2010年10月31日 (日)

なんでハロウィンがハッピーなのかよくわかってないが(笑)
ちなみに北海道南部(札幌、函館、旭川地方など)では七夕の時に子ども達が近所の家を回って、蝋燭もらい歌(「ローソク出せ出せ、出さないと、かっちゃくぞー、おまけにひっかくぞー」)を歌ってお菓子をもらうというハロウィンに非常に良く似た風習があるみたいですよ(「かっちゃく」というのは北海道方言でライトな「ひっかく」の意味)。私はやったことないけど。
2010年10月31日 (日)

タイトルロール前のオープニングの曲調と大御所の登場ぶり、なんか「スターウォーズ」みたいでしたわ。もちろん、眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)がダースベーダーね。でも今回の前半はあんまり印象に残ってなくて我ながらこの期に及んで脱藩気運が盛り上がりかけたんですが、後半のあの龍馬さん(福山雅治)が中岡さん(上川隆也)に船中八策を説明する場面はよかったです。懐かしい皆さんが次々と登場し(半平太さん(大森南朋)も出るかしらとか思ったけど出なかったな)、今までの経験があってこそのあのアイデアだというのがよーくわかって。まあ中岡さんの感動ぶりは大げさだし相変わらずな龍馬ageじゃね?とは思いましたが。
[あらすじ]
「「大政奉還論」を容堂(近藤正臣)に提案するため、象二郎(青木崇高)と京へ向かう龍馬(福山雅治)は、倒幕後の道筋案を書く。京では、容堂が四侯会議で慶喜(田中哲司)に振り回され、怒って土佐へ帰ってしまった。一方龍馬は、海援隊の支部を見に行こうとして、新選組に見つかるが、中岡(上川隆也)に助けられ相撲部屋に隠れる。2人は、象二郎と西郷(高橋克実)を会わせ「両藩はともに大政奉還を目指す」という盟約を結ぶ」(NHK番組表より)
さてついに龍馬暗殺犯キャストが発表になってました(「新たな登場人物発表 龍馬暗殺の実行犯!」)。最終回まで発表しないでおけばいいのに、とか思いましたけどやっぱり今の時代は完璧に隠し通す事はできないっつーことですかね。メインはなんと亀治郎(市川亀治郎)。いやー、最後の土曜ドラマ「チャンス」で徹底的に薄気味悪かった思い出が蘇りますが(笑)、もちろん亀次郎の本職(か?)は時代劇ですからね、鈴木CPも「「龍馬伝」では暗殺の実行犯・今井信郎を、善悪を超えた存在、「誇り高きラストサムライ」として描いていきます。市川亀治郎さんは、滅んでいく武士の哀しみと品格を見事に体現してくださいました」と言っていることだし、3年前の大河ドラマ「風林火山」で演じた武田信玄のいかにもな演技とは違った面も見られるのではないかとちっくと楽しみです。
で本編。象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)が何を考えているのかよくわからないのもいいですね。なーんな龍馬の受け売りなだけのような気もするし、あるいは巧に龍馬を利用しているようにも見えるし(史実から言ってそこら辺も狙い目なのかしら)。また龍馬が言うのとは違って、象ちゃんが「日本は変わらんといかん」とか「戦と言うのは…」というのも納得できるんだよなあ。まあこの間、青木さんがいかに「龍馬伝」に入れ込んでなおかつスタッフの皆さんにも愛されているかという話を聞いちゃったから(10月19日「生大友Dを見に(「制作者に聞く!~番組制作の現場から~「龍馬伝」)。」)、憎々しげな表情もラブリーですけど(笑)。
初登場(っつーても残りあと5回だが)、ミッチー(大久保利通役、及川光博)、表も中身も黒いわ~。「相棒」のミッチーと「龍馬伝」のミッチー、ロゼット洗顔パスタのクロ子さんとシロ子さんじゃね?(ふっるーー)。さすが龍馬暗殺黒幕候補筆頭。西郷どん(高橋克実)のタヌキっぷりもナイスで、これまた最終回でどんな黒西郷を見せてくれるのかも期待しちょります。
そして龍馬と陸奥(陸奥陽之助役、平岡祐太)が変装して京の街中を逃げるシーン、やっぱり渡辺Dっぽい漫画的な場面でしたわ。おまけに言わないでもいいのにわざわざ近藤勇(原田泰造)に「久しぶりやのう」とか頬冠りをとって挨拶(?)までして逃げたりして、そんなことしてっから最終的に暗殺されちゃうっつーの。まあ、ここは龍馬に迫る危機の強調&中岡さんアピール&以前龍馬が新撰組に追いつめられた時の近藤勇の台詞「お前はこの次だ」との対比になる龍馬の台詞「おんしらの相手は今日はここまでぜよ」で、あの時から状況が大きく変わってしまっている事を見せるのがメインなんでしょーけどねー。
しかし今回の相撲シーンは一体なんなんすか? 武力倒幕の象徴&龍馬と中岡慎太郎の仲の良さ(仲の良さというか、幼なじみ感の強調?)&最終回向け準備&サービスショット? 龍馬や中岡慎太郎の裸には眉一つ動かんんっっ。ちゃんと普通に中岡さんから西郷どんからの話を伝えても全然OKじゃん。
で、一番最初にも書きましたけんど、最後の方の船中八策を説明する場面ですよ。一つ一つの事柄の陰に、今まで登場なさった皆さんの教えがあったというのがねぇ。いやあ、このドラマ、本当に脇の皆さんの力がすごいんですよねえ。ふぅ……(遠い目)。しかに2度も武市さんネタを言っているのに(「武市さんのように頭がえい者は政に加わるべきぜよ」「武市さんの志は決して無駄にはせん」)半平太さんが出てこないのは出し惜しみっすか? 最終回には武市半平太さん他の新撮りシーンがあるそうですけどね。
今週のグラバーさん(ティム・ウェラード)。頑張ってるじゃん、アラン(違)。でも志ある日本人とであって考えが変わったことが、明治維新以後の没落につながるんですかねえ。

今週の弥太郎(香川照之)。いよいよ本格的に大財閥三菱の創設者っぽ~くなってきました~。
さてと、あと数時間で次の「龍馬伝」が始まっちまうぜよ(いい加減このパターンはなんとかしたい(泣))。さっさと掃除を終わらせなくちゃあ。ま、今日は英国水夫殺人事件よりもお元(蒼井優)メインのエピソードみたいで、しかも演出は福岡さんみたいなんで期待せずに見る事にいたします(あ、随分前から期待はしてなかったか)。
2010年10月30日 (土)

いよいよ冬の舞踏会の準備の季節となり、例によって有明のお城から召集令状がとどきました。スペースは以下の通りです。
風眠舎 12月30日(木)西地区 "は" ブロック 10a
今年は夏に新刊を出さなかった(出せなかった? だって今年の夏の暑さは気象観測史上初の猛暑とか激暑とか言ってたしーー)ので、今度こそ出したいのだが……し、し、仕事が無茶苦茶忙しくて、今からどうなるのか全く見えない(泣)。でも、なんとか頑張りたい……みたいな。なお、サークルカットで大嘘こいているのはいつものことなので見逃して。
風眠舎ウェブページ(まだ、移行作業中だけど)
http://cafetsumire.web.fc2.com/
参照:
2010年8月22日「コミックマーケット78に行ってきました。」
2010年1月1日「コミックマーケット77に行ってきました。」
2009年8月22日「コミックマーケット76に行ってきました。」
2010年10月27日 (水)


お、「ばら」と入力したらちゃんと漢字変換の第1候補に「薔薇」という漢字が! って、そんなことでよろこぶなよ……(参照:5月23日「神代植物公園の薔薇」)。なお、上の写真は左がタイワンホトトギス、右がハナミズキ。
さて今日は会社をサボって新宿ピカデリーで映画を見たあと(「映画「十三人の刺客」」)、続けて「ナイト&デイ」を見るかどうか迷ったのだが、天気がいいので新宿御苑に直行した。新宿御苑のウェブページを見てみたらちょうど今、十月桜が咲いているのだという。そりゃ桜なら見なくちゃですよ。


そんで入園して地図をチェックし、十月桜が咲いている場所に行ってみたが……花がひっそりと寂しく咲いていて、十月桜ってなんか侘しい花でした。まあ春に咲く桜もわびしい感じの花はあるけど、秋の桜は季節的にもなんか寂しい。


しかしバラ園の方は今が満開、っつーことで色々見てきました。左は「ピュア・ポエトリー」(一体誰が名前つけたんだ)、右が「ピンク・フレンチ・レース」。


こっちは左が「エリーナ」、右は「バレンシア」。


左の薔薇は「グラニー」。園内はもうすぐ菊まつりか何かがあるらしくあちこちに春にはなかった小屋が建っていて、中をのぞくとまだ咲ききっていない菊の鉢がずらーっと並んでいた。菊まつりっつーと私は「犬神家の一族」を思い出すのだが。


広々とした芝生は東京じゃないようにも見える。このあと皇居東御苑当りにも足を伸ばそうか、あるいはいっそ神代植物公園とかにも行ってみようかとか思ったものの、結構新宿御苑内を歩き回ったのでまっすぐ帰宅致しました。はぁ~、明日からまた残業だ~……(泣)。
2010年10月27日 (水)

評判がいいのは聞いていたので気にはなっていたものの、ぐずぐずしているうちにもうすぐ11月じゃあありませんか。「終わってしまうぞ!」(by 古谷社長)っつーことで今日は会社を休んで(昨日の部長との面談時にティッシュペーパーの箱を持参して鼻をかむという小芝居もうってみたが)見に行ってきましたよ、おなじみの新宿ピカデリーで「十三人の刺客」を。しかしさー、評判もそこそこいい映画で、しかも今日はレディースデイだってえのに、客の入りがスッカスカ、なおかつ客層も30代から50代近い女性ばかりという座席状況に、思わず去年の「ハゲタカ」に思いを馳せたことである(泣)。
[あらすじ]
「将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。幕府の老中は、この暴君が国の要職に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。信頼が置けて腕の立つ刺客を集め、斉韶が参勤交代で江戸から明石へ帰国する道中を狙うことに。わずかな手勢で300人を超える軍勢を迎え討つため、新左衛門たちは落合宿を買収。大掛かりな罠を仕掛け、斉韶ら明石藩の一行を待ち受けるが…!?」(goo映画情報より)
ちなみにこの映画について私が知っていた情報は「1963年版のリメイク」「伊勢谷友介はギャグパート」「稲垣吾郎の演技だけでチケット代の元は取れる」「悪いお殿様をやっつける話」、そしてMackyさん(だったよね?)がコメントで書き込んでくれた「一徳があんなことになって……」だけ。あらすじもチェックしてなかったし暗そうな映画なのであまり期待もしてなかったんですが、いやはや、すごい映画でしたわ。でもさ、この1年近く「龍馬伝」を見続けてきて脚本や演出に文句言いまくりで、美術や撮影や照明や衣装などの裏方さんの仕事振り絶賛モードだったせいか、素直に「物語」を楽しむことはできなかったの(しくしく)。
そしてわたくし、三池崇史監督作品って今まで一度も見たことがなくて、「ゼブラーマン」とか「ヤッターマン」の人という認識しかなかったので(三池作品ではない「ICHI」は見たけど、三池作品の「殺し屋1」は見ていない)、この作品がPG12指定になっているのがよくわからんかったんですよ。やっぱ残虐シーンが多いのか?とか軽く思っていたんですけど、……そりゃま、子供には色々刺激が強過ぎかも。私が見ても目を覆うような場面が結構あるし。それにしても1963年版のキャストを見ても、片岡千恵蔵だの里見浩太朗だの嵐寛寿郎だの山城新伍だのって(もちろん俳優さんは知っているけど)古すぎてイメージ、わかんわ。
大したことは書いてないけどネタバレがあるので折りたたみます。
2010年10月24日 (日)

月日が経つのは早いもんで(←最近この台詞ばっかり)、もうはや日曜日だよ~。
[あらすじ]
「海援隊の操船する「いろは丸」は、瀬戸内で紀州藩の「明光丸」と衝突し、沈没する。龍馬(福山雅治)たちの命は助かったが、賠償金を得るため、弥太郎(香川照之)も加わり、長崎で談判が始まる。衝突の経緯は、明光丸に不利だったが、御三家である大藩紀州は海援隊を相手にしない。この談判は“幕府との戦い” だとする龍馬は、お元(蒼井優)に頼んで紀州をやゆする歌をはやらせ、万国公法を基に、イギリス海軍提督に審判を頼む」(NHK番組表より)。
今回色々うかうかしていたらもう「龍馬伝」が始まって5分を過ぎていたのである。ありゃーと思ってテレビつけたら亀山社中のところに紀州藩の悪い顔をした連中がやってくる場面になっていて今回の演出さんの名前を見逃したぜよ。そんで録画を巻き戻して(DVDじゃ巻き戻すとは言わんか……)今回の演出さんが誰か確認しようかとか、あるいは届いていてまだ見てない今週号のザテレビジョンの「龍馬伝」のページをチェックしようかとか一瞬思ったんですが……ま、いっか、演出が誰でも。
かつてオープニングをみのがした時はドラマを見ながら演出家当てをやってみたもんですが(5月10日「龍馬伝 第19回「攘夷決行」」、あらー、半平太さん(大森南朋)が土佐に帰る回の時だったのね~)、あの時は半平太さんの描写が演出さんによってわかりやすく違っていたので、ある程度推測がついたのですが、「龍馬伝」も3部になってからなんか平均化されちゃったっつーか、標準化されたか、あるいはブレブレの象徴だった半平太さんがいなくなったせいか、あんまり演出さんによって2部の時程の大きな差はないように思われるんですよね。なので、今回は演出が誰か当てるのは無理だろうなと思ったんですが……。
いつものー、周りの皆さんのお膳立てで「先見の明」があるところを見せてくれる龍馬さん(福山雅治)ですがーー、でも今回は納得できたんですよ(きっぱり)。史実はどうだか知りませんが「これが日本で最初の蒸気船同士の事故」「今後同様の事故が起きた時に必ずこの事故が引き合いに出される」「土佐は紀州に泣き寝入りしたと、船の事故は相手にどれほど非があろうと力の弱いもんが引き下がる、土佐がそう思われてもええですろうか」という龍馬の主張は納得できるし、法廷ドラマのように進められて行く物語が(結果が分かっているとはいえ)なかなかサスペンスタッチで惹き付けられました。そして裁判の冷静な弁護士のように淡々と議事進行をする龍馬さんもよかったです(もしかしていつものように叫んでないからよさげに見えたのか?(笑))。
あとは幕府の判断を求めようと言う紀州奉行(飯島さんキターーーッ! ……違います、中尾彬です)に対して、日本が世界に認めてもらうためには法を守らなくてはならないと懐から「萬国公法」を持ち出して論理的に主張し、さらに公平に審判が出来る立場のメンバーをお披露目した所なんかも、なんか水戸黄門の印籠的な気分のよさがありました。そして飯島さん(違)の「才谷屋、おまえは何者や?」ですよ。でも龍馬さんたら「わしらは(単数のYouで聞かれたのに、複数のYouで答えとる)ただの脱藩浪士ですきに」と答えるんですね。ま、さすがに「オレは、アンタだ」とは答えるわきゃないけどさ(笑)。
ところでいろは丸の賠償に関しては最近新聞の記事にもなっていましたが、引き上げられたいろは丸の積荷からは龍馬が言っていたような武器のような金額の張る積荷はなかったそうですね。つまり龍馬さんときたら吹っかけまくった訳です。でもこの「龍馬伝」の中では吹っかけ犯は弥太郎(香川照之)になってましたけんど。
龍馬が画策した流行歌の場面も、長崎商人の協力連係プレーぶりもちゃんと見せてくれるし、ほんの一瞬ずつながら西郷どん(高橋克実)や木戸さん(谷原章介)、大殿様(近藤正臣)の描写にも今後につながる部分が見られて、うううむ、これは今回が脚本がきちんと整理して描かれているのは確かなんでしょうけど(人間よりも事件をメインに描いているせい? あるいは「HERO」で培った法廷描写の賜物?)、それ以上に物語の説得力があって納得できる所がすごく大きいので、今回の演出は梶原さんじゃね?とか思いました。
しかし船の衝突で片方がわざとぶつかったとか、航海日誌の改竄とか、あまりにも今のご時世の状況に重なりすぎだよな。だから龍馬が論理的に解説して戦いなおかつ勝った事に、ちょっと胸がスッとしたりしちゃうんですけどね。
でも最後の龍馬襲撃場面はいらんです。なーんか、龍馬さん、いくら下工作で協力してもらったとはいえ、奥さん(真木よう子)ほったらかしでお元(蒼井優)と逢い引き(←違います)ってどうなの?と思っちゃったしさー。落日の襲撃場面が最終回の龍馬襲撃を暗示しているんでしょうし、寄りよりは引き気味で映される襲撃場面が物語がどんどん歴史的事実へ向かっているということを強調しているんでしょうけど、でもこの今回のドラマ的には入れない方がよかったと思いました。
さて、今回の演出家は誰だ!? ……梶原登城さんでしたー! 確か前回の演出さん当てクイズ(違)の時も梶原さんだったんだよなー。ただ単に歴史ドラマ描写をちゃんとしてくれる梶原さんの演出が好きなだけなのかも。
2010年10月23日 (土)
10月期ドラマは個別で感想を書きたいものも結構あるのだが、そんなヒマはないのでまとめて。
10月18日より、テレビ東京月10「モリのアサガオ」(原作・郷田マモラ、脚本・羽原大介、旺季志ずか、P・森田昇、演出・佐々木章光、古厩智之、出演・伊藤淳史、ARATA、香椎由宇、柄本明、温水洋一、中村獅童、六平直政、大杉漣、ベンガル、塩見三省)。原作を全く読んでないし、とりあえず主人公の刑務官と交流があった死刑囚が最後には死んでしまうと言う事だけわかっていたので「いくらなんでも普通のドラマで死刑囚の最後をそのまま映したりはしないだろうし、話を曲げて死刑が執行されない話になったりするかも」とか思っていたのに、なんとしょっぱなからその死刑囚・渡瀬満(ARATA)のリアルな死刑シーンから始まってびっくり。でもさ、渡瀬の両親を殺して渡瀬にも怪我を負わせた犯人が懲役12年なのに、復讐のために犯人と子どもを殺した渡瀬が死刑ってどゆこと? って、それはこれから徐々に描写されていくのか。これは来週もみます。
10月19日より、フジ火9 「フリーター、家を買う。」(原作・有川浩、脚本・橋部敦子、P・橋本芙美、演出・河野圭太、出演・二宮和也、香里奈、井川遥、大友康平、鷲尾真知子、半海一晃、浅野温子、竹中直人他)。見なかったし録画もしてなかったのだが、会社の同僚の皆さんの評判がかなりいい。Nさん「ニノの母親役の浅野温子の演技がすごい」、派遣のTさん「うちの母親(60歳)がみてたんですけどやっぱりいいって言ってました」、大お局様のK池さん「うちの娘(15歳)が見ていたけど面白いって言ってたわよ」とのことで、NさんからDVDをお借りしたので明日見てみます。
10月12日、NHK火10「セカンド・バージン」(脚本・大石静、P・田村文孝、演出・黒崎博、柳川強、出演・鈴木京香、深田恭子、小木茂光、石田太郎、朝加真由美、布施明、段田安則、草笛光子)。んー、オンデマンドでいつでも見る事は出来るんだけど今ひとつ心動かない。
10月12日より、フジ火10「ギルティ 悪魔と契約した女」(P・吉條英希、稲田秀樹、演出・小林義則、出演・菅野美穂、玉木宏、吉瀬美智子、水上剣星、吉田鋼太郎、唐沢寿明)。私はみてないが、派遣のTさんによれば結構クセになる面白さがあるとのことだ。私はドロドロ系はあまり好きではないし玉木宏が苦手なのでパス。
10月20日より、日テレ水10「黄金の豚 会計検査庁会計検査庁 特別調査課」(脚本・吉田智子、P・櫨山裕子他、演出・佐藤東弥、南雲聖一、出演・篠原涼子、岡田将生、大泉洋、桐谷健太、もたいまさこ、生瀬勝久、宇津井健他)。現代版「水戸黄門」だった。水戸黄門が篠原涼子で助さん格さんが大泉洋と岡田将生。第1回目のワルはアイアンオックスの日下部さん(矢島健一)キターーーーッ! ……違います、えっと、社会福祉庁長官・池之端(矢島健一)がお代官様なんですけど、こういうドラマはワルはもっとしっかりワルでいて欲しいですよ。なんかちょっと悪行を暴かれたぐらいでオタオタしてちゃダメですよ。ワルの小物ぶりにちっくとがっかり。あと、桐谷健太が妄想係長(「流星の絆」2008年、TBS)みたいだった(笑)。
10月21日より、テレ朝木9「ナサケの女~国税局査察官~」(脚本・中園ミホ、P・内山聖子、木内麻由美、演出・松田秀知、田村直己、出演・米倉涼子他)。脱税者の脱税の暴きっぷりが「マルサの女」(1987年、監督・脚本:伊丹十三)的な面白さがあり、時間があれば次もみるかも。まあ、単独行動をとってチームプレイを乱す強気の女っていうのもステレオタイプすぎるし米倉涼子には何の興味もないが、やっぱりテーマがテーマなせいかお金の扱い方がうまい。しょっぱなの松平松子(米倉涼子)の抱えた鞄から札が飛び散って海面に落ちそれを目指すように海中から現れる海女達や、松子が東京に栄転になって現地の人々と別れる時にもらった百円札、昔松子が面倒を見た不良達が借りたお金を少しずつ返そうとして渡した1万円札に名前が書いてあったり(その後の展開がベタだったけど)、そして落ちている百円玉をこっそりと拾おうとする部長(柳葉敏郎)とか。しかし金塊が入ったアタッシェケースはそんなに軽くないんじゃないのか? そして、脱税者の「税金払ったって、国や政治家がガンガン無駄遣いするんじゃないの?」という言葉に松子が「それを一番言ってやりたいのは税金集めている私たちなんだよ」という言葉や、ラストの「この世には2種類の金がある」という台詞にに、ついつい反応してしまう「ハゲタカ」脳な私だ。
10月14日より、フジ木10「医龍 Team、Medical Dragon3」(原案・永井明、原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、P・渡辺恒也、演出・水田成英、葉山浩樹、出演・坂口憲二、稲森いずみ、小池徹平、阿部サダヲ、北村一輝、谷村美月、遠藤憲一、池田鉄洋、佐々木蔵之介、夏木マリ、岸部一徳)。part3ですよ、part3。私は今年の夏、二つの非常に対照的なpart3映画を見たのだが、片方はpart1の遺産を食いつぶしている映画で、もう片方はとても幸せなpart3映画だった。で「医龍3」ですが、どうも素直に見ることができません。手術も朝田(坂口憲二)だから成功するんだろうとは思うんだけど、part3だから裏をかいて来るんじゃないかとか。第1回で荒瀬(阿部サダヲ)が倒れた時もpart3だからそろそろおなじみのキャラを1人くらい殺すかもとか思っちゃうし。いやー、それにしてもエンケン(黒木慶次郎役、遠藤憲一)とサリー(野口賢雄役、岸部一徳)のヅラコンビですよ。公式ホームページのトップ画像のこの二人、なんか妖怪とかゾンビみたいなんですけど。
10月7日より、日テレ木深夜「FACE MAKER」(脚本・荒井修子、P・堀口良則他、演出・植田尚、出演・永井大、日向千歩)。第1回をたまたま見てしまったのだが、思いのほか面白かった。わざわざ待ち構えて見ようとか、録画してまで見ようとは思わないけど。
10月8日より、TBS金10「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~」(脚本・西荻弓絵、P・植田博樹、演出・堤幸彦、加藤新、今井夏木、金子文紀、出演・戸田恵梨香、加瀬亮、田中哲司、徳井優、城田優、安田顕、椎名桔平、竜雷太他)。何がなんだかよくわからないですが面白い。っつーか、はっきり言って話はどうでもいいが(超能力者がどうしたこうしたって、別に本当にどうでもいい)主役の2人、当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)のキャラの立ちっぷりが尋常じゃない。第1回目は色々やり過ぎ感があってちょっと引いていたのだが、2回目は見慣れたのか結構楽しい。脇もタナテツはじめ皆さん濃くて楽しみだし。
10月16日より、日テレ土9「Q10(キュート)」(脚本・木皿泉、P・河野英裕、演出・狩山俊輔、出演・佐藤健、前田敦子、田中裕二、光石研、白石加代子、小野武彦、薬師丸ひろ子)。別記事で書いたのでここではパス。
10月17日より、TBS日9「獣医ドリトル」(原作・夏緑、ちくやまきよし、脚本・橋本裕志、P・瀬戸口克陽、演出・石井康晴、出演・小栗旬、井上真央、成宮寛貴、國村隼、石坂浩二)。特に可もなく不可もなく(エラソー?)。人間にはぶっきらぼうだったり失礼だったりするけど動物には本当にやさしいって、お約束な感じ。
10月17日より、フジ日9「パーフェクト・リポート」(脚本・酒井雅秋、浜田秀哉、P・太田大、森安彩、江森浩子、演出・石川淳一、岩田和行、出演・松雪泰子、小出恵介、相武紗季、要潤、小日向文世他)。よりによってTBSの鉄板枠日曜夜9時にぶつけて来たフジの硬派ドラマ……と思いきや。うーむ、「タブロイド」(1998年、フジ、出演:常盤貴子、佐藤浩市、ともさかりえ他)や「ストレートニュース」(2000年、日テレ、出演:三上博史、原田知世、大塚寧々、竹中直人他)みたいな感じを想像していたんだけど、ちょっと違ったかも。落ちこぼれチームにやってきた新人によってそれぞれのメンバーが変わって行くという物語は別に目新しくないし(「医龍」だってそうだったしね)、松雪泰子演じる蒼山叶というキャラがやり手のとんがったキャラというよりは人間的にどうなの?という感じの失礼な人に見えて、ついつい「上司とか同僚だったら絶対やだな」と思ってしまいました。あとお話がとても雑。サブが小日向さんを始めとしていいメンバーなんですけどねー。
さて明日こそはこの間の「龍馬伝 第42回」のツッコミをしなくては(色々間違っちゅう)。
10月18日より、テレビ東京月10「モリのアサガオ」(原作・郷田マモラ、脚本・羽原大介、旺季志ずか、P・森田昇、演出・佐々木章光、古厩智之、出演・伊藤淳史、ARATA、香椎由宇、柄本明、温水洋一、中村獅童、六平直政、大杉漣、ベンガル、塩見三省)。原作を全く読んでないし、とりあえず主人公の刑務官と交流があった死刑囚が最後には死んでしまうと言う事だけわかっていたので「いくらなんでも普通のドラマで死刑囚の最後をそのまま映したりはしないだろうし、話を曲げて死刑が執行されない話になったりするかも」とか思っていたのに、なんとしょっぱなからその死刑囚・渡瀬満(ARATA)のリアルな死刑シーンから始まってびっくり。でもさ、渡瀬の両親を殺して渡瀬にも怪我を負わせた犯人が懲役12年なのに、復讐のために犯人と子どもを殺した渡瀬が死刑ってどゆこと? って、それはこれから徐々に描写されていくのか。これは来週もみます。
10月19日より、フジ火9 「フリーター、家を買う。」(原作・有川浩、脚本・橋部敦子、P・橋本芙美、演出・河野圭太、出演・二宮和也、香里奈、井川遥、大友康平、鷲尾真知子、半海一晃、浅野温子、竹中直人他)。見なかったし録画もしてなかったのだが、会社の同僚の皆さんの評判がかなりいい。Nさん「ニノの母親役の浅野温子の演技がすごい」、派遣のTさん「うちの母親(60歳)がみてたんですけどやっぱりいいって言ってました」、大お局様のK池さん「うちの娘(15歳)が見ていたけど面白いって言ってたわよ」とのことで、NさんからDVDをお借りしたので明日見てみます。
10月12日、NHK火10「セカンド・バージン」(脚本・大石静、P・田村文孝、演出・黒崎博、柳川強、出演・鈴木京香、深田恭子、小木茂光、石田太郎、朝加真由美、布施明、段田安則、草笛光子)。んー、オンデマンドでいつでも見る事は出来るんだけど今ひとつ心動かない。
10月12日より、フジ火10「ギルティ 悪魔と契約した女」(P・吉條英希、稲田秀樹、演出・小林義則、出演・菅野美穂、玉木宏、吉瀬美智子、水上剣星、吉田鋼太郎、唐沢寿明)。私はみてないが、派遣のTさんによれば結構クセになる面白さがあるとのことだ。私はドロドロ系はあまり好きではないし玉木宏が苦手なのでパス。
10月20日より、日テレ水10「黄金の豚 会計検査庁会計検査庁 特別調査課」(脚本・吉田智子、P・櫨山裕子他、演出・佐藤東弥、南雲聖一、出演・篠原涼子、岡田将生、大泉洋、桐谷健太、もたいまさこ、生瀬勝久、宇津井健他)。現代版「水戸黄門」だった。水戸黄門が篠原涼子で助さん格さんが大泉洋と岡田将生。第1回目のワルはアイアンオックスの日下部さん(矢島健一)キターーーーッ! ……違います、えっと、社会福祉庁長官・池之端(矢島健一)がお代官様なんですけど、こういうドラマはワルはもっとしっかりワルでいて欲しいですよ。なんかちょっと悪行を暴かれたぐらいでオタオタしてちゃダメですよ。ワルの小物ぶりにちっくとがっかり。あと、桐谷健太が妄想係長(「流星の絆」2008年、TBS)みたいだった(笑)。
10月21日より、テレ朝木9「ナサケの女~国税局査察官~」(脚本・中園ミホ、P・内山聖子、木内麻由美、演出・松田秀知、田村直己、出演・米倉涼子他)。脱税者の脱税の暴きっぷりが「マルサの女」(1987年、監督・脚本:伊丹十三)的な面白さがあり、時間があれば次もみるかも。まあ、単独行動をとってチームプレイを乱す強気の女っていうのもステレオタイプすぎるし米倉涼子には何の興味もないが、やっぱりテーマがテーマなせいかお金の扱い方がうまい。しょっぱなの松平松子(米倉涼子)の抱えた鞄から札が飛び散って海面に落ちそれを目指すように海中から現れる海女達や、松子が東京に栄転になって現地の人々と別れる時にもらった百円札、昔松子が面倒を見た不良達が借りたお金を少しずつ返そうとして渡した1万円札に名前が書いてあったり(その後の展開がベタだったけど)、そして落ちている百円玉をこっそりと拾おうとする部長(柳葉敏郎)とか。しかし金塊が入ったアタッシェケースはそんなに軽くないんじゃないのか? そして、脱税者の「税金払ったって、国や政治家がガンガン無駄遣いするんじゃないの?」という言葉に松子が「それを一番言ってやりたいのは税金集めている私たちなんだよ」という言葉や、ラストの「この世には2種類の金がある」という台詞にに、ついつい反応してしまう「ハゲタカ」脳な私だ。
10月14日より、フジ木10「医龍 Team、Medical Dragon3」(原案・永井明、原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、P・渡辺恒也、演出・水田成英、葉山浩樹、出演・坂口憲二、稲森いずみ、小池徹平、阿部サダヲ、北村一輝、谷村美月、遠藤憲一、池田鉄洋、佐々木蔵之介、夏木マリ、岸部一徳)。part3ですよ、part3。私は今年の夏、二つの非常に対照的なpart3映画を見たのだが、片方はpart1の遺産を食いつぶしている映画で、もう片方はとても幸せなpart3映画だった。で「医龍3」ですが、どうも素直に見ることができません。手術も朝田(坂口憲二)だから成功するんだろうとは思うんだけど、part3だから裏をかいて来るんじゃないかとか。第1回で荒瀬(阿部サダヲ)が倒れた時もpart3だからそろそろおなじみのキャラを1人くらい殺すかもとか思っちゃうし。いやー、それにしてもエンケン(黒木慶次郎役、遠藤憲一)とサリー(野口賢雄役、岸部一徳)のヅラコンビですよ。公式ホームページのトップ画像のこの二人、なんか妖怪とかゾンビみたいなんですけど。
10月7日より、日テレ木深夜「FACE MAKER」(脚本・荒井修子、P・堀口良則他、演出・植田尚、出演・永井大、日向千歩)。第1回をたまたま見てしまったのだが、思いのほか面白かった。わざわざ待ち構えて見ようとか、録画してまで見ようとは思わないけど。
10月8日より、TBS金10「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~」(脚本・西荻弓絵、P・植田博樹、演出・堤幸彦、加藤新、今井夏木、金子文紀、出演・戸田恵梨香、加瀬亮、田中哲司、徳井優、城田優、安田顕、椎名桔平、竜雷太他)。何がなんだかよくわからないですが面白い。っつーか、はっきり言って話はどうでもいいが(超能力者がどうしたこうしたって、別に本当にどうでもいい)主役の2人、当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)のキャラの立ちっぷりが尋常じゃない。第1回目は色々やり過ぎ感があってちょっと引いていたのだが、2回目は見慣れたのか結構楽しい。脇もタナテツはじめ皆さん濃くて楽しみだし。
10月16日より、日テレ土9「Q10(キュート)」(脚本・木皿泉、P・河野英裕、演出・狩山俊輔、出演・佐藤健、前田敦子、田中裕二、光石研、白石加代子、小野武彦、薬師丸ひろ子)。別記事で書いたのでここではパス。
10月17日より、TBS日9「獣医ドリトル」(原作・夏緑、ちくやまきよし、脚本・橋本裕志、P・瀬戸口克陽、演出・石井康晴、出演・小栗旬、井上真央、成宮寛貴、國村隼、石坂浩二)。特に可もなく不可もなく(エラソー?)。人間にはぶっきらぼうだったり失礼だったりするけど動物には本当にやさしいって、お約束な感じ。
10月17日より、フジ日9「パーフェクト・リポート」(脚本・酒井雅秋、浜田秀哉、P・太田大、森安彩、江森浩子、演出・石川淳一、岩田和行、出演・松雪泰子、小出恵介、相武紗季、要潤、小日向文世他)。よりによってTBSの鉄板枠日曜夜9時にぶつけて来たフジの硬派ドラマ……と思いきや。うーむ、「タブロイド」(1998年、フジ、出演:常盤貴子、佐藤浩市、ともさかりえ他)や「ストレートニュース」(2000年、日テレ、出演:三上博史、原田知世、大塚寧々、竹中直人他)みたいな感じを想像していたんだけど、ちょっと違ったかも。落ちこぼれチームにやってきた新人によってそれぞれのメンバーが変わって行くという物語は別に目新しくないし(「医龍」だってそうだったしね)、松雪泰子演じる蒼山叶というキャラがやり手のとんがったキャラというよりは人間的にどうなの?という感じの失礼な人に見えて、ついつい「上司とか同僚だったら絶対やだな」と思ってしまいました。あとお話がとても雑。サブが小日向さんを始めとしていいメンバーなんですけどねー。
さて明日こそはこの間の「龍馬伝 第42回」のツッコミをしなくては(色々間違っちゅう)。
2010年10月23日 (土)
さて5月末に豊島区の雑多な街から、千代田区の超モダンで垢抜けたタワービルのオフィスに本社機能の一部が移動るすことになったために、てんやわんやの大騒ぎだった訳だが(5月20日「来週から民族大移動月間」)、結局必要な書類のPDF化(必要だけど原本じゃなくてもいい書類をスキャンして電子化)作業がほとんど進まなかったために、新オフィスに持って行く書類と外部倉庫に預ける書類以外の、これからスキャンする書類は、来年3月までに終らせるという条件で豊島区のオフィス内に作られた書庫のなかに保管される事になった。そして私達は現在差し迫っている業務の手があき次第、豊島区のオフィスの書庫に行ってスキャン作業を行うことになったのだった。
そんで8月からちょこちょこと書庫に行って一日作業していたのだが。この書庫が壁一面キャビネと棚で書庫というよりも倉庫で、しかもものが雑然と置かれているためになおのこと倉庫感が強い。この倉庫の奥に置いてある机の上にスキャナーと作業用PCがあるのだが、なんか、まるでリストラ候補のオヤジのためのお仕置き部屋みたいなんである。よって、わしらは平然と「明日は、お仕置き部屋で作業してくるから」などと言っているしまつだ。
さてこのスキャン作業だが、書類に各証明書類がホッチキスで付いているためにいちいちホッチキスを外し、書類の大きさが違うのでいちいち頭を揃え、クリアファイルに入っているものをいちいち出してきれいに並べ、付箋紙もあちこちに付いているので内容を書き写して付箋は廃棄、古過ぎて書類がボロボロになっているものは一旦コピーし直し、スキャンしてフィーダーから勢い良く飛び出てくるためにバラバラになった書類をきれいに並べて再度ファイル、というとてつもなく簡単だけど半端なく根気が必要な作業を、一人ぽつんとこのお仕置き部屋でやっているといい加減嫌気がさしてくるのだ。大した作業じゃないのに地味に着実にHPを削られる。しかも200枚くらい一気にスキャンしてやったぜ!とか思っていたら読み込み終わった後に「スキャンできませんでした」などというメッセージが出たり、うっかり見落としたホッチキス付き書類のせいでスキャナが詰まってガゴゴゴゴという音を立てて停止し全部最初っからやりなおしになったりして、もうぐったりだ。そんなわしらの密かな楽しみは、余計なものが付いてないか、ちゃんと1枚ずつバラになっているか、きちんと頭が揃っているかチェックしがてら、スキャンする書類の内容をガン見することだ。
私がこの時にキャンしたのは大昔の「復職願」のファイルと「退職願」のファイルだったが、これが結構興味深い。知っている人の表向きの退職理由はこれかあとか、入社したばかりの新人が悩みに悩んだ挙げ句退社の決意に至るまでをせつせつと訴える文書があったり、かと思えばモデルになっておフランスに行くのでやめる事にしたと言う「ホントかよ!?」な入社7日目の新卒社員の退職願、はたまた研修期間中に失踪して大騒ぎになった社員さんの退職願とか、退職手続きに必要な書類を会社が信用出来ないからと記入拒否した社員さんの書類とか、いやあ、人生色々。
また、大昔の人の退職理由に体調不良のためというのがたびたび出てくるので読んでみると、これがどうも鬱病や自律神経失調らしき体調不良が続いて、度々会社を休まなくてはならないのが申し訳なくて退職というのがあったりして、今なら診断書があれば産業医の面談を経てちゃんと休職させてもらえるのに、昔はそうはいかなかったんだろうなあとか。あるいは大昔の事務職担当さんがやめる理由に「結婚準備のため」「出産準備のため」というのもかなり多く、上司の所見では「非常に優秀なメンバーなので再三再四慰留に務めたが本人の意志が固く、退職を認めざるを得ない」「彼女を失うのは部にとってもマイナスであるが、出産では仕方がない」とか書いてあって、時代を感じましたよ。
私「いやあ、人事の書類は古いヤツも新しいヤツも色々勉強になるよ~」
Nさん「面白そうでいいなあ、人事の書類は」
私「でも、「復職願」と「退職願」くらいかなあ。後の書類は年棒制度についてとか適格年金とか出向対応書類とかだからもう機械的に淡々とするしかないかも」
Nさん「そっかあ。総務のスキャン作業の楽しみってなんだろう」
私は人事グループだが、Nさんは総務グループのチーフなのだ。
私「総務の書類って、本当に幅広いよね」
Nさん「わかった、総務の面白い書類は不祥事ネタだね!」
私「……」
えー、不謹慎で申し訳ない。地味で単純で、でも気力体力を確実に削がれるお仕置き部屋のお仕事にになんとか「よかった探し」をするわしらだった。なお、この間は役員のMさんに「お仕置き部屋に行っているんだって?」と話しかけられてビックリしちゃったよ。そこまで「お仕置き部屋」ネタが行っているとは。
そんで8月からちょこちょこと書庫に行って一日作業していたのだが。この書庫が壁一面キャビネと棚で書庫というよりも倉庫で、しかもものが雑然と置かれているためになおのこと倉庫感が強い。この倉庫の奥に置いてある机の上にスキャナーと作業用PCがあるのだが、なんか、まるでリストラ候補のオヤジのためのお仕置き部屋みたいなんである。よって、わしらは平然と「明日は、お仕置き部屋で作業してくるから」などと言っているしまつだ。
さてこのスキャン作業だが、書類に各証明書類がホッチキスで付いているためにいちいちホッチキスを外し、書類の大きさが違うのでいちいち頭を揃え、クリアファイルに入っているものをいちいち出してきれいに並べ、付箋紙もあちこちに付いているので内容を書き写して付箋は廃棄、古過ぎて書類がボロボロになっているものは一旦コピーし直し、スキャンしてフィーダーから勢い良く飛び出てくるためにバラバラになった書類をきれいに並べて再度ファイル、というとてつもなく簡単だけど半端なく根気が必要な作業を、一人ぽつんとこのお仕置き部屋でやっているといい加減嫌気がさしてくるのだ。大した作業じゃないのに地味に着実にHPを削られる。しかも200枚くらい一気にスキャンしてやったぜ!とか思っていたら読み込み終わった後に「スキャンできませんでした」などというメッセージが出たり、うっかり見落としたホッチキス付き書類のせいでスキャナが詰まってガゴゴゴゴという音を立てて停止し全部最初っからやりなおしになったりして、もうぐったりだ。そんなわしらの密かな楽しみは、余計なものが付いてないか、ちゃんと1枚ずつバラになっているか、きちんと頭が揃っているかチェックしがてら、スキャンする書類の内容をガン見することだ。
私がこの時にキャンしたのは大昔の「復職願」のファイルと「退職願」のファイルだったが、これが結構興味深い。知っている人の表向きの退職理由はこれかあとか、入社したばかりの新人が悩みに悩んだ挙げ句退社の決意に至るまでをせつせつと訴える文書があったり、かと思えばモデルになっておフランスに行くのでやめる事にしたと言う「ホントかよ!?」な入社7日目の新卒社員の退職願、はたまた研修期間中に失踪して大騒ぎになった社員さんの退職願とか、退職手続きに必要な書類を会社が信用出来ないからと記入拒否した社員さんの書類とか、いやあ、人生色々。
また、大昔の人の退職理由に体調不良のためというのがたびたび出てくるので読んでみると、これがどうも鬱病や自律神経失調らしき体調不良が続いて、度々会社を休まなくてはならないのが申し訳なくて退職というのがあったりして、今なら診断書があれば産業医の面談を経てちゃんと休職させてもらえるのに、昔はそうはいかなかったんだろうなあとか。あるいは大昔の事務職担当さんがやめる理由に「結婚準備のため」「出産準備のため」というのもかなり多く、上司の所見では「非常に優秀なメンバーなので再三再四慰留に務めたが本人の意志が固く、退職を認めざるを得ない」「彼女を失うのは部にとってもマイナスであるが、出産では仕方がない」とか書いてあって、時代を感じましたよ。
私「いやあ、人事の書類は古いヤツも新しいヤツも色々勉強になるよ~」
Nさん「面白そうでいいなあ、人事の書類は」
私「でも、「復職願」と「退職願」くらいかなあ。後の書類は年棒制度についてとか適格年金とか出向対応書類とかだからもう機械的に淡々とするしかないかも」
Nさん「そっかあ。総務のスキャン作業の楽しみってなんだろう」
私は人事グループだが、Nさんは総務グループのチーフなのだ。
私「総務の書類って、本当に幅広いよね」
Nさん「わかった、総務の面白い書類は不祥事ネタだね!」
私「……」
えー、不謹慎で申し訳ない。地味で単純で、でも気力体力を確実に削がれるお仕置き部屋のお仕事にになんとか「よかった探し」をするわしらだった。なお、この間は役員のMさんに「お仕置き部屋に行っているんだって?」と話しかけられてビックリしちゃったよ。そこまで「お仕置き部屋」ネタが行っているとは。
2010年10月23日 (土)
Q10 第1回(10月16日放映)。今一番勢いがある若手俳優・佐藤健と人気アイドルAKB48の前田敦子が主演というのがこのドラマの一番のアピールポイントなのかもしれないが、私にとっては主演が誰であるというのは全く関係ない。この「Q10」を見たのは、お久しぶりの木皿泉の脚本だったからである。
[あらすじ]
「高校3年の深井平太(佐藤健)は、ある日誰もいない理科準備室で、眠っている女の子(前田敦子)を見つける。平太が彼女のある部分に触れると、いきなり女の子が目を覚ました。実は、彼女は前の晩、校長の岸本路郎(小野武彦)が繁華街のゴミ箱で見つけて、酔った勢いで家に連れ帰った子だった。翌朝、息をしていないことに驚いた校長は、平太の担任の小川訪(田中裕二)に助けを求め、理科準備室に隠しておいたのだった。居合わせた工学博士・柳栗子(薬師丸ひろ子)は、彼女がロボットだと見抜く。しかし、どこを見ても人間としか見えない。これには、きっと何か秘密があるに違いない。スキャンダルを恐れた岸本は、ある提案をする。このことは、4人だけの秘密だから…」(番組公式ページより)。
木皿泉脚本の、何気ないように見える日常を生きる主人公・平太(佐藤健)のモノローグから始まる物語も、ところどころにちりばめられたキーワード(「Q10」では「名前」「リセットボタン」「世界」「同じだけど、一人一人違う」などなど)も、そして読後感(ドラマの場合なんと表現するのが妥当かわからないが)のよさも健在だ。今回は平太のせいで起動し、まだこの世界のことが知らない事ばかりのロボットのQ10(前田敦子)によって、今までそれが普通と思われていたことや、見なかった事にすればいいとやり過ごしていた事とそれぞれが向き合う事になる。この世界に生まれたばかりQ10の目に映るものは何もかもが新しい。平太はQ10と一緒に、見慣れて当たり前だった世界を再発見する。木皿泉脚本の作品の空気はとても澄んでいるような気がする。それがこの読後感のよさにつながっているのだろうか。
一つ一つのエピソードはどちらかというとベタな感じもするし、台詞もそれだけを取り出したら「え?」と思わないでもないものも多いのに、それが全部ちゃんとつながると、本当にバラバラだった世界のパズルがきちんと出来上がっているように感じられる。今回もクラスメートみんなで(全員じゃないけど)校庭で助けを求めて叫ぶという行動なんか訳判んないし(30年以上前の青春ドラマだったらアリだったろうけど)、BGMに「戦争を知らない子ども達」が流れるのもちょっとなんだ??だけど、でもこの「世界」のためにはいいんじゃないかと思う。
そして佐藤健。「龍馬伝」の岡田以蔵役の佐藤健は本当によかったけど、この、ごく普通の日常を事なかれ的に生きようとする高校生男子・深井平太役はいいですよ。歯がピアノの鍵盤みたいだからついこの人なら音が出るんじゃないかと触りたくなってしまうとか、やっちゃいけないとわかっているのにやってしまった平太の突飛な行動もなんとなく自然に思えるし、また、奥歯を触った事でQ10を起動してしまった平太の「ラの音だ。ラの音がする女の子に出会った…」という出会いっぷり(という表現はいかがのものか(笑))もいいです。
Q10役の前田敦子は……難しい役だから、しょうがないよなあ。でも頑張っていると思う(←エラソー)。ロボット(アンドロイド)役では、「絶対彼氏」のもこみちがよかったけどね。まあ北島マヤじゃないし。
また、主役である二人が際立っているのは当然だとしても、モブであるクラスメイト達も些細なそぶりで(平太の言葉に寝たフリしていたのに目を開ける子とか、助けてと叫び続ける平太たちに少しだけ心痛める子とか、騒ぐ同級生をうるさそうにする子とか)それぞれに色合いをちゃんと見せてくれています。ちなみに今回の演出は「ビッグマネー!」(2002年、フジ)、「セクシーボイスアンドロボ」(2007年、日テレ)、「銭ゲバ」(2009年、日テレ)の狩山俊輔さんでした。「龍馬伝」を見ると、作品を決定づけるのは脚本なのか演出なのか役者なのかとか色々つらつら思いますが、この、Q10が存在する「世界」の土台を作り上げているのは確かに木皿泉で、それをきちんと見せてくれているのが役者さんで、そして完成品として届けてくれるのが演出さんや撮影や美術や他のスタッフさんの仕事なんだろうと思いますね。
サブがまた、平太の父親役の光石研、母親役の西岡尚美、家賃を払えなくて学校の理科準備室に住み着いてしまう栗子(薬師丸ひろ子)、事なかれ主義の小川(田中裕二)の母親役に白石加代子ですよ。白石加代子は木皿泉脚本の「すいか」や「セクシーボイスアンドロボ」でも主人公の母親役をやっていましたが、それぞれよかったです。
ちょっと(ちょっとじゃなくてかなりか)ひいき目にみちゃっているところはあるかもしんないですが(笑)、これはちょっと楽しみなドラマです。
ところで今週号の「AERA」(2010年10月25日号)に今までほとんど見る事がなかった脚本家・木皿泉のインタビュー記事が載っています。私が今まで読んだことがある記事は「PLANETS Vol.2」だけなので、写真付きでかなり詳細が載っているのは非常にうれしい。記事によれば妻鹿年季子(めがときこ)と和泉務(いずみつとむ)の2人ユニットである木皿泉の執筆方法は、一つの作品原稿をそれぞれが書き足しながら入り乱れて書くのだと言う。「もうどちらの考えか、今ではわかりませんねえ」「1人で書いても2人で書いているのと同じです」。今、1人は6年前の脳出血のせいで左半身が麻痺して要介護認定4の状態、そしてもう1人は重い鬱病から立ち直っているものの今も時々再発するという満身創痍の状態のようだが、どうかこれからも作品を描き続けていってほしい。
さて今日の夜は早くも第2回(っつーか、私がうかうかしすぎなんだが)、チャンネル権はなんとか死守したい(笑)。
[あらすじ]
「高校3年の深井平太(佐藤健)は、ある日誰もいない理科準備室で、眠っている女の子(前田敦子)を見つける。平太が彼女のある部分に触れると、いきなり女の子が目を覚ました。実は、彼女は前の晩、校長の岸本路郎(小野武彦)が繁華街のゴミ箱で見つけて、酔った勢いで家に連れ帰った子だった。翌朝、息をしていないことに驚いた校長は、平太の担任の小川訪(田中裕二)に助けを求め、理科準備室に隠しておいたのだった。居合わせた工学博士・柳栗子(薬師丸ひろ子)は、彼女がロボットだと見抜く。しかし、どこを見ても人間としか見えない。これには、きっと何か秘密があるに違いない。スキャンダルを恐れた岸本は、ある提案をする。このことは、4人だけの秘密だから…」(番組公式ページより)。
木皿泉脚本の、何気ないように見える日常を生きる主人公・平太(佐藤健)のモノローグから始まる物語も、ところどころにちりばめられたキーワード(「Q10」では「名前」「リセットボタン」「世界」「同じだけど、一人一人違う」などなど)も、そして読後感(ドラマの場合なんと表現するのが妥当かわからないが)のよさも健在だ。今回は平太のせいで起動し、まだこの世界のことが知らない事ばかりのロボットのQ10(前田敦子)によって、今までそれが普通と思われていたことや、見なかった事にすればいいとやり過ごしていた事とそれぞれが向き合う事になる。この世界に生まれたばかりQ10の目に映るものは何もかもが新しい。平太はQ10と一緒に、見慣れて当たり前だった世界を再発見する。木皿泉脚本の作品の空気はとても澄んでいるような気がする。それがこの読後感のよさにつながっているのだろうか。
一つ一つのエピソードはどちらかというとベタな感じもするし、台詞もそれだけを取り出したら「え?」と思わないでもないものも多いのに、それが全部ちゃんとつながると、本当にバラバラだった世界のパズルがきちんと出来上がっているように感じられる。今回もクラスメートみんなで(全員じゃないけど)校庭で助けを求めて叫ぶという行動なんか訳判んないし(30年以上前の青春ドラマだったらアリだったろうけど)、BGMに「戦争を知らない子ども達」が流れるのもちょっとなんだ??だけど、でもこの「世界」のためにはいいんじゃないかと思う。
そして佐藤健。「龍馬伝」の岡田以蔵役の佐藤健は本当によかったけど、この、ごく普通の日常を事なかれ的に生きようとする高校生男子・深井平太役はいいですよ。歯がピアノの鍵盤みたいだからついこの人なら音が出るんじゃないかと触りたくなってしまうとか、やっちゃいけないとわかっているのにやってしまった平太の突飛な行動もなんとなく自然に思えるし、また、奥歯を触った事でQ10を起動してしまった平太の「ラの音だ。ラの音がする女の子に出会った…」という出会いっぷり(という表現はいかがのものか(笑))もいいです。
Q10役の前田敦子は……難しい役だから、しょうがないよなあ。でも頑張っていると思う(←エラソー)。ロボット(アンドロイド)役では、「絶対彼氏」のもこみちがよかったけどね。まあ北島マヤじゃないし。
また、主役である二人が際立っているのは当然だとしても、モブであるクラスメイト達も些細なそぶりで(平太の言葉に寝たフリしていたのに目を開ける子とか、助けてと叫び続ける平太たちに少しだけ心痛める子とか、騒ぐ同級生をうるさそうにする子とか)それぞれに色合いをちゃんと見せてくれています。ちなみに今回の演出は「ビッグマネー!」(2002年、フジ)、「セクシーボイスアンドロボ」(2007年、日テレ)、「銭ゲバ」(2009年、日テレ)の狩山俊輔さんでした。「龍馬伝」を見ると、作品を決定づけるのは脚本なのか演出なのか役者なのかとか色々つらつら思いますが、この、Q10が存在する「世界」の土台を作り上げているのは確かに木皿泉で、それをきちんと見せてくれているのが役者さんで、そして完成品として届けてくれるのが演出さんや撮影や美術や他のスタッフさんの仕事なんだろうと思いますね。
サブがまた、平太の父親役の光石研、母親役の西岡尚美、家賃を払えなくて学校の理科準備室に住み着いてしまう栗子(薬師丸ひろ子)、事なかれ主義の小川(田中裕二)の母親役に白石加代子ですよ。白石加代子は木皿泉脚本の「すいか」や「セクシーボイスアンドロボ」でも主人公の母親役をやっていましたが、それぞれよかったです。
ちょっと(ちょっとじゃなくてかなりか)ひいき目にみちゃっているところはあるかもしんないですが(笑)、これはちょっと楽しみなドラマです。
ところで今週号の「AERA」(2010年10月25日号)に今までほとんど見る事がなかった脚本家・木皿泉のインタビュー記事が載っています。私が今まで読んだことがある記事は「PLANETS Vol.2」だけなので、写真付きでかなり詳細が載っているのは非常にうれしい。記事によれば妻鹿年季子(めがときこ)と和泉務(いずみつとむ)の2人ユニットである木皿泉の執筆方法は、一つの作品原稿をそれぞれが書き足しながら入り乱れて書くのだと言う。「もうどちらの考えか、今ではわかりませんねえ」「1人で書いても2人で書いているのと同じです」。今、1人は6年前の脳出血のせいで左半身が麻痺して要介護認定4の状態、そしてもう1人は重い鬱病から立ち直っているものの今も時々再発するという満身創痍の状態のようだが、どうかこれからも作品を描き続けていってほしい。
さて今日の夜は早くも第2回(っつーか、私がうかうかしすぎなんだが)、チャンネル権はなんとか死守したい(笑)。
2010年10月19日 (火)
10月16日(土)は横浜まで生大友Dを見に行ってきました。
【セミナー】 制作者に聞く!~番組制作の現場から~ NHK大河ドラマ「龍馬伝」
mixiの大友Dコミュでいち早くネタが上がっていたので申し込んでいたのだが残念ながら落選、ま、仕方ねーなーと思っていたら廃人某嬢よりお誘いいただいたのでほいほいと行ってきました。ありがとう~! しかし場所は横浜、セミナーは13時30分からなので、前々から行きたいと思っていた横浜美術館で現在開催中のドガ展を午前中に見ようと思って電車の乗り継ぎやら道順やらチェックしていたのに、土曜の朝になったら先週の仕事の疲れがどどんと溜まっていたのか起き上がれませんでしたよ。くそー。そんな訳でまっすぐセミナー会場へ。1時間以上前に並んだせいか、階段状座席のなかなかいい塩梅のポジション(割と前の方の真ん中)……っつーか、この席だとうっかり居眠りなんかできねーよ!
今回の登壇者はもちろん「ハゲタカ」の! そして「龍馬伝」の大友啓史D(思っていたよりも小さかった。というか、多分私の中では巨漢感があったものと思われる)、カメラマンの佐々木達之介さん(大友さんは「たっつぁん」って言ってましたよ)、美術の山口類児さん(ドラマ「ハゲタカ」で日本映画テレビ技術協会映像技術賞受賞(美術部門)を受賞されている。目がでかい)、人物デザイン監修の柘植伊佐夫(最初パンフレットの登壇者紹介を見たら「ビューティディレクター」「ビューティに関する個人向けアドバイザーや企業のコンサルティングなど活動も多岐にわたる」という文章を見て、うさんくさそうーーと思ってしまったが、いやあ、本当にすまんかったです)、そして司会者のペリー荻野さんの5名。ヒジョーに失礼ながらペリー荻野さんって何者?と思っていたのだが、今回の司会者としてお務めは素晴らしかったです。当たり前の事なのかもしれないですがちゃんと「龍馬伝」を全て把握し、もちろん時代劇やドラマに精通していて、なおかつ居並ぶ濃い登壇者のトークを仕切りながらのセミナー進行ぶりはお見事でございました。言っちゃ何だが猛獣使いのようだった。そしてコラム読んでみたら面白かったので図書館にリクエストしちゃったよ。しかし今登壇者のプロフィールを見たら大友さんが一番お若かったのね。
さてセミナー内容の方だが、2時間びっちり非常に濃い内容だったのでまとめきれるものでもないし、私も色んなことを片っ端から忘れてしまうし、しかもメモしながら聞いていたのにそのメモの字が自分でも判読できないという体たらくなので(←ダメダメ)、印象的だった所だけチビチビ書き残しておきます。ま、同行のnanakoさんもメモを取っていたので多分私よりもちゃんと書いてくれるであろう(←他力本願)。
会場は、荻野さん、大友D、佐々木さん、山口さん、柘植さんの卓が並び、その後ろのスクリーンには話が進むにつれ関連の映像が映し出される。「龍馬伝」誕生のいきさつについて皆さんが話しているうちにスクリーンの写真が福山雅治になると客席から「きゃーーーっ!」という声が上がってびっくりだ。同行のメンバーと「今日のお客さんって、そっち方面の人が多いのか!?」とつい目を合わせる。しかし「龍馬伝」放送開始前の番組PR映像が流れ武市半平太(大森南朋)のインタビュー映像が写って、それに対して大友さんが「なんか一人真面目なコメントを。真面目な人なんです」と言うとすぐ隣の方から「えーーっ」と声が上がってたからお互い様か(笑)。ちなみにその「えーーっ」に対する大友さんの反応は「え”!?」とちょっと笑ってました。
柘植さんは人物デザイン監修と言う、この「龍馬伝」で初めて取り入れられた役目だが、もともと「福山雅治の"ルック"をずっとやっていた」そうで、今回も福山雅治の龍馬像を構築するために一緒に現場に入って、結局トータルな人物デザイン監修をすることになったらしい。なかなか興味深かったのは、江戸時代の着物のの重さが明治時代以降の着物の重さの1/3であったということ。江戸時代の着物はそれだけ軽く体に馴染んでいるものなので、今の着物(衣装)は裏地を取って使っているとか。
また、福山雅治が総髪で地毛でマゲを結っていることについて、福山雅治も最初は月代を剃ったスタイルでテストしてみたが、要するにイケてなかったと(笑)。大友Dによれば、あの時代はこうだったというルールがあるのでそこから出る事は出来ないが、本人に合っているかどうかは非常に重要、また、時代劇のカツラは鉄板で出来ているので最初は頭が痛くなり役者さんに取っては非常に大きなストレスになるとのことだ。後ろのスクリーンに流れる本物の江戸時代の曲げ姿の人の写真も結われたまげは小さくてシンプルで、今の時代劇に出て来るマゲが「時代劇仕様」のものであるというのがよくわかる。
大河ドラマ「龍馬伝」について。「たまたま「龍馬伝」が大河ドラマだっただけ」(佐々木さん)、「TVとか映画の境目で捉えていない」(柘植さん)、「まだ終ってない感じ。もしかして正月ドラマでやるんじゃないのか?(笑)」(佐々木さん)、「まだ終った感がない。疲れると夫婦みたいに倦怠期がくるんですよ。でも最後までテンションが落ちなかった。大河ドラマをやろうと思ってはいけない。大河ドラマというと緊張しちゃう」(大友さん)。
撮影の佐々木さんは「クライマーズ・ハイ」(2005年)、「マチベン」(2006年)、そして大河の「風林火山」(2007年)で撮影技術、大友さんの「白洲次郎」(2009年)で撮影チーフを務めた方。そして美術の山口さんはもちろんドラマ「ハゲタカ」で美術担当だった方だが、「私の青空」(2000年)、大河「義経」(2005年)、「篤姫」(2009年)では美術監督だった方だ。話を聞くと美術と撮影の真剣勝負のようだ。まずセットが通常なら見える所だけ作られているものなのでセットを見て振り向いたら後ろは(セットがなくて)スタッフがずらっといるものだが、「龍馬伝」では監督からのリクエストで「カメラが撮れない所がないようにする」ということで
四方が全部セットなので「振り向いたら全部セット」(佐々木さん)、「美術が撮影の邪魔をしちゃいけない」「セットを置いたらそこで自由にやって下さいと言うのがずっと重圧だった」(山口さん)。
また、「(撮影)プランがない(ので)、根こそぎ一気に撮らなくちゃならない」「カメラマンは隙がない」(佐々木さん)。カメラは4台あり、通常はそれをオンオフ切り替えて撮影するそうだが、この「龍馬伝」では4台とも使っているのは黒澤明の手法であり、また大友さんが留学していたアメリカでやっていた手法とのこと。(陸奥陽之助役の平岡祐太は)(細切れの撮影ではなく)長い事(カメラを)回してるとだんだんとその時代の人物になっている気分になると言っていたとのことだ。
現場ではアドリブのようなものがあるのか?という司会からの問いには、(撮影中)台本が終っても大友さんが「カット」と言わず、カメラが回り続けているために、(何かやらなきゃならないので)役者さん達が勝手に動き出すとのこと。山口さんによれば「部屋から出て行った役者が、廊下の先で何かやってる(笑)。どこでどう撮られているかわからないから」、そして大友さんたら(ずっと回していたら)「もうちょっと何か出て来るかなと思って」との事だ。
弥太郎(香川照之)のあの汚れキャラや岩崎家について。美術の山口さんによれば岩崎家のセットは最初はもっと普通だったそうだが、弥太郎の衣装が先に出来ていたのを見て、この衣装じゃこの家じゃだめだろうとやり直したとのことだ。他にも柘植さんが「弥太郎は一番黒い人にしよう」ということでどんどん汚しが入って行ったが、先にクランクインした弥太郎の写真をYahooで見た福山雅治が「一体、何が起こっているのか!?」と聞いてきたぐらいだったと。山口さんも「弥太郎が(メイク他の)チューニングベースになっている」とか、大友さんは「弥太郎が背負っていた鳥籠も(小道具さんが用意して来たものが)思っていた以上の3倍のものになってて、でも持たせてみたら面白かった」、撮影の佐々木さんも「またそれを弥太郎が嬉しそうにやっているんですよ。それをカメラが追うんだけど(4台あるカメラが)気づいたら全部弥太郎かよ!(笑)」と言う事もあったくらい、弥太郎が「龍馬伝」のベースになっていたようだ。
コーンスターチの多用について。なんとコーンスターチ協会の人が「龍馬伝」撮影現場に来たそうですよ。また、来年の大河「江」のスタッフが「こっちは(コーンスターチがなくて)きれいです」と言っているとか。
舞台セットは撮影の都度作り直していたとの事。「セットをそのままにしておくと、このセットがあるからこの場面とこの場面を先に撮っちゃおうと、台本優先になってしまうので、その都度建て替えていた」(山口さん)。
しかしまあなんといっても象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)ですよ。青木さんがいかに「龍馬伝」にハマっているかについては既にあちこちで書かれていますが、自分の撮影がない日にもとにかく「龍馬伝」の撮影現場に自転車に乗ってやって来てずっと見ているそうで、そのために「出番がない日のスケジュールも青木さんに送っている」(大友D)、「毎日欠かさず来てくれるのが日常になってきている。うろうろしている青木くんが大型犬のペットみたいな(笑)。彼は本当に来たくて来ているので、彼の存在に助けられる」(柘植さん)、そして青木さんだけでなく「カメラで撮ると、みんな人間を超えたものになってくるんです。弥太郎なんか昆虫だ!って」(佐々木さん)、「真っ黒になって部屋の隅にいるからゴキブリだって(笑)」(大友さん)とすごい言われようですが、青木さんも香川さんもその熱意でスタッフさんに愛される存在になっているんですね。
やたらと色々と出て来る動物について。「最初黒船にオウムを乗せたら以外と面白くていい雰囲気になって、それが病み付きになっていった。なんともいえない効果があるし遊べる」(山口さん)。長崎奉行(石橋凌)と龍馬(福山雅治)が対面する場面では石橋凌の体を這ってカメレオンがずんずん上の方に登って来て頭の上に乗っかって龍馬と真剣な表情で対決する場面もあったそうですが、残念ながらこの場面はカットになったとのことだ。DVDの特典映像には是非ともいれてもらいたいもんだ(買わないけど)。
最後に。「福山龍馬の完成形をちゃんと見て欲しい」「龍馬の死にっぷりを見て欲しい」「ふっとした空白みたいな時期に龍馬の活躍があった。龍馬がしたことによって追いやられてゆく人たちがいる。歴史って残酷だね」(大友さん)、「(龍馬が)死んだからといって志が終った訳ではない。問題は龍馬のメッセージを現代に伝えることができるかどうか」(佐々木さん)、「締めくくりにふさわしいステージになるよう力を入れて来た。セット等が変な仕掛けでなく、全てが自由な中で何か起きると言うセットになっていたと思う」(山口さん)、「幕末から明治に懸けて(の時期は)こなれが悪い。装い自体がどんどん変わっていくという点がこなれの悪さ(になっている)。過渡期の過程。(そういう)どこか妙な感じを残したい」(柘植さん)。
その後客席との質疑応答があり、「福山雅治を次に使うとしたらどういった作品で?」と質問には「(福山雅治は)幅が広いと思っているのでビジネスマンも面白けど、軽々しくは言えない」と大友さんが言うと、司会のペリー荻野さんがご本人は「龍馬伝」とは違う時代で、聖徳太子とか小野妹子とかおっしゃっていたと言い、大友さんたら「いいじゃないですか、ヤケクソだ、小野妹子だ!(笑)」ですってよ。
そしてご近所の誰かさんが(笑)「今までに撮った作品で続編を作るとしたらそれは何か、またスピンオフを作るとしたら何か?」と質問した訳ですよ。もちろんわしらは「ハゲタカ2」という答えを聞きたかったわけですが(そりゃないだろーけどさーー)、大友さんたら「続編はない」ときっぱり(そしてわしらはガッカリ)。でもペリー荻野さんの更なるツッコミに、「(スピンオフなら)三吉慎蔵。大暴れの大アクションで。アクションは深いんです、面白いんです、すっきりするし」(大友さん)、「龍馬伝を撮ること自体アクションですから。いまだに過呼吸がおきますから(笑)」(佐々木さん)、「僕は岩崎家」(山口さん)、「弥次郎(蟹江敬三)、いいかも」(大友さん)、「重太郎さん(渡辺いっけい)もいいかな。じみーなスピンオフ(笑)、地味だけど面白い」(柘植さん)と。
そしてかなり年配の男性からは歴史的事実とドラマの違いが気になる、子どもが勘違いしたら困るとのご意見が。そういえば会場にはいかにもNHK大河を見ています的な男性客もちらほらいたのである。で、このご意見には大友さんが制作側も議論しながら、考証の先生達と話しながら作っている、「龍馬伝」は弥太郎から見た龍馬像であり、フィクションと史実、かなり鬩ぎあいながらお叱りを受ける覚悟で自分なりに優先順位をつけてやっているとのことです。柘植さんも、史実性の精度が高い所もグレーな部分も使ってドラマを作っている、史実とドラマのせめぎ合いがあるとのことですよ。最後に大友さんが「思いとしてはこれをきっかけとして歴史に興味をもってもらい、反発も含めて歴史を知る一つのきっかけになって欲しい」とおっしゃって、お開きとなりました。なお、そのご年配の方に大友さんが「細かい所はあとでお茶でも飲みながらお話ししてもいいですし」と冗談で言ったので、わしらは一斉に「大友さんとのお茶なら私たちだってしてお話を色々聞きたい!」とつぶやきましたよ(笑)。
で、nanakoさんが質疑応答の時にずっと手を挙げていたので「何を聞くつもりだったの?」と聞いたら「もちろん、脚本がどれだけそのままドラマになっているのか、演出がどれほど脚本をそのままやっているのか変えているのかですよ」と言うので、確かにそれは聞いてみたかったですよ。いやー今回は面白いお話が色々聞けて本当によかったですけんど……でも「これを「ハゲタカ」でも聞きたかった!」と心の底から思った事である。
……もっともっとおおっっと思うようなネタや面白い話もあったのだがどうもうまく聞き取れていないところも多々あると思うし、2日もたつとあらかた忘れてしまっているので(泣)、えー、だいたいうっすらこんな感じと思っていただければ(私の文章力のなさ故表現できていない事がたくさんあると思いますが、どうかご容赦くださいませ)。
さてこのあと、実はこの会場(横浜情報文化センター)のすぐ近くに三葉銀行(日本郵船歴史博物館)があると言う事がわかっていたので、もちろん見に行って来たのですが、それはまた別記事で。
参照:「龍馬デザイン。
」(柘植伊佐夫、幻冬舍)
【セミナー】 制作者に聞く!~番組制作の現場から~ NHK大河ドラマ「龍馬伝」
mixiの大友Dコミュでいち早くネタが上がっていたので申し込んでいたのだが残念ながら落選、ま、仕方ねーなーと思っていたら廃人某嬢よりお誘いいただいたのでほいほいと行ってきました。ありがとう~! しかし場所は横浜、セミナーは13時30分からなので、前々から行きたいと思っていた横浜美術館で現在開催中のドガ展を午前中に見ようと思って電車の乗り継ぎやら道順やらチェックしていたのに、土曜の朝になったら先週の仕事の疲れがどどんと溜まっていたのか起き上がれませんでしたよ。くそー。そんな訳でまっすぐセミナー会場へ。1時間以上前に並んだせいか、階段状座席のなかなかいい塩梅のポジション(割と前の方の真ん中)……っつーか、この席だとうっかり居眠りなんかできねーよ!
今回の登壇者はもちろん「ハゲタカ」の! そして「龍馬伝」の大友啓史D(思っていたよりも小さかった。というか、多分私の中では巨漢感があったものと思われる)、カメラマンの佐々木達之介さん(大友さんは「たっつぁん」って言ってましたよ)、美術の山口類児さん(ドラマ「ハゲタカ」で日本映画テレビ技術協会映像技術賞受賞(美術部門)を受賞されている。目がでかい)、人物デザイン監修の柘植伊佐夫(最初パンフレットの登壇者紹介を見たら「ビューティディレクター」「ビューティに関する個人向けアドバイザーや企業のコンサルティングなど活動も多岐にわたる」という文章を見て、うさんくさそうーーと思ってしまったが、いやあ、本当にすまんかったです)、そして司会者のペリー荻野さんの5名。ヒジョーに失礼ながらペリー荻野さんって何者?と思っていたのだが、今回の司会者としてお務めは素晴らしかったです。当たり前の事なのかもしれないですがちゃんと「龍馬伝」を全て把握し、もちろん時代劇やドラマに精通していて、なおかつ居並ぶ濃い登壇者のトークを仕切りながらのセミナー進行ぶりはお見事でございました。言っちゃ何だが猛獣使いのようだった。そしてコラム読んでみたら面白かったので図書館にリクエストしちゃったよ。しかし今登壇者のプロフィールを見たら大友さんが一番お若かったのね。
さてセミナー内容の方だが、2時間びっちり非常に濃い内容だったのでまとめきれるものでもないし、私も色んなことを片っ端から忘れてしまうし、しかもメモしながら聞いていたのにそのメモの字が自分でも判読できないという体たらくなので(←ダメダメ)、印象的だった所だけチビチビ書き残しておきます。ま、同行のnanakoさんもメモを取っていたので多分私よりもちゃんと書いてくれるであろう(←他力本願)。
会場は、荻野さん、大友D、佐々木さん、山口さん、柘植さんの卓が並び、その後ろのスクリーンには話が進むにつれ関連の映像が映し出される。「龍馬伝」誕生のいきさつについて皆さんが話しているうちにスクリーンの写真が福山雅治になると客席から「きゃーーーっ!」という声が上がってびっくりだ。同行のメンバーと「今日のお客さんって、そっち方面の人が多いのか!?」とつい目を合わせる。しかし「龍馬伝」放送開始前の番組PR映像が流れ武市半平太(大森南朋)のインタビュー映像が写って、それに対して大友さんが「なんか一人真面目なコメントを。真面目な人なんです」と言うとすぐ隣の方から「えーーっ」と声が上がってたからお互い様か(笑)。ちなみにその「えーーっ」に対する大友さんの反応は「え”!?」とちょっと笑ってました。
柘植さんは人物デザイン監修と言う、この「龍馬伝」で初めて取り入れられた役目だが、もともと「福山雅治の"ルック"をずっとやっていた」そうで、今回も福山雅治の龍馬像を構築するために一緒に現場に入って、結局トータルな人物デザイン監修をすることになったらしい。なかなか興味深かったのは、江戸時代の着物のの重さが明治時代以降の着物の重さの1/3であったということ。江戸時代の着物はそれだけ軽く体に馴染んでいるものなので、今の着物(衣装)は裏地を取って使っているとか。
また、福山雅治が総髪で地毛でマゲを結っていることについて、福山雅治も最初は月代を剃ったスタイルでテストしてみたが、要するにイケてなかったと(笑)。大友Dによれば、あの時代はこうだったというルールがあるのでそこから出る事は出来ないが、本人に合っているかどうかは非常に重要、また、時代劇のカツラは鉄板で出来ているので最初は頭が痛くなり役者さんに取っては非常に大きなストレスになるとのことだ。後ろのスクリーンに流れる本物の江戸時代の曲げ姿の人の写真も結われたまげは小さくてシンプルで、今の時代劇に出て来るマゲが「時代劇仕様」のものであるというのがよくわかる。
大河ドラマ「龍馬伝」について。「たまたま「龍馬伝」が大河ドラマだっただけ」(佐々木さん)、「TVとか映画の境目で捉えていない」(柘植さん)、「まだ終ってない感じ。もしかして正月ドラマでやるんじゃないのか?(笑)」(佐々木さん)、「まだ終った感がない。疲れると夫婦みたいに倦怠期がくるんですよ。でも最後までテンションが落ちなかった。大河ドラマをやろうと思ってはいけない。大河ドラマというと緊張しちゃう」(大友さん)。
撮影の佐々木さんは「クライマーズ・ハイ」(2005年)、「マチベン」(2006年)、そして大河の「風林火山」(2007年)で撮影技術、大友さんの「白洲次郎」(2009年)で撮影チーフを務めた方。そして美術の山口さんはもちろんドラマ「ハゲタカ」で美術担当だった方だが、「私の青空」(2000年)、大河「義経」(2005年)、「篤姫」(2009年)では美術監督だった方だ。話を聞くと美術と撮影の真剣勝負のようだ。まずセットが通常なら見える所だけ作られているものなのでセットを見て振り向いたら後ろは(セットがなくて)スタッフがずらっといるものだが、「龍馬伝」では監督からのリクエストで「カメラが撮れない所がないようにする」ということで
四方が全部セットなので「振り向いたら全部セット」(佐々木さん)、「美術が撮影の邪魔をしちゃいけない」「セットを置いたらそこで自由にやって下さいと言うのがずっと重圧だった」(山口さん)。
また、「(撮影)プランがない(ので)、根こそぎ一気に撮らなくちゃならない」「カメラマンは隙がない」(佐々木さん)。カメラは4台あり、通常はそれをオンオフ切り替えて撮影するそうだが、この「龍馬伝」では4台とも使っているのは黒澤明の手法であり、また大友さんが留学していたアメリカでやっていた手法とのこと。(陸奥陽之助役の平岡祐太は)(細切れの撮影ではなく)長い事(カメラを)回してるとだんだんとその時代の人物になっている気分になると言っていたとのことだ。
現場ではアドリブのようなものがあるのか?という司会からの問いには、(撮影中)台本が終っても大友さんが「カット」と言わず、カメラが回り続けているために、(何かやらなきゃならないので)役者さん達が勝手に動き出すとのこと。山口さんによれば「部屋から出て行った役者が、廊下の先で何かやってる(笑)。どこでどう撮られているかわからないから」、そして大友さんたら(ずっと回していたら)「もうちょっと何か出て来るかなと思って」との事だ。
弥太郎(香川照之)のあの汚れキャラや岩崎家について。美術の山口さんによれば岩崎家のセットは最初はもっと普通だったそうだが、弥太郎の衣装が先に出来ていたのを見て、この衣装じゃこの家じゃだめだろうとやり直したとのことだ。他にも柘植さんが「弥太郎は一番黒い人にしよう」ということでどんどん汚しが入って行ったが、先にクランクインした弥太郎の写真をYahooで見た福山雅治が「一体、何が起こっているのか!?」と聞いてきたぐらいだったと。山口さんも「弥太郎が(メイク他の)チューニングベースになっている」とか、大友さんは「弥太郎が背負っていた鳥籠も(小道具さんが用意して来たものが)思っていた以上の3倍のものになってて、でも持たせてみたら面白かった」、撮影の佐々木さんも「またそれを弥太郎が嬉しそうにやっているんですよ。それをカメラが追うんだけど(4台あるカメラが)気づいたら全部弥太郎かよ!(笑)」と言う事もあったくらい、弥太郎が「龍馬伝」のベースになっていたようだ。
コーンスターチの多用について。なんとコーンスターチ協会の人が「龍馬伝」撮影現場に来たそうですよ。また、来年の大河「江」のスタッフが「こっちは(コーンスターチがなくて)きれいです」と言っているとか。
舞台セットは撮影の都度作り直していたとの事。「セットをそのままにしておくと、このセットがあるからこの場面とこの場面を先に撮っちゃおうと、台本優先になってしまうので、その都度建て替えていた」(山口さん)。
しかしまあなんといっても象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)ですよ。青木さんがいかに「龍馬伝」にハマっているかについては既にあちこちで書かれていますが、自分の撮影がない日にもとにかく「龍馬伝」の撮影現場に自転車に乗ってやって来てずっと見ているそうで、そのために「出番がない日のスケジュールも青木さんに送っている」(大友D)、「毎日欠かさず来てくれるのが日常になってきている。うろうろしている青木くんが大型犬のペットみたいな(笑)。彼は本当に来たくて来ているので、彼の存在に助けられる」(柘植さん)、そして青木さんだけでなく「カメラで撮ると、みんな人間を超えたものになってくるんです。弥太郎なんか昆虫だ!って」(佐々木さん)、「真っ黒になって部屋の隅にいるからゴキブリだって(笑)」(大友さん)とすごい言われようですが、青木さんも香川さんもその熱意でスタッフさんに愛される存在になっているんですね。
やたらと色々と出て来る動物について。「最初黒船にオウムを乗せたら以外と面白くていい雰囲気になって、それが病み付きになっていった。なんともいえない効果があるし遊べる」(山口さん)。長崎奉行(石橋凌)と龍馬(福山雅治)が対面する場面では石橋凌の体を這ってカメレオンがずんずん上の方に登って来て頭の上に乗っかって龍馬と真剣な表情で対決する場面もあったそうですが、残念ながらこの場面はカットになったとのことだ。DVDの特典映像には是非ともいれてもらいたいもんだ(買わないけど)。
最後に。「福山龍馬の完成形をちゃんと見て欲しい」「龍馬の死にっぷりを見て欲しい」「ふっとした空白みたいな時期に龍馬の活躍があった。龍馬がしたことによって追いやられてゆく人たちがいる。歴史って残酷だね」(大友さん)、「(龍馬が)死んだからといって志が終った訳ではない。問題は龍馬のメッセージを現代に伝えることができるかどうか」(佐々木さん)、「締めくくりにふさわしいステージになるよう力を入れて来た。セット等が変な仕掛けでなく、全てが自由な中で何か起きると言うセットになっていたと思う」(山口さん)、「幕末から明治に懸けて(の時期は)こなれが悪い。装い自体がどんどん変わっていくという点がこなれの悪さ(になっている)。過渡期の過程。(そういう)どこか妙な感じを残したい」(柘植さん)。
その後客席との質疑応答があり、「福山雅治を次に使うとしたらどういった作品で?」と質問には「(福山雅治は)幅が広いと思っているのでビジネスマンも面白けど、軽々しくは言えない」と大友さんが言うと、司会のペリー荻野さんがご本人は「龍馬伝」とは違う時代で、聖徳太子とか小野妹子とかおっしゃっていたと言い、大友さんたら「いいじゃないですか、ヤケクソだ、小野妹子だ!(笑)」ですってよ。
そしてご近所の誰かさんが(笑)「今までに撮った作品で続編を作るとしたらそれは何か、またスピンオフを作るとしたら何か?」と質問した訳ですよ。もちろんわしらは「ハゲタカ2」という答えを聞きたかったわけですが(そりゃないだろーけどさーー)、大友さんたら「続編はない」ときっぱり(そしてわしらはガッカリ)。でもペリー荻野さんの更なるツッコミに、「(スピンオフなら)三吉慎蔵。大暴れの大アクションで。アクションは深いんです、面白いんです、すっきりするし」(大友さん)、「龍馬伝を撮ること自体アクションですから。いまだに過呼吸がおきますから(笑)」(佐々木さん)、「僕は岩崎家」(山口さん)、「弥次郎(蟹江敬三)、いいかも」(大友さん)、「重太郎さん(渡辺いっけい)もいいかな。じみーなスピンオフ(笑)、地味だけど面白い」(柘植さん)と。
そしてかなり年配の男性からは歴史的事実とドラマの違いが気になる、子どもが勘違いしたら困るとのご意見が。そういえば会場にはいかにもNHK大河を見ています的な男性客もちらほらいたのである。で、このご意見には大友さんが制作側も議論しながら、考証の先生達と話しながら作っている、「龍馬伝」は弥太郎から見た龍馬像であり、フィクションと史実、かなり鬩ぎあいながらお叱りを受ける覚悟で自分なりに優先順位をつけてやっているとのことです。柘植さんも、史実性の精度が高い所もグレーな部分も使ってドラマを作っている、史実とドラマのせめぎ合いがあるとのことですよ。最後に大友さんが「思いとしてはこれをきっかけとして歴史に興味をもってもらい、反発も含めて歴史を知る一つのきっかけになって欲しい」とおっしゃって、お開きとなりました。なお、そのご年配の方に大友さんが「細かい所はあとでお茶でも飲みながらお話ししてもいいですし」と冗談で言ったので、わしらは一斉に「大友さんとのお茶なら私たちだってしてお話を色々聞きたい!」とつぶやきましたよ(笑)。
で、nanakoさんが質疑応答の時にずっと手を挙げていたので「何を聞くつもりだったの?」と聞いたら「もちろん、脚本がどれだけそのままドラマになっているのか、演出がどれほど脚本をそのままやっているのか変えているのかですよ」と言うので、確かにそれは聞いてみたかったですよ。いやー今回は面白いお話が色々聞けて本当によかったですけんど……でも「これを「ハゲタカ」でも聞きたかった!」と心の底から思った事である。
……もっともっとおおっっと思うようなネタや面白い話もあったのだがどうもうまく聞き取れていないところも多々あると思うし、2日もたつとあらかた忘れてしまっているので(泣)、えー、だいたいうっすらこんな感じと思っていただければ(私の文章力のなさ故表現できていない事がたくさんあると思いますが、どうかご容赦くださいませ)。
さてこのあと、実はこの会場(横浜情報文化センター)のすぐ近くに三葉銀行(日本郵船歴史博物館)があると言う事がわかっていたので、もちろん見に行って来たのですが、それはまた別記事で。
参照:「龍馬デザイン。
2010年10月12日 (火)

テレビで、あの「龍馬伝」の中で龍馬(福山雅治)とお龍(真木よう子)がくんずほぐれつでやたらと無駄に苦労して書いていた薩長同盟の裏書きの実物を展示するというニュースを聞いて、何となく話のタネに見に行ってみようかな、とは思っていたのである。場所は皇居東御苑の中にある三の丸尚蔵館だから秋の花を見るついでにもいいかもとは思っていたものの、坂本龍馬自体には全く興味がないのでずるずる延ばしていたら、ハゲタカと美術とおいしいものには目がないハゲタカ廃人仲間のnanakoさんから「ご一緒に、どうですか?」とお誘いがあったのである。
そんな訳で行ってきましたよ、皇居東御苑に。
・「皇室の文庫(ふみくら) 書陵部の名品」展
・秋のプチ遠足 龍馬の裏書を見に皇居東御苑へ(nanakoさんのブログ)
当初は10月9日の土曜日に小学校の運動会があり、私はPTA競技で綱引きをする予定だったので、この展示会を見に行く10月11日にはボロボロになってヘロヘロになっているはず、またnanakoさんも色々お忙しい時期と言う事で、今回はかる~くプチな遠足でまったりという予定であった。
しかし10月9日は大雨のため運動会が延期になったと言うのに、私ときたら延期になった場合のスケジュールを全然把握していなかったのである。
「運動会、延期だから明日になったよ」
「へー。……え!? もしかして明日(10月10日)が延期だと明後日(10月11日)に延期になるの!?」
オーマイガーーーー! なんてこったい、プチ遠足に行けなくなる!?
「いや、11日は普通に休みなの」
「はい? 休み? じゃあ運動会はどうなるのよ」
「12日にやるよ。でも12日だと普通の日だからお母さん、綱引きできないでしょ?」
「うん……」
と言う訳で、結局10日も朝は雨だったために運動会は11日をすっとばして12日に開催ということになり、11日の朝(っつーても午前9時だが)、私は安心してプチ遠足に向かったのである。
地下鉄での人身事故のために一人遅刻して現地についたら、もちろんもう皆さんが集ってましたよ。メンバーはいつもの(笑)、nanakoさん、廃人E嬢、oha~さん、そして私で4人で秋の遠足である。さくさくと目的のブツ(龍馬の裏書き)を見たら、秋の東御苑を散策ですよ。空は雲一つなくきれいに晴れ渡り、風は心地よく、緑がさわやかな中、この場にふさわしく優雅にロイヤルファミリーネタを話していたはずなのに、……気がついたら話題が色々飛びまくった挙げ句に劉一華記念公園(一般名称、常盤橋公園)のホームレスの話になってましたよ。あれえ?


ウメモドキ(写真左)をじっくり見ているうちに他の3人はどんどん先に行っていたのだが、ふと見るとみんな足を止めて何かの木を見ている。何かと思ったら「この木の名前、いったいどこで切るんでしょうか」というので見てみたら立て札には「オトコヨウゾメ」という名前が。「オトコ、ヨウゾメ?」「オトコヨウ、ゾメ??」「オト、コヨウゾメ???」などと言っていると通りがかったオッサンが「オンナヨウゾメもあるんだよ」と教えてくれたのである。しかし今検索してみたら「オトコヨウゾメ」はあるけど「オンナヨウゾメ」ってないじゃーーーん。オッサンにかつがれたぜ。


そして東御苑の金木犀は不思議な程香りがしないのだった。皆で「一体なんで?」「こういうやんごとなき場所で咲く花は匂いも控えめにしているのか?」と言っているとnanakoさんが「この東御苑の中では競争する必要がないから匂いが退化しちゃったんじゃないですか?」というのである。「どゆこと?」と聞くと「だって蜂とか呼び寄せて受粉させるために木は頑張っている匂いをさせているんじゃないですか? でもここでは庭師が丁寧に面倒見てくれるからその必要がないんじゃないですか?」という非常に論理的な説明に、納得するわしらである。でも「もう花も終りかけているからかもしれませんね」という現実的なコメントも忘れないnanakoさんだ。
そういえばこの東御苑のカリンときたら、インドリンゴ?っつーくらいでかい。これもやっぱりやまほどいる庭師が丹念に面倒を見るからあんなにでかいカリンになるんじゃないのかと言っていたのだが。


この間もネタにした(10月7日「秋来ぬと目にはさやかに見えねども…」)コムラサキと白式部。でも白い方はもっと長くてややこしい名前がついていた。


そして、左の木、ヒョウタンボクはどんな実がなるのかわからんが、しっかりと「実 有毒」という目立つ札が下がっていたのである。誰か盗み食いをするやつでもいるのか?
さて東御苑は旧江戸城の中にあるので、あちこちに「大奥跡」とか「松の廊下跡」という札が芝生の上に立っている。
「松の廊下って、以外と短いですよね」
「龍馬伝にも出て来ているね」
「眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)がいつも歩いているよ」
「あ、そっか」
「あれ? じゃあ江戸城って一体いつなくなったんですか? 誰か取り壊したんですか?」
「……」
「……」
「……」
「江戸城無血開城をしているから、幕末には確かにまだあったんですよね」
「空襲でやられた、とか?(←バカ)」
「違いますよ、アメリカ軍は皇居だけは避けたんです。だから下町が絨毯攻撃されたんですよ」
「その時にはもうここはなくなっていたの?」
「……」
「……」
私なんざ入試は日本史を選択したと言うのに、こんな基本的な事もわかってないよ! なお今Wikipediaでチェックしてみた所、明治政府に明け渡されたあと、一部が焼失し、その後関東大震災で壊滅的な被害を受けてそのまま修復されなかった部分があるようだ。へぇーーー。
東御苑を出たあとは、せっかく近くなんだからといつものナンパストリート(ドラマ「ハゲタカ」第3話)をチェックし、ランチの店を探してドラマ「ハゲタカ」未公開場面、鷲津(大森南朋)と芝野(柴田恭兵)が握手をした丸ビルに向かうが、食べ物に関しては素晴らしいセンサーを持っているnanakoさんの誘導により、結局新丸ビルの地下の店でランチに。まあランチと言っても11時半頃に中に入ったのに、結局いつものように喋り倒して店を出たのは3時半だったが。今回の収穫は、nanakoさんとoha~さんという二人の「不憫萌え」会話によって、不憫萌えにはおバカ不憫萌えとお利口不憫萌えというジャンルがあるということがわかったことか(笑)。なお、おバカ不憫対象の代表的なものとしては岡田以蔵(佐藤健)、お利口不憫対象だと、、、
さて、じゃこのあとどうします? ま、ここまで来たらやっぱり劉一華記念公園でしょ、あそこは満遍なく季節の花が咲いているし、、ということで常盤橋公園に。

写真は常盤橋から公園を振り返ってみた所。普段は薄暗い公園だが、マンダリンに当っている陽の光が反射して公園を照らしている。写っている影は私他廃人たちのもの(笑)。


そしてもちろんここまで来たらやっぱりマンダリンでしょ、ということでマンダリンオリエンタル東京の38階のトイレで眺望を楽しむ。スカイツリーがきれいに見える。
そんな訳で今回はプチな遠足なので夕方には解散したのだが、「次こそ西乃屋を攻略したいですよね」といって分かれた私たちだ。いやー、おつきあいいただいた皆様、ありがとうございました。映画「ハゲタカ」の公開が終ってもう1年以上になると言うのに、相変わらずまだまだバカな私です(てへっ)。
2010年10月11日 (月)

今回、一番「おおおっっ!」と思ったのは、最後のアレはなんだったんですか死期を早めるだけですよ、高杉さん(伊勢谷友介)じゃなくて、やっぱりまた奇跡がどうたらこうたらとか言わせやがったかよ、でもなく、次回予告編の飯島さん(違)(紀州藩勘定奉行・茂田一次郎役、中尾彬)の「おまえは、何者や」ですよ!
[あらすじ]
「土佐藩と手を結んだ龍馬(福山雅治)は「海援隊」として再出発した。お龍(真木よう子)の身を案じた龍馬は、お龍を連れ下関へ。そこでは高杉(伊勢谷友介)が、死の床についていた。木戸(谷原章介)と高杉に、土佐藩が大政奉還にのったと伝え「長州も共に目指してほしい」と説得するが、木戸は力ずくの討幕を主張。新しい世の中をつくる夢を語り合う龍馬と高杉。長崎では、弥太郎(香川照之)が、いろは丸という船を手に入れ…」(NHK番組表より)。
龍馬伝 第41回(10月10日放映)。ハゲタカ廃人なら飯島さん(中尾彬)のあの台詞についつい反応してしまうのは仕方ない(はず(笑))。まあ、前回の弥太郎(香川照之)の「さ、3年かけて、なんとかしますき(3年待って下さい)」には「3年待てって、どこかで聞いたような気が??」とすぐにはピンと来ませんでしたけど。
今週の弥太郎。次から次と借金のツケを払わしたり交渉させたりおねだりしたりと図々しい海援隊の面倒をみるだけでなく、経済面での先見の明があることを見せてて、さっすが天下の三菱の創業者~って感じでしたわ。
今週の象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)。長崎奉行(石橋凌)と対峙して全く引けを取らないというか、あのカステラの食いっぷりで土佐藩はやるときはやるぜというところをちゃんと見せてて、よかったです。
さてと。高杉さんは今回で退場だった訳ですが、すっごーーーーくやな予感がしてましたが、やっぱり高杉さんに言わせちゃったね……。「坂本さんは、奇跡を起こしてくれた。馬関の戦いは奇跡じゃった。土佐藩の参政が大政奉還を目指しちょるいうのがまことじゃとすりゃ、それは奇跡のような話じゃ」「木戸さん(谷原章介)、坂本さんの起こす奇跡に、我ら長州も懸けてみてはどうじゃろうか。いや、今一度、懸けてみてほしいんじゃ」。……龍馬さんの周りの人たちはみーんな、「龍馬が起こしてくれた奇跡」に、龍馬こそが自分の志を受け継いでくれるのだと覚悟して死んでゆく。半平太さん(大森南朋)も高杉さんも、みーんな、龍馬に思いを託して去ってゆく。半平太さんの時にアレでしたから覚悟はしてましたけどね。木戸さんの、高杉さんを失う事の無念さ、日本の未来のためにどれほど惜しい人物を今失いつつあるのかと言う悲痛、そして「動けば雷電のごとく、発すれば風雨の如し」だった高杉さんが、たちの悪い結核菌龍馬タイプのせいで、寝言を言うようになった歯痒さとかが痛い程感じられましたわ~。木戸さん、お気の毒。
そして、自分の思いを龍馬に託すことができてよかったとか思いつつ(私はいいとは思わんが←誰も聞いてません)、やはり志半ばで舞台から降りなければならない高杉さんの無念さが、本当によく伝わってきました……が、高杉さんの涎だか鼻水だかの方が気になった私は、注意力散漫でしょうか。
そーんなこんなで周りの皆さんの龍馬ageには本当にうんざりしていますけんど、でも今回のお龍さん(真木よう子)の「人の死というものは、終わりだけではないと思います。その人の役目を……志を受け継ぐものにとっては、始まりどすさかい」という台詞はよかったです。まあ、私は映画「ハゲタカ」では、劉一華(玉山鉄二)から鷲津(大森南朋)に「志」が引き継がれたんだよなあとか思いながら見てしまいましたが(←大バカ)。
今週の中岡慎太郎(上川隆也)。久しぶりにキターーーーーーッ! もう出ないのかと思っていたけど、超久しぶりに出たと思ったら「力による倒幕」の決意表明と来たもんだ。目標は同じとはいえはっきりと袂を分かった二人、へーーーー、中岡さんのあの不敵な笑みは手段は違えど目指すものは同じという同志としての笑みというよりは、なーんか、密かにリストアップされている悪い人たち(え?)の仲間入りさせれられちゃった感もあるんですけど。
さて文句をあれこれ言い続けたこの「龍馬伝」ですが、いよいよクランクアップしたそうですね。放映もあと残り7回、1年前の今頃は「龍馬伝」を楽しみにしていたのが本当に懐かしい……(遠い目)。1年が経つのは本当に早いよ!
2010年10月07日 (木)


あの灼熱地獄の夏もやっと終わり過ごしやすい季節になってほっとしていたら、トシのせいだかうっかり風邪をひいちまってこの間の土日は寝たきりだったよ、ママン……。そろそろ秋の花もきれいだから色々見に行きたいのだが仕事が忙しいのもあるが、春よりは格段にフットワークの重い私……(4月5日「お花見日記 [4/3] 超いきあたりばったりな一日」。
しかしこの間ふと思い立って、「もしかして劉一華記念公園(←勝手に命名。一般名称は常盤橋公園)には彼岸花(曼珠沙華)とか金木犀があるんじゃね? すごく小さい公園なのに季節ごとの花がちゃんと満遍なく植えてあるし」と思って他の場所に行くついでに寄ってみました。ここでどどんと彼岸花があるとそれだけで、春に書いた「劉一華の梅」とか「劉一華の桜」みたいに記事にしてみるところなんだが……残念ながら彼岸花は3本程度(上写真左、右はランタナ)、金木犀は先週の時点では木があるのかどうかもわかりませんでした。


さて今日は天気がなかなかいいので、午前中会社をサボって北の丸公園と新宿御苑に行って来た。ウエブ(「皇居外苑と北の丸公園の最新自然情報」ブログ)でチェックしたら北の丸公園には白い彼岸花が咲いているらしく、今回の一番の目的はそれだったのに、どこにあるのだかさっぱりわからずじまいだった。でも赤い彼岸花もそろそろ終わりと言う感じだったのでもしかするともう終っていたのかもしれない。

なんだか迷路のような北の丸公園の中をぐるぐる歩いていたらこんな銅像が。吉田茂元首相の銅像みたいなんすけど……なんだか北の国のあのヒトの銅像に似ているような……。


先週は金木犀の影も形もなかったのに、今週はふと気がつくと金木犀の香りがして、きょろきょろしてみるとちゃんと金木犀の木があるんですよ。いつもはひっそりとしているくせに(参照:2005年10月16日「金木犀狩り」)。


時間がないのでさっさと河岸を変えて新宿御苑に。新宿御苑の金木犀の開花状況もウェブ(「新宿御苑の最新自然情報」ブログ)でチェック済みだ。左が金木犀で右がギンモクセイ。金木犀の木の近くに実がなる木が沢山あったせいか、幼稚園や小学1年生らしい子ども達がみんなで木の実拾いをしていた。ドングリとかなー、見ている分にはいいのだがうちに持って帰られると中に色々虫がいたりして困るんだよなー(←情緒のかけらもない)。


写真左はウメモドキ。園内はどこもすっかり秋。


左の写真の実はずっと「紫式部」だと思っていたのだが、どうやら「コムラサキ」らしい。違いはコムラサキの方が紫式部よりも実が大きく、紫式部の方は実のつき方がもっとバラバラな感じらしい(科学技術研究所より)。実が大きい方がコムラサキとはこれいかに。池袋東口にあるのに西武というがごとし?(違)。そして右は「白式部」。なんだよ、見た目はコムラサキの白版にしか見えないのに、名前は「紫式部」の白版なのか?

そろそろおなかもすいて来たので会社で昼飯を食おうと思って御苑を出ると、すぐ前の通りには百日紅がずっと植えてあり、まだまだ花が沢山ついていた。この花を見るとまだまだ夏の名残りのような気もするのだが、でももう10月なんですよ! 今年もあとのこりわずかじゃありませんか。あー、なんて1年が過ぎるのが早いの~~(泣)。
2010年10月05日 (火)

「龍馬伝」が始まるといつもスタッフロールの演出担当名を見て私がなにやらつぶやくせいか、今回はうすらぼけっと新聞の整理をしてスタッフロールを見てなかった私に、子どもが「演出のところ、二人になっているよ!」とわざわざ報告してくれたんである(笑)。で、顔を上げてみてみると前回書いたように演出はお初の松園さんと、他にあの渡辺Dの名前が並んでますよ! ……え”!?
[あらすじ]
「“長崎で商売をするには龍馬(福山雅治)の力が必要だ”と悩む弥太郎(香川照之)。そこに土佐の容堂(近藤正臣)から、象二郎(青木崇高)のもとに「ひそかに薩長とつながりを持て」という命が届く。象二郎は薩長を結んだ龍馬と会う決心をする。馬関での戦いから長崎に戻った龍馬は、弥太郎に会い「大政奉還を目指して、土佐を薩長に取り組むために象二郎と会う」と言う。ついに土佐での因縁を抱えた2人が対決するが…」(NHK番組表より)
うわーっ、びっくり。すごくシンプルというかストレートな演出で、見ていてすごくすっと入ってくるんですよ。松園さんはまだ若手だから渡辺さんはどちらかというとテクニカルサポートに回っているんじゃなかろうか。まあ「時計じかけのオレンジ」のアレックスみたいなどぎつい、これでもかな象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)描写は渡辺Dならではな感じもするけど、でもこれは象ちゃん役の青木さんの力が大きいせいでもあるかも。で、いつもならうざくてイラっとする龍馬(福山雅治)が、今回はあまり気にならなかったんですね。それどころか、三白眼祭り(眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)、象ちゃん、弥太郎(香川照之))で皆さんが吠えたり切れたりにらんでたりする中、薄くて飄々とした感じが結構よかったです(←エラソー?)。土佐が大政奉還に果たす役割と必要性の説明も(歴史的事実はどうだか知らんですけんど)わかりやすかったですし。
そして今回の見所、「龍」対「虎」、「虎」の象ちゃんですよ。まあ前半はふてくされの切れキャラでしたけんど、肝心の清風亭の対決は見応えがありました。重量感ある悪代官ぶりにほれぼれ。これまた「透明感溢れる」龍馬との対比が効いていてよかったし。また今回は舞台劇みたいな感じだったよなあ。会談の中心となる清風亭の小さな座敷の中で会話だけで進む龍馬と象ちゃんの対決、それを取り囲む象ちゃんの手下と弥太郎と亀山社中の連中、とりあえず中立な立場ながらもわかりやすくその場の空気を見せているお元(蒼井優)、それぞれが交互に映し出されて場の緊張感を盛り上げ、なおかつ彼らの視線の先が常に龍馬と象ちゃんに向かっている事で、今回のテーマをくっきりと見せていましたもんね。
でもまー、どいつもこいつも「龍馬さんでないと」「坂本君なら」「龍馬さんは」と言い過ぎ。そこまでヨイショせんでもええ。しかも高杉晋作(伊勢谷友介)まで「坂本さんは大政奉還をなしとげると-ー」「坂本さんはそのおうなお人では-ー」と血を吐きながら木戸さん(谷原章介)に抗議、この「龍馬伝」の死亡フラグのお約束、奥さん?だか恋人だかもご登場ですよ。来週はやっぱり坂本君マンセーで退場の模様。あーあ、おいたわしや。
今週の「あの人は今」。久しぶりに登場の半平太さん(大森南朋)。……何もあの場面を使わなくても。そりゃ「武市さんや以蔵(佐藤健)を殺した敵じゃ」という場面の回想だから仕方ないんだろうけどさー。死ぬ場面を出すなら、あの浅葱の衣装でスッと立って、和助(小市慢太郎)に声をかける直前の一瞬を見たかったけどな。
今週の適当な思いつき。風邪薬のCMに高杉晋作の起用はどうか。ゴホゴホッと咳き込む晋作さんに、「はい、風邪にはやっぱり○○ネ」と風邪薬を差し出す……って、晋作さん死んじゃうからダメか。
そして「龍馬滅亡」まで後10ヶ月! ……本当にカウントダウンしてるでやんけ。
2010年10月04日 (月)

もうなんもかんも片っ端から、色々忘れ過ぎだ! 気がついたらもう10月ですよ、早い、早すぎる、1年が過ぎるのが。先週まで弊ブログのトップ画像は曼珠沙華(彼岸花)だったのだが、あの写真を見ながら、1年前の今頃は(埼玉)の深谷シネマに走ったものだった………(参照:2009年9月23日「映画「ハゲタカ」23回目鑑賞(点と線編)」)。深谷駅に近づくにつれ、畑のあちこちに彼岸花が咲いていたのを懐かしく思い出す。そして今日もどこかで映画「ハゲタカ」の上映をやってないかとチェックするものの、全然、どっっっっこもやってねーよ。

先週の金曜日の昼に1ヶ月分のテレ部番組情報が載っている「月間デジタルTVガイド」という雑誌を買って(「ザテレビジョン」を定期購読しているのに!)昼飯時に同僚のNさんと派遣のTさんと一緒にみていたのだが。
私「うわ~、この柴田恭兵……いかがなものか……(写真上)」
Tさん「え~、柴田恭兵といえば「ハゲタカ」の芝野さんじゃないですか~。これはその面影が全くないですね」
Nさん「もうトシなんだろうけど、それにしてもこれは……」
私「このダサさは一体……。これでループタイなんかしてたらサイテー」
Nさん「あぶデカもただのオッサンだね」
私「あ、柴田恭兵が出るドラマ、「刑事定年」だって。つまりこれは定年退職したオヤジのドラマだから、この格好は役つくりなんだよ」
Tさん「なるほど」
Nさん「あぶデカの定年後がこれか(違)」
Tさん「芝野さんの定年後はこんな風に~?(泣)」
私「いや、芝野はアカマ自動車の社長だから定年は関係ないでしょ」
Tさん「あ、そっか」
↑納得するな。なお、「刑事定年」はBS朝日で10月27日からスタートするホームドラマだそうですよ。「定年退職した元刑事・猪瀬直也(柴田)は、これから妻との時間を大切にしようと思っていた。が、妻からは距離を置かれ、また、暴力団組長や夫殺しを告白する女らが直也の元を訪れ…」(ザテレビジョン10月8日号より)と、ちとビミョー。

Nさん「こういうのをオケ専俳優って言うんだっけ?」
私「いやー、いくらなんでも柴田恭兵はオケ専じゃないでしょ、オケ専の下の老け専ですらないわ~。だいたい、まだ60歳にもなってないんじゃないの?」
ちなみに今更ながらの解説をすると、オケ専というのは棺桶に片足をつっこんでいるような老人好きのことだ。
Tさん「柴田恭兵って何歳なんでしょうね」と言いつつ、手持ちのiPhoneでさくっと検索。
Tさん「1951年生まれって」
私「59歳か。へぇー。そういやこっちの写真の水谷豊も顔のしわが結構すごい事になっているけど、一体何歳なんだろう」
Tさん「えええっと、1952年生まれって」
私「58歳、柴田恭兵より1歳下」
Tさん「えーーー、この写真じゃあもっと老けて見えますねえ」
私「ツルツル顔のミッチーの隣にいるから余計にそう見えるのかも」
Nさん「なるほど」
私「どっちにしてもまだ老け専ジャンルじゃないよ」
Nさん「じゃあ、オケ専男優といえば誰?」
Tさん「うーーん」
私「あ、これ、大滝秀治はバッチリ範囲内でしょう」
大滝秀治の写真が載っていたのは10月11日TBS系の「塀の中の中学校」という番組の紹介欄だ。
私「いい塩梅にオッサン達が並んでいる」
Tさん「渡辺謙や大滝秀治が学生服を着てますよ」
Nさん「そりゃ中学校の生徒って設定だから」
私「オダジョーの教師には心動かないが」
Nさん「Kさん(←私のことだ)は老け専だからね」
私「老け専としては三国連太郎とか菅原文太もいい感じだな」
Nさん「一体、皆何歳なのよ」
Tさん「菅原文太は1933年生まれ、三国連太郎は1923年生まれですね」
私「じゃ文太は77歳、三国連太郎は87歳か」
Tさん「瞬時にトシがわかるってすごいですね」
Nさん「さすが老け専ならではの特技?」
違います(笑)。
と言う訳で(どういう訳で?)忘備録として10月期単発ドラマ、その他チェック。
10月6日(水)、NHK、歴史秘話ヒストリア「逃げちゃダメだ・逃亡者・桂小五郎 明治をひらく」
「長州藩のリーダー・桂小五郎に迫る。小五郎は話し合いで日本を変えるという理想を掲げていた。仲間との衝突を避けたい思いで、池田屋事件などの惨事から逃げ延びた小五郎は、「逃げの小五郎」という汚名を着せられる。坂本龍馬からの励ましを受けた小五郎は逃げる事をやめ、「薩長同盟」の締結を決心する」(ザテレビジョン10月8日号より)。へーーー……って、話し合いで日本を変えるって、仲間との衝突を避けて結局生き延びているって、そりゃ誰の事ぜよ(笑)。
10月7日(木)、NHK、22:00-22:50「ブラタモリ 第2シリーズ」
10月7日のテーマは「築地」、そして10月14日のテーマは「丸の内」。丸の内のどこらへんを回るのか気になる。
10月11日(月)、TBS、21:00-23:24「塀の中の中学校」
10月22日(金)、フジ、21:00-10:52「東野圭吾スペシャル 探偵倶楽部」
とりあえず、チェック。そして連ドラをスタート日順にソート。
10月5日(火)、TBS火深夜「クロヒョウ 龍が如く新章」
10月7日(木)、日テレ木深夜「FACE MAKER」
10月8日(金)、 TBS金深夜「クローンベイビー」
10月8日(金)、TBS金10「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~」
10月8日(金)、テレビ東京金深夜「嬢王3~Special、Edition~」
10月10日(日)、テレ朝日11「霊能力者 小田霧響子の嘘」
10月11日(月)、TBS月8「水戸黄門 第42部」
10月12日(火)、NHK火10「セカンド・バージン」
10月12日(火)、TBS火深夜「闇金ウシジマくん」
10月12日(火)、フジ火10「ギルティ 悪魔と契約した女」
10月14日(木)、TBS木9「渡る世間は鬼ばかり 最終シリーズ」
10月14日(木)、テレ朝木8「京都地検の女」
10月14日(木)、フジ木10「医龍 Team、Medical Dragon3」
10月15日(金)、テレ朝金11「秘密」
10月16日(土)、日テレ土9「Q10(キュート)」
10月17日(日)、TBS日9「獣医ドリトル」
10月17日(日)、フジ日9「パーフェクト・リポート」
10月18日(月)、テレビ東京月10「モリのアサガオ」
10月19日(火)、フジ火9 「フリーター、家を買う。」
10月20日(水)、テレ朝水9「相棒 season9」
10月20日(水)、日テレ水10「黄金の豚 会計検査庁会計検査庁 特別調査課」
10月21日(木)、テレ朝木9「ナサケの女~国税局査察官~」
10月22日(金)、テレ朝金9「検事・鬼島平八郎」
10月不明(月)、フジ月9「流れ星」
12月5日(日)、NHK日8「坂の上の雲 第2部」
2010年10月02日 (土)

昨日、近所の本屋で出ていたのを見てびっくりした「ガラスの仮面 第45巻
この作品が完結するまで、私たちはお布施を払い続けなくてはならないんですね。じゃあやめろよって話だが、この「ガラスの仮面」って他の作品よりも格段に途中リタイアが出来にくいような気がする……(ただの気のせいか)。しかも出版社側はそれを逆手にとった一大キャンペーンを実施中。まずこのコミックスについている帯だが「1988年、「ガラスの仮面」初舞台化を演出/坂東玉三郎氏より悲願のメッセージ/長年の夢、紅天女はいつ見られるのだろう…。/奇跡の2ヶ月連続リリース!!/46巻は2010年10月29日(金)発売!!」ってあるんですよ。玉三郎も呆れているんじゃないのか。
しかも裏を見たら「新刊発売記念!!「ガラスの仮面」が3倍楽しめるプロジェクト!!」の大宣伝。
part1 マツコ・でラックス×光浦靖子×大久保加代子熱演
part2 「ガラスの仮面」全国統一模試開催中!!
part3 速水社長のツィッターSTART!
そんで公式サイトを見てみたら、マツコ・でラックスが月影先生、光浦靖子がマヤそして大久保加代子が亜弓というとりあわせでどどーーーんと登場しているんですよ。で、模試はとかくとどめは速水さんのツィッター、なーんかつぶやくというよりはぼやいてます。楽しい企画なのかもしれんですが、本編の内容がちっとも前に進んでなくて突っ込みどころだらけだと、全然乗れないですわー。お願いしますよ、とにかく終らせて下さい~~。
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