楳図PERFECTION1 へび女 ビッグコミックススペシャル」(楳図かずお、小学館、2005年、322p、1,200円)。

322ページもあるのに全編へび女づくしですよ。掲載されている作品は「へび少女」「ママがこわい」「まだらの少女」の3篇、子どもの頃は無茶苦茶怖かったものだが、今読むと……物語自体の怖さもさることながら中間トーンをほとんど使用しない極端な白黒画面や(中間トーンのほとんどが斜線と縦線だしね)、描き文字の「ずるずる」「ぎゃ~っ」「ザザザーッ」などがさらに怖さを煽っていたのだということが分かる。今の子どもが読んでもやっぱり怖い作品かも(……現在6歳のうちの子供に見せてみたらどういう反応をするか、試してみたい気分)。

これは楳図かずお短編ベストセレクション3部作らしく、他に「ねがい」と「蟲たちの家」という本も出ているが、でもどこにも「赤んぼう少女」が入ってないのが残念だ(短編じゃないから?)。「赤んぼう少女」、実は私には「へび少女」よりも格段に本当に怖かった作品だ。窓ガラスに張り付くタマミちゃんのあの笑顔、トラウマでしたよ。でもね、大人になってから再録された本「赤んぼう少女―楳図かずお作品集」(楳図かずお、角川ホラー文庫、角川書店、1994年、452p、735円)を読み直してみたら、これが怖いだけの話じゃあなかった。子どもの時あれほど恐かった話なのに、今読むととても哀しい話だった。見ためも醜い妖怪のような「赤んぼう少女」にならざるをえなかったタマミちゃんの哀しい話だった。楳図かずおの作品はそれほど読んでいるわけではないが、私には「赤んぼう少女」がベストかも。まあ、「女の子あつまれ!」とか「おろち」なんかも好きだけど。

しかし、プロフィール見たら楳図先生、うちの母親と同い年でしたよ。もうすぐ70になろうってぇのにあのテンションの高さはすごい(うちの母親も別の意味でテンション高いが)。「楳図かずおトーク&ライヴイベント」の写真なんかもう教祖っぽいし。「永遠の少年」ってもしかしたら楳図かずおのためにある言葉なのかも。
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