タイガー&ドラゴン第11話(6月24日放映)、最終回。先週は虎児(長瀬智也)が逮捕されるところで終わってむしろほっとしたと書いたものの、その実、その後の騒動を描くには1時間では全然足りないだろうーーーーと思っていたのだが、あれから3年が過ぎたということになっていて、その間の事情をオープニングで竜二(岡田准一)に語らせたたのはうまい。まあ、あの程度の器物破損と傷害罪で、裁判が早めに決着ついたとしても前科もない虎児に2年以上の実刑がつくのか?という気はしないでもないが、それはさておき(もちろん落語の方の「子分かれ」の熊さんが3年間で心を入れ替えて真人間になったからというのも置いておいて)。今回すっきり片がついて物語が終わった事で、今までの路線でのスペシャルや続編が出来無くなったような気がして、それがまた淋しい。いやぁ、久しぶりに毎回1時間弱楽しんだドラマだった。余は満足じゃ(←何様?)。

今回は「子は鎹」というテーマをくさいほどしつこいほどに濃く描いたドラマとなっていたが、特に元・組長(笑福亭鶴瓶)とどん兵衛(西田敏行)の、「俺だって迎えに行きたかったよ、なのになんで今いないの!? あんたらヤクザが、うちの小虎を、かわいい弟子を、つまんない争いに巻き込んだからでしょ? だからいないんでしょ」「ワシも迎えに行きたかったんだけど、あいつはどんちゃんに譲ったから、だから行かれなかったんや」という、虎児の二人の「父」のやりとり、そして和解が本当によかった。

また、3年前には虎児が後押しして共にウルフ商会に乗り込んで行った銀次郎(塚本高史)が今では立派な2代目となり、再度組入りを頼む虎児を突き返し、本当は似合わない事をしている自分を自覚して虎児に支えてもらいたい気持ちを持っていながらもヤクザの世界へは入り込ませまいとする、銀次郎の心意気と男っぷりもよかった。でもリサと仲直りしたらやっぱり「ギンギン」と言われるのか?

虎児とどん兵衛の「俺は、ここから始まってるんだ。もう一度ここに戻んねーと始めらんねーよ。師匠! 頼む! 俺をもう一度、粋でオツな男にしてくれ!」「お前さんに関しては、俺もここから始まってるからね。私の、弟子になっておくれ」という再弟子入りのやりとりから、もしかして虎児が本当に本物の堅気になるためには、やはり一種の禊としてのムショ入りも必要だったのかもしれないという気もする。

それにしても、岡田君、演技の方は目が離せなかったけど、やっぱり、落語の方はヘタ。ずっと長瀬の方がうまいんじゃないのかと思っていたけど、今回やっぱり長瀬の方がしっくりきたし。小竜さん、いや今は7代目どん兵衛か、「どん兵衛」の名にふさわしかったのは本当は小虎の方だったかもよ。もちろん、虎児には紆余曲折を経て本当に自分のものとなった「小虎」の名が、やっぱり一番だろうけどね。これからもっと精進してね。

ところで、スペシャルとかpart2、まぁだ~~?? チンチン!(←お茶碗を箸で鳴らす音)


追記(2005.6.27):
いやぁ、「子分かれ」→「子はカレー」という駄洒落には気がつきませんでしたよ、そうか、そうだったのか。
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