土曜ドラマ「ハゲタカ」
拝啓、NHK様。

寒気きびしき折柄 あわただしい師走となり、スペシャル大河「坂の上の雲」の放映や「紅白歌合戦」の準備、来年の大河ドラマ「江」を控えて、何かとご多用のことと存じます。

御社の放映作品はニュース番組からドキュメンタリー、ドラマ作品、天気予報に至るまで、子どもの頃から家族揃って楽しませていただきました。特にドキュメンタリーの「NHK特集」「NHKスペシャル」は大人になってから何度も録画して見たものですが、何よりも楽しみだったのはドラマで、今更言うまでもない傑作、名作の数々をリアルタイムで楽しませていただきました。中でも土曜ドラマは1970年代の向田邦子作品や城山三郎作品、松本清張作品から今年放映の「チェイス」や「チャンス」に至るまで飛び飛びながらも随分と視聴させていただきましたが、私が数ある土曜ドラマの中でも一番好きなのは2007年放映の「ハゲタカ」でした。しかし。

過日、mixiドラマ「ハゲタカ」コミュにて報告があり、貴社のドラマ「ハゲタカ」サイトが今月末一杯で閉鎖と知り、突然のことに驚いております。経済的に厳しい昨今の情勢から、ドラマ「ハゲタカ」サイトの維持もままならない事情がおありのこととは存じますが、またこのような言い方をしては失礼だと言うのも重々承知致しておりますが、寝耳に水、とはこのことかと呆然とした次第でございます。多くのドラマ「ハゲタカ」ファンにとってもおそらく衝撃の出来事であり、他の皆さんも私同様に出来れば存続していただきたいと強く願っているはずです。

土曜ドラマ「ハゲタカ」は金融用語が飛び交う一見分かりづらいようにも思えるドラマですが、本質は重厚な人間ドラマです。でも日常では全く聞く事のない単語が度々出てくる事で(字幕でも丁寧に表示はされていますが)敷居が高いと思う方もいたかもしれません。またドラマ全6話内で10年以上の時間が流れているためにもしかすると人間関係他で把握しづらいと感じた方もいたかもしれません。あるいは重厚で実力者ぞろいの配役ではあるものの、演じられている役者の皆さんがあまりにもその役になりきっているために、「この人、一体誰?」と疑問に思った方もいたかもしれません。土曜ドラマ「ハゲタカ」ホームページは、そんな視聴者の方々の理解に大きな助けとなったはずです。

しかし、土曜ドラマ「ハゲタカ」サイトは何故閉鎖されねければならないのでしょうか? 他の土曜ドラマサイトは「ハゲタカ」より前に放映された「スロースタート」(2007年1月)も「ちゅらさん4」(2007年1月)も「魂萌え!」(2006年10月)も「マチベン」(2006年4月)も「氷壁」(2006年1月)も全てドラマアーカイブで残っています。同じようにドラマアーカイブで残せばいいだけではないでしょうか? それとももしかして今までのNHK直下に置かれていたサイトは閉鎖し(現在のドラマ「ハゲタカ」のURLは「http://www.nhk.or.jp/hagetaka/」)、アーカイブ(他の過去放映ドラマのURLは「http://www.nhk.or.jp/drama/archives/ドラマ名」)に置いてリニューアルされる予定でしょうか?(だとしたらそれは非常に嬉しいニュースですのでできるだけ早くアナウンスしていただきたいと思います)。

さて、ドラマ「ハゲタカ」ホームページ閉鎖のニュースを聞いてびっくりして、改めて貴社の土曜ドラマのホームページを色々見てみたのですが、「ハゲタカ」は他のドラマとはかなり違う作りになっているのですね。URLも「ハゲタカ」だけNHK直下にあるという異色の扱いですが、それだけでなく他のドラマはフォーマット的に統一感があるのに、「ハゲタカ」はその統一フォーマットでは作られてなく、またhtmlソースも見てみましたが、全体の構成からタグからAjaxから他諸々の要素を見ても他の土曜ドラマのページを作った担当者の方とは別の方が作られたもののように思えます。ざっと見た限りでは古い作りの構成なのにメンテナンスは面倒くさそうな作りにも思えます(申し訳ありません、ウェブページ作成初心者の戯言です)。当初は肖像権とか維持費の問題かとも思えましたが、今までの土曜ドラマのページが今現在もある事を思えばそれは問題ではないように思います。となると、土曜ドラマ「ハゲタカ」ホームページを製作した担当者の方と御社の契約上の問題でしょうか?

土曜ドラマ「ハゲタカ」は、国内だけでなく世界的な映像関連の賞を受賞し、オンデマンド放送でも目玉商品でもある御社の優れた財産だと思います。テレビ放映される度に新たなファンを生み出し、そして今後も機会あるごとにファンを増やす可能性のある作品です。その今までのファン/これからの新たなファンの足がかりになる場所が、ドラマ「ハゲタカ」のホームページです。ここからまた新たな御社のドラマを見ようと思う視聴者が飛び立つ場所でもあります。そして御社の他のドラマに魅せられた視聴者が、他にどんなドラマがあるのだろうと思って探した時に、必ず納得するであろう作品です。

NHK様、どうかドラマ「ハゲタカ」ホームページは閉鎖しないで下さい。NHK様、他の土曜ドラマの仲間に入れて、どうか今まで同様にドラマ「ハゲタカ」の世界を私たちに見せて下さい。ドラマ「ハゲタカ」は過去の作品であると片付けずに、何とぞどうかよろしくお願い致します。

何かとお忙しい年末ですが、スタッフ皆様が健やかなる新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。そしてこれからも御社のドラマ作品は楽しみにさせていただきます。
敬具


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一度NHKドラマ携帯サイトのメールフォームを貼付けてみたけど、上手く飛べなかったので、携帯電話で上記の順番で行ってくだされ。



テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
年末年始のTV番組っつーても、もう30日、「龍馬伝 総集編」もM1グランプリも「ゲゲゲの女房 総集編」もあらかた終っとるがなー。そして年末年始の番組を見るためにはDVD録画機のHDD容量が致命的な状況にあり、ドラマ「ハゲタカ」(合計6時間)を削除しないことにはどうにもこうにも(泣)。今まで散々「DVDとブルーレイ持っているのに、なんでHDDにも保存してあるの? 意味わかんないっ!」と非難轟々でも死守して来たドラマ「ハゲタカ」、危うし!

12月29日(水)07:20 NHK 「ゲゲゲの女房 総集編 第1部」
12月29日(水)21:00 NHK 「龍馬伝 総集編 第1部、第2部」
12月29日(水)21:00 BSフジ 「未来へ挑む! 宇宙を極める者たち」
12月30日(木)07:20 NHK 「ゲゲゲの女房 総集編 第2部」
12月30日(木)21:00 NHK 「龍馬伝 総集編 第3部、第4部」
12月31日(金)07:20 NHK 「ゲゲゲの女房 総集編 第3部」 
12月31日(金)18:30 日テレ 「絶対笑ってはいけないスパイ24時!
12月31日(金)19:00 テレ朝 「教えて池上さん、学べるニュース。お大晦日年越し大スペシャル」
12月31日(金)23:00 BS朝日 「ベストヒットUSA年越しスペシャル」
12月31日(金)24:50 テレ東 「吉本年末スペシャル」
01月01日(金)03:25 NHKBS2 「太宰治短編集小説集「走れメロス」(田中泯+森山未來)」
01月01日(土)18:00 テレ朝 「芸能人格付けチェック!! 2011お正月スペシャル」
01月01日(土)22:00 BS日テレ 「徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説」
01月02日(日)18:00 NHKhi 「大河ドラマ50・見せます!大河のすべて!
01月02日(日)22:00 フジ 「チームバチスタSP2011~さらばジェネラル!天才救命医は愛する人を救えるか~」
01月03日(月)21:00 TBS 「赤い指 「新参者」加賀恭一郎再び!」
01月04日(火)22:00 NHK 「フェイク~京都美術事件絵巻~
01月04日(火)22:00 TBS 「有田とマツコと男と女」
01月06日(木)19:00 テレ朝 「空から見た地球 あなたの知らないこの星の奇跡」
01月09日(日)21:00 フジ 「任侠ヘルパースペシャル」
01月09日(日)20:00 NHK 「江~姫たちの戦国~」
テーマ:TV番組
ジャンル:テレビ・ラジオ
2010年は結構TVドラマを見ました、とか言っても妹んとこ(トリ猫家族)の1/30くらいなので見たうちにはいらないかもだが、私的にはあの大河ドラマ「龍馬伝」全48話完走もあってか、かなり見た感があるのである。

それで昨日コメント欄で「私的テレビドラマ大賞」というのをつらつら逃避がてら(笑)適当に書いていたらもっと書きたくなってしまったので、今年見たドラマで「よかった!」というのをちょっと並べてみました。なお、見てないドラマの方が圧倒的なので(折りたたみ先に2010年放映の連続ドラマのリストをつけました)、あくまでも私の勝手な感想でございます(当たり前だがなー)。

ちなみに2010年に全話見た連ドラは、「新参者」「龍馬伝」「君たちに明日はない」「チェイス」「鉄の骨」「チャンス」「GM~踊れドクター」「10年先も君に恋して」「熱海の捜査官」「医龍3」「モリのアサガオ」「Q10」「SPEC」、90%がた見たのが「ジョーカー」「ブラッディ・マンデイ」、70%がた見たのは、「ハンマーセッション!」「臨場」、1~3回見たのは「宿命 1969-2010 ~ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京~」「特上カバチ!!」「離婚同居」「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~」「怪物くん」「もやしもん」「宇宙犬作戦」「桂ちづる診察日録」「セカンド・バージン」「黄金の豚 会計検査庁会計検査庁 特別調査課」「ナサケの女~国税局査察官~」「FACE MAKER」「坂の上の雲 第2部」「獣医ドリトル」「パーフェクト・リポート」ってなところか。結構見てるじゃねえか。

新人男優賞……佐藤健
 デビューは2006年、メジャー化したのは「仮面ライダー電王」(2007年、テレビ朝日)と「ROOKIES」(2008年、TBS)だと思うけど、やっぱり今年の「龍馬伝」の岡田以蔵役(もちろん「Q10」の深井平太役も)は本当によかったです。岡田以蔵といえば「人斬り」(1969年・大映、監督・五社英雄)の勝新太郎、あるいは「勝海舟」(1974年・NHK大河ドラマ)の萩原健一や「竜馬におまかせ!」(1996年・日本テレビ)の反町隆史みたいにワイルドな大人の暗殺者像が一般的だったと思うので、最初のキャスト発表では「ええ??」と思ったもんでしたが、大友D曰く「今までにない、ピュアな以蔵」が佐藤健の演技と相俟って素晴らしかったです。最初の頃の劣等感だらけの幼い以蔵とか、一番最初の殺しの痛くなる程の張りつめた場面とか、何人もの人を殺したテロリストであるのにもかかわらず汚れた感じがしないとか、牢に入ってからのただひたすら半平太さんを信じて毒饅頭すら感謝して食べようとするところとか諸々が、佐藤健の岡田以蔵でなければこれほどに見応えのあるものにはならなかったと思います。

助演男優賞
 ……大森南朋(武市半平太、「龍馬伝」)→「龍馬伝 第28回」感想
 ……青木宗高(後藤象二郎、「龍馬伝」)→「龍馬伝 第46回」感想
 鷲津政彦の大森南朋だからひいき目に見ている……わけじゃあありませんです(ホント)。やっぱりね、あんなグダグダなキャラクタなのに、すごく持ってかれちゃった感がありました。特に最初の頃の白半平太とか、ラスト近くの(ラストっつーても「龍馬伝」のラストではなく「龍馬伝」第2部のラスト)奥貫薫との最後の朝餉のシーンとか、蛍とか、和助(小市慢太郎)への最後の挨拶シーンとか、本当によかったです(しみじみ)。この人はドラマのゲスト出演とか映画のワンポイント出演ではなく、役を思い切り掘り下げる事が可能な連ドラか映画のメインキャストが合ってますよね。
 青木崇高は前半あんなにひどいキャラでありながら後半の巻き返しがすごかった。なんだろ、超大昔「ガラスの仮面」の姫川亜弓が「カーミラの肖像」というお芝居の中で、主役と言う事になっていた乙部のりえ(卑怯な手段を使って北島マヤを芸能界から追放させた)に、圧倒的な実力の差を見せつける事で、主役を逆転させてしまったような……全然わかりにくい説明になっちゃったか(笑)。青木崇高のお芝居のおかげで、新しい政治の仕組みを作ろうとしていた龍馬(福山雅治)よりも、旧体制の中で古い仕組みを変えて行こうと努力した(この「龍馬伝」的には切り捨てられる)人たちの方に共感してしまったというかね。やっぱり青木さんはよかったです。正月休みにはオンデマンドで「ちりとてちん」を見よーかなー。

主演男優賞……ARATA(「チェイス」「モリのアサガオ」)
 最初ここに入れていた加瀬亮は男性キャラクタ部門に移動して、ARATAを追加。
 ARATAって「チェイス」で始めた見た俳優さんでしたが、あんだけトンデモなドラマでトンデモなキャラクタなのに目が離せませんでした。ただのキザでカッコつつけているだけの人物じゃなくて、あんだけ生きている感じが乏しいキャラクタなのに不思議な存在感があったんですよね。だから「モリのアサガオ」もARATAだから見続けることができたし。ちょっと来年もARATAには期待したいです。

主演女優賞……前田敦子(Q10、「Q10」)
 主演? 助演?? 

男性キャラクター賞
 ……伊達一義(堺雅人、「ジョーカー」)→「ジョーカー 最終回」感想
 ……村雲修次(ARATA、「チェイス」)
 ……高杉晋作(伊勢谷友介、「龍馬伝」)
 ……白鳥圭輔(仲村トオル、「ジェネラル・ルージュの凱旋」)
 ……瀬文焚流(加瀬亮、「SPEC」)
 「新参者」の加賀恭一郎(阿部寛)を入れるか「医龍3」の黒木慶次郎(遠藤憲一)か野口(岸部一徳)を入れるか迷ってどちらも入れませんでした。白鳥圭輔はこのキャラを見るためだけに「ジェネラル・ルージュの凱旋」を見てもいいかもと思いましたが、ドラマの方にに緊張感と説得力がなくてリタイアしてしまいました。高杉さんは……いやもう、何も言えん(笑)。さらに最初主演男優賞に入れていた加瀬亮ですが、やっぱり男性キャラクタ部門に移動。やっぱりねー、他のドラマでは別にどうとも思わないけどこの「SPEC」ではあの強烈なキャラに目が釘付けでしたからね。そして村雲さん、「チェイス」はこのヒトで持っていました。んで、「ジョーカー」の伊達警部ですよ。まあ「伊達さん(堺雅人)なら撃たれたい」とか「伊達さん(堺雅人)の拳銃になりたい」というトンデモ感想(「ジョーカー 最終回」感想)が出るくらい、キャラが立っていましたよね。

女性キャラクター賞
 ……Q10(前田敦子、「Q10」)→「Q10最終回」感想
 ……当麻紗綾(戸田恵梨香、「SPEC」)

2010年トンデモドラマ大賞……「チェイス」
 「チェイス」には……やられたなあ。せっかくこんだけのキャストやスタッフを使ってあんなドラマを!とか、もうこの「チェイス」では思わなかったよ……。もう、いいよ、「チェイス」は。その点「チャンス」はすっごく中途半端に見えました。

2010年超脱力ドラマ大賞……「うぬぼれ刑事」
 うーむ……。「マイ★ボス マイ★ヒーロー」(2006年、日テレ)みたいなつきぬけたおバカっぷりを期待してたんだけど、どちらかというと「華麗なるスパイ」(2009年、日テレ)に近かったと言うか……(遠い目)。

2020年ドラマインパクト台詞大賞
 ……「わしは、天才じゃき!」吉田東洋(田中泯、「龍馬伝」)
 ……「つらいことや、悲しいことだって、あたしの大事な財産だよ」当麻紗綾(戸田恵梨香、「SPEC」)

2010年ブレイク俳優賞
 ……向井理(「新参者」「ホタルノヒカリ2」「ゲゲゲの女房」)
 ……田中哲司(色々)
 結局「ゲゲゲの女房」は見なかったんですけど、ブレイク率はこの人がダントツなのでわ。うちの母親ですらTVCMに出ている向井理を見て「そうそう、ゲゲゲを見なくちゃ」とチャンネル変えていたもんね。まあ、映画部門でのブレイク男優なら高良健吾かもしれんけど。
 田中哲司は気がついたら色々出てましたけど(あれ? ちょっと失礼な言い方だったかしら。ごめんなさい)、今年は特に「あ、タナテツ((C)美冬さん)」と思う事が多かったですね(ま、「あ、エンケン」と思う回数の方が多かったけど(笑))。「龍馬伝」の眉なし(徳川慶喜)、「SPEC」の冷泉俊明、「熱海の捜査官」の鑑識、単発ドラマだけど「湯けむりスナイパー お正月SP」の野球選手、「ブラッディ・マンデイ Season2」の主人公のとーちゃん役とか。

やっぱり色々すごかったドラマ大賞……「龍馬伝」
 なんだ、このタイトルは(笑)。今、「龍馬デザイン。」(11月28日「「龍馬デザイン。」柘植伊佐夫」)をやっと100ページ目まで読み進んだのだが、製作スタッフの皆さんの話が面白い、というか今まで当然の事のように流れていた作業を徹底的に変えようとするその工程が描かれていて実に興味深い。生大友さんの話を2回程聞いてはいましたが、それでもやっぱり色々「へぇーーーー」と思うですよ。しかし製作過程においてこれほど大きな変革をしても結局受け継がれないっつーことでしょうか(視聴率がアレだったから?)。

すごく気になるTV局広報担当賞……NHK広報局twitter
 さかなクン事件まとめ……「【完全版】 @NHK_PRさん の さかなクンさん事件 超謝罪」。NHK広報局の中の人に萌え(笑)。

次の作品もこの人の演出なら見てみたいドラマ!……梶原登城(「龍馬伝」)
 大友さん(大友啓史)と堀切園健太郎さんはデフォルトで見ますから。

全く見てないけど期待したいドラマ!……「Mother」
 色々評判がいいので正月休みにでも見てみようかなー。

というわけで同人誌の原稿の下描きが全部出来たら、息抜きに(はい?)次は恒例「2011年1月からのTVドラマ」を書きます(←せめてペン入れ終わってからにしろ)。

↓以下、2010年連ドラリスト。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
Q10
写真は「全国ロケ地ガイド地」よりお借りしました。場所は東京都足立区新田三丁目ですが、もちろん行きません(笑)。以下は12月12日に書いたものです。
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さて「Q10」最終回(12月11日放映)。じっくり書いているヒマはないものの、去年忙しさにかまけて書かなかった「外事警察」最終回の感想をやっぱり書いておけばよかったと今でも思うので(何せ色んな事を次から次と忘れてしまうので、自分のブログを見てこんな事があったのかとか思い出す訳ですよ(泣))、「Q10」も記憶のメモ代わりに残しておきます。今回10月期ドラマで毎回見ていた(見ている)のは「龍馬伝」「Q10」「モリのアサガオ」「医龍3」「SPEC」の5本。このうち「龍馬伝」は先月終り、「Q10」も昨日で終わり、「医龍3」と「SPEC」も今週で終わり、そして「モリのアサガオ」も後2回で終わり。寂しくなるわ~。それはともかく。

まずQ10(前田敦子)のあのロボット演技について、最初、北島マヤじゃないんだから仕方がないよなあとか思っていたのですが、見れば見る程あのロボット演技がどんどん、実に魅力的に見えてくるんですよ。目を滅多につぶらなくてすごいとか体の動きがロボット的とかではなく、あのロボットQ10のキャラクタが実に魅力的。落語を聞いてそこから会話の勉強をしていた場面からもうすっかりハマってしまったかも。だから今回の最終回でQ10と瓜二つの普通の高校生の前田敦子が出て来ても、なんか特にどうとも思わなかったですね。まあ、あの普通の人間の女子高生キャラの描写自体がほとんどないから当たり前なんだけど、でもQ10の方がずっと魅力的だった。平太がロボットなのにQ10を好きになるのもわかるのである。

平太(佐藤健)がリセットボタンを押す事で、もうこの世から完全に消えてしまった「キャラクタ」だけど、平太の記憶が薄れてあれは自分の妄想だったのだと思うようになっても、平太の妻になる女性(前田敦子)がQ10の存在を信じる事で存在し続けて、やがてそれは本当になってしまった。玉子が先か鶏が先かというのはSFの基本的なパラドックスではあるけど、そんなこと、どうでもいいよな、この物語では。でも月子(福田麻由子)と平太の会話場面は、わたしゃ100万年前のNHKドラマ「タイム・トラベラー」を思い出しちゃってたよ。

そして深井平太役の佐藤健。「龍馬伝」の岡田以蔵役が本当に素晴らしくて、今更不安に思うようなことは何もなかったけど(それ以前に佐藤健のファンでもなんでもないんだから「不安」に思うこと自体ないが(笑))、このも「Q10」という物語の中でも、普通の高校生から一歩引いた所で色々と見つめている男の子をきちんと演じていてよかったです。なんだかとても透明感があるキャラだったなあ。

また他の登場人物もよかった。今回は本物の親子共演だった、藤丘親子(柄本明、柄本時生)、同じロボットでもQ10と随分とスペックが違うのか?と思わせられた富士野月子(福田麻由子。Q10が自分の管理者はなんたらですって番号を言っていたので、月子=その番号の管理ロボットかと思ったんだけど、人間じゃあないよね? 時間旅行は人間にはあまりにも負担が大き過ぎるって言っていたし)、常に「死」を意識し続けて生きなくてはならない平太の病気仲間・久保(池松壮亮)、ロック少女(と型にはめて言っちゃいかんが)・山本民子(蓮佛美沙子。映画「君に届け」では吉田役をやっているとはとても想像できないクールな感じがナイス)、そして校長の岸本(小野武彦)、クラス担任の小川(田中裕二)とその母(白石加代子。白石加代子を連ドラで見られるのも嬉しい)、そしてナビゲータ役の柳教授(薬師丸ひろ子)などなど。

しかしまあなんと言ってもお久しぶりの木皿泉の脚本ですよね。「野ブタ。をプロデュース」(2005年)、「セクシーボイスアンドロボ」(2007年)以来か。あ、そういえば途中演出が狩山俊輔さんじゃない時があって、「龍馬伝」じゃないのに(笑)、「この「Q10」は違う!」と思ったらやっぱり狩山さんじゃなかったので、当たり前だけど演出さんの力もすごく大きかったのだとは思いますが(←エラソー)、何よりも脚本ですよ。なんだろ、すごくバタくさいというか、メッセージがダイレクト過ぎて気恥ずかしくなるくらいなんだけどでもそのまっすぐさもまたいいというか。出て来る台詞も場面も状況も明らかに昭和的な匂いがするのにやっぱりちゃんと今の世界を見せてくれている。時にしっくり来ない場面もないわけではなかったけど(第1回の校庭で叫ぶ場面とか、最終的に世界平和とか地球平和とか出て来てもこなれてない感じもしたけど)、いつもとても美しい世界を描写してくれて、見終わった後の「読後感」がとてもよくて、「明日がきっとある」「信じても大丈夫」ってことがどかんと伝わって来て、やっぱりこの人の脚本って好きだなと思う。

それから映像がとてもきれいだった。もしかするとあざといと言われる類いのものかもしれないけど、でも青い空の不自然かもしれないくらいの青さや、ボロボロになった「世界」という文字が描かれた紙、魚眼レンズのQ10の視界(Q10のスペックからいったらそんな訳ないんだけど、これは普通の人間の見る世界とQ10に見える世界が違うと言う象徴的表現なだけだよね)とか。私たちが生きている世界は美しいのだと、信じるに足る、愛するに足る世界なのだということをビジュアルでしっかり見せてくれたのもよかった。

そしてなによりも見終わった後の幸せな気分がよかったです(←酒飲みながら見てた訳じゃないっすよ(笑))。平太でなくとも、またQ10に会いたい、と思ってしまうドラマでした。あー、寂しくなるわ~。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
「モリのアサガオ」最終回(12月20日放映)。死刑囚の死刑執行シーンまで克明に描写されるこのドラマを最終回まで全部見るとは、最初は思ってなかったよ。でも毎回見た後に次も見ようという気になったのは主人公・及川(伊藤淳史)のかつての憧れの人であった死刑囚・渡瀬満を演じたのがARATAであったからである。原作を読んでないからよくわからないのだが、このドラマの展開自体はそんなにうまくはないなあと思うし(←エラソー)、及川役の伊藤淳史もワンパターンな演技が多く、また(多分)脚本での及川のキャラクタ描写が浅くて非常に残念な感じだったのだが、脇の死刑囚の皆さん(温水洋一、柄本明、平田満、六平直政他)や刑務官達(塩見三省、ベンガル他)と、特にARATAがよかったんですよ。

今年はNHK土曜ドラマ「チェイス」のあのARATAの逝っちゃってるキャラに目が釘付けだったが(笑)、今回のこのドラマでもARATAから目が離せなかった。田尻勝男(斎藤歩)に両親を殺され腕に怪我を負わされ未来も奪われた渡瀬満(ARATA)は、出所して来た田尻を斬り殺して死刑判決を受け及川が所属する拘置所にやってくる。この渡瀬の絶望と諦めが、その独特な空気と存在感が、そして最後に全てを受け入れた表情がよかったです。

ただ残念ながら脚本がなんかこう、行き当たりばったりな感じがあり、このドラマの肝は死刑執行人でもある刑務官の及川と死刑が来る日をただ待つのみである死刑囚の渡瀬との深い結びつきにあるというのに、最終回の前々回あたりまで他の囚人のエピソードの方に重点を置きすぎていたためか描写が不十分であり、最終回でバタバタバタと急いで二人の関係を描写していったような感じもあった。最後の方なんか「そして3年が過ぎた」って一言で流しちゃってて、いくらなんでもはしょりすぎ。さらに及川のキャラも、恋人との関係や、親だと信じていた人が実は他人で、実の親が死刑囚だったというショッキングな背景も、今ひとつ(今三つか)主人公の上を通り過ぎていっただけのように見えた。苦悩しているお芝居はしていてもそれがあまり伝わってこない。また、恋人である沢崎麻美(香椎由宇)や、及川に思いを寄せる同僚の望月加奈(木南晴夏)にしても多分原作にある設定だからドラマでも登場しているのか、それともあまりにもむさ苦しくて殺伐としているから一服の清涼剤としての配役なのか知らないが、中途半端な描写をするならいっそ削って、その分もっとしっかり渡瀬と及川を描写してほしかった。

しかし、死刑をこんなに真っ正面から克明に描写し、死刑とはなんなのかを考えさせるドラマって、(それが成功しているかどうかは置いておいて)やっぱりすごいわ~と思いましたです。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
岡本太郎 TAROの塔(岡本太郎)
ちょっと色々とくじけそうな今日このごろ(とほほ)。さて来年の2月26日から全4回で、あの「ハゲタカ」「外事警察」の訓覇Pのプロデュースのドラマ「TAROの塔」が放映されます。

 ・芸術家・岡本太郎の生涯を松尾スズキ主演で初ドラマ化(ORICON STYLE)
 ・岡本太郎の生涯を松尾スズキさんで初ドラマ化!(NHKドラマトピックス)
 ・『TAROの塔』寺島しのぶさんが岡本かの子に(NHKドラマトピックス)

訓覇Pの作品というだけでも鉄板ですが、脚本が「クライマーズ・ハイ」「風林火山」の大森寿美男さんですよ。ああー、今更言ってもしかたねーけど「龍馬伝」は大森さんの脚本で見たかったなあ(遠い目)。そしてキャストが、主演のタローに松尾スズキ、妻の敏子に常磐貴子なのは置いておいて(←置いておくな)、他のキャストがまたいいですよ。

タローの母・岡本かの子……寺島しのぶ
タローの父・岡本一平……田辺誠一
タローの青年時代……濱田岳
堀口茂治(かの子の恋人)……成宮寛貴
東郷青児(画家)……中尾彬(飯島さん、キターーーーッ!)
丹下健三(建築家)……小日向文世
坂崎康造(経団連会長)……西田敏行

しかし主役に松尾スズキっつーのもさすがNHK土曜ドラマ。ま、「イン・ザ・プール」(2005年)の伊良部一郎役も主役だけど、あれはトンデモ精神科医だしな。あ、岡本太郎も色々超越していた人だからいいのか。

岡本太郎には何の興味もないですが、ドラマは楽しみです。来年1月からのNHK火曜ドラマ「フェイク 京都美術事件絵巻」も面白そうだし。さ、またまっちろな原稿に向かわなくてわ(泣)。もう、どうしようかなー(遠い目)。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
六義園の紅葉 六義園の紅葉
先週の木曜日は午後から小学校での個人面談があったために会社を休んだのだが、朝、とっっっっても天気がよかったのでー、ついお出かけをしてしまった……。ああああ、この日は朝から同人誌の原稿を描くはずだったのに!

さて2、3日前にテレビで紅葉を見るなら六義園というミニ特集をやっていたので、混んでいるかな?と思いつつ平日の朝9時から行って来たのだが……お年寄りがすっげー多かったよ。ま、自分も年寄りなのだがそれは置いておいて(だって私よりは10~20歳以上は上の皆さんだしー)、カップルなお年寄り、何かの趣味のグループらしき集団、にぎやかなおばさん達、ごっつい本格的なカメラ持参で各所に陣取るジジ達、そして旅行会社の旗を持ったオジさんのあとにぞろぞろと続くツーリストな皆さん達。ここは平均年齢たけーなーと思ったのだが、そういや私も昔は花見はしても紅葉なんてこれっぽちも興味がなかったのに、年を取ったら紅葉の美しさにもしみじみするようになってきましたよ。はっ、もしかしてこれって自分が枯葉的ポジションに近くなったからなのか!?(笑)

六義園の紅葉 六義園でちょっと休憩
そんな訳でちょっと休憩。観光客が多いからかおでんだの甘酒だの焼きそばだのの店が出てたのでじゃいただきましょと注文したら「すみません、10時からになります」と言われてしまっただよ。しかたないので池のそばの茶屋で抹茶をいただく。ここんとこ毎日残業三昧で10時11時帰りだったため、こんなにボケっとした時間を過ごすのは久しぶりだ。一瞬明日の仕事の山が目に浮かぶがもちろん気のせい気のせい。

六義園のスタンプラリー
園を出ようとしたら、現在都立公園スタンプラリーを開催中とのお知らせが。11カ所の都立公園のうち5カ所のスタンプを集めたら、非売品の特製カレンダーをもらえるらしい。ちらっと中を見てみたら都立公園のイベントとか季節行事の日程も載っててちょっとよさげ、こうなりゃ今日一日都立公園を回っちゃおうか!? とか一瞬思ったけど、そういえば午後から小学校に行かなきゃならないんだった。ちぇっ(←本日会社を休んだのはこのためであるのをすったかり忘れとる)。

新宿御苑の紅葉 新宿御苑の紅葉
それでさっさと帰宅して同人誌の原稿をとか思ったのに、ちょっとだけと新宿御苑にも行ってみる。今年は年間パスポートを作ってたびたび花を見に行ったが、もう完全に元はとったな(年間パスポートは2,000円、1回の入場料は200円)。

新宿御苑の薔薇 新宿御苑の薔薇
もう薔薇は終っているだろうと思ったのに、12月になったというのにまだ随分と多くの薔薇が咲いていた。左は「グラニー」、右は「エーデルワイス」。

新宿御苑の薔薇 新宿御苑の薔薇
左は英国産なのに「シャリファ・アスマ」と言うやけにエキゾチックな名前なのでなんだ?と思って調べてみたら、製作者のデビッド・オースチンがオマーンのプリンセスにちなんで名前をつけたようだ。まるで芍薬のような豪華な花っぷり。そして前回(10月27日「新宿御苑の十月桜と薔薇」)、前々回(5月23日「神代植物公園の薔薇」)と見ていたときは全然気がつかなかったのだが、秋冬に咲く薔薇はひっそり目に咲くせいか棘が目に入る。薔薇といえば当然棘だがどれもこれも実に痛そう~。こんなんでむち打たれたらそら泣いちゃうわ。

新宿御苑の銀杏 新宿御苑のサザンカ
そういえば新宿御苑は六義園と違って家族連れの客の方が多かったような。六義園はどちらかといえば箱庭的だが新宿御苑は広々としたスペースがあって子どもが存分に遊べるからか? などとボケッとしながらも時間がないので小走りで紅葉を見ていたのだが、傍から見たらかなり怪しかったかも。

ああ、そして今日も原稿はまっちろ(泣)。そんな訳で、しばらくブログの方は更新が滞るはず……(←あくまでも予定)。ま、12月15日くらいに平然とブログ記事を書いていたらきっと今年の冬も新刊が出ないということだな(とほほ)。でもすでに17日に忘年会の予定を入れちゃっている時点でアウトか!?

去年の今頃は何やってたんだっけな? →コレを描いておりました(2009年12月22日「ハゲタカ廃人日記への道(12/22)」)。そして一昨年がコレで、その前がコレ。一貫性がねーなー(笑)。
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