このタイトルから言って、昨日のコミケ参加記か、あるいはこの2ヶ月の怒濤の会社生活かと思われるかもしれないが、実は月曜日に受けた人間ドックの話である。

12月26日(月)は年に一度の人間ドックの受診日、体重、肥満度、体脂肪率の右肩上がり三兄弟(泣)と別れを告げるべくこの日までには絶対痩せる!と宣言して夏頃に予約したはずだったのに……、まあ一体どうした事でしょう(←「劇的ビフォアアフター口調で)、右肩上がり三兄弟とは別れられなかったよ……。まー、仕事がとんでもなく忙しいために会社で夕方6時頃にパンとスープを食べて、夜中に帰宅したら家族が作ってくれた夕飯がおいてあるため、ありがたくいただくという生活を続けてりゃそりゃ痩せないどころか太るに決まっとる。ちなみに夕飯のメニューはでかい丼いっぱいのロコモコ丼とか、鍋一杯のラタトゥイユとかお好み焼きとかの非常にボリューミィなものばかり。ええ、もちろん感謝していただいております(泣)。

そして人間ドック受診日の2日前の土曜日に映画「ハゲタカ」ロケ地で廃人な皆様と忘年会をやったものの、人間ドックに備えてセーブしなけりゃならなかったのは本当に残念であった。しかも翌日はクリスマスス、そのまた翌日の事なんかすっかり忘れて夕飯の買い物をしながら「今日はクリスマスだし、久しぶりにスパークリングワインとかにしようかなあああ」と考えてて、ふと、「あれ、もしかして明日人間ドックなら酒飲めないじゃーーーーーん!」とがくりと来た日曜日であったことよ。

そんな訳で来年はクリスマスの翌日の人間ドックはやめにしようと思いつつ健診施設へGO。朝から検査のため飲まず食わずでいるので非常に空腹で非常に寒い。私は空腹の時は寒くて震えっぱなしで満腹の時は暑くて汗をかくという変温動物であるため(←本当だ)真冬の人間ドックは非常につらい。都会のど真ん中で寒くてひもじくて震えているってどういうことよ。ここは八甲田山か!?

さて、健診施設には年の暮れだと言うのにどうやら100人くらいの人間ドックの受診者がいたようだ。効率的に検査を行なうために受診者は7~10人くらいずつが一つのグループなって心電図検査だの超音波検査だのを受けるのだが、今回同じグループに「××まさひこさん」という方がいたのね。検査技師に「××まさひこさん」という名前が呼ばれる度につい顔を上げてしまう私(笑)。しかしそこにいるのはごく普通の50代くらいのオッサンなのだった(←当たり前)。がくり。

検査は眼底眼圧、採血、心電図、腹囲測定、血圧・脈拍、身長・体重、診察、腹部超音波、胸部X線と来て、本日のメインイベント、胃部X線検査、バリウム飲んで宇宙遊泳みたいに体をぐりんぐりんさせられるアレですよ。元同僚の練馬のS嬢はよく「空きっ腹に飲むからバリウムですらおいしく感じられて、ついおかわりっていいたくなる」と言っていたが、確かに今回はバリウムのおかげでおなかは一杯になりました。しかしこの2ヶ月の仕事っぷりからいつになく体が弱っているせいか、検査台の上でゴロゴロしたりぐりんぐりんされるともうフラフラ。しかしこの山場を乗り越えれば人間ドックは制した同然(←大げさ)、いつものように検査終了後に下剤を飲み、視力・聴力検査、肺活量、骨密度、乳房X線検査(マンモグラフィ)の合間にビッグウェーブが来るのを待つ。

……来ない。そうこうしているうちにランチタイム。
人間ドック
↑非常に健康的な人間ドック受診施設の昼食。私の場合食べたら「出る」ことがほとんどなので、ビッグウェーブは食後だろうと思いつつひたすら待つ。そして昼食後、次の検査まで1時間以上あったので更衣室でネットとメールをチェックしようと思ったら、なんとiPhoneの電池残量が11%と表示されてやがる。オーマイガーーー! 考えてみると検査前にiPhoneの連絡帳を開いていたのだがどう言う訳かフリーズしてしまいそのまま放置していたのが犯人のような気がする(他に原因は考えられないし。多分裏でずっとアプリのプロセスが回っていたのではなかろうか)。モニタのライトが消えていたら全面的にスリープ状態になっているもんだと思っていたのだがどうやら違っていたようだ。あわてて「iPhone アプリ 強制終了」で検索してみる。電池残量は8%、5%、3%とどんどん減っていく。ええええっと、アプリの強制終了は、ホームボタンを2度押しして、、、、あ、切れちゃった……。

「そんな時は、(たらららったらー♪)電池式充電器ー」(←ドラえもんの声で)。iPhone4sの電池の減り方は激しいと聞いていたのでいつも持ち歩いている電池式充電器で充電し、検索再開してiPhoneのアプリを強制終了。ふっ、ややこしいやつ。こんな女とはつきあいたくない(違)。

しかしそれにしても来るものが来ない。バリウムはさっさと体から排出させないと体の中で硬くなってとんでもないことになると聞いているし、自宅のトイレで用を足すと「御物」がなかなか流れなくて困るので帰宅するまでには外で完全に出し切りたいのだ。いやまあ、検査が終わるまでには出るはず。

午後の検査は総合判定と婦人科検査。総合判定では食道に何か塊があるため念のため、年明けに再検査で胃カメラを飲む事になってしまいましたよ。ま、塊はつるつるしているので多分脂肪のかたまりでしょうとの事だ。婦人科では毎度「4年前の手術で摘出したのは子宮と、どっちの卵巣ですか?」と聞かれるのだが、毎回「わかりません」と答える私だ。手術した時は聞いたんだけど、どうせ使わないからどっちの卵巣が残っているかなんていちいち覚えてられねえ。婦人科検査後に胃カメラの検査日の予約をして、本日の人間ドック終了。この時点でまだ全く便意がないので追加でまた下剤をもらって飲む。あとはビッグウェーブが来るのを待つだけだ。

そんな訳でバリウムを外で全部出し切るまで街をフラフラ歩いたり適当にお茶したりして時間をつぶしていたのだが……午後6時になっても7時になっても来ない! いやいや夕飯を食べたら出るものも出るだろう、自宅のトイレで白いブツを出すのは不本意だが仕方がない。しかし帰宅して晩ご飯を食べたのだがやっぱり来ないし、ありがちな腹痛すらまったくナッシング。うううむ、いやまあ明日になったらなんとかなるだろうとそのまま寝てしまったが、翌日の朝になってももちろん便意が全くない。もしかしてそろそろ危ない?

そのまま会社に行き皆に出るもんが出ないと言ったら、Y岡さんが「うちのダンナと同じ部の人がやっぱりバリウムが全部出てなくて少し腸内に残っていたらしいんですよ。何かの検査の時に固まったバリウムが鋭い刃物みたいな形で映っていたって言ってましたよ」と言うし、K池さんは「体の中でバリウムが固まったら手術して出さなきゃならないかもよ」「いざとなったら浣腸じゃない?」などと脅すので慌てて健診施設に電話してみる。

「あの、昨日そちらで受診したんですが、下剤を2回飲んだんですがまだ全く出ていないんですが」
「水分をちゃんと取ってますか?」
「下剤飲む時も水を4杯ずつ飲みましたし、他に水もお茶も酒も飲んでいます」
「そうですか」
「だいたい何日くらい出ないとまずい事になるんでしょうか?」
「3日たっても出ない場合は病院に行って下さい」
「3日って、検査日の翌日から3日ですか?」
「いえ、検査日を含んで3日ですから、昨日受診したなら明日の昼までにでなかったら午後には病院に行って下さい」
えーーーーっ、明日って。明日は12月28日、病院だってもう開いてないところもあるんじゃないのか!?
「えええええっと、市販の下剤とか飲んだ方がいいですかね?」
「このまま出ないようでしたら飲んだ方がいいと思います」
「一番、聞くのはどの下剤ですか?」
「コー○○クはききめが早いと聞いてますが」

このまま来るもんが来なくて30日参加のコミケの会場で悲惨な事になったり、あるいは年末年始の休暇中に腹痛(と超便秘)で救急車で運ばれたら目も当てられない。このところずっと夜10時11時まで残業をしていたのだが、この日は「今日は下剤を飲まなきゃならないから!」と宣言して早めに8時に(!)会社を出て薬局へ。健診施設ではコー○○クがききめが早いって言われたけど、薬局でプッシュしているのは「人気ナンバー1」と書いてある別の便秘薬。何を買うか迷う。「ソフトな効き目」の薬はこの際問題外、この際後々しんどくても即座にファイト一発な薬はないのか。いっそドリンク剤の便秘薬とかあったらそれが一番効きそうだが。結構迷って結局健診施設でオススメされたコー○○クをレジに差し出し、お金を払って、薬局を出た途端である。

キターーーーーッ! 近くのトイレに駆け込んで用を足す。まだ白くない。次の列車待ちか。でも今度は順調に次の列車がどんどん来てバリウム様がどんどん降りて来る。ふっ、やった。よかった、バリウムを抱えたまま歳を越さなくて本当によかった……(泣)。でもどうせ来るなら便秘薬を買う前に来てくれよーーー。そんなわけで戦い済んで日が暮れて、ヘトヘトになった帰宅した私だ。

うーむ、今年最後の記事がこんなんで、大丈夫か!?(笑)。
テーマ:雑記
ジャンル:日記
Merry Christmas 2009
Merry Christmas!
皆様にとってこれからの日日がよりよいものでありますように。


(カードは2009年の使い回しだけど(笑)
テーマ:雑記
ジャンル:日記
ここんとこ買う買うと言っていてずるずる買わないままだったiPhone4Sを結局、昨日買っちゃったのである。今現在使っている携帯電話の機種には何の不満もなく(ま、2年以上使っているので電池の持ちはかなり悪くなっているが)、電話自体を買い替える予定は全くなかったのだが、3年以上使っているiPodがイカレはじめたので、この際いっそのことiPhoneにしちゃってもいっか? とか思ったのである。また、噂では各種スマホでピグライフが出来るというのも聞いて、せめて収穫と水やりと種まきは昼間にやりたいとか思ったのも事実(←大馬鹿野郎)。後、私はブログや同人誌のネタを携帯でメモる事が多いので、メモ帳がもっと充実したらうれしいし。さらに、iPhone4sの4sとは「for Steve」(先日亡くなったあのスティーブ・ジョブズですよ)の事だとまことしやかにささやかれているのもポイントが高かった。そしてオマケの裏の動機として、iPhoneには写真を取り込むとハゲ写真を作ってくれるアプリがあるため、ちっくと鷲津の頭をお試しハゲにしてみたかったというのもある(←ヒドイ)。

まー、そんな訳で10月下旬に勢いでiPhone4sを予約したら、他のモデルはともかく64GBの黒は入荷が非常に少ないため入荷がいつになるか全くわからないと言われちまったですよ。ここで絶対欲しければ他の量販店にでも行ったのだろうが、たまたま手に入ったらラッキー程度に思っていたので入荷した時に欲しけりゃ買うし欲しくなければスルーでいいやとか思っていたら、11月下旬になってやっと入荷の連絡が。しかし、5日以内に受け取りにこない場合は次の予約の方に行きますからと言われていたのに、毎日残業三昧で夜中に帰宅し土日は泥眠しているため全く引き取りに行けず(泣)。「やっぱご縁がなかったのね」と思いつつすっっっっかり忘れていたら。

先週の月曜日に予約したauショップから「まだ受け取りにいらしてませんが」という連絡をもらってびっくり。お流れになったんじゃなかったのかYO! もうほとんど買わなくてもいっかぁ、一番必要なのはiPodなんだから、新しいiPod touchにしよかなーとか思っていたのにーー。結局ご縁があったってこと?(←無理矢理自分を納得させてます(笑))。それともこれはやっぱり私にハゲ鷲津を作ってみろという神のお告げか!?

そーんな訳で地獄の忙しさだった仕事も山を越したので(ま、越した先にもまた別の山があったのだが(笑))、昨日、思い切ってauショップに行って、iPhone4sゲット、販売店も一時期は凄まじい混雑だったようだが、昨日は20分待ちで手続き30分で終了。しかしまー、普通の携帯電話の機種変だとアドレス帳やメール履歴の移行などは全部ショップでやってくれるのに、iPhoneはauのサーバーのau oneアカウントにアドレス帳データ他をバックアップした後、iPhoneにデータをダウンロードする作業は「お客様がご自宅で行なって下さい」だと。

iPhone、不親切!(←ここは36pくらいの大きい赤文字で主張したい(笑))。

なので帰宅後にやりましたけどさ、そりゃそのための作業マニュアルもちゃんとしてたけどさーー、ここでつまづく人もいるんじゃね? もしかするとそのあとのWi-Fi設定もハードル高い人もいるんじゃね? 私なんざ、今年の6月に引っ越した時にPC部屋の自分のMacBookの無線LAN設定をやったはずなのに、Wi-Fiのパスワードがどうしても認識されなくて昨日は作業が頓挫しちまっただよ。結局、メモしていたパスワードを間違って読んでいただけだったが。

で、帰宅前にヨドバシでiPhone用のケース(カバー?)を買ったのだが、非常に心配だ。何せ私は物使いが荒く乱暴で非常に粗忽なのでiPodは300回以上は確実に落としているのである。なのに古いタイプのiPodはその衝撃で壊れる事は全くないんだからさすがアメリカもんは丈夫。ちなみに現在壊れている部分はイヤホンの差し込み口が摩耗して認識しづらくなっているものなので、私が落としまくっているのとは全く関係がない、はず(←言い訳)。

しかしまあ、帰宅して色々設定をするのはいいんだけど……私の指が太すぎるのか? キーボードの文字が小さすぎるのか? あちこちのサイトにログインする際に入力するIDやパスワードの文字が、隣の文字を拾っちゃうYO!(泣)特に「m」を入力しようとするとその横の一文字削除コマンドの方を押してしまうので、せっかく入れた文字が消えたりしてかなりとほほ。また、これも設定で変えられると思うが、本体を横にすると表示が横長に、縦にすると表示が勝手に縦長になるので、布団の中で寝ながらいじっていると非常に不便だった(←寝ながらいじるな)。

さて、そんなわけで1.iPodの代用、2.メモ帳、3.「for Steve」をクリアして、次の目標はiPhoneでピグライフ。まずはPuffinというiPhoneでFLASHが動かせるようになると言うアプリをダウンロードする。

iPhoneでピグライフ iPhoneでピグライフ
おお、ピグライフ、キターーーー! ……ううう、動きがさすがにカクカクしていてしかも遅い。しかし当初の目標、水やり、収穫、種まきは十分出来る。ただし私の指が太いせいか(しつこい?)、指の生命力がないのか(??)、あるいは時間がかかって遅いだけなのか、思った作業の80%くらいしか出来ない感じかなあ。一応他の場所に移動してアイテム交換も出来たので、これも当初の目的をやや達成である。でも自宅のネット環境(Wi-Fi接続)だからこのスピードなのかもしれず、会社で昼休みとかに携帯のブラウザからやるともしかするともっと動きがダメダメかも。

そして裏の目的、ハゲ鷲津作成にチャレンジ! これはまずBold Boothというアプリをダウンロードし、鷲津の写真を読み込むとハゲ頭に加工してくれるのだが……やってみたら、、、、こ、これはヒドイ! さんざん鷲津や鷲津の中の人のハゲについてあれこれ遊んできた私だが、この写真はレベルが低過ぎ。あまりにも中途半端でひどい出来なのでネタとしてもさすがにこんなのは載っけられません。85円もしたんだけど、これならPhotoshopで私が作ったハゲ鷲津写真の方がまだましだ(あれ?)。

しかたない、ハゲ鷲津はもう少し資料写真を研究して自分で作らなきゃだめか(←誰にも望まれてないのに!)。うーーむ。そんな訳で先週放映されたNHK「スタジオパークからこんにちは」の麿赤兒の回の写真をガン見。日本広しといえど、こんな目的で鷲津の中の人のパパンの頭部に熱い視線をそそぐのは私だけに違いない(笑)。

麿赤兒(土曜スタジオパーク) 麿赤兒(土曜スタジオパーク)
↑資料写真の一部。さ、冬コミのチラシをつくらなくっちゃあ。
市川森一
つい最近の作品では「蝶々さん」(11月19日、26日、NHK)を見たばかりだったのだが、あの「黄金の日日」の、あの市川森一氏の訃報が。今年はもー、訃報記事ばっかり書いてるよ!(参照:1月15日「俳優の細川俊之さん死去」、1月27日「お蔵出し・和田勉特集」、2月21日「脚本家の大野靖子さん死去 大河ドラマ「国盗り物語」「ザ・商社」など」、5月17日「俳優の児玉清さん死去」、8月24日「映画「大鹿村騒動記」など)。これでもまだ原田芳雄の他の作品についてとか、スティーブ・ジョブズとか和田慎二とかまだ(まだ??)全然書いてないんだが。上記新聞記事は第1回向田邦子賞を受賞した時のもの(1983年1月23日、多分朝日新聞あたり)。

 脚本家の市川森一さん死去 大河ドラマ「山河燃ゆ」(朝日新聞)

しかし朝日新聞のこの見出し、市川森一で大河ドラマと言えばもちろん「黄金の日日」だろっっ!

黄金の日日
前にも何度も書いたと思うが、私は小学生の頃からテレビドラマ関連の新聞記事のスクラップをしている。気に入ったドラマは後で読み返してもストーリーがわかるようにあらすじが載った記事や特集記事を放送日準に並べて貼っているので、ドラマによっては4、5ページにもわたってその作品関連の記事が並ぶ事もある。それで今現在スクラップブックは40冊以上になっているのだが(実はしっかり数えた事ないが)、ドラマ単体で1冊丸ごとスクラップブックにしているのは「黄金の日日」 (1978年、NHK)と「ハゲタカ」(2007年、NHK)だけである。上の写真の下が「黄金の日日」用、上は「黄金の日日」と同じ放映年の1978年のスクラップブック。「黄金の日日」については一番最後で。

市川森一脚本のドラマで私の記憶の中で一番古いドラマは「怪獣ブースカ」(1966.11.9~1967.9.27、日本テレビ)とか「ウルトラセブン」(1967.10.1~1968.9.8、TBS)あたりだろうか。「ウルトラセブン」が今見てもすごいと思うのは何よりもやはりあの脚本にあったと思う。ごく普通に勧善懲悪物だった「ウルトラマン」と違って、人間以外(異星人など)の視点で侵略者としての地球人が描かれたり、科学が幸福をもたらすのか?という視点で描かれた話も多かったドラマだった。もっとも「ウルトラセブン」の脚本については市川森一は全49話中計7話分執筆しているだけなので(Wikipediaより)メイン脚本の金城哲夫の功績が大であったとは思うけど。

そして、去年、今年とNHK大河ドラマを見てきて、ほんとっっっーーーに、脚本て大事、と心の底から実感させられましたが、市川さんの脚本って当然ドラマとしてしっかり組み立てられているだけでなく(←エラソー)エンタテインメントとしてちゃんと面白いんですよね。まー、この間の「蝶々さん」が面白かったかどうかは置いておいて(←ヒドイ)。

泣かせるあいつ
「泣かせるあいつ」(1976/03/17~1976/09/29、日本テレビ、演出・千野皓司、長谷和夫、広瀬襄他、脚本・吉田剛、立町陽太、市川森一(第5話のみ)他、出演・田中邦衛、佐藤祐介、北林谷栄、檀ふみ他)。なんでこの記事がスクラップに残っていたかというと、当時、この主演の佐藤祐介が可愛いかったからだな(笑)。

騎馬奉行
「騎馬奉行」(1979/10/02~1980/03/25、フジテレビ、演出・岡林可典、工藤栄一、吉川一義他、脚本・池田一朗(隆慶一郎)、大野靖子、長坂秀佳、市川森一他、出演・市川染五郎(松本幸四郎)、夏目雅子、丹波哲郎他)。今見ると、脚本メンバーすごっ。

ダウンタウン物語
「ダウンタウン物語」(1981/01/13~1981/04/21、日本テレビ、演出・吉野洋、祖父江信太郎他、脚本・市川森一、出演・桃井かおり、川谷拓三、岡田茉莉子、西田敏行、市原悦子他)。とっってもいいヒトな川谷拓三のキャラが好きじゃなかった記憶が。

鞍馬天狗
「鞍馬天狗」(1981/12/13~1982/03/21、TBS、演出・井上昭、藤田明二他、脚本・市川森一(第1話のみ)、森崎東、中村努、安部 徹郎、櫻井康裕、和久田正明、石堂淑朗、出演・草刈正雄、伊藤つかさ、財津一郎他)。鞍馬天狗マニア(そんなの、いるのかよ)の私としては、この鞍馬天狗は今一つなのだが、杉作少年を伊藤つかさがやったというのが話題になっていました。

寂しいのはお前だけじゃない
「寂しいのはお前だけじゃない」(1982/06/04~1982/08/27、TBS、脚本・市川森一、演出・高橋一郎、浅生憲章他、出演・西田敏行、泉ピン子、木の実ナナ、財津一郎、萬田久子、河原崎長一郎他)。非常に評価が高い作品だが(第20回ギャラクシー選奨、第15回テレビ大賞受賞作品。第一回向田邦子賞受賞)、残念ながら確か第1話でリタイアしてほぼ見ていないので機会があれば見てみたい。

山河燃ゆ
「NHK大河ドラマ 山河燃ゆ」(1984/01/08~1984/12/23、NHK、原作・山崎豊子、脚本・市川森一、演出・村上 佑二、伊豫田静弘、佐藤幹夫他、出演・西田敏行、松本幸四郎、沢田研二、島田陽子、大原麗子、三船敏郎他)。最初キャストを聞いた時に西田敏行と松本幸四郎が兄弟って、無理あり過ぎじゃね?とか思ったもんでした。最後が暗かった~。あのラスト、今の能天気大河じゃ考えられないんじゃなかろうか。そして演出さんを見てみたら、「坂の上の雲」の佐藤幹夫が入っていましたよ。

「私が愛したウルトラセブン」(1993/2/13、2/20、NHK、演出・佐藤幹夫、脚本・市川森一、出演・田村英里子、仲村トオル、松村雄基、香川照之、佐野史郎、塩見三省、天本英世他)。見た記憶はあるのに話を全く覚えていない。Wikipediaによると「実際に特撮番組『ウルトラセブン』に脚本家として参加した市川森一が、アンヌを主役とし、ドラマ構成のために導入したフィクションを交えて『セブン』の撮影秘話と、出演者や制作スタッフの青春群像を描いた」とのこと。

花の乱
「NHK大河ドラマ 花の乱」(1994/04/03~1994/12/11、NHK、脚本・市川森一、演出・村上祐二、小林武、黛りんたろう、谷口卓敬、出演・三田佳子、市川團十郎、松たか子、市川新之助、佐野史郎、草刈正雄、野村萬斎他)。前半の主人公達の子どもパート(日野富子:松たか子、足利義政:市川新之助、細川勝元:野村萬斎)が面白かったせいか、後半の大人パート(日野富子:三田佳子、足利義政:市川團十郎)との差が大きかったような気が。でも物語は面白かった。

蝶々さん
「蝶々さん」(2011/11/19、11/26、NHK、演出・清水一彦、原作、脚本・市川森一、出演・宮あおい、伊藤淳史、西田敏行、藤村志保、イーサン・ランドリー、戸田恵子、ともさかりえ、野田秀樹他)。ついこの間見たばかりなのにもうすっかり忘れとる……。なんというか蝶々さん(宮あおい)の長崎での夫であったフランクリン(イーサン・ランドリー)達が蝶々さんのことを「きれいなお人形さん」と言っていたように、現実味のない、妙にふわふわした物語だった印象があるんですが。まるで全部蝶々さんのみた夢だったかのような。宮あおいの蝶々さんは凛とした武士の娘を演じていたけど、切実さは感じなかったし最後の死ぬ所もまるで本当に蝶々が死んでしまったかのようで……って、それがもしかしてこのドラマの狙いだったのかなあ。

って、ここまで各ドラマのざっくり感想を書いてきても市川さんの脚本については全然触れてない……。でも脚本がどうとか演出がどうとか感じさせずに物語に入り込めるのがいいドラマなのかも(←言い訳)。

黄金の日日
そんな訳で「NHK大河ドラマ 黄金の日日」(1978/01/08~1978/12/24、NHK、原作・城山三郎、脚本・市川森一、長坂秀佳(第16話、第26話)、演出・岡本憙侑、宮沢俊樹、高橋康夫、原嶋邦明他、出演・市川染五郎(現・松本幸四郎)、栗原小巻、林隆三、根津甚八、川谷拓三、夏目雅子、竹下景子、高橋幸治、唐十郎、近藤正臣、宇野重吉、緒形拳、丹波哲郎他)。やっぱり「黄金の日日」はいいですよ(しみじみ)。日曜日にサークルの皆と遊びほうけていても「黄金の日日」を見るために必ず8時前には帰宅していたのも懐かしい。

黄金の日日
これから始まるドラマ紹介の新聞記事(1978年1月7日、北海道新聞)によれば「激動の時代をわかりやすく」ですよ。「戦国末期、海外に雄飛した堺の豪商・呂宋(ルソン)助佐衛門(市川染五郎)の波乱に満ちた生涯を軸に、戦国時代から鎖国へと続く激動の時代を経済の視点からながめようと大河ドラマ」。うーーん、確か今年の大河ドラマもほぼ同じ激動の時代を生きた人たちの話をわかりやすく見せてくれたんじゃなかったっけ? 「わかりやすく」って難しい言葉やエピソードを抜き取って平坦にして、台詞だけで5歳児にもわかるように描写するって訳じゃないですよね……。「黄金の日日」でも主人公は歴史上の人物とからみまくりだったけど、どれもすごく納得できるし、どのエピソードも後の話にきちんとつながっていて本当に面白かったよなー。キャラクタもこの激動の時代に暗躍する海千山千が次から次と出てきたけど、これがまた実に魅力的な連中で、確か友達同士でこの「黄金の日日」について話していても、それぞれみんな違うキャラのファンになっていたもんでしたよ。ちなみに私がファンだったのは唐十郎演じる謎の長崎商人・原田喜右衛門と、もちろん(もちろん??)高橋幸治の織田信長でした。

黄金の日日
中でも一番人気だったのは石川五右衛門(根津甚八)で、石川五右衛門はもちろん釜ゆでの刑に処せられるんだけど視聴者から助命嘆願があったために処刑日程が延びたんですよね。この記事によると、「五右衛門の刑死は十月初めの予定だったが"助命嘆願"の投書が多くて一ヶ月余りも遅れた。特に、東京都内の女子高生千一人署名の"嘆願書"には根津もニヤリとしたそうだ」とのこと。何もかもが懐かしい……。

楽しいドラマを、面白いドラマを沢山、本当にありがとう。

市川森一さんのご冥福をお祈りいたします。
テーマ:日々のつれづれ
ジャンル:日記
真山仁トークショー in 池袋ジュンク堂 真山仁トークショー in 池袋ジュンク堂
昨日、12月2日は池袋ジュンク堂で開催された真山仁トークショーに行ってきました。

講談社文庫150万部突破記念
「ハゲタカから原発まで」日本を語るトーク&サイン会(池袋ジュンク堂)
「投資銀行の実態を描いた『ハゲタカ』で鮮烈なデビューを果たした真山仁さん。その鋭い洞察眼と熱い思いは、様々な話題作を提供し続けています。当時はありえないとまで言われた中国資本の日本進出を描いた『レッドゾーン』。3・11以前にエネルギー&原発問題を取り上げた『マグマ』『ベイジン』。震災数年後の日本の未来を描いた『コラプティオ』。執筆に至るまでの思いとは? 取材の過程で感じたことは?そして今、書きたいと考えている作品とは――?"ハゲタカ"のことから"原発"のことまで、「いま話すべき男」が口を開きます!」(トークショー紹介文より)

11月の始めにむぎこがしさんからお誘いいただいて、しかも同じくらいの時期に来年早々に「ハゲタカ」の新シリーズ連載が始まるというニュースが流れていたのでもちろん行きたい!! ……とは思ったものの、このところの仕事の忙しさは尋常ではなくほぼ行けないのは確定(泣)。でもむぎこがしさんに色々手を尽くしていただいて、私の参加に関してはギリギリまで連絡をすればいいということになったので、何とか12月2日に参加すべくさらに残業三昧(とほほ)。

しかし前日の12月1日になっても先が見えず、いよいよ12月2日午後2時40分、むぎこがしさんに「いまだ情勢、不透明(泣)」と泣き言メールを打つ(笑)。トークショーは19時30分開始なので遅くても18時30分までには会社を出ないとアウト(泣)。いつもは作業を4名で回しているのだが、そのうち1名は今月一杯で退職するためにほぼサポートのみ、そしてもう1名は体調を崩して今週はずっとお休みなために金曜日は私とフケ専のY岡さんの二人だけですよ。最後にデータの読み合わせをしなければならないのに夕方にY岡さんに来客があったため読み合わせが出来ないままどんどん時間が過ぎていく。なんとか一人で出来る作業をガシガシ進めていたものの、読み合わせは一人では出来ない。17時過ぎ、いよいよだめかもしれんと99%がた諦めかけた所に、部長の姿が目に入る。まだ手伝ってくれる人がいるじゃん!(笑)

17時20分、意を決して部長に「データの読み合わせ、手伝って下さい」とお願いしてみる。すると部長も今の大変な状況でわしらに色々無理させているのをよくわかっているせいか快諾して手伝ってくれことに。申告書の数字を私が読み上げて、システムに入力した数字とあっているか部長がチェックするのだが、何せ時間がなくて焦っているせいか、私も凄まじい勢いで数字を読み上げていく(笑)。部長も何事か!?と思ったかもしれん。Mくん、ごめん。明日からまた身を粉にして働くからさー。

そんな訳で18時20分、なんとか作業を終らせて会社脱出、19時すぎに池袋に到着したのだが、しかしもうすっかり燃え尽きてしまってましたよ……。こんなんじゃ真山さんの話を聞いている最中に寝ちゃうかもしれんくらいにヘトヘト。しかしむぎこがしさんが席を取っておいてくれたおかげで(色々本当にありがとうございます)、なんと真ん前の席に。これじゃ寝られませんよ!(←寝るな)。

さてトークショーの方は一応有料なので(ドリンク付き1,000円だし最初は無料だったみたいだけど)、どこまで書いていいかよくわからないので、ほんのさわりだけ残しておきます。ご期待にそえるような事はぜーんぜん書いてませんが、一応折り畳んだ先を見てつかあさい。

真山仁トークショー in 池袋ジュンク堂
で、トークショーの後に買った3冊目の「レッドゾーン」(笑)。最初は映画公開時に買ったハードカバー版、そして今年文庫化された時に買い、そんでもって今回サインをもらうためにまた購入。筆者とか俳優さんとかのサインにはまったく興味がないのだが、やはりここはもらっておかないと。名前を入れる場合は書いて下さいとスタッフの方に紙をわたされたので「tsumire」と書いてみました。真山さんは「縦書きがいいのかな?横書きがいいのかな?」とちっくと迷ってましたよ。