を制覇していっている。
S嬢「Kさん(←私のことだ)が映画見るっていうから私も昨日は見に行っちゃったわよ」
私「えー、私のせい!?」
Nさん「何見たの?」
S嬢「蟹工船」
私「どうだったの?」
S嬢「松田龍平はよかったよ。画面すごく暗かったけど。映画としてはまあまあかなあ。あれっていつの時代の設定なのか知らないけど大日本帝国がどうたらこうしたって言っているから戦前の話でしょ? でも戦前の話にしちゃ労働争議みたいな場面とか、なーんか腑に落ちない感じがするんだよね」
私「ふーん。でも大正デモクラシーの時代なんかだと、労働争議なんか結構活発だったんでしょ?」
S嬢「まあ、結果的に報われない感じの映画だからよけいにそう思うのかもしれないけどさ」
私「「蟹工船」って今時の若手イケメンがずらっと出ている映画じゃない?」
S嬢「うーん……。画面が暗かったせいもあるし蟹とっている連中はみんな雨合羽みたいなの着ているから誰が誰だかもうさっぱりわからなくて、登場人物の見分けがついたのはほんの2、3人だったよ」
私「でも「ハゲタカ」に出ていた派遣工の守山役の子(高良健吾)もでているんでしょ?」
S嬢「私、もう若い子の顔の区別がつかない」
Nさん「私も若い子の区別はつかないわ~」
S嬢「今週から部に配属になった新人たちだって、誰が誰だかさっぱりわからないもん」
私「新人どもはともかく、映画の出演者は違うでしょ」
S嬢「いや同じだって。あの映画の感想としては、「あの時代の蟹缶は衛生管理がなっていなさそうで食べたくない」ってことだな」
私「えーー、「蟹工船」の一番の感想がそれーー?」
Nさん「なるほど」
S嬢「だって本当に不潔そうなんだもの」
私「それにしてもここんとこ立て続けに見ているねぇ」
S嬢「この間の水曜日なんか「剱岳 点の記」と「真夏のオリオン」2本立てで見ちゃったからね。どっちも自宅近所のシネコンで見たんだけど、昼間にあの映画館に来るのってさ、シニア料金で安く見られるせいか年寄りばっかりなのよ。いつも会社帰りに行くから気がつかなかったけど、この間行った昼間なんかあの映画館の中の席が全部埋まっていて、あんなの初めて見たよ。しかも全部、お年寄り」
Nさん「へぇー」
S嬢「もうね、年寄りだからトイレが近いくせに上映中でも遠慮しないで席立つし、遠慮もせずに頭あげたまま画面を横切るんだよね。耳が遠いせいかおしゃべりの声も大きいしさ。昼間はあの映画館ではもう絶対に見ないって心に誓ったよ」
私「へぇー、自宅近所にあんな大きなシネコンがあるのは羨ましいけどね。そういえばこの間読んだ日経エンタテインメントは「男の生き様映画がアツい」って特集でさ、「ハゲタカ」とか「剱岳」とか「真夏のオリオン」とか「蟹工船」とか男の生き様映画だって書いてあったよ」
S嬢「私、全部見ちゃってるよ。男の生き様、制覇したね」
ちなみに日経エンタ掲載の「男の生き様映画」は他には「MW-ムウ-」「TAJOMARU」「沈まぬ太陽」「さまよう刃」「レスラー」「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」「火天の城」などなど。うーむ、私の男の生き様制覇率低っ。「ハゲタカ」しか見てないよ。なお、「今度はニコラス・ケイジが出る世界終末映画「ノウイング」を見てみたいんだよね」と言ったところ、Nさんに「あー、ハゲているから」とバッサリ切られてしまったのだった。だーかーらー、ハゲが好きなんじゃなくてーーーー。
S嬢「Kさん(←私のことだ)が映画見るっていうから私も昨日は見に行っちゃったわよ」
私「えー、私のせい!?」
Nさん「何見たの?」
S嬢「蟹工船」
私「どうだったの?」
S嬢「松田龍平はよかったよ。画面すごく暗かったけど。映画としてはまあまあかなあ。あれっていつの時代の設定なのか知らないけど大日本帝国がどうたらこうしたって言っているから戦前の話でしょ? でも戦前の話にしちゃ労働争議みたいな場面とか、なーんか腑に落ちない感じがするんだよね」
私「ふーん。でも大正デモクラシーの時代なんかだと、労働争議なんか結構活発だったんでしょ?」
S嬢「まあ、結果的に報われない感じの映画だからよけいにそう思うのかもしれないけどさ」
私「「蟹工船」って今時の若手イケメンがずらっと出ている映画じゃない?」
S嬢「うーん……。画面が暗かったせいもあるし蟹とっている連中はみんな雨合羽みたいなの着ているから誰が誰だかもうさっぱりわからなくて、登場人物の見分けがついたのはほんの2、3人だったよ」
私「でも「ハゲタカ」に出ていた派遣工の守山役の子(高良健吾)もでているんでしょ?」
S嬢「私、もう若い子の顔の区別がつかない」
Nさん「私も若い子の区別はつかないわ~」
S嬢「今週から部に配属になった新人たちだって、誰が誰だかさっぱりわからないもん」
私「新人どもはともかく、映画の出演者は違うでしょ」
S嬢「いや同じだって。あの映画の感想としては、「あの時代の蟹缶は衛生管理がなっていなさそうで食べたくない」ってことだな」
私「えーー、「蟹工船」の一番の感想がそれーー?」
Nさん「なるほど」
S嬢「だって本当に不潔そうなんだもの」
私「それにしてもここんとこ立て続けに見ているねぇ」
S嬢「この間の水曜日なんか「剱岳 点の記」と「真夏のオリオン」2本立てで見ちゃったからね。どっちも自宅近所のシネコンで見たんだけど、昼間にあの映画館に来るのってさ、シニア料金で安く見られるせいか年寄りばっかりなのよ。いつも会社帰りに行くから気がつかなかったけど、この間行った昼間なんかあの映画館の中の席が全部埋まっていて、あんなの初めて見たよ。しかも全部、お年寄り」
Nさん「へぇー」
S嬢「もうね、年寄りだからトイレが近いくせに上映中でも遠慮しないで席立つし、遠慮もせずに頭あげたまま画面を横切るんだよね。耳が遠いせいかおしゃべりの声も大きいしさ。昼間はあの映画館ではもう絶対に見ないって心に誓ったよ」
私「へぇー、自宅近所にあんな大きなシネコンがあるのは羨ましいけどね。そういえばこの間読んだ日経エンタテインメントは「男の生き様映画がアツい」って特集でさ、「ハゲタカ」とか「剱岳」とか「真夏のオリオン」とか「蟹工船」とか男の生き様映画だって書いてあったよ」
S嬢「私、全部見ちゃってるよ。男の生き様、制覇したね」
ちなみに日経エンタ掲載の「男の生き様映画」は他には「MW-ムウ-」「TAJOMARU」「沈まぬ太陽」「さまよう刃」「レスラー」「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」「火天の城」などなど。うーむ、私の男の生き様制覇率低っ。「ハゲタカ」しか見てないよ。なお、「今度はニコラス・ケイジが出る世界終末映画「ノウイング」を見てみたいんだよね」と言ったところ、Nさんに「あー、ハゲているから」とバッサリ切られてしまったのだった。だーかーらー、ハゲが好きなんじゃなくてーーーー。
2009年07月08日 (水)
5回目である。今まで映画館で(←あくまでも映画館で)同じ映画を5回も見たのは高校生・大学生時代に見た「ジーザス・クライスト・スーパースター」ぐらいなもんだ。その後3回が「ルパン3世カリオストロの城」と「ジュリア」、2回が「風の谷のナウシカ」と「ライト・スタッフ」だったかな。「ハゲタカ」は5回見てもまだ飽きないな。でも子ども(10歳)には、「そんなにもハゲタカ、好きなんだ……」とすっかり呆れられている今日この頃だ。
(参照:6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)、6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」、7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」、7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」、7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」←いまここ、7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」、7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」、7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」、7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」)
しかしさすがに5回も見ますとはなかなか言えないのである。でも仕事を早引けして見に行くので会社の人たちに一言言わざるを得ない。
練馬のS嬢「今日の午後は(今日はレディースデーで1,000円で見れるから)またなんか見に行くんでしょ?」
私「うん」
Nさん「今日は何見るの?」
私「……えっと……3回目を見ようと思って」(←5回目とは言えない……)
Nさん「え……!?」(←久しぶりに目が点になった人を見た)
S嬢「へえええええー」(←「へ」よりも「え」が大きい感じ。かなり呆れているニュアンス)
私「今日は埼玉に行って来るよ」
S嬢「え? もうそこでしかやってないの?」
私「いや、普通のはまだ今週一杯はやっているかな。今日行くところは関東圏内で唯一字幕版を上映するところなのよ」
Nさん「字幕!? なんで? 台詞が英語なの?」
私「いや、日本語だよ」
Nさん「日本語台詞なのに日本語字幕のを見るの? なんで?」
私「聞き取りにくかった台詞とか言葉が字幕に表示されてわかりやすいみたいだからちょっと見て見たくて」
S嬢「……(←まだ呆れている)。でもさー、日本語がわかるのに字幕が出ているとすごくうざくない?」
Nさん「そうだよねぇ、なんか邪魔っぽそうな気がする」
私「でも一度くらい面白そうな気がするんだよね」
そして同じ部署で仕事をしている大お局様のK池さんとY岡さんにも映画を見るから早引けする旨伝えたところ、私の昔からのオタクぶりをよく知っているK池さんですら本当に呆れたらしく、私が「お先に失礼しまーす」と言って席を立ったら、さるやんごとなきご一族の次男嫁のようなアルカイックスマイルを浮かべて「いってらっしゃい……」とやさしく送り出してくれたのだった。ちなみにY岡さんは休みの日はダンナと中学生の息子と3人でバンド活動をするくらい趣味の人なのだが、やはり同じ映画3回(本当は5回だが)には「どうしちゃったの?」的な戸惑った笑いを浮かべて見送ってくれました。あーーー、皆の視線が痛い……。
さて、日本の映画を日本語の字幕付きで見るのは生まれて初めてである。聞き逃していた言葉や見逃してた状況説明などが今回の字幕でわかればいいなと軽く考えていたのだが、思っていたよりも格段の収穫でしたよ。まず外国語映画の日本語字幕の場合、通常、字幕内容は登場人物達の台詞のみなのに引き替え、日本語映画にわざわざ日本語字幕がつくということは聴覚障害者への配慮であるため、字幕内容は台詞だけではなく、効果音の説明、どの台詞を誰が言ったのか、難しい省略英語には日本語の説明単語の上に省略英語のルビがついたり(例えば台詞で「TOB」と言っていたら字幕で「株式公開買い付け」という文字の上に「TOB」というルビが入るような感じ)、また時には状況説明もはいるのである。これはちょっと驚きでしたよ。あと文字での説明が無く耳で聞いていただけの固有名詞がわざわざ漢字で表示されるのもちょっとうれしい(たとえば「シェトウ(血頭)」とか「バイファ(白華)集団」とか)。
ドキュメンタリーではなくドラマの場合、ドラマ内に流れる音は意図的にわざわざ追加されるものである。言わずもがなだがドラマの場合音も作品の重要な一部なのである。例えばこの映画の中で、劉一華(玉山鉄二)が派遣工・守山(高良健吾)に「誰かになるんだ」と言う場面。説明効果音は「激しい雨音」と「雷鳴」である。ここで雷鳴の音を入れる事で守山の気持ちの中に「ウォーター-ァァ-!!」(by ヘレン・ケラー)な変化が生まれたことを暗示している訳ですね(←これは非常にわかりやすい例)。
こんな感じで効果音の説明がところどころに入るわけですが、たびたび入るのが「鳥の鳴き声」とか「鳥のさえずり」という説明ですよ。この映画の主人公は「鷲津」、タイトルは「ハゲタカ」、そしてBGMで流れる音楽には「飛べない鳥」「折れた翼」「鋭嘴」「His Wings」というように鳥にちなんだ曲名がついていて、この映画全体で「鳥」が重要なモチーフとなっている。しかしこの映画内の鳥の効果音は結構ささやかなものでわざわざ言われなきゃわからないというか、ごく自然に流して聞いてしまう音だ。もちろん聴覚障害者の方に状況がよくわかるように「雑踏の音」「紙をめくる音」「フォークリフトの警告音」「携帯電話のボタンの音」というように説明がたびたび入るのだが、「鳥のさえずり」は本当にささやかな音で、わざわざここで表示しなくてもいいようにも思えるのだ。
ではどんな場面でそれが表示されたかというと全部は覚えていないのだが思い出せるのは、西野治(松田龍平)の初登場シーンとラストの劉の生まれ故郷を訪れる鷲津(大森南朋)の場面である。つまりあの鳥のさえずりは「ハゲタカ」の雛たちを暗示しているんじゃないだろうか。うーむ、考え過ぎ?
あとアカマのTOB価格をどんどんつり上げて行く場面、私は劉と鷲津でかわりばんこに値段をつりあげていっているのかと思っていたのだが、字幕ではどんどん値段をつり上げて行っていたのは「劉の声」だけでした。つまり劉が一方的にどんどん攻めてて、鷲津は後手後手に回っているという様を表現しているわけですね。いやー、5回目にして初めて気がついたよー(これはいくらなんでも気がつかなさすぎか)。
それから一番最初に中国の田舎の風景の場面で「風の音」と字幕が出るのだが、最後の同じ風景場面に表示されるのは「風が鳴る音」ですよ(ここの部分はネットでの書き込みで指摘していた方がいたので今回ちょっと注意して見ていた)。この「風の音」と「風が鳴る音」の実際の音の違いは私にはわからなかったのだが、この言葉の意味の違いは一目瞭然である。つまり「風の音」と表示されているのは風景の中の一場面、しかし「風が鳴る音」というのは、風が鳴る音を聞いている誰かがいる、と言う事なのである。つまり鷲津が聞いてますよ、っつーことだよ。いやあ、字幕の世界は奥が深いよ。
しかし現時点で関東圏内で字幕上映をしているのは埼玉県のMOVIX さいたまだけ、しかもあと明日1日だけだ。これから2回以上見る予定の方はぜひとも字幕版も見てみる事をオススメします。
で、ここからネタバレ(いまさら~~?)(白文字にしてあります)
一番最後の壁の絵を見つめる鷲津の表情、私は劉を悼む気持ちと彼に思い馳せる気持ちが一番強いのかと思っていたのだが、違ったよ。鷲津はあの絵から、少年がいだいた夢とあこがれの気持ちを、今現在の自分にしっかりと受け取っていたのである。ラスト10分間は情緒的すぎて不要という意見も見受けられるが、いやいやいや、ここがなけりゃ、この映画には一本筋が通らないでしょ。やっぱり大森南朋、SUGEEEEEEEE!
(参照:6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)、6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」、7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」、7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」、7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」←いまここ、7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」、7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」、7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」、7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」)
しかしさすがに5回も見ますとはなかなか言えないのである。でも仕事を早引けして見に行くので会社の人たちに一言言わざるを得ない。
練馬のS嬢「今日の午後は(今日はレディースデーで1,000円で見れるから)またなんか見に行くんでしょ?」
私「うん」
Nさん「今日は何見るの?」
私「……えっと……3回目を見ようと思って」(←5回目とは言えない……)
Nさん「え……!?」(←久しぶりに目が点になった人を見た)
S嬢「へえええええー」(←「へ」よりも「え」が大きい感じ。かなり呆れているニュアンス)
私「今日は埼玉に行って来るよ」
S嬢「え? もうそこでしかやってないの?」
私「いや、普通のはまだ今週一杯はやっているかな。今日行くところは関東圏内で唯一字幕版を上映するところなのよ」
Nさん「字幕!? なんで? 台詞が英語なの?」
私「いや、日本語だよ」
Nさん「日本語台詞なのに日本語字幕のを見るの? なんで?」
私「聞き取りにくかった台詞とか言葉が字幕に表示されてわかりやすいみたいだからちょっと見て見たくて」
S嬢「……(←まだ呆れている)。でもさー、日本語がわかるのに字幕が出ているとすごくうざくない?」
Nさん「そうだよねぇ、なんか邪魔っぽそうな気がする」
私「でも一度くらい面白そうな気がするんだよね」
そして同じ部署で仕事をしている大お局様のK池さんとY岡さんにも映画を見るから早引けする旨伝えたところ、私の昔からのオタクぶりをよく知っているK池さんですら本当に呆れたらしく、私が「お先に失礼しまーす」と言って席を立ったら、さるやんごとなきご一族の次男嫁のようなアルカイックスマイルを浮かべて「いってらっしゃい……」とやさしく送り出してくれたのだった。ちなみにY岡さんは休みの日はダンナと中学生の息子と3人でバンド活動をするくらい趣味の人なのだが、やはり同じ映画3回(本当は5回だが)には「どうしちゃったの?」的な戸惑った笑いを浮かべて見送ってくれました。あーーー、皆の視線が痛い……。
さて、日本の映画を日本語の字幕付きで見るのは生まれて初めてである。聞き逃していた言葉や見逃してた状況説明などが今回の字幕でわかればいいなと軽く考えていたのだが、思っていたよりも格段の収穫でしたよ。まず外国語映画の日本語字幕の場合、通常、字幕内容は登場人物達の台詞のみなのに引き替え、日本語映画にわざわざ日本語字幕がつくということは聴覚障害者への配慮であるため、字幕内容は台詞だけではなく、効果音の説明、どの台詞を誰が言ったのか、難しい省略英語には日本語の説明単語の上に省略英語のルビがついたり(例えば台詞で「TOB」と言っていたら字幕で「株式公開買い付け」という文字の上に「TOB」というルビが入るような感じ)、また時には状況説明もはいるのである。これはちょっと驚きでしたよ。あと文字での説明が無く耳で聞いていただけの固有名詞がわざわざ漢字で表示されるのもちょっとうれしい(たとえば「シェトウ(血頭)」とか「バイファ(白華)集団」とか)。
ドキュメンタリーではなくドラマの場合、ドラマ内に流れる音は意図的にわざわざ追加されるものである。言わずもがなだがドラマの場合音も作品の重要な一部なのである。例えばこの映画の中で、劉一華(玉山鉄二)が派遣工・守山(高良健吾)に「誰かになるんだ」と言う場面。説明効果音は「激しい雨音」と「雷鳴」である。ここで雷鳴の音を入れる事で守山の気持ちの中に「ウォーター-ァァ-!!」(by ヘレン・ケラー)な変化が生まれたことを暗示している訳ですね(←これは非常にわかりやすい例)。
こんな感じで効果音の説明がところどころに入るわけですが、たびたび入るのが「鳥の鳴き声」とか「鳥のさえずり」という説明ですよ。この映画の主人公は「鷲津」、タイトルは「ハゲタカ」、そしてBGMで流れる音楽には「飛べない鳥」「折れた翼」「鋭嘴」「His Wings」というように鳥にちなんだ曲名がついていて、この映画全体で「鳥」が重要なモチーフとなっている。しかしこの映画内の鳥の効果音は結構ささやかなものでわざわざ言われなきゃわからないというか、ごく自然に流して聞いてしまう音だ。もちろん聴覚障害者の方に状況がよくわかるように「雑踏の音」「紙をめくる音」「フォークリフトの警告音」「携帯電話のボタンの音」というように説明がたびたび入るのだが、「鳥のさえずり」は本当にささやかな音で、わざわざここで表示しなくてもいいようにも思えるのだ。
ではどんな場面でそれが表示されたかというと全部は覚えていないのだが思い出せるのは、西野治(松田龍平)の初登場シーンとラストの劉の生まれ故郷を訪れる鷲津(大森南朋)の場面である。つまりあの鳥のさえずりは「ハゲタカ」の雛たちを暗示しているんじゃないだろうか。うーむ、考え過ぎ?
あとアカマのTOB価格をどんどんつり上げて行く場面、私は劉と鷲津でかわりばんこに値段をつりあげていっているのかと思っていたのだが、字幕ではどんどん値段をつり上げて行っていたのは「劉の声」だけでした。つまり劉が一方的にどんどん攻めてて、鷲津は後手後手に回っているという様を表現しているわけですね。いやー、5回目にして初めて気がついたよー(これはいくらなんでも気がつかなさすぎか)。
それから一番最初に中国の田舎の風景の場面で「風の音」と字幕が出るのだが、最後の同じ風景場面に表示されるのは「風が鳴る音」ですよ(ここの部分はネットでの書き込みで指摘していた方がいたので今回ちょっと注意して見ていた)。この「風の音」と「風が鳴る音」の実際の音の違いは私にはわからなかったのだが、この言葉の意味の違いは一目瞭然である。つまり「風の音」と表示されているのは風景の中の一場面、しかし「風が鳴る音」というのは、風が鳴る音を聞いている誰かがいる、と言う事なのである。つまり鷲津が聞いてますよ、っつーことだよ。いやあ、字幕の世界は奥が深いよ。
しかし現時点で関東圏内で字幕上映をしているのは埼玉県のMOVIX さいたまだけ、しかもあと明日1日だけだ。これから2回以上見る予定の方はぜひとも字幕版も見てみる事をオススメします。
で、ここからネタバレ(いまさら~~?)(白文字にしてあります)
一番最後の壁の絵を見つめる鷲津の表情、私は劉を悼む気持ちと彼に思い馳せる気持ちが一番強いのかと思っていたのだが、違ったよ。鷲津はあの絵から、少年がいだいた夢とあこがれの気持ちを、今現在の自分にしっかりと受け取っていたのである。ラスト10分間は情緒的すぎて不要という意見も見受けられるが、いやいやいや、ここがなけりゃ、この映画には一本筋が通らないでしょ。やっぱり大森南朋、SUGEEEEEEEE!
2009年07月07日 (火)
このブログにもアクセス解析は入れてあるものの、ここしばらくずっと放置状態だったのだが、ふと「今月はもしかしてハゲタカネタの検索ワードが入っているんじゃね?」(←大馬鹿者)と思って久しぶりにチェックしてみました。すると当ブログの7月1日から本日の昼までの検索ワード第1位は
「余裕入稿」
でした。ガチョーーーーン……。しかも2位の「テレビ 新ドラマ」という検索ワードとはダブルスコアどころかトリプルスコアで差がついてましたよ。ああああ、「ハゲタカ」にハマりこんで夏コミ原稿をすっかりさぼっていた私が悪かったよう(泣)。こ、これは、早くやることやれ、という神のお告げなのね……(参照:6月8日「夏の便り」)。ちなみにご存じない方のために説明すると「よゆう入稿(余裕入稿)」とは同人誌作成に便利なお助けサイトで、夏と冬のお祭りが近くなるとカウントダウンをはじめて同人者を追い詰めてくれるところである(どうもこのところ更新されていない模様)。
で、2位「テレビ 新ドラマ」、3位「MR.BRAIN」と続くのであるがこれは単純に同じ単語をランキングしただけなので、似たような別の単語の並びは当然別の単語としてそれぞれ集計されてしまうのでちょっと編集してみた。すると第1位になったのは
1位.7月(から)のテレビドラマ(他)
が圧勝(参照」7月2日「2009年7月からのTVドラマ 」)。以下、2位「MR.BRAIN」、3位「余裕入稿」、4位「7月(8月、9月) コミック新刊 発売」と続いてました。まあ、妥当な並びというところでしょうか。でもって肝心の「ハゲタカ」関係の検索ワードですよ。数は多くないけどこれがまた--
・ハゲタカ 07/01
・ハゲタカ 感想 柴田恭平 何をやっている
・ハゲタカ 役者
・ハゲタカ 劉 毒殺
・映画ハゲタカ
・乗せてくれよ ハゲタカ
・ハゲタカ 情緒的 ライオンソース
・ハゲタカ 評
「柴田恭平 何をやっている」って。まあ確かにテレビ版に比べれば映画版では存在感薄いかもしれないけど、「何やってる」って。それとも全く見てない人がどういう役なのか調べようと思って検索してたのかなあ。まあ、事情が判らないとなんで南の島でふてくされている鷲津(大森南朋)にお願いしいくんだかさっぱりわからないかもしれないしなあ。でも私はテレビ版も映画版も見れば見るほど柴野(柴田恭兵)って好きになれないヤツと思うようになりました。だってまっすぐすぎるんだもの。若き日の鷲津に無神経な一言を掛けてしまったのが納得できるね。でもって続いて以下の様な単語が。
・鷲津政彦 エロい
・鷲津政彦 キャスティング
・鷲津政彦 演技
・鷲津政彦 萌え
すみません、エロい鷲津はこのブログのどこにもありません。あえて映画版でのエロポイントはどこかと聞かれたら(←誰も聞いちゃくれないが)、マンダリンで劉(玉山鉄二)を待ち伏せしていた鷲津が劉に「ご一緒にどうですか?」と声をかけられて、目でうなずくところかな……。
・劉一華 はまる
ちょっと一途な感じがいたします(ハマったはいいけど、何をどう探していいのかわからない感じ?)。
・大森南朋 テレビ出演
・大森南朋 回目
・大森南朋 鷲津政彦 別人
そうね。大森南朋=鷲津政彦じゃないのよ(遠い目)。近くて遠い、遠くて近い組み合わせなのよ。
・やおい ハゲタカ
・bl 鷲津×劉
・鷲津政彦 腐女子
ああああーーーー、本当に申し訳ありません。私、同人活動を30年以上やっていますが、やおったことはただの一度もございません。ここにきて期待はずれだった皆様、ごめん。こんだけハマったら少しはやおる気になるかなあとか思ったけど、やっぱり微塵もそんな気にならないや。どうしてそんな気になるかもさっぱりわからん。元ネタ(テレビ版・映画版)の設定や演出、役者さんたちの人物造形がみごとでいじくろうという気になれませんですわ(←別に他の作品が不完全だからハマる余地がある、と言っているわけではない)。
ところでこんな検索ワードも。
・ガリレオ やおい
はぁ?? 誰と誰が?? 福山と北村一輝あたり??
・ずる休み 言い訳 電話
・会社 ずる休み 言い訳(他同様の単語3件)
……弊社では今週から新人研修が終わった新人たちが各部署に配属になったのだが……さっそく色々嫌気がさしている新人さんたちもいるとか?
・派遣 退職 挨拶
ちゃんと挨拶はしたい、と。
・岡田准一 ハゲ
ずばり予言しておきましょう。大森南朋も岡田准一ももう危険水域ですよ!
さて、明日から(明日こそは)まじめに取りかかります(仕事とか原稿とか仕事とか原稿とか……)。
「余裕入稿」
でした。ガチョーーーーン……。しかも2位の「テレビ 新ドラマ」という検索ワードとはダブルスコアどころかトリプルスコアで差がついてましたよ。ああああ、「ハゲタカ」にハマりこんで夏コミ原稿をすっかりさぼっていた私が悪かったよう(泣)。こ、これは、早くやることやれ、という神のお告げなのね……(参照:6月8日「夏の便り」)。ちなみにご存じない方のために説明すると「よゆう入稿(余裕入稿)」とは同人誌作成に便利なお助けサイトで、夏と冬のお祭りが近くなるとカウントダウンをはじめて同人者を追い詰めてくれるところである(どうもこのところ更新されていない模様)。
で、2位「テレビ 新ドラマ」、3位「MR.BRAIN」と続くのであるがこれは単純に同じ単語をランキングしただけなので、似たような別の単語の並びは当然別の単語としてそれぞれ集計されてしまうのでちょっと編集してみた。すると第1位になったのは
1位.7月(から)のテレビドラマ(他)
が圧勝(参照」7月2日「2009年7月からのTVドラマ 」)。以下、2位「MR.BRAIN」、3位「余裕入稿」、4位「7月(8月、9月) コミック新刊 発売」と続いてました。まあ、妥当な並びというところでしょうか。でもって肝心の「ハゲタカ」関係の検索ワードですよ。数は多くないけどこれがまた--
・ハゲタカ 07/01
・ハゲタカ 感想 柴田恭平 何をやっている
・ハゲタカ 役者
・ハゲタカ 劉 毒殺
・映画ハゲタカ
・乗せてくれよ ハゲタカ
・ハゲタカ 情緒的 ライオンソース
・ハゲタカ 評
「柴田恭平 何をやっている」って。まあ確かにテレビ版に比べれば映画版では存在感薄いかもしれないけど、「何やってる」って。それとも全く見てない人がどういう役なのか調べようと思って検索してたのかなあ。まあ、事情が判らないとなんで南の島でふてくされている鷲津(大森南朋)にお願いしいくんだかさっぱりわからないかもしれないしなあ。でも私はテレビ版も映画版も見れば見るほど柴野(柴田恭兵)って好きになれないヤツと思うようになりました。だってまっすぐすぎるんだもの。若き日の鷲津に無神経な一言を掛けてしまったのが納得できるね。でもって続いて以下の様な単語が。
・鷲津政彦 エロい
・鷲津政彦 キャスティング
・鷲津政彦 演技
・鷲津政彦 萌え
すみません、エロい鷲津はこのブログのどこにもありません。あえて映画版でのエロポイントはどこかと聞かれたら(←誰も聞いちゃくれないが)、マンダリンで劉(玉山鉄二)を待ち伏せしていた鷲津が劉に「ご一緒にどうですか?」と声をかけられて、目でうなずくところかな……。
・劉一華 はまる
ちょっと一途な感じがいたします(ハマったはいいけど、何をどう探していいのかわからない感じ?)。
・大森南朋 テレビ出演
・大森南朋 回目
・大森南朋 鷲津政彦 別人
そうね。大森南朋=鷲津政彦じゃないのよ(遠い目)。近くて遠い、遠くて近い組み合わせなのよ。
・やおい ハゲタカ
・bl 鷲津×劉
・鷲津政彦 腐女子
ああああーーーー、本当に申し訳ありません。私、同人活動を30年以上やっていますが、やおったことはただの一度もございません。ここにきて期待はずれだった皆様、ごめん。こんだけハマったら少しはやおる気になるかなあとか思ったけど、やっぱり微塵もそんな気にならないや。どうしてそんな気になるかもさっぱりわからん。元ネタ(テレビ版・映画版)の設定や演出、役者さんたちの人物造形がみごとでいじくろうという気になれませんですわ(←別に他の作品が不完全だからハマる余地がある、と言っているわけではない)。
ところでこんな検索ワードも。
・ガリレオ やおい
はぁ?? 誰と誰が?? 福山と北村一輝あたり??
・ずる休み 言い訳 電話
・会社 ずる休み 言い訳(他同様の単語3件)
……弊社では今週から新人研修が終わった新人たちが各部署に配属になったのだが……さっそく色々嫌気がさしている新人さんたちもいるとか?
・派遣 退職 挨拶
ちゃんと挨拶はしたい、と。
・岡田准一 ハゲ
ずばり予言しておきましょう。大森南朋も岡田准一ももう危険水域ですよ!
さて、明日から(明日こそは)まじめに取りかかります(仕事とか原稿とか仕事とか原稿とか……)。
2009年07月05日 (日)


ところであちこちの映画紹介記事で見かけるこの写真↑、最初に映画を見終わった時に「ん?? どこのシーンなんだ?」と思ったんだけど、よく見るとこれってカットされた幻のオープニングの裁判シーンの写真なんだね、多分。映画の中で何度か「ライオンソース買収に失敗」「買収失敗の結果訴えたが裁判所の不当な判決があった」らしいことが、三島由香(栗山千明)の台詞と手にしていた雑誌の見出しや劉一華(玉山鉄二)サイドのアカマ買収チームの説明の台詞でわかるんだけど、肝心のシーンは多分時間の関係でカットされてしまっている。実際にあったブルドッグソース事件をモデルにしているらしく、そこから推測すると鷲津ファンドはライオンソースを買収しようとしたもの超法規的防衛策を取られて失敗してしまい、その防衛策が違法であると裁判に訴えたが裁判所の非常に情緒的と思える判断によって鷲津(大森南朋)サイドは負けてしまった。そこで鷲津は日本に嫌気がさして南の島でやさぐれていたというオープニングにつながるらしい。
でもなー、あのやさぐれっぷりやたびたび「あんな腐った市場」とか日本に絶望したみたいな台詞が出て来てきても、最初の裁判シーンがないと今ひとつピンとこないというか言葉だけでしかないように思えてしまうのは残念。説得力が違うと思うし、それにこのシーンを入れた方があとの「腐ったアメリカを買いたたく」との対比になってよかったと思うんだけど。もちろん裁判シーンを入れるとただでさえ2時間超(134分)と普通の映画よりも長めなのがさらに長くなっちゃうから泣く泣く削ったんだろうけど、だったら西野治(松田龍平)を削っちゃえ。公式ホームページの予告(特報2)の方にほんの一瞬だけ(多分)裁判に負けて鷲津が怒ると思われる場面が出て来るから、これは本当にギリギリになって削られたシーンなんだろーけどさー。
……と、西野を削れと最初から書いて来た私だが4回目を見た今、ちょっと微妙。という訳で以下ネタバレのため折りたたみ。
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」←いまここ
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」
2009年07月04日 (土)
「またまたハゲタカネタになってしまったのを、、、、本当にすまないと思うっ! おまけにハゲタカカテゴリまで作ってしまって、、、、申し訳ないっ!」by どきどきキャンプ/ジャック・バウワー。
昨日の夜は久しぶりにおツボネーズ(私、Nさん、練馬のS嬢)でビアガーデンに飲みにいき、途中から雨になったのに傘をさしつつも飲んだ暮れていた私達だ。常日頃の仕事の愚痴等を話していたはずなのに、いつのまにやら「ハゲタカ」の話に。ちなみに「ハゲタカ」濃度は
私…テレビ版リアルタイム視聴→映画3回→映画サントラ盤購入→テレビ版DVD-BOX購入→原作読み始めでまだ「ハゲタカ上巻」の80ページくらい。
S嬢…原作読破→映画1回→テレビ版レンタル視聴
Nさん…素人
という感じだ。
S嬢「次は「蟹工船」を見ようと思って」
Nさん「誰が出ているんだったっけ?」
S嬢「松田龍平。私、松田龍平は好きなんだよね。元々松田優作のファンだったんだけど」
私「私はあともう1回「ハゲタカ」を見たい」
S嬢「おおおっ」
Nさん「本当にすごいハマっているんだね」
S嬢「だって面白いんだもん、Nさんも見て見なよ。映画はテレビ版の続編だからまずはテレビ版の6回分からね」
Nさん「うん、すごい気になるわ。大体この二人が同じ作品をここまでほめるって、すごいよね。今までなかったでしょ」
私「確かに私とSさんじゃ趣味がいつも全く違うからね」
Nさん「それにさ、Kさん(←私の事だ)がここまで熱く語るってのも珍しいよね」
私「えー、でも私はオタクだからさ、ハマる時はハマるよ」
Nさん「でもいつもひっそりハマっているじゃない。こんな風に語らないよ」
私「んーーー、確かにここまでハマったのはフィル・コリンズ以来かも」
Nさん「あの時は追っかけていたよね」
私「もう20年以上前の話だけどね」
S嬢「私、ノーマークだったけど、大森南朋いいよね。ああいう役者さんがいるってこれまで全然知らなかったよ」
私「そうそう、大森南朋は本当にいいよ。「ハゲタカ」ってさ、最初に見ると話が複雑だからストーリーを追うのだけで必死で色々見てない部分が沢山あったんだよね。で、2回目に見るとストーリーを追う必要がないから俳優の演技をじっくり見ることができるんだけど、本当に微妙な一瞬の表情とか、ちょっとした間とか、その場面で使われている小道具とかで、ちゃんと人間を演じているのがすっごくよくわかるのよ。言葉で説明なんか一切しないんだけどキャラクタの気持ちがすごく伝わってくるの。大森南朋はすごいよ」
S嬢「大森南朋って山崎まさよしに似ていない?」
Nさん「あー、似てる似てる」
S嬢「私は原作読んで面白かったから見に行ったんだけど、映画も途中まで山崎まさよしがやっているんだと思ってたのよ。山崎まさよし、演技うまいなあと思って見てたら途中で違うって気がついてさ」
私「山崎まさよしの「ハゲタカ」……」
S嬢「「ハゲタカ」はあの人もいいよね、ほら顔が長くてヒゲはやしてて」
私「嶋田久作でしょ」
S嬢「あと少し小さくてハゲてて」
私「志賀廣太郎でしょ」
S嬢「あの3人のチームハゲタカがいいよね」
私「チームハゲタカ、いいよねぇ」
Nさん「嶋田久作は声がいいね」
S嬢「そうなのそうなの。私、声がいい男が好きなの」
私「なーるほど、志賀廣太郎も声がいいもんね」
S嬢「でしょ、でしょ?」
Nさん「Kさんはやっぱりハゲているから?」
私「だーかーらー、ハゲが好きなんじゃなくて、好きな人がたまたまハゲているだけなんだって。でも、大森南朋、キテいるよね」
S嬢「あれは確かにキテいるね。そのうちもっといくよね」
Nさん「つまりこれからもっとハゲ専のKさん好みの男になるってこと?」
私「だーかーらー、ハゲが好きなんじゃなくて」
Nさん「Sちゃんは基本はいい男が出ているから好きってやつだよね?」
S嬢「まあ、それもあるけど、やっぱり経済ドラマとして面白いよ」
Nさん「Kさんは、話?」
私「そうね、私は誰が出ているかはあまり重要じゃないな。まず話が面白くて、それからキャラが気に入ったらって感じかな。もちろん「ハゲタカ」の大森南朋はよかったけど、でもさー、私何度も見ているうちに判ったんだけど、大森南朋が好きな訳じゃなくて、大森南朋演じる鷲津政彦が好きだったんだよねぇ……」
S嬢「わかるわ~」
私「昨日Amazonからブツ(ハゲタカ DVD-BOX
)が届いたんだよね。子どもが11時くらいまでテレビ見たりなんだりしていたから見れなくて、子どもが寝てからまずは特典映像だけ見ようと思って見たんだけど、ディスク3枚の特典映像をみるだけのはずだったのに、その後本編も少し見ちゃってさ、結局寝たの2時だったよ」
S嬢「一旦見始めると止められなくなるもんね」
私「それで(今日の午後に会社を休んで行ってきた小学校の)保護者会で、もう眠くて眠くて」
Nさん「ははは」
私「その特典映像の中に鷲津政彦が笑っているシーンがあるのよ。あーーーー、あの普段まったく笑わない鷲津政彦が笑っている!とか思うんだけど、でもそのシーンは結局鷲津政彦のコスプレをした大森南朋がインタビューを受けて笑っているだけなんだけどさ……」
S嬢「でも、ほら銀行員時代は笑っていたじゃん」
私「そりゃそうだけどさ、今の鷲津政彦になってからは全然笑ってないじゃない。まったくもう、ちょっと見るだけのつもりだったのに、結構やばいブツだったよ」
S嬢「そうなんだよね、私もTSUTAYAのネットレンタルで2巻ずつ借りたじゃない? 1日1枚ずつ見ればいいやと思って1巻目を見たのに止まらなくなっちゃって、そのままその日のうちに2巻も見ちゃったもん」
Nさん「そんなにーー!?」
S嬢「次の3巻4巻が届くのが待ち遠しくて禁断症状が出そうだったよ。今お試し期間だから2巻ずつしか借りられないのがもうね」
Nさん「えーーーー」
S嬢「まあ、Nさんもまずは第1巻から見てみ」
私「じゃ来週の月曜日に会社に持って来るから。でもNさんは見る時間が無いよね」
S嬢「通勤片道1時間半であんな小さな子どもがいちゃね」
Nさん「そうなのよ。本だったら電車の中で読めるんだけど」
S嬢「じゃ、会社を1日休んで、そしてしっかり1巻から6巻まで見な。家事や育児の合間合間にちまちま見ちゃダメ! あれはね、続けてしっかり見なくちゃ。だいたいリアルタイムでやっていた時の1週間っていうタイムラグも(我慢できる)ギリギリだったんじゃない?」
私「んー、そうかもね」
S嬢「いい? わかった? 1日休んでしっかり見るのよ? どうせ今ヒマでしょ?」
Nさん「確かに。今の時期はヒマだわ。……わかった、とにかく第1巻から見てみるよ」
私「じゃ、私は月曜日にブツを持ってくるのを忘れないようにしないとな」
S嬢「これでNさんもチームハゲタカ入りだね!」
……さて、今回の布教活動は成功したんだろうか、それとも失敗だったんだろうか。
昨日の夜は久しぶりにおツボネーズ(私、Nさん、練馬のS嬢)でビアガーデンに飲みにいき、途中から雨になったのに傘をさしつつも飲んだ暮れていた私達だ。常日頃の仕事の愚痴等を話していたはずなのに、いつのまにやら「ハゲタカ」の話に。ちなみに「ハゲタカ」濃度は
私…テレビ版リアルタイム視聴→映画3回→映画サントラ盤購入→テレビ版DVD-BOX購入→原作読み始めでまだ「ハゲタカ上巻」の80ページくらい。
S嬢…原作読破→映画1回→テレビ版レンタル視聴
Nさん…素人
という感じだ。
S嬢「次は「蟹工船」を見ようと思って」
Nさん「誰が出ているんだったっけ?」
S嬢「松田龍平。私、松田龍平は好きなんだよね。元々松田優作のファンだったんだけど」
私「私はあともう1回「ハゲタカ」を見たい」
S嬢「おおおっ」
Nさん「本当にすごいハマっているんだね」
S嬢「だって面白いんだもん、Nさんも見て見なよ。映画はテレビ版の続編だからまずはテレビ版の6回分からね」
Nさん「うん、すごい気になるわ。大体この二人が同じ作品をここまでほめるって、すごいよね。今までなかったでしょ」
私「確かに私とSさんじゃ趣味がいつも全く違うからね」
Nさん「それにさ、Kさん(←私の事だ)がここまで熱く語るってのも珍しいよね」
私「えー、でも私はオタクだからさ、ハマる時はハマるよ」
Nさん「でもいつもひっそりハマっているじゃない。こんな風に語らないよ」
私「んーーー、確かにここまでハマったのはフィル・コリンズ以来かも」
Nさん「あの時は追っかけていたよね」
私「もう20年以上前の話だけどね」
S嬢「私、ノーマークだったけど、大森南朋いいよね。ああいう役者さんがいるってこれまで全然知らなかったよ」
私「そうそう、大森南朋は本当にいいよ。「ハゲタカ」ってさ、最初に見ると話が複雑だからストーリーを追うのだけで必死で色々見てない部分が沢山あったんだよね。で、2回目に見るとストーリーを追う必要がないから俳優の演技をじっくり見ることができるんだけど、本当に微妙な一瞬の表情とか、ちょっとした間とか、その場面で使われている小道具とかで、ちゃんと人間を演じているのがすっごくよくわかるのよ。言葉で説明なんか一切しないんだけどキャラクタの気持ちがすごく伝わってくるの。大森南朋はすごいよ」
S嬢「大森南朋って山崎まさよしに似ていない?」
Nさん「あー、似てる似てる」
S嬢「私は原作読んで面白かったから見に行ったんだけど、映画も途中まで山崎まさよしがやっているんだと思ってたのよ。山崎まさよし、演技うまいなあと思って見てたら途中で違うって気がついてさ」
私「山崎まさよしの「ハゲタカ」……」
S嬢「「ハゲタカ」はあの人もいいよね、ほら顔が長くてヒゲはやしてて」
私「嶋田久作でしょ」
S嬢「あと少し小さくてハゲてて」
私「志賀廣太郎でしょ」
S嬢「あの3人のチームハゲタカがいいよね」
私「チームハゲタカ、いいよねぇ」
Nさん「嶋田久作は声がいいね」
S嬢「そうなのそうなの。私、声がいい男が好きなの」
私「なーるほど、志賀廣太郎も声がいいもんね」
S嬢「でしょ、でしょ?」
Nさん「Kさんはやっぱりハゲているから?」
私「だーかーらー、ハゲが好きなんじゃなくて、好きな人がたまたまハゲているだけなんだって。でも、大森南朋、キテいるよね」
S嬢「あれは確かにキテいるね。そのうちもっといくよね」
Nさん「つまりこれからもっとハゲ専のKさん好みの男になるってこと?」
私「だーかーらー、ハゲが好きなんじゃなくて」
Nさん「Sちゃんは基本はいい男が出ているから好きってやつだよね?」
S嬢「まあ、それもあるけど、やっぱり経済ドラマとして面白いよ」
Nさん「Kさんは、話?」
私「そうね、私は誰が出ているかはあまり重要じゃないな。まず話が面白くて、それからキャラが気に入ったらって感じかな。もちろん「ハゲタカ」の大森南朋はよかったけど、でもさー、私何度も見ているうちに判ったんだけど、大森南朋が好きな訳じゃなくて、大森南朋演じる鷲津政彦が好きだったんだよねぇ……」
S嬢「わかるわ~」
私「昨日Amazonからブツ(ハゲタカ DVD-BOX
S嬢「一旦見始めると止められなくなるもんね」
私「それで(今日の午後に会社を休んで行ってきた小学校の)保護者会で、もう眠くて眠くて」
Nさん「ははは」
私「その特典映像の中に鷲津政彦が笑っているシーンがあるのよ。あーーーー、あの普段まったく笑わない鷲津政彦が笑っている!とか思うんだけど、でもそのシーンは結局鷲津政彦のコスプレをした大森南朋がインタビューを受けて笑っているだけなんだけどさ……」
S嬢「でも、ほら銀行員時代は笑っていたじゃん」
私「そりゃそうだけどさ、今の鷲津政彦になってからは全然笑ってないじゃない。まったくもう、ちょっと見るだけのつもりだったのに、結構やばいブツだったよ」
S嬢「そうなんだよね、私もTSUTAYAのネットレンタルで2巻ずつ借りたじゃない? 1日1枚ずつ見ればいいやと思って1巻目を見たのに止まらなくなっちゃって、そのままその日のうちに2巻も見ちゃったもん」
Nさん「そんなにーー!?」
S嬢「次の3巻4巻が届くのが待ち遠しくて禁断症状が出そうだったよ。今お試し期間だから2巻ずつしか借りられないのがもうね」
Nさん「えーーーー」
S嬢「まあ、Nさんもまずは第1巻から見てみ」
私「じゃ来週の月曜日に会社に持って来るから。でもNさんは見る時間が無いよね」
S嬢「通勤片道1時間半であんな小さな子どもがいちゃね」
Nさん「そうなのよ。本だったら電車の中で読めるんだけど」
S嬢「じゃ、会社を1日休んで、そしてしっかり1巻から6巻まで見な。家事や育児の合間合間にちまちま見ちゃダメ! あれはね、続けてしっかり見なくちゃ。だいたいリアルタイムでやっていた時の1週間っていうタイムラグも(我慢できる)ギリギリだったんじゃない?」
私「んー、そうかもね」
S嬢「いい? わかった? 1日休んでしっかり見るのよ? どうせ今ヒマでしょ?」
Nさん「確かに。今の時期はヒマだわ。……わかった、とにかく第1巻から見てみるよ」
私「じゃ、私は月曜日にブツを持ってくるのを忘れないようにしないとな」
S嬢「これでNさんもチームハゲタカ入りだね!」
……さて、今回の布教活動は成功したんだろうか、それとも失敗だったんだろうか。
2009年07月02日 (木)
決して、「ハゲタカ」にハマっいたせいではないのだが、色々うかつに過ごしている間にもう7月! 今年ももう、後半戦ですよ(泣)。
7月27日、TBS月8「水戸黄門 第40部」(「ハンチョウ」枠、脚本・岡本さとる他、、演出・金鐘守他、出演・里見浩太朗、原田龍二、合田雅吏、由美かおる他)。あと20年後くらいの「水戸黄門」で水戸光圀公を小日向文世とか佐藤浩市とかタニショーとかがやっていれば、そのときには見るかもね。
7月13日、フジテレビ月9「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」(「婚カツ!」枠、脚本・大森美香、P・中野利幸、演出・永山耕三他、出演・山下智久、北川景子、相武紗季、溝端淳平、伊藤英明、真矢みき、貫地谷しほり他)。「プロバスケットチームに所属する、気弱だけど真っ直ぐな男と、気が強く明るく前向きだけど素直になれない女が恋と友情に悩みながらも成長していく姿を描いた痛快な青春ラブストーリー」(番組ウェブページより)。同僚の大局様のK池さんは「娘が(はんにゃの)金田が好きだから絶対見る」と言ってました。私は特に心惹かれるものはないな。
7月7日、フジテレビ火9「救命病棟24時」(「アタシんちの男子」枠、脚本・二木洋樹他、P・小椋久雄他、演出・河毛俊作他、出演・江口洋介、松嶋菜々子、ユースケ・サンタマリア、木村多江、北乃きい、市川実和子他)。「大ヒットドラマシリーズ『救命病棟24時』が4年ぶりに帰ってくる!(中略)待望の第4シリーズ。今回のテーマは、救命救急の崩壊。慢性的な人員不足による激務で心身ともに疲弊しきった救命医たちが次々に辞職するという事態が日本各地で起こっている現状をベースに、医師たちのドラマをリアリティをもって描いていきます」(番組ウェブページより)。江口さん、怪我の具合はどうなっているんでしょうか。
7月7日、フジテレビ火10「恋して悪魔~ヴァンパイア☆ボーイ~」(「白い春」枠、脚本・小川智子、江頭美智留、P・豊福陽子他、演出・村上正典他、出演・中山優馬、加藤ローサ、近藤真彦、伊東四朗他)。「ヴァンパイアの美少年が人間の女性と禁断の恋に落ちるラブファンタジー」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。写真を見ると主役の男の子は確かに美少年。耽美的に描いてくれれば確かに吸血鬼という設定は美しかろう。でもわしらのようなババァ視聴者にとって永遠の美少年吸血鬼と言えばエドガー・ポーツネルという超えられない壁があるのじゃ。
7月1日、テレビ朝日水9「新・警視庁捜査一課9係」(「臨場」枠、脚本・深沢正樹他、P・金丸哲也他、演出・吉田啓一郎他、出演・渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、吹越満、田口浩正、原沙知絵他)。「警察官である前に普通の20代、30代の男女である刑事たちが、ひとたび事件となるとユニークな個性を発揮。刑事一人ひとりがそれぞれの事情を抱えつつ難解な事件に挑む、新しいタイプの群像劇としてスタートした「警視庁捜査一課9係」。刑事ドラマの新境地を開拓したと、高い評価を得つつ、シーズン2、3と放送し、群像劇としての“9係ワールド”は一応の完結をみた。そんな「9係」が装いも新たに「新・9係」として水曜9時に帰ってくる!」(番組ウェブページより)。なんだかこういう定番の刑事物は特に見なくてもいいやという気になります。
7月1日、TBS水9「となりの芝生」(「夫婦道」枠、脚本・橋田壽賀子、P・荒井光明他、演出・荒井光明他、出演・瀬戸朝香、大倉孝二、松尾瑠璃、渋谷飛鳥、大杉漣、泉ピン子他)。「1976年にNHKの銀河テレビ小説で放送されていた『となりの芝生』が、現代に蘇る。この作品のテーマは普遍の「嫁姑問題」。高平家の次男の嫁として、平凡に暮らしていた主婦・高平知子が、姑・志乃との同居によって、見る人を戦慄とさせるほどにイビられる姿は、当時大反響を呼んだ。33年前の作品では、その嫁を山本陽子が、姑を沢村貞子が演じ、視聴者から嫁に同情の声が集まり社会現象となった話題作だ」(番組ウェブページより)。この手の番組には全く興味がないのだが、番宣見たらピン子の嫁イビリっぷりを第1回目くらいは見たい気になってきてしまいました。私、疲れているのかなあ。←……という文章を書いたのは先月の初めだったのに、気がついたら第1回目は昨日で、すっかり見逃していました。でも見逃しても別に悔しくない。
7月8日、日本テレビ水10「赤鼻のセンセイ」(「アイシテル~海容~」枠、脚本・櫻井武晴他、P・土田英生他、演出・佐久間紀佳他、出演・大泉洋、香椎由宇、神木隆之介、須賀健太、尾美としのり、上川隆也、小林聡美他)。「長期的な入院が理由で学校に通うことができない子供たちのために病院内に設置された院内学級で中学生の担任教師である石原参太朗(大泉洋)が、心の病も抱える生徒たちを笑いで癒やすため立ち上がる姿を描くドラマ」(Wikipediaより)。洋ちゃんが出ているのはまあ置いておいて、小林聡美と尾美としのりが出ているのはちょっとポイントが高い。
7月15日、TBS水深夜「帝王」(原作・倉科遼、関口太郎、脚本・演出・森岡利行他、出演・塚本高史、他)。「「夜王」の原作者・倉科遼の人気コミックをドラマ化。何軒もの店を経営し、キャバクラ界の"帝王"と呼ばれた男の成功を描く」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。番組ウェブページを見て見たらキラキラした三つ揃いのスーツを着た塚本高史が三白眼で流し目をしていて脱力だ。今日は「ハゲタカ」関連の雑誌記事の大森南朋の三つ揃いスーツ姿の写真を眺めて、「やっぱりスーツ男子はええ(特に三つ揃いでサスペンダー着用物件)」とか思っていたばかりだが…いや、もう、なんというか。
7月2日、テレビ朝日木8「科捜研の女」(「京都地検の女」枠、脚本・櫻井武晴他、P・菊池恭他、演出・辻野正人他、出演・沢口靖子、内藤剛志、小野武彦、斉藤暁、泉政行、加藤貴子、田中健他)。すみません、この手の番組を見ない私には「科捜研の女」も「京都地検の女」も「京都迷宮案内」も全然区別がつきません。
7月9日、テレビ朝日木9「ダンディ・ダディ?~恋愛小説家・伊崎龍之介~」(「夜光の階段」枠、脚本・永田優子、P・中込卓也他、演出・池添博他、出演・舘ひろし、南沢奈央、鹿賀丈史、野際陽子他)。「舘ひろしが娘を溺愛するパパに! 自由恋愛を標榜するカリスマ恋愛小説家でも娘の恋愛には極端に保守的に…。親子の会いと絆を描くホームコメディ!」(番組ウェブページより)。2年前にやっていた「パパとムスメの7日間」(TBS、舘ひろし、新垣結衣他)は全然期待してなかったのに結構面白くて、結局最終回まで見ちゃったのだが、それはやっぱりガッキーの力が強かったからのような気が。
7月、フジテレビ木10「任侠ヘルパー」(「BOSS」枠、原作・芹沢直樹、脚本・古家和尚、P・牧野正、演出・西谷弘他、出演・草剛、黒木メイサ、垣内彩未、田中幸太朗、筧利夫、恵敏明、中条きよし、梶芽衣子、小林薫、蟹江敬三、梅宮辰夫他)。「極道の男たちが、老人介護ヘルパーに転身し、悪戦苦闘する姿をコミカルに描くヒューマンドラマ」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。今回の草なぎくんの一連の騒動でいちばんヒヤヒヤしていたのはこの番組のスポンサーだったのかも。しかし「メイド刑事」とか「任侠ヘルパー」とか、なんでもくっつけりゃいいってもんじゃないと思うのだが。
7月23日、日本テレビ木12「猿ロック」(「LOVE GAME」枠、原作・芹沢直、脚本・福田雄一、P・尼子大介他、演出・前田哲、塚本連平他、出演・市原隼人、芦名星、渡部豪太、高岡蒼甫他)。「鍵開け名人のサル(市原)が、その腕を生かし人助けしていく。リツコ(芦名)の女友達がデートクラブ店主に裸のビデオを撮影され、それをネタに売春を強要される。ビデオを取り戻してほしいと頼まれたサルは、リツコや山本(渡部)らと協力し店内に忍び込むが、特殊な金庫の鍵に苦戦する」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。あの「ROOKIES」の安仁屋(市原隼人)がオバカでスケベな天才鍵師サル……。
7月3日、テレビ朝日金9「コールセンターの恋人」(「必殺仕事人2009」枠、脚本・中園ミホ、P・奈良井正巳、演出・片山修、田村直己、出演・小泉孝太郎、ミムラ、名取裕子、松重豊、安田顕、中島ひろ子、滝沢沙織、芝俊夫、若林豪他)。「テレビショッピングの裏側をコミカル&シリアスに描くお仕事エンターテインメント。「ハケンの品格」などの人気脚本家・中園ミホの書き下ろし作品」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。うーむ、小泉孝太郎でなければ見てみるかもしれない(別に嫌いな訳じゃないけどわざわざ見ようという気にならない)。
7月24日、TBS金10「オルトロスの犬」(「スマイル」枠、脚本・ワーナー・ブラザース映画ライターズワークショップ、P・三城真一他、演出・加藤新、今井夏木、出演・滝沢秀明、錦戸亮、水川あさみ、佐々木蔵之介他)。「触れただけで病や傷を治す“神の手”を持つ悪魔のような男と、触れただけで人を殺せる“悪魔の手”を持つ心優しき男が宿命の対決を繰り広げる」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。正反対のキャラのジャニーズの2人の宿命の対決って、去年の「魔王」もそうだったよなー。
6月26日、テレビ朝日金11「メイド刑事」(「名探偵の掟」枠、原作・早見裕司、脚本・真部千晶他、P・島川博篤他、演出・藤岡浩二郎他、出演・福田沙紀、原田龍二、的場浩司、大島蓉子、品川徹、中山恵、かでなれおん他)。「京都府警察本部長・海堂(原田)に仕えるメイド・若槻葵(福田)が悪の巣食う屋敷に潜入、犯罪の解決を」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。先週、番宣を見たらあまりにもバカバカしそうで録画してしまったのだが、まだ見てないうちにもう明日は2回目の放送が。このまま見ないで終わるような予感。
7月3日、テレビ東京金深夜「怨み屋本舗REBOOT」(「湯けむりスナイパー」枠、原作・栗原正尚、脚本・川嶋澄乃他、演出・仁木啓介他、出演・木下あゆみ、加藤雅也、田中哲司他)。「多額の報酬と引き換えに依頼人に代わって怨みを晴らす復讐代行業の女、怨み屋だ。社会的抹殺、実質的殺害…。自らを必要悪と言い切る怨み屋は、一切の私情を見せず犯罪者を地獄へと導いていく」(番組ウェブページより)。夜中なのが一番のネック(私はもう寝てるし、多分録画も「タモリ倶楽部」優先だし。
8月、TBS土8「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(「MR.BRAIN」枠、原作・秋本治、脚本・マギー、P・瀬戸口克陽他、演出・英勉、坪井敏雄、出演・香取慎吾、香里奈、速水もこみち、劇団ひとり、酒井敏也、國村隼他)。いやー、慎吾ちゃんもこんなオッサンの役をやるようになったのね……。
7月18日、日本テレビ土9「華麗なるスパイ」(「ザ・クイズショウ」枠、脚本・君塚良一、P・佐藤敦他、演出・大谷太郎他、出演・長瀬智也、寺島進、高田純次、深田恭子、世界のナベアツ、渡哲也他)。「犯罪者がスパイとなってテロリストを退治し、世界と日本の平和に貢献していく姿を描くスパイコメディー。混迷する現代―。日本は狙われていると考えた内閣総理大臣・吉澤は「毒をもって毒を制す」という信念の下、前科13犯、懲役30年で服役中の天才詐欺師・京介(長瀬)を秘密諜報部員に引き込んだ。出所後、テロから日本を守る組織の一員となった京介は素性を偽り、定食屋に下宿。ドロシー(深田)とバディを組み、仲間たちと経済テロや情報戦に挑んでいく。難事件の解決が結果的に人助けをすることにつながり、冷徹な京介の心にも変化が表れる」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。今期一番バカバカしそうなドラマで今のところ期待大。脇のキャストのすんばらしさもさることながら、脚本が「踊る大捜査線」の君塚良一だしね。
7月11日、NHK土9「リミット-刑事の現場2」(作・脚本・遊川和彦、演出・渡辺一貴他、P・磯智明、出演・武田鉄矢、森山未来、杉本哲太、伊武雅刀、加藤あい他)。「愛知県警の協力の下で行われた取材をベースに、ショカツの実情をリアルに描く刑事ドラマの第2弾ベテランと若手の刑事コンビが警察組織や犯罪の不条理に立ち向かう姿を描く」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。武田鉄矢はこの際置いておいて、NHKのこの土9枠は手堅いドラマが多くて見たいのだが(「ハゲタカ」もこのNHK土曜ドラマ枠だったし~)、まあやっぱり「華麗なるスパイ」の方を見てしまう事でしょう。
8月1日、フジテレビ土11「オトメン(乙男)」(「魔女裁判」枠、原作・菅野文、脚本・野口照夫他、P・関谷正征、演出・谷村政樹、出演・岡田将生、夏帆、木村了、瀬戸康史、市川知宏、佐野和真、武井咲、柳原可奈子、高田延彦、鶴見辰吾、山本未来他)。「超乙女志向の日本男児が、日本男児顔負けな大和撫子に恋をするラブコメディー」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。まあ、岡田将生は美少年だと思います(美少年には興味が無い私だが)。
7月5日、TBS日9「官僚たちの夏」(「ぼくの妹」枠、原作・城山三郎、脚本・橋本裕志、P・伊佐野英樹他、演出・平野俊一他、出演・佐藤浩市、堺雅人、高橋克実、佐野史郎、西村雅彦、杉本哲太、吹石一恵、田中圭、床嶋佳子、村川絵梨、高橋克典、船越英一郎、北大路欣也他)。「異色の官僚と言われた佐橋滋をモデルに、高度成長を推進した通産官僚たちの姿を描く」(Wikipediaより)。おお? これは手堅そうで見ごたえはありそう。脚本は「華麗なる一族」の橋本裕志、でも演出が「輪舞曲」(2006年)、「特急田中3号」(2007年)「ブラッディ・マンデイ」(2008年)の人、なのがちと不安。
今回は「官僚たちの夏」「華麗なるスパイ」「救命病棟24時」あたり、そして1回目は見るかもしれないのが「赤鼻のセンセイ」あたりかなあ。
7月27日、TBS月8「水戸黄門 第40部」(「ハンチョウ」枠、脚本・岡本さとる他、、演出・金鐘守他、出演・里見浩太朗、原田龍二、合田雅吏、由美かおる他)。あと20年後くらいの「水戸黄門」で水戸光圀公を小日向文世とか佐藤浩市とかタニショーとかがやっていれば、そのときには見るかもね。
7月13日、フジテレビ月9「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」(「婚カツ!」枠、脚本・大森美香、P・中野利幸、演出・永山耕三他、出演・山下智久、北川景子、相武紗季、溝端淳平、伊藤英明、真矢みき、貫地谷しほり他)。「プロバスケットチームに所属する、気弱だけど真っ直ぐな男と、気が強く明るく前向きだけど素直になれない女が恋と友情に悩みながらも成長していく姿を描いた痛快な青春ラブストーリー」(番組ウェブページより)。同僚の大局様のK池さんは「娘が(はんにゃの)金田が好きだから絶対見る」と言ってました。私は特に心惹かれるものはないな。
7月7日、フジテレビ火9「救命病棟24時」(「アタシんちの男子」枠、脚本・二木洋樹他、P・小椋久雄他、演出・河毛俊作他、出演・江口洋介、松嶋菜々子、ユースケ・サンタマリア、木村多江、北乃きい、市川実和子他)。「大ヒットドラマシリーズ『救命病棟24時』が4年ぶりに帰ってくる!(中略)待望の第4シリーズ。今回のテーマは、救命救急の崩壊。慢性的な人員不足による激務で心身ともに疲弊しきった救命医たちが次々に辞職するという事態が日本各地で起こっている現状をベースに、医師たちのドラマをリアリティをもって描いていきます」(番組ウェブページより)。江口さん、怪我の具合はどうなっているんでしょうか。
7月7日、フジテレビ火10「恋して悪魔~ヴァンパイア☆ボーイ~」(「白い春」枠、脚本・小川智子、江頭美智留、P・豊福陽子他、演出・村上正典他、出演・中山優馬、加藤ローサ、近藤真彦、伊東四朗他)。「ヴァンパイアの美少年が人間の女性と禁断の恋に落ちるラブファンタジー」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。写真を見ると主役の男の子は確かに美少年。耽美的に描いてくれれば確かに吸血鬼という設定は美しかろう。でもわしらのようなババァ視聴者にとって永遠の美少年吸血鬼と言えばエドガー・ポーツネルという超えられない壁があるのじゃ。
7月1日、テレビ朝日水9「新・警視庁捜査一課9係」(「臨場」枠、脚本・深沢正樹他、P・金丸哲也他、演出・吉田啓一郎他、出演・渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、吹越満、田口浩正、原沙知絵他)。「警察官である前に普通の20代、30代の男女である刑事たちが、ひとたび事件となるとユニークな個性を発揮。刑事一人ひとりがそれぞれの事情を抱えつつ難解な事件に挑む、新しいタイプの群像劇としてスタートした「警視庁捜査一課9係」。刑事ドラマの新境地を開拓したと、高い評価を得つつ、シーズン2、3と放送し、群像劇としての“9係ワールド”は一応の完結をみた。そんな「9係」が装いも新たに「新・9係」として水曜9時に帰ってくる!」(番組ウェブページより)。なんだかこういう定番の刑事物は特に見なくてもいいやという気になります。
7月1日、TBS水9「となりの芝生」(「夫婦道」枠、脚本・橋田壽賀子、P・荒井光明他、演出・荒井光明他、出演・瀬戸朝香、大倉孝二、松尾瑠璃、渋谷飛鳥、大杉漣、泉ピン子他)。「1976年にNHKの銀河テレビ小説で放送されていた『となりの芝生』が、現代に蘇る。この作品のテーマは普遍の「嫁姑問題」。高平家の次男の嫁として、平凡に暮らしていた主婦・高平知子が、姑・志乃との同居によって、見る人を戦慄とさせるほどにイビられる姿は、当時大反響を呼んだ。33年前の作品では、その嫁を山本陽子が、姑を沢村貞子が演じ、視聴者から嫁に同情の声が集まり社会現象となった話題作だ」(番組ウェブページより)。この手の番組には全く興味がないのだが、番宣見たらピン子の嫁イビリっぷりを第1回目くらいは見たい気になってきてしまいました。私、疲れているのかなあ。←……という文章を書いたのは先月の初めだったのに、気がついたら第1回目は昨日で、すっかり見逃していました。でも見逃しても別に悔しくない。
7月8日、日本テレビ水10「赤鼻のセンセイ」(「アイシテル~海容~」枠、脚本・櫻井武晴他、P・土田英生他、演出・佐久間紀佳他、出演・大泉洋、香椎由宇、神木隆之介、須賀健太、尾美としのり、上川隆也、小林聡美他)。「長期的な入院が理由で学校に通うことができない子供たちのために病院内に設置された院内学級で中学生の担任教師である石原参太朗(大泉洋)が、心の病も抱える生徒たちを笑いで癒やすため立ち上がる姿を描くドラマ」(Wikipediaより)。洋ちゃんが出ているのはまあ置いておいて、小林聡美と尾美としのりが出ているのはちょっとポイントが高い。
7月15日、TBS水深夜「帝王」(原作・倉科遼、関口太郎、脚本・演出・森岡利行他、出演・塚本高史、他)。「「夜王」の原作者・倉科遼の人気コミックをドラマ化。何軒もの店を経営し、キャバクラ界の"帝王"と呼ばれた男の成功を描く」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。番組ウェブページを見て見たらキラキラした三つ揃いのスーツを着た塚本高史が三白眼で流し目をしていて脱力だ。今日は「ハゲタカ」関連の雑誌記事の大森南朋の三つ揃いスーツ姿の写真を眺めて、「やっぱりスーツ男子はええ(特に三つ揃いでサスペンダー着用物件)」とか思っていたばかりだが…いや、もう、なんというか。
7月2日、テレビ朝日木8「科捜研の女」(「京都地検の女」枠、脚本・櫻井武晴他、P・菊池恭他、演出・辻野正人他、出演・沢口靖子、内藤剛志、小野武彦、斉藤暁、泉政行、加藤貴子、田中健他)。すみません、この手の番組を見ない私には「科捜研の女」も「京都地検の女」も「京都迷宮案内」も全然区別がつきません。
7月9日、テレビ朝日木9「ダンディ・ダディ?~恋愛小説家・伊崎龍之介~」(「夜光の階段」枠、脚本・永田優子、P・中込卓也他、演出・池添博他、出演・舘ひろし、南沢奈央、鹿賀丈史、野際陽子他)。「舘ひろしが娘を溺愛するパパに! 自由恋愛を標榜するカリスマ恋愛小説家でも娘の恋愛には極端に保守的に…。親子の会いと絆を描くホームコメディ!」(番組ウェブページより)。2年前にやっていた「パパとムスメの7日間」(TBS、舘ひろし、新垣結衣他)は全然期待してなかったのに結構面白くて、結局最終回まで見ちゃったのだが、それはやっぱりガッキーの力が強かったからのような気が。
7月、フジテレビ木10「任侠ヘルパー」(「BOSS」枠、原作・芹沢直樹、脚本・古家和尚、P・牧野正、演出・西谷弘他、出演・草剛、黒木メイサ、垣内彩未、田中幸太朗、筧利夫、恵敏明、中条きよし、梶芽衣子、小林薫、蟹江敬三、梅宮辰夫他)。「極道の男たちが、老人介護ヘルパーに転身し、悪戦苦闘する姿をコミカルに描くヒューマンドラマ」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。今回の草なぎくんの一連の騒動でいちばんヒヤヒヤしていたのはこの番組のスポンサーだったのかも。しかし「メイド刑事」とか「任侠ヘルパー」とか、なんでもくっつけりゃいいってもんじゃないと思うのだが。
7月23日、日本テレビ木12「猿ロック」(「LOVE GAME」枠、原作・芹沢直、脚本・福田雄一、P・尼子大介他、演出・前田哲、塚本連平他、出演・市原隼人、芦名星、渡部豪太、高岡蒼甫他)。「鍵開け名人のサル(市原)が、その腕を生かし人助けしていく。リツコ(芦名)の女友達がデートクラブ店主に裸のビデオを撮影され、それをネタに売春を強要される。ビデオを取り戻してほしいと頼まれたサルは、リツコや山本(渡部)らと協力し店内に忍び込むが、特殊な金庫の鍵に苦戦する」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。あの「ROOKIES」の安仁屋(市原隼人)がオバカでスケベな天才鍵師サル……。
7月3日、テレビ朝日金9「コールセンターの恋人」(「必殺仕事人2009」枠、脚本・中園ミホ、P・奈良井正巳、演出・片山修、田村直己、出演・小泉孝太郎、ミムラ、名取裕子、松重豊、安田顕、中島ひろ子、滝沢沙織、芝俊夫、若林豪他)。「テレビショッピングの裏側をコミカル&シリアスに描くお仕事エンターテインメント。「ハケンの品格」などの人気脚本家・中園ミホの書き下ろし作品」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。うーむ、小泉孝太郎でなければ見てみるかもしれない(別に嫌いな訳じゃないけどわざわざ見ようという気にならない)。
7月24日、TBS金10「オルトロスの犬」(「スマイル」枠、脚本・ワーナー・ブラザース映画ライターズワークショップ、P・三城真一他、演出・加藤新、今井夏木、出演・滝沢秀明、錦戸亮、水川あさみ、佐々木蔵之介他)。「触れただけで病や傷を治す“神の手”を持つ悪魔のような男と、触れただけで人を殺せる“悪魔の手”を持つ心優しき男が宿命の対決を繰り広げる」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。正反対のキャラのジャニーズの2人の宿命の対決って、去年の「魔王」もそうだったよなー。
6月26日、テレビ朝日金11「メイド刑事」(「名探偵の掟」枠、原作・早見裕司、脚本・真部千晶他、P・島川博篤他、演出・藤岡浩二郎他、出演・福田沙紀、原田龍二、的場浩司、大島蓉子、品川徹、中山恵、かでなれおん他)。「京都府警察本部長・海堂(原田)に仕えるメイド・若槻葵(福田)が悪の巣食う屋敷に潜入、犯罪の解決を」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。先週、番宣を見たらあまりにもバカバカしそうで録画してしまったのだが、まだ見てないうちにもう明日は2回目の放送が。このまま見ないで終わるような予感。
7月3日、テレビ東京金深夜「怨み屋本舗REBOOT」(「湯けむりスナイパー」枠、原作・栗原正尚、脚本・川嶋澄乃他、演出・仁木啓介他、出演・木下あゆみ、加藤雅也、田中哲司他)。「多額の報酬と引き換えに依頼人に代わって怨みを晴らす復讐代行業の女、怨み屋だ。社会的抹殺、実質的殺害…。自らを必要悪と言い切る怨み屋は、一切の私情を見せず犯罪者を地獄へと導いていく」(番組ウェブページより)。夜中なのが一番のネック(私はもう寝てるし、多分録画も「タモリ倶楽部」優先だし。
8月、TBS土8「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(「MR.BRAIN」枠、原作・秋本治、脚本・マギー、P・瀬戸口克陽他、演出・英勉、坪井敏雄、出演・香取慎吾、香里奈、速水もこみち、劇団ひとり、酒井敏也、國村隼他)。いやー、慎吾ちゃんもこんなオッサンの役をやるようになったのね……。
7月18日、日本テレビ土9「華麗なるスパイ」(「ザ・クイズショウ」枠、脚本・君塚良一、P・佐藤敦他、演出・大谷太郎他、出演・長瀬智也、寺島進、高田純次、深田恭子、世界のナベアツ、渡哲也他)。「犯罪者がスパイとなってテロリストを退治し、世界と日本の平和に貢献していく姿を描くスパイコメディー。混迷する現代―。日本は狙われていると考えた内閣総理大臣・吉澤は「毒をもって毒を制す」という信念の下、前科13犯、懲役30年で服役中の天才詐欺師・京介(長瀬)を秘密諜報部員に引き込んだ。出所後、テロから日本を守る組織の一員となった京介は素性を偽り、定食屋に下宿。ドロシー(深田)とバディを組み、仲間たちと経済テロや情報戦に挑んでいく。難事件の解決が結果的に人助けをすることにつながり、冷徹な京介の心にも変化が表れる」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。今期一番バカバカしそうなドラマで今のところ期待大。脇のキャストのすんばらしさもさることながら、脚本が「踊る大捜査線」の君塚良一だしね。
7月11日、NHK土9「リミット-刑事の現場2」(作・脚本・遊川和彦、演出・渡辺一貴他、P・磯智明、出演・武田鉄矢、森山未来、杉本哲太、伊武雅刀、加藤あい他)。「愛知県警の協力の下で行われた取材をベースに、ショカツの実情をリアルに描く刑事ドラマの第2弾ベテランと若手の刑事コンビが警察組織や犯罪の不条理に立ち向かう姿を描く」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。武田鉄矢はこの際置いておいて、NHKのこの土9枠は手堅いドラマが多くて見たいのだが(「ハゲタカ」もこのNHK土曜ドラマ枠だったし~)、まあやっぱり「華麗なるスパイ」の方を見てしまう事でしょう。
8月1日、フジテレビ土11「オトメン(乙男)」(「魔女裁判」枠、原作・菅野文、脚本・野口照夫他、P・関谷正征、演出・谷村政樹、出演・岡田将生、夏帆、木村了、瀬戸康史、市川知宏、佐野和真、武井咲、柳原可奈子、高田延彦、鶴見辰吾、山本未来他)。「超乙女志向の日本男児が、日本男児顔負けな大和撫子に恋をするラブコメディー」(ザ・テレビジョン6月26日号より)。まあ、岡田将生は美少年だと思います(美少年には興味が無い私だが)。
7月5日、TBS日9「官僚たちの夏」(「ぼくの妹」枠、原作・城山三郎、脚本・橋本裕志、P・伊佐野英樹他、演出・平野俊一他、出演・佐藤浩市、堺雅人、高橋克実、佐野史郎、西村雅彦、杉本哲太、吹石一恵、田中圭、床嶋佳子、村川絵梨、高橋克典、船越英一郎、北大路欣也他)。「異色の官僚と言われた佐橋滋をモデルに、高度成長を推進した通産官僚たちの姿を描く」(Wikipediaより)。おお? これは手堅そうで見ごたえはありそう。脚本は「華麗なる一族」の橋本裕志、でも演出が「輪舞曲」(2006年)、「特急田中3号」(2007年)「ブラッディ・マンデイ」(2008年)の人、なのがちと不安。
今回は「官僚たちの夏」「華麗なるスパイ」「救命病棟24時」あたり、そして1回目は見るかもしれないのが「赤鼻のセンセイ」あたりかなあ。
2009年07月02日 (木)

しかも「そんなに面白いんだったら私も見てみようかしら」と言ってくれたY岡さんに「いや、私は好きなんだけど好き嫌いが分かれる作品かも。それに今時の若手イケメンは玉鉄とあともう一人くらいしか出てなくてオヤジ率が高い映画なんだよね」とまで言ってしまいました。せっかくY岡さんが「あ、私、ギラギラしていない枯れているオヤジなら好きなんだけど」(←Y岡さんは枯れ専。会社のPCの壁紙はキース・リチャーズだ)と言ってくれたのにも「リーマンショックやサブプライム問題を盛り込んだ経済ドラマだから当然ギラギラしているよ~」と言ってしまいました。決して布教したくないわけじゃないのよ。でもなんか、Machintoshユーザーっぽい反応(Macへの愛を語るくせに他人にはMacをオススメしない、どころかWindowsをオススメする)をしてしまう私……。
さて。この映画は情報量が非常に多いために1回見ただけだとまずストーリーを追うのに必死になってしまって、それ以外のところになかなか目がいかないのはやはり私が未熟者だからでしょうか。このドラマってそれぞれのキャラが言葉で自分の感情を表現する場面がほとんどないために、皆何考えているんだかわからないようにしか見えない。しかし役者さん達はちゃんと表情で、仕草で、小道具で、そして行動で全てを表現しきっているために、2回目3回目となるとそれがちゃんと見えてくるのである。この映画は2度見をぜひともオススメする。
なお、ドラマ版の時と同様に鷲津政彦(大森南朋)の眼鏡の掛け外しはポイントですよ。はるばる南の島にまで鷲津を訪ねて来てくれた芝野(柴田恭平)に対して背をむけながらも、眼鏡はわざわざはずして話を聞いているのです。
今回もネタバレのため折りたたみます。
参照:
6月26日「映画「ハゲタカ」」(1回目鑑賞)
6月28日「映画「ハゲタカ」2回目鑑賞」
7月2日「映画「ハゲタカ」3回目鑑賞」←いまここ
7月5日「映画「ハゲタカ」4回目鑑賞」
7月8日「映画「ハゲタカ(字幕版)」5回目鑑賞」
7月13日「映画「ハゲタカ」6回目鑑賞」
7月15日「映画「ハゲタカ」6.5回目鑑賞(ハゲタカ映画祭) 」
7月17日「映画「ハゲタカ」7回目鑑賞」
7月20日「映画「ハゲタカ」8回目鑑賞(DLPスクリーン)」
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