毎週水曜日にフジテレビでやっている「クイズ・ヘキサゴンII」、番組が始まった頃は知的な心理戦ゲームだったのに、それがタレントをあれこれいじるクイズ番組となり、今ではおバカタレント(略してバカタレ)を面白おかしく見せる番組となり、しみじみ遠くまで来たもんよのう……、などと思っていた訳ですよ。

それにしてもごく普通に義務教育を受けててあそこまでおバカだなんてあるのかなあ??というのが純粋な疑問だ。いや、もちろん世の中には自分も含めて星の数ほどのバカがいるけど、あんなに視聴者が面白がれるようなタイプのボケをかます才能の持ち主がそこまで本当にバカだなんてあるのか?と常々思っていたのだ。まあ、知識と常識がないだけで、その場の空気を読む技術やタレントとしての勘や(ある種の)才能がやっぱり突出しているんだろうし、何よりも彼らのそういう力を引き出す司会者、そして演出が優れているのだろう。

なお、同僚のNさんが言うには「あまりにもおバカで親の顔が見て見たいとおもっていたら、本当にバカタレの親がテレビに出ててさ、親の方は絶対自分の子どものバカっぷりはヤラセだとばっかり思っていたんだけど、収録を見てヤラセじゃなくて本当にバカだったんだとわかってびっくりしたって言ってたよ」とのことだ。

このおバカタレントの皆さんのご活躍っぷりには、以前どこかのコラムで「視聴者の優越感をくすぐるため」とか書いてあったのだが、でもそれだけじゃあそうそう見てられないような気がするのだが。やっぱり好奇心を刺激されるようなクイズ(あるいは雑学マメ知識)が楽しく、そしてタレントの思いがけない反応やあまりにも素っ頓狂な回答やコメントが面白いからつい見ちゃうんだよなあ。先日読んだわかぎゑふのコラムではヘキサゴン出演の強力おバカタレントの珍回答ぶりに「彼らは素敵な若者である。みんな誠実そうなタレントである。そう思うと、人間なにかに秀でていたら、それでいい!と見ている方を安心させてしまう面白さが最近のクイズ番組の売りなんだろうか」と書いてあった。なるほど、バカタレの効用は「安心力」か?

いやいや。今日放映分のヘキサゴンス3時間スペシャルでは、各チーム、あるいは各タレントにそれぞれ問題を出して京都(もしくは奈良)市内の各ポイントを駆け巡りながら規定の時間までにゴールにたどり着いたら豪華な京懐石のフルコースが食べられるというものだったが、何よりも面白かったのはヘキサゴンでも屈指のおバカぶりを披露している上地雄輔、野久保直樹、スザンヌの3人である。

この3人はそれぞれ奈良の某所に目隠しをされて一人で連れてこられ、そして目的地(京都の下鴨茶寮)の地図(目的地までの地図、ではない)と住所、5000円のおこずかいと鹿せんべいを渡されてゴールを目指すよう指示される。でもこの3人はまず自分がいるのが京都ではなく奈良だということもわからない。そりゃ私だっていきなりそんな風に知らない場所に連れてこられたらそこがどこかなんてすぐにはわからない。でも中途半端なある程度の知識や常識があれば、各観光名所を表示する看板や案内、名所の説明等からある程度の推測はできるはずだ。しかし彼らにとっては漢字だらけの標識や案内等、まるで何もわからない外国に一人で置き去りにされたようにうまく読み取れないのだ。それでも彼らなりの方法でなんとか一生懸命努力してゴールに向かう。

特に上地雄輔のオバカっぷりは大した物だったが、でも彼のあまりにも素直な反応と、せっかく京都(本当は奈良だけど)にいるんだから「旅」(旅、なのか?)を楽しみながらゴールを目指そうとするのがなんだかとてもよくて、もうしまいには「頑張れ、上地」とか応援してたりするの。バカな子ほどかわいいってヤツか? 規定の時間である午後6時には彼は京都に向かう電車の中にいたのだが、スタッフが規定の時間になったので終了した旨伝えると、彼はそれでもあきらめずにゴールを目指すと言う訳ですよ。最後には「はじめてのお使い」のテーマ曲までかかっちゃってね。そして時間を1時間20分もオーバーしてゴールにたどり着くと、他の出演者たちも拍手で出迎え、ボロボロになった地図をにぎりしめて上地号泣。これは、上地雄輔というあのキャラでないと成立しないテーマだったかも。

で、これを見ていた子ども(9歳)は学校の宿題をやりながら見ていたもんだからいつまでたっても宿題が終わりゃあしないのだが、この時の上地を見てすっかり感動し、「私も宿題あきらめない。頑張る。上地みたいに6時をすぎたってゴールを目指すから」と言ったのである。

そうか、バカタレの効用はここにあったのかあ。もっともただバカなだけでは「バカタレ」には絶対なれないというのもよくわかったが。
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コメント
わたしも見ましたよヘキサゴン3時間。うちの子たちはこの番組で上地のファンになり、時々原宿で行われるライブ(?)に毎回参加するほどの熱の入れようです。
上地の涙の登場にはともに号泣しとりました。おバカタレントというジャンルを確立したこの番組ですが、やはり彼らはただのおバカではなく、その純粋さというか素直さがいい感じなんだと思います。
それにあの程度の知識なしは、残念ながら当たり前のようです。同僚のS女は「わたしも問題わかんないしー」と平然と言い放っております。わたしは自分をごく普通の人だと思っているのですが、「Tさんは知識人(!?)だよー」なんて言います。新聞も読まないらしいし、34年間、普通預金以外したことないんだって。「定期預金って何?」って言われて説明しましたよ。まあ、世の中にはいろんな人がいるんだなー、と。
上地、スザンヌ、応援してるよ~
2008/02/21(Thu) 06:55 | URL | tarako | 【編集
>時々原宿で行われるライブ(?)に毎回参加するほどの熱の入れようです。

そ、それはすごい。って、役者なのにライブ? 何かパフォーマンスショウとかやっているんですかね。まあ、彼のあのキャラはかわいいおバカというか、愛すべきおバカでなかなか得がたいキャラですもんね。

>「定期預金って何?」って言われて説明しましたよ。

昨日会社でこのヘキサゴンネタの話をしていたら、同僚のHくんのサポートをしてくれている若い派遣の子が、割算のやり方を全然わかってなかったらしいことが発覚して、数字を色々扱う部署なんで「俺、頭痛いよーー!」と叫んでました。
2008/02/22(Fri) 06:41 | URL | tsumire→tarakoさん | 【編集
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