龍馬伝 第24回
龍馬伝第25回(6月24日放映)。まあ、なんでしょう、私の前を素通りしていった感じ? 大事件(蛤御門の変、海軍繰練所閉鎖、毒饅頭お披露目など)が起こっているのにもかかわらず、印象が非常に薄かったというか。おまけに今週はわたくし、ハゲタカスペシャルウィークでしたので「龍馬伝」どころじゃなかったぜよ。

しかし上の写真↑「お代官様、これでおねげえしますだ」って言っているような感じだ(意味不明)。じゃ、この写真は本当はなんと言っているでしょうか?

「こっちのつぶ餡入り、そっちの抹茶餡入りのと1個交換して~」(大嘘)

[あらすじ]
「龍馬(福山雅治)は船宿・寺田屋で、亡き母そっくりのお登勢(草刈民代)に出会う。お登勢に励まされ、龍馬は気持ちを新たに海軍操練所に戻る。そのころ、池田屋で多くの同志を殺された長州藩は御所に向かって進軍し、後に「蛤(はまぐり)御門の変」と呼ばれる、会津藩との戦いが始まる。薩摩軍の参戦で長州藩は総崩れとなり、久坂玄瑞(やべきょうすけ)も自刃する。龍馬は焼け出されたお龍(真木よう子)を寺田屋に預ける」(NHK番組表より)。

今週の演出担当が渡辺さんなのは「ザテレビジョン」を見てわかってたので期待せずに見ていたんですが、んー、以前のような過呼吸半平太さん(大森南朋)とかフラフラ半平太さんのような極端なキャラ描写や、写楽の役者絵のようだった井伊直弼の死にっぷりみたいなマンガチックな描写があまり目につかなかったんですよね。今回は大殿様(近藤正臣)がかつてのフラフラ半平太さん並にキテはいましたけんど。それよかこの時期の一大イベント、蛤御門の変の描写なんかはメリハリを強調する渡辺さんには合っているのかもとか思いました(エラソー)。ま、京の町が焼け野原になった後にお約束のように龍馬(福山雅治)が登場して「なんちゅうことじゃあ」「どういてこんなことに」とか、侍が勝手なことやるからとか責めるお龍(真木よう子)に「まっこと、おまんの言うとおりじゃあ」とか、海軍操練所の閉鎖に「そんなことがあってええがか」とか、ラストも「わしはどうすればええがじゃ」とか、いつもの台詞を言ってて、はいはいはいとスルーモードだったので、今三つ、素通り感が強いのかしら。

小学校では「いかのおすし」という言葉があるんですよね。いか…知らない人についていかない、の…他人の車にのらない、お…おおごえを出す、す…すぐ逃げる、し…何かあったらすぐしらせる、という要注意ワード集なんですけんど。わたしゃついつい龍馬版を考えちゃってたよ。龍馬の「わしはなんどこんなこと言うがじゃ」(意味不明)。

「"わしは"どうすればええがじゃーー!」
「"なん"ちゅうことじゃあーー!」
「"ど"ういてこんなことにーー!」
「"こんなこと"(そんなこと)があってええがかーー!」
「おまんの"言う"とおりじゃーー!」

うるせぇーーー!!

さて先週、お殿様の言動が意味不明と書いた訳ですが、今回を見る限りでは大殿様ったら半平太さんのことで色々悩んで苦悩しちゃっている訳ですか? 「武市、武市と、どういて儂はあんな下賎な男の事を考えにゃならん!」ですって? はっ、恋煩い!?(違)。そんで極楽浄土絵図に救いを求めているんですか? ……なんで!? 半平太さんが大殿様のためにあんなことやこんなことをやってこんな事態になっていることに、まさか心を痛めとるちゅうことっすか? それとも恩義を感じてごひいきにしている徳川幕府の所業(長州への態度とか新撰組の活動とか?)に心痛めて逃避したいと思っているのか? やっぱり、わからん。でも最後の最後でお殿様が半平太の前に登場して、半平太さんが光り輝く大殿様にひれ伏して全部自白し、「わしがわるかったー、龍馬、おまんの言う通りにしちょればよかったー」とか言ってジ・エンド、というのだけはやめてーーーー。でもやりかねないよ、この脚本は(泣)。

龍馬とお龍のラブストーリーの進展具合は、さすが月9脚本、結構丁寧でしたね。少なくとも加尾(広末涼子)やお佐那さま(貫地谷しほり)の時みたいに私たちにはまっっっっったく、見えてない龍馬フェロモンのせいですぐに一方的にラブラブだったのとは違って、龍馬フェロモン、なかなかヒットしません(ま、龍馬は別に狙っているわけじゃないけどさ)。ぎこちなく笑うお龍さん、ナイス。

あ、そういやこの回のメインは「寺田屋の母」だったっけか。うーむ。ずーーーーっと、現代的価値観で「武市さんは間違っちゅう」「どういてこんなことに」とか叫んでいた龍馬さんですけんど、現代的価値観から言ったら、ニートの30男が「ママン」って、絶対引きますからっ。「いっぺんだけ、いっぺんだけでいいき、母上ち、呼んでもいいですろうか?」「ほんで龍馬ち応えてくれんですろうか」と言いやがった時は、この脚本家に真剣にゴルゴ13を派遣することを考えたぜよ。ま、お登勢さん(草刈民代)に実際に呼ばれてみて「やっぱり、全然違う」とか言っているのでかろうじてセーフといえなくもないけど、こういう変な設定を入れなくても、お登勢さんをちゃんと魅力的に描けば龍馬が慕っていたのだって納得できるじゃないっすか。ま、いつものように台詞だけでの説明でも全然OKだしー(棒読み)。龍馬がお登勢さんを慕っていたのはベースに母親と瓜二つというのがあったからなんていう100万年前の設定をわざわざつかわんでもええやろ(いつの間にやら偽関西弁)。どうも今回のコレの主犯は鈴木CPのようですけど、うまくエピソードとして処理しているというよりも、あざとさといやらしさが大また開きで(←非常にお下品な表現)、なんか嫌。

そして、毒饅頭エピソードですよ。散々史実を無視してたくせによりによって毒饅頭エピ(コレ自体は史実かどうか不明だがとにかく有名なエピソード)。「以蔵(佐藤健)が可哀想だから」「楽にしてやってくれ」(このままだと死んじゃうから!)と毒饅頭の差し入れかよっ! なんか納得できん。だったら以前の「以蔵は使えるぜよ」バージョンの黒半平太が口封じのために毒饅頭差し入れの方がまだ納得出来るっつーもんです。せめて「いい人モード」のままどうしても毒饅頭エピを入れたいなら、他の、弾圧を受けてもまだ頑張っている勤皇党メンバーのために死なすって流れにしてくれればまだしも、可愛そうだから死なすって……。そんなに「以蔵が可哀想」ならいっそのこと、自分がその毒饅頭食っちゃえばみんな楽になれるんじゃねーのー?(棒読み)。もちろん半平太さんがここで死ぬわけにはいかないのは、外で戦っている勤王党メンバーやその家族のためであり、お富さん(奥貫薫)のためでもあるわけだけど、そういう描写がほとんどないし、今まできちんと正座していたのが今週はもう以蔵の叫びを聞きすぎて壊れちゃったのか、足を投げ出してほうけてますからね、かなりもう「壊れちゃった」半平太さんの所業なのかもしれんけど。

で、今回は海軍操練所が閉鎖されちゃって「わしの夢やった日本海軍はなくなってしもうた」「わしはどうすればええがじゃー」とかなんとか言っている龍馬さんはどうでもいいので置いておいて(←ヒドイ)、私も海軍操練所閉鎖は悲しんでおる。佐藤教頭先生(勝塾塾頭、有薗芳記)よかったのに。もう見られないのかしら。せめて勝海舟(武田鉄矢)の秘書みたいな感じで今後も登場して欲しいっす。ほんとにまあ、この「龍馬伝」は脇がいいですよ。渋くて手堅すぎ。ナイスキャスティング。

さて来週は、って明日だが、いよいよトリビアおじさん(高橋克実)登場。「西郷さんの名前は…………「隆盛」ではなく「隆永」」「へぇー」。「西郷隆盛の肖像画は…………本人ではない」「へぇー」。「次の回の演出は……渡辺Dである」「へぇー……ええええっ! また!?」。
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テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
毒饅頭、真っ白で少し大きめよね。あれ全部食べないと死ねないのかしら。バリウムの量が多いとダダをこねて検査を受けないわたしには、無理な大きさだなぁ。ちなみに奥様、食べられる饅頭の気持ちになれるのが、下記の動画。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm52998

それにしても、わたしはわりと以前からもう半平太には魅力を感じなくなってたのに、「龍馬伝」を見ているのは何故だろう思ってたんだけど、tsumireさんのつっこみを聞きたいからだったのかも。見てないと突っ込みも楽しめないからね。ということは、tsumireさんが脱藩したら、わたしも脱藩しちゃうかもなぁ………
一旦脱藩したら二度と戻ってこないだろうから、繋ぎ止めとくなら今だよ、NHK!
2010/06/26(Sat) 17:07 | URL | suika | 【編集
>毒饅頭、真っ白で少し大きめよね。あれ全部食べないと死ねないのかしら。

しかも「和助に手に入れてもらった」とかなんとかいっててうかつ過ぎ。あれ、1個で致死量だよね、普通。今検索してみたら阿片を原料にしたモルヒネの場合の半数致死量が500mg(0.5g)とあったから、ちょっとだけで十分みたいだよね。じゃ3個もあったのはもしものときの予備か?(用心深いんだかそうでないんだか)。

>食べられる饅頭の気持ちになれるのが、下記の動画。

ラーメンズかっ!(笑)。もう、ケーキも食べられなくなるじゃあありませんか(食べないけど)。

>tsumireさんが脱藩したら、わたしも脱藩しちゃうかもなぁ………

まー、私が心惹かれるような、もっと渋い脇役をさらに取り揃えておいてくれるといいんだけど、何せあの脚本と、あのCPじゃなー。

タッキーとアランとクラリスだけじゃモチベーションが上がらん。やっぱり飯島さんと村田さんも出して欲しいね。
2010/06/26(Sat) 22:57 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
さすがtsumireさん、4日間の『ハゲタカ』祭の心身の消耗などものともせずに『龍馬伝』のレビューを書かれるとは…素晴らしい。
私は『ハゲタカ』祭の後では、もう『龍馬伝』のことはドーデモエエガジャーMAX(特撮ヒーロー?)状態だろうからと思って、21日の昼休みに下書き書いて、そのまま、ドーデモエエガジャーな感想を投稿してしまいました。残り僅かになって、この醒めた気持ち…。うーーん、大丈夫か。

次回また渡辺さんですか…。
半平太カウントダウンのここに来て。
27回梶原さん、28回大友さん、ということでしょうか。

>>「こっちのつぶ餡入り、そっちの抹茶餡入りのと1個交換して~」(大嘘)

または、「この饅頭にワサビを入れたのがワシだということが、何時わかったんですか、加賀さん」とか…。
それにしても、大きくてふっくら美味しそうなおまんじゅうです。
アンマンみたい。
武市さんに秘匿業務を指示された和助、よっぽど頑張っちゃったんだろうなー。
牢番の仕事と「バリューが違うだろ、バリューが!」な心境で。

>>龍馬の「わしはなんどこんなこと言うがじゃ」(意味不明)。

なんだか最近、これらのセリフを順番に叫んでいるだけのような気がしますね。
もしかしたら、脚本家先生の書斎の壁に貼ってあるのかもしれなくてよ。(笑)
龍馬を、これだけ中身の薄いアンポンタンに描いちゃって、この先、どうするのか他人事ながら心配です。
龍馬にも『龍馬伝』にも思いいれが薄いけど、脚本以外はクオリテイが高いし、なんせ大友さんの将来がかかってますからね。(母目線)
しかし、CPの、あのトンデモなセンスがある限り、不安ですよ…。

半平太さんの描写が、ここに来てまたブレてきた感じで、ちょっと最終回(第28回)が心配。
武市フファンというより、武市ウォッチャーのつもりだったけれど、あまりに観ちゃいられない武市さんに、すっかり婆目線も加わっていますので、最後は筋を通して、立派に勤皇党リーダーとして去って欲しい気持ちです。
この脚本での、武市さんのパーソナル面での妙なフォローは、かえって彼の格を下げる傾向があるのでね…。
武市半平太が、幕末史に名を残したのは、龍馬の幼馴染だったからじゃなく、土佐勤皇党のリーダーとしてだったから。
だから、最後は、リーダーとして筋と誇りを貫く姿をきちんと描いて欲しいのですが。
でも、なんかイヤな予感がしちゃうのは、どういてじゃー。
亀弥太と同じセリフを言わしたら、即、脱藩じゃ!!
2010/06/27(Sun) 01:33 | URL | 美冬 | 【編集
>4日間の『ハゲタカ』祭の心身の消耗などものともせずに『龍馬伝』のレビューを書かれるとは

いやもう息も絶え絶えっす。……ま、本当は夜はハゲタカ三昧なので会社で思い出しながらちびちび書いておりました(←スチャラカ社員)。

>残り僅かになって、この醒めた気持ち…。うーーん、大丈夫か。

そうなんだよねー、なんかどんどんテンションが下がってくるんだよねー。先週も今週も素通り感最強MAX、渡辺Dだというのにどうしたんでしょ。

>武市さんに秘匿業務を指示された和助、よっぽど頑張っちゃったんだろうなー。

特別な秘匿業務だもんね、和助もそりゃあ腕によりをかけて、究極の毒饅頭を作ってきましたよ。そして和助が作ってきた作品に対抗するは海原雄山の至高の毒饅頭! ……私、疲れているのかなー(遠い目)。

>もしかしたら、脚本家先生の書斎の壁に貼ってあるのかもしれなくてよ。

なるほど、久坂玄瑞の実家の壁にべたべた貼ってあったアレですね。「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」「わしはどうすればええがじゃー」「一君万民」「まっこと、おまんの言う通りじゃ」「尊王攘夷」「どういてこんなことにー」てな感じで。あら、壮観(棒読み)。

>龍馬を、これだけ中身の薄いアンポンタンに描いちゃって、この先、どうするのか他人事ながら心配です。

ちょっとねえ、今まではドラマの主人公としてまだアリのレベルだったと思うんですが、このところ人物造形としてはいっつも同じ事ばかりやっている上に、浅い、薄い、軽いと三拍子揃っちゃっているような気がするんですよねぇ。もったいないなあ、これだけのドラマなのに。この龍馬だけで3部見るのはちょっと難しいかも。

>だから、最後は、リーダーとして筋と誇りを貫く姿をきちんと描いて欲しいのですが。

全く。しかしここんとこのお殿様の動向と、半平太さんの「お殿様に併せてくれ」の連呼、最後の最後で自白+切腹=「龍馬、おまんの言う通りにしていれば」と来るようなすっごくうヤな予感がしますよねえ。ふぅ、せっかく脚本以外は本当にすごい作品なのに……。
2010/06/28(Mon) 23:59 | URL | tsumire→美冬さん | 【編集
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