神代植物公園の薔薇(20130429) 神代植物公園の薔薇(20130505)
神代植物公園の薔薇(20130512) 神代植物公園の薔薇(20130518)
今年の春は桜をほとんど見ることが出来なかった……(泣)。せめて例年通りのスピードで桜が開花していればまだもう少し見られたのだが、今年の桜前線の早さと言ったらもうシューマッハもセナもびっくりなスピードだよ(←例えが古い……)。まあ、そのリベンジという分けではないのだが、4月後半から神代植物公園の薔薇をちょこまか見にいきました。上の写真は4月29日(上左)、5月5日(上右)、5月12日(下左)、5月18日(下右)で、4月末にはほとんど咲いていなかった薔薇も、5月5日にはやっと3分咲き、そして天候がよかったせいか5月12日は満開、5月19日も満開、でも散りかけの花も結構多い(まだ咲いていない花もあったけど)という感じ。

そういえば今年はあちこちで「おばちゃん達は何故か必ず花の写真を撮っている」というつぶやきみたいなものを耳にしたけど、私の場合は花の写真を撮りたくて花を見ているのではなく、花の写真は花が咲いてない時のエナジー補給、いわば保存食用ですから(意味不明)。しかし今年は色々体調絶不調のせいか、撮った写真もなんだか今一つぱっとしない感じがいたしまする。

神代植物公園の藤 神代植物公園の藤
タイトルが「5月の薔薇」なのに藤の花。藤の花は匂いが結構強いのであまり近寄れないのだが、それでもクチナシよりはまだまし鴨。クチナシはあの甘い強烈な匂いが苦手なので通り道に咲いていたら道を変えるぐらいだ。前にも書いたが「クチナシの花のような女」って絶対怖い女だと思う。

神代植物公園のモッコウバラ 神代植物公園のキモッコウバラ
モッコウバラとキモッコウバラ。他の薔薇よりも半月くらい早く咲く花。

神代植物公園の薔薇(マチルダ) 神代植物公園の薔薇(マチルダ)
神代植物公園の薔薇(ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ) 神代植物公園の薔薇(ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ)
上は薄ピンクが可憐なマチルダ、下はダイアナ プリンセス オブ ウェールズ。

神代植物公園の薔薇(ブルームーン) 神代植物公園の薔薇(ブルームーン)
神代植物公園の薔薇(ブルーバユー) 神代植物公園の薔薇(ブルーバユー)
上がブルームーン、下がブルーバユー、どっちも紫色にしか見えないけど、とりあえず青薔薇のジャンルらしい。

神代植物公園の薔薇(朝霧) 神代植物公園の薔薇(朝霧)
神代植物公園の薔薇(マジョレット) 神代植物公園の薔薇(マジョレット)
神代植物公園の薔薇(シルバ) 神代植物公園の薔薇(シルバ)
神代植物公園の薔薇(バニラ・パフューム) 神代植物公園の薔薇(バニラ・パフューム)

神代植物公園の薔薇(天津乙女) 神代植物公園の薔薇(天津乙女)
神代植物公園の薔薇(ピース) 神代植物公園の薔薇(ピース)
神代植物公園の薔薇(エメラルド・アイル) 神代植物公園の薔薇(エメラルド・アイル)

神代植物公園の薔薇(ロイヤル・ハイネス) 神代植物公園の薔薇(ロイヤル・ハイネス)
神代植物公園の薔薇(チャイコフスキー) 神代植物公園の薔薇(チャイコフスキー)
神代植物公園の薔薇(マジョリカ) 神代植物公園の薔薇(マジョリカ)

神代植物公園の薔薇(レッド・デビル) 神代植物公園の薔薇(レッド・デビル)
神代植物公園の薔薇(プリンセス・ドゥ・モナコ) 神代植物公園の薔薇(プリンセス・ドゥ・モナコ)
神代植物公園の薔薇(ダブル・ディライト) 神代植物公園の薔薇(ダブル・ディライト)
神代植物公園の薔薇 神代植物公園の薔薇

神代植物公園の薔薇(ピエールドゥロンサール) 神代植物公園の薔薇(ピエールドゥロンサール)
神代植物公園の薔薇(緑光) 神代植物公園の薔薇(緑光)
神代植物公園の薔薇の中で一番すきなピエール(上、正確には「ピエールドゥロンサール」)と緑光(写真下)。

新宿御苑の薔薇(インターナショナル ヘラルド トリビューン) 新宿御苑の薔薇(インターナショナル ヘラルド トリビューン)
ここんとこ絶賛体調不良のため色々情報収集をして、とりあえず16日に会社を休んでカイロプラクティクを受けてみました。そのあと新宿御苑で薔薇を見て↑、それから新宿ピカデリーで映画を見て帰宅。映画は「ハッシュパピー バスタブ島の少女」という作品で予備知識ゼロ、予告編すら見た事が無い映画で、ピカデリーの溜まっていたポイントでただで見られたので適当に選んだのだが……訳判らん映画だった。orz 「生と死」あるいは「滅びと再生」を描いているのかもしれんけど、なんだろ、どこまでが現実でどこまでが寓話でどこまでがファンタジーなのかさっぱりわからんかった……(とほほ)。

何はともあれ、今年の薔薇の季節はこれで終了。夏場は派手な花が多いし、とにかく暑さに弱いのでこれからしばらくはひっそりとしています(ホントか!?)。
テーマ:日記
ジャンル:日記
やはり、美しい物は美しく見えるもので見たい。映画「ハゲタカ」のブルーレイディスクを録画再生機もないのに買い(別に鷲津政彦(大森南朋)は美しくなくても全然OKだが)、その日のうちに何の予備知識もなくいきあたりばったりにブルーレイディスク再生専用機としてPS3を買って、とりあえずそれで満足していたのですが(2010年4月26日「青い鷲津政彦は美しかったか?」)。

現在我が家にあるDVD録画機は7年前に買ったアナログ番組と地上デジタル番組がW録画できるという代物、アナログ放送が終了したため必然的に同じ時間帯に録画できるのは1番組だけとなり、テレビドラマ漬けな私的に色々ストレスが溜まる事態になり、やはりここはW録画ができるものを買わなくては!ということで、「ブルーレイ機のカタログをもらってきちゃった」だの「今週こそはブルーレイW録画機を買いたい」だの言っていましたが、ソメイヨシノ満開期の千鳥ヶ淵縁道の花見客よろしく全然前に進まない状況だったわけですよ(←わかんねーよ、この例え)。

しかし1月26日(土)、見たい番組が三つも同時刻にバッティング、NHK「メイドインジャパン」、日テレ「泣くな、はらちゃん」、フジ「ストロベリーナイト」が3番組とも21時はじまりなのに拙宅の録画機では1番組しか録画できない。迷いに迷って「メイドインジャパン」はオンデマンドで翌日以降に視聴、「ストロベリーナイト」を録画、「泣くな、はらちゃん」をリアルタイム視聴しようとテレビの前に待機していたら、子どもが塾から帰ってくるなり「今日は「出没!アド街ック天国」(テレ東)みたいんだけど!」と主張し、家人が「あなたは録画しているから別にいいでしょ?」とチャンネルを変えられてしまうというまさかのどんでん返しに!(泣)「もう、絶対買うからね!」と心の中で誓いましたよ。で、ふと思い返して過去の自分の記事「ついに買いました……。」(2006年5月1日)を読み返してみたら、DVD録画機を買う時にやっぱり同じことやっているのな。反省してねえ。

そんな訳で近くの電気屋のブルーレイ録画機売り場に行ったら並んでいたのは、パナソニック/DIGA、SHARP/AQUOS、東芝/REGZAと、SONYの4種類(SONYは機種の愛称みたいなのがないんだな)。パナソニックとSHARPは当初から眼中になかったので、ここんとこずっとSONYにするか東芝にするかだけを悩んでいました。

最初は現在のDVD録画機が東芝なので、同じメーカーの物の方が新しい機種でも使い勝手がいいだろうし、今更他のメーカーの全く新しいハードを買っても使い方を覚えられないし(泣)と、東芝の新製品情報だけ見ていたのだが、上記の番組乗っ取り事件(←大げさ)の後に電気屋に行って真剣に東芝のブルーレイ機を見てみたら、色々ちょっと残念なポイントが目についたのである。東芝のDVD録画機の特徴は編集機能の充実と録画した番組のフォルダ分け機能だったが、ブルーレイ機ではこのフォルダ分け機能がなくなっていたのである。しかもスタート画面が非常にダサくてなんか嫌(笑)。うううううむ。スタート画面のダサさはこの際我慢できるが、録画に関して非常にわがままな我が家の家族にとって録画済み番組を個別に分けられないのは非常に痛い。

そこに電気屋出入りのメーカーの販売員がやってきて、編集機能が充実しているなら東芝とSONYですが、東芝なら録画した番組のCMカットが簡単に出来て非常に便利です、これは今は東芝にしかない機能で云々と説明し始めたので、3番組同時録画できて録画容量が2テラで編集機能が充実しているSONYの機種はどれですか?と聞いてSONYのブツを見てみた。

あらやだ、スタート画面は東芝と大して変わらないけど、その先の画面がPS3そっくりで使い勝手がよさそう。やっぱりSONYは垢抜けているよなあ(←生まれた時からのSONY信者による思い込み)。俄然SONYの録画機にも目が行く。そしたらSONYの録画機も東芝のDVD機のようなフォルダ分けではないものの、録画した番組ごとのフォルダが出来たり、その他での条件で分けたフォルダが出来るらしい。もしかすると東芝の録画機でも同様の機能はあったのかもしれないが、この時の販売員ので説明ではドラマ、音楽、バラエティなどのジャンル分けはできるものの、それ以外では録画した番組がズラズラーッと並ぶだけだと言う話で、録画番組数が少ないならまだしも拙宅のように家族が好き勝手に次から次へと録画している場合、ある程度の分類ができないのは致命的、「ハゲタカ」と某アイドルと某アニメが一緒くたになっているなんざ真っ平な訳ですよ。

しかし3番組同時録画で2テラの東芝機とSONY機を比べてみたら、SONYの方が3万円程お高いんである。ぐぐぐぐぐ。1、2万円の違いならまだしも、3万円もお高いのか。販売員に聞いたらやはりSONYのこのクラスの録画機は需要が少ないのであまり安くならないとの事。この時は迷った挙げ句、結局決められずに帰宅。そうこうしているまに2月は過ぎて3月の某日、弊ブログにコメントくださるnanakoさんより「今度の「オデッサの階段」のゲストは大友D」とのタレコミがあり、さらにtwitterでどうやら近い将来ドラマ「ハゲタカ」の再放送の可能性ありとのつぶやきを目にして、これはいつ買うの? 今でしょ! な訳で近所の電気屋にとにかく行ってみた。そしたら2月の新聞記事で今ブルーレイ機がどんど値下がりしているというニュースを目にしていたが、SONY機が1月よりも2万円以上値下がりしていた訳ですYO! オーマイガー!(←使い方を間違っている)。ああ、神様が私にブルーレイ機は今買えと言っている!(←言ってません)。

そんな訳で買いました、SONYのブルーレイ機。うふふ。

SONYのブルーレイ録画機
もちろん最初にした事はハゲタカ関連の自動予約ね。キーワードがフルネームの「鷲津政彦」や「大友啓史」ではめったにないだろうとは思ってましたが、この間見てみたら大友Dがちょこっとだけコメントしていた番組(5月17日、NHK「あさイチ/ゲスト・佐藤健」)もちゃんと自動録画されていて録画機の仕事ぶりに感動致しました。見てみたらコーナー目次(ネット接続しておくと表示される番組のコーナー毎の情報や出演者、出演時刻などの情報)には名前が無かったものの、「気になる人名」のところに「綾瀬はるか」「綾野剛」と並んで大友さんの名前が入ってました。まあ、なんて便利な世の中になったの〜!?

ブルーレイ録画機 ブルーレイ録画機
そして使い始めてからわかったのだが、録画する番組もしくは録画した番組に30種類程あるマークのどれかをつけておくと、そのマークごとのフォルダができる。今現在「おとうさん」「おかあさん」「女の子1」というマークのフォルダの下に番組ごとのフォルダが出来ていてそれが録画時刻順に並んでいて非常に便利。この名前付けも自由にできたらもっといいんだけど(マニュアルを読んで無いのでわかってないけどもしかしたら出来るのかも)贅沢は言いません。あと一つの番組に複数のマークをつけられるともっと便利。でも贅沢は(略)。

しかし2テラもあるせいか、以前のように「録画容量がないから録画した番組もすぐに削除」「録画容量がないからできるだけ録画しない」「録画容量がないからできるだけ低画質で録画する」必要も無く、録画したまままだ見ていない番組が30以上という状況に。……いかん、今年の目標は「すぐに見て、すぐに消して、溜め込まない」ですよ。ま、かなりハードル高いけどな。
テーマ:TV番組
ジャンル:テレビ・ラジオ
海猿
(2005年9月12日、朝日新聞)
老け専のつらい所は、好きな俳優さんの姿をそう長くは見る事が出来ないという事だ。イカすジジィ役(←ヒドイ)の夏八木勲さんが。

 俳優の夏八木勲さん死去 映画「白昼の死角」主演

私が初めて「夏八木勲」という名前を記憶したのは、NHKの朝ドラ「鳩子の海」(1974年)で、鳩子(斎藤こず恵)を背負って線路だかどこだかを延々と歩いている夏八木勲の姿が今でも目に焼き付いている。ちなみにその時、斎藤こず恵が歌っていて歌、「ニッポンよ、ニッポン」っつー歌を何故だかいまだに最後まで歌えたりして。

真田太平記
(1984年11月24日、朝日新聞)
池波正太郎の「真田太平記」は真田幸村物が好きなので原作を読んでいたが、NHKで1985年にテレビドラマ化された時には「真田幸村が草刈正雄かよっ!」と思ったもんです。でも夏八木さんが演じた壺谷又五郎役は結構ハマっていたように思いました。

富豪刑事
(2005年1月27日、朝日新聞)
しかしまあなんといっても夏八木さんのイカすジジィっぷり炸裂だったのは「富豪刑事」(2005年、テレビ朝日)、深キョン(深田恭子)演じる孫娘・神戸美和子に対していちいち「お前ももうそんな大きな仕事を任されるようになったか」と泣いて喜んで、とんでもないお金の使い方をする大富豪・神戸喜久右衛門ですよ。

ゴーイングマイホーム
(2012年11月24日、朝日新聞)
そしてテレビドラマ最後の出演作「ゴーイング マイ ホーム」(2012年、フジテレビ)では、主人公・坪井良多(阿部寛)の父親で伝説の生物クーナを探す坪井栄輔役がしみじみよかったです。もっとも、栄輔の葬式の時の皆さんの会話がリアルでそこはかとなく面白おかしくて、そっちの方が印象的だけど。

夏八木勲さんのご冥福をお祈り致します。
テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
ハゲタカ
映画「ハゲタカ」が2009年6月6日に公開されてから早4年、来月6月4日に映画「ハゲタカ」が、本家NHKで放映されます。

 6月4日午後11:45~午前2:00 BSP プレミアムシネマ「ハゲタカ」

今まで日本映画専門チャンネルとかWOWOWなどでの放映はありましたが、やはり本家NHKでの放映ですよ! ちなみに今までNHKで放映したのは以下の4回?

 2010年6月24日 22:00~24:15 NHK BShi
 2010年8月7日 21:00~22:58 NHK総合(Special Edition)
 2011年3月30日 23:45~26:00 NHK BShi
 2012年6月16日 25:30~27:45 NHK BSプレミアム(6/17 午前1:30〜)

2010年8月放映の特別編集版(本編が25分以上短くなっている)は大友Dの凄まじい神業の編集ぶりに、わしら本当に驚いたもんです(参照:2010年8月8日「映画「ハゲタカ」特別編集版、カットされたのはここだ!」)。今回はもちろんその特別編集版ではなく、ちゃんと全部出しで(笑)。



そして脱藩後の大友Dの快進撃に伴って(でもないか?)、「ハゲタカ」ネタの書誌情報もちらりほらり。今まで雑誌や本に取り上げられた「ハゲタカ」文献情報は、弊ウェブサイト↓にも掲載してありますが、それの追加です。

 Cafe Tsumire/ハゲタカ書誌情報

・NHKエンタープライズ、伊藤守編「テレビの未来を拓く君たちへ : NHKエンタープライズ「早稲田大学寄附講座」講義録」(NHK出版、2011年、524p)
 *p.304-309、神林伸太郎「ドラマ『ハゲタカ』と映画『ハゲタカ』 ビジネスの視点から」
 *p.310-321、大友啓史「製作者の視点から」

・松田龍平「アクターズ・ファイル 松田龍平」(キネマ旬報社、2013年、189p)
 *p.80-82、インタビュー「連続ドラマ初出演の『ハゲタカ』」
 *p.120-121、大友啓史「ブラウン管の中で、異端の空気として」

・大友啓史「クリエイティブ喧嘩術」(NHK出版新書、2013年、208p)
 *p.84-87、『ハゲタカ』――ジャーナリズムの意識で描いたドラマ
 *p.87-89、エリートではないからこそ共感を呼ぶ
 *p.89-91、NHKの意義は冒険すること
 *p.89-93、大森南朋の魅力

・「彼らが僕を惹きつける理由 大友啓史から8人の役者への質問状」『SWITCH』Vol.30,No.9,SWITCH PUBLISHING、2012年、p.46-49

・「大友啓史の役者論 第5回 大森南朋/俳優の流儀、監督の流儀」『週刊現代』Vol.54,No.4、講談社、2012年

・「大友啓史の役者論 第11回 中村獅童/どん底から這い上がる」『週刊現代』Vol.55,No.7、講談社、2013年

映画「るろうに剣心」、映画「プラチナデータ」絡みでもしかして「ハゲタカ」ネタもあるかもしれないですが、ちょっとつかみきれてないです(泣)。何かご存知の方はコメントからタレコミよろしく。
テーマ:日本映画
ジャンル:映画
大河シリーズ「生大友Dを見に」第7弾、ドラマで言ったらもう1クールの後半です(意味不明)。しかしまあ今回は3月末から4月にかけて絶不調だったせいか、大友さんの講座「池袋コミュニティカレッジ/大友啓史の役者論」も申し込んだものの、前日まで今回は欠席しようかと思っていました。でも前日にハゲタカ廃人な某嬢から久しぶりにメールをもらったら、この2ヶ月程あまりにも忙し過ぎて桜も「ハゲタカ」もない生活を過ごしていた事にやっと気がついて、いきなり体調回復(←単純)。そんな訳で半年ぶりに大友さんの、っつーか、世界のケイシ・オートモ?のお話を聞きに行きました(前回は2012年10月20日「生大友Dを見に6 茅ヶ崎で質問攻めのランチ」)。

講座は定員200名前後のところ、愛が足りない私の整理番号は186番、受付が整理番号順なので完全に後ろだからそんなに早く行かなくてもいいやと20分前に会場に着いたら受付前のロビーが超満員状態でびっくり。参加者の話を横で聞いているとやはり「プラチナデータ」流れのニノファンもかなり多かった模様。しかし「年齢層、高くない?」とか話していたお嬢さん、そりゃコンサートやライブでは若い人が多いでしょうが、「役者論」なんつーテーマで、役者ではなく監督がお話しする講座に来るような人はやっぱりある程度の年齢の人の方も多くなるのでわ。

さてあまりにも受講者が多かったせいか講座は15分遅れではじまり、いよいよ大友D登場、最初に受講者層のリサーチ、やはり圧倒的に映画「プラチナデータ」ファンの皆様多し。次に映画「るろうに剣心」、そしてやや少なめな「ハゲタカ」「龍馬伝」などのNHK系ファン。次は現在「週刊現代」で連載中の「役者論」の連載趣旨などを15分程でざっくり説明。相変わらずのマシンガントークな上に私もすっかり弱っていたので今回はあまり言葉を拾えていません(泣)。なので超ざっくりと(って、いつもか)感想を交えつつ「ハゲタカ」ネタ周辺の事を書いておきます。ところどころ意味不明な所は私の聞き取りができてないせいなので、どうか許してくれ。

大友D:役者は役を演じる仕事。役者の起源は天上の言葉を天に代わって伝える仕事、神様になりかわってある役割を伝えてくれるというルーツを持つ。それぞれの役割をいかにらしく振る舞うか、らしく振る舞う事でその役に近づけて行く。そういう努力をする事ができるのが役者、キャラクタを通して何かを伝えたいという、その伝える力を持つのが役者。彼らが演じきることができる場を作るのが(自分の)仕事。役者の中にも"お客さん"としての本人がいる。本人がイケてると思わなくてはいけない。嘘をもっともらしく見せて、これでイケてると思った瞬間に、これで生きていけると言う糧を得られる。

ここで前回の池袋コミュニティカレッジの「役者論」(2012年9月9日)の講座の時にもお話しされてた児玉清さんのお話に(2012年9月17日「生大友Dを見に5「大友啓史の役者論 映画『るろうに剣心』(9月9日)」」)。でも弊ブログの記事を読み返してみたら児玉清さんのネタは端折ってあったので、去年の時のメモをごく簡単に(今回、ここのところのメモがかなり飛んでいるので)。

大友D(2012/9/9):「龍馬伝」(2010年、NHK)で龍馬(福山雅治)の父親役だった児玉清さんはその時に実年齢は70代、でも龍馬が17、8歳だと40代と言う設定になるので、衣装合わせででは70歳を40歳に作っていかなきゃならない。髪の毛も白髪じゃなくて黒い髪のカツラをかぶって衣装を合わせていくんだけど、児玉さんは鏡に映った(自分の)姿を見て、ものすごく悲しそうな顔をした。そのカツラがその役になりきるのに背中を押しているか?というとそうなっていない。(自分の役の姿が)イケてないし、似合わない。肌も40歳の肌じゃないのでメイクが厚くなる。すると皮膚が死んでいく、顔の表情が作り物になっていく。そうするとどっちを優先させていくのか。40歳(という設定)に無理矢理合わせていくのか。自分に似合ってない物を無理してやらなくちゃいけないのか。皆知らないんだし(笑)(龍馬が)60歳の時の子どもでもいいじゃないか。どうせ演じるにしても、イケてると思って自信を持って演じるのとイケてないと思って自信を持って演じるのとでは全然違う。それぞれの役をどうやって自信を持って演じきるか。役者力というのは、その役になりきろうとする努力、(でも)その役「らしさ」が喪失して、そこにどうやって近づいていいかわからなくなると、演じる力もなくなる。演じる力というのはその人になりきる努力と、その人になりきる様相に包まれていくっていうことだと思う。

今回、2度目の児玉さんのお話を聞いて、前回と同じテーマだから話のネタに同じ物があっても別に不思議じゃないんだけど、でも今回もこの話が最初に出たということは大友さんの「役者論」と言うテーマの中では、この「『らしさ』が役を作る」「役になろうとする役者の努力がその役を本物にする」というのが重要な部分だと思ったし、ふと思い当たることもありました。映画「ハゲタカ」DVDのオーディオコメンタリの中で以下のような会話があります。

玉山鉄二(劉一華役)「あとね、鷲津って普段着、こういうかっこするんだって、すごく思った」
大森南朋(鷲津政彦役)「俺もね、衣装合わせで結構思った。最初、でも、衣装合わせでスケスケのなんか−(笑)」
玉山鉄二「写真、見た(笑)」
大森南朋「着せられて」
大友D「見た?」
玉山鉄二「見ました、見ました(笑)」
大森南朋「これは、ねえな、と(笑)」

このコメンタリを聞いた時は、(鷲津の逃亡先が)南の島だから多分沖縄のかりゆしとか、フィリピンのバロンタガログみたいな衣装なんだろうなあとか思ったものの、映画の中でスケスケ衣装の鷲津は見たくないわー、けどどんなもんなのかそのスケスケ鷲津の写真は見てみたいかも(笑)と思っていました。でも大友さんは、このスケスケ衣装を着た時の大森南朋の「これは、ねえな」という表情を見逃さなかったって事ですよね。そして、鷲津政彦のあのビジュアル、わしらはあのキャラを作り上げた大森南朋すげえ、とか、NHKのスタイリストさん他スタッフさんグッジョブとか思っていた訳ですが、鷲津政彦のあのビジュアル(「鷲津らしさ」)が出来上がった事で、大森南朋もまた鷲津政彦になることができたということですよね。

さて、今回の児玉さんの話の続き。
大友D:こういう設定の嘘を乗り越えるのが(役者の)芝居。違う人になろうとする努力が映像に見える瞬間が、ある真実になる。僕らは演じる力を信じていく。

と、ここから先は最後までずっと受講者との質疑応答で、ほとんどが「プラチナデータ」絡みでしたが、最初の質問が、「プラチナデータは原作とは内容が違っているが、原作からのアレンジはどのようなものだったのか」という物で、大友さんは原作からの翻案は本当に大変と色々話されていたんですが、その中でも印象的だったのは。

大友D:皆、原作を見てから来るけど、予習しないで欲しい(笑)。原作を(先に)読んでいると、(映画そのものを見る前に)原作とはどう違うんだろうという見方で見てしまう。

*そうなんですよね。だから私は映画を見る時は原作物なら映画の前には原作を読まないし、余計な情報も入れたくないから予告編以外はあらすじ程度の情報しか見ないようにしています(そして失敗することもある(笑))。だって、「初めて見る」という体験はたった1回しか出来ない訳ですから。私も映画「ハゲタカ」は32回見ましたが(「ハゲタカ映画祭」を入れると33回)、1回目は1回だけです(当たり前)。その、何も知らずに見るという貴重な経験は大事にしたいと思うんですよ。とはいえ、ある作品を見るためには(理解するためには)あるレベルの知識や情報は必要な訳で、そこんところが難しいといえば難しい鴨。

Q.「プタチナデータ」で、13年前のリュウをニノが演じているのに、(あまり変わらない時期であるはずの)父親との場面のリュウが子役なのは何故なのか?

大友D:もちろん二宮君は(その子役の場面も)出来ますよ。(でも)子役としてのキャリアがない子は、(お芝居に)慣れていないからここまでやればいいという限度を知らない。感情がはっちゃけてすごい芝居をすることがある。映画「ハゲタカ」で派遣工員の役をやっていた高良健吾くんが自分で人を集めて組織して、全員が集まって集会をやる場面で、高良くんの演説を聴いている人を見せずに、ずっと高良くんを撮った。誰もいなくなって泣く芝居で(感情が高ぶった)高良くんは演説が終っても泣き止まない、自分でコントロールできなくなっていた。役者ってそういうシーンがある。(「プラチナデータ」の)あの場面は神楽のルーツでもある場面なので(二宮和也と子役で)どっちでやった方がいいのかギリギリまで検討した。スケジュールの調整したり。スケジュールで可能かどうかというのは本質。そこに向けて役者が準備できるかどうかなので。お芝居ってぽっと出てぽっと出来る芝居とぽっと出てぽっと出来ない芝居がある。「龍馬伝」の龍馬の子役の濱田龍臣くんはオーディションの時に、自分の前に演った子の芝居を見て悲しくて泣いてしまい、自分の番になった時にはもう泣き尽くしてしまっていた。オーディションって演じている時だけでなくこういう所も見ている。子役としての面白さは慣れていない面白さにある。(それゆえに)思いもよらないすごい芝居をすることがある。子役の真実ってこういうところにある。でも思い通りにはいかなかったので(子役を使った場面は)二宮君がアテレコしている。

Q.「アクターズ・ファイル 松田龍平」(キネマ旬報社、2013年4月19日発行)のドラマ「ハゲタカ」のインタビューのところで、(一つのドラマに)演出家が3人いてそれぞれアプローチが違ったとあるが、(一つのドラマを複数の演出家で演出するにあたって)他の監督たちとの意思の疎通とか演出についての擦り合わせはどうだったのか?

*「アクターズファイル」では松田龍平(西野治役)がインタビューに「『ハゲタカ』は全6話で短かったし撮影が始まる前に台本が出来上がっていたから、連ドラだから、みたいなものはあまり感じなかったと思います。でも監督が三人いたことは今までと大きく違ったかな。大友さんを中心にしてやっている感じはあったけど、やっぱりそれぞれ演出のテイストが違うから変な感じがして」と答えている。

大友D:テレビドラマは10本とか6本なので到底一人ではできない。全部ひとりでやると死んじゃうから(笑)。「ハゲタカ」の場合、井上剛(*大友さんの呼称がなんだったか覚えてないのでフルネームで)は前に仕事を一緒にした事があるし、堀切園健太郎(*同上)はお互いよくわかっていた。僕と同じように1年間ロスに行き演出家として勉強していたし。チーム編成の段階でやっていける人達で組んでいる。ドラマをやる時にはそうでない場合もあるけど。彼らはNHKの演出家の中でもやはりいいんですよ。チーフ演出家の立場からすると1話と6話のアタマとケツを走らせて、その間の脚本とかキャスティングとかプロデュース的な役割をして彼等の撮りたいものを撮って良いよと。撮影とか照明は昔からやって来た人達だったからある種のスピリットとか基本的な絵作りは変わらないけれど(監督)それぞれ個性は出てきて当たり前。監督が違う事を担保していくのがスタッフ。好きなサイズとか芝居とか微妙に違ってくるけれど決定的に違うというチームではなかった。しかも決定的に違う事をしたら紐付きの技術スタッフや美術スタッフが言って来る。大森南朋さんが「こういう事だったんですがどういう風に解釈すれば良いですか?」とか俺に言ってきたりとか、そういうキャッチボールをしながらやって来たから僕的には違和感はない。でも(演出家が変わるので)演じる役者さん、特に映画からきた役者さんはかなりびっくりする。監督というひとりの方向だけ見ていればよかったのに指示する人がひとりふたり増えたりするから物理的にびっくりする。でもそこに差異がなければ(役者も)やがて慣れて行く。「白洲次郎」のときも伊勢谷くんがびっくりしてた。でもそこにズレがなければだんだんなれてくる。

*ちょっとここは前々から聞いてみたいと思っていた事なので大友さんに耳を傾けすぎたのか(笑)あまりメモがとれていなくて、この質問をしたハゲタカ廃人のMさんに内容を確認してしまいました。Mさん、ありがとう〜。

Q.「ハゲタカ」の大森南朋の印象的だった場面は?

大友D:ドラマではなく映画の「ハゲタカ」の一発目のシーン、(カットして)使わなかった裁判所の場面。それまで劉、玉山さんの場面が多くて大森さんが主役なのに出が遅かった。それで大森さんが溜め込んで来てとんでもない芝居をした。気合いがすごかった。でも映画をそこから入ると、見る人にとっては入りづらいという判断で切ってしまった。いまだに飲んでいると言われます(笑)。

こんな感じでハゲタカ的にも非常に充実した講演で楽しく聞けました。そして質問タイム後は抽選タイムで、今まで景品にポスターとかパンフレットとかTシャツとかは何度も見ましたが、今回の景品にはなんと、映画「ハゲタカ」撮影時にエキストラ参加者に配布したと言うアルミボトル(鷲津ファンド マーク入り)がっっっ! いつもはへー、ふーんってな感じですが、今回は本気でドキドキ(笑)、受付時に配られた抽選用の番号札をしっかり握りしめ、番号が読み上げられるときは本当に緊張しました。当選番号は……168番、惜しい、私の手にあるのは186番、しかし次こそは! 次は180番、惜しすぎ(泣)。あともうちょいじゃないかYO! 残念無念さひとしお(笑)。くっそー、当てたかった……。

そんな訳で前日までの体調不良も吹っ飛び、萌えチャージもできて満足な1日でした。しかし大友さんのお話のメモがいつも以上に読み取れねえ。常にマシンガントークだからそりゃ仕方がないんだけど、面白いからちゃんと聞き取りたいので、ちょっと聞き取り書き取り読み取りの特訓をしようかと思いました(笑)。
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スマホ版ブログ(スマホ) スマホ版ブログ(PC)
スマホのネット広告が嫌いだ。朝風呂に入っている時とか通勤途中にiPhoneでネットのニュース記事やブログを読んでいるのだが、もう、本当にもう、モニタの上下に表示される広告が鬱陶しい。しかもただ表示されるだけならまだしも、記事の下の方を読もうと思ってスクロールさせたら広告もひょこひょこ動いてついてくるんである。おまえはついてこんでええ! おまけに不器用なもんだから記事の方をタッチしたつもりが広告の方をタッチしてしまい、想定外のエロ広告が画面いっぱいに表示されて電車の中でびっくりする始末。私はこんなもんを見たい訳じゃねぇーー! スマホで表示される広告商品なんか絶対買わない、利用しない、と心に誓う今日この頃だ。まあ、スマホのこの広告を非表示にする技もあり、すぐに利用できるよう設定もしてあるのだが、残念な事にボケがひどくなっているのでそのやりかたをすぐに忘れてしまうのな(←ダメダメ)。また、以前は広告非表示アプリがあったようだけど現在は削除されているとのこと。

弊ブログもPCで見る時は1ヶ月以上更新がない時はトップに広告が表示されるが、1ヶ月以内に更新していると広告は表示されない。が、ここんとこブログの更新を怠っているので、遠足仲間のハゲタカ廃人な皆様からは「そろそろ、広告が表示されるから新しい記事書いたら」とアドバイスを受ける始末(笑)。しかし問題はスマホ版の広告表示だ。弊ブログもスマホから見ると上記の写真のように、スマホビュー(写真左)もPCビュー(右、PCで見る時と同じように表示される)もどちらも広告が表示される。しかも同じサイトを見ているのにスマホビューの方がアダルトサイト度数が高そうなのは一体なんなんだ。

他のサイトを見る時に広告が表示されるのはもうしょうがないし、RSSリーダーの最初の段階で記事を全部読めたら広告は表示されないので諦めているが、しかし自分のサイトはなんとかしたい。とか思っていたら、有料登録すればスマホ広告非表示にできますぜ、という案内がFC2から来たので登録しちゃいましたよ。一月300円だけど、もうこの際300円で広告非表示になるならいいよ!

スマホ版ブログ(スマホ) スマホ版ブログ(PC)
そんな訳で登録して見てみたら。確かにスマホビュー(写真左)では広告が消えてました。ふっ……。しかしスマホでのPCビュー(写真右)ではやはり広告が表示されるのな(ガクリ)。あとPCで個別の記事を読む時に記事の下に表示されていた広告も今回のこの登録で非表示になってました。なので、スマホで弊ブログを見ていただく時にはスマホビューで見ていただくのがオススメです。

って、普通はスマホではスマホ版でネット記事を読むか。ブログ記事を書いた後、たまに記事のレイアウトが崩れていることがあるので(普段使わないようなhtmlのタグを入れるとごくたまにレイアウトが崩れていたり、文章の一部が表示されなかったりすることがある)私は記事の見直しのためにPCビューで確認するんですけどね。
テーマ:日記
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明日5月5日は東京ビッグサイトで自主制作漫画誌展示即売会COMITIA104が開催され、私も参加準備をしていましたが、今回は残念ながら体調不良のため、欠席をいたします。

体調不良っつうても別に死ぬような肉体的な部分の病気じゃなくて、だるいとか、疲れやすいとか、鬱鬱しやすいとか、眠りが浅いとか、どう考えても「お年頃」だろ??(いわゆる更年期障害とか老人性の初期鬱??)という状態なので、結局はやる気の問題なのかもしれん。でもまあね、この1年半ほど本当に仕事の方が忙しくて大変だったのがやっと山を越えて少し楽になったせいか、ちょっとガタガタっと来てしまった模様。何せ今年は花見もろくに出来なかったからエネルギー補充もほとんど出来なかったし(泣)。なのでとにかくまずはちょっと長く休みを取れる時にちゃんと休んで、花を見て、映画を見て、「ハゲタカ」を見て(笑)、今日は新しいPCも買ったので休みの間にあれこれいじくって、しっかり充電して次回に備えたいと思います。

この間の冬コミでは散々「5月のCOMITIAでは新刊出しますから!」と言っていたのに、こんな調子なので4月に入って新刊の原稿の下書きに入った辺りからまったくペンが進みませんでしたよ(とほほ)。でもまー、今回のこの体調不良ももちろん次の次の新刊のネタにするべくメモして資料もあさり始めているので、皆様、どうか生温かく見守ってやっていただけると非常にうれしいです(ペコリ)。
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