タイトルは映画「ハゲタカ」の鷲津政彦(大森南朋)の台詞をもじっただけなので気にしないで下さい(笑)。

弊ブログを見ていただいている方ならご存知だと思うが、私は「科学忍者隊ガッチャマン」(フジテレビ、1972年~1974年、タツノコプロ製作)リアルタイム放映時からのファンである。今回実写版で「ガッチャマン」が映画化されると聞いて、まず頭に思い浮かんだのは2000年に放映されたNTT東日本のTVCM(参照:2006年2月23日「SMAPガッチャマン22日夜だけ復活」)。YouTubeのSMAPガッチャマンを貼っておきます。


このCMが2006年に復活放映された時のスポーツ新聞の記事によれば「放送当時は、SMAPが実写で人気キャラクターを演じる話題性に加え、最新CG技術を使った完成度の高い映像も注目された。近未来の東京・渋谷を舞台に、ガッチャマンが戦う。燃えさかる炎、飛び交うミサイル、ビルの間で展開する空中戦が印象的な映像は、映画「下妻物語」の中島哲也監督が演出した。「ハリウッド映画の予告編のよう」と高評価を受け、映画化が企画された秘話もある。独立国家となった東京を舞台に、権力を狙う組織とガッチャマンが戦うオリジナルストーリーだったが、製作費50億円という厚い壁に阻まれ断念した」(日刊スポーツ、2006年2月22日)と。この時に映画化してくれていれば……!

今回この実写版「ガッチャマン」は、別に見たい訳じゃないが長年のガッチャマン者として見なきゃだめだろうなあ、見なきゃ文句だって言えない訳だし(←すでに文句を言う前提)と、非常に消極的な鑑賞態度だった上に、私がこよなく愛するガッチャマンの主要キャラ(←主要ですから)南部博士の配役が岸谷五朗と聞いてもうテンションだだ下がり。岸谷五朗氏には何の恨みもないが、最近演じた役で一番記憶に残っているのがあのNHK大河ドラマ「江」の時の秀吉役だしさー、岸谷五朗氏が知性的に見えないと言う訳じゃないけど博士役はどうなの?とか、当時ヒーロー物のブレーン役や博士といえば白衣を着たオッサンやおじいちゃん、マッドサイエンティストが多かった中、「ガッチャマン」の南部博士はスーツが似合う知性派中年だったのにさー岸谷五朗って、、、、とか思いましたの。ま、失礼にも程があるが、どうか許してつかあさい。ちなみに南部博士のキャスティングについてはこんな事を書いてたり→2012年12月16日「南部博士は銀縁眼鏡のあのヒトで?」。

そして先月見た映画「真夏の方程式」(映画版「ガリレオ」)で初めて予告編を見たのですが……「21世紀はじめ、世界は未知の侵略者に支配された。その侵略者から世界を取り戻すため、彼らは選ばれた」っつーナレーションから最初「ガッチャマン」とは思わなくて、ん? 「エンダーのゲーム」? 映画化されたんだっけ? もうすぐ公開か? とか一瞬思ってしまいました。「エンダーのゲーム」というのは、異星人からの侵略に対抗するため特別な才能を持つ子供たちがバトルスクールに集められ、ひたすら敵を倒すことだけを学んでいくが、、、というお話。今、調べてみたら日本公開は2014年1月でした。

この予告編が、まだ予告編の段階なのにまったく作品に期待させてくれない代物だったのでさらに期待値ダウン、そして公開されたら評判悪いの何の。子ども(14歳)にまで「今やっているガッチャマンってひどいんだって?」と言われる始末。同僚のNさんには「駄作映画マニアとしては楽しみでしょ?」と言われたり。駄作映画マニアなんかじゃねえよ。そりゃ「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は見たけどさ(2011年1月13日「映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」」)。クールビューティな派遣のSさんには「私が今までみた中で一番の最低映画「DOG×POLICE」よりひどいのか知りたいです」と言われたり。だから最低映画マニアでもねえ。でも私的最低映画「笑う警官」よりもひどいのかどうかは確認してみたくなったというのは否定出来ない鴨(参照:2009年11月14日「映画「笑う警官」」)。

そんな訳で水曜日の夜、「パシフィック・リム」を見るか「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を見るか迷って、夏休みの宿題はさっさと片付けておくかと「ガッチャマン」を見てきました。

感想。「すべての幸福な家庭は互いに似ている。不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である」という言葉を思い出しておりました。名作や傑作の感想は「素晴らしい」の一言につきるが、ダメな映画を語る言葉は数限りなくある(遠い目)。でもオープニングの本編前に上映された「劇場版おはようガッチャマン」は声がオリジナルと全く違うのが気になったけど(オリジナルのベルクカッツェ役の寺島幹夫はもう亡くなっているから無理だけど)本編よりも面白かった鴨。あと、見終わった時のとほほ感に、一番最初の「スターウォーズ」がアメリカで公開された時に便乗して日本で作られたSF映画「宇宙からのメッセージ」(1978年、東映、監督はなんと深作欣二)をしみじみと思い出しました……。あんときは日本での「スターウォーズ」が公開される前だったので、結構期待して見ちゃったせいか見終わったら映画館から脱力して出て来たもんでしたわ。

そんな訳でネタバレを含むので折り畳みます。あと非常に勝手でいい加減な感想を書いているのでファンの方はどうかスルーして下さい。

あ、これから見に行かれる方はエンドロールが終わる前に席を立っちゃだめですよ。意外性は別に無いけど最後の最後でもう1シーンありますから。
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残暑お見舞い申し上げます。

……まだまだ夏まっさかりで残暑じゃねーよですが、皆様いかがおすごしでしょうか。すっかりご無沙汰いたしております。やっと夏の舞踏会のドレスが完成して一段落ついたので、1ヶ月ぶりにいただいたコメントのお返事を書いてたら、コメント表示に承認が必要になってたり、コメント入力時に認証番号を入れなきゃならなくなってたりでビックリ。そんな設定にした覚えはねーよ!と思って見てみたら、記事を1ヶ月以上更新していないとそうなっちゃうのね。orz そんなわけでコメントのお返事や書きたい記事は沢山あるのでこれからガシガシ書いていきますが、まずは残暑見舞い。

そして業務連絡。8月11日のコミックマーケットに参加します。

 8月11日(日) 東4ホール ヤ50a 風眠舍

新刊は「引越サイテー伝説」(28p、A5)です。ええ、一昨年の引越に続いて去年の怒濤の引越についてざっくり描きましたので、興味のある皆様、スペースにお立ち寄りいただきましたらお手に取って見てみて下さい。

しかしまあ前回の新刊は2009年12月に出した「ハゲタカ廃人日記」ですが、もうあれから3年以上経っていて、その間に311があったり、会社で同じグループの同僚が二人いきなり(本当にいきなりだよ!)辞めたために仕事が無茶苦茶忙しくて同人誌どころじゃない日々が続いていたり、更年期なのか仕事のせいなのかトシのせいなのか今年はほとんど花見が出来なかったせいなのか4月5月と鬱状態でこれまた何も手につかなかったりと、この3年間の間に色々あったり色々変わっていたりで、まあ月日の流れの早さにしみじみしたことであるよ(遠い目)。

さて今年の夏の暑さは「千年酷暑」とか言われているそうですね。夏にはめっきり弱い私は毎日ヘロヘロですが、皆様もどうかお体にはお気をつけてお過ごし下さい。
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