2013 舟を編む
俳優の加藤剛さんが死去されました。

 俳優・加藤剛さん死去 「砂の器」「大岡越前」など出演

そりゃ加藤剛といえば確かに「砂の器」や「大岡越前」なんですけど、この訃報を聞いて真っ先に思い浮かんだのは映画「舟を編む」に出てくる国語学者でした。最初は加藤剛もこんなにおじいちゃんになっちゃってとかと思いましたが、超真面目な主人公・馬締(松田龍平)の上司であり人生の先輩としてすごくいい感じの確かな年輪を感じさせる老学者役で、何十年単位で辞書を編纂する編集部の要というか、この人がいることで物語の説得力が全然違うのを感じさせてくれました。加藤剛って本当に知性派の役がお似合いでしたよね。

1976 風と雲と虹と 1980 獅子の時代
そして加藤剛といえばやっぱり大河ドラマ、「風と雲と虹と」(1976年)の平将門役と「獅子の時代」(1980年)の苅谷嘉顕役。拙宅のいつもの新聞記事スプラップに切り抜きがあったと思ったんだけど、見つからなかったので上の写真は「NHK大河ドラマ50作パーフェクトガイド―〈花の生涯〉から〈江~姫たちの戦国~〉まで」から。「獅子の時代」は確か途中リタイアした記憶があるんだけど、今までの大河ドラマのテーマ曲とはちと曲調が違う宇崎竜童のテーマ曲も印象的でした。

1980 蒼き狼 成吉思汗の生涯
なんとジンギス・カン役だった「蒼き狼 成吉思汗の生涯」(1980年、テレビ朝日)。

1985 そして戦争が終った
「そして戦争が終った」(1985年、TBS)では昭和天皇役。上の記事(ザテレビジョン、1985年8月26日号)では「ドラマ史上、はじめて今上天皇の正面の姿を演じることになった加藤剛」とあります。

2010 坂の上の雲 2011 坂の上の雲
割と最近のドラマでいえば「坂の上の雲」(2009年〜2011年、NHK)の伊藤博文役。このドラマ、すごい俳優さんがたくさん出ているので加藤剛はちょっと影が薄いような(←非常に失礼です)。

自分がテレビばっかり見て大人になり、テレビばっかり見てババァになっちゃったもんだから、ずっと長い事テレビ画面で見ることが当たり前になっていた役者さんが、また一人去っていかれたのは本当に寂しい限りです。ご冥福を心からお祈りいたします。
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ドラマ「ハゲタカ」キャスト対比表 ver.1
(キャスト対比表:2018/7/25更新)
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我らが愛する「ハゲタカ」が新キャストでリメイクされると聞いて早や2か月弱。夏の新ドラマもそろそろ始まっています。今度の「ハゲタカ」もサブキャストが非常に充実しているご様子。そこで新旧キャストざっくり一覧表は上記の通り。真山さんの原作、2007年のNHK版、そして今度のテレビ朝日版の3種類。まだドラマが始まっていないので暫定版です。原作をナナメ読みしながら作っていたけど途中で飽きちゃったのでちょっと適当なところもあるかも。許して。

NHK版は原作を改変しているので、三島由香や西野治のような原作には出てこないキャラも沢山出ています。またNHK版の中延さんはドラマ後半になると鷲津の執事のようなキャラになっていますが(演じるのは志賀廣太郎)原作では鷲津のスタッフで不動産のエキスパート、今度の「ハゲタカ」では光石研です。

まー、こんな感じで比べていたんですが、ここにきて嘘か本当かまったくわかりませんが、リメイク版「ハゲタカ」ではもともと鷲津政彦を内野聖陽で予定していたという説が。さらに織田裕二も候補だったと。サイゾーの記事なのでほぼガセネタかもしれませんが。Wikipediaには「誤報や作為的な報道の多さなどは群を抜いており」なんて書かれていたり(笑)。

織田裕二、「月9」主演予定も“爆死確実”!? 内輪すら「時代遅れ」と揶揄する泥舟ぶり(サイゾーウーマン)

私は俳優としての綾野剛はともかく、今度の「ハゲタカ」の鷲津役に綾野剛というのがどうもしっくりこなかったんですが、ここにきてなるほどと思いました。今度の「ハゲタカ」は原作の「ハゲタカ」「ハゲタカII」の他に真山さんのオリジナル原案による2018年の鷲津が描かれると公式発表されています。そのキャストに内野聖陽(49歳)や織田裕二(50歳)が考えられていたということは、今度の「ハゲタカ」は当初の予定ではドラマ後半部分の2018年の描写(おっさん鷲津の描写)の方に重点を置いていたという事ではないでしょうか? それならNHK版「ハゲタカ」では描かれていない部分ですから、そこの部分で全く新しい、テレビ朝日版鷲津政彦が描かれることになったのではないのか?(あくまでも推測)。

また、原作の真山さんは昨年12月のトークショーで「ハゲタカ5」の後の鷲津には「そろそろ正義の味方をやめてほしい。神でも何でもない。バルクセールをやってぼろもうけしていた(昔の)鷲津に戻ってほしい」と言っていました。今度の「ハゲタカ」の公式ページには「この夏、伝説の“企業買収者”が腐った組織のトップを叩きのめし、痛快に日本企業を甦らせる!誰もが待ち望んでいたダークヒーロー登場」とあります。今度の「ハゲタカ」は原作の前半部分で若き悪鷲津を、ドラマ後半には現代の悪鷲津が活躍するという算段だったのでは? まだ見ていないから適当なことを書いていますが。それが上記二人に比べればまだ若い綾野剛(36歳)になったということは、後半の現代の描写よりもまだ若い時分の鷲津の描写の方に重点が置かれているのか?(あくまでも推測)。それがなぜなのかは全く分かりませんが。

役者としての内野聖陽は特に好きでも嫌いでもないですが、「真田丸」の時の徳川家康は前半ではコミカルパートを担当し(←本人はそのつもりはないかもしれないけど)後半はいい感じの狸オヤジだったので、今度の「ハゲタカ」でもいい感じのおっさん悪鷲津を演じてくれたかもしれないと妄想すると、ちょっと残念(笑)。まあね、もちろんわしらが望んでいたおっさん鷲津は大森南朋だったんですが、それは言わない約束よね……(泣)。
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