毎週日曜日の朝はTBSの「サンデーモーニング」を見ているが、年末になるとその年に亡くなった方々について「墓碑銘」というコーナーで特集している。去年、一昨年の「墓碑銘」を見た時の記事はこちら→2016年12月31日「墓碑銘2016」、2015年12月31日「墓碑銘2015」。今年の分の記事はまた12月31日にアップします。

今年もこんな方々が亡くなっていたのかとしみじみしながら他にも訃報があったよな?とチェックして見たら、なんと脚本家の早坂暁さんが!ちょうど1週間前のことですよ。

・作家・脚本家の早坂暁さん死去 代表作「夢千代日記」(朝日新聞
・早坂暁さん死去 88歳 脚本家「夢千代日記」(東京新聞

「天下御免」とか「夢千代日記」とか「花へんろ」とか本当に多くの素晴らしい作品の脚本を担当された方で、最近はどんな作品があったっけ?とWikipediaを見てみたら、作品リスト「テレビドラマ」の項目の最後、1998年の作品以降のところで「他、多数」とあって以降の記述がない。おいおいおい、ふざけんなよ、じゃあ私がWikiに追加したるわと思ってテレビドラマデータベースで検索してみたら、1998年以降は本当にちょっとしかありませんでした……(しかも見てないし)。元々お身体が丈夫な方ではなく活動期でさえも休み休み執筆されていた様子なので、やっぱりお年を召されると執筆は厳しかったのかもしれません。

風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~
そんなわけで早坂暁といえば「夢千代日記」ですが、私的にはまず「天下御免」(1971年、NHK)です。今度の三谷幸喜脚本の時代劇「風雲児たち~蘭学革命篇~」(2018年1月1日放映)のメインの登場人物が杉田玄白(新納慎也)、平賀源内(山本耕史)、田沼意次(草刈正雄)と聞いて、真っ先に「天下御免」を思い出したですよ。そしたらWikiには「三谷幸喜が脚本家を目指したのは、早坂の『天下御免』・『天下堂々』に感動し、知人よりそれらのシナリオを入手し、こういうものを書きたいと思ったのがきっかけで、いつかはああいう(『天下御免』・『天下堂々』のような)ものを書きたいと語っている」との表記が。

早坂暁 田舎刑事
(1980年6月28日、朝日新聞)
そして「田舎刑事 時間よとまれ」(1977年、1980年、テレビ朝日)なのよ。1977年放映版にカットされた場面などを追加し再編集したものが1980年に放映されて見ましたが、渥美清の刑事が実にいいんですよ。(話は逸れるけど)私は寅さんの渥美清も好きな方だけど、一番好きなのは「拝啓天皇陛下様」(1963年、松竹映画)と「放蕩一代息子」(1973年、TBS)、「放蕩かっぽれ節」(1978年、TBS)とこの「田舎刑事」かな。

早坂暁 夢千代日記1 早坂暁 夢千代日記2
「夢千代日記」(1981年、1982年、1984年、NHK)、何年か前に再放送されていたので見ましたが、リアルタイムで見ていた時はそうでもなかったのに、今見たら結構暗いドラマで見終わったらなんだか疲れてしまいました。

早坂暁 花へんろ
(1985年4月27日、朝日新聞。第1回は4月13日から)
早坂暁脚本の作品といえば「夢千代日記」よりも「花へんろ」(1985年-1988年、NHK)の方が人気があったようですね。

早坂暁 花へんろ2記事
(1986年8月29日、朝日新聞か東京新聞)
こちらは「花へんろ」の続編についての新聞記事。「花へんろ」が早坂さんの自伝的な作品であるとの記述があります。

早坂暁 冬の花火
(1979年10月19日、東京新聞)
太宰治が主人公の「冬の花火 わたしの太宰治」(1979年-1980年、TBS)も好きな作品です。当時のドラマ評では「意欲は買うが消化不良気味」とか「"斜陽"のドラマ」とかなり評判が悪かったですが。

早坂暁 続続事件 早坂暁 新事件
こちらは「続・続・事件」(1980年、NHK)と「新・事件」(1981年、NHK)の新聞切り抜き。一番最初の「事件」(1978年、NHK)は早坂さんの脚本ではなく中島丈博さんだったのね。

早坂暁 1980年TV回顧記事
(1980年12月12日、朝日新聞か東京新聞)
こちらは1980年のTVドラマ評記事。冒頭から「近年、一作ごとに円熟を感じさせる早坂暁の作品の中では、市原悦子を主役の老嬢に仕立て、一幕ものの舞台をみるような「空想家族」がおもしろかったが、ここでは人権の理念に触れた「暁は寒かった」を取り上げた」とある。

早坂暁 暁は寒かった
(1980年10月25日、朝日新聞)
こちらは上記のTV評で1980年ドラマベスト5の1位に挙げられている「暁は寒かった」(1980年、NHK)の新聞切り抜き。

他にも山口瞳の伝記ドラマ「血族」(1980年、NHK)とか森繁久弥が結婚詐欺師役の「赤サギ」(1978年、NHK)とかもっと色々とありますが、今回Wikipedを見て驚いたのは植木等主演の喜劇映画「日本一の裏切り男」(1968年、東宝映画)の脚本も早坂さんだったことです。植木等主演の日本一シリーズは「日本一のホラ吹き男」はじめ全部で10本ありますが「裏切り男」はなんか忘れられた作品ぽく、植木等の各種喜劇映画について何か言われる事があってもあまり名前があがってこない作品です。でも私は子供の頃に映画館で見て初めて大笑いした作品なので非常に思い出深いのです。

沢山の素晴らしいドラマをありがとう。早坂さんのご冥福をお祈りいたします。
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テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
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