タイガー&ドラゴン第8話(6月3日放映)。

今回のネタは「出来心」、最終回まで後わずかというこの時期にサゲが2種類あるというこの噺をネタに物語を描くという構成のうまさに感心した。片方のサゲ(「ほんの出来心で」)はどん兵衛(西田敏行)の持ちネタ、しかしもう片方のサゲ(「裏は花色木綿」)はかつてどん兵衛とコンビを組んでいた組長(笑福亭鶴瓶)が使っていたサゲで、だからどん兵衛は使わなくなったのだという。今回は色々なコンビの色々なつながりが描かれたが、中でもポイントになるのは、やはり「親」「子」つながりである虎児(長瀬智也)とどん兵衛、虎児と組長のコンビ、そして組長と銀次郎、どん兵衛と竜二(岡田准一)の親子コンビであろう。

銀次郎(塚本高史)が自分の生き方に悩んだ挙句にやらかした大失敗から敵対する神保組に捕まってしまい、彼を助け出すために日向(宅間孝行)と虎児は2人だけで乗り込むが、しかし彼がやるはずだった高座の時間も刻一刻と迫ってくる。時間になっても現れない虎児の穴を埋めるために、じゃんぷ(荒川良々)が噺をやったりどん兵衛が歌ったりと手を尽くし、もうそろそろ駄目だというところで組長が高座に上がって虎児の穴埋めに話し始めた。なんで組長がこの場にいたのかよくわからないが、ぎりぎりになって傷だらけになって駆けつけた虎児に、組長は「子分の穴を埋めるのは親分の務め」と言う。二人の「父」に見守られて噺を始める虎児。

虎児が選んだ「出来心」のサゲは「ほんの出来心で」ではなく「裏は花色木綿」だった。 どん兵衛に「今おまえがあるのは謙ちゃん(組長)のおかげ。高座にあがっているのは謙ちゃんの代わりにあがっているというくらいの気持ちでやれ」と言われたからというのもあるが、やはり彼の前にある二つの道の行く先を示しているようにも思える。虎児はやはり落語の道は選ばないのか、堅気に戻ることはないのか。残りはあとわずか、あたしゃ最終回(饅頭)が怖い。
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コメント
二つのサゲ
こんにちは。
TBありがとうございます。
虎児が選んだ組長のサゲは、虎児が選ぶ
方向性も表しているかもしれないですね。
私も毎週金曜日が恐いんです(笑)
2005/06/06(Mon) 08:23 | URL | まりこ@どらまにあ | 【編集
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オープニング高座は、ジャンプ亭ジャンプ。(荒川良々) 「好きなスーツは、ジャンプスーツ」 「出来心。 心がでかくないないやつほど、ロクなことを考えないという 魔が差したともいう。」 銀次郎(塚本高史)は、組長(笑福亭鶴瓶)に 「おまえは頑張ってるのか」と 責め.
2005/06/06(Mon) 08:20:40 |  どらまにあ
先週の阿部サダヲの「ネコ」にも爆笑させていただきましたが、今週のホモも笑った笑った。「出来心」の落語本当の聞いた事ないけど本当にあんなシーンでるんかいなあと思っていた今日この頃。最近サダヲにハマり気味のけんたまです。今回は少し泣かせるお話でしたね。クドカ
2005/06/07(Tue) 22:03:19 |  シアワセノテイギ-シナリオライターけんたまのいろいろなこと-