Real Clothes 4楽しみにしていた「Real Clothes 第4巻」(槙村さとる、クイーンズコミックス、420円)が出て読んだのも先月のことなのだが、先週の「王様のブランチ」(TBS)の本のコーナーの特集でちょいと詳しく紹介されていたので、また1巻から読み返しちゃったよ(参照:2007年6月24日「「Real Clothes 第2巻」槇村さとる」)。コミックス裏表紙の載っている第4巻のあらすじは「結婚して相手の実家について行くか、別れて仕事を続けるか…。 絹恵は、一度は結婚を決意したものの、以前にも増して仕事に没頭し、 自分にとって仕事がかけがえのないものと確信するようになった。 達也は、そんな絹恵に苛立ちを募らせ、ついに… 」ということで、結婚か仕事か、みたいな単純な図式に見えるかもしれないが、もちろんそんなことはない。

面白い仕事にずんずんと没頭してゆく主人公の気持ちの変化もよくわかるし面白いのだが、この物語が通常のお年頃キャリアウーマン物とは一味違うのは、主人公・絹恵の彼氏である達也側の状況も丁寧に描かれていることだ。達也も父親が倒れさえしなければ、そして母親がボケの兆候をみせはじめてきたために兄夫婦への負担が大きくなっていったということさえなければ、実家に戻ることなく東京で結婚をし、多分最初に言っていたように妻の仕事を応援しそれなりにサポートするいい夫にもなっていたかもしれない。しかし実家に戻らなければならないという状況に直面したために東京流の暮らし方や生活をするわけにはいかなくなってきた。大切なのは何よりも家族と地に足がついた生活。そんな彼には、結婚を機に仕事を辞めなくてはならないからと、なおのことと踏ん張って仕事をする主人公についてゆけないものを感じてゆく、そしてそこに現れる幼なじみ。

別に描かなくてもいいサイドストーリーだけれど、でもちゃんと描くことで主人公の気持ちや行動がより納得できる物になってゆく。また、脇の毒キャラが実にいいですよ。変態上司の田渕優作や統括部長の神保美姫様(推定年齢55歳)をはじめとして、今回登場した癒し系の爺といい、ふぐ料理屋の女将といい、楽しませてくれるわ~。

そういえば槙村さとるの作品はデビュー作からずっとかなり読んでいる方だと思うのだが、最近の作品の中ではこれほど普通の女性を主人公にした話ってなかったかもね(って、私が読んでないだけかもしれんが)。なお、「王様のブランチ」のインタビューの中で、槙村さとるがこの作品を描こうと思ったきっかけというのは、何年か前に色々悩んでいたことがあって(こんなトシの自分でも)誰か相談できるような先輩がいてほしいと思ったから、と言ってました。となるとやっぱりこの物語の影の主人公は神保美姫様?
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テーマ:日記
ジャンル:アニメ・コミック
コメント
槙村さとるは嫌いじゃないけど、この表紙の絵はちょっと引くなぁ。ドラマも漫画も脇が丁寧に書いてあると魅力が増すよね。ふと気がつくと、わたしってあまり人に相談するってことがない。人にアドバイスしてもらっても素直に聞かない天邪鬼と自分で分かっているからか、あれこれ他人に話すのが面倒くさいからか。それにしても最近の漫画って、舞台や登場人物、設定が多彩だねー(感心)
2008/06/23(Mon) 13:58 | URL | suika | 【編集
>槙村さとるは嫌いじゃないけど、この表紙の絵はちょっと引くなぁ。

でも2巻目の表紙なんか55歳のおば様でしたから。今回30代前半の若い男なだけまだマシっつーか(まあ、表紙の平均年齢は他の少女漫画よりも高いよなー。青年誌の漫画には負けるだろうけど)。

>ふと気がつくと、わたしってあまり人に相談するってことがない。

あー、私もだ。話すのが面倒だし、話したところで解決にならないことの方が多いし、だいたいやなことはすぐに忘れちゃうし、忘れた頃に相談事のフォローされるのも面倒だしな(人間嫌いっつーことか?)。
2008/06/23(Mon) 15:39 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
話の読ませ方が上手い人だけど説教うざいと感じる時が有る。面白いんだけど・・・ね?

人に相談というより自分の考えをまとめる為に話を聞いてもらう事あります。
2008/06/23(Mon) 21:32 | URL | P子 | 【編集
まあ、「正しい」こと言ってたりするからねぇ。

>人に相談というより自分の考えをまとめる為に話を聞いてもらう事あります。

人に聞いてもらうために自分の頭の中で組み立てる過程で、無意識のうちに解決してしまっていることもあるよね。
2008/06/25(Wed) 21:12 | URL | tsumire→P子さん | 【編集
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