風林火山 第15回(4月15日放映)~第16回(4月22日放映)。録画したのがたまってて、16回本放映の45分前に15回を視聴ですよ。

この大河ドラマを見るたびに毎回思うのだが、主人公が最後に死んでしまうことがはっきりわかっているドラマを見るってぇのはなかなかつらいものがある。とかいっても山本勘助(内野聖陽)が死んだのは500年以上前の話だが。まあそんなわけで私は昔、カルピス劇場の「フランダースの犬」は一度も見なかったもんですよ。

昔、映画「風林火山」を見たときには別になんとも思わなかったんだけど、それは山本勘助役を三船敏郎がやったからというだけでなく(三船敏郎にはどうしたって萌えないよなあ)、やはりこういふうに緻密に戦国時代の政治劇や戦略、人物たちの愛憎を描いてはいなかったというのがあると思う。そして主役・内野聖陽の怪演もさることながら(いや、ホント、怪演ですよ)、武田信玄(晴信)役の市川亀治郎の歌舞伎チックな濃い演技がこのドラマにはぴったり合っていて、見ていてこのドラマ世界に酔ってしまいそうになるくらいだ。2004年の大河ドラマ「新撰組!」は随分とハマった女性ファンが多いと聞いたが、今ならその気持ちがわかるなあ。もっとも私の場合は登場人物達の特殊な人間関係性(まあ、腐女子アピールポイントですよ)にはまったく萌えないがな。

さて今回はドラマのキーパーソンとなる諏訪頼重(小日向文世)の娘・由布姫(柴本幸)と山本勘助の出会いの場面だった。この由布姫が後に晴信の側室となり武田家の後継者である勝頼を生むが若くして死去する。でも勘助はずっと由布姫への想いを秘めて晴信に仕え続けるというのもまた、私にとっては胸キュンポイントだ(えぇ!?)。しかし、この柴本幸、柴俊夫と真野響子の娘ということで演技経験がまったくないのにもかかわらず起用されたことで(ちゃんとオーディションを受けて合格しているとはいえ)さしたる期待はしていなかったのだけど、表情が能面過ぎるけど、感情の起伏が激しいこの姫をよくやっているなあと思う。

次回は晴信と由布姫の出会いの場面?(もしかして出会いはまだまだ先なのかなー)。内野聖陽と市川亀治郎が実に対照的なキャラだけに、これまた楽しみである。
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テーマ:テレビ番組・ドラマ
ジャンル:日記
コメント
そうです。
私も大河見るのは「新選組」以来。あれもハマったわ~。いや別に腐女子ポイントでなく・・・。
新選組は大勢の出演者に注目でしたが、「風林火山」はなんといっても主演に目が釘付け・・。内野聖陽、かっこいい役ではないけど、やたら迫力だよ。
軍師が主役だけに戦略の部分が面白い訳だけど、その中で見せる愛憎劇、確かになかなかです。戦国の世の女っていうと、悲劇の女か、夫を助ける賢婦人って累計的な扱いだったけど、このドラマではちゃんと女性達の感情を描こうとしてるのも好感がもてるわ。
ところで小日向文世がいつもと全然雰囲気違うのにもびっくりしたなぁ。

2007/04/22(Sun) 22:35 | URL | oha~ | 【編集
大河ドラマを毎週観るなんて10何年ぶりなんでしょう?新撰組は第1話を観たんだけど続かなかったんだよねぇー。タッキーのも続かなかったし・・・
だいたいP子は第1話から観ないと気が済まない方なんだけど、途中から観始めて毎週楽しみになるとは思わなかったです。
>感情の起伏の激しいこの姫を~
素人さんだから感情が激しい方が演じ易いのでは?叫んでいりゃあ良いんだから
2007/04/22(Sun) 23:03 | URL | P子 | 【編集
>いや別に腐女子ポイントでなく・・・。

いや、ohaさんは見るべくして見ているね(断定)。私は「新撰組」は第1回目だけ見て、慎吾ちゃんのあのテンションについてけなくてリタイアしたなあ。でも12月にやっていた総集編をちょこっとだけ見たら、結構ハマリそうになっちゃったよ。

>ところで小日向文世がいつもと全然雰囲気違うのにもびっくりしたなぁ。

穏やかでいい人の役が多いもんね。でも「それでも僕はやっていない」でも意地悪な裁判官役をやってたよ。
2007/04/22(Sun) 23:25 | URL | tsumire→ohaさん | 【編集
私も大河ドラマ見るなんて、本当に何十年ぶりって感じ。前に見たのは「独眼竜政宗」(1987年)だったかなあ。「花の乱」(1984年)とか「元禄撩乱」(1999年)は途中まで見たけどな。

>P子は第1話から観ないと気が済まない方なんだけど

私も結構その気があるわ~。どうせ見るならちゃんと第1回目から、最初が肝心って感じだよね。でもこれは時代背景とか人物設定が複雑なせいか、結局いつの時点から見てもわけがわからないから、いつ見てもいいのかもね。
2007/04/22(Sun) 23:31 | URL | tsumire→P子さん | 【編集
みんな案外まじめなんだね。わたしなんか、見ていないドラマの最終回だけ見て、「余は満足じゃ」状態になれるっつーのに。
でもKさんがそんな理由でフランダースの犬を見なかったなんて、驚きです。今度ディズニーでフランダースの犬を取り上げるうわさがあるけど、これも人魚姫同様ハッピーエンドになるらしい。でもそれじゃあ人間の清らかさと醜さがつたわんないんだよ。清濁あっての人間じゃあありませんか。
(でもそんなわたしも「ほたるの墓」はたぶんもう見ないでしょう。)

余談に走ってしまいましたが、あの由布姫が真野響子の娘だとはねー。ただ気が強いだけではなく、存在感ある人だと思います。お松(松たか子)が出てきたときも感じたけど、親の七光りだけでないものを感じるわー。松田兄弟しかり。2世という後押しとやっかみのなかでぜひ生き残っていってほしいと思います。
2007/04/23(Mon) 10:20 | URL | いがらし | 【編集
>みんな案外まじめなんだね。

まじめっつーか、ある人は完璧主義なのかもしれないし、また別の場合には記憶の欠落が許せないのかもしれないしな。私はドラマをより楽しみたいから、できるならドラマ設定やキャラが一番丁寧に描かれている(はずの)第1回目は見逃したくない、って感じかな。

>Kさんがそんな理由でフランダースの犬を見なかったなんて、驚きです。

もともと「フランダースの犬」は話としても好きじゃないところにきて、いいことないない人生だったネロが結局死んじゃっておしまいっつーラストがさらに嫌いで、1年間入れ込んで見たところで救いがないっつーのがな。そういえば私は「セカチュー」も「いま会い」も見てなかったわ。
2007/04/23(Mon) 11:21 | URL | tsumire→いがらしさん | 【編集
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風林火山ですが、今回は武田家の諏訪占領です。由布姫の柴本幸が前回以上の大活躍でしたが、思った以上に良かったです。先週までは山本勘助(内野聖陽)を睨んだくらいでしたが、今回怒ったり、笑ったり、泣いたり、哀しんだりするわけです。(風林火山、第16話・運命の出
2007/04/22(Sun) 23:57:44 |  一言居士!スペードのAの放埓手記