フィッシュストーリー
この夏、「鷲津政彦を探せ!」プロジェクトの一環として「フィッシュストーリー」のDVDも見てみようかね、と思っていた訳ですよ。しかし公式サイトで予告編を見たら結構面白そう、そして都内の名画座で今日から「重力ピエロ」との2本立てで上映ということで、映画は映画館で観る主義の私としてはやはり映画館で見てきました。これは映画館で見てよかった、面白かったです。お話は極端な言い方をすると「風が吹けば桶屋が儲かる」物語で、まさにフィッシュストーリー(ほら話)。そんなのあり得ないだろうとかリアリティがどうしたとかはこの際言いっこなしで(笑)。

[作品紹介]
「1975年、早すぎたパンクバンド「逆鱗」は世間に理解されないまま解散へ向かおうとしていた。彼らは最後のレコーディングで「FISH STORY」という曲を演奏する。1982年、気の弱い大学生は「FISH STORY」の間奏部分に「女性の悲鳴が聞こえる」という噂を聞く。さらには出会った女性に「いつか世界を救う」と予言され・・・。2009年、修学旅行中に眠り込んでフェリーに取り残された女子高生は「正義の味方になりたかった」コックと出会う。その直後、二人はシージャックに巻き込まれる。2012年、街が静まり返るなか、営業中のレコード屋の店長は「地球が滅亡する日でも好きなレコードを聴いていたい」と、「FISH STORY」に耳を傾けている。「FISH STORY」という曲の間奏には、なぜ1分間の無音部分があるのか?果たして、2012年地球は滅亡してしまうのか? 時空を超えてすべてがつながった時、想像を超える爽快なラストがおとずれる!!」(Amazon作品紹介より)

映画館は今年公開されたばかりの映画の2本立てのせいか、それとも初日の土曜日だったせいか客席はほぼ満席状態で、私がチケットを買って劇場内に入って行くと、スタッフの人が「立ち見になります」の看板を外に出そうとしてました。名画座に入るなんざもう20年以上ぶりの私だが、いやはやびっくり。

物語は舞台となる1975年、1982年、2009年、2012年のエピソードがあっちにいったりこっちに行ったりしながら進むので、油断しているといつの時代の話なのか訳が判らなくなりそうだが、これだけ登場人物がいながらも混乱させられる事なく、最初は全くバラバラに思われたそれぞれの話が、結構ギリギリまで収束するとは思わせないまま、最後の一点に向かってどんどん突き進むのである。私は映画を見る時は事前に予備知識をなるべく入れずに見るので今回も予告編しかみてなくて、「4つのエピソードが最後に収束する」、「一つの曲が世界を救う」、「大森南朋が出ている」(笑)程度の知識しか持っていなかったのだが、こんな風に進行するとは、ラストのお見事さ(究極のホラっぷり)と相まって非常に楽しめました。

森山未來が「正義の味方」という設定はあらかじめ知っていたけど、「世界を救う」設定への関わり方がアレだとは、さすがにわからんかったです。いやー、ラストの宇宙飛行士のインタビューシーンでそうきたか!と、バラバラだったパズルのピースが全部埋まって行ったような納得感がありました。また多部未華子が実にかわいくていいわ~。「山田太郎ものがたり」の時から思ってたけど、出てくると目が離せない魅力があります。高良健吾を見たのは「ハゲタカ」「南極料理人」に次いで3回目だが、「ハゲタカ」の派遣労働者、「南極料理人」の気象観測サポートの大学生、そして今回のパンクロック青年とまったく別の役を演じながらも、どの役でもその奥底に素直でまっすぐなものを感じさせる子ですよね。伊藤淳史は「電車男」からは想像出来ないくらい(笑)しっかりしたカッコいい役で、もしかして、伊藤淳史って今までの役を全然見てなかったら、結構イケメンジャンルに認定するタイプの俳優さんかも、と思ってしまいました(笑)。

さて問題の大森南朋ですが(笑)、今まで見てきた他の作品(「LENS」とか「クライマーズ・ハイ」とか「キャッチボール屋」とか「チルドレン」とか色々)のような「鷲津政彦を探せ!」プロジェクトの一環で見た訳ではなく、映画作品そのものに対する興味の方が大きくてみた訳ですが、色んな意味で面白かったです。まずあと数時間で世界が滅びるというのに店を開いている岡崎息子(大森南朋)、「ハゲタカ」の鷲津政彦、「チルドレン」の陣内についで私的な大森南朋キャラクタランキングで結構上位のキャラになったかも(笑)(ちなみに「たとえ世界が終っても」はまだ見ていません)。トータル時間数からいえば登場時間数だってそんなにはない訳だけど、世界が終ろうとしていても好きな曲を聞きながらレコード屋の店長を飄々と演じているあたり(そして石丸謙二郎を殴ったり(笑))とあのビジュアルが(え?)。

そしてレコード会社社員の岡崎父(大森南朋)。……これがまたなんといいましょうか、見た時に「あ、これは鷲津だ」と思ったですね。今回はそういう目的で見た訳じゃないから他の作品の役に重ねて見るのは失礼だとは思ったんだけど、あのそこそこ熱い所もあるサラリーマンぶりが、三葉銀行にずっと務めていたら(三葉を辞めても地域の信金とかで仕事してたりして)こんな感じかもと思いました。撮影時期の近さから行ったらむしろ2009年の鷲津ファンド代表の鷲津政彦の方に絶対的に近いはずなのに、まず「これは三葉のその後の鷲津かも」「「鷲津政彦を探せ!」プロジェクトもこれで一区切り付いたかも」(笑)と思ってしまいましたよ。いや、岡崎父自体はあれはあれでようございましたが。

なお、最初に「リアリティがどうしたとかはこの際言いっこなし」と書いておきながら、「大人が居酒屋で酒を飲んでいる時間帯に「ゴレンジャー」って放映していたんだったっけ? 仮面ライダーなら確か土曜日の夕方にやっていたけど」と思ってついチェックしてしまったのは秘密だ(笑)。当時の「ゴレンジャー」、ちゃんと土曜日の19時30分から30分やってました。

さて「フィッシュストーリー」を見終わって気分よくそのまま映画館を出ればよかったのに、散々迷った挙げ句2本だてのうちのもう一本「重力ピエロ」も見てしまいました。……「重力ピエロ」という作品自体はいい映画だとは思うだけど、何も「フィッシュストーリー」の後に見る作品じゃなかったなあ。重たいよ! せっかくの「フィッシュストーリー」の軽快な読後感が相殺されちゃったよ(とほほ)。同じ日に見るなら「フィッシュスーリー」→「重力ピエロ」じゃなくて、「重力ピエロ」→「フィッシュストーリー」の順番にすべきだったな……。ううううむ。

まあ、そういう訳で「フィッシュストーリー」という映画は結構楽しめたんですが、ヒット映画らしいのに、かすかに漂うB級映画感は一体何故かしら。
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テーマ:日本映画
ジャンル:映画
コメント
岡崎父、よかったですよ~
あの妙な8,2分けは一瞬引きましたが
息子のほうがより萌えですけどね^o^

しかし、「たと世界」の妙田もかなりいいんで
(ある種の鷲津、入ってます。私的に^^)ごらんあれ~
2009/10/18(Sun) 09:52 | URL | seiu | 【編集
>岡崎父、よかったですよ~

実は結構岡崎父も好き。最初に見た時は「もしかしてヅラ?」と思いましたが(笑)。でも私ってば、「ああ、三葉の鷲津だ……」と思いながら見ちゃったもんだから、まあ奥さんには逃げられちゃっても(←違う)こうやって居酒屋で皆とそれなりに和気あいあいと飲めるようになってよかったよ……などと横道それすぎな見方をしちゃったよ(だめじゃん)。息子の方はなんで気に入ったのか今ひとつ、自分ながらに萌えポイントがよくわからん。

>(ある種の鷲津、入ってます。私的に^^)ごらんあれ~

なんとか今日明日中にクリアしようと思います。でないと明日からまたお仕事で帰りが遅くなってDVDどころじゃなくなるので(泣)。
2009/10/18(Sun) 10:24 | URL | tsumire→seiuさん | 【編集
ああ、やっぱり混んでたかぁ。平日に行こうっと。でも久々にKさんに会って、お互いのメタボぶりを確認したかったわね~(笑)
そこの映画館、いつもチョイスがなかなかよくて、ご近所だったら常連になってるな。うちの近所はシネコンばっか3~4ヶ所あって、全く能のないラインナップなんだわ。

ところで大森南朋、エロ路線はどうなった?
「ヴァイブレータ」と「赤目四十八瀧・・」を見ようか迷ってるんだけど、赤目は原作が面白かったけど、「ヴァイブ・・」はあらすじ読んだだけで困惑。女性の感性で「孤独」をしんどく描いたものが生理的に苦手なんだよねー。山岸凉子とかの得意分野だと思うのだが、理解に苦しむか、胃もたれみたいな気分になるか、どっちにしても楽しくはなさそう?
でも大森さんに興味のある人間には避けて通れない代表作(?)の1つでもあるし(笑)。
2009/10/18(Sun) 12:41 | URL | oha~ | 【編集
>お互いのメタボぶりを確認したかったわね~

ほほほ、相変わらずメタボである事には変わりがない私ですが、映画「ハゲタカ」を見ていた期間、何もしてないのに体重が3kg減って、現在体脂肪率28.8、BMI値23.8になってますよん。ま、映画を見れなくなったらまた徐々に増えているんだが(泣)。

>ところで大森南朋、エロ路線はどうなった?

仕事が忙しくて今現在借りている「たとえ世界が終っても」のDVDを見終わってないので次が借りられないままだ。だからまだエロ路線には行ってません。

>どっちにしても楽しくはなさそう?

「ヴァイブレータ」はとにかく評判はいいよねー。楽しくなさそうっつーんだったら私なんか「鷲津」じゃない時点で楽しさ90%減なんだが(笑)。まあ、私も「女性の感性」ものは苦手です。とりあえず今日こそは「たとえ世界…」をクリアしないとなー。
2009/10/18(Sun) 13:14 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
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