本の本昼飯を買いに会社の近くのセブンイレブンに行って、レジ待ちと弁当温め待ちの間に読んでいた本、「本の本―書評集1994-2007」(斎藤美奈子、筑摩書房、2,940円)だが、練馬のS嬢には「いったい何なの、その本!」といわれてしまいましたよ。まあな、参考のために子どもの携帯電話と並べて写真を撮ってみたが、本当部分厚い。730p、なんと5cmだよ。今うちにあるどの本と同じくらいかと思って色々比べてみたのだが、「定本 育児の百科」(松田道雄、岩浪書店、7,299円、1,765g)よりも分厚い。でも紙質のせいかこの厚さの割には重くないので(736g)、ちょっと凶器にはなりそうにないし、邪魔とはいえ通勤に持ち歩いている訳だよ。そうでもなきゃ読み切れないからな。

「「妊娠小説」でデビュー以来、膨大な本の山と格闘し続けた戦いの記録とも言える本書は、じつは書評家・斎藤美奈子の「初の」書評集である(と「あとがき」では語られる)。「ときには伝道者の気分でその魅力を喧伝し、ときには著者になりかわってその意義を力説し、ときには読者の立場でちょっとした苦言や要望を呈」した書評の数々は、圧巻。こんな本だとは知らなかった、こんな本があるとは知らなかった、などたくさんの発見があること間違いなし。祖父江慎の装幀も、圧巻です。」(Amazon/出版社からの内容紹介)

斎藤美奈子の本にハズレはないとはいえ、この本を読み終える日が来るのかと気が遠くなるが(もちろん、まだ全然読み進んでないのだが)、収録された膨大な量の書評の1本1本はそれほど長くはなく(弁当を温めてもらっている間に1本くらい読み終える感じ)、かつ例によって大新聞の極普通の書評とはかなり違った味わいの斎藤美奈子の軽く毒の効いたカジュアルな(ポップな?)文章をサクサク楽しめる(ま、朝日新聞の日曜日の書評欄には斎藤美奈子も掲載しているが)。一応ジャンルとしては「小説と随筆の品」「文芸評論と日本語の本」「本のある生活」「社会評論と歴史の本」「文化と趣味の本」と分かれているが、どこからいつ読んでもOK。でもってこの本を読むと「健康帝国ナチス」(ロバート・プロクター、草思社、歴史評論?)とか「ボーヴォワール 女性知識人の誕生」(トリル・モイ、平凡社、社会史評論?)とか「母の発達」(笙野頼子、河手文庫、小説)とかも読んでみようかなという気になっちゃう訳だよ。

しかしどうにもこうにも本を読むスピードがどんどん落ちている上に読む時間そのものがあまりないので、空いている時間にとにかくこの本を開いているのだが、やっぱり持ち歩きには不便だよ、ママン……。西友のレジ前でカートに手をかけながらこの本を読んでいる人相が悪いおばさんがいたら、それはきっと私だ。
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コメント
「文壇アイドル論」と「誤読日記」くらいしか覚えてないけど、かなり笑ってしまった記憶があるよ。書評で大笑いできるって事を私はこの人で初めて知った・・・。
辻仁成のこき下ろし方といい、そうかと思うと田中康夫を正当に評価したり、へそ曲がりで皮肉屋なところも楽しい(・・ってどんだけ性格歪んでると思われそうね)
最近私は町田康が気に入ってるんざますが、美奈子お姉様はなにか書いてるかしらん?
私も早速読んでみようっと!

しかし奥様、スーパーのレジでこんな分厚い本読んでるおばさんはめったにいないよ。っていうかレジ並びで本読んでる人って、もう活字中毒患者にしか見えんよ。
2008/04/09(Wed) 23:30 | URL | oha~ | 【編集
斉藤美奈子さん
はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいてます。
Kさんとはマンガの趣味がすごく合うと思っていたのですが、斉藤美奈子氏もお好きとわかって思わず出てきてしまいました。

幼児二人がいて正社員なのでテレビを見る時間は全然ないのですが、マンガと本はなんとか時間をやりくりしています。斉藤美奈子さんは、ほんとハズレがないですよね!
私は「妊娠小説」で大笑いしました。

また新刊マンガ情報などよろしくお願いします。ここで観て早速買った「そこをなんとか」すごく面白かったです。ありがとうございます。「本の本」も入手してみます。
2008/04/10(Thu) 00:07 | URL | さちこ | 【編集
>最近私は町田康が気に入ってるんざますが

ほぉ~。町田康はまったく読んだことないけど、誰かと喧嘩してたよな。布袋だったっけ?(←こういうゴシップネタしか覚えてないのはいかがなものか)。

まあ、今回の本は厚さと量が多いけど、1本1本の書評はそんなに長くないので読みやすいよ。

>っていうかレジ並びで本読んでる人って、もう活字中毒患者にしか見えんよ。

だって、読む時間が本当にないんだよう~。
2008/04/10(Thu) 07:01 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
こんにちわ、はじめまして。
コメントありがとうございます。

お子さんが二人だとやっぱり格段に大変ですよね。いつも昼飯を一緒に食べている同僚のNさんなんかも「今月は小4と保育園の遠足と保護者会と……」とスケジュールが色いろあってたいへんそうでしたよ。

まあ、漫画でも本でもドラマでもおばちゃんの井戸端会議くらいの適当な感想しか書いてないのですが(だからあまりお役には立ててないと思うのですが)これからもよろしくお願いします。
2008/04/10(Thu) 07:05 | URL | tsumire→さちこさん | 【編集
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