龍馬伝 第44回
えっとー……「雨の逃亡者」って演歌みたいなサブタイトルだなーとかうすらぼんやり思っていたんですけど、……結局お元(蒼井優)って、本当に必要なキャラだったんですかね??

[あらすじ]
「長崎で白袴(ばかま)の武士が英国人水夫を殺した事件で、海援隊に嫌疑がかかる。公使パークスは「犯人を引き渡さなければ土佐を攻撃する」と、弥太郎(香川照之)を脅す。惣之丞(要潤)が奉行に連行され、隊士たちは真犯人を捜す。一方、お元(蒼井優)は、奉行に荷物を調べられ、ロザリオが見つかってしまい追われる。龍馬(福山雅治)と弥太郎は、見つけ出した真犯人をパークスに伝え「お元を英国に密航させてくれ」と頼む」(NHK番組表より)

今回は元々のサブタイトルだった「英国水夫殺人事件」がメインかと思ったんですが、予告どおり殺人事件とお元の逃亡劇の2本柱でした……(もちろん弥太郎(香川照之)の激白とかもあったけどさー)。

まずお元の逃亡劇から。蒼井優は「お元」というキャラクタをきっちり演じていたと思いますけど、でもお元ってこの「龍馬伝」に本当に必要なキャラだったんでしょうか。龍馬の周りにはこーんな色とりどりな女性たちがいましたよ~とか、龍馬(福山雅治)が生きた時代にはこんなこともあったみたい~程度の役割しか果たしてなかったみたいに見えました。時間がないのに本当に色々もったいないことです。

特に今回の龍馬さんと来たら以前の以蔵(佐藤健)探しの時と同じように大声で探しまくりですけんど、お元が指名手配なだけでなく自分も指名手配がかかって、なおかつ前回近藤勇(原田泰造)が「おまえを殺すことが俺の仕事だ」と言っていたように常に各方面から命を狙われているっつーのに危機感なさ過ぎ(だから暗殺されちゃうんですよ、という前振りか?)。

で、今回はもしかしてお元の死で幕引きか?とか一瞬思いました。でもお元はキリシタンだから自殺はできないので、つかまって以蔵みたいに拷問の上惨殺とか? 何せ長崎では龍馬が暗殺された年に浦上四番崩れという大規模なキリシタン弾圧事件がありましたからね、そこら辺の描写を少しでもするのか?とか思ったもんで。で、そのお元の死がまた龍馬の突っ走りに輪をかけるって展開か? と先読みしすぎたせいか、あのラストにはなんだか気が抜けましたわ。んーーー、もしかしてお元も最終回で再登場するんでしょうか、「龍馬さん、あなたが言っていたみんなが笑って暮らせる国に、日本はなったんでしょうか」みたいにつぶやいたりしてさ。

なんか、蒼井優の使い方が結局もったいなかったな、こんな中途半端なキャラで。まあ鈴木CPと福田さん的には、幼なじみ=加尾(広末涼子)、道場の先輩であこがれの人=佐那(貫地谷しほり)、本妻=お龍(真木よう子)、愛人ポジション=お元(蒼井優)ってな感じで色とりどり揃えました~なんだろうけど。でも夜8時の天下の大河ドラマに主人公の愛人ポジションの女が出てきたら各方面からの反感を買っちゃうから、はっきり愛人扱いにはせず、なおかつ視聴者の皆さんが反感を持たないように「とても可愛そうな身の上」をみっちり盛り込んでみました~なのかしらー(棒読み)。

他の女性たちとの差別化をはかるんだったら、お元をもっと主体的なキャリア女性にするっていうのもありだったんじゃなかろうか。お元は長崎の社交界みたいな世界でトップセールスコンパニオンなわけだから、知性と教養が豊かでなおかつ社会情勢に非常に通じている存在だよね。だから自分で世の中の状況を判断し、そして龍馬の考えに共感し協力する存在だってアリだったんじゃね?(実際いろは丸事件のときは協力しているし)。少なくとも龍馬周辺の女性で自分で情勢を判断し彼の考えに共感して協力する女性というポジションは大浦慶(余貴美子)以外にはいないし(それにお慶は別に共感している訳じゃないし)、蒼井優は他の龍馬周辺の女性達とは違った華やかさや可憐さがあるもんね。色々もったいないこってす。

そして英国水夫殺人事件編。この間の法廷劇編(「いろは丸事件」)みたいに、サスペンスミステリータッチで犯人を突き止めるところを描いてくれたら面白かったのに、すっげえあっさり。まあ長崎奉行(石橋凌)は誰が犯人だろうが第一目的は龍馬の捕獲にあったわけだから、そんな犯人追跡劇なんかを描いてもしょうがないのかもしれんけどさ。

今週の象ちゃん(後藤象二郎役、青木崇高)。うーむ、先週「なーんな龍馬の受け売りなだけのような気もするし、あるいは巧に龍馬を利用しているようにも見えるし」とか書いてすまんかった。少なくとも今週は結構本気でこの国を変えて行こうと思っている節なのが感じられましたわ。

今週の弥太郎。そうだよ、色々とやっぱり龍馬が悪いのよ。弥太郎が貧乏くじをひくのはぜーーーんぶ、龍馬のせい!

そんで来週は「龍馬の休日」、土佐に帰った龍馬の最後のやすらぎの一瞬っつーことなんでしょうけど、まあ前に龍馬が土佐に帰ったときのトラウマが大きいのでね(7月6日「龍馬伝 第27回「龍馬の大芝居」」)、ゴール間近で脱藩しないよう気をつけます(色々間違っちゅう)。
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テーマ:龍馬伝
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
>「雨の逃亡者」って演歌みたいなサブタイトルだな

「龍馬伝」のサブタイトルって、もしかして製作者側の餌つーか、突っ込み待ちかもしんないなと今回のもので思いました。「良きにつけ悪しきにつけ、とにかく話題に登ろう!」をこっそりスローガンに掲げてたんじゃないかと。(一体何人の人間がサブタイトルを気にするのかとも思ったけど、細部までこだわって作られてるのが「龍馬伝」だからさ)

>結局お元(蒼井優)って、本当に必要なキャラだったんですかね??

これはもう最初から感じてた疑問。長崎奉行のスパイって言ったってお元だけが情報源のはずが無いし、歌を流行らせるのだって、お元の力が無くても割と簡単に出来たと思うし、愛人でもなく(突然やきもちを妬いてびっくりさせられたけど)、かといってかくれキリシタンが重要なファクターになるストーリー展開でもない。まぁもしかしたら本当の仕事は最終回にあるのかも。龍馬の死後に日本に戻ってきて、笑ってる人々を見て泣き笑いの表情で一言、「龍馬さん、あなたが起こした奇跡なんですね」なーんちゃって。(ちなみにまたまた偶然(?)海辺の洞窟でお元を見つけた奇跡は言わないお約束)

>そして英国水夫殺人事件編。~すっげえあっさり。

どうしたかったの?事実を詰め込みたかっただけ?長崎奉行に龍馬が目をつけられたって言いたかった?沢村惣之丞の行動にドラマ的に意味はあったのか?
龍馬が英国大使を前にDOGEZA(日本の伝統美。ここいちの時に使われると思われがちだが、実はそうでもない。選挙の時によく使われるアイテム)をするシーンの軽いこと軽いこと。あ、確か頭は下げてなかったから、あれは土下座とは言わないのか?なんかなぁ、「龍馬伝」で龍馬が誰かを説得するシーンって、いつも説得力がないんだよなぁ。この手のもやもや感、けっこう溜まってるよ?

>今週の弥太郎。そうだよ、色々とやっぱり龍馬が悪いのよ。弥太郎が貧乏くじをひくのはぜーーーんぶ、龍馬のせい!

まあね、弥太郎には色々同情するけど、今週はあんなに言われてちっくと龍馬もかわいそうかもと珍しく思っちゃった(笑)

それにしても今回は、例の大芝居の回ほどではないけど「要らなくね?」率が高かったです。先週は面白かったのに、この安定感の無さはなんなんだ!?
暗殺を除いてやることはもう全部やっちゃったのか?電車の発車までの手持ち無沙汰な時間?てっきり滑り込みセーフな感じで終えるかと思ったのに、ここにきてこの余裕。(に思えたことであったよ)
2010/11/02(Tue) 08:51 | URL | suika | 【編集
今回いはかなり脱藩を誘われました。(泣)
唯一、良かったのは沢村惣之丞が凛々しかったことぐらいだったかしら。
要潤って、いつのまにか、どのドラマでも良いポジションにいるようになりましたね。

私も、元は、ああいう安直な設定をつけたりしないで、もっと自分に誇りをもっている人に描いてくれたほうが良かったかと思います。
恋愛カラーを半端に匂わせるのも余計だったですし。
龍馬と海援隊を陰から支援する役割を自ら買って出るような設定だったら良かったのに…。
肝が据わっていて聡明な人であるように描かれないと、ナンバーワン芸者というのも納得感がないですしね。


話はとびますが、公式サイトで、「あなたの選ぶベストトーン 第1部」が投票開始になりました。
だけど、選択肢の中に、自分が投票したいシーンが少ないんだなー。
天才・吉田東洋が武市さんを蹴り倒すシーンは選択肢に入ってましたけんど、あれはベストでなくてワーストやんか。
『龍馬伝』だから仕方ないですけどね。
早速投票してきましたが、コメント欄に武市のキャラがブレブレの文句を書いてしまったので排除されるかもしれません。でもいいんだ。(開き直り)
2010/11/03(Wed) 02:37 | URL | 美冬 | 【編集
>もしかして製作者側の餌つーか、突っ込み待ちかもしんないなと今回のもので思いました。

あー、なるほど、会社にいるオヤジがよくツッコミ待ちなボケこいたり、ツッコミ待ちなダジャレを言うのと同じか(違)。

>細部までこだわって作られてるのが「龍馬伝」だからさ

細部にこだわってこのサブタイ……。

>「龍馬さん、あなたが起こした奇跡なんですね」

あ、そっか、「龍馬さん、あなたが言っていたみんなが笑って暮らせる国に、日本はなったんでしょうか」みたいなぬるいエピローグじゃなくて、半平太さんや高杉さんときみたいにどかんと一発、「奇跡ぜよ」とこなきゃだめかーー(笑)。

>ちなみにまたまた偶然(?)海辺の洞窟でお元を見つけた奇跡は言わないお約束

龍馬は常に探すものはみつかるっつーSPECなんだよ、きっと。

>「龍馬伝」で龍馬が誰かを説得するシーンって、いつも説得力がないんだよなぁ。

今回のあのシーンは特に説得力がなくて、見てて、「え? なんでパークスはこれで説得されちゃうの????」と謎だったっつーか、龍馬が言った内容よりもとりあえず評判とやる気から判断してたのか、あれは?

>今週はあんなに言われてちっくと龍馬もかわいそうかもと珍しく思っちゃった

まあ、そこからいつしか愛が(違)。

>電車の発車までの手持ち無沙汰な時間?てっきり滑り込みセーフな感じで終えるかと思ったのに、ここにきてこの余裕。

客は滑り込みセーフで駆け込んで来たのに、肝心の電車は車両故障と信号機故障と人身事故で遅れまくっているもんだから、客も呆然としたりイライラしたりするんだね。だから電車が来たら(最終回になったら)こんどはぎゅうぎゅう詰めだよ……。
2010/11/03(Wed) 22:26 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
>今回いはかなり脱藩を誘われました。

ほんと、今回はこの期に及んで脱藩か!?という展開で参りましたわ。マラソンのゴールも間近で会場が目の前に見えているのに、足が痙攣してひっくり返っているというか。

>要潤って、いつのまにか、どのドラマでも良いポジションにいるようになりましたね。

要潤はどのドラマもそれなりのいい感じですねえ。「あしたの、喜多善男」のダークなキャラもいいし、「流星の絆」の天然おぼっちゃまもいいし、「龍馬伝」のアレ(←アレ呼ばわり)もなかなかですしね。ま、たまにバラエティに出る時に見られるツッコミキャラ(S系?)もいいですが。

>肝が据わっていて聡明な人であるように描かれないと、ナンバーワン芸者というのも納得感がないですしね。

まったく。当時のキャリアウーマンをなめてると思いますね。あの中途半端な恋愛もどきは一体なんだったのかなあ。

>公式サイトで、「あなたの選ぶベストトーン 第1部」が投票開始になりました。

ヘーー。と言う訳で今見てきたけど(https://www.nhk.or.jp/ryomaden/best_scene/)、確かにあの中にはないわ~。よりによって武市さんが吉田東洋に蹴られるシーンとか、龍馬に暗殺を迫るシーンとかあるのに(でも黒半平太がでてないだけまし?)。そんでどのシーンだったらベストかしらと自分が書いた記事を読み返したら、あの時もこの時もこんなに半平太さんのキャラがブレブレになっていると文句言ってて、その記事を書いた当時の自分に「おまんの言うとおりじゃ」とかつぶやいていたり(笑)。

>コメント欄に武市のキャラがブレブレの文句を書いてしまったので排除されるかもしれません。でもいいんだ。

まあ、大友さんはネット検索しまくりだそうなので、そこら辺はよくご存知みたいっすよ。
2010/11/03(Wed) 23:21 | URL | tsumire→美冬さん | 【編集
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