龍馬伝 第34回
亀山社中のヒトたちって、ヒッドーーーイ!(笑)

[あらすじ]
「ユニオン号を下関に運んだ龍馬(福山雅治)たち。しかし、その運航をめぐり亀山社中が有利になるようにした長次郎(大泉洋)と長州側がもめ、龍馬は薩長を結びつけるため長州の要求をのむ。長崎に戻った長次郎は、私欲に走ったと社中に責められる。長次郎はグラバー(ティム・ウェラード)の勧めで、ひそかに英国留学しようとするが、嵐で船が出港せず、密航の情報が奉行所に知られる。社中に調べが入り追い詰められた長次郎は…」(NHK番組表より)

龍馬伝第34回(8月22日放映)。他の坂本龍馬ドラマって見た事ないけど、近藤長次郎(大泉洋)っていうキャラをここまでガッツリ描いたことっってあるのかしら(1989年のTBS版「坂本龍馬」では香川照之さんが演じたそうですけど)。史実ではユニオン号の代金を横領し密航に失敗したのを亀山社中のメンバーに責められて切腹っつーことだったらしいので、洋ちゃん(洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)、どんな腹黒キャラになる訳?とか思っちょりましたけんど、非常にきれいにまとまってましたね。ま、このドラマ、本物の腹黒キャラが出てくる事はないのかもしれません。今んとこ一番腹黒そうに見える長崎奉行(石橋凌)や眉なし(徳川慶喜役、田中哲司)だって別に腹黒い訳じゃないしなー。

でもさー、亀山社中の連中の「わしらは日本を守るために働いとるがじゃ」「わしらは私利私欲に走らんのじゃなかったがかえ」「武士は食わねど高楊枝じゃ」「おまんはどうせ偽侍じゃき」って、あんたらちょっと! 洋ちゃん(だから洋ちゃんじゃねーよ、長次郎だよ)がない金を捻出するためにどんだけ苦労して来たと思ってるんじゃーー! 勘定方がカステラで頑張って利益出していたり、なんとか「新たなバリューアップ策と資金源を探して」たりしてたからこそ(違)、丸山で遊んだりユニフォーム作って写真撮ったりできたんじゃねーのー? お気楽だな、おめーたちは。今まで色んな雑用を現実的にきちんと処理していた長次郎がいなくなったら困るのはあんたらじゃねーの?

そんで亀山社中に居場所がなくなった感じのところにきて、グラバーさん(ティム・ウェラード)の悪魔の誘いが(違)。そういやグラバーさんも別に腹黒キャラじゃなかったな。

で密航なんですけどー、見ててそんなに大それた事のようには見えなかったんですよ。もちろん開国したとはいえ一部だけで、一般にはまだ許されてないであろう日本ではやっちゃいけないことだろうってえのはわかるんですけど、そして長崎奉行がわさわさ動いていて、あれほど長次郎を責めまくっていた亀山社中の連中も一生懸命逃げている長次郎を探したりしているし、小曽根さん(本田博太郎、あの顎のプルプルに目が釘付けだ!)の態度からも最終的には切腹に至ってもしょうがない大罪だったんだろうなーとはうっすら思うんですけど、でも、その大それた感がなんか実感出来なくて(理解出来なくて)、この暑さの疲れと北海道帰省の疲れでボケちゃっているのかなーとか思って見ておりました。

しかしこの時代、にわか侍が本当に切腹をするのって大変だったろうなあ。武士として生まれたのなら小さい頃から作法の一つとして切腹のシミュレーションはやっているだろうけど、長次郎は何せ商人で饅頭屋の息子だもんね。切腹するときのあの表情はなかなかリアルだったと思います(←エラソー)。しかも介錯なしで。介錯なしの切腹は本当に苦しいらしいですからねー、太平洋戦争の最後の日に自宅で切腹した阿南陸軍大臣は介錯を拒んで1日以上苦しんだとかって記事を見た事あるし。長次郎はすぐに死ねたのかしら。洋ちゃん(だから、洋ちゃんじゃなくて(略))、本物の侍じゃあないしなあ。自分んちの庭先でこんなことになっちゃって小曾根さんも大変~。

さて、この長次郎の死も龍馬ageに利用されるのかよ?とか思いましたが、亀弥太(音尾琢真)や半平太さん(大森南朋)のようなことにはならなくてよかったです。しかし約束してたからとはいえ、そしてこれが龍馬なりの長次郎の供養とはいえ、はたまたこの国から逃げたいと思いつつ生きているお元(蒼井優)と、この国から世界に旅立とうとして命を落とした長次郎の対比場面だとしても、結局お元とお座敷で飲んでいる龍馬さん(福山雅治)には、そりゃしんみりとする場面ではありましたけんど、なんかすっきりしない感じだったのは、まあ、私が疲れているせいですよね、きっと……。

今週の高杉晋作(伊勢谷友介)。彼のカッコよさよりも、いつ咳をしはじめるんだろうという関係ない方面に注意が行ってしまうはなぜなんだ。

今週の桂さん(谷原章介)。中間管理職の悲哀(笑)。

今週の西郷どん(高橋克実)。今回はほんの一瞬だけだった。でも来週はなにせ「薩長同盟ぜよ」だし、もっとフル回転するものと思われるので楽しみ。

今週の龍馬。んーーー、ちょっと金田一耕助っぽくなってないですか? 事件が終わって登場人物が死んじゃってから登場していらんこと叫んでいるっちゅうか。

そんなわけで、来週は小学校の社会科の教科書(ただし教科書と合わせて使う資料集の方だけど)にも載っている薩長同盟ぜよ。これからどんどん幕末の事件がてんこもりだけど、10月期新ドラマに激しく置いてけぼりを食らいそうな予感……。大友さんに次の「ハゲタカ」を作っていただくためにも、とりあえず視聴率だけは盛り返してほしーなーと思うんですけど(先週よりも視聴率がアップしたのはもしかして道産子パワーか?(違))、やっぱダメか? 頑張れー、「龍馬伝」(棒読み)
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テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
自称洋ちゃんの親戚のおばちゃんが怒る気持ちはよく分かる回でした。
いくら契約のことは長次郎にお任せだったとは言え、長州藩の人間と同時に内容を知った龍馬ってどうなの?しかもこのことに関しては龍馬は関連及び責任が無いっていうクリーンな立場を見せたかったのか、洋ちゃん(ちげー)一人が波をかぶってたね。そして納得のいかない洋ちゃん(だから………)を強引に説き伏せる龍馬の台詞が、「これが終わったら長崎で芸妓を呼んで酒を飲もう」って。そんなことで長次郎の気持ちを収められると思ってる龍馬の無神経さというかKYっぷりが、久しぶりにイラっときたよ。
でも洋ちゃん(もういいや)は龍馬の顔を立てて、請われるままにぎこちない笑顔を見せた後去っていったわけだけど、その先に待っていたのが亀山社中の武士は食わねど高楊枝の皆様。
確かに長次郎の苦労も知らず、自分勝手な言い分を並べてたけど、龍馬より罪が軽く見えたのはなんでかなー。
そして料亭でお元に踊らせながら一人酒を飲む龍馬だけど、素直な視聴者なら涙を流すシーンなんだろうけど、「こんなことされても洋ちゃんは浮かばれないよ。単なる龍馬の自己満足じゃん!」などと憤ってしまったのは、tsumireさんと同じく疲れてるせいなんだよね、きっと………
でもさ、洋ちゃん、亀山社中の皆様に「料亭の飲み代は誰が工面してると思ってんだよ!」って怒ってたけど、それを踏まえてもう一度最初の龍馬へ向けた笑顔の意味を考えると、「あれ?龍馬にもその料亭の代金は誰がだすんじゃい!っていう怒りと蔑みの笑みだった?」とつい深読みしちゃうわたしでした。

>大それた感がなんか実感出来なくて

そうなんだよねー。留学も全然OKって雰囲気だったのでこちらも勘違いしてたし、お元の隠れキリシタンも「あ?まだダメだったっけ?」って勘違いっぷり。まぁこれは単純にわたしがボケてただけなんだろうけどさ。
それでも洋ちゃん、最後はage要員にならずにすんで、ようございました。
2010/08/25(Wed) 08:23 | URL | suika | 【編集
>いくら契約のことは長次郎にお任せだったとは言え、長州藩の人間と同時に内容を知った龍馬ってどうなの?

管理職としては失格な態度だよね。部下に一任したとしても上司として大事な契約の進捗情況は把握しておくべきだし、あんだけ筆まめでフットワークも軽いんだから、部下が報告を怠っていたとしても確認すべき事項だよなー。

>しかもこのことに関しては龍馬は関連及び責任が無いっていうクリーンな立場を見せたかったのか

脚本的には常に無謬な龍馬さんなんだろうけど、これこそ色々間違っちゅう。 管理職のくせしてこれほど重要な契約の内容を把握せず、契約書を確認せず (亀山社中法務・渉外担当者と井上聞多らとの取り決めをチェックせず)に相手に引渡しをして、相手側からクレームが出たら(長州から文句が出たら)、その場でもう片方の契約相手(薩摩サイド)に確認もせずに口頭で契約内容を変更、法務・渉外担当者の異議に対して、個人的にキックバックするから(「長崎で芸妓を呼んで酒を飲もう」)契約変更に対しての異議は認めない、っと。

そりゃまあ龍馬さんはー、日本の国を守るためー、臨機応変に対応するからー、薩長同盟もうまくいくわけだねー。融通が利かない洋ちゃん(ちげー)はきっと目先のことしか考えてないってことになっているのかもー。

>龍馬の無神経さというかKYっぷりが、久しぶりにイラっときたよ。

いやあ、私も龍馬はもうどうしようもないと思っているから最近はイラっともしなかったんだけど、さすがにここは「はぁああああ?」と思っちゃったよ。

>自分勝手な言い分を並べてたけど、龍馬より罪が軽く見えたのはなんでかなー。

上司の管理責任放棄に比べたら、同僚の職務怠慢の方が、そりゃ格段に罪は軽いわな。

>「こんなことされても洋ちゃんは浮かばれないよ。単なる龍馬の自己満足じゃん!」などと憤ってしまったのは、tsumireさんと同じく疲れてるせいなんだよね、きっと………

私達、疲れやすいお年頃なのかも(笑)。

>留学も全然OKって雰囲気だったのでこちらも勘違いしてたし

だいたい井上馨や伊藤博文の留学がOKだったのはなんでなんだ? 長州藩が勝手に、あるいは密かにやったってことか?

>お元の隠れキリシタンも「あ?まだダメだったっけ?」って勘違いっぷり。

あんだけ外国人が入り込んでんだから、なんか色んな事がなしくずしになってそうな気もするよね。まあ隠れキリシタンについては龍馬が死んだあたりで大掛かりな弾圧事件が起こったっていうのは、ついこのあいだWikiで読んだけどさ。

>それでも洋ちゃん、最後はage要員にならずにすんで、ようございました。

そうねー、それがせめてもの救いかしら~。
2010/08/25(Wed) 22:21 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
今日やっと見たんだけどさ...。
なんかもう亀山社中の連中に腹たったわぁ~!
ほんと、丸山で飲んで、ユニホーム着て、日本を救うって騒いでるだけの若造だったのね。
薩長同盟だって長次郎がいなかったら、ハゲタカアランに古い軍艦押し付けられちゃうとこだったじゃん。同じ海軍操練所で学んでも、龍馬が船の事も「わしゃなんも分からんき」なのと大違い。
洋ちゃん、亀山社中の連中とは別れて、商人に戻って倒幕を支えてもよかったし、なにも死ななくてもよかったのに。惜しい人材をなくしたよね。

>今んとこ一番腹黒そうに見える長崎奉行

ほらっいるじゃん。後藤の象ちゃん(笑)まっ腹黒いっていうより、やなヤツか?
2010/08/28(Sat) 23:28 | URL | oha~ | 【編集
>なんかもう亀山社中の連中に腹たったわぁ~!

龍馬を悪者にしないために他の連中を悪者にしちゃう、龍馬をageるために他の連中をsageるこの脚本にはほんとうにとほほだよ……。他をきちんとしっかり描いた方が龍馬の人物像だって際立つっつーのにさー。

>洋ちゃん、亀山社中の連中とは別れて、商人に戻って倒幕を支えてもよかったし

まあ、洋ちゃん(ちげーよ)は侍になりたかったんだから商人に戻るっていう選択肢はなかったのかもしれないけどね。でも「日本を変える」ために「侍になった」んだとしたら、長崎では侍でなくても日本を変えることができるっていうのも描写しているから、侍であり商人でもある洋ちゃんの立場はかなり揺らいじゃうよなー。

>後藤の象ちゃん

あれは腹黒?(笑)でもこれから日本をしょって立つってことになるはずなのに、あのキャラでどうなるんざんしょ。
2010/08/29(Sun) 17:31 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
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