毎週視聴しているTBSの「サンデーモーニング」という番組では、毎年最終週にその年に亡くなった方々を取り上げる「墓碑銘」というコーナーがあり、これがはじまると今年もいよいよあと僅かとしみじみ実感します。それでその年の訃報を色々確認してしまうわけです(←毎年同じ文章を流用w)。

墓碑銘2018」(2018年12月31日)
墓碑銘2017」(2017年12月31日)
墓碑銘2016」(2016年12月31日)
墓碑銘2015」(2015年12月31日)

今年末、12月29日の放送で取り上げられたのは以下の方々(肩書き、年齢は番組で表示されたもの、敬称略)。

旅行ジャーナリスト 兼高かおる 90歳 1月5日没
女優 市原悦子 82歳 1月12日没
哲学者 梅原猛 93歳 1月12日没
作家 堺屋太一 83歳 2月8日没
日本文学研究者 ドナルド・キーン 96歳 2月24日没
歌手 森山加代子 78歳 3月6日没
ザ・デストロイヤー 88歳 3月7日没
ロック歌手 内田裕也 79歳 3月17日没
俳優 萩原健一 68歳 3月26日没
タレント ケーシー高峰 85歳 4月8日没
漫画家 モンキー・パンチ 81歳 4月11日没
陸上長距離指導者 小出義雄 80歳 4月24日没
女優 京マチ子 95歳 5月12日没
歌手 ドリス・デイ 97歳 5月13日没
女優 杉葉子 90歳 5月15日没
作家 田辺聖子 91歳 6月6日没
俳優 高島忠夫 88歳 6月26日没
評論家 竹村健一 89歳 7月8日没
ジャニーズ事務所社長 ジャニー喜多川 87歳 7月9日没
IAEA事務局長 天野之弥 72歳 7月18日没
中国 李鵬元首相 90歳 7月22日没
俳優 ピーター・フォンダ 79歳 8月16日没
元プロ野球選手 金田正一 86歳 10月6日没
元国連難民高等弁務官 緒方貞子 92歳 10月22日没
女優 八千草薫 88歳 10月24日没
中曽根康弘元首相 101歳 11月29日没
俳優 梅宮辰夫 81歳 12月12日没
医師 中村哲 73歳 12月4日没

ざっと見た感じ、ここでは今年は若くして急逝した方はいない感じなのがちょっとホッとするというか。一番若いのがショーケン(萩原健一)だもんね。でもこの中ではやはり中村哲氏の訃報には驚いたし、本当に、本当に残念に思います。ドナルド・キーン氏は学生時代に「百代の過客」を読んで以来のファンですが、もうそろそろお年なので覚悟をしていたけど、やはりついに、という思いです。

上記の墓碑銘では紹介されていなかったけど、他には以下のような皆様も(訃報データはWikipediaからいただいています)。

小説家 横田順彌 73歳 1月4日没
小説家・評論家 橋本治 70歳 1月29日没
女優 佐々木すみ江 90歳 2月17日没
声優・ラジオパーソナリティ 白石冬美 82歳 3月26日没
漫画原作者 小池一夫 82歳 4月17日没
俳優 ピーター・メイヒュー 74歳 4月30日没
俳優 ルトガー・ハウアー 75歳 7月19日没
漫画家 吾妻ひでお 69歳 10月13日没
小説家 眉村卓 85歳 11月3日没
声優 井上真樹夫 80歳 11月29日没
イラストレーター シド・ミード 86歳 12月30日没

横田順彌氏と眉村卓氏はSF作家、井上真樹夫氏は言わずと知れた「ルパン三世」の五右衛門の声、小池一夫氏は漫画作品「子連れ狼」「クライングフリーマン」の原作者、ピーター・メイヒューは「スターウォーズ」のチューバッカの中の人として有名です。シド・ミード は画集を何冊かもっていますが、映画「スター・トレック」「トロン」「ブレードランナー」の美術が有名です。吾妻ひでお氏は「不条理日記」「失踪日記」のヒトですが、同じ北海道十勝地方の出身なんですよね。

脇役俳優として活躍された佐々木すみ江さん、大河ドラマ「篤姫」で篤姫の乳母・菊本の「女の道は一本道。引き返すは恥にございます」というセリフが印象的でした。

ブレードランナー 雨の中の涙
ルトガー・ハウアー出演の作品で知っているのは「ブレードランナー」のレプリカント、ロイ・バッティ役だけですが、ラストの「雨の中の涙」の場面が強烈でした。「おまえたち人間には信じられないようなものを私は見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦。タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た」。人間を人間たらしめているものは一体何なのか。最後に自分を殺しにきたデッガード(ハリソン・フォード)の命を救った挙句にこのような言葉を呟いて絶命するレプリカントは、命あるものではないのか?「ブレードランナー」を名作たらしめているのはこの場面によるものも大きいような気がします。このセリフは脚本を元にはしていますがルドガー・ハウアーのアドリブでこのような詩的な表現になったとのことです。

皆様のご冥福をお祈りいたします。
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