さて前回の続き。全くの想定外だったが、先月末に池袋にヤマダ電気がやって来て家電量販店激戦区となってしまったために、今現在、休日の池袋はかなり混雑してすごいことになってる。事前に映画昼の部の後どこで茶にしようかなーと物色してみたが、めぼしいところはどこも行列ができて20分30分待ちは当たり前、あのルノアールでさえ(笑)待ちの客が何人もいてびっくりだ。しかもどの店も全く予約ができず、予約可能な店でも「このお時間は非常に混雑してお待ちの方ができる状態です。何とぞご理解下さい」と、長居には釘をさされる始末。

しかしTime is moneyな私達(ほんとか?)は時間を無駄にするわけには行かない。とりあえず前日に予約が出来る茶店を押さえたのだが、そこはコーヒーを味わったりスイーツを楽しんだりオシャレな雰囲気にひたったりする店では全くない。「昭和の雰囲気を存分に楽しむ」店だ(笑)。入口のクリスマスツリーやメニューの食品サンプルがレトロすぎてしみじみしてしまう。一応L'OCCITANE Cafeとか椿屋珈琲店池袋茶寮のようなケーキや雰囲気が評判でオシャレな店も覗いてみたのだが、どうせハゲタカトークになるんだからこの際ケーキも店の雰囲気もどうでもいいよな(笑)。実際、そうなってたし。

映画夜の部の開始は本当なら17:50からだが、お昼の混雑のせいでスケジュールが押していて15分以上遅れになっていた。木村監督のトークショーも終わったことだし、もうあんな混雑で映画館に入れないなどということはなかろう。今度こそ座れるはずと行ってみると、まだいた木村監督(笑)。いつまでもしゃべり続けているので(しかも前回と同じく「ハゲタカなくてもいい」とまた言っているし。前回受けたと思っているんだな?)スタッフに「そろそろお時間ですから」と言われてました。「お元気なお顔を見てホッとしま」せ(以下略)。

さて本日2回目の映画「ハゲタカ」。昼の部の鑑賞で久々に飢餓感を解消した今回こそ「無我の境地」で! ……またもや無理だったよ、ママン……。26回目の感想については別記事で。

マンダリン
そして映画鑑賞後の我々の目的地は日本橋のマンダリンオリエンタル東京。メンバーは私、suikaさん他5名、総勢7名のハゲタカ廃人軍団だ(←なんかすごく強そう)。そう、映画「ハゲタカ」で鷲津(大森南朋)が劉(玉山鉄二)を待ち伏せしていたシグネチャーでディナー……ではなく、その横のマンダリンバーでひっそりとプチ鷲津体験である。なにせシグネチャーはフレンチレストランでディナーコースは14,000円から、アルコールを入れるともっとかかるし、ドレスコードだってスマートエレガントと来たもんだよ。うーん、スマートでエレガンスな格好ってしばらくしたことないなー。その点マンダリンバーはカフェオレ 1,500円、グラスワイン1,500円と飲み物だけならちとお高いが、ドレスコードもスマートカジュアルだし、これでこの場の雰囲気を体験できるのならお安いものである(ただしすきっ腹になにか詰め込もうとすると、テリヤキバーガー2,600円で「ふざけるなーーー!」価格となっております)。

マンダリンナイト
シグネチャーもマンダリンバーもホテルの37階にあるが勿論エレベータで38階に行き、そこから例の階段を降りて下の階に向かう。ときどき「ここから東京タワーが見えるのね」「夜景がきれい」などと本音だか偽装工作だかわからない(笑)台詞をはさみつつ。さて我々が案内されたのは、劉が降りてきたら真っ正面からそのご尊顔をおがめそうな、階段が見えるこの場所(相変わらず写真がボケボケ(泣))。鷲津が仁王立ちしていたシグネチャーのウェイティングバーもよく見えるというベストポジション。それぞれジュースやカクテル、ワイン等を頼んで、ここではひっそりとしみじみハゲタカトーク。あ、中には本日初めて映画「ハゲタカ」を見て「面白かった!」と言っていた廃人見習い候補の方もいたが、ま、それは置いておく(笑)。

そしてそろそろお時間なのでこのバーでのお会計を済ませて帰る時も、37階からまっすぐエレベータに乗れるのにも関わらず、わざわざまた38階に戻ってエレベータに乗る私たち(笑)。そしてホテルから出る時もわざわざ車寄せ出口の方から出て、「ここで劉が「彼、友達なのでいつでも通して上げて下さい」って言って」「映画と同じ、滝がある!」などとひそひそ話しながら脱出し解散したのだった。

いやあ、皆様本当にお疲れさまでした。おかげさまでとても充実した1日が過ごせました。ま、まだ話は続くのだが(笑)。
テーマ:映画感想
ジャンル:映画
外事警察3
この緊張感は体に非常によくないのだが、そして暢気にテレビドラマを見ている時間もないのだが、このドラマは今ちゃんと見ておかなきゃダメなような気がするんだよな。それにしてもサブタイトルの「囮」とは、一体誰の事をさすのか。

[ドラマ紹介]
「住本(渡部篤郎)の愛子(石田ゆり子)への依頼は、公安の協力者となって外国人バーに潜入しテロ組織の情報を探ることであった。住本に操られていたことに反発する陽菜(尾野真千子)は、愛子に協力者にならないよう薦める。だが住本は、植物状態の愛子の夫を入院させ、高額な治療を受けられる環境を与える。調べ上げた情報を元に愛子の心に入ってゆく住本。夫の回復に希望を見出した愛子は、危険な作業を引き受ける決意をする。」(公式ホームページ・ドラマ第3回紹介より)

一つ一つの台詞が必要最低限の重要な事をちゃんと伝えていて、その密度の高さにくらくらしてしまう。陽菜(尾野真千子)が下村愛子のことで五十嵐(片岡礼子)に相談した時の五十嵐の台詞、「情を捨てなさい。でないと、協力者も自分自身を守れない」。非情に徹する事で、協力者も運営者におもねることなく任務を遂行出来、いざと言う時にはその任務よりも自分の命を守ることができる。だが運営者と協力者の関係のバランスが崩れると事態は想定外の方向に行ってしまう。もうすでに関係を終了したはずの住本(渡部篤郎)の協力者・ニケ(R・マッカラン)は、住本のためにまだ探り続けていたためにFISHにとらわれて行方不明になっている。家族よりも深い絆がある関係なのにもかかわらず、任務が終ればすっぱりと後を断たねば後に待っているのは死だけなのだ。

今回たびたび挟み込まれる住本の子ども時代の場面。植物状態になった父(堀部圭亮)に(おそらく住本同様に正体を隠してきたために)「どうして。あなたは誰!?」と問いかけながら介護する母(占部房子)が見せる苦悩の瞬間、それをずっと見てきた住本にとって、下村愛子は特別な協力者だったのか。「人間のやる事じゃない」と愛子への更なる運営を拒否する陽菜に代わって、住本が直接、愛子に協力を要請する。「私、楽しんでいる。この人の介護から解放され、あなたから命じられた危険な行為を、楽しんでいる」「自分の醜さが恐ろしい」と戦く愛子に、「望むなら終らせてやる」「あんたは俺を恨めばいい」と、かつて自分の父に対してやろうとしたように、愛子の夫の首に手を伸ばす住本。もちろん愛子がそれを止めるのも計算づくではあるのだろうが、愛子を協力者として獲得するために住本は手段を選ばないのと同時に、その刹那に住本が見せたものを愛子もまた受け取っていたからこそ、愛子はさらに危険な任務に協力し、そして最後に愛子の口から「一緒にしないで」という台詞が出てくるのだ。

また、愛子がジュリオの携帯のデータを盗んだものの、その携帯をいじっていたことをジュリオに見つかった時の愛子のとっさのいい訳がなかなかすごい。先週の住本の台詞、「あんたは大それた事ができる女だ」(←うろ覚え)というのを見事に表現してたよなあ。いやー、あのデータを盗む瞬間の緊迫感がまた体に悪いわ(←どんだけ緊張に弱い体質なんだ(笑))。私にはとても「協力者」はつとまりません。もちろん誰かに頼まれもしやしないが。まったくもう、「外事警察」を見るとあまりの緊迫感に疲れすぎてぐったり。

それにしてもNHKのスタイリストさんはここでもいい仕事をしているよな。一昨日最終回だった「行列48時間」(NHK、金曜22時)も面白くて、この物語の中の登場人物、管理官・大河原(渡辺いっけい)の眼鏡のセレクトがまた実にナイスだと思っていたけど、「外事警察」でもいい仕事してます。警察庁警備企画課理事官・倉田俊貴(遠藤憲一)と警察庁警備局長・有賀正太郎(石橋凌)の眼鏡のセレクトと使い方がいいんですよ。逆光になってその表情が見えないのに眼鏡だけがくっきりと倉田の存在感を浮かび上がらせ、ピッタリと顔にフィットした眼鏡によってより昆虫っぽい容貌(←非情に失礼です)が倉田という執拗なキャラを見事に表現している。また、官房長官・村松(余貴美子)に本当にテロの情報はつかんでいないのかとつめよられても、「ありません」と言いきる有賀の眼鏡、この人の場合のブロウバーは人を寄せ付けないタイプのものではないが、しかしその反射が有賀の言葉とは裏腹な言動をしっかりと表現している。うーむ。って、ただ単に私が眼鏡フェチなだけか?(笑)。

さて、来週のサブタイトルは「裏切り」。うわーん、どんどん私が嫌いな方向に話が進んで行くみたいなのに、目が離せないわー。
テーマ:外事警察
ジャンル:テレビ・ラジオ
私は映画は映画館で見たい人間である。なので映画「ハゲタカ」を映画館でみるために、全国の映画館上映情報や学園祭情報、映画祭情報、名画座スケジュールなどをしつこくチェックする毎日だ。だから先月中旬、11月の池袋文芸座の上映スケジュールに「気になる日本映画達2009上半期ベストセレクション」の文字を発見したときは、「こ、こ、これはもしや、アレをやるのでは!?」と小躍りしましたよ。しかしその時点では文芸座のウェブページには詳細が載っていないために電話突撃、そしてついに「ハゲタカ」上映の情報をゲットし、スタンリー・BWP調印式の時の劉一華(玉山鉄二)のごとく無駄にほくそえむ私だ(参照:10月18日「11月の映画「ハゲタカ」上映スケジュール」)。

さてその後。私とMackyさんの挑発に乗った(笑)中部地区廃人見習いのsuikaさんが上京して今回のハゲタカ祭りに参戦することになり俄然勢いづく私(勢いづくっつーか、調子に乗っちゃったつーかね)。2日間で4回上映する「ハゲタカ」のどの回を見て、その合間にどこのロケ地巡りをするのか、超アバウトな打合せをしてあっという間に11月23日を迎えることとなった。しかしこの間、うちの近所では新型インフルエンザウイルスが猛威を振るい小学校の学級閉鎖と学校閉鎖が交互に続という事態に。子どもの一番の仲良しさんや、いつも一緒に登校しているおなじみさんが次々とインフルエンザでお休みした時は、「頼むからーーー、11月23日と24日だけはインフルエンザにならないでーーーー!!」と祈り続けていたのは言うまでもない(←ひ、ひどい……)。

今回は直接お会いしたことがあるハゲタカ廃人の方数名にも声をかけて、映画鑑賞後にロケ地めぐりをすることにした。しかしせっかくなので「秋の(ハゲタカ)遠足のしおり」でも作ろうと思っていたものの、色々忙しくて挫折。ま、いっかあと思っていたのに、前日の22日に夕食を外で食べて酔っ払って帰宅したら「やっぱ、遠足はしおりがなくちゃ~」と酔っ払った勢いで夜中の2時頃まで作っていたおバカな私だ。したがって翌日私が一番心配していたのは、初めてお会いするsuikaさんと無事落ち合うことができるのかとか、映画館が満杯で入れなかったらどうしようとかではなく、2ヵ月ぶりの「ハゲタカ」だというのに「(寝不足のため)ちゃんと寝ないで見てられるかどうか」だったのである(←非常に問題な態度)。

そして、11月23日午前10時過ぎ東京駅。初めて会ったくせに昨日も会ったばかりのような会話を交わす2人の廃人が、聖地・池袋を目指したのだった(うち1名は自己申告によると廃人ではないとのことだが、そんなの、自覚症状がないだけである)。この日の映画「ハゲタカ」昼の部の上映開始時刻は12:15、14:30に終了した後は「劔岳 点の記」の木村監督によるトークショーと「劔岳 点の記」の上映があり、その間一旦外に出て茶でもして17:50から「ハゲタカ」夜の部鑑賞、その後はロケ地であるマンダリンオリエンタル東京で茶というスケジュールである。まあ監督ご本人が来るともなればやはり混み合うだろうけど、名画座だしね、もしかすると立ち見になるかもしれないけど、昼の部は仕方がないかも……などと暢気に考えて文芸坐にたどり着いた私達だったが。

文芸坐
入口に「ただ今満席です。お立ち見のスペースもございませんので、現時点ではご入場をお断りしております。15:20「劔岳 点の記」の回からご覧下さい。お早めにロビーでお待ちいただくことをお勧めいたします。」との看板が! はぁ? なんだ、これ? と思って文芸坐が入っているビルの3階に行ってみたらばすっげー混雑ですよ。なんと立ち見待ちの行列がずらーーーっと階段の下まで続いているのである。しかも映画館のスタッフが頻りに「現在非常に混雑してます。立ち見でも入場出来ません。お一人帰られたらお一人は入れますが、どこまで入場のご案内を出来るかわかりません」と言っている。なにーーー! 私が事前に何度も確認した時には「邦画ですからそんなに入りませんよ」などと言っていたくせにーーー。

こりゃダメかも。suikaさんがわざわざ中部地方から来てくれたのにこんなことになろうとは。諦めつつも立ち見待ちの行列に並ぶ。すると弊ブログにコメントを下さる一連の方々も次々と参戦し半ば諦めつつも行列に並び始めた。映画の方は本当なら12:15からのはずなのに余りの混雑のために上映開始が遅れているらしい。じゃ、12:30くらいまで様子を見ながら並んで、ダメだったら茶でもしてましょうかね、などといいつつひたすら待つ。この日の上映スケジュールは9:45「劔岳」→12:15「ハゲタカ」→14:40トークショー→15:20「劔岳」→17:50「ハゲタカ」→20:15「劔岳」という2本立て上映で、午前中の「劔岳」を見終わった客はそのまま昼の「ハゲタカ」も見る可能性が非常に高く、したがって帰る客も少ないはずである。ましてや「ハゲタカ」の後に木村監督のトークショーという本命が待っているのだから、帰る訳がない。

しかし思い切りのいい客も多かったのだろうか。思いのほか帰る客も多かったらしく、私達はなんとか中に入れたのである。それでロビーに長く続いている行列にまた並んだのだが……これがなんと男子トイレ待ちの行列でしたよ。この日の客は見渡す限りの圧倒的な数のお年寄りばかりで、そしてお年寄りはトイレが近いためにその待ち行列がすごいことになっていたのだった。びっくりだよ。男子トイレ待ち行列からはずれてシアター内に入ってみたが、もちろん空いている席などなし。どこの座席も「劔岳 点の記」を楽しみにされているらしいお年寄りで埋め尽くされている。そうかあ、こんなにも愛されているのか、「劔岳 点の記」は。でも「ハゲタカ」だって負けないんだからっ!(←誰に言っているんだよ)しかしなんだ、ハゲタカ廃人の中では高齢者である私だが、この観客の中ではまだまだ若造だったな(←比べる方が間違っている)。

そんな訳で立ち見をせざるを得ないのだが、もう、立ち見が出来るようなトシじゃない(泣)。思い切って床に座り込む。スクリーンがかなり上の位置になってしまうが仕方がない。見られないよりはましだ。しかし今まで映画「ハゲタカ」を24回見て(「ハゲタカ映画祭」を入れたら25回)、色んな見方をしてきたと思っていたが、床に座ってみたのは初めてでしたよ。新機軸?(笑)

そしていよいよ映画本編が始まる。スケジュールが押しているせいで予告編なし。あの懐かしい、東宝のロゴが、nepのロゴが、黒バックに「ハゲタカ製作委員会」の文字が浮かび、「幻鷹」の曲が流れて茨城県湖南省(←違います)の農村の風景が広がる。懐かしい。何もかもが懐かしい……。この夏何度も何度も見た場面。だけどこの2ヶ月見る事がかなわなかった風景が、人物が、場面が目の前に広がってゆく。誰がどんな台詞を言って話がどんな風に進むのかなんてわかりきっている。なのに何度見てもどうしてこんなに新鮮に楽しめるのだろう。乾ききった砂地に水が染み込むように、「ハゲタカ」が体のすみずみに染み込んでくる。ああ、もしかして今度こそ無我の境地で「ハゲタカ」を見る事ができるのかしら。

……あら、鷲津ファンド会議室の中に鷲津(大森南朋)が入って行くとすかさず手下の青年(え?)が鞄を受け取って奥の方にしまいに行く。おや、これは気がつかなかったなあ。おっと、この場面で劉一華(玉山鉄二)の名前の英語の綴りをチェックしておくんだった。うーんと? Liu Yi……おっと見逃した。マンダリンオリエンタル東京の38階から37階、この間通り抜けしたんだったなあ(10月15日「東京・丸の内「ハゲタカ」ロケ地ツアー」)。あれ? 第一ホテル東京の鷲津の立ち位置、記憶と違っていたよ。芝野が劉一華調査報告書を読む場面、デスクの上に乗っている書類の一部に日本語で書かれた手紙があるけど、これは誰が誰に出したことになっている手紙なんだろう。文字から言って女性のような気がするけど。おや? この間常盤橋門跡に行った時に張ってあったロープが緑色だったので「映画の中ではもっと茶色い色だったよねー」などと言っていたのに、映画の中のロープも緑色じゃん。なんだ、映画を見ているようで全然見てなかったんじゃないのか?

……全然無我の境地になんかなってませんでした(泣)。相変わらず煩悩まみれの私です。そして私と来たら、ラスト近くのあの劉の伝言メッセージの時の鷲津の大森南朋に、これだよ、これ、この演技だよっ、台詞が全くないこの場面で、表情だけですべてを語ってくれる、やっぱり大森南朋すげーよ、って感嘆していたはずが、気がついたら電話をかけ直す場面のところで「「笑う警官」のバカやろーー!!」って心の中で叫んでいましたよ(笑)。なんてこったい。夏の間は「ハゲタカ」しか見てなかったけど、この2ヶ月は「サマーウォーズ」とか「南極料理人」とか「フィッシュストーリー」とか色々見た上での、今回の「ハゲタカ」だからなあ。しかも直近で見たのが「笑う警官」……。比べるなと言われてもやはり比べてしまいますわね。意味ねーけど。

さて、「ハゲタカ」が終ったとたんに、「劔岳 点の記」の木村監督が登場して舞台の上にあがり、私達がしみじみする間もなく、すごい勢いでしゃべるしゃべる。どうやら「劔岳」のためにこれほどの客が集まった事が単純に嬉しかったらしく「もう、「ハゲタカ」なくていいから。全部「劔岳」でもいいから」「このあとサイン会をやるけど、「劔岳」の上映が終った後もまたサイン会やるから」なんて言っている。そりゃこんだけの客が集まっているのは「劔岳」のおかげなのかもしれんが、ここにいるのは「劔岳」のファンだけじゃねぇーーー!(数は圧倒的に少ないが(笑))。まったくもう。

こうして11月23日24日と続く「ハゲタカ祭り」の幕は開いたのだった。つづく。
テーマ:見た映画の感想
ジャンル:映画
池袋新文芸坐 文芸坐
11月の映画「ハゲタカ」上映スケジュール(11月24日更新

10/31(土) ~ 11/27(金) カナートホール西神戸(兵庫県)
11/23(月)、11/24(火) 池袋文芸坐(東京都)→終了
11/28(土)~12/24(木) 飯塚シネマセントラル(福岡県)


11月23日、24日に池袋文芸坐で上映予定の映画「ハゲタカ」に関する連絡、叫び、つぶやき、ぼやき(笑)などコメントを何か残したい時にこちらをお使いください。一応11月24日までは一番上に来るように設定しておきます。もちろん管理人へのコメントではなく他の方への「XYZ」とか「オヤジ、涅槃で待っている」でもかまいません(笑)。また、「ハゲタカの夕べ(笑)」(←気休めサイトね)の感想、リクエスト等もこちらに書いて下さってかまいません。「ハゲタカの夕べ」のIDとパスはブログ右柱のメールフォームよりお問い合わせください(ヒントは「2010年1月15日までのほんの気休めに。」に書きましたが)。

今、あのコメントどこだっけ?って探すのが、すっごくややこしくなってきちゃったもんでさ。
外事警察2
うわあぁ、しょっぱなのエンケン(遠藤憲一、警視庁警備企画課理事官・倉田俊貴役)と渡部篤郎(外事4課主任・住本役)の会話、こえー! ちょっとでも呼吸を外すとどちらかが斬られてこっちに血しぶきが飛んできそうだよっ。

[ドラマ紹介]
「テロにつながる外交官が薬殺されてしまう。住本(渡部篤郎)は地下銀行の出入りから<フィッシュ>らしき外国人を発見するも失尾。陽菜(尾野真千子)は外国人バーの監視を機に、店主のジュリオが好意を寄せる理容師、下村愛子(石田ゆり子)と再会する。所轄時代に担当した交通事故で、愛子の夫は植物状態となっていた。住本は愛子を協力者として獲得するよう陽菜に命じる。外事4課への異動が住本の計算だったことに気付く陽菜。」(公式ホームページ・ドラマ第2回紹介より)

さて今回の演出はあのドラマ「ハゲタカ」の堀切園健太郎でしたが、先週とのギャップなんてこれっぽちもねえですよ。どんだけ緻密に計算された連係プレーだっつーんでしょ。チーム外事警察の完成度は高いよなあ。

それにしても住本って男、見れば見る程すごいヤツですね。最初は渡部篤郎すごいなあって見てたのに、ドラマが終る頃には住本のすごさにぞくぞくっときましたよ。そう見せていたのはもちろん住本役をやっている渡部篤郎の演技力があってのことだろうが、そう思わせてしまうのはこのドラマが住本をしっかりと描ききっているからである。全人格を引き受ける覚悟でなければいけないという彼の「協力者」へのあり方。一旦その覚悟で協力者を運営することになれば、協力者の苦しみや辛さは運営者のものにもなってしまう。それをこの男は一体どれだけ引き受けてきたのか。この仕事柄失った協力者も一人や二人ではないはず。胸が引き裂かれる思いを一体どれほど重ねて来たのか。非常でなければやって行けない、でも非常なだけではやっていけない。今回の協力者・ニケ(R・マッカラン)との最後の別れの時に見せる二人の表情が全てを語っている。そういうことを言葉で直接いちいち説明する事なく、きちんと見せてくれるんですよ、このドラマは。

陽菜(尾野真千子)が外事4課に異動になったのも、全て協力者としての下村愛子(石田ゆり子)を獲得するための住本の策略だったが、その陽菜が五十嵐(片岡礼子)に真相を確認して結局自ら愛子に協力者になってもらおうと決意するまでの彼女の心の動き。住本に操られた結果だとしても、外事4課メンバーとしての自分の役割をきちんと自分の胸に納めて行動するという決意をするまでの描写、それは見ている私達が陽菜を通じてじわりじわりと外事4課の仕事に入り込んで行く過程でもあります。

そして一番うならされるのは、ラスト、協力者として獲得するため住本が愛子にとった方法、これでは協力は得られないと憤る陽菜に、住本は笑顔で言うんですね。「臭いものに蓋をして笑顔で慰め合うのがお前の信頼か?」「彼女が何に苦しんでいるのかわかるか? 介護でも借金でもない。自分が抱えている闇だ。心の隅に溜まっている泥を吐き出させて、全部飲み込んでやれ。それが出来なければタマを使う資格はない」と。協力者の人生を、魂を引き受ける覚悟で運営してきた住本だからこそ言えるこの言葉に、住本こそ抱えている深い深い闇を、ブラックホールのような底知れなさを感じさせせられます。

父親を殺そうとする子ども時代の住本に重なる、愛子が夫の顔を剃るためにカミソリをあてながらもそのカミソリを首筋にあてようとする一瞬の躊躇。住本はそれを直接見た訳ではないが、愛子のすべてを調査して行く過程でその心の闇を掴んでいる。協力者を獲得するというのは協力者のすべてを解剖する事であり、協力者に自分を捧げるために自分もまた解剖されるというとんでもない仕事。この住本という男をこれからも見ていきたいですね。なーんか、最後は住本の死で終るような、普通の終り方はしてほしくないです。

いやー、まいったまいった。

しかし。昨日の我が家の夕食は非常に遅く、この「外事警察」を見ている時間が夕食タイムでしたよ。私が真剣に見ているのに、「おかあさん、醤油とって」とか「ちゃんと風邪薬飲まなきゃだめでしょ」などという家族の団らんの会話が挟み込まれる訳だよ。家族の食事時に見るドラマじゃねぇーーー!(笑)

追記:(11月22日)
自分の書いた文章を翌日読み返すと、あまりの文章力のなさに本当にガッカリ(とほほ)。ちゃんとしたドラマの感想を書く時は、もっとちゃんと書きたいんだがなー。せめて映画「ハゲタカ」みたいに愛があれば(笑)その勢いでつっぱしれるんだけど、「外事警察」はすごいし面白いと思うけど、愛は全然ないしな(笑)。
テーマ:ドラマ感想
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Newスーパーマリオブラザーズ Wii
マリオといっても佐伯(「笑う警官」)じゃないですよ。スーパーマリオブラザースのマリオ。

 「クリボーは本当はキノコなんですよ(笑)」宮本茂さんが雑誌のインタビューでマリオやルイージの名前の由来を語る(はちま起稿)

マリオは実在のアメリカ人で、任天堂アメリカの倉庫のオーナーの方だそうです。そしてマリオの弟(兄?)のルイージも、「マリオにそっくり=類似」だからルイージじゃなくて、マリオのそばにいてもおかしくない名前ということで決まった名前だそうです(……でもマリオとルイージの名字って、一体なんだ?)。

しかしマリオをプレイする度に思うのだが……ピーチ姫、あんたクッパに誘拐され過ぎ。もう少し危機感を持て!(え?)
テーマ:日記
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ハゲタカ廃人への道
「ハゲタカ廃人」とは一体誰が最初に言った言葉だったのだろうか。今検索してみたら、Amazonで2007年12月のドラマ版「ハゲタカ DVD-BOX」のレビューで特に説明もなく使われているし、2007年7月には原作者・真山仁のオフィシャルブログで!既に「ハゲタカ廃人」の文字を見ることができる。これは結構由緒ただしい(?)単語なのかもしれない(笑)。上記ブログのコメント欄に書き込まれているメンバーがmixiの濃いハゲタカ廃人の皆様であることを考えると、発祥はやはりmixiなのか? 私も知らぬうちに耳にして、当然のように使っていましたよ。しかしわざわざ「廃人」などという非常に強いネガティブな単語をくっつけて自嘲気味に使うなんざ、「ハゲタカ」愛好者の皆様の強烈な、あふれる愛と謙虚さ、そして冷静に我が身を振り返っている様に本当におみそれでございます。ま、私の場合は本当に、ただのハゲタカバカなのだが。

さて、冬の舞踏会に向けた原稿製作(「ハゲタカ廃人日記」)ですが、現時点でまだ「第3回目鑑賞」地点絵コンテをうろうろ。24回鑑賞分+ハゲタカ映画祭+デューデリ2回+来週のハゲタカ祭りとあるのに、先は長いよ、とほほ。12月19日までに本当に完成するのか? 最近すっかり気弱な私。
テーマ:日記
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もーいくつ寝るとー、クリスマスー(←棒読み)。

 サンタ「クリスマス中止しないよ」 インフル心配だけど(朝日新聞)

でっきりいつもの「クリスマス中止のお知らせ」の変形バージョンかと思ったら、朝日新聞のちゃんとした記事で、サンタがインフルエンザにかかって中止になるんじゃ、と心配している世界中の子供たちからの声にこたえて、「クリスマスは中止されないと誓うよ」というサンタからの伝言がフィンランドの国営放送で流されたのだという。

なお、うちではついに「サンタさんなっていないんでしょ! ○○ちゃんに聞いたんだから」というセリフを言うようになってしまいました。ま、小学5年生じゃあたりまえか。しかたないので「そりゃ残念だったね。信じない子供のところにはサンタが来ないから、みんなお父さんやお母さんが代わりにプレゼントをくれるだけなのに」と答えておきました(参照:2007年12月25日「サンタはクリスマスベルを二度鳴らさない」)。

ちなみにクリスマスイブの私のスケジュールは1日人間ドック……。いつも利用している健診施設の12月の空きがここしかなかったのだ。イブに人間ドックの予約を入れるってどういうやつなのよ、一体(←こういうヤツ)。まあ、とにかくあと1カ月でなんとか痩せなくては!
テーマ:日記
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外事警察1
「外事警察 第1回」(11月14日、21時NHK放映)。いよいよはじまりました、「外事警察」。あのドラマ「ハゲタカ」の訓覇圭Pと堀切園健太郎(演出)コンビによる土曜ドラマ、期待してみていましたが……いやー、緊迫感がただ事じゃないですよ。見終わった瞬間に、はぁ……と息を吐いている自分に気がついてこれまたびっくりだ。知らないうちに息をつめて見てたんですね(笑)。なお第1回目の演出は堀切園健太郎ではなく吉村芳之でしたが、緻密で計算された演出と撮影にはうならされます。画面の切り替わり切り替わりで見せられる次の画面のアングルにもほれぼれ。リアルな画面と隠し撮り撮影の微妙に落ちた画質の画面が交互に映し出され、それがうるさくなることなく、主人公・住本(渡部篤郎)が的確に出す指示とともにより緊迫感を高めていっています。

[ドラマ紹介]
「警視庁公安部外事4課へCIAから極秘情報が届く。<フィッシュ>と呼ばれる国際テロリストが日本に潜伏しているという。対テロのウラ作業を専門とする住本健司(渡部篤郎)は、所轄から来た松沢陽菜(尾野真千子)らとともに、怪しい外交官の追尾を開始。爆発物検知器を扱うメーカーの社長、谷村(田口トモロヲ)との接触現場を視認する。住本は外交官を追い込み、自らの協力者に仕立てることでテロの端緒を掴もうとする。」(公式ホームページ・ドラマ第1回紹介より)

主人公・住本の何を考えているのかわからない不気味な表情と何やら抱えている暗い過去、そして獲物を追い詰める手腕、ブラックホールのような男です。この男が物語の進展とともに次にどんな面を見せてくれるのか、そして最後にどうなってしまうのか、目が離せないです。

もう一人の主人公とも言える松沢陽菜(尾野真千子)がまたいいですよ。失礼ながら今までその名前に気にとめたことがない女優さんでしたが、この現実離れしたドラマの中で視聴者に一番近い立場にあって、このドラマと視聴者をつなぐ立場にある役を見事に果たしています。谷村(田口トモロヲ)を追尾していた時の、谷村に声をかけようとしてかけない逡巡の瞬間や、「原田直美は本当に親友だったのか?」、おまえは親友の事件をただ単に自分の野心のために利用したんじゃないのかと住本に見抜かれて言われた時の表情、彼女も何かただ事ではない過去があるんですね。

そして外事4課の他のメンバーですよ。風景の中に見事に溶け込んでいながら、それでいてプロジェクトのコマとしての動きをちゃんと視聴者に見せて納得させてくれる。このドラマの中では(失礼だけど)みなさん、俳優個人としての魅力はみじんも感じさせず、そこにいる公安外事4課のメンバーとしてちゃんと存在している。パズルの1ピースとしてきちんとハマっている。この配役にも隅々まで神経がいきわたっているのを感じさせられます。

またドラマの中で使われる符牒が面白いですね。「長男」「次男」「長女」「ハム」などなど。でもそれを言葉でほとんど説明することなく、場面場面を見せることでなんとなく視聴者にわからせてしまっている。このドラマは余計な説明や言い訳をしない。そしてこんな専門的な世界のことなど一般市民は知る由もないし、あくまでも作りごとの世界なのに、とてつもなくリアルに感じさせられます。谷村を逮捕する瞬間に店の中の客全員が立ち上がった瞬間なんか、思わずリアルで「全員かよっ!」と声を出してしまいましたよ(笑)。これが周囲の数名だけだったとしたら、「他の客はどう思うわけ、この騒ぎ?」とかまず疑問におもっちゃうもんね(私だけか?)。

うーむ、まいったなあ。こういう他人を信じられない物語や暗い話は好きじゃないのですが、これは見てしまいますね。しかし第1回の視聴率は6.6%ですってよ。でもNHKだから無問題~。ドラマ「ハゲタカ」だって似たような数字だったもんね。
テーマ:ドラマ感想
ジャンル:テレビ・ラジオ
消えたマンガ原稿
いえ、まだこの本「魔法なんて信じない。でも君は信じる。 」(西島 大介、大谷 能生著、太田出版、1,260円)を読んだ訳ではありません。ただ、内容がかなりビックリな本なのでつい。なお、この本のタイトルからファンタジー系のお話?とか思ったら大間違い。「マンガ家が入稿前の生原稿を編集者に紛失され、その顛末をマンガにして出版したという、たぶんマンガ史上初めての本」だそうです。

[内容紹介]
「 描き下ろしマンガ原稿が、出版前に67ページまるまる紛失!! この史上最大規模の原稿紛失事件の当事者が、顛末そのものをマンガ化(ルビ・ドキュメント)!!!!! さらに気鋭の批評家・大谷能生氏による論考も併せて、この事件から見えてきた「マンガ」というメディアの本質に迫る!!!!
●マンガはどのような要素によって描かれているのか?
●コピーされることによって広まる/力を得る作品の特徴
●20世紀のポピュラー文化の再考と、そのなかに位置づけられるものとしてのマンガ
●デジタル化の狭間にある手作業としての「マンガ原稿」と出版文化
●00年代以降の「子供文化」と、デジタルへの移行がもたらすものについて
●「何かがオリジナルである」ことのフレームの確認
●マンガのオリジナルである「マンガ原稿」の価値と位置づけ」(Amazon作品紹介より)

内容についてはたけくまメモで詳しい説明があります。

マンガ原稿紛失とその賠償額について(たけくまメモ)

お、面白そう~。これは12月19日以降になんとか読みたいと思います。しかも記念イベントもあるそうで。

「消えたマンガ原稿」トークイベント迫る!(たけくまメモ)
西島大介、「消えたマンガ原稿」をめぐるイベント開催(コミックナタリー)

非常に興味があるのだが、しかし開催日が11月22日(日)。今度こそ真面目に色々やらなくてはならないので、行けそうにないのが残念だ。
テーマ:日記
ジャンル:アニメ・コミック
角川春樹
先日、映画「笑う警官」の感想文を書いてから、他の皆様は一体どんな感想をお持ちなのかしらとあちこち徘徊してみました。11月14日に映画が公開されるまでは、私も書き込んだ感想を沈めておいたし、他の方の感想なども見ないようにしていたので、15日以降にあちこち見るようになってから初めて、賛否両論の感想を目にしました。まだそれほど見たわけじゃないですが、ところどころで見受けられる肯定的な感想に「角川映画なんだから、あれはアリ」「これぞ、ザ・角川」「いかにも往年の角川カラー」というのがあって、色々考えてしまいましたよ。

私も子どもの頃から「犬神家の一族」を始めとした角川映画は結構見てきて、その栄枯盛衰ぶりはずっと目撃してきた方だと思います。「犬神家の一族」(1976年版)は今見ても楽しめる映画だし、「時をかける少女」(1983年版)は今も好きだし、「蒲田行進曲」(1982年)や「復活の日」(1980年)も「幻魔大戦」(1983年)、「Wの悲劇」(1984年)もちゃんと映画館で見ましたよ。でもなあ、角川映画なんだからあれはあれでアリというのは、それこそ「笑う警官」に対して失礼なんじゃないかと思ったんですけどね。さんざん失礼な発言をしているおまえが言うな、ですけど。

まあ映画の感想なんて本当に人それぞれで、誰が何をどう思おうが本当に自由。だからこそ私も先日色々書いてしまいましたが、日をおくにつれて、段々とハルキが気の毒になってきてしまっているんです。それは別に彼がバッシングされているからではなく、一人で突っ走り続けるしかなかった王様のあまりの孤独ぶりにです。それだけ王様は過去の実績がすばらしくカリスマに満ちあふれていた。そして誰も何も言えなかったんですね、王様には。きっと。

もちろんだからといって、私もさんざんこきおろしたあの感想文を取り下げたりはしませんが(ただし他の映画と比べたりするのはやはりあまりにも失礼千万なので、そこの部分だけは消しました)。

笑う警官2
さて、私がなぜこれほどしつこく「笑う警官」について長々と書いたり言及するのかといえば、やはりそれは企画と食材とプレゼンがいいからです。この料理を作ってみようと企画し、各地の名産食材や珍味を取り揃えた腕前は素晴らしいと思うし、作り上げた料理のアピールも方法はどうあれ素晴らしい。でも肝心の料理は今ひとつ。もう、なぜこれだけのものを、腕がないのにも関わらず自分で料理しちゃう。コックが直前で逃げた話は聞いたけど、(結果論になっちゃうけど)製作者ならそこら辺のリスク管理も重要なんじゃね? 本当にね、本当にもったいない映画なんですよ、「笑う警官」は。この強烈な残念感を理解してもらうのは難しいかもしれないけど。ただの「つまらない」だけで終る映画なら、わざわざ感想文なんか書かないんですよ(遠い目)。

まあそんな訳で、12月19日以降もまだ「笑う警官」の上映をやっていたら、色々確認するために、もう一度見に行ってしまいかねない私です(笑)。結局、ハルキに完敗なのかも……。


追記:(11月20日)
上記で書いた「コックが直前で逃げた」というのは非常に不正確な書き方でした。訂正します。雑誌で読んだ記事に一番近い内容は以下のものだと思います(ただし、これが事実かどうかはわかりませんが)。

"超人"角川春樹 日本の暗部に挑む!! 「おれが『笑う警察』を撮ったワケ」(日刊サイゾー)
テーマ:邦画
ジャンル:映画
またまた行ってきました映画「ハゲタカ」ロケ地ツアーの旅(参照:10月31日「思いがけずもデューデリ三昧」)。前回行って気が済んだんじゃないのか? 前回行ってもう懲りたんじゃないのか? いえいえ、デューデリの旅はまだまだ道半ばだったのです。しかも今回は心強い味方が2名も。まあ、ただ単にバカなハゲタカ廃人が3人いただけだと言われても、否定はしない(笑)。メンバーは私、nanakoさん、鷲津眼鏡のEさん。そう、10月23日の東京国際映画祭で「笑う警官」を見たのにもかかわらず、その後のお茶でハゲタカトークを繰り広げた3人である(参照:10月24日「東京国際映画祭の「笑う警官」を見に行ってきました。」、8月6日「東京・丸の内エクスクルーシブツアー」)。

丸の内鍛冶駐車場(昼間) 丸の内鍛冶駐車場(地図)
行ってきたのは11月14日土曜日、初日舞台挨拶つき「笑う警官」の鑑賞を終えたEさんに、私とnanakoさんが合流、Eさんは前回見た生大森南朋よりもさらにパワーアップして「素敵だった」という大森南朋について熱く語ってくれたのだった。

そして有楽町駅前の丸の内東映から徒歩で「お前は誰なんだ」の丸の内鍛冶駐車場へ。相変わらず観光バスが並んでいる上に、中に入り込もうとしたら注意されてしまう。よく見ると駐車場は警察官だらけ。あー、オバマが来ていて都内が厳戒態勢だっていうことをすっかり忘れていたよ。ここでは「お前は誰なんだ」地点への侵入が出来ず。

(追記:12月7日)駐車場の立ち位置も間違えていた模様。消防庁サイドではなく、有料駐車場サイドであったのを、先月の池袋文芸坐での鑑賞で確認いたしました。20回以上見ても色々節穴だらけでした(泣)。

鍛冶駐車場からさらに歩いてすぐ近くの鷲津(大森南朋)が常宿にしていたフォーシーズンズホテルへ。ここに向かう途中で「なんで鷲津はこの距離で車に乗ってこの駐車場にやってきたのか?」という話になる。「フォーシーズンズの駐車場が一杯で追い出されてこっちの駐車場に止めていたとか?」「田舎の人ってさ、すぐそばの場所でも車で移動するよね」「鷲津って田舎者?」「(原作では)大阪出身だから、えっと?」「でもあれ、鷲津が呼び出したんですかね?」「鷲津が呼び出したから劉も眼鏡をかけずにほいほいとやって来たんじゃないの?」という会話になる。こういうバカな会話が出来るのがまたうれしい。

フォーシーズンズではフロント隣のショップでホテルブランドの品物をガン見する。写真は「ハゲタカ」の生着替えシーンの背後でかかっていたバスローブ。(訂正:12月7日、このバスローブは大人用ではないとのこと。ご指摘ありがとうございます)。ショップで眺めるだけ眺めたら今度はフロントでホテルのパンフレットをお願いする。するとすぐには出て来なかったらしく「ご用意致しますのでおかけになってお待ちください」と言われてロビーのソファでくつろぐ私達。「あの場面で電車が見えるんですよね」「鷲津が泊まっていた部屋は低層階の部屋でしょ」「そっか、上の階だとあのアングルでは電車が見えないですもんね」などと話しながらパンフレットが来るのを待つ。

フォーシーズンの後は外堀通りを隔ててすぐ向かい側にある元・新光証券、現・みずほ証券の株価ボードだが、何分にも土曜日のせいかやっぱり株価ボードは見えない。「このシーンは守山(高良健吾)だから、ここから見るだけでいいですよね」と意見が一致し、信号も渡らずに遠目からみるだけで終了。だって3人とも鷲津は好きだけど守山には全然興味がないから仕方がない(笑)。

その後常盤橋方面に徒歩で向かう予定だったが、この場所に慣れているEさんのアドバイスで、東京駅八重洲口から出ている日本橋方面行きの無料バス(メトロリンク日本橋)に乗ってマンダリンオリエンタル東京へ。

マンダリンの花嫁 鷲津席
マンダリンでは、車寄せエントランスから入ってそのまま38階に行き、そこから「やっぱ、いいっす」の階段を下りてそのまま37階からエレベータに乗って脱出するという、私の通り抜け計画に賛同してくれた二人ととも38階へ行く。すると結婚式をやっていたらしく階段の踊り場では衣装を着た花嫁さんとカメラマンの群れが道(階段)を塞いでいたのだった。しかし、これは写真を写すのには都合がいいのではあるまいか? と思い、「ちょっと、すみません」と階段を下りてゆく。花嫁さんは本物じゃなくてモデルか?とも思ったのだが、下のマンダリンバーには招待客らしき人々が結構わさわさしていたので、本物の新婦だったのかもしれない(でももしかしてあの招待客風の人たちもモデル?)。

千疋屋のスイーツ
そしてここで休憩。マンダリン(三井タワー)の1階に入っている千疋屋で私はちょっと小腹が空いたのでサンドなんぞを注文したが、nanakoさんとEさんは、由緒正しく(笑)スイーツを注文。しかし、日本橋の、マンダリンオリエンタル東京が入っている三井タワー1階の、あの千疋屋総本店でオシャレにスイーツをいただきながらもやっぱり話す話は「ハゲタカ」(笑)。

鷲津ファンドTOB会場3 鷲津ファンドTOB会場2
その後はEさんの提案で、三井本館の方にある「オーク」という鷲津ファンドがTOB発表会見を行った会場に行ってみる。ここは普段は入りにくい場所らしいのだが、この日は結婚式があって色々ごった返していたため、ひっそりとその横を通り抜ける私達だ。しかしホテルでランチをしても恥ずかしくない格好のお二人に比べて、ガシガシ歩くつもりで普段着で来ている私なんぞは、この場にふさわしくないこと甚だしい。あわててコートを着て誤摩化して、目的地に向かう。写真右は「オーク」の入口ドア、鷲津はここを出て右の廊下を進み、突き当たりの角をまた右に回って進んだ先が左の写真。ここのエリアはスタッフ以外人気なし。

ここでも「ここで鷲津がこの会場から出てきて、その後を三島由香(栗山千明)が追ってきて、西野治(松田龍平)に会いました、って言うんだよね」「この角を曲がった所で後ろを追ってきた記者達の携帯が一斉に鳴って、みんな引き返しちゃって」「で、戻ってきた鷲津にどすんとぶつかる人がいて」と状況再現会話に(笑)。

そびえ立つマンダリン
お茶の後は本日のメインイベント、常盤橋門跡で劉を追悼、ですよ。「この信号は「とうりゃんせ」がならないんだよね」「ここの入口の所で劉が新聞だか雑誌を投げ捨てて」「ここで刺されて格闘になって」「あら、こころなしか地面が赤いような気も(笑)」「それにしてもなんでここに来ちゃったんですかね」などという会話をする。そして劉が倒れてもたれかかったロープに手を添えて、劉なりきり写真を撮影ですよ。あれ? あんまり劉を追悼してないなあ(笑)。まあ、それはともかく、劉が渡りきれなかった常盤橋を渡って日本銀行をガン見です。手前の日本銀行とその後ろにそびえ立つ三井タワー(マンダリンオリエンタル東京)が実に対照的で美しい。

第一ホテル東京1 第一ホテル東京3
そして最終目的地、第一ホテル東京へ。ここは2階から西野が「鷲津さん!」と呼びかけて、鷲津と中延さん(志賀廣太郎)が足をとめる場面。左が西野視点、右が西野から呼び止められて上を見上げた鷲津視点の写真。「ここから煙草の灰を落としながら鷲津さん!って呼びかけてて」「ここで煙草を吸うってありえないですよね。よくホテルが許可しましたよね」「この映画、煙草吸い過ぎ」「まあマイノリティである喫煙者の自己主張が激しい映画だよね」などと言いながら現場検証。

(追記:11月25日)残念ながら、鷲津の立ち位置を間違えていましたよ。がっくり。鷲津は左の写真の奥の方から手前の方に歩いてきたのではなく、逆で、手前の方から奥に向かう途中で西野に声をかけられていたので、鷲津の立ち位置は、2階バルコニーのすぐ下でした。ちぇっ。

第一ホテル東京2
鷲津「後は向こうがどうでるかだ」
西野「おそらくスタンリーは中国サイドに泣きつくでしょう」
中延「中国にとって、投資銀行のノウハウを持つスタンリーは喉から手が出るほど欲しい存在のはずです」
西野「うん、必ずくいついてくるよ」
鷲津「我々に対抗してきっとホワイトナイトを名乗り出るはずだ」

とん太2 とん太1
そんな訳で一応今回のデューデリの終了時刻は午後5時30分、解散にはちと早い感じなので「じゃ、ここの近くのロケ地で一番近いのは「とん太」ですから、行ってみましょうか」ということでJRガード下の居酒屋とん太を探す。そしてせっかくなんだから「じゃ、1杯だけ」と入ってしまいましたよ、私達(笑)。

しかしこのとん太、映画ではなくドラマの方のロケ地なので、映画版「ハゲタカ」でハマった私達は知識も熱意も今ひとつ薄いのだった。芝野(柴田恭兵)と沼田(佐戸井けん太)が飲んでいたテーブルの位置にも確信が持てない有様だ。「鷲津、ここに来てないし」「いや、でも裏設定ではきっと芝野先輩が鷲津さんを連れてきていますよ」「えー、鷲津がここに来ますか?」「鷲津はさ、常に自分の回りに垣根を張り巡らせて他人のエリアにも入り込まないけど自分のエリアにも入り込ませないヤツだからね、そう簡単にほいほいこんなところに来るかね」「でも芝野先輩に誘われたら来ちゃうと思いません?」「ここって、芝野さんよりも沼田さんの趣味の店なんじゃないですか?」「うーん」「私達、映画はとんでもない回数を見てますけど、ドラマはあんまり見てないですもんね」「私は1回しか見てないですよ」「私も3回か4回だし、今貸し出し中で手元にないしー」。ドラマ版に対して非常に温度が低いのだった。

丸の内鍛冶駐車場(夜)
とん太では本当に一杯だけ飲んで、その後は有楽町の駅に向かう。「あら、振り出しに戻ってきましたね」「じゃ今度こそ夜の駐車場じゃない?」と言う訳で、丸の内鍛冶駐車場を再度訪問。やはりこの場所は夜ですよ。そして昼間あんだけあった警察関係の車両もすっかりなくなってました。「いくらなんでも鷲津のあのコートはないですよねぇ」「でも暗い場面で劉と鷲津の違いを出すためにはしょうがないのかもね」などと話して、今度こそデューデリ終了。いやー、お二人のおかげで楽しいツアーが出来ました。おつき合いいただき、ありがとうございました。

ところでこの日は初日舞台挨拶付き「笑う警官」上映会場が近かったせいか、お仲間らしき人々とも何度かすれ違いました。Eさんやnanakoさんが言うにはその方々、私達の方をかなりチラ見していたそうだが(私は全然気がついてなかったよ)、私達、「芝野先輩がさー」「劉って」などと話しながら歩いていたからなあ(笑)。

[反省]
思いつきで当日の午前中に「ハゲタカ」ロケ地情報一覧と地図を作って現地でお二人に渡したのだが、こういうツアーの時にA4サイズの紙で渡すと言うのはダメダメだったな。やっぱり遠足のしおり型でなくては。この反省はこの次(って、いつ!?)に生かします(笑)。あと、ホテルを3カ所も回るんだからもう少し服装を考えろ、と自分に釘を刺しておく。

[おまけ]
東京都江東区豊洲六丁目晴海大橋 鷲津政彦4
今日の午後はとある方のお宅にうかがっていたのだが、そこの窓から見える風景がこれ(写真左)。ドラマ版最終回の最後で政彦坊ちゃま(←違います。鷲津ファンド代表・鷲津政彦です)とじいやの中延さんが三島製作所に車で向かう場面の光景でした。
テーマ:映画
ジャンル:映画
笑う警官
10月23日の東京国際映画祭での上映を見たすぐ後にこの感想(「笑う警官」)を書かなかったのは、もちろん作品が公開前であったからというのが一番の理由だが、その次の理由はやはり見た直後の感想が「どうしてこんな、もったいないことをするんだろう」というものであったからだ。どうしても文句の方が多くなってしまうんである(ま、元々常に好き勝手なことしか書いてないから自分でもそーんなに中立的な文章など書けるとは思っちゃいないし書く必要があるとも思ってないが)。それで少し時間を置いてから書いてみようと思ったのだが……そしたら案の定、どんどん忘れていっちゃうのな(笑)。かといってもう一度みるほどの興味も愛も時間もなし。っつーことでほどよく忘却して残念感が薄れてきた本日、11月6日の感想(参照:10月24日「東京国際映画祭の「笑う警官」を見に行ってきました。」)。

[作品紹介]
「札幌市内のアパートで女性警官の変死体が発見された。まもなく被害者の元交際相手の巡査部長・津久井に容疑が掛けられ、さらに異例の射殺命令までも下される。かつて津久井と同じ任務にあたったことのある警部補・佐伯は、この一連の流れに違和感をもち、女性刑事の小島、新人刑事・新宮ら信頼できる仲間とともに秘密裏に捜査を始める。やがて、彼らは北海道警察内部に隠された闇に踏み込んでいくのだったが……」(goo映画作品紹介より)

この映画、あの角川春樹(以下、ハルキ)が脚本・監督・製作ということで全く期待をしないでいたので、見始めた当初は「あら、思っていたよりもちゃんと見られる作品になっているんじゃ?」と思いました。最初っからこういうバイアスかけて見るのもいかがなものかとは思うが、まあハルキだからしょうがない(え?)。それにハードルは低めの方がもしかすると後の感動の方が大きいかもしれないし。

さて。刻々と時刻表示がされて限られた時間の中で友の無実を証明できなければ彼は殺されてしまう、それは何よりもかけがいがない無二の親友の生死がかかって押しつぶされそうな時間、いわば現代版「走れメロス」ですよ。普通ならもっとスピーディで緊迫感がある画面になるものですが、この作品の中で「まったり」と時間が進むように見えるのは、あえてやっているのだろうと思いました。切り刻まれた時間の中で必死にあがく様を描くことでそれぞれの「一瞬」が何倍にも引き伸ばされて時間が止まっているかのように見える、こういう緊迫感のあるドラマを描く手法としては却ってアリ、だと思いました。

また、大友康平がマスターをやっているあのバー(名前は全く思い出せない)のアウトサイダーな雰囲気も頑張っていたとは思います。そこにまるで呼び寄せられるようにして集まってきた刑事たちという設定も実に魅力的です(八犬伝とか梁山泊とか十勇士?という種の別の期待も一瞬してしまったが、それは置いておく)。レトロっぽい雰囲気も結構頑張って出していたと思います(それがハルキの狙い通りスタイリッシュだったかどうかは置いておく)。あとバカバカしいまでに大げさな機動隊出動場面もカッコよかったです。ここはそこまでやるか?感が実にナイスでした。そしてやっぱり配役が絶妙ですよね。結果的に佐伯役の大森南朋がマリオ化してるとか小島役の松雪泰子はなんでいつも細目で遠くを見ているの?とかは置いておいて(笑)、それぞれのキャラへのキャスティングはよかったと思います。あとはえっとーーー(遠い目)。

うううむ。どうも、「もう少しなんとかしてくれたら」「これだけのキャストとスタッフを使って、これだけのスケールのものを作って、これだけ宣伝に力を入れるなら、やっぱりそれなりの作品に仕上げて欲しい」という思いがわきあがってしまうんですよ。そうでなくては本当に「もったいない」。という訳で、以下非常に辛口になってしまいますが、あらかじめ謝っておく。読みたくない人やまだ見てない人は飛ばしてね。超ネタバレなので折りたたみます。なお、1回見ただけなので場面の詳細についてはちょっと間違っている鴨。

追記:(11月13日)がんがん放映されるTVの予告編やポスターや告知情報を目にしたり、この感想文を書いたりしてたら、だんだんともう1回見てもいいかもって思ってきちゃってて、本当にもうどうしようかなあ(笑)。なんでしょうか、あんなヤツ嫌いなんだから、って言いながらその嫌いさ加減を考えていたらすっかり虜になっていたというヤツか!? ツンデレ? はっ、もしかしてそれがハルキの狙いか?(←違います)。
追記:(11月14日10時)まあ、結局「笑う警官」にはそれだけの魅力があるっつーことですよね(遠い目)。完全に私の負けかも(一体、なんの勝負だ?)。
テーマ:邦画
ジャンル:映画
行列48時間
今期、一番楽しみにしているドラマがTBSの「Jin」とNHKの「行列48時間」なのだが(一昨日の「Jin」を録画もせずにうっかり見逃しちゃったよ)、その「行列48時間」再放送予定のアナウンスが出ています。

 『行列48時間』緊急再放送のおしらせ!(NHKドラマスタッフブログ)

「緊急」の上に最後に「!」付ですよ。大げさ? いやいや、このドラマ、本当に面白いのでお勧めです。ええ、特に私のように渋いオヤジスキーな皆様(って、どんくらいいるんだ?)には是非見ていただきたいドラマです。もちろんオヤジスキーでない皆様にもオススメ。ただ3回目にして結構話がややこしくなってきたため(話がわからないという種類のややこしさではない)他の人に薦めずらくなってきたのが残念だったのだが、なんと急遽再放送が決定で、私も実は第1回を見てないので非常に嬉しい。

物語はデパートの新年初売りの福袋を買うための行列に並んだ宝福喜朗(國村隼)はじめ様々な人々(佐野史郎、村松利史、山田明郷、平愛梨他)と、身代金2億円の誘拐事件の被害者・生方(金田明夫)が犯人の指示によりこの行列に並んだことから、話があれよあれよというまにとんでもない方向に展開するのである。行列を密かに包囲している警視庁の大河原管理官(渡辺いっけい)とその部下達(小林おさむ、渡辺憲吉、伊藤正之他)、遊び歩いている宝福の妻(森下愛子)と友人達とその知人・古久根(長谷川初範)とノリがよすぎるタクシー運転手(田窪一世)、古久根のかつての愛人で今はストーカー化して古久根と無理心中しようと狙っている宝石商の駒子(かたせ梨乃)、駒子から古久根をつれて来たら2億円払うといわれて奔走するチンピラ達(半海一晃)他などどいつもこいつもハンパじゃない。

「超普通」な人生を送ってきた宝福、そして宝福を誘拐犯人と断定して捜査を進める大河原管理官の対決が見ものですよ。しかしこの大河原のキャラが非常に秀逸。ある意味、鷲津政彦の造形に通じるものがあるね。前にも書いたがNHKのスタイリストさん、good job!

ちなみに再放送時間は
13日(金)(12日の深夜)
午前1:40~ 第1回「福袋と包丁」
午前2:24~ 第2回「カワイイ女(ひと)」
午前3:08~ 第3回「宝福タイホ」

そして第4回放映が13日(金)の22時から。普通に会社に行っている人が最初っから録画を見た後にリアルタイム放送を見るとなると、19時45分から第1回分、20時30分から第2回分、21時15分から第3回分、そしてリアルタイムで22時から第4回放映である。「行列48時間」漬け。みんなー、がんばれー。

先週は第4回の放送を楽しみにしていたのに、他の番組をやっててそりゃもうがっかりでしたよ。仕方ないから第3回放送分のお気に入り場面、「管理官っっ! 目ん玉が飛び出る情報です!」「ここまできたらちょっとやそっとのことでは驚かんぞ」「ホーフク(宝福)、うちの署にいますっ!!」「!! ……どう言う事だ!!」を5回くらい繰り返しみちゃったよ(笑)。

そして今週の土曜日、11月14日からいよいよ「外事警察」(NHK、21時)も始まります。あのドラマ「ハゲタカ」の演出・堀切園健太郎とプロデューサー・訓覇圭のコンビですからね。これはちょっと期待しています。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ

うっかり本日のNHKの土曜スタジオパークを録画し損なって(録画に失敗したのではない、いつも通り忘れていただけ)、しまったーと思っていたら、今は本当にいい時代で、ちゃーんとYouTubeにアップされてました(でも後で削除されちゃうのか?)。そしてハゲヅラ(←違います。髷の鬘です)の大森南朋を見た私の感想は、

 「私って、やっぱりハゲ専かも」

というものであった。い、いまさらーーー!?な感想だが、時代劇マニアで大河ドラマ好きでハゲ専でオヤジスキーな私の心に結構ヒットしたね。まあ、すごく変な顔だとは思うが。鷲津政彦が第1位だとしたら、10位くらいに入れてもいいくらいだ。ちなみに2位から9位まではなし、同率10位で「チルドレン」の陣内あたりかなー。ええ、相変わらずTSUTAYAから借りっ放しの「たとえ世界が終っても」はまだ見ていません(だめじゃん)。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
Newスーパーマリオブラザーズ Wii
さて、昨日の記事のコメントで、大森南朋がマリオでルイージが松田龍平でクッパが中尾彬……と言われてもなんのことかさっぱりわからなかったハゲタカファンの皆様もいらっしゃることでしょう。生きて行く上でなんの役にもたたない情報ですが、マリオは上の絵の赤い帽子をかぶっているオヤジですよ。ルイージはその隣の緑の帽子のオヤジ。ちなみにマリオな大森南朋はこちら。そして大森南朋じゃなくてマリオがこちら

……ということを書きたいんじゃなかった。12月3日発売予定のゲーム「Newスーパーマリオブラザーズ Wii」の公式サイトオープンしています。来年1月15日発売の映画「ハゲタカ」のDVDを見るためだけにブルーレイのデッキを買うかPS3を買うか迷っている私だが、マリオの新作がWiiからでるのか……。やっぱり買うならPS3じゃなくてWiiじゃないのか?と思いつつ、Wiiじゃブルーレイみれないじゃないか、と我に返っております。でもPS3じゃマリオをプレイできないしな。

ゼルダの伝説大地の汽笛
そして、私がこよなく愛するゲームソフト「ゼルダの伝説」(「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は超名作!!)の新作「ゼルダの伝説 大地の汽笛」が12月23日にいよいよ発売。日程的にもナイスなタイミング。ちょうど同人誌の原稿も印刷所に送り終わったばかり(23日に「送り終わったばかり」という状況はかなりまずいのだが)のはずでほっと一息ついているものの、翌日のクリスマスイブはなんと人間ドックがあるので夜9時以降は食べちゃダメだし当然酒が飲めないのだ。いや、飲めない事はないのだが尿検査で糖が出て再検査になるので(そしてそれを3年程前にやってすっかり懲りたので)酒は飲まないのが吉。そこでゼルダで気を紛らわせているという状況が目に浮かぶ……って、それじゃアル中だよ(笑)。

そして早期購入者特典として“羽根ペン型オリジナル透明タッチペン”がつくようだが、これまたビミョーな代物のような気も。だいいち使いづらそう。

 12月23日発売予定の「ゼルダの伝説 大地の汽笛」早期購入者特典は,ルピー型ケースに入った“羽根ペン型オリジナル透明タッチペン”(4Gamer.net)

そういえばそこそこのゲーマーだったはずなのに、ゲームカテゴリの書き込みは5月8日以来半年ぶりだ。今年の夏はテレビドラマも全く見ず、ゲームもせず、そして同人誌の原稿もさぼり放題の上に片付けも怠けてPC部屋がさらに魔窟化。「」の力は別な方面には別な方向で廃人化させていたのね。
テーマ:日記
ジャンル:日記
先月の「忘備録:10月発売のコミック新刊ラインアップ」(9月30日)を見たら、「そして来年の新しい手帳を買ったらちゃんと2010年1月15日にチェックを入れないとね」なんて書いてあるのに、昨日届いた2010年の赤い手帳にチェックするのを忘れてたよ。ま、ブログにカウントダウンカウンターつけたからいいんだけど(赤い手帳については「今年もあと残すところ……」、「今年も残すところあと2ヶ月ちょっと」参照)。

そんな訳で11月のコミック新刊ラインアップ。

4日 バクマン。5巻[大場つぐみ/小畑健]
5日 そこをなんとか 3巻[麻生みこと]
7日 せんせいになれません 6巻 [小坂俊史]
16日 ビー・マイ・ベイベ[まんだ林檎]
20日 誰も寝てはならぬ 12巻 [サライネス]
27日 のだめカンタービレ 23巻 [二ノ宮知子]

本日「そこをなんとか」が出ていたのか。気がつかなかったよ、ふ、不覚(「そこをなんとか」については「「そこをなんとか」麻生みこと(メロディ不定期連載) 」参照)。

「ビー・マイ・ベイベ」はどんな作品なのかまったくもって不明。もしかしてレディースコミックかもしれないが……まあ、まんだ林檎なので普通のレディースコミックなんぞでは終らない事を期待して(もちろんBLではないことも期待して)。

「のだめ」……積ん読状態になってはや8巻ほど。い、いかん。そういえばこの間買った「きのう何食べた?第3巻(よしながふみ)」も「中央モノローグ線(小坂俊史)」も、そして先々月買った「君に届け 第9巻(椎名軽穂)」もまったく手をつけないまま、壁の一部になって、部屋がますます魔窟化しております。反省。
テーマ:漫画
ジャンル:アニメ・コミック
j-nude 大森南朋
さっき今日の分の新聞のチラシを片付けて捨てようかと思って見てみたら、いきなりこれ(朝日新聞社の広報チラシ?j-nude)が目に飛び込んできて、すっげーびっくり。大森南朋、もうすっかりメジャーだね(遠い目)。女性週刊誌の表紙にも写真入りでスクープされてるし(立ち読みしちゃったよ)。まあ、大森南朋本人にはさほど興味はないのでいいんだけど、もちろん、このチラシの大森南朋特集の中に、「ハゲタカ」の文字はないのか、ガン見ですよ。恋する乙女って(←ここ、つっこまない)、本当にバカね。

……ほとんどありませんでした。当たり前だ。もちろん、「笑う警官」のための宣伝活動だもんなあ。それでもなんとか探してみる。

「『ハゲタカ』につづき社会派の作品。今度は北海道警察の組織ぐるみの汚職事件を題材にした物語で、大森さんは組織の闇を暴こうとする主役の警部補、佐伯宏一を演じています。」(j-nude)
「『ハゲタカ』以前は、ぼんやりとした青年やサラリーマンという役が多くて、シリアスな世界を描いたものはほとんどありませんでした。だから社会派ドラマを映画でしっかりと取り組ませていただけたのは、すごくうれしくて」(大森南朋)

こ、これだけか。なお、この特集では「笑う警官」でのカメラマンとの出会いについて大森南朋が語っていて、これは写真はともかく(中の写真がちょっとチャチな詐欺師っぽい)内容的には「笑う警官」の宣伝活動としては結構成功しているんじゃないでしょうか。うーむ、これを「ハゲタカ」の時に見たかったよ……。やっぱりハルキの力は違うのね。
テーマ:日記
ジャンル:日記
中高年はブログへ、若年層はツイッターへ!?
「State of the Blogosphere 2009」によればブログ利用者の2/3が35歳以上、それに対してSysomos社の調査ではTwitter利用者は35歳未満が88%だそうですよ。

 中高年はブログへ、若年層はツイッターへ!?(Garbagenews.com)

しかしこの調査に答えた2828人のブロガーって、調査結果の「State of the Blogosphere 2009」が全面英語である事を考えるとあらかた英語圏の利用者だよなあ。じゃあ日本の場合はどうなるのかも気になる所だ。そういえば確か以前、2ちゃんねる利用者も中高年が非常に多いってデータがどこかにあったような。

参照:
インターネットと携帯電話の普及率を世界の他国と比べてみる(Garbagenews.com)
世界の主要ブログ・SNSの利用者数をグラフ化してみる(Garbagenews.com)
テーマ:日記
ジャンル:日記
龍馬伝ニュース(20091103)
来年のNHK大河ドラマは、「ハゲタカ」の監督の大友啓史、「ハゲタカ」の音楽の佐藤直紀、「ハゲタカ」キャストの大森南朋出演、さらに影の主役が香川照之ということで、元々時代劇好き、大河ドラマ好き、オヤジドラマ好きの私としては、前回ハマった「風林火山」(2007年)並にガン見しそうな予感だ。先日追加キャストが発表になり、オヤジ度がパワーアップして、なおのこと期待大なドラマですよ。

 龍馬伝・追加キャスト(NHK大河ドラマ「龍馬伝」)

なんとドラマ「ハゲタカ」の加藤さん(田中泯)がご出演。し、しぶい、渋いよ、「龍馬伝」。そんな訳で,どのくらい渋いのか、今現在判っている男性キャストを年齢順に並べてみた(←原稿描かずにこんなことばかりして!)。

児玉清(坂本直足/坂本八平)・75
里見浩太朗(千葉定吉)・72
近藤正臣(山内容堂)・67
蟹江敬三(岩崎弥次郎)・65
田中泯(吉田東洋)・64
武田鉄矢(勝海舟)・60
生瀬勝久(吉田松陰)・49
高橋克実(西郷隆盛)・48
渡辺いっけい(千葉重太郎)・47
リリー・フランキー(河田小龍)・45
杉本哲太(坂本権平)・44
香川照之(岩崎弥太郎)・43
ピエール瀧(溝渕広之丞)・42
福山雅治(坂本龍馬)・40
宮迫博之(平井収二郎)・39
大森南朋(武市瑞山/武市半平太)・37
谷原章介(木戸孝允/桂小五郎)・37
大泉洋(近藤長次郎)・36
音尾琢真(望月亀弥太)・33
本田大輔(望月清平)・31
青木崇高(後藤象二郎)・29
要潤(沢村惣之丞)・28
佐藤健(岡田以蔵)・20

うわー、佐藤健、若い!
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
鷲津ファンドオフィス 鷲津ファンドミーティングルーム5
上記写真は言わずと知れた映画「ハゲタカ」の「大丈夫だ。この勝負、必ず取る」の場面。この先のちょこっと苦戦ぶりを考えると、本当にこの時大丈夫と思っていたのか~?という気がしないでもない(笑)。ここで鷲津(大森南朋)が見ているモニタ画面真ん中が劉一華(玉山鉄二)の経歴で、ここにプリンストン大学だのハーバードビジネススクールだのが載っているのだが、左側はブルー・ウォール・パートナーズの会社概要が載っているのである。映画で見ていた時は何分にも大画面なので、劉の経歴もなんとか読み取ることができたが、ほんの一瞬なのでいつも他の所まで目がまわらない。まあDVDが出ればここもしつこくガン見して解読出来るのであろうが、それはまだ73日も先の事だ。

仕方がないので映画の予告編場面をこのところ見ているのだが……もちろん全然読み取れねぇ(当たり前)。とりあえず、右の写真、劉一華の英語名がLiu Iなんちゃらまでは解読(←解読しているうちに入りません)、左側の会社経歴1段目はもちろん社名のBlue Wall Partners、そしてその下が本社所在地のはずだが……もちろん読めません。その下がCEO名で劉一華、その下は多分資本金か何か? さらにその下は今までの取引経歴みたいなもんだろうけど、もちろん読めない。うーむ、映画館でも本当に一瞬だったからなー。今月23日こそ無我の境地でみるぞ、と思いつつきっとまた、生きて行く上では何の役にも立たない情報をなんとか読み取ろうとする様が目に見える……。

とりあえず、今はなんとか心の目で読め!とか自分に言ってみるが、いくらなんでもそれはムリ!