龍馬伝 第42回
月日が経つのは早いもんで(←最近この台詞ばっかり)、もうはや日曜日だよ~。

[あらすじ]
「海援隊の操船する「いろは丸」は、瀬戸内で紀州藩の「明光丸」と衝突し、沈没する。龍馬(福山雅治)たちの命は助かったが、賠償金を得るため、弥太郎(香川照之)も加わり、長崎で談判が始まる。衝突の経緯は、明光丸に不利だったが、御三家である大藩紀州は海援隊を相手にしない。この談判は“幕府との戦い” だとする龍馬は、お元(蒼井優)に頼んで紀州をやゆする歌をはやらせ、万国公法を基に、イギリス海軍提督に審判を頼む」(NHK番組表より)。

今回色々うかうかしていたらもう「龍馬伝」が始まって5分を過ぎていたのである。ありゃーと思ってテレビつけたら亀山社中のところに紀州藩の悪い顔をした連中がやってくる場面になっていて今回の演出さんの名前を見逃したぜよ。そんで録画を巻き戻して(DVDじゃ巻き戻すとは言わんか……)今回の演出さんが誰か確認しようかとか、あるいは届いていてまだ見てない今週号のザテレビジョンの「龍馬伝」のページをチェックしようかとか一瞬思ったんですが……ま、いっか、演出が誰でも。

かつてオープニングをみのがした時はドラマを見ながら演出家当てをやってみたもんですが(5月10日「龍馬伝 第19回「攘夷決行」」、あらー、半平太さん(大森南朋)が土佐に帰る回の時だったのね~)、あの時は半平太さんの描写が演出さんによってわかりやすく違っていたので、ある程度推測がついたのですが、「龍馬伝」も3部になってからなんか平均化されちゃったっつーか、標準化されたか、あるいはブレブレの象徴だった半平太さんがいなくなったせいか、あんまり演出さんによって2部の時程の大きな差はないように思われるんですよね。なので、今回は演出が誰か当てるのは無理だろうなと思ったんですが……。

いつものー、周りの皆さんのお膳立てで「先見の明」があるところを見せてくれる龍馬さん(福山雅治)ですがーー、でも今回は納得できたんですよ(きっぱり)。史実はどうだか知りませんが「これが日本で最初の蒸気船同士の事故」「今後同様の事故が起きた時に必ずこの事故が引き合いに出される」「土佐は紀州に泣き寝入りしたと、船の事故は相手にどれほど非があろうと力の弱いもんが引き下がる、土佐がそう思われてもええですろうか」という龍馬の主張は納得できるし、法廷ドラマのように進められて行く物語が(結果が分かっているとはいえ)なかなかサスペンスタッチで惹き付けられました。そして裁判の冷静な弁護士のように淡々と議事進行をする龍馬さんもよかったです(もしかしていつものように叫んでないからよさげに見えたのか?(笑))。

あとは幕府の判断を求めようと言う紀州奉行(飯島さんキターーーッ! ……違います、中尾彬です)に対して、日本が世界に認めてもらうためには法を守らなくてはならないと懐から「萬国公法」を持ち出して論理的に主張し、さらに公平に審判が出来る立場のメンバーをお披露目した所なんかも、なんか水戸黄門の印籠的な気分のよさがありました。そして飯島さん(違)の「才谷屋、おまえは何者や?」ですよ。でも龍馬さんたら「わしらは(単数のYouで聞かれたのに、複数のYouで答えとる)ただの脱藩浪士ですきに」と答えるんですね。ま、さすがに「オレは、アンタだ」とは答えるわきゃないけどさ(笑)。

ところでいろは丸の賠償に関しては最近新聞の記事にもなっていましたが、引き上げられたいろは丸の積荷からは龍馬が言っていたような武器のような金額の張る積荷はなかったそうですね。つまり龍馬さんときたら吹っかけまくった訳です。でもこの「龍馬伝」の中では吹っかけ犯は弥太郎(香川照之)になってましたけんど。

龍馬が画策した流行歌の場面も、長崎商人の協力連係プレーぶりもちゃんと見せてくれるし、ほんの一瞬ずつながら西郷どん(高橋克実)や木戸さん(谷原章介)、大殿様(近藤正臣)の描写にも今後につながる部分が見られて、うううむ、これは今回が脚本がきちんと整理して描かれているのは確かなんでしょうけど(人間よりも事件をメインに描いているせい? あるいは「HERO」で培った法廷描写の賜物?)、それ以上に物語の説得力があって納得できる所がすごく大きいので、今回の演出は梶原さんじゃね?とか思いました。

しかし船の衝突で片方がわざとぶつかったとか、航海日誌の改竄とか、あまりにも今のご時世の状況に重なりすぎだよな。だから龍馬が論理的に解説して戦いなおかつ勝った事に、ちょっと胸がスッとしたりしちゃうんですけどね。

でも最後の龍馬襲撃場面はいらんです。なーんか、龍馬さん、いくら下工作で協力してもらったとはいえ、奥さん(真木よう子)ほったらかしでお元(蒼井優)と逢い引き(←違います)ってどうなの?と思っちゃったしさー。落日の襲撃場面が最終回の龍馬襲撃を暗示しているんでしょうし、寄りよりは引き気味で映される襲撃場面が物語がどんどん歴史的事実へ向かっているということを強調しているんでしょうけど、でもこの今回のドラマ的には入れない方がよかったと思いました。

さて、今回の演出家は誰だ!? ……梶原登城さんでしたー! 確か前回の演出さん当てクイズ(違)の時も梶原さんだったんだよなー。ただ単に歴史ドラマ描写をちゃんとしてくれる梶原さんの演出が好きなだけなのかも。
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テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
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2010/10/25(Mon) 00:08 |  |  | 【編集
いやー、珍しく面白かった回でしたよ。(失礼千万)
いつもは透明感溢れる龍馬さんが、今回はふてぶてしく頼もしい龍馬さんになっとったし、弥太郎は相変わらず「後藤様、わしもですろーか」と泣きそうに聞くところがかわいかったし、料亭で百瀬常務(違)と酒を飲んでる時にいろは丸の沈没の知らせを聞いた時のコントめいた芝居も良かった。

>もしかしていつものように叫んでないからよさげに見えたのか?(笑)

あ?そうなのか?なんかそんな気もしてきたぞ………

飯島さんは思ったよりねちっこさが足りなかったけど、まぁ飯島さんじゃないしね(なんのこっちゃ)
今までの「龍馬伝」の中で一番気持ちよく見られた回かもと思ってたのに………

>でも最後の龍馬襲撃場面はいらんです。

ほんとだよ!せっかくここまで気持ちよく見せておきながら、ここに来てなぜこんな小芝居を持ってくる?
暴れん坊お龍を人のいい三吉さんに押し付けて、自分は女たらしかよ。しかも奇襲してきた侍、勘定奉行と交渉に同席していた侍じゃん。どこの人間か視聴者に分からせる為かもしれないけど、普通そんな身分の侍が自ら襲撃はしないだろう。なんだかなぁ。
あとどうでもいいことだけど、あんな風の強い所で酒を飲むのなら、盃じゃ無理だから。ぐい飲みか湯のみを用意しないと、風で酒が全部飛んじゃいますから。(それにしてもお元ちゃん、屈折してる性格らしいのに、意外と簡単に龍馬が笑える日本を作ってくれるって信じちゃったんだなぁ)

最近の「龍馬伝」は、演出家の名前を見てもはらはらしたり安心したりすることが無くなってたけど、そうかぁ、あれは半平太さんのせいだったんだぁ。やっぱり罪な男だったのね。(半平太のせいじゃないけど)
2010/10/25(Mon) 01:03 | URL | suika | 【編集
>いやー、珍しく面白かった回でしたよ。

テーマがはっきりしてた方がいいってことなのかなあ。今回みたいに裁判の行方をちゃんと描くというのがまず、いの一番にあってなおかつ余計な寄り道をしたり余計なage描写がないからすっきりしててよかったのかなー。今回、余計な龍馬ageがなくてもちゃんと龍馬もよさげに見えたしね。

>どこの人間か視聴者に分からせる為かもしれないけど、普通そんな身分の侍が自ら襲撃はしないだろう。なんだかなぁ。

全く。ちゃんと台詞で「坂本? おまえは才谷とちゃうんか!?」って台詞で十分、紀州藩の連中だってわかるのにさー、何もあんな漫画みたいな襲撃させなくてもねー。

>あんな風の強い所で酒を飲むのなら、盃じゃ無理だから。

そうそう、持ってたでっかいとっくり? じゃなくて瓶か? あれでそのまま飲めばいいのにー。

>お元ちゃん、屈折してる性格らしいのに、意外と簡単に龍馬が笑える日本を作ってくれるって信じちゃったんだなぁ

ま、ツンデレだから(違)。

>やっぱり罪な男だったのね。

なんだか半平太さん描写にやきもきしていたのが随分と昔のような気がするけど、でも「半平太伝」の最終回は3ヶ月前だったんだよね。いやー、月日が経つのは早過ぎるわー。
2010/10/26(Tue) 00:16 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
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