萩尾望都パフェクとセレクション11人いる!今更言うまでもないと言うか、今更買うまでもない(もちろん既に持っているからな)少女漫画の傑作「11人いる!」(萩尾望都、小学館)ですよ。今更買うまでもない、とか言っておいて結局買っている訳だが。でも一番最初に出た小学館文庫の「11人いる!」と「続・11人いる!」がもうすっげーボロボロだしさ、「11人いる!」と続編の「東の地平 西の永遠」やコメディパートの「スペースストリート」まで収録してあるし、私は全く興味がないけどカラー絵はがきもついていてなかなかようございますよ。

しかしね、前回もこのシーズの不満を書いたが(2007年12月7日「「ポーの一族 第1巻」萩尾望都(パーフェクトセレクション)」)やっぱり当時のタイトルロゴを使っていないのが不満だけど、3回に分けて連載されたこの作品(「11人いる!」)の第3回目の表紙が所定の場所に収録されていないのもちょっと不満だ(もう表紙がどんな絵だか覚えてないのでもしかすると126pに掲載してあるミニカットが表紙だったのかもしれんが)。この「11人いる!」は連載当初前後編のはずだったのが急遽3回連載になったのだが、それは別にページ数が増えたからではなく多分間に合わなかったからではないかという気がする。だから作者としては多分3回掲載は不本意な事であり、話の流れ的にも連載2回目の最終ページの次に第3回目の表紙を入れるのは流れをぶった切る事だし、分量的にも連載第1回目分=第2回目分+第3回目分だから作品を無駄に小刻みにしてしまうことにもなるのではないかという懸念もあってあえて入れていないのかもしれない。しかしね、この作品は作品としての素晴らしさを後々に伝える物でもあるのと同時に、リアルタイムで作品を読んでいた当時の読者の漫画心をくすぐるためのブツでもあるんだしさ、ブツブツ……。

ところで今回この本を読み返して思い出したのだが。連載当時「11人いる!」の第1回目を読んだ時の感想は「なんで11人いるって騒ぐんだ? 10人いようが11人いようがみんなで協力して試験を乗り越えればいいじゃん」という身もふたもないもんだったよ(←それじゃ話になんねぇ)。

NHK少年ドラマシリーズ「11人いる!」そしてこの記事を書こうと思ってAmazonをチェックしていたら見つかったのがコレだよ、伝説のドラマ「11人いる!」(NHK、1977年)ですよ。あの、数々の名作を生み出した少年ドラマシリーズの中になんでこれが入っている訳??という曰く付きの作品。ほんとになんでだよ。話題性だけでカルト的伝説を築き上げた作品だからか? しかし当時これをリアルタイムで見たファンのショックがどれほど大きかった事か。ショックと言うか脱力? 原作を台無しにされたと言うこともさることながら、一ドラマとしてもこの作品はどうなの??という代物なんだよなあ。

でもAmazonのレビューを読むと評価はかなり好意的で、なるほどそういう見方もあったのかあと勉強になりましたよ。私なんかドラマの読みが浅くてまだまだ若造だったよ、ママン……。
関連記事
テーマ:感想
ジャンル:アニメ・コミック
コメント
「11人いる!」は、わたしが初めて少女漫画でSFというものを意識して読んだ漫画かも。

>10人いようが11人いようがみんなで協力して試験を乗り越えればいいじゃん」
なるほどねぇ。わたしは「11人いた時点で大学側のミスなんだから、すぐにボタンを押せばいいじゃん」でしたよ。そしてそれは試験官の思惑にドンピシャで、すぐに失格のコースだったな。もっと身もふたもなかったわ。

アマゾンのレビューは当てにならないってのが我が家の常識でございます(ゲームに特にあてはまる)。あそこはジャンルにもよるけど、けっこう天邪鬼が住んでいらっしゃるかと。
2008/02/17(Sun) 20:56 | URL | suika | 【編集
SF小説ってジャンルは私の頭が固いのか?さっぱりついていけないくせに、萩尾望都に関してはSFの方が好きなんす。「11人いる!」は私も買おうっと!

友人に面白い、と勧められて読んだル・グィン(ゲド戦記の人)の「闇の左手」、もうどこが面白いやら、私には???の世界だったよ。
でも11人に両性具有の宇宙人いたじゃん?
彼(彼女?)の故郷の星が舞台だと思って、最後までなんとか読んだよ。「11人いる!」に影響与えた小説(だろう?)と我慢して(?)。
萩尾望都が好きだというブラッドベリも読んだ事あるけど、やっぱりついてけなかった。
よくよくSFを読むセンスのない私にもこんなに面白いSF漫画 を描いてくれる萩尾望都はやっぱ天才ざます♪
2008/02/17(Sun) 23:32 | URL | oha~ | 【編集
>わたしは「11人いた時点で大学側のミスなんだから、すぐにボタンを押せばいいじゃん」でしたよ。

あら、おっとなーな反応じゃありませんか。私はそこまで思い至らなかったよ。本来は5万人だか入る宇宙船なんだから10人が11人なったって変わらないじゃん、とかさ。

>アマゾンのレビューは……けっこう天邪鬼が住んでいらっしゃるかと。

だったらそれはそれで私やsuikaさんには結構フィットするレビューもありそうな気もするが(え?)。
2008/02/18(Mon) 21:54 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
「闇の左手」は私もずっとどこらへんから面白くなるんだろう?と期待しながら読んでて、結局最後まであまり盛り上がらずに終わってびっくりしたもんだったよ。まあ、あれはそういうお話なんだね。

そしてブラッドベリもね、私も当時萩尾望都つながりでチャレンジしたけど、やっぱりだめだったわ。えっと、私の場合どうも傾向と対策として、「詩的」とか「叙情的」と呼ばれるSFが特にダメだったな。もっとガッチリした構成のSF(初期のジェイムズ・P・ホーガンとかチャールズ・シェフィールドとか)とか、キャラが立っている冒険SF類(ロイス・マクスター=ビジョルドとか初期のオーソン・スコット・カードとか)だとのめり込んで読んだもんだったけどな。
2008/02/18(Mon) 22:03 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
はじめまして
NHKドラマ「11人いる!」には怨み骨髄なんですよ。とはいうものの、時代の限界だったんでしょう。

あの当時少女マンガをアニメでで!ったら「エースをねらえ!」的な出来しか望めない、少女アニメ不遇のじだいでしたからね。

「CCさくら」レベルの作画能力と作品醸造力が養成されるまで20年近い時間と努力と改善が必要とされたってことなんですね。


2009/04/11(Sat) 09:19 | URL | 維摩(YUIMA) | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
少女マンガなものでぬうどが出ても揺れたり洩れたり迸(ほとばし)ったりはありません。 ですから衛星から地上に舞い降りたとして靄(もや)や...
2009/04/11(Sat) 09:10:03 |  Anime in my life 1号店