2016年01月03日 (日)
今年も自分のボケ防止と記録を兼ねて2015年連続ドラマを振り返ってみます。今までの記事はこちら。なお単発ドラマはほとんど見ていません。
「2014年のテレビドラマ」(2015年1月4日)。
「2013年のテレビドラマ」(2014年1月5日)。
ランキングサイトの2015年連続ドラマ平均視聴率のランキングは以下の通り。1回目だけ見てリタイアしたのも最終回まで全部みたのもあるけど、全く1回も見なかったのは月9フジ「恋仲」と火10フジ「銭の戦争」だけだな。
1.日9TBS「下町ロケット」(18.54%)
2.日9TBS「天皇の料理番」(14.94%)
3.木9テレビ朝日「アイムホーム」(14.82%)
4.水10日本テレビ「花咲舞が黙ってない」(14.47%)
5.木9テレビ朝日「DOCTORS3」(14.38%)
6.水10日本テレビ「○○妻」(14.26%)
7.火10フジテレビ「銭の戦争」(13.41%)
8.水10日本テレビ「Dr.倫太郎」(12.73%)
9.月9フジテレビ「ようこそ、わが家へ」(12.55%)
10.月9フジテレビ「デート」(12.54%)
11.水10日本テレビ「偽装の夫婦」(12.17%)
12.月9フジテレビ「5→9」(11.73%)
13.日10日本テレビ「デスノート」(11.55%)
14.金10TBS「コウノドリ」(11.46%)
15.木9テレビ朝日「遺産争族」(10.77%)
16.月9フジテレビ「恋仲」(10.74%)
17.金10TBS「ウロボロス」(10.42%)
18.日9TBS「流星ワゴン」(10.31%)
19.土9日本テレビ「掟上今日子の備忘録」(9.78%)
20.木10フジテレビ「問題のあるレストラン」(9.34%)
うーむ。「○○妻」はなぁ……文句を言いつつも最後まで見たけど、遊川和彦(脚本家)っていつもラストが絶対的にダメだよな。「偽装の夫婦」は色々漫画みたいな設定の物語。演じる人や見せ方次第で違うと思うけど、登場人物が不思議なくらい魅力的じゃなくて1回目でリタイアしました。「Dr.倫太郎」は結構期待して見てみたんだけど、何を描きたいのかよくわかりませんでした。スーパー精神科医が他の先生の見誤った診断から患者の本当の病気を見定めて治療する話なのか、白い巨塔みたいな病院内派閥闘争なのか、恋に落ちる精神科医のドタバタぶりなのか、心に闇を持つ芸者を救う話なのか。ママ友いじめ物(同時期に「マザーゲーム」をやっていた)よりも合わねえと思いました。月9の「5→9」は山Pが無表情で恋に狂ったストーカーの坊主キャラというのは新鮮だけど、残念ながら楽しめず、ドラマ全体で色々納得できない所が沢山あってあれれ?な感じだったのでこれまた1回目でリタイアした作品でした。「デスノート」は……えーと、すみません、学芸会かと思いました。せっかく窪田正孝が出ているのにー。
そして1月2日放映のNHK「新春テレビ放談2016」の視聴者アンケートによるドラマランキングは以下の通り。
1.日9TBS「下町ロケット」
2.水9テレビ朝日「相棒」
3.帯8NHK「あさが来た」
4.水10日本テレビ「花咲舞が黙ってない」
5.日9TBS「天皇の料理番」
6.金10TBS「コウノドリ」
7.帯8NHK「マッサン」
8.日10フジテレビ「デスノート」
9.金深夜テレビ東京「孤独のグルメ」
10.金10TBS「ウロボロス」
結構上の視聴率ランキングと重なるかなあ。でもNHKの朝ドラは視聴率ランキングでは対象外になっているの入っていませんでした。では私的2015年ドラマランキングはこんな感じかな。
1.土9NHK総合「土曜ドラマ 64(ロクヨン)」
2.金11テレビ朝日「金曜ナイトドラマ 民王」
3.月9フジ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」
4.帯8NHK「あさが来た」
5.日9TBS「日曜劇場 下町ロケット」
6.金10TBS「金曜ドラマ アルジャーノンに花束を」
7.土9日本テレビ「ど根性ガエル」
8.金10TBS「金曜ドラマ コウノドリ」
9.火10NHK総合「ドラマ10 デザイナーベイビー」
10.木10フジテレビ「探偵の探偵」
10.日9TBS「日曜劇場 天皇の料理番」
10.金火11:15NHKBSP「プレミアムよるドラマ ランチのアッコちゃん」
外.火10TBS「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」
外.水10フジテレビ系「リスクの神様」
外.水10フジテレビ「無痛~診える眼~」
外.金10TBS「ウロボロス」
外.金深夜テレビ東京「孤独のグルメ」
世間一般のランキングと結構違うやんけ……。他の順位はまあ適当だけど1位の「64」、2位の「民王」、3位の「デート」は確定です。しかし上の視聴率ランキングとは「デート」しかかすってないわ。そしてNHK土曜ドラマなのに「破裂」はまだ見ていないし、面白そうと思ったのに「問題のあるレストラン」は3回目以降録画したまま見ていない……。orz
「64」は……、ピエール瀧を主演のサスペンスドラマって民放だったら2時間ドラマでもないよなあ。でも物語がとにかく濃くて重いけどあちこちから少しずつ埋められていくパズルのピースの一つ一つが密度の高い場面描写となっていて、毎回毎回とんでもない緊迫感があるけど納得できる展開と結末になっていました。このドラマの中では「音」が重要な鍵なんだけど、それを際立たせるためか、余計な台詞が無いのに各場面で必要な事をちゃんと描写しているので見てわかるようになっているんですよね。キャストもピエール瀧は当然だけど新井浩文や永山絢斗や他の皆さんもよかったし、音楽がまたよかった。スリーピースがよく似合う柴田恭兵がこれまたかっこよくて、「これはホシにとって最初から、外道だからだ」とか、現代の誘拐事件の犯人を追っているのに「この車は今、ロクヨン(昭和64年に起きた誘拐事件)の捜査指揮を取っている」とかの台詞にはシビレましたわ(またさー、柴田恭兵の芝野先輩感がただならなかったけど(笑))。これは2015年ダントツに面白くて凄いドラマでした。昨年末には1話から5話までを1回にまとめた特別編集版が放映されたけどこれはまだ見ていません。
「民王」は当初ありがちな入れ替わりドラマかと思ったら、総理(遠藤憲一)と息子の翔(菅田将暉)の演技がナイスすぎ。官房長官(金田明夫)、秘書の貝原(高橋一生)、公安の新田(山内圭哉)他サブも本当によかった。物語も正面から面白いだけでなく小ネタも満載で楽しかったし。しかも現実には強行採決で大事な事が決まってしまったこのタイミングで真っ向からまったく正反対な場面を見せてくれたりと痛快でもありました。菅田将暉には何の興味も無かったけど、このドラマ以来、ちっくと見てみたくなりました。
「デート」はとてつもなく不器用な、いいトシをした二人のぎこちなくも初々しい恋の描写がとても楽しいドラマでした。
NHK朝ドラの「あさが来た」はまだ終わっていないドラマなので当初入れていなかったんだけど、「新春テレビ放談2016」の方に入っていたので入れてみました。これは何故か朝ドラの「カーネーション」的な感じがするドラマです(当社比)。ちゃんと朝ドラのお約束は踏まえて描写されているんだけど、キャラクタが魅力的だし各場面が無駄に説明的じゃないのにちゃんと納得できるんですよ。一応モデルとなった人物の歴史的事実から、この後主人公には家族との間で辛い出来事が起こるだろうけど、このドラマならそれをちゃんと納得できるような形で描いて最終的にあさ(波瑠)と新次郎は夫婦というよりも戦友みたいになるのを見せてくれるんじゃないのか?とか勝手に思っていたんだけど、今日見た今後の物語ダイジェスト紹介を見るとそこらへんの描写はなさげ(まだわかんないけど)。
「下町ロケット」はお約束ドラマの楽しさです。お約束ドラマにありがちなぬるさやゆるさがあまりなく徹底的に描いているから面白い。悪いヤツは見るからに悪そうで本当に悪い(笑)。汚い手でどんどん主人公を追い詰めて窮地に追い込むけど、最後には主人公あるいは主人公側の誰かがその悪いヤツをやっつけてスカッと出来るドラマ。でも松平アナのナレーションが入ると普通に描かれているのになんかダイジェスト感が漂うのな。そして吉川晃司(財前部長役)は本当にいいオッサンになったよなー。
「アルジャーノンに花束を」は当初全く期待していなかったんだけど、主人公(山下智久)の知能がどんどん向上するにつれ彼の周りの世界が変わって行く様や、やがてそれが失われていく苦悩と哀しみの描写がよかった。姿形、その人そのものは以前と同じように生きて生活していても、記憶と思いが失われてしまえばもう同じ人ではない。それはある意味「死」と同じだけど、それでも受け入れるのかそうじゃないのか。人をある特定の、この世に一人しか居ない人にしているものは一体なんなのか。萩尾望都の名作「A-A'」や清水玲子の「ノアの宇宙船」を思い出したです。でもなー、その後の3人を描いたあのラストは蛇足だと思う。
「ど根性ガエル」はドラマとして面白かったのか?と言われるとかなりビミョー。でもこの物語を今実写でやるのはすごい冒険だったと思うし、ドラマ自体ドタバタコメディにしか見えなかったかもしれないけど、「魂」あるものはそれだけで生きてていいんだと、これほど真っ正面から前向きに主張し続けたドラマもないと思うので。しかしピョン吉の声役の満島ひかり、オリジナルのピョン吉の声にそっくりだったよなあ。
「コウノドリ」は非常に丁寧に作っているドラマだと思いました。しかしこのドラマの大森南朋が「ハゲタカ」の大森南朋と同一人物とは全くもって思えないわ(笑)。「コウノドリ」が産婦人科をテーマにしたドラマなら、「デザイナーベイビー」は何と妊娠8ヶ月だか9ヶ月の刑事が事件の謎を追うというドラマ。「妊婦刑事の事件簿・消えた新生児の謎を追え」かよ!最近の刑事キャラはなんでもありだなと全く期待しないで見てみたけど、結構面白かったです。黒木メイサには全く興味がなかったけどこのドラマの妊婦キャラはよかったです。「天皇の料理番」は大河ドラマみたいだったけど、3ヶ月じゃなくてせめて6ヶ月くらいでじっくり見せてくれればよかったのにと思いました。ママ友いじめ物の「マザーゲーム」は当初こんなの趣味じゃないわとか思いましたが、主人公のカラッとしたキャラというか、いい感じの(?)空気の読めなさ具合が物語を陰湿ないじめ物にはさせず、時には痛快な時もありました。「ウロボロス」は今時ないわーというような真っ正面から勝負の復讐物。物語物語していてこれはこれで面白かったです(なんか上から目線??)。
さて、2016年冬ドラマの紹介記事は今週中にアップします。今回はNHK大河ドラマが私的には超ビミョー。どうしたもんかなあ。
「2014年のテレビドラマ」(2015年1月4日)。
「2013年のテレビドラマ」(2014年1月5日)。
ランキングサイトの2015年連続ドラマ平均視聴率のランキングは以下の通り。1回目だけ見てリタイアしたのも最終回まで全部みたのもあるけど、全く1回も見なかったのは月9フジ「恋仲」と火10フジ「銭の戦争」だけだな。
1.日9TBS「下町ロケット」(18.54%)
2.日9TBS「天皇の料理番」(14.94%)
3.木9テレビ朝日「アイムホーム」(14.82%)
4.水10日本テレビ「花咲舞が黙ってない」(14.47%)
5.木9テレビ朝日「DOCTORS3」(14.38%)
6.水10日本テレビ「○○妻」(14.26%)
7.火10フジテレビ「銭の戦争」(13.41%)
8.水10日本テレビ「Dr.倫太郎」(12.73%)
9.月9フジテレビ「ようこそ、わが家へ」(12.55%)
10.月9フジテレビ「デート」(12.54%)
11.水10日本テレビ「偽装の夫婦」(12.17%)
12.月9フジテレビ「5→9」(11.73%)
13.日10日本テレビ「デスノート」(11.55%)
14.金10TBS「コウノドリ」(11.46%)
15.木9テレビ朝日「遺産争族」(10.77%)
16.月9フジテレビ「恋仲」(10.74%)
17.金10TBS「ウロボロス」(10.42%)
18.日9TBS「流星ワゴン」(10.31%)
19.土9日本テレビ「掟上今日子の備忘録」(9.78%)
20.木10フジテレビ「問題のあるレストラン」(9.34%)
うーむ。「○○妻」はなぁ……文句を言いつつも最後まで見たけど、遊川和彦(脚本家)っていつもラストが絶対的にダメだよな。「偽装の夫婦」は色々漫画みたいな設定の物語。演じる人や見せ方次第で違うと思うけど、登場人物が不思議なくらい魅力的じゃなくて1回目でリタイアしました。「Dr.倫太郎」は結構期待して見てみたんだけど、何を描きたいのかよくわかりませんでした。スーパー精神科医が他の先生の見誤った診断から患者の本当の病気を見定めて治療する話なのか、白い巨塔みたいな病院内派閥闘争なのか、恋に落ちる精神科医のドタバタぶりなのか、心に闇を持つ芸者を救う話なのか。ママ友いじめ物(同時期に「マザーゲーム」をやっていた)よりも合わねえと思いました。月9の「5→9」は山Pが無表情で恋に狂ったストーカーの坊主キャラというのは新鮮だけど、残念ながら楽しめず、ドラマ全体で色々納得できない所が沢山あってあれれ?な感じだったのでこれまた1回目でリタイアした作品でした。「デスノート」は……えーと、すみません、学芸会かと思いました。せっかく窪田正孝が出ているのにー。
そして1月2日放映のNHK「新春テレビ放談2016」の視聴者アンケートによるドラマランキングは以下の通り。
1.日9TBS「下町ロケット」
2.水9テレビ朝日「相棒」
3.帯8NHK「あさが来た」
4.水10日本テレビ「花咲舞が黙ってない」
5.日9TBS「天皇の料理番」
6.金10TBS「コウノドリ」
7.帯8NHK「マッサン」
8.日10フジテレビ「デスノート」
9.金深夜テレビ東京「孤独のグルメ」
10.金10TBS「ウロボロス」
結構上の視聴率ランキングと重なるかなあ。でもNHKの朝ドラは視聴率ランキングでは対象外になっているの入っていませんでした。では私的2015年ドラマランキングはこんな感じかな。
1.土9NHK総合「土曜ドラマ 64(ロクヨン)」
2.金11テレビ朝日「金曜ナイトドラマ 民王」
3.月9フジ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」
4.帯8NHK「あさが来た」
5.日9TBS「日曜劇場 下町ロケット」
6.金10TBS「金曜ドラマ アルジャーノンに花束を」
7.土9日本テレビ「ど根性ガエル」
8.金10TBS「金曜ドラマ コウノドリ」
9.火10NHK総合「ドラマ10 デザイナーベイビー」
10.木10フジテレビ「探偵の探偵」
10.日9TBS「日曜劇場 天皇の料理番」
10.金火11:15NHKBSP「プレミアムよるドラマ ランチのアッコちゃん」
外.火10TBS「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」
外.水10フジテレビ系「リスクの神様」
外.水10フジテレビ「無痛~診える眼~」
外.金10TBS「ウロボロス」
外.金深夜テレビ東京「孤独のグルメ」
世間一般のランキングと結構違うやんけ……。他の順位はまあ適当だけど1位の「64」、2位の「民王」、3位の「デート」は確定です。しかし上の視聴率ランキングとは「デート」しかかすってないわ。そしてNHK土曜ドラマなのに「破裂」はまだ見ていないし、面白そうと思ったのに「問題のあるレストラン」は3回目以降録画したまま見ていない……。orz
「64」は……、ピエール瀧を主演のサスペンスドラマって民放だったら2時間ドラマでもないよなあ。でも物語がとにかく濃くて重いけどあちこちから少しずつ埋められていくパズルのピースの一つ一つが密度の高い場面描写となっていて、毎回毎回とんでもない緊迫感があるけど納得できる展開と結末になっていました。このドラマの中では「音」が重要な鍵なんだけど、それを際立たせるためか、余計な台詞が無いのに各場面で必要な事をちゃんと描写しているので見てわかるようになっているんですよね。キャストもピエール瀧は当然だけど新井浩文や永山絢斗や他の皆さんもよかったし、音楽がまたよかった。スリーピースがよく似合う柴田恭兵がこれまたかっこよくて、「これはホシにとって最初から、外道だからだ」とか、現代の誘拐事件の犯人を追っているのに「この車は今、ロクヨン(昭和64年に起きた誘拐事件)の捜査指揮を取っている」とかの台詞にはシビレましたわ(またさー、柴田恭兵の芝野先輩感がただならなかったけど(笑))。これは2015年ダントツに面白くて凄いドラマでした。昨年末には1話から5話までを1回にまとめた特別編集版が放映されたけどこれはまだ見ていません。
「民王」は当初ありがちな入れ替わりドラマかと思ったら、総理(遠藤憲一)と息子の翔(菅田将暉)の演技がナイスすぎ。官房長官(金田明夫)、秘書の貝原(高橋一生)、公安の新田(山内圭哉)他サブも本当によかった。物語も正面から面白いだけでなく小ネタも満載で楽しかったし。しかも現実には強行採決で大事な事が決まってしまったこのタイミングで真っ向からまったく正反対な場面を見せてくれたりと痛快でもありました。菅田将暉には何の興味も無かったけど、このドラマ以来、ちっくと見てみたくなりました。
「デート」はとてつもなく不器用な、いいトシをした二人のぎこちなくも初々しい恋の描写がとても楽しいドラマでした。
NHK朝ドラの「あさが来た」はまだ終わっていないドラマなので当初入れていなかったんだけど、「新春テレビ放談2016」の方に入っていたので入れてみました。これは何故か朝ドラの「カーネーション」的な感じがするドラマです(当社比)。ちゃんと朝ドラのお約束は踏まえて描写されているんだけど、キャラクタが魅力的だし各場面が無駄に説明的じゃないのにちゃんと納得できるんですよ。一応モデルとなった人物の歴史的事実から、この後主人公には家族との間で辛い出来事が起こるだろうけど、このドラマならそれをちゃんと納得できるような形で描いて最終的にあさ(波瑠)と新次郎は夫婦というよりも戦友みたいになるのを見せてくれるんじゃないのか?とか勝手に思っていたんだけど、今日見た今後の物語ダイジェスト紹介を見るとそこらへんの描写はなさげ(まだわかんないけど)。
「下町ロケット」はお約束ドラマの楽しさです。お約束ドラマにありがちなぬるさやゆるさがあまりなく徹底的に描いているから面白い。悪いヤツは見るからに悪そうで本当に悪い(笑)。汚い手でどんどん主人公を追い詰めて窮地に追い込むけど、最後には主人公あるいは主人公側の誰かがその悪いヤツをやっつけてスカッと出来るドラマ。でも松平アナのナレーションが入ると普通に描かれているのになんかダイジェスト感が漂うのな。そして吉川晃司(財前部長役)は本当にいいオッサンになったよなー。
「アルジャーノンに花束を」は当初全く期待していなかったんだけど、主人公(山下智久)の知能がどんどん向上するにつれ彼の周りの世界が変わって行く様や、やがてそれが失われていく苦悩と哀しみの描写がよかった。姿形、その人そのものは以前と同じように生きて生活していても、記憶と思いが失われてしまえばもう同じ人ではない。それはある意味「死」と同じだけど、それでも受け入れるのかそうじゃないのか。人をある特定の、この世に一人しか居ない人にしているものは一体なんなのか。萩尾望都の名作「A-A'」や清水玲子の「ノアの宇宙船」を思い出したです。でもなー、その後の3人を描いたあのラストは蛇足だと思う。
「ど根性ガエル」はドラマとして面白かったのか?と言われるとかなりビミョー。でもこの物語を今実写でやるのはすごい冒険だったと思うし、ドラマ自体ドタバタコメディにしか見えなかったかもしれないけど、「魂」あるものはそれだけで生きてていいんだと、これほど真っ正面から前向きに主張し続けたドラマもないと思うので。しかしピョン吉の声役の満島ひかり、オリジナルのピョン吉の声にそっくりだったよなあ。
「コウノドリ」は非常に丁寧に作っているドラマだと思いました。しかしこのドラマの大森南朋が「ハゲタカ」の大森南朋と同一人物とは全くもって思えないわ(笑)。「コウノドリ」が産婦人科をテーマにしたドラマなら、「デザイナーベイビー」は何と妊娠8ヶ月だか9ヶ月の刑事が事件の謎を追うというドラマ。「妊婦刑事の事件簿・消えた新生児の謎を追え」かよ!最近の刑事キャラはなんでもありだなと全く期待しないで見てみたけど、結構面白かったです。黒木メイサには全く興味がなかったけどこのドラマの妊婦キャラはよかったです。「天皇の料理番」は大河ドラマみたいだったけど、3ヶ月じゃなくてせめて6ヶ月くらいでじっくり見せてくれればよかったのにと思いました。ママ友いじめ物の「マザーゲーム」は当初こんなの趣味じゃないわとか思いましたが、主人公のカラッとしたキャラというか、いい感じの(?)空気の読めなさ具合が物語を陰湿ないじめ物にはさせず、時には痛快な時もありました。「ウロボロス」は今時ないわーというような真っ正面から勝負の復讐物。物語物語していてこれはこれで面白かったです(なんか上から目線??)。
さて、2016年冬ドラマの紹介記事は今週中にアップします。今回はNHK大河ドラマが私的には超ビミョー。どうしたもんかなあ。
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