えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! 新聞にも載ってなくてソースを確認出来ないんですけど。

 おくやみ:佐藤史生氏(訃報ドットコム)

デビュー作からずっと、好きでほとんどかなりの作品を読んで来た作家さんです。萩尾望都が切り開いて来た道とはいえ、当時はまだまだマイナーだった少女漫画のSFという分野でこつこつと作品を発表し、でもそれだけではなく、ありがちな少女漫画の世界でも一際背筋がすっと伸びたような、それでいて一歩引いて世の中を眺めているような主人公達の作品もまた楽しみでした。でもそれよりもなによりも「夢見る惑星」シリーズや「ワン・ゼロ」のような傑作を発表、夢中になってみていたものです。作品が載っていた別冊少女コミック増刊号や、プチフラワーやグレープフルーツを毎号どれほど楽しみにしていたことか。

ちょっとまだまだ書きたいことがあるので、続きは本日の夜、書きます。この訃報がガセであったらいいのに……。

謹んでご冥福をお祈り致します。
佐藤史生 佐藤史生
追記:いやー、今朝はビックリして記事を書いたので、書き直そうかと思ったのだが、まあ、その時の気分を残しておくのも大事かも、と思って見苦しいけどそのままにしてあります。なお、新聞記事についてはMackyさんからのタレコミにもありましたが、毎日新聞に訃報記事が、そして読売新聞にも載ってました。なんで朝日は載ってないのだ。私の探し方が悪いのか? 花見で浮かれすぎてて目が滑ってる??

 ・「ワン・ゼロ」漫画家・佐藤史生さん死去(読売新聞)
 ・佐藤史生先生の読者の方へ(坂田靖子ウェブサイト)

そんな訳で例によってわが家の化石発掘コーナー。実は佐藤史生のデビュー作あたりから「星の丘より」あたりの雑誌の切り抜きが保存してあるはずなので探してみたのだが、どうやら帯広の実家に送ってしまっていたようで見つからなかった。そこで別の切り抜きを。右は萩尾望都の「まんがABC」(1974年)の一部。この中で描かれている友人として、Pマークの服を着ているのが佐藤史生、Aマークの服が確か花郁悠紀子だったと思う。左の方の写真は作品のうち表紙だけ取ってあったもので、片方が佐藤史生の「夢見る惑星」シリーズの「天の足音」の連載当時の表紙、そしてもう片方は花郁悠紀子のもの。若くして亡くなった二人をわざわざ並べた訳ではない。今日、久しぶりに発掘してみたら、こんな風に並べてファイルしてあったのだ。

なんというか。花郁悠紀子の時もそうだったのだが、24年組の訃報を聞いたりしたらそりゃあショックだろうけど、でも24年組フォロワーの訃報の方がズシンと来るですねぇ。まだ若いというのもありますが、24年組の作家さん達の作品に夢と憧れをもち、なんとか近づくべく努力し、そして確かに近づき、さらにそれぞれが独自の作品世界を築き上げて来た作家さんだからなのか……。

うーん、色々と書きたい事はたくさんあったのだが、どうもうまくまとまらない。「星の丘より」「夢見る惑星」、好きだった。「一角獣の森で」の美しいラストにぐっときたなあ。「金星樹」、吾妻ひでおが「不条理日記」でネタにしてたよなー(佐藤史生の初コミックスって小学館じゃなくて奇想天外から出てたんだよなあ)。「ワン・ゼロ」、毎号毎号本当に楽しみにして読んでいた。自己学習型コンピュータ(人工知能)の「マニアック」の個性の素晴らしさ、電子世界をベースに描かれる神と魔の緊迫感ある対決と、そうきたか!というあのラスト。「世界は美しい……」と思ったものだ。確かこの作品は当時の人工知能研究者達の間でも非常に話題になった作品だったよなー。

若い時に佐藤史生の作品を読む事が出来て、本当によかったと思う。そしてもう、新しい作品を読むことが出来ないのが本当に残念である。ご冥福をお祈り致します。
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テーマ:雑記
ジャンル:日記
コメント
毎日新聞朝刊に訃報が載っていました。
愛読していたというわけではないのですが
あの画風は印象的でした。
後日、お別れ会がおこなわれるそうです。
本当に残念です。
2010/04/08(Thu) 09:35 | URL | Macky | 【編集
うそっ
なんで??
どれほどに…愛してたかっ…
嘘だーーーーー

すみません
衝撃すぎる……
2010/04/08(Thu) 10:35 | URL | seiu | 【編集
>毎日新聞朝刊に訃報が載っていました。

どうもありがとうございます。今朝ニュースを見て(訃報ドットコムなんざRSS配信でチェックするなよって感じだが)本当にびっくりしましたよ。朝忙しい時に新聞の山をひっくり返しても見つからないのであせりました。まあ、Mackyさんが「ハゲタカ」ネタや大森南朋ネタではなくこっちのネタでコメント下さったのもちょっと驚きましたが。
2010/04/09(Fri) 00:52 | URL | tsumire→Mackyさん | 【編集
まあほんとにびっくりですよ。私はあの絵も好きでしたが、何よりも少女マンガで読み応えのあるSF作品を描いてくれる方だったので、特に好きだったですねぇ。まだまだ早すぎますよ。
2010/04/09(Fri) 00:56 | URL | tsumire→seiuさん | 【編集
『夢みる惑星』連載時のプチフラワーって、スゴかったですよね・・・。パワーに満ちていました。確か、SFマンガ競作集みたいな雑誌も出ていませんでしたか?(『金星樹』や萩尾先生の『あそび玉』の復刻版もそれで読んだような記憶が・・・)
tsumireさんの、コレクションの画像(本当にすごいですね!)を拝見したら、当時の漫画群の記憶が、怒涛のように蘇ってきました(佐藤先生や、森脇真末味先生、『カリフォルニア物語』の後半くらいの吉田秋生先生の画風が好きでした)。

萩尾先生をはじめ、他の当時の漫画家さん達は、さぞショックを受けられているでしょうね・・・。残念です。

2010/04/09(Fri) 19:38 | URL | 黒いひよこ | 【編集
tsumireさん、佐藤史生好きだったよね...。私も君の影響でけっこう読んだけど、すっかり忘れてて、それがこの1~2年急に読みたくなって、文庫版を買ってぼちぼち読み直してたとこだったのに...。
「夢見る惑星」はほんとに美しいSFファンタジーで好きだわぁ。
でも「ワン・ゼロ」は「あれっこんなにややこしい話だったっけ?」とちょっと驚いた。
科学と宗教の話をこう描くって...全く読者にこびてない感じ。
それにしても君んちの化石の山・・・なんでもあるなぁ。
2010/04/10(Sat) 00:03 | URL | oha~ | 【編集
>『夢みる惑星』連載時のプチフラワーって、スゴかったですよね・・・。

そうそう、他の作品も粒ぞろいで。創刊号には萩尾望都の「訪問者」が載っていたり、次の号から連載がはじまっていたり、高野文子の読み切りがあったり、他にも大島弓子、木原敏江、森脇真末味とか盛りだくさんでしたね。

>確か、SFマンガ競作集みたいな雑誌も出ていませんでしたか?

二つの出版社から類似の本が出てたんですよね。一つは奇想天外社から出ていた「マンガ奇想天外」(「別冊奇想天外SFマンガ大全集」)と東京三世社から出ていた「SFマンガ競作大全集」と。「金星樹」のコミックスは奇想天外社です。

>萩尾先生をはじめ、他の当時の漫画家さん達は、さぞショックを受けられているでしょうね

本当ですね。特に佐藤史生さんは24年組フォロワーの中では年齢が少し上でどちらかというと萩尾さんに近いですしね。萩尾さんのショックも相当でしょうね。

今年始めに仙台だかどこだかで開催していた原画展のニュースを聞いた時もどうせそのうち東京にも来るだろうからと思っていたんですけど、もうそれもないようですし。本当に明日はどうなるか判らないですね……。
2010/04/10(Sat) 09:57 | URL | tsumire→黒いひよこさん | 【編集
>一つは奇想天外社から出ていた「マンガ奇想天外」(「別冊奇想天外SFマンガ大全集」)と東京三世社から出ていた「SFマンガ競作大全集」と。

わ~懐かしい・・・。2種類あったとは・・・。『あそび玉』は後者の方みたいです。でも『金星樹』は奇想天外でしょうね。どうも記憶がごっちゃになっていた感じです。情報ありがとうございます。

ほんとうに、他の漫画家さんたちも、お身体を大事にしていただきたいものです・・・。ストレスが多い職業でしょうしね。





2010/04/10(Sat) 11:41 | URL | 黒いひよこ | 【編集
私も今年2月だったかの原画展のニュースを見て、早く東京にこないかなーとか思ってたんだけどさあ、それにここ10年、新しい作品が出てないよなあとか思ってたんだけど、まさかこんなことになっているとはね。

>「夢見る惑星」はほんとに美しいSFファンタジーで好きだわぁ。

ほんと。佐藤史生のファンタジーは(他の作品もそうだけど)、余韻が本当に美しいよね。星空の描写も、その遥か向こうの世界を感じさせてくれたし。

>でも「ワン・ゼロ」は「あれっこんなにややこしい話だったっけ?」とちょっと驚いた。

「ワン・ゼロ」って1984年連載開始なんだよね。サイバーパンクの代表作みたいなウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」ですら1986年だっていうのに。日本でインターネットの元の元みたいなものが生まれたのが1984年(現在のような形に近くなるのは1990年以降)。佐藤史生の先見性もすごいけど、それをああいう形できちんと漫画作品で表現しきっちゃうんだもんなー。今こそ、佐藤史生の新作SFを読んでみたいよ。

>それにしても君んちの化石の山・・・なんでもあるなぁ。

だからいつまでたっても魔窟なんだよう(泣)。
2010/04/10(Sat) 22:22 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
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