龍馬伝 第6回
龍馬伝 第6回(2月7日放映)。いやーーん、今週の半平太(大森南朋)さん、こわぁーーーい!(←誰?)。

[あらすじ]
「道場を追い出された龍馬(福山雅治)に、佐那(貫地谷しほり)は定吉(里見浩太朗)に謝罪し再び修行を始めるべきだと諭す。しかし、龍馬は剣術修行の意味が見いだせない。再びペリーが来航し攘夷(じょうい)熱が高まり、土佐では岩崎弥太郎(香川照之)や武市半平太(大森南朋)が藩に意見書を提出。龍馬は桂小五郎(谷原章介)とともに吉田松陰(生瀬勝久)に会うが、松陰は自分にできることを始めるべきだと龍馬に説教をする」(NHK番組表より)

毎回感心するのは江戸城の役員連中(じゃなかった、老中とかそこらへん?)の描写である。今までは密談風景の描写は狭い部屋にさらに屏風を立てて縮こまっている様子を俯瞰で映して、鎖国している日本という国を表現していたと思うのだが、今回は約200年ぶりに鎖国を解いた瞬間の老中・阿部正弘(升毅)は散らばった古書の中に立ち尽くしているのである。あの散らばった古書は日本列島を表し、今やっと日本人が自分の足で立ち上がって日本という国を俯瞰で見た、という表現ですよ。うううむ。

さて今週のメインイベントはやはり吉田松陰(生瀬勝久)vs坂本龍馬(福山雅治)with桂小五郎(谷原章介)戦と、吉田東洋(田中泯)vs武市半平太(大森南朋)戦ですね。いやー、松陰先生、のっけから気合入れシーンでビックリですよね。なんだ、この2人は!?と思いましたもん。桂小五郎がいかに吉田松陰がすごい秀才であったかとくとくと説明していたのに、見てみたら体育会系。会う人会う人にすぐ感化されちゃう龍馬なんかあっと言う間に「松陰先生」「わしも連れてってください」だもんね。それに対して龍馬を殴って「君は何者じゃ、何のためにこの天の下におる?」ですよ。熱いわ~。私がかつて見た大河ドラマで印象的だった吉田松陰は「花神」での篠田三郎で、静かな秀才ぶりが一際秀でている感じだったけど、いやー、生瀬松陰、だてに年とってません(笑)。ちなみに実歴史での吉田松陰はこのとき24歳、でもこのドラマの中では実年齢なんか気にしちゃだめよん。吉田東洋なんか30代後半のはずだし山内豊信はその11歳年下なんだからー。それにしても時代劇における人称ってやっぱり難しいですね。他の人が「わし」(1人称)とか「おぬし」(2人称)と言っている中、松陰先生は「僕」と「君」だもんね。浮いてる、じゃなかった、他の人との違いが際立ってます。

そして……今週の吉田東洋と武市半平太ですよ。ふぅ……。半平太を見るのがつらいわ~。黒船を実際に見ていなくても入ってくる僅かな事実から日本の今の現状では外国勢に立ち向かうことは出来ないと冷静に判断できていた近代知識人の吉田東洋に対して、日本は神の国、蹂躙されてなるものかという思いから、現実を見ようとはせずにひたすら尊皇攘夷を主張する武市半平太。なんか戦前の軍人みたいですねぇ。武市半平太が悲惨な最期を遂げることはもうわかりきっていることなので、それは今さらどうこう思わないけど、こうしてあきらかにズレまくって狂気の道へ踏み出していく様を見なくてはならないのは辛いことです。

山内豊信(近藤正臣)が「こやつは上士ではない」と切り捨てたのに対して、吉田東洋はまず武市半平太の中身を知ろうとした。だけどあの主張をを聞いて「そんだけの男じゃったか」と失望したのに対して、武市さんときたらそんな扱いを受けたのは「下士だから」と思い込んじゃって、吉田東洋に対して憎しみを増長させていくわけですよ。違うよ武市さん、ちゃんと現実を見て~なんて、現代のわしらが思ってみても仕方がないんだけどさー。なーんかさー、テロリストなりの納得できるような理屈があって真っ黒半平太になっていくのかと思ったらそうじゃなくて、本物の狂信者なんだもんね。それをさ、大森南朋がまたちゃんとそのズレっぷりを見せてくれながら演じてくれるもんだから、傍からみている方がほんとにつらくなっちゃうのよ。まいったなー。

さて今週の岩崎弥太郎(香川照之)。加尾(広末涼子)ったら弥太郎の意見書を読んで、商人の所にそれを持ち込むなんざ、もしかしてすごく頭いい? ひょっとして最後の最後にすっごい女ボスになってたりするのか?(笑)それはともかくやっとお江戸に行けることになった弥太郎、舞い上がって加尾にプロポーズですよ。まあ結果は見えてるけど来週が楽しみですね。

あれ? そういえば龍馬もいたんだったっけ。えっとー、松陰先生になぐられる前後に何してたっけなー? 千葉道場に行っている振りして実はリストラサラリーマンみたいにサボってたのをピエール(溝渕広之丞役)に見つかって、プラモ作りが実はすごく上手なタニショー(桂小五郎役)にくっついて行ってー、松陰先生に殴られてー、助さん角さんやってしまいなさいな里見浩太郎(千葉定吉役)に「ごめんなさい(てへっ)」と謝ってー、あっと言う間に月日が過ぎてー、佐那(貫地谷しほり)と指きりげんまんして帰国だったっけ。なんかすっかり忘れてたよ。

来週はこの「龍馬伝」の中でたった1回だけの三羽烏(坂本龍馬・武市半平太・岩崎弥太郎)の揃い踏みシーンがあるそうですよ。1回だけなんてもったいなーい。もっと見せろ。
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テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
tsumireさんの書いた今回の龍馬の行動を読んでると、なんかすごく活動的で、状況も動いてるのに、そんな印象がさっぱりないのは何故?「ああ龍馬、来週は土佐に帰るんだぁ」以上、て感じで龍馬に関しては簡単に終了しちゃうんだけど。(おまけに今回は生瀬に食われちゃうし。脇を固めるって、主役にとってはけっこう拷問。いっけいも今週はちょっとかわいかったし)
そしてそして半平太、東洋に呼ばれてルンルンなところに弥太郎に会って、どうやら前回言われたことを根に持っているのか、ちょいと羨ましがらせてる子供みたいなところが、意外にもかわいくて、わたしにはツボ♡(「白い飯をたらふく食わせてくれるんじゃろーの」っていう弥太郎の発想もナイス♪)
でも東洋と対面してからは真っ黒………劉ファンの方が「そっちの公園に行っちゃだめ」と言いたいように、「もっと広い目で見なきゃだめ」とおせっかいしたかったよ~。(この後切腹までずっとこんな気持ちなのかしら。身がもたんぜよ)
来週の福山、お気の毒………(いやでも、一服の清涼剤って可能性もありか)
2010/02/09(Tue) 19:34 | URL | suika | 【編集
>「ああ龍馬、来週は土佐に帰るんだぁ」以上、て感じで龍馬に関しては簡単に終了しちゃうんだけど。

ほーんと。私、あやうく龍馬の事何も書かないで終る所でさ、あれ? 何か忘れてる?ってしばらく考えちゃったよ(←ただのボケ老人か)。

>おまけに今回は生瀬に食われちゃうし。

まあね、今回のあの生瀬にはほとんど大抵の若手役者さんは食われちゃうよね。もうこのドラマのオヤジ役者陣ときたらどいつもこいつも……。

>そしてそして半平太、東洋に呼ばれてルンルンなところに弥太郎に会って

あ、そこんとこ書くの忘れてた。また弥太郎と別れた後の不敵な笑みがなんともね~。黒半平太、ここにありでしたよ。

>来週の福山、お気の毒

間に薄いリリー・フランキーが入るからある程度押さえになるか、あるいはリリー・フランキーにも食われちゃっているのもわからなくなるのか、楽しみですね(あれ?)。
2010/02/09(Tue) 19:57 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
こんばんは。

いやー、黒半平太推進委員としての私には、ワクワクするはずだったのに、半平太ったら、アイタタタ…になことになっちゃって、もう見てられない感じでしたね。
また、田中泯さんの迫力も凄かったので、東洋vs半平太の対決は、息が詰まるようでした。
クールなリアリストvsホットなカルト信者。
で、いずれは信者→教祖になっちまうんですねぇ。
婆様は辛くてたまらんぜよ。
東洋さんも、もうちょっと愛と余裕のある対応をして欲しかった…なんなら、半平太を夜景の見えるお店に連れ込んで説得して欲しい(大間違)…とか思ったりもして、なかなか胸が苦しくなる回でした。

この先、半平太が黒いカリスマになっていく道のりを丁寧に描いていって欲しいと思うもの、大森さんが天才なだけに、どんどん胸が苦しくなりそうで、婆様な私の寿命が10年くらい縮むかも…。

次回の3ショット楽しみでけど、本当にこの1回だけなんて勿体無いですよね。
香川弥太郎イチオシのリリー・フランキー登場シーンでもあるし、楽しみですvv
あー、やっぱり龍馬のことを忘れそう。
2010/02/09(Tue) 22:17 | URL | 美冬 | 【編集
>アイタタタ…になことになっちゃって、もう見てられない感じでしたね。

いやー、ちょっとまいりましたねぇ。もっとすっきりした悪の帝王なのかと思ってたんですが(笑)。ほんと、東洋も何かにつけ屈折しがちな下士相手に話す時はちっくと気を使ってくれればいいのに、アレだもんね。でも今の時点であれじゃあ田中泯さんの出番はそうは長くないのかしら。それは寂しいわ~。

>大森さんが天才なだけに、どんどん胸が苦しくなりそうで、婆様な私の寿命が10年くらい縮むかも…。

年寄りには危険なドラマです。でも私なんかまだ半平太のせいで寿命を縮めているだけだけど、美冬さんは堺雅人がまた何か主演が決まったりしたらそれで気を揉んでまた寿命を縮めるかもしれないもんね(笑)。

>あー、やっぱり龍馬のことを忘れそう。

ま、最終回だけは龍馬のためにあるんですから、それまで私達が忘れていても全然OKですよ(←ひどい)。
2010/02/10(Wed) 06:56 | URL | tsumire→美冬さん | 【編集
録画しておいたのを、やっとみました。

>いやーーん、今週の半平太(大森南朋)さん、こわぁーーーい!(←誰?)。

ぶわっはっは(笑)いや、でもホント怖かったです。半平太さん、あんなに激しく叫びまくったら、血管が切れるんじゃないかと心配しましたゎ。
道場で刀を手に、一人たたずむ半平太…
画面がブルーだったので、一瞬、鷲津ファンドが幕末にタイムスリップしたのかと思っちゃいました(違うってば)
しかし、武市半平太をネットで調べると「さわやかで誠実な人柄、見ためは美形(いわゆるイケメン?)」とかのってるんですけど、さわやかって??いったいどこが?と突っ込みたくなりましたよ(笑)
南朋さんも確かに「誠実と言われてるけど、彼なりの嫉妬とか確執があっただろうから、それを意識して演じてる」って言ってたけど、それにしても黒さ爆発!(笑)ですな。

吉田東洋とのシーンは、「ハゲタカ」の時と立場が逆ですね。まあ、ハゲタカは平成の世の中だから、「ははぁ!」なんてひれ伏すことはないけど。

あれ、今回は龍馬のシーンなんだっけ?他のキャストが濃い人ばっかなので、ちょっと忘れかけてたよ(苦笑)密かにいいなと思うのは桂小五郎(特に声)かな?

2010/02/10(Wed) 23:00 | URL | ぶるーうぉーる | 【編集
>血管が切れるんじゃないかと心配しましたゎ。

ほーんと、毎回あんな感じでキレてたら切腹する前に脳溢血でぽっくりいっちゃうんじゃないのか? 

>画面がブルーだったので、一瞬、鷲津ファンドが幕末にタイムスリップしたのかと思っちゃいました

あら、じゃあ村田さんと中延さんはいつ頃出てくるのかな~、楽しみ~(違)そういえば気がついてなかったけど前々回はアラン(ティム)が出ていたんでしょ?

>武市半平太をネットで調べると「さわやかで誠実な人柄、見ためは美形(いわゆるイケメン?)」とかのってるんですけど、さわやかって??いったいどこが?

「イケメン」の時点で既に違っている。……はっ、半平太/大森南朋のかーちゃんとばーちゃんに怒られちゃうか!?(笑)まあさ、違うっていえばねぇ、吉田東洋も山内容堂も吉田松陰もアレなわけだし(ふふふ)。

>密かにいいなと思うのは桂小五郎(特に声)かな?

タニショーは声、いいよね。もうナレーションは弥太郎よりも桂小五郎にやってもらってもいいんじゃないかっつーくらい。
2010/02/11(Thu) 09:43 | URL | tsumire→ぶるーうぉーるさん | 【編集
ちっくとこんまいことですが
お邪魔いたします。

「武市さん、ヤンキー化」といわれてますね。
確かにアイタタタでしたが。
「吉田…東洋」とくるくだり、
まさかの南朋さんアドリブ?と気になります。
ホテルの駐車場で「劉一華…お前は誰なんだ?」の台詞、
劉の名を入れたという話を聞いたもので。
それにしても武市・南朋さんはボロクソハンペン状態ですね。
果たしてこれからどうなることやら。

今日のオリンピック後の再放送を見ていたら「こんまい修正」が入っている様に思いました。
① 武市さん、吉田東洋に
「と申されますと?」→「と仰いますと?」に
なっていた…ように思います。
(「申す」は私も気になっていましたが)
② ペリーが「戦争になる」との英語字幕が
「you will have a war」→「you will have war」に。
本放送と今日の再放送の録画があれば
比較できますが。
まぁ、その手のこんまいことより、
脚本をちっくと何とかどうにか…お願いしたいかな。
2010/02/13(Sat) 17:26 | URL | 風来坊 | 【編集
>「武市さん、ヤンキー化」といわれてますね。

ヤンキー化!? なんだ? 沖縄の成人式の時に暴れている連中みたいな?(笑)「吉田、東洋」がアドリブだとすると(アドリブかどうかわからんけど)、結構まずい方向に持っていっているのは大森南朋も共犯っつーことになっちゃうよね。ここは憎しみや恨みをメインに押し出しちゃダメな場面だよなあ、本当は。原点に(下士として蓄積されて来た鬱屈とともに)それがあったとしても、もっと昇華させなくちゃいけないと思うんだよなあ。

>今日のオリンピック後の再放送を見ていたら「こんまい修正」が入っている様に思いました。

へぇー、本放送後にそういう修正が入る事があるんですね。さっき録画を巻き戻して(←アナログな表現(笑))見てみたら確かに本放送では「申されると」と言ってたし、字幕も「a war」となってましたね。

>脚本をちっくと何とかどうにか…お願いしたいかな。

もしかすると福田さんはそこらへんの掘り下げは苦手なのかもしれないですね。今までのドラマでも目に見えるエピソードを積み重ねてキャラを描くという手法が多かったのかもしれないし。
2010/02/13(Sat) 22:38 | URL | tsumire→風来坊さん | 【編集
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