角川春樹
先日、映画「笑う警官」の感想文を書いてから、他の皆様は一体どんな感想をお持ちなのかしらとあちこち徘徊してみました。11月14日に映画が公開されるまでは、私も書き込んだ感想を沈めておいたし、他の方の感想なども見ないようにしていたので、15日以降にあちこち見るようになってから初めて、賛否両論の感想を目にしました。まだそれほど見たわけじゃないですが、ところどころで見受けられる肯定的な感想に「角川映画なんだから、あれはアリ」「これぞ、ザ・角川」「いかにも往年の角川カラー」というのがあって、色々考えてしまいましたよ。

私も子どもの頃から「犬神家の一族」を始めとした角川映画は結構見てきて、その栄枯盛衰ぶりはずっと目撃してきた方だと思います。「犬神家の一族」(1976年版)は今見ても楽しめる映画だし、「時をかける少女」(1983年版)は今も好きだし、「蒲田行進曲」(1982年)や「復活の日」(1980年)も「幻魔大戦」(1983年)、「Wの悲劇」(1984年)もちゃんと映画館で見ましたよ。でもなあ、角川映画なんだからあれはあれでアリというのは、それこそ「笑う警官」に対して失礼なんじゃないかと思ったんですけどね。さんざん失礼な発言をしているおまえが言うな、ですけど。

まあ映画の感想なんて本当に人それぞれで、誰が何をどう思おうが本当に自由。だからこそ私も先日色々書いてしまいましたが、日をおくにつれて、段々とハルキが気の毒になってきてしまっているんです。それは別に彼がバッシングされているからではなく、一人で突っ走り続けるしかなかった王様のあまりの孤独ぶりにです。それだけ王様は過去の実績がすばらしくカリスマに満ちあふれていた。そして誰も何も言えなかったんですね、王様には。きっと。

もちろんだからといって、私もさんざんこきおろしたあの感想文を取り下げたりはしませんが(ただし他の映画と比べたりするのはやはりあまりにも失礼千万なので、そこの部分だけは消しました)。

笑う警官2
さて、私がなぜこれほどしつこく「笑う警官」について長々と書いたり言及するのかといえば、やはりそれは企画と食材とプレゼンがいいからです。この料理を作ってみようと企画し、各地の名産食材や珍味を取り揃えた腕前は素晴らしいと思うし、作り上げた料理のアピールも方法はどうあれ素晴らしい。でも肝心の料理は今ひとつ。もう、なぜこれだけのものを、腕がないのにも関わらず自分で料理しちゃう。コックが直前で逃げた話は聞いたけど、(結果論になっちゃうけど)製作者ならそこら辺のリスク管理も重要なんじゃね? 本当にね、本当にもったいない映画なんですよ、「笑う警官」は。この強烈な残念感を理解してもらうのは難しいかもしれないけど。ただの「つまらない」だけで終る映画なら、わざわざ感想文なんか書かないんですよ(遠い目)。

まあそんな訳で、12月19日以降もまだ「笑う警官」の上映をやっていたら、色々確認するために、もう一度見に行ってしまいかねない私です(笑)。結局、ハルキに完敗なのかも……。


追記:(11月20日)
上記で書いた「コックが直前で逃げた」というのは非常に不正確な書き方でした。訂正します。雑誌で読んだ記事に一番近い内容は以下のものだと思います(ただし、これが事実かどうかはわかりませんが)。

"超人"角川春樹 日本の暗部に挑む!! 「おれが『笑う警察』を撮ったワケ」(日刊サイゾー)
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テーマ:邦画
ジャンル:映画
コメント
「笑う警官」はわたしも映画として見て
かなり辛いのですけども
(これは南朋さん出てる出てないとは全く関わらず)

でもどんな作品でも
自分の心の琴線に触れる何かを
感じたりするものがあれば…
出来なんかどうだっていいと
実は思ってもいます。

ただ、残念ながら「笑う警官」にはそれが
私には無かったけど…^^;

そのピースの中に
自分の琴線に触れまくる南朋さんが
嵌ってる分
違和感が余計募るのかもしれません。
私の場合^^;

南朋さんをもってしてもダメなのね@@
ってことですな(それこそ遠い目…)

あ、なんか勝手な呟きを書いちゃったわ。すみません<(__)>



2009/11/19(Thu) 23:55 | URL | seiu | 【編集
こんばんは。

私も近日中に「笑う警官」を観にいく予定です。
tsumireさんの感想と、一昨日に観たという母の感想以外は見聞していないのですが、とにかく観ないことには始まらないので。
っていうか、こりゃ、やっぱり気になりますよ。(笑)

私は、不幸なことに、ハルキ監督作は「天と地と」で、ダメージを受けてしまい、そのトラウマ(?)があって、「笑う警官」も観にいくことがためらわれていました。
昔々、この映画のチケットをタダでもらって観に行ったけれど、大ヒットのはずが、劇場ガラガラで驚きました。
そして、チケットをくれたオジサマは某印刷会社の人で、会社が取引先のハルキの出版社との関係により映画のチケットを買わされて、自分ら社員がそれを買わされたのだ、と言うのを聞いて、ビックリし、憤りもしました。
まだ小娘でしたので、青かったんですね…しみじみ。
そして、肝心の映画は、映像は美しかったし、「赤と黒のエクスタシー」な合戦シーンも壮大で格好良かったけれど、それだけで何も感じず何の思いも残さずに時間が過ぎたのが、一番おどろきました。
ただで観たから、文句は言いませんでしたけど…。
そんなことがあったので、ハルキ監督というだけで、作品を観る目が曇ってしまいそうで、「笑う警官」鑑賞を迷っていました。
しかし、あれから歳月が経って私も大人になったし(なりすぎたけど)、仕切りなおして新たな気持ちでハルキ作品を観られるのではないか?と考えて、観にいくことにしました。

春樹氏は、大々的なメディアミックスに映画を巻き込んで成功させるやり方に先鞭をつけた経営センスは確かに凄いし、出版にしろ映画にしろ、プロデューサーとしての嗅覚や企画力・集金力は大変なものだろうと思います。
だから、プロデューサーに徹して、作品に相応しい監督を連れて来て、製作環境を整えてあげる役割に徹すれば、良い映画をどんどんつくれるだろうに…。
どうしても、御自分でなさりたいんですね。
歩く●社(汗)だし、誰も止められないんですね。うう~…。

ちなみに、マイマザーは、①トシのせいか途中で睡魔と闘うのが大変だった ②無駄にオシャレ感やジャジー感を出そうとして、なんだかねぇ、う~ん…③全方位的に色々とやりたかったのはわかるけど……う~ん…、、とメールで感想を言ってきました。
…と、う~ん…が多い感想なので、何だか気になっちゃう。
その辺りも、自分で観て確認してみたいです。
あら、やっぱり、コレってハルキの思うツボなの?

長々、失礼致しました。
2009/11/20(Fri) 00:35 | URL | 美冬 | 【編集
>でもどんな作品でも自分の心の琴線に触れる何かを
>感じたりするものがあれば…
>出来なんかどうだっていいと実は思ってもいます。

そうですね。私も誰にも振り返られななくても好きなミジンコ映画や、世間で大々的にクソゲーと言われても大好きなテレビゲームとかありますもん。大好きな「ハゲタカ」にだって映画としては重大な瑕疵があるのはよーくわかっているし。自分の心にどう響くかが一番大事。

そして色々響く要素を持っているのに、「笑う警官」ではそれがことごとく外されるのが本当に残念っつーかね。

だから「角川だから」「大森南朋が素敵だから」という以外のポイントで、この作品自体ががどのように見た人の琴線にふれたのか、そこのところを読んでみたい気がするんですけどね。

>南朋さんをもってしてもダメなのね@@ってことですな

ふふふ。まあ作品は残念でしたけど、でも今回はそのPRのために随分と大森南朋の露出が増えたのは、ファンの皆様にはうれしいオマケなんじゃないですか?
2009/11/20(Fri) 07:32 | URL | tsumire→seiuさん | 【編集
なんだかんだ言っても、一度は見に行くつもりだったんですよ、「笑う警官」。やっぱり大森南朋にはコケて欲しくないし。でも一番近いシネコンの上映スケジュールに、全然あがってこない。ほんとにやりてなのか、ハルキ?小日向さんと生瀬の映画でさえ、そこそこの期間、上映してたのに。(この映画は見る気まんまんだったけど、上映時間が合わなくて、結局見逃しちゃったよ)まぁ、「笑う警官」については、ある意味覚悟は出来たので、いずれ上映された暁には、気楽に見に行けて、その分がっかり感も少なくて済むかも。(がっかり前提か?)


>世間で大々的にクソゲーと言われても
アレのことだな。わたしには名作なんだけどなぁ………今でもやりたいって思うもん。
2009/11/20(Fri) 08:15 | URL | suika | 【編集
全く興味なかったのに、ここまでいろいろ言われてると、自分の目で見たくなるね(ほんと、ハルキの思うつぼ!?)
何週か前の朝日の土曜版に、この映画について書いたコラムがあったね。
原作者が「原作を越える◯◯(肝心なとこ忘れた、笑)」って褒めてるのを取り上げて、「原作者の心の広さに驚く」というきつ~いコメントが(笑)。
ハルキのスタイリッシュとやらはどんなモンなのか自分の目で見てみるわ。

最近映画づいてる私のお勧めは「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
思いがけず涙が出そうになったよ。
もはや彼は年齢も性別も人種も不明な「マイケル」というただ一人の生き物!もっと生きててほしかった・・・。
2009/11/20(Fri) 09:20 | URL | oha~ | 【編集
>tsumireさんの感想と、一昨日に観たという母の感想以外は見聞していないのですが

うわわ、お母様のご感想はともかく、私の感想じゃ何の参考にもならないじゃないですか(笑)。でも、色々な意味でポイントを押さえている映画なんですよねぇ(遠い目)。まあ、いろんな楽しみ方ができる映画であるとも言えるかも。

>不幸なことに、ハルキ監督作は「天と地と」で、ダメージを受けてしまい、そのトラウマ(?)があって

なるほど。私も似たような経験がありますね。ハルキの映画じゃないですけど。その昔会社でレクリエーション関係の福利厚生部門にいたときに、営業部の課長から映画「北京原人」のチケットを、会社から補助金を出して社員に売ってくれと言われたことがありましたよ。その課長は取引先のご機嫌取りのためにその映画のチケットを買おうとしてたみたいでしたが、私は超駄作の予感がしたので(笑)断って、その課長と喧嘩したのを覚えています。今、その「北京原人」のデータをチェックしてみたら、あの名作「新幹線大爆破」の監督・佐藤純彌の作品だって載っててそりゃもう、びっくり。Wikipediaには「1997年の監督作『北京原人 Who are you?』は、日本映画史上に残る「迷作」として語られることが多い。」と書かれてますがね(笑)。昨日だか一昨日だかどこかのウェブニュースで「「笑う警官」は「北京原人」以来の大コケ映画」って書かれていたんですよねぇ。後世、「笑う警官」がどのように語られるものなのか……。

ハルキはなあ、本当、プロデューサーに徹してほしいですよ。それだけの力があって、私たちを色々わくわくさせてくれるんですから。

>歩く●社(汗)だし、誰も止められないんですね。

あ、「王様」じゃなかった、「神様」だったっけ(笑)。

>あら、やっぱり、コレってハルキの思うツボなの

ここらへんでもやっぱりハルキは、すごい、と(←違う)。
2009/11/20(Fri) 09:49 | URL | tsumire→美冬さん | 【編集
>ほんとにやりてなのか、ハルキ?小日向さんと生瀬の映画でさえ、そこそこの期間、上映してたのに

今回、ハルキはかなり頑張っているみたいだよ。「サイドウェイズ」は確かフジがついているでしょ。だからそれなりに上映されるのよ。それにひきかえ「笑う警官」はハルキが言うには、内容が内容だから(警察を敵に回したくない)テレビ局がスポンサーについてくれなかったんですってよ(情報源「映画秘宝」)。

>いずれ上映された暁には、気楽に見に行けて、その分がっかり感も少なくて済むかも

文句を言うのも絶賛するのも、まずは見てみてからだよね。

>アレのことだな。わたしには名作なんだけどなぁ

また「クーロンズゲート」をプレイできるなら、私は今すぐヨドバシに行って現金払いでPS3買っちゃうよ!(笑)。あの「クーロンズゲート」も不思議なゲームだよなあ。私もsuikaさんもハマったらやりこむ方だとはいえ、ゲームオタクといえるレベルじゃないじゃん。他にもここにコメントをたまにくれるみどりーぬ。さん(主婦兼パートタイム歌手)もクーロンプレイヤーだったんだよね。いったいどういうファン層を掴んでいるんだか。
2009/11/20(Fri) 10:19 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
>ここまでいろいろ言われてると、自分の目で見たくなるね

話のタネになるというのも作品の重要なポイントだよね。まずは見てみることですよ。

>「原作者の心の広さに驚く」

この手のコメントは今回あちこちで見るね。私は原作は読んでないんだけど、この映画を見て、いったいどうしてこんなことになったのか、読んでみたくなっちゃったよ(ここでもハルキの作戦は成功?(笑))。

>最近映画づいてる私のお勧めは「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

この映画、評判イイね。会社でもやっぱりマイケルにこれっぽちも興味がない子がたまたま見て、よかったって言ってたよ。時間があればぜひ見てみたいんだが……。
2009/11/20(Fri) 10:48 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
tsumireさんの強烈な残念観もまったく同感!
そう、「満点であれ」なんて思ってなくて何か感じられて惹きつけられるところがあればみんなあんな酷評にはならいんですよね。
しかし、直前にコックが逃げるって時点でかなり問題だと思ったんですけどね。たとえ、才能がアリアリの方であっても、そこから一人で作り上げられる物なのかどうか??

とにかく「早く終わらないかな」と思い続けた映画でした(お尻も痛かったんだけど)

私はもう観ないかな~

ハルキさんもかわいそうには思わないし・・・(冷酷すぎ?)

まあ、昨日の「いいとも」ご出演はうれしいオマケでした!
2009/11/20(Fri) 12:51 | URL | み~ | 【編集
>しかし、直前にコックが逃げるって時点でかなり問題だと思ったんですけどね。

ねぇ。なんでもっとちゃんと把握しておかなかったのかまったくもって疑問ですよ。プロデューサーのメインの仕事は製作費集めや監督やスタッフ決め、宣伝などだろうけど実際にやる仕事はありとあらゆる面での調整のはずなんだから、歯車がおかしくなっているならもっと前に気づいていたはずだろうに。ちなみに逃げたコックは「映画秘宝」の記事によればVシネマの監督だそうだけど、一体誰だったのかしらね(ま、名前聞いたところで知らない人であることには変わりないだろうけど)。

>ハルキさんもかわいそうには思わないし

そりゃ仕方ないっすよ(笑)。

>まあ、昨日の「いいとも」ご出演はうれしいオマケでした!

昨日の大森南朋はかわいかったですね。
2009/11/20(Fri) 13:11 | URL | tsumire→み~さん | 【編集
コックさん、逃げたんでしたっけ?
私は、当初、Vシネ出身の監督さん(どうしてその監督さんでいくことになったのか、
それが角川監督の意向なのか、東映の意向なのか知りませんが)で、
シナリオの時点で、年齢制限をつけないと公開できないものになってしまうので
降りてもらった、と聞いた気がするんですが・・・

ま、それぞれが、自分が知っている情報と、自分が見た感想で書いているわけだから、
いいんですけどね。
違う見方、情報もあるんですよ、ということで。。。

だからと言って、『笑う警官』が傑作だとは思わないけど、
私はあと数回は見に行くと思うなぁ・・・
(ここにきている多くの人に、というか、実際に映画を見た多くの人に
呆れられそうだけどさ。)
2009/11/20(Fri) 13:29 | URL | Macky | 【編集
>コックさん、逃げたんでしたっけ?

「逃げた」というのは正しくないですね。私が見たのは「映画秘宝」の記事とネットの記事(「サイゾー」だったっけな?)なので、概要は多分Mackyさんが書かれた内容のほうが合っていると思います。わかりやすい極端な書き方をしてしまったので事情を知らないほかの皆様に誤解をさせるだけでしたね。訂正しておきます。

>私はあと数回は見に行くと思うなぁ・・・

すみません、私、12月19日以降ならもう1回見に行くかもしれないんですが……まだやっていますかね?

>ここにきている多くの人に、というか、実際に映画を見た多くの人に呆れられそうだけどさ。

あーうー、世間一般で大々的にクソゲーと呼ばれるゲームにズッポリはまった経験のある者としては、とやかく言えないです(笑)。いい映画だから好きになるわけでも、面白い映画だからハマるわけでもない。イケメンだから惚れるわけでも金持ちや優しい男だから好きになるわけでもない。虜になるというのは魔の瞬間ですよ(遠い目)。私も今年映画「ハゲタカ」をこんなに見まくるとは、6月23日までは思ってもいなかったですし(笑)。
2009/11/20(Fri) 13:45 | URL | tsumire→Mackyさん | 【編集
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