本屋で見かけてこのタイトルで買ってしまった本、「リビドー・ガールズ 女子とエロ」(神谷巻尾編、パルコ出版、2007、1,470円) は、女子だって欲情するという当たり前のことを堂々と主張しながら、ではそんな欲情する女子のためにどんなものがあるかと言うことをジャンル別に分けて教えてくれるご本。なかなか面白うございました。

「私のようなイタい女たちに贈るAVガイド」や「女の子のためのロマンポルノ鑑賞ガイド」などは全く知らない世界なだけにへぇーへぇーであるが、「エロ小説 脳で感じるエクスタシー」はちょっとどうかなあと、私は思う。ここは本気で実用的なエロ小説を紹介していただきたかったところなのだが、どうも斜めに読んで笑えるエロ小説をピックアップしていて、例えばオヤジのエロファンタジー小説「愛の流刑地」(渡辺淳一)とかが紹介されているのである。ちょっと残念。でも文章は楽しめるのでいいけど。

「少女たちは欲情する?エッチ系少女マンガの現在」では現在のエロエロ全開な少女漫画の定番作品(先日お亡くなりになったすぎ恵美子センセとかまゆタンとか)が紹介されている。昨今のこの状況には非常に苦々しく思っていた私であるが、例えばレイプ礼賛みたいな少女漫画に対しては「昭和期のような抑圧はないものの、男同士のようにオナニー話に明け暮れるほどには解放されていない少女たちにとって、エッチ系少女マンガは「こんなトンチキなことを考えているのは自分だけかもしれない」という不安を緩和する心強いメディアなのかもしれない。問題視されるところのレイプ(未遂)シーンの多さも、「強引に押し倒されたから仕方なく……」という言い訳がないと性交シーンに感情移入できない少女たちの奥ゆかしい性欲の発露とみれば、過激というのもはばかられるほどだ」といご意見にはなるほど~でしたよ。

でも、やっぱり少女漫画のレイプ物をファンタジーとしてみることなんかできねーけどな。BLのトンデモぶりは「あれはファンタジーだから」とスルーできるのに、なんで少女漫画だとスルーできないのか。それは自分が娘を持つおばちゃんだからなのか。それとも少女漫画歴40年の蓄積の重さからなのか。はたまた自分の根っこに多少のフェミが入っているからなのか。うーむ。

「やおいとスラッシュが出会った時代にツカまって」は日本のやおい・BLと海外のスラッシュの違いについてファンたちの交流の発達ぶりとその声を交えて丁寧に解説・紹介してあり、非常に興味深い物でした。「一度お願いしたいと思う有名人アンケート」はたまに巡回するテレビドラマレビューサイトbaddreamfancydresserさんのアンケート記事がそのまま掲載されていた。このアンケートがアップされたときはいきなりな設問に驚いた物だったが、アンケート結果が結構面白くて人様の妄想ってこんな風に結構楽しめるものなんだと感心した記憶がある。

執筆者の皆さんの座談会も楽しめたのでもう少しこの座談会のボリュームがあってもよかったと思う。しかし、「今熟女ブームなのは何故か」(え? いったいどこにそんなブームが?)の答えが「今や熟女しか恥じらわないから(若い子はあっけらかんと「マジ、やりてぇ」とか言ってたりするらしい)、熟女に恥じらいを求めている」というのにはびっくりだよ。私もトシだけなら十分に熟女の範囲内なんだがなー。
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