2020年02月11日 (火)

もう先々月の話になるけど、12月30日、コミックマーケット97に行ってきました。前回から開催期間が3日間から4日間開催となり、参加者は一般参加者もサークル参加者も入場証代わりのリストバンドが必要となったらしい。でも前回は落選したので今回が色々と初めて。東京オリンピックが終わったら3日間開催に戻るのかなー。4日間開催だと見たいジャンルが散らばりすぎていて、却って参加意欲がダダさがってしまうのだが。
今回の新刊は「オトナの死角」。何が死角かっつーと、年取ると色んなものが「物理的に」見えなくなっちゃうのよというお話。何を描くかは決まっているんだからもっと早くにやっておけばいいのに、今回は印刷屋のスケジュールを睨みつつ、まだ大丈夫、まだ間に合う、ギリギリ大丈夫、などと言っているうちにあっという間に12月中旬に。オフセット印刷の入稿最終締め切りが過ぎて、もう今回は新刊なしかな……でもそれなら次に新刊を出すのはいつになるんだ?……オリンピック前の特別開催のGWのコミケは倍率が高いので落選するはず。となるとその次の2020年冬コミか?……いやいやいや、この際コピー誌でもチラシもどきでもいいから出すか!というわけでいまだかつてないうっすーーいコピー誌の新刊を出してみました(色々反省)。
さてコミケと言えばいつも頼りになるのが同僚で腐女子のM様。子どもが生まれる前からずっとお手伝い頂いているのでもう20年以上になるのだが、今回はスケジュールの都合でお手伝い頂けない事になった。今回のコミケが4日間開催となったため、M様の買いジャンルである「創作(JUNE/BL)」が1日目、私が参加する「創作少女」が3日目という配置でいつもと違って分裂してしまったのだ。M様はご家族の介護がありデイケアなどが休みになる年末に2日も家を空けられないとのことで、1日目は参加するものの3日目はパス。わしらも年をとったものよのうとしみじみしてしまったことである。だいたい年末3日間開催の時は、古参女子が非常に多いジャンルは、家庭の事情などを考慮されてか、みんなまとめて1日目に配置されていたのである。それが今回みたいな配置になると色々困った事になるんじゃ。
なので子どもにアルバイト代を支払って店番を頼もうかと思っていたら、いつものハゲタカ仲間の廃人某嬢より助っ人の申し出があったのである。廃人某嬢も古参の腐女子で、何度もサークル参加や売り子として他のサークルのお手伝い歴もあるエキスパートである。不安はなにもない。しかし常に勢いと熱気があるBL系と、静かで春の日の老人ホームのような創作少女(←他の創作少女サークルに対して非常に失礼)ではギャップが大きいんじゃなかろうか。でも当日、某嬢に一人で店番をしていただいて私が買い物から戻ってから聞いた一言は、そんな勢いとか熱気がどうとかではなかった。「創作少女のお客さまって、ご夫婦の方がすごく多いのね」と予想外の感想。
確かに、創作ジャンルはご夫婦やカップルで、あるいは家族で参加されている方々が他のジャンルよりも多いかもしれない。別にみんなで1冊の本を出しているというのではなく(ごくたまにご家族で出されているサークルもあるが)、メインの担当者を家族やパートナーがサポートをしている例はかなりあると思う。基本的に他のジャンルではよくある「ジャンル移動」があまりないため長く続けていられるし、「創作少女」はオリジナルな少女マンガを作る人/読む人で成り立っているので、実のところ作り手も読み手も性別は問われないジャンル、なので夫婦や家族で活動しやすいのかもしれない(まあ他ジャンルの本が置いてあっても反感は買いにくいのもあるかも)。もちろん、創作に軸足を置きながら他のジャンルでも活動している人も他のジャンルで活動しながらオリジナルを出している人も結構いるけど。その点、BL系は愛を求めてさすらう女子たちのもの(基本的には。もちろん男性もいるし、長く同じジャンルで活動している人もいる)。某嬢によればカップルや家族連れは珍しいとのことだった。

また、弊サークルの新刊発行ペースが1年に1冊というペースもあるせいか、お客様に「どこまで買ったかわからない」と言われる事も多い。毎度の事なので気にしてなかったけど、某嬢によれば「似たような色の表紙だからなのでは?」との事。確かに好きな色を使っているので水色系の表紙が非常に多い。なるほど、次回の新刊はもっと目新しい色合いの表紙にした方がいいかも。水色の反対の色となるとオレンジとか赤? 赤やオレンジの表紙でどんな内容の本にすればいいんだろう。中国とか東南アジア、中近東方面の旅行記とか? 香港だったら久しぶりに行ってみたいけど去年はデモで危険だからと止められ、今年は新型肺炎の流行があるのでとても行けそうにない。は!?……私に身近な「赤」といえば還暦ネタか? 確かに次に出す本は「初めての還暦」にすると冗談で言っていたけど、この際その線でいくか!?
さて。私がいつもコミケで買うのは創作少女、エッセイコミック、旅行記、情報・評論系、珍しい物・偏り過ぎている趣味系で今回情報・評論系が同じ日だったので行ってみようと思いつつ、前日までの疲れがどんと来たのか会場からほとんど動かず、買い物もエッセイコミック系とイラストサークルの本を何冊か買ったきりでほとんど移動をしなかった。各地を転々としていた古参ヲタクのKさんが弊スペースに来てくれたので少し話をしたら、今回は旅行系が4日目配置で、他にもなんだこりゃあ??な配置だらけだったそうだ。4日間開催という変則的なスケジュールだとどうしても弱小ジャンル・小規模ジャンル・絶滅危惧ジャンルは隙間家具的扱いになっちゃうのかも。
特に事件もなく、4日間開催で色々ばらけたせいか、いつもよりも訪問客も少なく、でも廃人某嬢のおかげで付け焼刃で作ったコピー誌の新刊もそこそこはけて、今回のコミケも無事終了した。帰りがけに、同僚M様の腐女子仲間のMちゃん(←紛らわしいが仕方がない)が弊サークルに挨拶に来てくれた。来てくれたというか、隣の隣のサークルでお手伝い参加をしていたのでご近所だったのだが。このMちゃんというのが、年齢が確か私と同じくらいで同人の活動歴も私同様に非常に長い。大昔の某アニメ(昭和40年代)のファンクラブ活動をずっとしていたので、そのアニメ作品名を言えば特定されてしまうくらいの古参だ。私がこのところ、そろそろコミケを引退するかもしれないと同僚M様に言っていたのを聞いていたらしく、「せめてコミケの第100回までは参加しましょうよ。私も頑張りますから」と言われたのだ。コミケ100かあ……。今回が97回で、2020年が98回と99回という事は、第100回は2021年の夏。うーむ、先が長いんだかそうでもないんだか。でもキリはいいのでちょっとした目標にはなるかも。
今回弊サークルにお立ち寄りいただいた皆様、本を手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。次回新刊は「初めてのカンレキ」です……本当かよ! まあ、コミケ100迄は当選する限りは参加してみようかなー。
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