レンブラント展
去年横浜で開催していた「ドガ展」はチケットを買っていたのに結局年末のクソ忙しさのために行くことが出来なかったが、ドガは見逃してもレンブラントは何があっても行くぜーーーーーっ!と思っていたものの、花見に忙しくてレンブラントどころじゃない毎日で延び延びに。そんなわけで桜があらかた終ってしまった昨日、上野の国立西洋美術館に「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展を見に行ってきました。美術部で絵を描いていた高校時代、すっかりレンブラントかぶれだったため描く絵もどことなくレンブラントチックだったのも、何もかもが懐かしい……(by 沖田十三)。しかし連休の上野の混み方が尋常じゃないのは聞いていたが、噂では9割方パンダ目当て客って聞いていたのに、やっぱり休みの日の美術館は激混みだYO! みんなー、色々自粛してたんじゃないのかー!?(参照:「コロプラおでかけ研究所レポート #3 自粛の影響で首都圏では「お花見」への足が遠のく」)

さてレンブラント展の方だが、見に行くぞーとか言っていたものの中身を全くチェックしてなくて、どの絵が来ているのかもまったくわかってなかったのだが、残念ながら油彩画が非常に少なくほとんどが版画だった。もう10年以上前に何かの特集展覧会でやはりレンブラントの自画像(油彩)が来た時に見に行ったら、その自画像の前でじーーーーーーと見ていて気がついたら30分以上経っていたということもあったので、まー、下手に油彩画が多いと見るのにとんでもなく時間を食ってしまってたかもしれない。私はレンブラントは油彩の方が好きなのでちっくとがっかりだったが、しかし館内が混んでいるせいでエッチングなんかもスルーせず行列に並んでじっくり見れたのは、まあこれはこれでよかったかも。

レンブラント展
でもって展示順路の割と最初の方にあったこの絵を見て思わず「ハゲタカだ……」とつぶやいてしまった私を許してつかあさい。この作品は「アトリエの画家」という1628年頃のレンブラントのかなり初期の頃の作品である。絵的には特に魅力ある絵ではないが、「アトリエの画家」というタイトルの癖して主役はわしらには何が描かれているのか全く見せていないキャンバスである。このキャンバスに何が描かれているのかを想像させる画家の視線、キャンバスを強調する輪郭の明るさ、イーゼルが置かれた床の光の当り具合、見せないでおいて見せるという作品のあり方が「ハゲタカ」を思わせませんか? 思わせないか。ま、病気だからな、廃人は。

さて版画の方は全く期待していなかったが、思っていたよりも面白いものだった(←エラソー)。この時代の版画に他にどういうものがあったのかよくわからないが(参考作品としていくつか展示されてはいたが)、非常に現代漫画的、というか劇画的だったのである(←巨匠に対して失礼、、、、か?)。ま、3次元のものを平面の紙に線でのみ表現するのだからかなりイラストレーション的になるのは当然だと思うが、レンブラントの作品には詳細に彫り込んで闇と陰を表現した"黒い版画"と、線をほとんど省略して明るい光を表現した"白い版画"があり(←カたログやパンフレットを買わなかったので壁面に展示してあった説明のうっすらぼんやり受け売り)、この"白黒同居"の作品や、一旦作成した作品をさらに彫り込んでまた別の作品に仕上げたものなどの線が、ものすごく今風に見えたのである。

しかし困ったのはコンタクトレンズをしていたことだ。このところ老眼が進んで来たせいか(泣)、コンタクトレンズだとはっきり見えるのだがニュアンスが今ひとつ掴めない事が多く、同人誌の絵を描く時もコンタクトレンズをつけて描く時とメガネをかけつつ外しつつ描く時では絵が違って来ている始末である。今回も版画の細かい所をみるためにはコンタクトレンズではなく裸眼で見たかったのだが、そうなるとこんどは全体を見る時に何せ視力が0.01以下なためにうすらぼんやりとしか見えず、メガネの度も弱めにしてあるためにやっぱりはっきりとは見えずひじょーーーに不便なのである。そんな訳で仕方なく今回はコンタクトレンズの方で見たのだが、版画が好きだったらもう一回見に行って今度は裸眼でじっくりと見てしまうところだ。

レンブラント展
こっちの写真は10年くらい前にオランダのアムステルダム美術館に行った時のもの。ずっと好きだったレンブラントの、しかも代表作の「夜警」の実物、そりゃじっくりじっくり見てみたかったのだが、この時は2歳の子ども連れで見ていたためにボケッとみてたらベビーカーに乗せてた子どもがぐずりだし、ちくしょーーと思いながら10分程度しか見られなかったのが今も悔やまれる。

そんな訳で今回の展示を見終わってショップを見てたら、各種のレンブラントグッズが並んでたのだがその中に手のひらサイズの3種類の天使像があり、これが"見猿・聞か猿・言わ猿"だったのだ。びっくりして店員さんに「これ、レンブラントの作品にちなんだものなんですか?」と聞いてみた所、店員さんは「あのー、レンブラントの作品には天使が数多く登場するので……」「あ、作品には直接関係ないんですね?」「はい」とのことだった。最近の美術館はなかなか商売気があるぞーー。
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コメント
おおっ、レンブラントですな。なつかし~(←別に知り合いでも何でもないのにこの発言…笑)

学生時代に、同級生でレンブラントおたくがいたんですよ。ちなみに男性です。ただ単に絵画が好きとか、そういうレベルを超えてて「レンブラントのことならなんでも知ってるし、大好きなんだ」みたいな「ハゲタカ廃人」ならぬ「レンブラント廃人(笑)」みたいな人でした。いい人なんだけど、絵に描いたようなオタクで、レンブラントの話になるとただ「はぁ…」と聞いてるだけで、ちと近寄りがたかったですな。
っと、思い切り横に話がずれてる。

>このところ老眼が進んで来たせいか(泣)
tsumireセンセはまだお若そうなのに。
私も最近ピントが合いにくい時がある…はっっ、やっぱ老眼か(苦笑)

「BOSS」の第2話録画分をやっと見終わったんだけど、思いっきり緊急地震速報が入っててビビったよ。ああ、そういや地震があったなぁ。だんだん震源地が南に来てるよとビビってたんだ、確か。
ラストシーンがちょっと鷲津入ってる気がしたのは私だけ?
鼻フェチとしては萌えるシーンだったんですがね(笑)
2011/05/01(Sun) 15:29 | URL | ぶるー | 【編集
おっ、超混みと噂のレンブラント展、行かれましたか。
有意義で文化的な連休スタート、何よりです。
私は連休初日、『テルマエ・ロマエ Ⅰ~Ⅲ』をルシウスの声を阿部寛の脳内アフレコで読み、更に弟に貸していたのが戻って来た『聖☆おにいさん』全6巻を何故か一気に読み返して徹夜するという人でなしなスタートでしたよ…とほほ…。
で、気を取り直して、三菱一号館美術館のヴィジェ・ルブラン展に行きました。
それなりに混んでましたが、混雑度は上野のレンブラントや渋谷のフェルメールには遠く及ばなかったようで、途中からは自分のペースで見られる個所もありました。
もろに『ベルばら』ファンと思われる妙齢(爆)のお嬢さんが圧倒的に多くて壮観でしたよ。
グッズ売り場もロマンティックでございました。

レンブラントは光と闇を使って人物の表情と場面を劇的を演出していて、舞台演出家や映画監督の目線だと、先日の『日曜美術館』で山本伸也カントクがおっしゃってました。
なので、tsumire画伯が『ハゲタカ』との共通点を感じられるのも当然ではないでしょうか。
とか思う私も、かなり廃人に近づいてる?
連休後半も楽しくお過ごし下さいませ♪
2011/05/01(Sun) 20:58 | URL | 美冬 | 【編集
ほんと、お姉さんフットワークいいなぁ。
なんで痩せないのか?不思議だ(←思いっきり大きなお世話)
レンブラントもフェルメールも混んでる…って聞いただけで腰が引ける根性なしの私。
去年だったか?長谷川等伯って私は知らなかったんだけど、夫につきあって出かけたら、入るのに1時間。混んでて決して小柄でない私でも人の頭で見えな~い(泣)
ってことは私が知ってる超有名レベルの画家&GW…また来る日までさよ~ならレンちゃん。
いつ頃からか、美術館っていつでも混んでるよね?
どっかの統計によると昨年の世界の展覧会の入場者数ベスト10の大半は日本だったと思う。
やっぱ団塊の世代が定年になったから?

ちなみにこの休み、私はiMacのバージョンアップとメモリ増設をしました。こんなにメカ音痴の私がパソコンこじ開けてメモリ入れる日が来るとは…。
2011/05/01(Sun) 23:54 | URL | oha~ | 【編集
>学生時代に、同級生でレンブラントおたくがいたんですよ。

ふふふ、学生時代に絵を描く人間がレンブラントにハマるのははしかみたいなものですから、許してやってつかあさい(笑)。作品が素晴らしいといってもごく普通の中世絵画ですしね。これが「岡本太郎廃人」だったらしかよりがたいどころではなかったのでは(笑)。

>>このところ老眼が進んで来たせいか(泣)
>tsumireセンセはまだお若そうなのに。

ほほほ、フットワークだけ見てたら若そうに見えるかしら~、ほほほ(←空笑い?)。ま、実年齢は多分ぶるーさんよりは10歳近く上だと思うので、安心して下さい。ぶるーさんはまだまだ大丈夫ですよん。

>「BOSS」の第2話録画分をやっと見終わったんだけど、思いっきり緊急地震速報が入っててビビったよ。

録画を見ている時にあの速報が入っているとびっくりしますよね。私も見てたらうたたねしていた子どもが飛び起きましたよ。

>ラストシーンがちょっと鷲津入ってる気がしたのは私だけ?

ま、黒くなって来ているし、それに、

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/i/r/kiritani/20110428_9499.jpg

この後ろ姿が留守電鷲津を彷彿とさせないでもないし、

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/i/r/kiritani/20110428_9500.jpg

この電話の持ち方が鷲津と一緒だもんね……(遠い目)。
2011/05/02(Mon) 07:49 | URL | tsumire→ぶるーさん | 【編集
>おっ、超混みと噂のレンブラント展、行かれましたか。

むぎこがしさん情報によると平日はすいているそうですがね。ま、混んでるだろうなあとは

思ったけど、当然、混んでました。

>私は連休初日、『テルマエ・ロマエ Ⅰ~Ⅲ』をルシウスの声を阿部寛の脳内アフレコで

読み、

おお、私も昨日映画を見に行く時の電車の中で「テルマエ・ロマエIII」読んでました。あのルシウスを阿部ちゃんでというのはなかなかのキャスティングですよね。「結婚できない男」の時のようなスクエアさが実にいい感じで生きそうで。ま、ここに平たい顔族の上戸彩がどうからんでくるんでしょうかねー。

>更に弟に貸していたのが戻って来た『聖☆おにいさん』全6巻を何故か一気に読み返して徹夜するという人でなしなスタートでしたよ…とほほ…。

なんとか「BOSS」の感想を書いてみようと思って夜中の3時に録画見ていた私よりもずっと建設的なGWですよ……。しかも結局まだ書いてないし(とほほ×2)。

>で、気を取り直して、三菱一号館美術館のヴィジェ・ルブラン展に行きました。

興味はすごくあるんですけどねー、「ベルばら」的に(笑)。そうか、やっぱり"昔のお嬢さん"でごったがえしていたか。明日はフェルメールにチャレンジしたいんだけど、無謀かなー。

>レンブラントは光と闇を使って人物の表情と場面を劇的を演出していて、舞台演出家や映画監督の目線だと、先日の『日曜美術館』で山本伸也カントクがおっしゃってました。

へーーーー(←今さら)。そういえば最近美術展とかに全然行ってないのですっかり忘れてたけど、中世の絵画ってやたらと小物とか背景に色んな意味をこめて描かれていたんでしたっけ。大友さん的~(←逆だよ)。

>とか思う私も、かなり廃人に近づいてる?

もう完全に廃人ですって(笑)
2011/05/02(Mon) 17:05 | URL | tsumire→美冬さん | 【編集
>ほんと、お姉さんフットワークいいなぁ。

ほほほ、好きな事にだけフットワークが軽いざます。なので千葉で「ハゲタカ」の上映があればすっとんでくけどねー(桜だけだとちと弱い)。

>なんで痩せないのか?不思議だ(←思いっきり大きなお世話)

ほーーーんと、不思議だわ~。人間の体って謎だらけよね(←非常に白々しい)。

>レンブラントもフェルメールも混んでる…って聞いただけで腰が引ける根性なしの私。

でもさー、レンブラントもフェルメールもそうそう間近にはこないからさ、来たならやっぱり見に行くでしょ。わしらもう老い先短いんだし今のうちに見られる物は見ておかないと。

>いつ頃からか、美術館っていつでも混んでるよね?

みんな珍しいものには弱いんじゃないのか。ある意味パンダに近いのかもよ。

>やっぱ団塊の世代が定年になったから?

確かに平日の昼間だと桜を見に行った各種公園でもジジババが圧倒的に多かったけど、でも美術館の客層は年寄りだけでもないみたいだけどね。

>ちなみにこの休み、私はiMacのバージョンアップとメモリ増設をしました。

おお、素晴らしい~パチパチパチ。わたしゃPCをこじあけたことなんかほとんどないよー。
2011/05/03(Tue) 10:13 | URL | tsumire→oha~さん | 【編集
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