先週のことだが、同僚のM様がやってきて「実は定期券を落としてしまったみたいなんですよ」とため息をつく。

「えーーーーーーっ、だってM様、茨城から(東京まで)通っていてしかも6ヶ月定期じゃなかった? あと何ヶ月分あったのよ!?」
「あと2ヶ月分ですけど、でもsuika定期だったのでそれは大丈夫なんですけどね」
「あー、再発行できるからまるまる無くした時ほどのダメージはないわけね」
「でも再発行手数料がかかるし、suika定期券の再発行に1日だか2日、時間がかかるんですよ」
「じゃ、今日は定期券なしで会社に来たんだ。1日の交通費っていったいいくらかかるの?」
「2,000円弱ですけど、でもそれよりも定期券入れを無くしたのも大きいし、パスネットカードも入ってたからそれを無くしたのも大きいんですよ」
「でも他の人に拾われて悪用されるようなことがないからいいよね」
「ええ、JRにすぐ停止してもらえましたけど。はぁ……」

と、うなだれていたのだが、それから2日後、またM様がやってきた。
「定期券、見つかりました」
「あら、よかったじゃない。で、どこにあったの?」
「それが、自分の車の中の、シートとシートの隙間にあったんですよ~、まったく、もう」
「あー、ちゃんと一度探したとこなんだ」
「そうなんですよ、ちゃんと探したんですよ! なのにその時はなかったのに、今日の朝、見つかったんです」
「それはまたダメージ大きいねえ」
「自分では探したつもりなのにあの時は見つからなくて。でもそんな場所に落としてしまうのは私しかいないんですよ」
「そうなんだよねぇ。私さ、最近ボケ老人がなんで猜疑心が強いのかわかってきちゃった」
「え?」
「確かにここに置いたはずなのに、ないのよ。で、別のところから出てたり、あるいは前に探した時は無かったのに、次に探したらちゃんと目の前にあったりするのよ」
「そうなんですよ」
「自分がそこに置いたはずなのにないし、自分は絶対間違ってないと思ってるから、だから誰か他の人がやったんじゃないかと一瞬思う訳よ。でも状況としては自分以外の他の誰もやるわけないんだよね」
「そうなんですよ~。他の人は触る訳無いんですよね。だから犯人は絶対自分なんですよ」
「でも納得できないから他人を疑っちゃうんだよね」
「でも、犯人は自分なんですよ~(泣)」
「なんか、昔スキーをバリバリにやっていた人が年をとってからやると、感覚が昔のままなのに体が付いていかないから怪我をするっていうのい結構近いような気がするな。実際の記憶力や認識力に体が付いていってないからズレが生じちゃっているっつーかさ。これが自分が犯人であると全く納得できなくなった時がヤバイよね」
「そうですね……」

という訳で日々のボケっぷりを慰め合ったのだった。はぁ……(遠い目)。
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コメント
ああ、わたしの周りにもざらに転がってる話だわ。はぁ....(同じく遠い目)
でもMさんの場合は出てきてめでたしめでたしだけど、私の場合はたいがい、「今更出てきても遅いんだよ!」状態だからなぁ。あまり救われない。
犯人が自分っていうのがまたストレスだよね。誰にもあたれない。いっそ尾白と尾黒のせいにしときたいよ。(見えないけど)
2007/03/26(Mon) 10:10 | URL | suika | 【編集
ボケ話には本当に不自由しないわねぇ。
これからもこのカテゴリー、どんどん増殖していくものと思われ(泣)。

>犯人が自分っていうのがまたストレスだよね。

そうなんだよねー。一瞬他人を疑うものの、やっぱり自分しか犯人になりえないという事実に気がつくと愕然とするし、自分のあまりのボケっぷりにも愕然とするし、まったくもう、と自分にあたるしかなくてとほほだし。

>いっそ尾白と尾黒のせいにしときたいよ。

そのためにも(何事もはっきりさせずにすましておくために)昔はああいうあいまいな存在が沢山いたのかもねぇ。実際に尾白と尾黒がいたらうるさくてかなわんし、酒は買っても買っても次から次と横取りされちゃうから割りにあわんけど。
2007/03/26(Mon) 10:53 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
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