2010年11月30日 (火)

NHK大河ドラマ「龍馬伝」を見続けたこの1年弱、あっと言う間だったような気がするのは、毎回結構真剣に(真剣……?)に見て、毎回必ず感想(感想……??)を書き続けていたからか、それともただ単にトシとったせいで普通に1年が過ぎるのが早いだけなのか。とにかく「龍馬伝」三昧だったこの1年、楽しませていただきました。もちろん、主に脚本とか脚本とか脚本には色々言いたい事は沢山ありますが(笑)、まずはスタッフおよびキャストの皆様、本当にお疲れさまでした。ええもんをみせてもらいました。そして(くどいようだが(笑))この「龍馬伝」は色々な意味で楽しませていただきました。本当にありがとうございました。
また、具にもつかない御託としかいいようのないドラマ感想でしたが、途中で絶対リタイアするだろうと思っていたのに、思いがけずも結局最終回まで書き続ける事ができたのも、様々なコメントを下さった皆様のお陰です。いつも楽しく面白いコメントや励まし、そして一緒に愚痴を(笑)本当にありがとうございました。本編に対する不満とは別に、文句を言うのも(書くのも)楽しかった1年でした(間違っちゅう?)。
この「龍馬伝」、やっぱり期待して見始めたもんだから、なんか途中であれ?あれれと思うようになって随分と重箱の隅をつつくような愚痴や文句ばっかり書いてしまって申し訳なかったっす。反省はしてないけど(笑)。この間そういえば前に何書いてたっけ?と自分の記事を読み返してみたら、かなり最初の頃からもう文句を言ってて自分でもびっくりしただよ。でも本当につまらなかったら、本当に見るべきものが何もないドラマだったらさっさととっくの間にリタイアしていたのよん。それが出来なかったのはやはりこのドラマにそれだけの力があったってことですよね。まあ、大河ドラマスキーとしてこの10年で一番のドラマか?というと、残念ながらNOだが、好きか嫌いかで言えば、結果的に結構好きな方かも(←非常にもってまわった表現)。
大河ドラマは気に入ればこれからもずっと見るだろうけど(でも来年の大河も再来年の大河も今三つ心惹かれるものはないが)、もうここまでガシガシ感想を書く事はないだろうなあ。もうそんな根性がない(笑)。じゃあこの1年そんなに根性があったのか? というとそんなことはないのだが、やはり「ハゲタカ」チームの作品だからというのに引っ張られっぱなしでございました。だからまた大友さんやハゲタカ関係スタッフの方々のドラマが何か始まれば、またなんだかんだ言いつつも(え? 文句を言うのが前提になってる!?)見るような気もするが。
大友さんとか訓覇さんは次は何をやるのかなあ。まあ、差し当たってはドラマ「ハゲタカ」の第2回と第3回の演出だった井上さん演出の「その街のこども」が来年1月15日に映画館で上映されるので、それを楽しみにしつつ、大友さん達の動向にチェックしてみる事にしようっと。あ、そうそう、今度NHKのドラマを見ることがあればこれからは梶原さん(梶原登城)の名前も探してしまうかも。
そんなこんなで、ちょっとだけこの「龍馬伝」を振り返ってしみじみしつつ、お疲れさまでした、「龍馬伝」キャストおよびスタッフの皆様。
2010年11月29日 (月)

憎みながらも愛していた……というのがちゃんと描かれていたのかどうかはともかく、弥太郎(香川照之)のあのラストはちょっと……。せっかくの静かな余韻のあるラストが……えーと、一気に弥太郎に力づくで持っていかれた感が。しかもなあ。私、録画したTVドラマは主題歌(曲)部分だけ編集して保存しているんですけど、今回はいつものオープニング曲が入っていなかった上に、ラストのスタッフロールのところで弥太郎が講釈たれていたのはまだしも、一番最後がアレって……。なんか保存するのが非常に躊躇われる(笑)。
でも視聴率は第25回(6月20日「寺田屋の母」)以来の20%越え!(21.3%) よかったね、大友さん!
[あらすじ]
「大政奉還を成し遂げた龍馬(福山雅治)は、近江屋に移り「新政府綱領八策」を書き、各藩に送る。それを見た人々は「○○○を盟主とし」という文に、ほんろうされる。龍馬を訪ねた弥太郎(香川照之)は、龍馬に「日本一の会社をつくり日本人を幸せにしろ」と言われ、不安に襲われる。“幕府”という唯一の、よりどころをなくされた見廻組は、その元凶である龍馬を捜し始める。中岡(上川隆也)が訪ねてきた晩、近江屋が襲撃され…」(NHK番組表より)
昨日はテレビをつけっぱなしにしてたんですが、ボケっとしながら掃除をしてたら4時15分にいきなりあのオープニングシーンが入ったんですよ。昨日は予約録画をBShiの方にセットして、最終回自体は8時からの総合放送の方をリアルタイムで見ようと思っていたんですが、まあ、入っちゃったので見てしまったんですね、途中まで。で、ぼーーっとしていたもんだから本放送とは思わずに「予告編かな?」とか思ってみていたら本放送だったもんでびっくらしただよ。あのシーンをオープニングにですかぁあ? 茨城県の海岸に勤王党のメンバーが集結して最終回場面の撮影をしたという話は聞いていたんですが、てっきり一番最後か、あるいは龍馬(福山雅治)のラストごめんちゃ場面で使われると思ってたんだがなー。なーんか、もったいない感じがしましたわ。
ところで、私はBShiの方の本放送は、5時前に帰宅した家人にテレビのチャンネル権を奪われてしまい、ちょうど暗殺場面直前のところまでしか見られなかったので、8時からの総合でみるからいいわいと思っていたら家人には9時近くまでテレビを占拠されたのでリアルタイムでも見る事ができなかったのである。なもんで録画しておいたBShiの方の録画で続きを見たのだが、なんと総合放送の方ではよりによって龍馬暗殺場面でニュース速報のテロップが入って苦情が殺到したそうですね。知らなかったよ。
NHK大ブーイング!龍馬暗殺シーンになぜ…“絶頂感”台なし(産經新聞)
災害時や緊急時のテロップは何よりも最重要な優先事項だから仕方がないことだし必要だと思いますが、選挙の当確情報って、そんなに緊急性の高い情報か?とか思うわなー。そんな訳で、実は8時からの総合放送の方も録画してあったので今見てみたら、ちょうど暗殺者達が乗り込んでくる場面から龍馬達に斬り掛かるという絶妙なタイミングでテロップがかかってるのね。「龍馬伝」暗殺犯はこいつです(笑)。こりゃ愛媛県の新知事の知名度は別の意味で広まっちゃったのではなかろうか。
さてと、最終回ですよ。この際文句は言わずにこの1年間色々な意味で楽しませてもらった感謝の言葉だけ書いて終わりにしようかと思っていたんですが……もう、最後だもんね、書いちゃうよ、いつも通り(笑)。感謝の言葉は別記事で書きます。だから最後の文句を許してつかあさい。
2010年11月28日 (日)

ドラマや映画の設定資料集や製作裏話などが好きなのでついAmazonにポチしてしまった「龍馬デザイン。
[内容紹介]
「NHK大河ドラマの歴史上、初めて誕生した「人物デザイン監修」という仕事を一手に引き受けた男の、苦悩と歓喜の日々―。「龍馬伝」を支える仕事人たちの、情熱とエネルギーのぶつかり合いが胸を打つ、感動の記録」(「BOOK」データベースより)。
まだ61ページ目までしか読んでないので(全381p)読んでいるとはいいがたい状況なのだが、その最初の部分だけでも結構面白いし、時期的に今が一番求められている本だと思うので、とりあえず記事に残しておきます。ちゃんとした感想は読み終わったら「追記」で載せます。
この本、てっきり作者である柘植さんのご自身の話がメインの内容かと思ったら違ってましたよ。NHK大河ドラマ「龍馬伝」に外部スタッフとして関わった柘植さんから見た「龍馬伝」製作日記です。外部スタッフと言っても外側から関係する部分の仕事だけに関わったと言うレベルではなく、「龍馬伝」と言う作品がどのようにして作られて行ったか、どれほど深く「龍馬伝」と言う作品の根幹の部分に関わり作り上げて行ったかという戦いの記録でもあるようだ。何せ相手は47年49作の歴史を持つ大NHKの時代劇、全てにおいて作業が効率的に進むように完成されたメソッドが出来上がっているのである。それはこう、と指示を出せば機械的にこう、と完成度の高い成果物が出されると言うだけでなく、一つの部署(衣装とかかつらとか小道具とか諸々)が機能的に動くために余計な者が入る余地等全くなく、そこに各部署を横断して入り込んで行く柘植さんのオトナな戦いっぷり((笑)←別に皮肉て言っているのではなく、専門分野の才能の他にコミュニケーション能力は非常に重要ということですね)にも感嘆。
そして「新しい大河ドラマを創ろう」というスタッフの皆さんのスローガン(?)通り、目で見てわかる部分で具体的に変わっていったいうのがよくわかる。著者の柘植さんはもちろん、人物設計だけでなくドラマ撮影時に登場人物が一貫したキャラクタでいられるようにビジュアルから整えていく役割な訳だが、この本を読んでいると、「形から入る」事の重要さが実感させられる。横浜セミナーの時に大友さんも言っていたが、時代劇のカツラは頭をきつく締め付けるために役者さんにすごくストレスがかかるしろものだそうだ。しかしこの「龍馬伝」では本人の地毛を生かしたヘアスタイリングや七分かつらなどを使用しているために役者さんのストレスが非常に少ないということだが(衣装も裏地をとって軽いものにしてある)、多分役者さんにとっても自分の扮装に違和感がなくなり、よりその時代の人間に溶け込めた感があるのではないだろうか。
また、ドラマのセットも通常なら見える部分だけ作られているものだが(なので普通は役者さんが演じる場所であるセットの反対側には機材が並びスタッフがずらっといたりする)、この「龍馬伝」では「カメラが撮れない所がないようにする」ということで四方が全部セットになっているため(10月19日「生大友Dを見に(「制作者に聞く!~番組制作の現場から~「龍馬伝」)。」より)、いわば「龍馬伝」テーマパークのアトラクションに入り込んだ感もあり、このセットや扮装からしてもしかして役者さんにとっても俳優として仕事をやっている感よりも、この時代の人になりきっている感じの方が強いかもしれない(もちろんプロの俳優さんが「役」を意識せずに演じる事などはないというのはわかっているが)。
ところでこの「龍馬伝」では散々脚本家さんに対して文句を言い続けて来た私ですが、この本を読んだら、もしかして脚本家さんも言いたい事だらけだったかもなーと思いました。例えば、第6話の吉田松陰(生瀬勝久)登場場面、黒船に乗り込もうと海岸から船を出そうとする松陰のところに龍馬(福山雅治)と桂小五郎(谷原章介)がかけつけるのだが、脚本では吉田松陰と弟子の金子重之輔(尾関伸嗣)はともに上半身裸だったそうである。しかし撮影時には演出の真鍋さんの判断ではなく衣装部のなんらかの判断によって吉田松陰の方はちゃんと衣装を着ていたそうである。ここは松陰が龍馬達に長々と説教をする場面であるため上半身裸では生瀬勝久のキャラから言って別の面白みがでてしまうという判断だったようだ(それはそれで見てみたいが、ま、それは「サラリーマンNEO」ネタか)。それを最終的に松陰と金子の2人とも衣装を全部着せたのは柘植さんの判断だったという。大河ドラマって本当にそれぞれのスタッフのプロフェッショナルなお仕事でなりたっているんだと思うものの、脚本のト書きにすさまじく情報を盛り込むらしい福田さんにしてみれば、どんどん自分の作品が変えられてしまっていると思うかも、と思ったことであるよ。
なお、半平太さん(大森南朋)登場場面の所では「武市半平太=大森南朋さんは人物デザインが非常にフィットしている代表のひとりだ。武市の生真面目な性格を折り目正しい着物で表現し、土佐勤王党結成に近づくにつれ黒のイメージが増していく」と書いてありましたよ。
こんな感じで「龍馬伝」製作ネタ満載で、こういう裏方ネタが好きな私としてはこれからも読むのが楽しみである。ただ残念なのは今ひとつ素直に読めない文体である。もってまわった表現が多くするするっとは読めないのであるが、中身については非常に面白いと思います。まだ61ページしか読んでないけど(笑)。
2010年11月24日 (水)
12月は20日くらいまで見る時間がないと思うので、ここに書いとくだけで満足……(泣)。でも1月15日の「その街のこども」は見てみたい(演出はあのドラマ「ハゲタカ」第2話第3話担当の井上剛さんですよっ!)。でもって来年再度上映する「午前十時の映画祭」シリーズの「アラビアのロレンス」と「ライトスタッフ」と「ジュリア」は今度こそ見たい。……ま、こんだけ書いてあるうち、2本か3本くらいしか見られんかもしれんだろーけど。それにしてもさー、もうそろそろどこかで映画「ハゲタカ」をやってくれてもいいんじゃないのか!? 今年の2月17日のアカデミー賞受賞記念上映以来、どこもやってないんですよ?
11/27(土)「太陽の王子 ホルスの大冒険」他 新文芸坐(オールナイト)
11/29(月)~12/02(木)「図々しい奴」「続図々しい奴」銀座シネパトス(12/26まで谷啓特集)
12/01(水)「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」新文芸坐(12/7まで円谷英二特集)
12/04(土)「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」ほか 新文芸坐
01/15(土)「その街のこども」東京都写真美術館ホール、池袋シネマ・ロサ
01/22(土)~28(金)「川の底からこんにちは」「トイレット」早稲田松竹
02/01(火)~04(金)「首」「日本沈没」銀座シネパトス(1/4から1ヶ月小林桂樹特集)
02/05(土)~11(金)「サウンド・オブ・ミュージック」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
02/05(土)~11(金)「ショーシャンクの空に」TOHOシネマズみゆき座
02/05(土)~11(金)「ブラック・サンデー」TOHOシネマズ府中
02/12(土)~18(金)「ナバロンの要塞」TOHOシネマズ府中
02/19(土)~25(金)「サウンド・オブ・ミュージック」TOHOシネマズ府中
03/12(土)~「SP~革命編」
04/02(土)~08(金)「ライトスタッフ」立川シネマシティ
04/23(土)~「まほろ駅前多田便利軒」
05/14(土)~20(金)「アラビアのロレンス」立川シネマシティ
05/28(土)~06/03(金)「007/危機一発」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
07/09(土)~15(金)「大脱走」立川シネマシティ
07/09(土)~15(金)「ライトスタッフ」TOHOシネマズみゆき座
07/23(土)~29(金)「ニュー・シネマ・パラダイス」立川シネマシティ
08/13(土)~19(金)「ミツバチのささやき」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
08/20(土)~26(金)「アラビアのロレンス」TOHOシネマズみゆき座
08/27(土)~09/02(金)「真夜中のカーボーイ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
08/27(土)~09/02(金) 「ジュリア」立川シネマシティ(どんだけ、先の話だよ…)
11/27(土)「太陽の王子 ホルスの大冒険」他 新文芸坐(オールナイト)
11/29(月)~12/02(木)「図々しい奴」「続図々しい奴」銀座シネパトス(12/26まで谷啓特集)
12/01(水)「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」新文芸坐(12/7まで円谷英二特集)
12/04(土)「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」ほか 新文芸坐
01/15(土)「その街のこども」東京都写真美術館ホール、池袋シネマ・ロサ
01/22(土)~28(金)「川の底からこんにちは」「トイレット」早稲田松竹
02/01(火)~04(金)「首」「日本沈没」銀座シネパトス(1/4から1ヶ月小林桂樹特集)
02/05(土)~11(金)「サウンド・オブ・ミュージック」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
02/05(土)~11(金)「ショーシャンクの空に」TOHOシネマズみゆき座
02/05(土)~11(金)「ブラック・サンデー」TOHOシネマズ府中
02/12(土)~18(金)「ナバロンの要塞」TOHOシネマズ府中
02/19(土)~25(金)「サウンド・オブ・ミュージック」TOHOシネマズ府中
03/12(土)~「SP~革命編」
04/02(土)~08(金)「ライトスタッフ」立川シネマシティ
04/23(土)~「まほろ駅前多田便利軒」
05/14(土)~20(金)「アラビアのロレンス」立川シネマシティ
05/28(土)~06/03(金)「007/危機一発」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
07/09(土)~15(金)「大脱走」立川シネマシティ
07/09(土)~15(金)「ライトスタッフ」TOHOシネマズみゆき座
07/23(土)~29(金)「ニュー・シネマ・パラダイス」立川シネマシティ
08/13(土)~19(金)「ミツバチのささやき」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
08/20(土)~26(金)「アラビアのロレンス」TOHOシネマズみゆき座
08/27(土)~09/02(金)「真夜中のカーボーイ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ
08/27(土)~09/02(金) 「ジュリア」立川シネマシティ(どんだけ、先の話だよ…)
2010年11月23日 (火)

先月、今月初めと大友Dのトークショーに行って来たが、大友D、「龍馬伝」最終回に向けて八面六臂のご活躍。10月16日横浜セミナー(「制作者に聞く!~番組制作の現場から~ NHK大河ドラマ 「龍馬伝」」)、10月22日長野県佐久長聖中学第2回文教講演会「『龍馬伝』は下剋上!」、10月23日もりおか映画祭、10月27日新宿バルト9「GALACTICAサーガ」上映イベント(「「龍馬伝」演出家が「ギャラクティカ」を語る」TVグルーヴ)、10月30日NHK秋田放送局講演会、11月1日銀座アップルトークショー、11月4日文京区香川照之トークショーゲスト、11月14日高知市文化プラザかるぽーと「龍馬伝」パブリックビューイング、11月28日土佐・龍馬であい博メイン会場「龍馬伝」最終回記念トークショー(「「龍馬伝」PVに大森南朋さん、大友啓史Dも」高知新聞)、12月11日京都クリエイターズサミット、12月12日長崎市立図書館多目的ホールと、全国各地を飛び回っているご様子、そろそろ過労でぶっ倒れるんじゃないのか?
さて、Mackyさんからのタレコミですが、今日から毎日新聞でも特集コラムも始まっています。
毎日新聞「時代を駆ける:大友啓史」
・第1回 対照的な龍馬作り
・第2回 ネット世代にメッセージ
・第3回 史実との違い、どこまで
・第4回 能弁な演出家
・第5回 小学校時代は野球少年
・第6回 放任主義のなれの果て
・第7回 弁護士志望からNHK
・第8回 未経験ゆえ「ドラマ」選ぶ
・第9回 「龍馬伝」にハリウッド流
でもさー、上の新聞第1面の目次の小さい写真、あまりカタギの人に見えないんですけどー(笑)。
2010年11月22日 (月)

一時期オープニングのタイトルロールのところで演出さん名を必ず確認していた時期があったのだが、そのせいか今回もなんとなく見てたら演出名が表示される前に子ども(12歳)が「今日は誰なの?」と聞いてきたのである。以前は「大友さんなら大丈夫」「梶原さんか、これは見るよ!」「渡辺さんかー、じゃリアルで見なくてもいいから「イッテQ」にしちゃってもいいよ」などとつぶやいていたりしたのだ。そんで「渡辺さんだよ」と答えたらそのすぐあとに画面に「渡辺一貴」という名前が表示されたもんだから「すっごーーーい! どうしてわかったの!?」と聞いてきたので、「SPEC(超能力)」と答えて子どもにすっかり呆れた目で見られてしまった事である。
[あらすじ]
「大政奉還の建白書を受け取り、動揺する慶喜(田中哲司)。龍馬(福山雅治)は、慶喜に近い永井(石橋蓮司)に「徳川家を残すには、これしかない」と説く。そして、時流を悟った慶喜は大政奉還を決意。勝(武田鉄矢)は龍馬に「自分は幕府の後始末をする」と告げた。しかし、幕府を終わらせた龍馬に危機が迫る。一方、弥太郎(香川照之)は銃を買い占めていたが、龍馬が大政奉還を成し遂げ、戦がなくなると考え、銃を売りに転じる」(NHK番組表より)。
もう演出が誰かなんてかんけーなかったよ。最終回の前の回だったと言うのにさーー、ファンの皆さんには本当に申し訳ないけど、いくら主人公だからとはいえ、龍馬ageにも程がある。私はドッチラケでした。龍馬(福山雅治)を最後の最後にもっと印象に残るように、もっと龍馬ってすっげーやつだったんだって思わせたかったのなら、今さら言うまでもない事でなおかつ今更言ってもしょーがないことですが、台詞だけで周りの人間が龍馬マンセーをするのではなく、もっともっとその背景を、その周囲の人間をちゃんと描いて納得させて欲しかったよ。もう47回なんだしね。外堀をきちんと埋めてから本丸を攻めてくれよ。
という文句ばっかり言ってもなんだけど、最終回に向けて一番印象的なラストにしたいなら、今回は龍馬の姿をほとんど出さないという形が一番効果的だったかもね。すっごくもったいつけて、龍馬の影、龍馬の足跡、龍馬の手紙、龍馬の残したものだけをちょろちょろと出して(第2部の第1回でやった手法ですよね。肝心の龍馬を最初はうっすらとしか見せずにここ一番と言う所でバーンと印象的に登場させる)、メインの大政奉還をどっかーんとしっかり描写して最後の最後に龍馬を出して来週の最終回に「続く」としちゃう。龍馬の夢だったと言うなら、大政奉還の部分をもっときっちり描写して欲しかったっす。260年続いて来た徳川の世の中が終ってしまうのだという瞬間を、崩れ落ちてゆく一つの組織の最後を、もっとしっかり重みがあるものとして描く事で、実現した龍馬の夢の大きさと龍馬がやったことの重みがまた伝わって来るっつーもんじゃないですか(この際、史実がどうのこうのっていうのは置いておいて、この「龍馬伝」的に効果的なラストは何かという視点でですよ)。
大政奉還なー、なんかせっかくの眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)の苦悩があんまり見えんかったのがすっごく残念。もとよりキレ者じゃなくてキレちゃっている人として描かれちゃっているからね、そんなの期待する方が間違っちゅうのかもしれんけど。あー、もったいなかった。「スーパーマリオブラザース」でも「ドラゴンクエスト」でもFFでも「ゼルダの伝説」でも、ラスボスは手ごわいからこそ倒したときの達成感だって大きいってもんじゃないですか。今までのキャラ描写でもそうだったから仕方がないことなんでしょうけど、眉なし・徳川慶喜がラスボスだったとしたなら、その大きさをきちんと描いてこそ、倒したときになくなったその影の大きさを実感できるってもんじゃないですか。なのに、1部から徹底して、主役・龍馬と対比されるキャラは半平太さん(大森南朋)といい眉なしといい、目で見てわかるように、ちっちぇえ人物として描かれちゃっている。それは対比キャラを歴史上の偉人ではない等身大の、より視聴者に近い人間として描いているからではなく、楽しているだけですよ。
そしてなんで徳川が大政奉還したのかっつーと、二度の長州征伐で負けっぱなしで徳川の面目丸つぶれの上に財政的にも戦費が出せない状況に来て、やはり飛ぶ取り落とす勢いの薩長の武力の脅威の前に戦っても無駄だと徳川方(将軍だけでなく、徳川系の諸侯とかね)も状況を見極めていたと言う史実があった訳で、この「龍馬伝」の中でも薩長が武力を増強させている場面は描写されてましたけど(徳川に金がないというせりふもあったけど)、それが徳川サイドにどんな脅威だったのかというのがちゃんとリンクされてないから、眉なしの大政奉還への逡巡があんまり見えてこないし(キレキャラなせいか焦っているふうなのはわかりましたが)、大殿様(山内容堂役、近藤正臣)からの建白書や永井玄蕃頭(石橋蓮司)の進言があったとはいえすんなり納得できないもんで、なんで「大政奉還しちゃったの!?」というか、流れとか勢いでやっちゃった感じもしたんだよなあ(そんな訳ないんだけど)。おまけに20,000人の国家公務員がいっきに無職になるという状況を「そんなことらぁ、どうでもえいことですろう」「商人や職人や百姓らと同じように、自分の食い扶持は自分で稼いだらえいがじゃき」と言ってのけちゃう龍馬に、20,000人の幕府職員全員が商人・職人・百姓のかせぎにたかるニートだった訳じゃあるまいしとかも思ったんですけどね。
あー、いかーんいかーんいかーんいかーん!(byピエール瀧)、よかった探しもしないとね。やっぱ象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)? なんか龍馬よりもよっぽど象ちゃんの方がきちんと頑張っている感じがしました。それから龍馬をやっぱり信じてしまった弥太郎(香川照之)のサリエリ的悔しさ爆発? あと永井玄蕃頭(石橋蓮司)の存在感とか、そしてキャラクタ的に本当にどうかと思うけど、やっぱり眉なしでしょうね。あとはこの「龍馬伝」ではお約束の、毎度毎度の死亡フラグが立っているキャラクタの何気ない静かな日常描写ですけんど、やっぱ星見るシーンはよかったですよ。ただし同時に「ごめんちゃ」の悪夢もリフレインでしたが。
さて来週はいよいよ最終回、ゴールめざして(え?)頑張って視聴します。時間があれば、公式でもやっているけど「龍馬伝」ベストシーン記事とか書くかもしれません。今年の大河「龍馬伝」はいろんな意味で本当に楽しませてもらいました。でも来年の大河「江〜姫たちの戦国〜」は第1回は見ると思いますが、「姫たちのなんたら」とか「妻(母)たちのなんたら」って話がすきじゃないので(基本、むさ苦しい野郎大河が好きなんで)その後続けて見られなさそう。再来年(もう再来年の話かよ!)は「平清盛」で若い方の松ケンが主人公で「野郎大河」感があまりしないし、もうしばらくは大河見ないかもなー。
2010年11月18日 (木)
つい先日の事だが、会社で機関投資家向けの会社説明会というイベントがあった。会社の大会議室には投資家の皆さんや株主の皆さん、総務の担当者や社長や取締役や秘書さん達でわらわらとしていて、ちょっと近寄りたくない雰囲気だった(ま、総務部長には「近寄るな」と言われてたけどね)。そこに同僚のY岡さんがやってきて「あれ、何やっているんですか?」と聞いたので「機関投資家向けの会社説明会だって」と答えたらY岡さんがつぶやいたのである。
「鷲津さんみたいな人、来ますかね?」
Y岡さんは今年のGWにドラマ「ハゲタカ
」と映画「ハゲタカ
」のDVDをお貸ししたら加藤さん(田中泯)萌えになった同僚である(5月14日「ゴールデンウィークの思わぬ収穫」)。ここで「来るといいよね」と返事が出来たらよかったのだが、ついリアルに「鷲津はこんな配当数円のちっちゃい会社の説明会なんか来ないよ。鷲津はいつも何十億、何百億もの金を動かしているんだよー!?」と答えてしまったのだった。Y岡さんもちょっと寂しげに「そうですよね、鷲津さんはもっとスケール大きいですよね……」と微笑んだのだった。いつまでたっても、本当に馬鹿だなあ、私たち(笑)。
「鷲津さんみたいな人、来ますかね?」
Y岡さんは今年のGWにドラマ「ハゲタカ
2010年11月15日 (月)

上の写真、やっぱり獰猛な大型犬(青木崇高)と飼い主に見えちゃうんだけど。
[あらすじ]
「龍馬(福山雅治)は、後藤(青木崇高)に“容堂(近藤正臣)に直接会いたい”と願い出て、後藤の説得で容堂に会う。龍馬は「大政奉還となれば、幕府も藩も武士までもが、なくなる。新しい世の中を作るさきがけとなるべき」と語り、容堂は大政奉還の建白書を書く決心をする。龍馬は家族と楽しい時を過ごすが、乙女(寺島しのぶ)は龍馬の行く末を心配する。弥太郎(香川照之)は、土佐商会の上士数名を味方に、自らの商いを始める」(NHK番組表より)
せっかくの梶原さんの演出回だったのに、今回は「龍馬伝」閉店決算大セール、いままでの様々のエピソードの回収にかかっていたしなあ……というのを実感しました(第1話の「憎しみからはなんちゃあ生まれん」とか海辺の地図のエピソードとか牢屋の半平太さん(大森南朋)の一件とか上士と下士がどうしたこうしたとか色々)。でも、いよいよこの「龍馬伝」も残りわずか、文句を言えるのもあと2回ですよ(しみじみ。あれ? 文句を言うのがデフォルトになっているってどうなの?)。しかしまあ、なによりも今回のMVPは象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)で決定。
龍馬(福山雅治)を暗殺しようとした事すらあったのにも関わらずここに来て、日本を変えていかなくてはという思いから龍馬と共闘している、、、というのは感じ取れてはいたんですが、どうも象ちゃんの腹の内がよくわからないというのもあってもっと腹黒いんじゃないのか?とか勘ぐっていましたが。……象ちゃん、すまんかった。いやー、あの、腹の底から搾り出すような大殿様(近藤正臣)への「今の、この…この世の中の流れを作ったがは坂本龍馬でございます」、そして「妬ましかったがです! 妬ましかったがです…! 下士の分際で、叔父上吉田東洋様に認められ、脱藩者でありながら、次々と…、次々と大事を成し遂げて行く坂本が、妬ましかったがです」(←大事なことは3回言います(笑))という言葉(龍馬ageな台詞の数々も青木さんが力でねじ伏せた感アリ)、そしてそれがあったからこそそれを乗り越えてなお、これからの事を考えて行動しているというのがよーくわかりましたよ。まあ、大殿様からの「どういてそれを黙っちょった」という問いに対する答えとして「妬ましかった」という発言が妥当なのかどうかは疑問ですが(会社で上司に対してきちんと業務の報告しなかったのは何故か?と聞いて、部下が「他の同僚が妬ましかったから報告しなかった」と答える、もちろんそういう答えはアリだとは思いますがでもそれがOKになるか?とか思うんですよね)、この場面自体は青木さんの力技で見せてくれました。
そしてやっぱ大殿様、ええわ~。「武市さんは武士の鑑でした」という龍馬の言葉(へー)に、「あれに切腹を命じたたがはわしじゃ。おんしの仲間の下士たちを殺していったのもわしじゃ」とこともなげにいう大殿様、近代知識人としての知性と教養があり先を見通す目をもちながらも立場上身動きできない大殿様の苦悩が微かににじみ出ていました。まあ、あの目の動きが挙動不審に見えなくもないけど(笑)。建白書を書く場面も白い着物が死に装束にも見えて、大殿様の覚悟が伺えました。
でもー、龍馬の「この国はあたらしゅう生まれ変わらないかんがです」という言葉にも、(やっぱりきたよっっっ!→)「日本人です」にもいまだピンと来ないんですけどね(ええ、もう46回ですけど。っつーか龍馬の台詞には未だにどれもピンとこねえ)。多分大殿様が建白書を書く気になったのも龍馬の進言のせいよりも、大殿様と同じ古い階級に属しながらもこれからそれを壊して新しい世の中にしようと心砕いて苦悩している後藤象二郎の「志」の方に打たれたからではないかという気すらするんですよね。そんくらい今回の象ちゃんは、というか後藤象二郎役の青木"大型犬"崇高さんはえがったです。
しかもね、大殿様と象ちゃんの盃の場面ですよ。大殿様が盃を干し、そしてそれを象ちゃんに渡し、象ちゃんも盃をほしてまた大殿様に酒をつぐ。大殿様の「武士の世を、終らせるかえ…」と言う言葉に無言の象ちゃん。それは全てを次の世代に(後藤象二郎たちに)任せるということですよね。そしてそれをしっかりと受け止める象ちゃん、ブラボー。
でも龍馬の、大殿様が半平太さんの牢に来て同じ地べたに座って「えい家来じゃった」と言うのを聞いていたから大殿様が建白書を書くと思った、というのは何がなんだかわかんなかったっす。龍馬的には結局大殿様も半平太さんと同じ「志」を持っている人だからっつーこと? それとも半平太さんが全てを大殿様に委ねて死んで行ったというのを大殿様も胸に刻み付けていたからっつーこと? 辻褄あってんのかなあ? また半平太さんが利用されちゃった感すらあるんですけど、これがちゃんと読み取れない私ってバカ? やっぱ色々疲れてんのかなー(この週末もまたもや風邪ひいて寝込んでいたしさー)。
今週の春猪(前田敦子)。春猪と「Q10」のQ10(前田敦子)が同じ人物に見えません! 関係ないけど「Q10」の前田敦子、すごくいいですよ。最初、まあまだ若いんだから仕方がないとか書いちゃいましたが、慣れて来るとQ10のロボット的演技がすごくハマっててヒジョーにナイスです。
さてと。「龍馬伝」もあと2回、来週は多分眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)とテツヤ(勝太郎役、武田鉄矢)大活躍、ハブ対マングース、その間に入る酔鯨(山内容堂、近藤正臣)の濃~~い戦いっぷりを楽しみにしちょります(←色々間違っちゅう)。
2010年11月11日 (木)

昨日の午後は仕事で外出したのだが早めに終ったのでそのまま近くの映画館へ。今月はバースデー月なので映画館によってはどの映画も毎日1,000円で見られるのだが、今月は残念ながらそれほど見たい映画がない……。来月なら「トロン レガシー」とか「武士の家計簿」とか「最後の忠臣蔵」とか色々あるのになー。そんな訳で昨日は「SP 野望篇」で。
[あらすじ]
「チームリーダー尾形(堤真一)の、耳を疑うような発言に疑心をぬぐい切れない井上(岡田准一)は、表面的には平和な姿をしている日常の中に、特殊能力で脅威の存在と四六時中シンクロしていた。そんなある日、六本木で大規模テロ事件が勃発(ぼっぱつ)。テロリストの魔手は笹本(真木よう子)ら第四係のメンバーにも向けられていた」(シネマトゥデイより)
ドラマ版(フジテレビ、2007年11月3日~2008年1月26日)は毎回見てました。面白かったですけど、でもだからといって映画自体には別に期待はしてませんでした。だってフジだし。そんな訳で大したことは書いてないけどちょっとネタバレありなので折り畳みます。それにしてもドラマ版のときから思ってたけど、ロゴ、ダサすぎないですか? それとももともと何かのパロディだったりするのかなあ。
2010年11月09日 (火)

鈴木さん(CP)、最終回のサブタイトルは「全ての道は龍馬に通ず」ですよ!
[あらすじ]
「容堂(近藤正臣)に大政奉還の建白書を書かせるため、1000丁の銃を携え長崎から土佐へ向かう龍馬(福山雅治)。途中、お龍(真木よう子)がいる下関に寄り、お龍は久しぶりの再会を喜ぶ。だが、三吉(筧利夫)や奇兵隊と出かけた龍馬は朝帰りし、お龍は激怒。しかし船の出港が1日延び、龍馬は、お龍と久しぶりに楽しい1日を過ごす。一方、弥太郎(香川照之)は土佐商会の主任を解任され、自らの力で商売を始めることに…」(NHK番組表より)
毎週水曜日に届く「ザテレビジョン」の「龍馬伝」のページを見れば、次の回の演出さんが誰か載っているのでたまにチェックするんですが、今週は仕事でヘトヘトだったもんで週末またも寝込んでしまい本放送が始まってから表示された名前に「西村武五郎って、誰ぜよ」とつぶやいたことである。この期に及んでまたニューフェイス……。とりあえず検索してみたらNHK山口局でドラマ「GOTAISETU-ゴタイセツ-」(2007年、NHK山口局制作、出演:柏原崇、松田美由紀、平泉成他)とかドキュメンタリー「人間魚雷 悲劇の作戦~回天特別攻撃隊」の演出をされた方の模様。2008年5月16日掲載の日本経済新聞に27歳とあるからすっごくお若いのね(参照:「NHK山口放送局、柏原崇さん主演でドラマ初制作-市内でロケ(山口宇部経済新聞))。「GOTAISETU-ゴタイセツ-」は見たことないけどローカル局制作のドラマではNHK広島局の「火の魚」は佳作でしたね。
そんなこんなで夕飯の用意をしながらなんとなく見ていたわけですが、なんというか非常にプレーンというかフラットな印象でした。龍馬(福山雅治)が悲惨な死に方をするその直前の、お龍(真木よう子)との最後の休日が淡々と過ぎてゆく。その平和なひと時が静かであればあるほどラストの対比で、その静けさが切なく痛々しく……なったかもしれん。いい感じだっただっとは思いますけど(←エラソーー)、でも残念ながらそこまでは感じられませんでしたけんど。
んー、二人っきりで過ごそうとする龍馬とお龍の前に次から次へと邪魔が入るところなんか、渡邉Dだったらもっと漫画的に描写して面白かったんじゃないかなー。ちょっと想像して比べてみると(あくまでも勝手な想像だけどさー)、
渡辺D:次から次といいところで邪魔が入ってお龍さんの顔も引きつり気味になり、いい加減青筋もたってくる辺りで「今夜は一緒に風呂に入るがぜよ」と来てどひゃーーなお龍さん、顔が赤くなったり(暗殺の夢で)青くなったり(朝帰りの怒りで)黒くなったり(笑)。龍馬が目が覚めたらすぐ横に芸子がいた場面も飛び上がってビックリしたり、小さくなって帰宅したらお龍さんにがっつり殴られたり。それにしてもさー、いくらピストルを使い慣れて来ているとはいえ、龍馬が暗殺される夢を見ていたのにその龍馬に(例え脅しでも)ピストルを向けると言うのはいただけないわー(これは脚本のせいだろうけどさー)。
大友D:まず顔のアップと小動物が増える(笑)。散った紅葉の見せ方がもっとあざとい(笑)。次から次と邪魔が入る場面のお龍さんももっと複雑な表情を見せてくれるような気がする。お龍さんの置いてけぼりにされる気持ちとかせつない感じ、龍馬に味方はいないのだと三吉さん(筧利夫)から聞いた時の気持ち、静かな2人きりの夜、そして2度と会えない別れになる場面とかガッツリ描写してくれたかも。
梶原D:もう少し引きの場面が多くなる(笑)。袂を分かつ弥太郎(香川照之)と龍馬との別れの場面、長州の木戸さん(谷原章介)と薩摩の大久保利通(及川光博)の間に割り込むようにも見えて孤立している感のある龍馬とか、薩摩藩邸での西郷どん(高橋克実)や小松帯刀(滝藤賢一)、江戸城の眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)の場面なんかもっと立体的にみせてくれそうだし、なおかつそれと対比する龍馬の最後の休日をじっくりと描いて、歴史の中に埋もれてゆく個人の悲劇を織り込んで見せてくれたような気がする。
ま、あくまでも想像だけどねー。
さてこの「龍馬伝」も残す所あと3回、来週は大殿様(近藤正臣)と象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)と龍馬の最後の大談判の模様。予告を見る限りではこの場面は見応えがありそうな感じですね。なーんか、文句を言うのもあともうちょっとかと思うとちっくと寂しかったり(違)。
2010年11月07日 (日)

今年は郵便局も頑張ってつぶやきを分析しているようだ(参照:11月3日「カゼにちゅうい!」)。
2010年 今年の一文字(日本郵便)
そんでそれぞれ自分が一番つぶやいた文字が何かチェックしてくれるんですけんど、私はtwitterでつぶやいたりはしないものの、ブログを更新するとtwitterに更新情報が流れると言う設定にしてあるために、つぶやき=ブログの各記事のタイトルになってるわけですよ。なもんで、今年一番沢山つぶやいた文字は……「月」でした! ……ただ単に記事タイトルに「2010年10月ドラマの感想」というのが何回かあったからと思われる。ちなみに第2位は「馬」、第3位「龍」、第4位「伝」、第5位「第」って……。まあ、ちゃんとつぶやいている人は結構どんぴしゃな一文字が来ているのかもしんないすけどね。
あ、そうそう、つぶやき傾向も分析していて「日曜日につぶやいていることが多いね。日曜日はやっぱり楽しいつぶやきが多いのかな」とか「夜行性だね。夜中のつぶやきが多いよ。真夜中にネットばかり見てちゃだめだぞ」と言われちゃったよ。日曜日のつぶやき(ブログの更新)は「龍馬伝」のせいだし、夜行性なのは昼間ブログの更新ができないからだ~。
ところで今年の(来年か)年賀はがきのお年玉景品、第1位は色々種類があるけどなかでも「40V型LEDバックライトフルハイビジョン液晶テレビ」というのにちょっと心が動いている(笑)。こ、これがあればもっと「青い鷲津政彦」の謎が究明できる!と思った相変わらずな私です(参照:4月28日「青い鷲津政彦は美しかったか?解読編その1」、9月20日「青い鷲津政彦は美しかったか?解読編その2(解読してねーけど)」)。
2010年11月04日 (木)
先日横浜まで行って生大友Dを見てきたばかりですが(10月19日「生大友Dを見に(「制作者に聞く!~番組制作の現場から~「龍馬伝」)。」)、またもや機会があったので見に行ってきました。場所は銀座Apple、お題は「DVJ BUZZ TV #14:「龍馬伝」フィクション × ノンフィクション」、司会は石川幸宏氏、大友D(NHKディレクター・大友啓史氏)の話を引き出すのは歴史小説家の伊東潤氏。
・<告知> DVJ BUZZ TV #14『フィクション×ノンフィクション』(石川幸宏twitter)
・歴史作家伊東潤のブログ【仍如件(よってくだんのごとし)2】
ま、またもやtwitter……。まあ、このtwitter上の書き込みによれば今度はは「龍馬伝」と「ハゲタカ」の編集だった大庭さんに出てもらいたいと書いてらっしゃいますね。で、このDVJ BUZZ TVの企画は通常はUSTREAM等のライブストリーミング配信を行なうそうですが(DVJ BUZZ TV)今回は行なわず、ただし伊東さんのブログを見ると後日YouTubeでのダイジェスト配信があるようですね。なので興味がある方はそちらをご覧下さい。それにご一緒したnanakoさんがきっと記事にしてくれるはずだから(プレッシャー?(笑))、そちらを見た方がよくわかるかも(しかもnanakoさん、ちゃんと当日のうちに最初の記事書いてるし。夏休みの宿題はきっと7月中にやるタイプだよね。「銀座Apple Storeにて:「龍馬伝」フィクション × ノンフィクション」)。
なので私は超簡単な印象と感想のみ。会場は80数席のみの小さなシアターで整理券発行とか予約とか何も受け付けないシステムという事だったので、ヒジョーーに早めに行ったらなんと1番乗り、そんな訳で座った場所も一番真ん前。うひゃーー、こんなに前だと目の前でメモ取れないじゃん。せっかくお話をして下さるのにそれを見ないでメモしているって失礼なんじゃ!? とか思いつつもメモしちゃいましたが、あとで見てみたら文字が読み取れなかったよ、ママン……(ダメダメ)。しかも私が座った席の真ん前の1mちょっとぐらい前に置いてある椅子に大友さんが。前回のトークショーでは思っていたよりも巨漢ではなかった事に驚きましたが、今回こんだけ間近に真ん前で見たら、思ったよりもずっとお若いというのもわかりました(あれ? 色々失礼すぎ? すんません)。でもお話する様がヒジョーにラブリー。
さて、大友さんのお話の中で印象に残った事をちょっとだけ。「カット割(アニメの絵コンテのようなもの?)を決めるのは演出の仕事。カット割を決めるとカメラマンが(役者の)芝居を見ずにカット割だけを見る。(なのでカット割をしないで演出する)最初は僕だけだった、まさか他の演出も(カット割を)やらないとは思わなかった(笑)。もう(台本とかカット割とか)紙の量がすごい。それがないんだからエコディレクタです(笑)。エコ大河。人間にはやさしくないかもしれないけど(笑)」
岡田以蔵について。「岡田以蔵といえば五社英雄の「人斬り」(大映、勝新太郎主演、1969年)が好きだった。佐藤健くんはチーフプロデューサーがどうしてもと推してて、ここは争った所だったが、佐藤健にしたことで面白い、ピュアな以蔵が出来上がった。このピュアさは今までの(岡田以蔵の)描き方にはなかったもの。永山則夫の「無知の涙」をやりたかった。(佐藤健の岡田以蔵は)無知である事を自覚している所がいい」
【追記】(2010/11/4):もしかして私の書き方で非常に大きな誤解をさせてしまったことがあれば申し訳ないと思うのですが、大友さんは「龍馬伝」を演出する前に大友さんなりの岡田以蔵像があったために、佐藤健ではイメージが少し違うと思ってらっしゃったのではないかと思います。実際、史実上の岡田以蔵は多分「人斬り」の勝新太郎の方がイメージが近いでしょうし。しかしやってみたら「龍馬伝」の中の佐藤健演じる岡田以蔵はとてもよかったと、大友さんは非常に高く評価してらっしゃいました。私の拙い文章では色々伝わらない事だらけで本当に申し訳ありません(とほほ。変な誤解を招いては大友さんにも佐藤健さんにも申し訳ないので記事自体削除しようかと思いましたが、一旦書いてしまった責任があるのでこのままにしておきます)。
このキャストで想像以上にハマったのは誰?という問いには、高杉晋作(伊勢谷友介)と。「高杉晋作はハマるとは思っていたけど想像以上だった。あのザンギリ頭でカッコいいのはなかなかいない。高杉晋作が憑依していた。最後の福山雅治との場面では(福山が)「伊勢谷君、死相が出ているから、人間ドックに行ったら」と言ったとか(笑)」
書いていたらきりがないのでここらへんで。ハリウッド留学経験の話も非常に興味深かったがちょっと時間がないので、YouTubeの方に載っている事を祈りつつ。あ、客とのQ&Aで映画(「ハゲタカ」)とTVとの違いは?というのがあったんだった。「テレビはいつチャンネルを変えられるのかわからないけど、映画は最後まで見てもらえるって前提で作っている。映画って独特のメディア。映画を見ると言うのは「体験」になる。TVは「日常」。映画は色んなしかけが伝わりやすい。TVは視聴者がどんなコンディションで見ているかわからないので全ての人の事を考えて行かなくてはならない」とのこと。
私的に一大イベントだったは、生まれて初めてサインをもらったことだ。私は作家であれ役者であれ監督であれ作品が全てと思っているので、サインをもらう事には何の意味もないと思っていたのである。しかしこれほど近くで大友Dを見る事ができるチャンスなんかもう二度とないかもしれないので(ま、同行の廃人某嬢とnanakoさんにけしかけられたというのもあるが)、すっごーーーーーく思い切って「サイン、下さい」と言っちゃったよ……。周りにはまだまだ人が沢山いて、こんなおのぼりさんなリクエストをする私に、皆さんの視線が本当に痛かったっす(泣)。でもサインをもらってわかったことは、サインってもらったものが重要なんじゃないんだね、もらうこと自体に意味があるんだねえ。いやはや。
そしてこのあとnanakoさんがハゲタカ廃人的重要事項を大友さんに突撃して聞いていたのだが……それは多分nanakoさんがそのうち書く事であろう。「いやあ面白かった」「よかったよかった」といいながら会場をあとにして、その後入った喫茶店でまたもやハゲタカトークに花が咲くわしら。思えば去年の今頃、東京国際映画祭会場で初めて会ったというのに、あの「笑う警官」を見たあとに3時間以上「ハゲタカ」について喋り倒したのもこのメンバーだったよなあとしみじみしたことである(2009年10月24日「東京国際映画祭の「笑う警官」を見に行ってきました。」)。
【追記】(2010年12月14日):当日のMC担当の石川幸宏氏のコラムでこの日のトークショーの報告が載っていました。大友さん、ラブリー♡(ちなみにこの記事の一番上の写真にわしらの後ろ姿がバッチリ映っとる……)。

Vol.08 大河ドラマの常識を塗り替える「龍馬伝」。本当の功績とは?[石川幸宏のコラムーチョ]
なお、nanakoさんの大河連載(笑)も無事終了。ほぼフルバージョンを堪能されたい方はこちらをどうぞ。
その1「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
その2「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
その3「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
ラスト!その4「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
・<告知> DVJ BUZZ TV #14『フィクション×ノンフィクション』(石川幸宏twitter)
・歴史作家伊東潤のブログ【仍如件(よってくだんのごとし)2】
ま、またもやtwitter……。まあ、このtwitter上の書き込みによれば今度はは「龍馬伝」と「ハゲタカ」の編集だった大庭さんに出てもらいたいと書いてらっしゃいますね。で、このDVJ BUZZ TVの企画は通常はUSTREAM等のライブストリーミング配信を行なうそうですが(DVJ BUZZ TV)今回は行なわず、ただし伊東さんのブログを見ると後日YouTubeでのダイジェスト配信があるようですね。なので興味がある方はそちらをご覧下さい。それにご一緒したnanakoさんがきっと記事にしてくれるはずだから(プレッシャー?(笑))、そちらを見た方がよくわかるかも(しかもnanakoさん、ちゃんと当日のうちに最初の記事書いてるし。夏休みの宿題はきっと7月中にやるタイプだよね。「銀座Apple Storeにて:「龍馬伝」フィクション × ノンフィクション」)。
なので私は超簡単な印象と感想のみ。会場は80数席のみの小さなシアターで整理券発行とか予約とか何も受け付けないシステムという事だったので、ヒジョーーに早めに行ったらなんと1番乗り、そんな訳で座った場所も一番真ん前。うひゃーー、こんなに前だと目の前でメモ取れないじゃん。せっかくお話をして下さるのにそれを見ないでメモしているって失礼なんじゃ!? とか思いつつもメモしちゃいましたが、あとで見てみたら文字が読み取れなかったよ、ママン……(ダメダメ)。しかも私が座った席の真ん前の1mちょっとぐらい前に置いてある椅子に大友さんが。前回のトークショーでは思っていたよりも巨漢ではなかった事に驚きましたが、今回こんだけ間近に真ん前で見たら、思ったよりもずっとお若いというのもわかりました(あれ? 色々失礼すぎ? すんません)。でもお話する様がヒジョーにラブリー。
さて、大友さんのお話の中で印象に残った事をちょっとだけ。「カット割(アニメの絵コンテのようなもの?)を決めるのは演出の仕事。カット割を決めるとカメラマンが(役者の)芝居を見ずにカット割だけを見る。(なのでカット割をしないで演出する)最初は僕だけだった、まさか他の演出も(カット割を)やらないとは思わなかった(笑)。もう(台本とかカット割とか)紙の量がすごい。それがないんだからエコディレクタです(笑)。エコ大河。人間にはやさしくないかもしれないけど(笑)」
岡田以蔵について。「岡田以蔵といえば五社英雄の「人斬り」(大映、勝新太郎主演、1969年)が好きだった。佐藤健くんはチーフプロデューサーがどうしてもと推してて、ここは争った所だったが、佐藤健にしたことで面白い、ピュアな以蔵が出来上がった。このピュアさは今までの(岡田以蔵の)描き方にはなかったもの。永山則夫の「無知の涙」をやりたかった。(佐藤健の岡田以蔵は)無知である事を自覚している所がいい」
【追記】(2010/11/4):もしかして私の書き方で非常に大きな誤解をさせてしまったことがあれば申し訳ないと思うのですが、大友さんは「龍馬伝」を演出する前に大友さんなりの岡田以蔵像があったために、佐藤健ではイメージが少し違うと思ってらっしゃったのではないかと思います。実際、史実上の岡田以蔵は多分「人斬り」の勝新太郎の方がイメージが近いでしょうし。しかしやってみたら「龍馬伝」の中の佐藤健演じる岡田以蔵はとてもよかったと、大友さんは非常に高く評価してらっしゃいました。私の拙い文章では色々伝わらない事だらけで本当に申し訳ありません(とほほ。変な誤解を招いては大友さんにも佐藤健さんにも申し訳ないので記事自体削除しようかと思いましたが、一旦書いてしまった責任があるのでこのままにしておきます)。
このキャストで想像以上にハマったのは誰?という問いには、高杉晋作(伊勢谷友介)と。「高杉晋作はハマるとは思っていたけど想像以上だった。あのザンギリ頭でカッコいいのはなかなかいない。高杉晋作が憑依していた。最後の福山雅治との場面では(福山が)「伊勢谷君、死相が出ているから、人間ドックに行ったら」と言ったとか(笑)」
書いていたらきりがないのでここらへんで。ハリウッド留学経験の話も非常に興味深かったがちょっと時間がないので、YouTubeの方に載っている事を祈りつつ。あ、客とのQ&Aで映画(「ハゲタカ」)とTVとの違いは?というのがあったんだった。「テレビはいつチャンネルを変えられるのかわからないけど、映画は最後まで見てもらえるって前提で作っている。映画って独特のメディア。映画を見ると言うのは「体験」になる。TVは「日常」。映画は色んなしかけが伝わりやすい。TVは視聴者がどんなコンディションで見ているかわからないので全ての人の事を考えて行かなくてはならない」とのこと。
私的に一大イベントだったは、生まれて初めてサインをもらったことだ。私は作家であれ役者であれ監督であれ作品が全てと思っているので、サインをもらう事には何の意味もないと思っていたのである。しかしこれほど近くで大友Dを見る事ができるチャンスなんかもう二度とないかもしれないので(ま、同行の廃人某嬢とnanakoさんにけしかけられたというのもあるが)、すっごーーーーーく思い切って「サイン、下さい」と言っちゃったよ……。周りにはまだまだ人が沢山いて、こんなおのぼりさんなリクエストをする私に、皆さんの視線が本当に痛かったっす(泣)。でもサインをもらってわかったことは、サインってもらったものが重要なんじゃないんだね、もらうこと自体に意味があるんだねえ。いやはや。
そしてこのあとnanakoさんがハゲタカ廃人的重要事項を大友さんに突撃して聞いていたのだが……それは多分nanakoさんがそのうち書く事であろう。「いやあ面白かった」「よかったよかった」といいながら会場をあとにして、その後入った喫茶店でまたもやハゲタカトークに花が咲くわしら。思えば去年の今頃、東京国際映画祭会場で初めて会ったというのに、あの「笑う警官」を見たあとに3時間以上「ハゲタカ」について喋り倒したのもこのメンバーだったよなあとしみじみしたことである(2009年10月24日「東京国際映画祭の「笑う警官」を見に行ってきました。」)。
【追記】(2010年12月14日):当日のMC担当の石川幸宏氏のコラムでこの日のトークショーの報告が載っていました。大友さん、ラブリー♡(ちなみにこの記事の一番上の写真にわしらの後ろ姿がバッチリ映っとる……)。

Vol.08 大河ドラマの常識を塗り替える「龍馬伝」。本当の功績とは?[石川幸宏のコラムーチョ]
なお、nanakoさんの大河連載(笑)も無事終了。ほぼフルバージョンを堪能されたい方はこちらをどうぞ。
その1「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
その2「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
その3「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
ラスト!その4「龍馬伝」フィクション×ノンフィクション@銀座アップルストア メモ
2010年11月03日 (水)

風邪の季節となってきました。家にいても会社にいてもあちこち病人だらけ。さて、いまだにtwitterにはこれっぽちになじめん(馴染もうともおもわん)私ですが、なんだか色々見逃せない情報がtwitterでだけで流れているというのを聞くと(話でも聞くし、検索してもtwitterでだけ引っかかる事がある)、現代テクノロジーについてけないのをしみじみと感じますわー。ところで。
つぶやきで風邪の地域動向が分かる? 風邪情報サイト「カゼミル」展開中
twitter上の風邪のつぶやきを分析して都道府県別に表示する風邪情報サイトだそうですよ。島根、岐阜、福島ケンミンがのどの痛みをつぶやいていますが、青森ケンミンは鼻水、鼻づまりを、そして熊本ケンミンは咳と痰についてつぶやいている模様(11月3日現在)。こういうつぶやきデータって他にも色々利用できそうですね。ま、多分私はついていけないと思うけど(泣)。
2010年11月02日 (火)

えっとー……「雨の逃亡者」って演歌みたいなサブタイトルだなーとかうすらぼんやり思っていたんですけど、……結局お元(蒼井優)って、本当に必要なキャラだったんですかね??
[あらすじ]
「長崎で白袴(ばかま)の武士が英国人水夫を殺した事件で、海援隊に嫌疑がかかる。公使パークスは「犯人を引き渡さなければ土佐を攻撃する」と、弥太郎(香川照之)を脅す。惣之丞(要潤)が奉行に連行され、隊士たちは真犯人を捜す。一方、お元(蒼井優)は、奉行に荷物を調べられ、ロザリオが見つかってしまい追われる。龍馬(福山雅治)と弥太郎は、見つけ出した真犯人をパークスに伝え「お元を英国に密航させてくれ」と頼む」(NHK番組表より)
今回は元々のサブタイトルだった「英国水夫殺人事件」がメインかと思ったんですが、予告どおり殺人事件とお元の逃亡劇の2本柱でした……(もちろん弥太郎(香川照之)の激白とかもあったけどさー)。
まずお元の逃亡劇から。蒼井優は「お元」というキャラクタをきっちり演じていたと思いますけど、でもお元ってこの「龍馬伝」に本当に必要なキャラだったんでしょうか。龍馬の周りにはこーんな色とりどりな女性たちがいましたよ~とか、龍馬(福山雅治)が生きた時代にはこんなこともあったみたい~程度の役割しか果たしてなかったみたいに見えました。時間がないのに本当に色々もったいないことです。
特に今回の龍馬さんと来たら以前の以蔵(佐藤健)探しの時と同じように大声で探しまくりですけんど、お元が指名手配なだけでなく自分も指名手配がかかって、なおかつ前回近藤勇(原田泰造)が「おまえを殺すことが俺の仕事だ」と言っていたように常に各方面から命を狙われているっつーのに危機感なさ過ぎ(だから暗殺されちゃうんですよ、という前振りか?)。
で、今回はもしかしてお元の死で幕引きか?とか一瞬思いました。でもお元はキリシタンだから自殺はできないので、つかまって以蔵みたいに拷問の上惨殺とか? 何せ長崎では龍馬が暗殺された年に浦上四番崩れという大規模なキリシタン弾圧事件がありましたからね、そこら辺の描写を少しでもするのか?とか思ったもんで。で、そのお元の死がまた龍馬の突っ走りに輪をかけるって展開か? と先読みしすぎたせいか、あのラストにはなんだか気が抜けましたわ。んーーー、もしかしてお元も最終回で再登場するんでしょうか、「龍馬さん、あなたが言っていたみんなが笑って暮らせる国に、日本はなったんでしょうか」みたいにつぶやいたりしてさ。
なんか、蒼井優の使い方が結局もったいなかったな、こんな中途半端なキャラで。まあ鈴木CPと福田さん的には、幼なじみ=加尾(広末涼子)、道場の先輩であこがれの人=佐那(貫地谷しほり)、本妻=お龍(真木よう子)、愛人ポジション=お元(蒼井優)ってな感じで色とりどり揃えました~なんだろうけど。でも夜8時の天下の大河ドラマに主人公の愛人ポジションの女が出てきたら各方面からの反感を買っちゃうから、はっきり愛人扱いにはせず、なおかつ視聴者の皆さんが反感を持たないように「とても可愛そうな身の上」をみっちり盛り込んでみました~なのかしらー(棒読み)。
他の女性たちとの差別化をはかるんだったら、お元をもっと主体的なキャリア女性にするっていうのもありだったんじゃなかろうか。お元は長崎の社交界みたいな世界でトップセールスコンパニオンなわけだから、知性と教養が豊かでなおかつ社会情勢に非常に通じている存在だよね。だから自分で世の中の状況を判断し、そして龍馬の考えに共感し協力する存在だってアリだったんじゃね?(実際いろは丸事件のときは協力しているし)。少なくとも龍馬周辺の女性で自分で情勢を判断し彼の考えに共感して協力する女性というポジションは大浦慶(余貴美子)以外にはいないし(それにお慶は別に共感している訳じゃないし)、蒼井優は他の龍馬周辺の女性達とは違った華やかさや可憐さがあるもんね。色々もったいないこってす。
そして英国水夫殺人事件編。この間の法廷劇編(「いろは丸事件」)みたいに、サスペンスミステリータッチで犯人を突き止めるところを描いてくれたら面白かったのに、すっげえあっさり。まあ長崎奉行(石橋凌)は誰が犯人だろうが第一目的は龍馬の捕獲にあったわけだから、そんな犯人追跡劇なんかを描いてもしょうがないのかもしれんけどさ。
今週の象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)。うーむ、先週「なーんな龍馬の受け売りなだけのような気もするし、あるいは巧に龍馬を利用しているようにも見えるし」とか書いてすまんかった。少なくとも今週は結構本気でこの国を変えて行こうと思っている節なのが感じられましたわ。
今週の弥太郎。そうだよ、色々とやっぱり龍馬が悪いのよ。弥太郎が貧乏くじをひくのはぜーーーんぶ、龍馬のせい!
そんで来週は「龍馬の休日」、土佐に帰った龍馬の最後のやすらぎの一瞬っつーことなんでしょうけど、まあ前に龍馬が土佐に帰ったときのトラウマが大きいのでね(7月6日「龍馬伝 第27回「龍馬の大芝居」」)、ゴール間近で脱藩しないよう気をつけます(色々間違っちゅう)。
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