孫文の義士団
一昨日は「SP革命編」を見ようかなーとか言ってたけど、せっかく見るならもう少し「映画館で見た方がいい映画」を見た方がいいんじゃね?ということで、MovieWalkerの「見てよかった映画ランキング」をチェック。一位は「阪急電車」だけど、今一つ心惹かれないしこのGWじゃ混んでるだろうし。「GANTZ」は続編だし、「八日目の蝉」はNHK火曜ドラマでやってた時に1回目だけ見たけどなんか納得出来なかったし。なので第4位の「孫文の義士団」がなんとなく話も面白そうなので見る事に。ちなみに5位は「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」、6位は「まほろ駅前多田便利軒」だ(2011年5月4日現在)。

昨日は昼過ぎに家を出て藤の花を見るために神代植物公園へ。しかしGWの渋滞情報を甘く見てたよ、ママン……。吉祥寺駅からバスに乗って公園に向かったのだが、渋滞のため一時間かかり、映画をみることを考えて藤の花メインでざっくり公園を見て、またバスに乗って50分、ギリギリ上映館のシネマスクエアとうきゅう(新宿歌舞伎町)についた時はもうヘトヘトでこりゃ上映中に絶対寝ちゃうな、とか思ったのに、寝るどころじゃなかった。実に映画らしい映画だったーー。

[あらすじ]
「中華民国建国の礎を築いた革命家・孫文。彼を清朝の暗殺団から護衛する義士たちの戦いを描くアクション大作。『HERO』のドニー・イェンやニコラス・ツェーら中国映画界のそうそうたる顔ぶれが集結。中国歴代興収記録トップ10にランクイン、アジアの主要な映画賞にて37部門に輝いた話題作だ」(MovieWalker作品紹介より)

ま、大したことは書いてないけど一応折り畳みます。あ、別にハゲ(弁髪、坊主頭)が沢山出ているから見た訳じゃないですよ(笑)。
上に書いたようになんとなく見るのを決めた映画のなので予備知識が全くなく、もちろん予告編も見てないし、第一上映館が非常に少ない映画なのでこんな映画があった事も昨日まで知らなかったのである。なので上記あらすじ通りの歴史劇??とか思いつつ見ていたのだが。いや、まあ、前半は確かに歴史劇チックではあるのだが、中国3000年の歴史物お得意の、様々な過去を抱えた人物達が一つの目標のために集結し、そして戦う物語で、場面場面の見せ方といい展開といい物語といい実に映画的だった。映画を堪能出来た映画でした。

しかしね、予備知識がないだけでなく中国人俳優の名前も顔も全然知らない上に(レオン・カーファイあたりは名前は知っているが顔がわからない)、みんな髪型が弁髪で半分ハゲなもんだから余計に見分けがつかない。同じ人物が次の場面に出ていてもすぐには判別がつかないのである。しかも動きが速い物だから字幕も人物もあれよあれよと言う間に流れて行くのでなおさら見分けがつかない。こりゃいかん、と思って便宜的にあだ名を付けながら見てましたよ。「太めのオダギリジョー(もしくはイケメン古田新太)」とか「あっさり山本太郎」とか「チェ・ホンマン」とか「オヤジ松坂大輔」とか(笑)。

でもこの物語の主役って、この孫文を警護する連中をかき集めて組織した商人のリー・ユータン(ワン・シュエチー)だと思うんだけど、扱いが小さいなあ。いい感じの渋いオヤジなんだけど。そう思うのは私が老け専でハゲ専だからなのか!?(笑)新聞社社長で活動家のチェン・シャオバイ(レオン・カーフェイ)も中国のありがちなインテリ活動家っぽいキャラだけどこれまた渋くてよかった。

それは置いておいて、肝心の孫文が最後の方になるまで顔を映さないのもよかった。物語の焦点は孫文を守るために集まった義士たちにある。守るべき孫文がなかなか姿を現さず、姿を現しても顔をはっきりと見せない事で、彼を守るために集まった者達の姿の方がくっきりとしてくる。また古い体制を倒して新しい体制を築くために自分の命を投げ打つ覚悟の様々な登場人物たちに、つい去年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」を重ねてみてしまいましたよ。でもやっぱり「孫文の義士団」の方が格段にその切実さや主張が伝わってきたけどさー。とはいえ倒さなくてはならない古い体制っつーのがそれほど描かれているわけでもないと思うのだが、これはこの映画を本来見る中国の人たちにとっては自明の事だから?

しかし何はともあれ後半のアクションシーンの迫力が凄い。見ながら「え? 孫文って確か辛亥革命の時は生きていたはずだからここで死ぬ訳ないよね? それとも辛亥革命の時はもう死んでだっけ?」となけなしの世界史の知識を発掘しても何も出てこないのだが、そういう風にある程度知識がない訳でもないのに(いや、ないに等しいけどさ)先がどうなるか目が離せない。西太后が遣わした暗殺軍団500人対孫文を守る8人の義士の凄まじい戦いが「十三人の刺客」みてーとか思いました。

まあ、非常にあからさまで見え見えな死亡フラグとか、力を尽くして死んで行った義士達の最後の場面に名前を出す必要はあったかなあとか(あえて名前を出さない方が市井の名もなきもの達の死と志が強調されるような気もするんだけど)思いますが、でも面白かった。いやー、孫文といえば松本楼のカレー?あるいは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」の黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)でしょ!くらいの知識しかもっなかったけど(←社会人として問題なレベル)、ちょっと孫文関連の本を読んでみたくなりました。

面白かったです。
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