お局様たちは無駄にコミュニケーションネットワークが発達している。例えば。

Nさん「この間、ずっと前に会社を辞めたSさん(男性)が結婚したのよ。付き合っていた人はいらたしいんだけど、うちのママがちゃんと結婚しろってたきつけたみたい。で、その相手は昔うちの会社にいた女の子なんだって」
Nさんのお母様は新宿で小さなスナックのママをしていたが(今はやめて病気療養中)、店にはよく会社の人や辞めた人などが色々出入りしていたのだ。
「Sさん? 私が入社した頃は確か不倫をしたせいで左遷されたという噂がたってたなー。離婚したの?」
Nさん「ママの店に来ていたときは独身だったみたいよ」
練馬のS嬢「うちの会社の女の子って、誰よ」
ここ20年くらいの女子社員の情報はほとんど把握している私たちである。
Nさん「じゃあ、ママにもう少し詳しく聞いてみるよ」

Nさん「事務の女の人らしいんだけど、経理にいたA子さんとほぼ同じ頃に総務にいて、苗字がA子さんと同じで、社内報の編集もしていた人らしい」
S嬢「A子さんって、40過ぎてから結婚退職して郷里の秋田に帰ったんだったよね?」
「いやー、A子さんが35歳になるまで、どうして子どもができるのか知らなかったって話が一番印象的だったな。A子さんと同じ頃で私も知らない人っつーことは20年以上前の話? いったい誰よ?」
S嬢「じゃあ、Kさんにちょっと聞いてみる」
「じゃあ、私は昔の社内報をチェックしてみるよ」

Kさんは在職25年の古株No.2お局様で社内の昔話を聞くならこの人、という存在なのだ。私は10年くらい前まで社内報の編集をしていたが、会社設立当時から私が編集していたころまでの社内報を一応いまだに全部保管している。その後、社内報スタッフで該当する女性にTさんという人がいることがわかった。

S嬢「そのTさんっていうのは結構大雑把できっぷのいい女の人だったらしい。あるとき上司だか役員と喧嘩して結局関連会社への出向命令が出たときに、出向するぐらいなら辞めますって、それで会社辞めちゃった人だって、Kさんが言っていたよ」
「出向命令だけで辞めちゃうなんて、ずいぶん気が短いんだな」
S嬢「あの会社(関連会社)は昔からそういういらない人を送り込むところだから、やっぱり嫌だったんじゃないの」
Nさん「ママに聞いてみたら、やっぱりそのTさんがSさんの相手らしい」
S嬢、私「なるほど。すっきりしたよ」

こうして、実に馬鹿馬鹿しくて心底どうでもいい謎が一つ、お局探偵団の力で解明したのだった。
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