2014年05月20日 (火)

もう2ヶ月以上前の事だが、今まで一般公開されていなかった皇居の坂下門から乾門までの桜並木の道が公開されるというニュースがあった。
皇居・乾通り、4月4―8日に公開 桜開花に合わせ設定(3月13日、朝日新聞)
皇居周辺は一般公開されている東御苑、北の丸公園、千鳥ヶ淵公園、靖国神社、とどこも桜の木が豊富で花見の時期は非常に楽しみなところだ。そしてその中にあって今まで開花の時期には公開された事がなかった場所が天皇陛下の傘寿を記念してこの時期だけ公開されるというニュースには心動いたものの、何となく面倒くさいなあとか、混雑しそうとか、80本程度の桜なら別にわざわざ見なくてもいいんじゃね?とか、今一つ乗り気じゃなかったのだが。
しかし乾門通り抜け2日目の4月5日(土曜日)の朝、いきなり「この時期だけで、もしかするともう見られないかもしれない場所なら、桜好きとしては押さえておかなきゃならないんじゃないのか?」などと血迷って、なんとこの日、何も考えずにふらっと皇居を目指してしまいましたのさ。

地下鉄大手町駅を出るともう11時過ぎ、皇居前のだだっ広い内堀通りの歩道は人で一杯。花見の時期とゴールデンウィークの時期の人の多さにはいつも「いったいこんなにも大勢の人間がいつもどうやって折り畳まれていたんだ!?」と驚くのだが、今回も人の多さに驚く。しかも十数メートル置きにお立ち台付きの警察車両が止まっていて、マイクを持った警察官が注意したり色々指導したりしている。ここはワールドカップの時の渋谷かよ!?と思いつつ朝の激混み山手線車両の中のような込み具合でじりじり移動する行列の中にもぐりこむ。「(入口の)坂下門まで3時間待ちだって」とつぶやくおばちゃん達。えーーーーーーっ、いくら桜が好きでもそこまでして見なくてもいいやという気になって来る。すぐ後ろのおじいさん達はお立ち台の警察官を見て「えーと、なんだっけ?CDポリス?」とか言っている。惜しい(笑)。
行列が前に進むにつれ、他の方向からの人波も合流しワールドカップの時の渋谷じゃなくて、もう夏コミかよっ!な状況に。しかしお年寄りがこんなに多くて待ち時間も長いのにトイレの数とか圧倒的に少なくて大丈夫だったんだろうか。


坂下門前のボディチェック箇所にたどり着いたのは13時30分、こんだけすごい人がいるのにちゃんと持ち物検査とボディチェックをするのね(←当たり前)。


坂下門前の道の両脇はさすが皇宮警察?がずらりと塀のように並んでいる。


坂下門を通過すると左手に宮内庁庁舎が見える。


その先の道の両脇に各種の桜の木があるのだが、立ち止まっちゃいけないのである。ただひたするゆっくりと移動してみるだけ。1970年代に来日したモナリザかよっ! 立ち止まらないで下さいと注意されるので写真がほとんど撮れない。しかしまあ、桜はごく普通だけど、さすが皇居の中は趣がございます。


途中、東御苑への抜け道がありついでに見ていこうかと思ったのだが、いやいや、東御苑はいつでも行けるんだから、とりあえず夏休みの宿題(はい?)は最後までやらねば、とゴールを目指す。14時20分、終点の坂下門をやっと通過。ただ歩いただけなのにもうヘトヘト。


坂下門からはそのまま桜が満開の北の丸公園に抜け、その先の武道館前の桜のトンネルを抜けると千鳥ヶ淵。このまま千鳥ヶ淵を歩いて帰ろうと思ったけど、おなかがすいてもう動けません(泣)。

すると千鳥ヶ淵前のインド大使館で何やらイベントを開催しているらしく、出店でカレーとナンをいただいて一休み。


その後はせっかくここまで来たんだからと靖国神社へと足を伸ばし桜の開花の標準木を眺めて、本日の花見、終了。はあ、やれやれ。来年また公開されてももう絶対行かん。
なお、月曜日に会社に行ったら、昼飯仲間の同僚達全員に「テレビで皇居の行列を見て、絶対あの中にいると思いました」と言われちまっただよ。
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