前にこの人の本を読んだ時に(「負け犬の遠吠え」ではない)、なーんか奥歯に物が挟まったようなというか、鋭いところや面白いところもあるのに掘り下げがいまいちなのが気になっていたのだが、この本「女子と鉄道」(酒井順子、光文社、2007年、1,365円)を読んで何となくわかったような気がしましたよ。

この本の中で著者は最初に自分はぬるくてゆるーいテツであることを告白しているのだが、読んでみると全然ちゃんとした鉄子なのな。一般人は700系の新幹線がグッとくるとか800系が熱い九州男児とか、まず数字で新幹線を語ったりしないっつーの。でもってそこから更に腐女子的な妄想ワールドを展開していったりしないっつーの。でも自分は一般人であるという言い訳をせずにはいられないのね。テツであると認めながらもでもゆるいテツですからとエクスキューズせずにはいわれない。それは鉄道を意識し始めた高校生時代から心惹かれてゆく物を感じながらも常にそれに逆らってメジャーな道を選んでいったというか、仮面一般人(なんだ、それ?)として過ごしてきた過去が、何を語っても今まではもっと奥の世界に踏み込まさせなかったけど、でも鉄道ネタとなるとそうはいかなかったのではないか、とか思わせる訳ですよ。

鉄道ネタでありながら軽く面白く読めるエッセイでございました。この表紙の絵もいいよね。鉄道に乗って旅するどこか寂しげな一匹のウサギ(あ、ウサギは1羽2羽だったっけか)。でも別にいいんだもーんという視線も感じる絵ですよ。そうそう、誰が鉄子だろうと自分が思っている程には他の人は気にしてないから大丈夫(って、誰にいいきかせているんだ?)。
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ジャンル:日記
コメント
へぇぇ、酒井順子って鉄子だったのか。この人の本は割と好きで、あれこれ読んだ割には「負け犬の遠吠え」がやっぱり一番印象に残ってるんだけど、鉄子とは気が付かなかったぜ。早速図書館にリクエストだ!(すでにあるかも)
2007/04/30(Mon) 23:10 | URL | suika | 【編集
私は一番肝心な「負け犬の遠吠え」をまだ読んでないよ。やっぱり図書館にリクエストしてみようかなあ。
2007/05/01(Tue) 06:15 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
今なら図書館でも待たないで借りれそうだね。
テツって、オタクの世界でもある地位ありそうなんだけど、自分は違うよ、って顔するのはなぜ?
その中身もすごーく細分化されているよね。

自動車をいつも使っているので機会も少なく、自覚したことなかったけど、わたしもいろんな電車に乗るのは大好きです。
でもモハとか何番とかいわれるとお手上げなのだ。
だからこんなわたしはただの乗り物好き、と思っています。(飛行機も船もどんとこいってんだぁ)
2007/05/01(Tue) 13:10 | URL | いがらし | 【編集
>テツって、オタクの世界でもある地位ありそうなんだけど、自分は違うよ、って顔するのはなぜ?

あまり群れないせいもあるかもね。みんな鉄道関係のイベントがあると集まるけど、それはただ単に集まっているだけで、他のオタク趣味ほど集まって何かするって感じじゃないよね。それに他のオタク趣味ほど「布教」もしてないし。元々一人で道を究める趣味だから、特にそういう面があるのかも。中身の細分かも、結局自分は他とは違うというところから派別が次々と分かれて細分化するのかもね。

女性は細かいところにこだわらない乗りテツが多いよね。うちの母とか練馬のS嬢とか酒井順子とか。
2007/05/01(Tue) 15:55 | URL | tsumire→いがらしさん | 【編集
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