消えたマンガ原稿
いえ、まだこの本「魔法なんて信じない。でも君は信じる。 」(西島 大介、大谷 能生著、太田出版、1,260円)を読んだ訳ではありません。ただ、内容がかなりビックリな本なのでつい。なお、この本のタイトルからファンタジー系のお話?とか思ったら大間違い。「マンガ家が入稿前の生原稿を編集者に紛失され、その顛末をマンガにして出版したという、たぶんマンガ史上初めての本」だそうです。

[内容紹介]
「 描き下ろしマンガ原稿が、出版前に67ページまるまる紛失!! この史上最大規模の原稿紛失事件の当事者が、顛末そのものをマンガ化(ルビ・ドキュメント)!!!!! さらに気鋭の批評家・大谷能生氏による論考も併せて、この事件から見えてきた「マンガ」というメディアの本質に迫る!!!!
●マンガはどのような要素によって描かれているのか?
●コピーされることによって広まる/力を得る作品の特徴
●20世紀のポピュラー文化の再考と、そのなかに位置づけられるものとしてのマンガ
●デジタル化の狭間にある手作業としての「マンガ原稿」と出版文化
●00年代以降の「子供文化」と、デジタルへの移行がもたらすものについて
●「何かがオリジナルである」ことのフレームの確認
●マンガのオリジナルである「マンガ原稿」の価値と位置づけ」(Amazon作品紹介より)

内容についてはたけくまメモで詳しい説明があります。

マンガ原稿紛失とその賠償額について(たけくまメモ)

お、面白そう~。これは12月19日以降になんとか読みたいと思います。しかも記念イベントもあるそうで。

「消えたマンガ原稿」トークイベント迫る!(たけくまメモ)
西島大介、「消えたマンガ原稿」をめぐるイベント開催(コミックナタリー)

非常に興味があるのだが、しかし開催日が11月22日(日)。今度こそ真面目に色々やらなくてはならないので、行けそうにないのが残念だ。
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角川春樹
先日、映画「笑う警官」の感想文を書いてから、他の皆様は一体どんな感想をお持ちなのかしらとあちこち徘徊してみました。11月14日に映画が公開されるまでは、私も書き込んだ感想を沈めておいたし、他の方の感想なども見ないようにしていたので、15日以降にあちこち見るようになってから初めて、賛否両論の感想を目にしました。まだそれほど見たわけじゃないですが、ところどころで見受けられる肯定的な感想に「角川映画なんだから、あれはアリ」「これぞ、ザ・角川」「いかにも往年の角川カラー」というのがあって、色々考えてしまいましたよ。

私も子どもの頃から「犬神家の一族」を始めとした角川映画は結構見てきて、その栄枯盛衰ぶりはずっと目撃してきた方だと思います。「犬神家の一族」(1976年版)は今見ても楽しめる映画だし、「時をかける少女」(1983年版)は今も好きだし、「蒲田行進曲」(1982年)や「復活の日」(1980年)も「幻魔大戦」(1983年)、「Wの悲劇」(1984年)もちゃんと映画館で見ましたよ。でもなあ、角川映画なんだからあれはあれでアリというのは、それこそ「笑う警官」に対して失礼なんじゃないかと思ったんですけどね。さんざん失礼な発言をしているおまえが言うな、ですけど。

まあ映画の感想なんて本当に人それぞれで、誰が何をどう思おうが本当に自由。だからこそ私も先日色々書いてしまいましたが、日をおくにつれて、段々とハルキが気の毒になってきてしまっているんです。それは別に彼がバッシングされているからではなく、一人で突っ走り続けるしかなかった王様のあまりの孤独ぶりにです。それだけ王様は過去の実績がすばらしくカリスマに満ちあふれていた。そして誰も何も言えなかったんですね、王様には。きっと。

もちろんだからといって、私もさんざんこきおろしたあの感想文を取り下げたりはしませんが(ただし他の映画と比べたりするのはやはりあまりにも失礼千万なので、そこの部分だけは消しました)。

笑う警官2
さて、私がなぜこれほどしつこく「笑う警官」について長々と書いたり言及するのかといえば、やはりそれは企画と食材とプレゼンがいいからです。この料理を作ってみようと企画し、各地の名産食材や珍味を取り揃えた腕前は素晴らしいと思うし、作り上げた料理のアピールも方法はどうあれ素晴らしい。でも肝心の料理は今ひとつ。もう、なぜこれだけのものを、腕がないのにも関わらず自分で料理しちゃう。コックが直前で逃げた話は聞いたけど、(結果論になっちゃうけど)製作者ならそこら辺のリスク管理も重要なんじゃね? 本当にね、本当にもったいない映画なんですよ、「笑う警官」は。この強烈な残念感を理解してもらうのは難しいかもしれないけど。ただの「つまらない」だけで終る映画なら、わざわざ感想文なんか書かないんですよ(遠い目)。

まあそんな訳で、12月19日以降もまだ「笑う警官」の上映をやっていたら、色々確認するために、もう一度見に行ってしまいかねない私です(笑)。結局、ハルキに完敗なのかも……。


追記:(11月20日)
上記で書いた「コックが直前で逃げた」というのは非常に不正確な書き方でした。訂正します。雑誌で読んだ記事に一番近い内容は以下のものだと思います(ただし、これが事実かどうかはわかりませんが)。

"超人"角川春樹 日本の暗部に挑む!! 「おれが『笑う警察』を撮ったワケ」(日刊サイゾー)
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