ALWAYS 続・三丁目の夕日今日は会社が創立記念日でお休みなので「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見に行ってきた。こういうパート2物は作る方はもちろん大変だろうが、見る方も前作が面白かっただけに期待してしまうし、でも裏切られたら嫌だからちょっと構えてみてしまうし、なかなかビミョーな物である。でもこれはやはりあのオープニングが効いていてよかったですよ。新聞で監督のインタビュー記事などを読んでいて、もしかしてしょっぱなでアレが出てくるんじゃないかとは思っていたけど、その通り出てきてもやっぱり痛快でよかった。夕日町3丁目目線のアレはほんの一瞬だったのがもったいないくらいだ。どうせなら全編こっちバージョンでも見て見たかったな。
話は前回同様ベタな流れで所々に泣かせどころが入るのがなんだが。でもこの映画の中の茶川(吉岡秀隆)が淳之介(須賀健太)の実の父親である川渕(小日向文世)に「(茶川が小説で描いたような事は)現実にはあり得ない」と言った時に、私は密かに「小説はそこがいいんじゃないのか?」と思ったのだが、この映画自体現実ではあり得ないくらいきれいでほどよく懐かしい昭和を描いていて、出てくる人もみんないい人たちばかり(詐欺師も出てくるけど)で、それこそ現実にはありえないのだけど、でも映画なんだからこれはこれでいいんじゃなかろうか。

前回も書いたが(2006年1月11日「映画「ALWAYS 三丁目の夕日」」)昭和34年というのは昭和33年生まれの私にとって別に懐かしい時代ではない。私が懐かしく思うのは昭和40年代以降だし、それに何よりも私が生まれ育った北海道の街並と東京の街並は全く違うので(ドキュメンタリー番組などで映るロシアの風景の方がまだ近しい気がする)懐かしいと言う観点で面白く見たのではなく、やはり前回同様時代劇あるいはファンタジーとして非常に面白かった。まあ、この間「HERO映画版」もファンタジーとか書いちゃったが(11月2日「映画「HERO」」)こっちの方がより普遍性のあるファンタジーなのかもね。

そういえば。この映画の中では茶川と淳之介、鈴木家にやってきた美加(小池彩夢)やあるいは鈴木オートで住み込みで働いている六子(堀北真希)みたいに、家庭が家族以外のメンバーで構成されていっているが、昔の少女マンガの中の家族もこうだったなーとか思い出しながら見てましたよ。「不幸」という一大イベントの中に主人公を巻き込むためでもあったのだろうけど、家族が離ればなれになって他人の家に預けられたり、借金のために馴染んだ家を追われて親戚の家にころがりこんだもののじゃけんにされたりなんて話もあったっけな(←昭和30年代ではなく40年代の話だ)。一つの家の中に姑・小姑・出戻り・縁戚・使用人・その他居候などがいることもあって、昔の家族構成っていうのは今よりもずっと流動的だったんじゃないだろうか。

また、今回は細かいエピソードで、トモエ(薬師丸ひろ子)が昔の恋人(上川隆也)に再開する場面や、鈴木則文(堤真一)が戦場で一緒だった仲間の牛島(福士誠治)と再開する場面など、戦争からまだ14年しか経ってなくて、まだまだあちこちに戦争の傷跡が残っていて、昭和34年ってまだまだ「あの戦争がなかったら……」と思わずにはいられない場面も多々あったんだろうなあとか思いましたよ。ま、この二つのエピソードは別になくても困らない話だし、もしかするとなかった方が物語的にはすっきりしていたかもしれないけど。

そして結構肝心なポイントとして。この映画のCGって、本当に正しいCGの使い方だよなあと思いましたよ。昔はよくいかにもCGで作りましたよ的な場面がその映画の売りだったりした物だが、この映画の中のCGは、確かにあり得ない物をドカーンと見せていると言う点でCGフル回転なのだが、そういうあり得ない「夢」を描き出す、作り出すためのツールとして正しく機能しているのが素晴らしいですよ。

で、映画の方ですが。こんな風にめでたしめでたしで終わる幸せなファンタジーもたまにはいいんじゃないだろうか。もう1、2回見てもいいなあ。もっともヒロミ(小雪)が茶川のところに戻ってきた場面では、え? ヒロミがこだまに乗ったのは午前中だっけ? 電車の中で小説「踊り子」を30分くらいで読み終わったとして、当時のこだまは東京から大阪まで6時間以上かかっていたからそんなに遠くには行ってないはずだけど、でも新横浜の駅はまだなかったか? じゃあヒロミは熱海とか三島あたりで下車して、逆方向のこだまに乗車、でも当時は今よりも電車の本数が少なかったはずだからそうそうすぐには戻って来れないし。で、茶川の芥川賞発表の電話が午後2時で川渕がごたくを並べていたのが午後4時くらい? じゃあギリギリ戻って来れるか……などとちょっと「点と線」(松本清張)状態でしたよ。え? もっと素直に見ろって? それは無理。
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コメント
普通、創立記念日って会社は休みになるもんなの?昔勤めてた会社も、今の夫の会社もそんなことは全然ないので、てっきりそんな粋な計らいは学校だけかと思ってた。(いや、学校も休みじゃないか。あ、でも妹の住んでる埼玉では「県民の日」とやらがあって、学校は休みらしい)
小日向さん、大忙しだね。今度連ドラで主役も張るらしいし。好きな役者さんだから活躍は嬉しいけど、たまには悪役もして欲しいなぁ。(タイガー&ドラゴンの師匠の役は憎たらしくて良かった)

>もっと素直に見ろって? それは無理。

本当にねぇ、人にも「ドラマなんだからいいじゃん」って良く言われるんだけど、細かな矛盾か気になるのよねぇ。B型のせい?それともオタク気質か。

「もやしもん」、早速一巻、買ってきました。おもしろかった。いや~、ここのブログ読んでなかったら買ってなかったと思う。oha~さん 、P子さん、tsumireさん、ありがとうです。残りは大人買いしちゃろ。


2007/11/22(Thu) 18:21 | URL | suika | 【編集
東京もね、都民の日っつーのがあって頼んでもいないのに公立の小中学校は休みなのよ。だからこの日は子どもは学童クラブに一日行っているので弁当を作らなくちゃならないと言う日だ。私だって都民なのになんで会社は休みじゃないんだ。

>たまには悪役もして欲しいなぁ。

周防正行監督の「それでも僕はやっていない」で悪役やっているよ。裁判官役だけどね。

>B型のせい?それともオタク気質か。

B型だからオタクになりやすいというのはあるかも。
2007/11/23(Fri) 14:39 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
TBありがとうございました
こんにちは♪
私もヒロミが茶川さんのところに戻ってくるのが早っって思いました。
いったいどの駅から引き返してきたのかしら~?
2007/11/23(Fri) 16:41 | URL | ミチ | 【編集
こんにちわ、こちらこそトラックバックありがとうございます。

引き返すのも今なら色々な交通手段がありますけど、あの時代なら……と思うとそれもまた想像が色々膨らみますね。
2007/11/23(Fri) 20:45 | URL | tsumire→ミチさん | 【編集
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映画館にて「ALWAYS 続・三丁目の夕日」大ヒット作『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編。前作終了から4か月後、昭和34年の夕日町三丁目に住む人々の姿を描く。大ヒット作の続編というのはかなりハードルが高いものですが、意表をつく始まり方ですっかり引き込まれました。あの時
2007/11/23(Fri) 16:39:33 |  ミチの雑記帳