龍馬伝 第30回
先週から高杉晋作(伊勢谷友介)と西郷どん(高橋克実)、小曽根乾堂(本田博太郎)、今週からは大浦慶(余貴美子)他圧倒的に濃いキャラから目が離せない「龍馬伝」なので、今回の演出があの渡辺Dでも気にせず流してみていましたが、流して見られんとこがあったぜよっっ! ……って、もう今日は土曜日なんですけどね(遠い目)。

[あらすじ]
「土佐の脱藩浪士・池内蔵太(桐谷健太)が、龍馬(福山雅治)を訪ねてくる。龍馬は池に連れられて高杉晋作(伊勢谷友介)に会うと、高杉は「長州藩が幕府に従わず、戦い抜く覚悟である」と語る。龍馬たちは食い扶持(ぶち)を稼ぐためカステラ売りを始めようと、長崎の豪商・大浦慶(余貴美子)らに相談。慶は龍馬たちに興味を持ち、出資を決める。一方で龍馬は、薩摩藩の西郷吉之助(高橋克実)に、長州と手を結べと提案するが…」(NHK番組表より)。

龍馬伝第30回(7月25日放映)。世間一般的には龍馬(福山雅治)も十分かっこいいはずなのに、やっぱり高杉晋作の格好良さが飛び抜けているよね。この人(伊勢谷友介)、自分の見せ方をよくわかっている上に、演出的にもキャラの立ち方が尋常ではなく、正面向いている龍馬よりも背中を見せている高杉晋作の方が圧倒的な存在感を見せてたりしてさ、すごいな。今まで現代的視点を持っている人物として坂本龍馬が描かれた訳だけど、こうして高杉晋作と並ぶと、その容貌(ザンギリヘアー、着流し姿)と現代的な言葉遣いや台詞からも、高杉晋作の方が龍馬よりもっと現代的に見えてしまう。にも関わらず「龍馬伝」という物語のパズルの中にしっかりとハマっている。伊勢谷友介、何の期待もしてなかったんだけど、いいですよ。

そして一方薩摩の西郷どん。長州征伐に反対する理由をきちんと自国(藩)の経済的立国事情をからめて説明していているのがちゃんと説得力があって(ここは脚本がグッジョブなのか?)先を見通す目の鋭さや見識の深さなども見せていて、気のせいなのかしら、西郷どんもかっこええんですよ(私がハゲ専だから、というのは却下(笑))。でもさー、タッキー(滝藤賢一、小松帯刀役)はじめ他の薩摩勢がおたおたしている感じでさー、龍馬に「あればあ進んだ考えを持った藩(長州)がこのまま滅んでしまうとは」などとつぶやかせてみたり、「長州は底力がある国じゃ。どこよりもよう学び、どこよりも戦う気力に満ちちゅう国じゃ」と言わせてみたりで、土佐藩のアレレな今までの描写と相まって、ふと、脚本の福田さん、長州出身だからちょっと身びいきなんじゃないのーー?とか思っちまったぜよ(笑)。

しかし龍馬と来たらあの態度、なんなの? 仮にもお世話になっているスポンサー様に対して口の利き方がなってないんじゃね? そりゃ垣根のない発想をするとかグロ~バル~な思想の持ち主だからざっくばらんなだけなのかもしれませんけど、先週からなんか、ずうずうしいな、こいつ……と思ってしまいましたの。

おまけにさ、自分らには志があるんだという脱藩仲間の面々に対して、「ええか、志だけではの、世の中は変えられんがじゃ」「武市さんやち、日本を守りたいいう気持ちはおんなじやったがじゃ。けんど、志だけでは世の中は変えられんかった。わしらはそれを学んだはずではないかえ?」「武市さんらーのあの無念を、無駄にしてはいかんがじゃ」……なにーーーーーーっ!!! ここで半平太さん(大森南朋)をそんな持ち出し方をするかっっ! 半平太さんは志だけの人じゃなかったぜよ、だいたいこの「龍馬伝」の中で半平太さんを切腹に追い込んだのは(第27回の)「龍馬の大芝居」で「絶賛大活躍」だったおまんじゃ、龍馬! 「龍馬伝 第3部」は先々週までやっていた「武市半平太伝」とは全く別なドラマとして楽しんでいたのに、これ以上「他のドラマ」の事を引き合いに出して余計な事言わんでええわいっ(あれ?)。

さてと。ええっと「龍馬の秘策」ですけんど。私は幕末には詳しくないので、坂本龍馬が薩長同盟や大政奉還の立役者の一人であるというのは知っちょりましたが、もしかして今後何もか龍馬の思いつきお膳立てで事が進むんでしょうか。まあそりゃ主役ですけどさー。うーむ。でも長崎商人達のつきあいっぷりにからめての、どんなに仲が悪くても状況によって手を組む必要があるという説明はよかったと思います(←エラソー)(またあの場面の花を手にした小曽根さんもナイス)。

さてと。次週はいよいよ中岡慎太郎(上川隆也)がやっと登場。ほんとなら土佐勤王党時代から登場しているはずの人物、薩長同盟や大政奉還では龍馬同様に活躍し、ほんとなら龍馬の「ソウルメイト」(by 鈴木CP)はこの人のはずなのに、このドラマの中では龍馬の「ソウウルメイト」(by 鈴木CP、しつこい(笑))は高杉晋作。そして超カッコエエ描写されまくりの高杉晋作の後の登場。不吉ですね、中岡慎太郎ファンの皆さん。武市さんの二の舞にならない事をお祈り致します。ってか、幕末はこれから事件起こりまくりでわざわざ中岡慎太郎のsage描写するほどの時間もあまりないか。
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テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
龍馬と高杉晋作が、将棋の駒風のものを使って語ってたシーン、一応気合を入れて見てたんだけど、比喩がよく分からんかった(泣)どうやらこの暑さで脳みそが逝っちゃった模様………
カステラをめぐる一連のシーンも、制作サイドの狙いはなんとなく分かる気はするけど、特に面白いとは感じなかったなぁ。
そしてtsumireさんがこの記事をアップする原因になった龍馬の言動。
これもわたしは「ああ、半平太さんのこと言ってるわぁ。このドラマじゃ過去の人になっちゃったんだなぁ」と、全然怒りの琴線に触れず、素通りでした。
なんだろ、この脱力感。なんか半平太さんが退場して、本当にもう他人事のように気楽に(あるいは無気力に)見ております。
この回で面白かったのは、長崎商人の麻雀のシーンかな。この連中のしたたかさは良かったです。並みの濃ゆさじゃ無かった(笑)龍馬なんか全然小物に見えちゃってたけど、いいのか?まぁ大浦慶が龍馬age言動担当要員に選任されたみたいだけど。
今回、弥太郎さんは完全にお笑い部門担当だったな。
2010/07/31(Sat) 13:34 | URL | suika | 【編集
>将棋の駒風のものを使って語ってたシーン、一応気合を入れて見てたんだけど、比喩がよく分からんかった

そんなのすぐにわかるわけないじゃーん。暑さで脳みそ溶けてなくたって全然わからんよ。一応、今巻き戻して(あれ? DVDの場合「巻き戻す」んじゃなくてなんて言うんだ?)見てみたけど、高杉晋作の陣地に駒はキングの「師」しかなく、そこにヒラの「卒」を龍馬が置く。「師」はキングだけど自分の陣地から出られない。「卒」は前にしか進めずさらに1個ずつしか進めない、でも最終的には破壊力がある駒、と中国将棋について書いてあるウェブページに載っているな。高杉晋作の手元の「師」は、自分の陣地から出られない(長州と言う藩や幕府の体制に捕われている)孤立無援の長州の象徴ってことかね。そこに持つべき物は何もない、ただの脱藩浪士でしかない龍馬、いわゆる「卒」が一歩近づく。でもってさらに駒(「師」のサポート役の「象」と、あともう一個はわからん)を置いて「師」を取る、高杉晋作の心を動かしちゅうっつーことか? 一方高杉晋作もなんだかよくわからないけど龍馬の手元の「将」(キング)をやっぱり取っている。そう簡単には行きませんよ、っつーことかね。

カステラ、私も別に心惹かれなかったな。それよか最初に明日は薩摩に連れてかれるとか言ってて、最後にも同じような事言ってたから、もしかしてこの話、全部1日の出来事なのか?とか思ったけどさ。

>並みの濃ゆさじゃ無かった(笑)龍馬なんか全然小物に見えちゃってたけど、いいのか?

なーんな、第2部なんか目じゃない脇の濃さで、龍馬なんかより脇を見るために見ているようなもんだしなー。
2010/07/31(Sat) 17:12 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
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